ロッテ(☆4対2★)ソフトバンク =リーグ戦16回戦(2019.08.06)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
010000010002812
ロッテ
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勝利投手:酒居 知史(4勝3敗0S)
敗戦投手:松田 遼馬(2勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】甲斐 拓也(10号・2回表ソロ),デスパイネ(26号・8回表ソロ)
【ロッテ】清田 育宏(8号・11回裏2ラン)

  DAZN
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◆ロッテが劇的なサヨナラ勝利。ロッテは初回、角中の内野ゴロの間に得点を挙げ、先制に成功する。2-2で迎えた延長11回裏には、1死一塁から清田に2ランが飛び出し、試合を決めた。投げては、7番手・酒居が今季4勝目。敗れたソフトバンクは、5番手・松田遼が痛恨の一発を浴びた。

◆ロッテ先発岩下大輝投手(22)が負傷交代した。 初回2死満塁、ソフトバンク長谷川を一ゴロに打ちとり、一塁ベースカバーに入った。間一髪アウトとしたが、ヘッドスライディングをした長谷川を避けるため、ジャンプした際に着地に失敗し右足首を痛めた。 両肩を担がれベンチに下がり、2回からは東條大樹投手(27)がマウンドに上がった。

◆ソフトバンク高橋礼投手がまた初の10勝へ足踏みした。初回に2四球など制球を乱し1失点。 打線が追いついた2回以降は立ち直り好投を続けていたが、7回、味方失策などで1死三塁とピンチを背負い、代打中村奨への初球を暴投し、勝ち越し点を許した。7回2失点で勝ち負けは付かず「初回からランナーを背負う場面が多く、リズムの悪い投球になってしまった」と悔やんだ。

◆ソフトバンク・デスパイネ外野手が終盤8回に意地の同点弾を放った。 7回に1点を勝ち越されて迎えた2死走者なしの場面。カウント3-2から唐川のスライダーを右翼ポール際へ26号ソロを突き刺した。「追い込まれていたけど集中力を切らさず、しっかりボールを見極めてとらえることができたよ」。その前の3打席は2三振に三ゴロ。4戦ぶりの1発に納得顔だった。

◆ロッテが初回、角中の併殺崩れの間に先制した。先発岩下は初回で負傷交代し、2番手東條が2回に甲斐に10号ソロを浴び同点。 ロッテは4回から登板した3番手石川が好投。ソフトバンク先発高橋礼は6回の1死満塁のピンチを切り抜け1-1同点で終盤へ。 ロッテが7回、暴投で勝ち越した。ソフトバンクは8回、デスパイネの26号ソロで再び同点。2-2で延長戦に入った。 ロッテは延長11回1死一塁、清田が左越えのサヨナラ本塁打を放った。酒居が4勝目を挙げ、チームは5割に復帰した。

◆ソフトバンクは苦手ロッテに競り負けた。同点の7回にミスから勝ち越しを許したが、8回にアルフレド・デスパイネ外野手が同点ソロを放ち延長戦まで持ち込んだ。 だが11回、5番手の松田遼が清田にサヨナラ2ランを食らい、今季の対戦成績は5勝11敗となった。工藤監督は「結果はしょうがない。それまでにチャンスがあったところで取れなかった。明日はもう1本を出せるように、切り替えていきましょう」と前を向いた。

◆清田育宏外野手が初のサヨナラ本塁打。ロッテのサヨナラ本塁打は14年5月20日ヤクルト戦の加藤以来5年ぶり。 12球団で最もサヨナラ本塁打が出ていなかった。 ▼ロッテが勝ち、7月15日以来の勝率5割に復帰。リーグ全チームが100試合以上を消化し、勝率5割以上が5チームは10年9月28日のパ・リーグ以来9年ぶり。

◆人生はすばらしい物語だ。延長11回1死一塁、ロッテ清田育宏外野手(33)は打球を目で追うことなくベンチに向かって右腕を突き上げた。 打球は逆風をものともせず打った瞬間にスタンドインとわかる8号サヨナラ弾。「やりました! 人生で初のサヨナラホームランで、裏で準備している時に『サヨナラホームラン打ったことないんだよな』とか話していたのですが、まさか今日出るとは思わなかった」と喜びを爆発させた。 空振りで初心を思い返した。本塁打の1球前、カウント2-1からの4球目の外角のスライダーを空振りした。「『だめだ。だめだ』と。あの球をケアしようと思ったら最後に引っかかってくれた」。打った球はそれよりも甘く入ったスライダーだった。 開幕当初は代打で結果を残し、4月末にレギュラーを奪取したがマーティンの加入により再び代打での出場が多くなった。遠征の際にはスタメンではなくともチーム便より早く球場入り。「僕も出たり出なかったりする感じなので、結果を残してまた出られるように頑張らなきゃいけないと思う」と入念な準備を怠らない。 井口監督は「本当にいいところで打ってくれて、決めるところで決めてくれる。集中力も高いしすばらしい」と絶賛した。首位のソフトバンクをたたき借金完済。3位の楽天と1ゲーム差まで迫った。「1つでも多く貯金ができるように1戦1戦頑張りたい」と清田。10年目のベテランが輝きを放った。【久永壮真】

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手が2回に本塁打を放ち、自己最多の10号。育成ドラフトから入団した選手で、シーズン2桁本塁打は初めてとなった。 なおソフトバンク捕手の2桁本塁打は、09年田上(26本)以来10年ぶり。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手(26)が育成ドラフト入団野手史上初の2桁本塁打を記録した。1点を追う2回1死。右方向へ高く上がった打球は左翼から右翼へ吹く強風に後押しされるかのようにグングンと伸び、右翼席まで届いた。同点の10号ソロ本塁打に「(2桁本塁打は)たまたまですが、いつも投手を助けたいと思いながら打席に立っているので、結果として本塁打が増えたことは良かったと思います」と冷静に振り返った。 昨季は日本シリーズMVPの活躍も、シーズンは打率2割1分台で7本塁打。今季は自主トレ、春季キャンプから意欲的に振り込み、シーズン中も、試合前の練習や準備で誰よりも忙しく動き回る役割にかかわらず、寸暇を惜しんでバットを握る。球団の捕手で2桁本塁打に達するのは、09年の田上以来10年ぶりだ。 だが7回の守備では、盗塁阻止を試みた二塁送球が悪送球となりピンチを広げた。1死三塁からのバッテリーエラー(記録は暴投)で一時勝ち越しの失点を許した。捕手として、投手を導き失点を減らすことが最大の仕事という自負がある。バットでの活躍も、手放しでは喜べない区切りの1発となった。【山本大地】 ▼甲斐が2回に本塁打を放ち、自己最多の10号。育成ドラフトから入団した選手で、シーズン2桁本塁打は初めてとなった。なