ヤクルト(★3対5☆)阪神 =リーグ戦17回戦(2019.08.08)・明治神宮野球場=
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阪神
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ヤクルト
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勝利投手:秋山 拓巳(3勝3敗0S)
(セーブ:藤川 球児(4勝1敗5S))
敗戦投手:山田 大樹(4勝1敗0S)

本塁打
【阪神】近本 光司(9号・9回表2ラン)
【ヤクルト】太田 賢吾(3号・3回裏ソロ),雄平(7号・9回裏ソロ)

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◆阪神が逆転勝利。阪神は2点ビハインドで迎えた6回表、大山、原口、北條の適時打で3点を挙げ、逆転に成功する。9回には、近本の2ランが飛び出しリードを広げた。投げては、先発・秋山が5回2失点で今季3勝目。敗れたヤクルトは、打線がつながりを欠いた。

◆阪神が6回に逆転に成功した。 0-2で迎えた6回、先頭の糸井嘉男外野手(37)が左翼フェンス直撃の二塁打を放つと、続く大山悠輔内野手(24)が左前適時打を放ち1点差に。2死三塁から原口文仁捕手(27)が内野安打を放ち同点に追いつくと、北條史也内野手(25)が左中間へ適時二塁打を放ち逆転した。原口は「一生懸命、必死に走りました。アキ(秋山)のためにも絶対に1点ほしい場面だったので、あの回で一気に逆転出来て良かったです」とコメント。18年6月29日ヤクルト戦(神宮)以来の先発バッテリーを組む秋山を援護し、北條も「甘い球が来たら絶対行ったろ、と思っていました」と強い気持ちで逆転を呼び込んだ。 5回までわずか3安打に抑えられていた打線が、一気に試合をひっくり返した。

◆ヤクルトは山田大、阪神は秋山の先発。阪神は2回、2死満塁のチャンスで無得点。ヤクルトは3回、太田の3号ソロで先制。 ヤクルトは5回、青木が適時打。阪神は6回に大山、原口、北條の適時打で3点を奪い逆転。山田大は6回途中3失点で降板。 阪神は継投で守り切り、連敗を3でストップ。秋山が3勝目。ヤクルトの連勝は3でストップ。山田大は1敗目。

◆13試合ぶりに先発マスクをかぶった阪神原口文仁捕手が攻守に活躍した。 1点差まで追い上げた6回2死三塁の場面。ヤクルト山田大の変化球を捉えて投手強襲の適時内野安打をマーク。直後に北條の左越え適時二塁打で勝ち越しのホームを踏んだ。8回には左越え二塁打でマルチ安打を記録。守っても同期の秋山を好リードし「またチームのために(2人で)頑張りたい」と笑顔。 矢野監督も「姿勢が表に出るような捕手。そういうところで秋山をしっかり引っ張っていけた」とたたえた。

◆絶対的な安定感を誇る阪神ジョンソンが3者凡退でリーグトップとなる33ホールドポイントを挙げた。 1点リードの8回から登板。青木、山田哲、バレンティンの主軸から2三振を奪うなど圧巻の内容だった。頼れる右腕は「(捕手の)梅野君がいい配球をしてくれた。今日はどうしても勝ちたかったので勝てて良かった」と振り返った。

◆阪神福留孝介外野手(42)が5年ぶりにバント安打を成功させた。 両チーム無得点の2回1死から突然バットを寝かせ、三塁線に絶妙なバントを転がした。「後ろに下がっていたので隙あらば、とね。昨日トリ(鳥谷)ともそういう話をしていたんで」。14年9月17日ヤクルト戦で決めて以来のバント安打。「もともと下手じゃないんで」とちゃめっ気たっぷりに笑って引き揚げた。

◆虎左打者の歴史がまもなく塗り替えられる! 阪神ドラフト1位の近本光司外野手(24)が2ケタ本塁打に王手をかけた。 1点リードの9回無死一塁。ベテラン右腕五十嵐の初球、内角低め142キロ直球で力いっぱい引っ張った。「確信とかはなかったんですけど...」。痛烈なライナーを右翼席最前列席に突き刺した。 狭い神宮球場でも一気に展開を楽にした値千金弾。矢野監督が「めちゃくちゃでかいよ」と絶賛した9号2ランは、イメージ通りの1発だったという。 「あの場面は一、二塁間を狙おうと思っていた。昨日、(五十嵐を相手に)真っすぐをとらえられていなかった。ファウルにならないように、1球で仕留められて良かったです」 試合後は初々しい笑顔の中にも、プロの世界で生きる勝負師ならではプライドを見え隠れさせた。 シーズン39試合を残した段階で早くも2ケタ弾に王手をかけた。虎の新人が達成すれば球団史上5人目。80年岡田彰布以来39年ぶり、左打者なら史上初の快挙となる。 「あと1本、頑張ります」 言葉からにじみ出る謙虚な人柄と、バットを握った際のギラついた表情とのギャップに、もう誰も戸惑わなくなった。【佐井陽介】 ▼近本が9号本塁打を放ち、2桁本塁打にあと1とした。 阪神新人の2桁本塁打なら、80年岡田18本以来、39年ぶり5人目。過去4人は全員右打者で、近本が達成すれば初の左打者となる。

◆阪神3番手でマウンドに上がった岩崎優投手が無失点リレーで勝利をたぐり寄せた。「ランナーが1人でも出ると流れが変わるので。次も頑張ります」。 2死から1番太田の高くはずんだ二塁への打球は1度はセーフ判定。矢野監督がリクエストを要求すると判定が合うとに変わり、3者凡退でマウンドをあとにした。

◆阪神藤川球児投手は「大人の投球」で最終回を締め、今季5セーブ目を挙げた。 3点リードで迎えた9回裏。先頭の5番雄平に右越えソロを浴びたが、6番村上以降は3者連続三振。「(神宮球場の3点差でソロ)ホームランはOKでしょう。それ(3点差)を分かって投げていますから」と余裕の表情。新守護神に任命されてから登板5試合連続セーブと貫禄の投球が続く。

◆阪神秋山拓巳投手(28)が3カ月ぶりの白星を挙げた。同期の原口と約1年ぶりに先発バッテリーを組み5回4安打2失点。6回に打線の援護を受け、今季3勝目。粘りの投球はチームの連敗が3で止まる勝利につながった。 ベンチの最前列で、勝利の瞬間をぐっとかみしめた。「本当に、チームが勝てて良かったです」。ストライク先行の投球で、2回まで無安打。3回に太田に先制のソロ本塁打を浴び、5回にも2点目を与えたが、要所を抑え、大量得点は許さなかった。 「昨日2人で準備出来ていた。しっかり引っ張ってくれた。やっぱり同期ですし、ずっと2人で頑張ってきたので」。同期原口とのバッテリーは18年6月29日以来となる。くしくも神宮でのヤクルト戦だった。当時チームは敗れ、初めて2人で味わう白星になった。 10年入団の同期で同じ高卒。今年1月に原口が大腸がんを公表した時、秋山は言葉をつまらせた。そして原口に同期がデザインされたオリジナルTシャツを作成。その心配りに原口は「本当に気に掛けてくれて、秋山もTシャツとか作って配ってくれて、ありがたいですね」と感謝していた。 チームは後半戦に入り、先発投手に白星がついたのは西だけだった。矢野監督は「アキ(秋山)がこうやって1回ピシャッというか、しっかりアキらしいピッチングをしてくれたのはチームとしても大きい。次ももちろんあると思うし」。苦しいチームを救う大きな1勝になった。【磯綾乃】

◆ヤクルト五十嵐亮太投手の日米通算900試合登板を勝利で飾れなかった。2-3の9回に4番手としてマウンドに上がったが、阪神近本に9号2ランを許した。 史上4人目の偉業達成となったが「今の自分のパフォーマンスと結果が比例していると感じる」と反省。プロ2年目の99年から20年間で積み上げてきた数字で「年齢と技術、力を考えてどう向かっていけるかが大事」とさらに先を見据えた。

◆阪神秋山が3カ月ぶりの白星を挙げた。同期の原口と約1年ぶりに先発バッテリーを組み5回4安打2失点。6回に打線の援護を受け、今季3勝目。粘りの投球はチームの連敗が3で止まる勝利につながった。 矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。 -苦しみながら連敗ストップ。ヒーローは 矢野監督 秋山も自分のミス以外は良く粘ってくれたし。その後の投手も。島本もいきなりピンチをつくって、苦しいところやったけど。あの回をゼロでいってくれたから。あの後も大きかったし。北條もね。よう打ったと思うし。最後の近本のホームランもね。展開的にすごくいい形になったんで。みんなで勝ったかないう感じやね。 -原口は走攻守で活躍 矢野監督 フミ自身も捕手をやりたいという思いがあるんで。準備の段階で。捕手で出たいというのは、俺も見てて見える。 -原口起用の意図 矢野監督 リュウ(梅野)もね。俺もそうだったけど、負けてくると迷ったり、不安になったりとあるのよ。どうしても、そうなる。何か変化を付けられるのかなというところで、フミ(原口)がそういう役割をしてくれたらいいなということでことでやって、結果そうしてくれたから。 -広島戦に向けてはずみ 矢野監督 はずみというか自分たちの野球が出来ないと。そういう意味では打つべき人がある程度打って、得点してっていうので。うちらしく接戦になってっていう。全体的にはもっともっと打ちたいし、1個でなかなか乗りにくいけど、結果、きっかけにはしたい。

◆ヤクルト-阪神戦が8日、神宮球場で行われ、阪神は三回に先制を許した。  三回2死、ここまで無安打に抑えていた先発の秋山だったが、太田に対して、カウント2-1からの4球目。外角の144キロ直球を捉えられると、高々と上がった打球は左翼席最前列に飛び込み、先制の3号ソロを被弾した。

◆阪神・北條史也内野手(25)が8日、ヤクルト戦(神宮)で適時二塁打を放ち、逆転した。  0-2で迎えた六回。先頭の糸井が左越えの二塁打を放つと、大山が左前へ適時打を放ち、1点を返す。福留、マルテが倒れるも2死三塁から原口が投手への内野安打で同点とする。  さらに続く北條が山田大の初球、外角のチェンジアップを捉えると中堅・青木の頭を越え、適時二塁打。この回、3点を奪い逆転に成功した。

◆ヤクルトの太田が三回に先制の3号ソロ本塁打を放った。チームとして無安打に抑えられていた秋山の外角速球を捉え、逆方向の左へ。フェンス際でジャンプしたレフト福留の頭上を越え「まさか入るとは思わなかった。強く振ることを意識して打席に入った」と驚きを交えて話した。  上半身のコンディション不良で、5月下旬から2カ月近く戦列を離脱した。5月25日以来となる一発に、ベンチに戻って満面の笑みだった。

◆ヤクルトの五十嵐亮太投手(40)が8日、神宮球場で行われた阪神17回戦で2-3の九回に4番手で登板し、日米通算900試合登板を果たした。内訳は日本で817、米大リーグで83試合。2点本塁打を浴び、1回2失点で「これまでも節目の試合でいい成績を残した記憶がない。僕らしいと言えば僕らしい」と申し訳なさそうに話した。  プロ野球で900試合以上登板は過去3人。昨季限りで中日を引退した岩瀬仁紀の1002試合が歴代最多で、阪急などで活躍した米田哲也の949試合、国鉄と巨人でプレーした金田正一の944試合が続く。五十嵐は日本では歴代7位。  千葉・敬愛学園高から1998年にドラフト2位でヤクルト入団。2010~12年の米大リーグ時代にはメッツなど3球団でプレーし、13~18年はソフトバンク、今季からヤクルトに復帰した。

◆阪神は8日のヤクルト戦(神宮)で5-3で逆転勝利し、連敗を3でストップ。六回に勝ち越しの適時二塁打を放った北條史也内野手(25)は試合後のヒーローインタビューで「出たらまたヒーローインタビューができるように...」と意欲的に語り、敵地での「北條」コールに応えた。  --どんな気持ちで打席に  「初球から打っていこう、空振りでもいいと思って、思い切ったスイングができました」  --打ったときの感触は  「捕られるかなぁと思いながら走っていて、落ちたところは見えなかった。ファンのみなさんの歓声で、あっ打ったんだと」  --原口もよく走ってくれた  「意外と僕よりも足がアレじゃないと思うので(場内笑)。きょうだけは...速かったです」  --秋山に勝ち星がついた  「打ったあとは、そんなん思ってなかった。結果的に先発に勝ちがつくのは、チームにとってはいいこと。次にスタメンで出たら、またそういう仕事がしたいです」  --ライバルが多いですね  「いっぱいおるなぁっていう(笑)。チームが勝つのが一番なんですけど、ライバルが多いので、必死で結果を出していかないといけない。これからも頑張ります」  --あすから関西に帰ってカープ戦です  「(試合に)出たらまたヒーローインタビューができるように...。京セラドームはホームなので、いつも通り関西弁でいきます」  --何かパフォーマンスはしてくれませんか  「...東京なんでやめときます(ニヤニヤ)」  --また東京でヒーローインタビューに来てください  「頑張ります」

◆ヤクルトの山田大は味方の守備のミスもあって粘れず、六回途中3失点(自責点2)で今季初黒星を喫した。自身の連勝は4、チームの連勝は3でストップ。敗戦の責任を背負い「僕のせい。勝つときも負けるときもある」と悔しさをにじませた。  2-0の六回無死二塁で大山に左前適時打を浴びた際にバレンティンが本塁へ悪送球し、大山が二進。2死三塁となった後に原口の内野安打で同点とされ、北條の二塁打で勝ち越しを許したところで降板した。

◆阪神は秋山が5月7日以来の3勝目を挙げた。三回に太田に先制ソロを浴び、五回は自らの野選から傷口を広げて追加点を許したが、味方に六回に逆転してもらい「きょうは勝たせてもらった」と控えめに喜んだ。  同学年の原口とバッテリーを組み、息を合わせ「いろいろな球種を要所で使えた」と満足げ。先発投手陣が手薄な中、2017年に12勝を挙げた秋山の復調は心強い。矢野監督は「アキらしい投球をしてくれたのは、チームにとっても大きい」と評価した。 近本(九回に9号2ラン) 「一、二塁間を狙って打とうと思っていた。感触は良かった」

◆ヤクルトは8日、阪神戦17回戦(神宮)に2-5で逆転負けし、連勝が3で止まった。  2点リードで迎えた六回、先発の山田大が3失点して逆転を許した。無死二塁から大山の左前適時打をバレンティンが本塁悪送球。打者走者に二進を許し、逆転劇につながった。  小川監督は「(山田大の)球が浮き出したところで、バレンティンの送球ミスが1番の反省点じゃないか。しっかりやっていかないといけない」と厳しかった。

◆ヤクルト・五十嵐亮太投手(40)が8日、阪神17回戦(神宮)の九回に4番手で登板し、日米通算900試合登板(米大リーグ83試合)を達成した。  プロ野球で過去に900試合以上登板したのは岩瀬仁紀(中日、1002試合)、米田哲也(近鉄など、949試合)、金田正一(巨人など、944試合)。この日は近本に2ランを浴びて2失点し、「年齢や能力を考えてどう向かっていくかが大事だと思う」と前を向いた。

◆阪神は8日のヤクルト戦(神宮)で5-3で逆転勝利。連敗が3でストップした矢野燿大監督は九回に勝利を決定づけた近本の9号2ランに「めちゃめちゃでかいよ」と最敬礼した。  --苦しみながらも連敗が止まって、価値ある1勝  「もちろんもちろん。うん」  --みんなが役割を果たしたが、ヒーローは  「どうなんやろ、まあねえ、アキ(秋山)も自分のミス以外はね、良く粘ってくれたし。まあその後のピッチャーも、島本もいきなりピンチをつくって。ねえ、苦しいところやったけど。あの回をゼロで行ってくれたから、あの後も大きかったし。ヒーローって、ちょっと誰かっていうのはアレやけど。ジョー(北條)もね。よう打ったと思うし。最後の近本のホームランていうのは、すごく展開的に良い形になったんで。みんなで勝ったかないう感じやね」  --原口はリードもだが、良く走った  「もちろんもちろん。フミは、守る方でも、打つ方でも、そういうこう、キャッチャーとしての仕事もそうやし。打つ方でもそうやし。まあ原口らしい、まあ何て言うのかな、こう、そういう姿勢が表に出るようなキャッチャーなんで。そういうところで秋山をね、しっかり引っ張っていけたっていうのもあるし。まあ、フミ自身もキャッチャーをやりたいという思いがあると思うんで。前も言ったけど、準備の段階で、キャッチャーで出たいというのは、まあ俺も見てて見えるしね。こういうところからねチャンスをね、広げていってもらったらと思います」  --3連戦すべて捕手を代えたが、原口を起用した意図は  「何かこう、ムードだったり総合的に、何かを変えた方が、何か変化を付けられるのかなというところで、まあ、フミ(原口)がそういう役割をしてくれたらいいなということでことでやって、結果そうしてくれたから」  --苦しみながらも勝って、広島戦に向けてはずみになる  「はずみというかね、自分たちの野球が出来ないと。そういう意味では打つべき人がある程度打って、得点してっていうので、まあうちらしくこう接戦取ってっていうね。だけどやっぱり、全体的にはもっともっと打ちたいし、1個でなかなか乗りにくいけど、結果、きっかけにはしたいとは思うけど。それはまあ分からない」  --近本の一発は大きかった  「いや、めちゃめちゃでかいよ」

◆阪神・島本は3-2と逆転した直後の六回にマウンドに上がった。先頭のバレンティン、雄平に連続で左前打を浴び、無死一、二塁とされたが、続く村上を空振り三振に斬ると中村を二ゴロ併殺に仕留め、ピンチを無失点で切り抜けた。「とにかくゼロで抑えようと思っていた。結果的にゼロで抑えられてよかった」と汗をぬぐった。

◆阪神・藤川は3点リードの九回に登板。先頭の雄平にソロを浴びるも、続く村上、中村、奥村を3者連続の空振り三振に斬り、今季5セーブ目を挙げた。「ホームランはオッケーでしょ。(点差を)わかって投げているから」と振り返った。ドリスが登録抹消されてからは守護神を任され、これで登板5戦連続セーブ。ベテラン右腕が抜群の安定感で最後を締める。

◆阪神・矢野燿大監督、執念の白星采配、お見事でございました!!(礼)  六回、阪神が3-2と逆転に成功し、なお2死二塁のチャンスで打席は投手の秋山。追加点は欲しいところだけど、秋山は五回まで79球。六回は2三振を奪っているバレンティンからで、続く雄平、村上も抑えているのでもう1イニングやと思ったら、なんと代打・鳥谷を送り勝負に出た!!  追加点は取れなかったが、勝利への執念が島本、岩崎、ジョンソン、藤川の中継ぎ陣を奮い立たせることになったのだ!!  執念といえば、原口の同点打も、北條の勝ち越し二塁打も、そして九回、勝利を確実にした近本の2ランも、真夏の「神宮サウナ球場」をさらに熱くしてくれたんだけれど、その全ての源は42歳の大ベテラン、福留さまの二回のセーフティーバントでのヒット。あの執念から本日の勝利は始まったと俺は思う。  もし、9勝3敗2分けで始まった今回のヤクルト3連戦で3連敗を喫していたら、ヤクルトを「ホワイト球団」(白星優遇球団)から除外でモメかねないところでしたが、ホッとする1勝でした。

◆阪神・福留が2014年9月17日のヤクルト戦以来、5年ぶりにセーフティーバントを成功させた。0-0の二回1死、三塁線へ絶妙に転がし全力疾走。先発の山田大が捕球し、一塁へ送球するもセーフとなった。得点こそつながらなかったが、「(内野手が)後ろに下がっていたので隙あらばと思っていた。昨日たまたまトリ(鳥谷)とそういう話をしていたんでね。もともと(バントは)下手じゃないので」と笑顔で語った。

◆阪神・ジョンソンが八回を3人でピシャリと締めて31個目のホールドを記録した。青木、山田哲を連続三振。バレンティンも三飛に。「暑くてジメジメしていたけれど、しっかり投げられたよ。(捕手の)梅野がいい配球をしてくれた。連敗していたので、勝てて良かった」。ゴキゲンでスタンドの大声援に応えていた。

◆精霊舟 沖へ沖へと 傾きぬ...(双風)  あのね、精霊流しというのは実はもう初秋の季節をあらわす言葉なのですよ。  それなのに...ああ、それなのに...神宮の記者席からかかってくる電話はなんとなく、さだまさしの歌みたいな感じになってしまって...大阪・難波の編集局窓際で、それを繰り返し聞かされる身にもなってください。  トラ番サブキャップ長友孝輔は実はここんとこちょっと体調不良で炭水化物系を控えて、さだまさしを決め込んでましたが、やっと復調の兆し。この日の東京はなんとなく気温が低めで過ごしやすい感じなので、彼は「いつも神宮球場へきたら(おいしいので)食べていた『ショウガ焼丼』を久しぶりに注文」したらしい。  「ご飯は少なめにねッ...」と言ったら、調理場のお兄さんがチラッと長友の顔を見て「どうしたの...何言ってんだ。普通盛りにしときなよ」とハッパをかけられた。  長友は先に書いたように、ここんとこ体調があまりよくなかった。  しかし、その江戸っ子のお兄さんから強引に普通盛りをすすめられて...久しぶりのごひいき丼を食べてみたら...これがやっぱりおいしかった。  皆さま...いわゆる"夏バテ"なんてのはいかにメンタル性が強いかおわかりか。♪毎日毎日僕らは鉄板の 上で焼かれてイヤになっちゃうョ...たい焼きじゃないけどトラ番は連日、勝ち味の遅い打線のおかげで...たい焼き君の悲哀を味わってもいるのです。  それで威勢がよくなったのか長友は「あ、それに始球式とセレモニーは歌手氷川きよしさんでして、新曲の『大丈夫』を歌うそうです」と伝えてきた。おいおい、どこが大丈夫なのか。ヤクルト-阪神の景気付けに氷川きよしさんが「大丈夫!」と熱唱するというのもなんだか複雑な心境になるんだけどさぁ...。  すると少し息せき切って菊地峻太朗記者も電話してきて「大丈夫です。これを聞けば虎は元気がでますョ、きっと...あ、今始まりましたッ、聞こえますか」だと。そういえばかすかに電話口からリンとした声で伝わってきたんです。その『大丈夫』が...  ♪お手を拝借...ありゃさ こりゃさ エエ大丈夫だよ!  そのあと菊地のヤツは「だから大丈夫なんですョ、先輩...」だと。  こんなんで阪神は勝てるんかいナ...と正直思った。しかし、ここまでガタピシしてきて...プレーボールがかかって例によって序盤から我が虎軍団は、塁上を賑わすけれど0行進だ。するとヤクルトおじさん軍はポコッポコッと点をとって...ほらみてごらん、この道はいつか来た道...。大阪編集局の窓からみえる難波の空はいつものジメッとしてまして...またかよ。  だが、スタメン原口が踏ん張ったのです。なんか原口が打つ(六、八回)、原口が激走する(六回)そしてホームに突入する姿にはおじさんはジンジンくるんです。それにこの夜は4番大山が久しぶりのタイムリー。そうはいってもとたんに大山のフィールディングもキビキビしていた。  そうなのだ。まだ"終わった"わけじゃない。  お盆の16日、棚のかざりものやお供えをまとめて川や海に流す。我々はそんな気分になってしまっていたのです。  だが、この夜、六回にベンチで近本に矢野監督は何かコンコンと話してげきを飛ばしていた。  その熱い光景...のあとの九回。近本は五十嵐のストレートを右翼にトドメの2ランを突き刺した!  これがパッと精霊流しのぼんぼりに灯したのだ。  流燈の燃ゆると 沖の暗みけり...(芳次郎)

◆阪神・糸井が逆転劇の口火を切った。0-2の六回先頭、左翼フェンスを直撃する二塁打で出塁すると、大山の左前適時打で生還。この回一挙3点を奪い、逆転に成功した。「勝ててよかったです」。三回には三塁内野安打を放ち、今季33度目のマルチ安打を記録。8月打率・393の夏男が、打線を引っ張っていく。

◆逆転負けで連勝が3で止まった。六回無死二塁で、大山の左前打を処理した左翼手・バレンティンが本塁へ悪送球。打者走者に二進を許し、逆転劇につながった。自身4連勝中だった山田大は味方の拙守もあり、六回途中3失点で今季初黒星。小川監督は「(山田大の)球が浮き出したところで、バレンティンの送球ミスが一番の反省点じゃないか。しっかりやっていかないといけない」と厳しかった。

◆ヤクルト・五十嵐亮太投手(40)が8日、阪神17回戦(神宮)の九回に4番手で登板し、日米通算900試合登板(米大リーグ83試合)を達成した。プロ野球で過去に900試合以上登板したのは岩瀬仁紀(中日、1002試合)、米田哲也(近鉄など、949試合)、金田正一(巨人など、944試合)。この日は近本に2ランを浴びて2失点し、「年齢や能力を考えてどう向かっていくかが大事だと思う」と前を向いた。

◆終わってみれば、このダメ押し弾は大きかった。1点差でヒヤヒヤしながら迎えた九回。阪神・近本が9号2ランを放ち、ハイタッチで迎えられた。  「(感触は)よかったです。一、二塁間を狙おうと思っていた。昨日(7日)は真っすぐを捉えられなかったので、ファウルにならないよう、1球で仕留めようと思っていました」  3-2の九回無死一塁。五十嵐の初球、内角低めの142キロ直球を振り抜いた。狙い澄ました打球は低い弾道で右翼席最前列へ。3日の広島戦(マツダ)以来の一発で2桁本塁打まであと1本と迫った。  阪神のルーキーが2桁本塁打を放てば、1980年に岡田彰布が18本をマークして以来。10発&10盗塁ならドラフト制以降では初となる。「あと1本、がんばります」と意欲を燃やした。  頼りになるルーキーが打てば、チームも活気づく。近本が歴史に名前を刻むたびに、虎も白星をつかむ。 (菊地峻太朗)

◆試合終了と同時に笑顔がはじけた。阪神・秋山は粘りに粘って2失点でしのぎ、潮目が変わるのを待ち続けた。六回にチームが逆転し、3カ月ぶりとなる3勝目を手にした。  「球自体はよかったですけど、2点目は防げたかなと思う。次から切り替えてやっていきたい」  先制されても、味方の援護がなくても、堪えて打者に立ち向かった。  三回2死から太田に先制ソロを被弾すると、五回に最大のピンチを迎えた。先頭の中村に右前打され、続く奥村の打球は目の前に。これを二塁に悪送球(野選)して一、二塁となった。ここで山田大はバント。原口がすかさずボールをつかむと三塁に送り、まずは1死としてくれた。太田も中飛に打ち取り、2死一、三塁。しかし、青木に右前打を許して2点目を献上。続く山田哲を遊ゴロに仕留めて、なんとか最少失点にとどめた。  昨年6月29日のヤクルト戦(神宮)以来、405日ぶりにバッテリーを組んだ同期入団で同い年の原口には「久しぶりでしたけど、しっかりリードして引っ張ってくれた」と感謝。互いに高卒で1軍まで上り詰めてきただけに「2人で頑張ってきましたから」と笑みがこぼれた。  5回4安打2失点に矢野監督も「こうやって1回、ピシャッというか、しっかりアキ(秋山)らしいピッチングをしてくれたのは、チームとしても大きい」とうなずく。5月7日の同戦(神宮)で2勝目を挙げて以来の白星。それ以降、2軍と行き来する日々が続いていたが、ようやくらしい投球を披露した右腕に、指揮官も目尻を下げた。  「(連敗中だったことは)そこまで考えずに投げることができたし、チームが勝ってよかった」  2017年には12勝を挙げて2位浮上の原動力となった。まだ間に合う。秋山が、シーズン終盤の逆襲の中心となる。 (織原祥平)

◆--3連戦すべて捕手を代えた意図は  矢野監督 「負けてくると、迷ったり不安になったりなるのよ。そういう部分で外から見るとか。後から(捕手で)あの2回を守るって、めっちゃしんどいのよ。『それやったら最初から出てる方がええわ』ぐらい。ムードだったり総合的に何かを変えた方が、変化を付けられるのかなというところでフミ(原口)がそういう役割をしてくれたらいいなと。結果そうしてくれた。そういうこう意図というか」  --練習中に梅野と話していたのもそういう会話なのか  「俺らのやれることってその、投げる前までがほとんど。投げた後は、次に生かすための確認だったり、またこうしていこうって。どうしても打たれると小さくなるから、そういう話をしていたんだけど」

◆サウスポーを打つことが阪神・北條の意地だった。鋭く振り抜いた白球は左中間を真っ二つに破り、試合を決めた。決勝の二塁打で連敗ストップ。真夏の神宮で放った一打は、ただただ必死だった。  「捕られるかなぁと思いながら走っていて、落ちたところは見えなかった。ファンのみなさんの歓声で、あっ打ったんだと」  2点を追う六回に大山、原口の適時打で同点追いつき、2死一塁で打席に立った。初球の131キロチェンジアップをとらえると、白球は左中間へ。原口の激走を呼ぶ一打は1日の中日戦(甲子園)以来の打点となり、これが決勝点。お立ち台では先輩を"イジって"神宮を笑顔に包んだ。  「(原口さんは)意外と僕よりも足がアレじゃないと思うので。きょうだけは...速かったです」  前日7日も左腕・石川打ちを期待され「8番・遊撃」で先発するも、2打数無安打。3打席目には代打を送られた。「左(投手)で出してもらって、内容もよくなくて...。そこが悔しくて」。そして臨んだ一戦。先発を託した矢野監督は「ヒーローって、ちょっと誰かっていうのはアレやけど。ジョー(北條)もね。よう打ったと思うし」と手をたたいた。  母校の頑張りに背筋が伸びた。6日、青森・八戸学院光星高が夏の甲子園で開幕戦を勝利で飾った。ナイターだった北條は宿舎のテレビで後輩たちの姿を見つめて、熱いエールを送った。  「最近、1回勝ってすぐ負けているので。頑張ってほしいです」  大会前には数ダースの硬式球をひとつの段ボールに詰め込み、母校へと届けた。恒例となっている差し入れも、甲子園に出てくれるからこそできること。2年夏から3季連続準Vに輝いた青春時代から、今は「虎の北條」としてチームを勝たせている。  「チームが勝つのが一番なんですけど、ライバルが多いので、必死で結果を出していかないといけない。これからも頑張ります」  負けられない必死な日々はこれからも続く。上位の背中を追うには、北條の意地と執念が頼りになる。 (竹村岳) 北條の勝ち越し打に阪神・浜中打撃コーチ 「六回に一気に逆転できたのが勝因。同点だったら、どうなっていたか。そういう意味では北條の一打は大きかった」 ★木浪59度が最多  阪神の遊撃は、開幕はルーキーの木浪が射止めたが、安打が出ずに北條、鳥谷もスタメンで出場するようになった。4月下旬から木浪の打撃が安定し始めたためスタメンに定着。交流戦では北條との併用が多かったものの、リーグ戦が再開すると木浪がスタメンに復活。7月下旬に不振で2軍降格も経験したが、木浪の59度が現時点では遊撃スタメン最多回数だ。

◆連敗脱出や~! 阪神はヤクルト戦(神宮)に5-3で勝ち、連敗を「3」で止めた。7月24日のDeNA戦以来のスタメン出場となった原口文仁捕手(27)が、六回に同点となる内野安打&激走で勝ち越しのホームを踏んだ。負ければ今季ワーストの借金「7」となるところを、必死のグッチで阻止。阪神が勝ったら、暑さも忘れるわ~!  最後の死力を尽くして原口は走った。考えていたのは勝利と友のことだけ。大きな力に引きずられて一塁へ、そして本塁へ走った。滑り込んだ本塁でフーッと息をつき、神宮の夜空を見上げる。スタメンマスクで走攻守で躍動。連敗を「3」でストップしてみせた。  「一生懸命、必死に走りました。アキ(秋山)のためにも絶対に1点ほしい場面だったので、あの回に一気に逆転できてよかったです」  激走に次ぐ激走。メロスにも負けない魂の走りで、友のためにセーフにした。0-2の六回。大山の適時打で1点差に迫り、2死三塁で「7番・捕手」の原口に打席が巡った。13試合ぶり今季2度目のスタメン捕手だったが、バッテリーを組んだのは同学年の秋山。2失点で奮投していた同期に、報いたかった。  カウント2-1から捉えた白球は投手の山田大のグラブをかすめ、二遊間へ。遊撃・奥村の処理よりわずかに早く一塁を踏んだ。同点。まだまだ走る。直後の初球を北條が左中間へ運ぶと、大きな体を揺らして加速。三塁を回り、足がもつれかけたが、走りきった。勝ち越しのホームへ滑り込み、秋山に勝利投手の権利が転がり込んだ。  六回は島本と、七回は岩崎と、ゼロを刻んだ。八回の打席で本領発揮の左越え二塁打を放ち代走・梅野を送られ交代したが「打てる捕手」らしさ全開の2安打2激走。矢野監督も「姿勢が表に出るキャッチャー。そういうところで秋山をしっかり引っ張っていけた。キャッチャーで出たいというのは、俺も見てて見えるしね」とうなずいた。  高卒1年目から4勝した同期の秋山の背中を追いかけ、プロ生活が始まった。育成枠だった13~15年には秋山が甲子園で1軍戦に先発する姿を、内野スタンドからコッソリ見つめ、目に焼きつけたこともあった。運命も交差した。原口がブレークした2016年オフ、その年までの4年で1勝どまりだった秋山は、背番号「46」に変更になった。活躍した原口には背番号「94」からの変更が提案され、空いていた1つが、秋山がそれまで着けていた「27」だった。  「個人的には縁がある数字だったんです。あの年、支配下登録されたのも4月27日でしたし...。あのとき着けていた数珠も、珠が27個だった(笑)。でも...アキの番号だったから」  選ばなかった。ファンが愛してくれた「94」も、捨てがたかった。2人とも浮き沈みを何度も経験して、乗り越えて、10年目にともに勝った。  「久しぶりにこの気温のなか走ったので結構キツかったです。何とかチームのためになったので良かったと思います」  秋山とともにチームの連敗を3で止めた。すべてにおける必死さで、原口らしく矢野虎の要を目指していく。 (長友孝輔)

◆接戦になった場合、1本の安打、1つの打球処理など、1つ1つのプレーがいかに大事かを、改めて感じた試合だった。  六回の攻撃で原口の遊撃への打球が適時内野安打になった。奥村がその後の守備でみせたワンバウンド送球をしていれば、アウトにできた打球。結果的には原口の激走が生きた同点打だったが、紙一重だった。  これからも、こういう接戦の展開が続くはず。その際にどう勝ちきっていくか。打撃練習で、内野ノックで「この1球」の大切さを感じながら練習に取り組んでいってもらいたい。その積み重ねが、勝利に近づくことになる。精神力を鍛えることになる。準備の差で勝敗が決まると言ってもいい。  采配面でベンチに望みたいのは、いかに点を取る打線を組めるか。現状で調子がいい、とはっきり言い切れるのは糸井ぐらい。糸井の前に走者をためて、チャンスで糸井に託す打線にする必要がある。となると、打率2割を切ってしまったソラーテの2番は、考え直す必要があるだろう。 (サンケイスポーツ専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
54452 0.545
(-)
-
(-)
42479
(+3)
410
(+3)
127
(+1)
59
(-)
0.263
(↓0.001)
3.780
(↑0.02)
2
(-)
DeNA
54473 0.535
(↓0.005)
1
(↓0.5)
39430
(+1)
405
(+4)
114
(-)
30
(-)
0.247
(↓0.001)
3.560
(-)
3
(-)
広島
54483 0.529
(↑0.004)
1.5
(↑0.5)
38436
(+4)
415
(+1)
106
(+1)
62
(+4)
0.252
(-)
3.370
(↑0.02)
4
(-)
阪神
47525 0.475
(↑0.006)
7
(↑0.5)
39379
(+5)
438
(+3)
71
(+1)
70
(-)
0.249
(-)
3.600
(-)
5
(-)
中日
46551 0.455
(-)
9
(-)
41388
(+3)
407
(+3)
64
(-)
51
(-)
0.260
(-)
3.910
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
41612 0.402
(↓0.004)
14.5
(↓0.5)
39460
(+3)
524
(+5)
117
(+2)
40
(-)
0.240
(-)
4.590
(-)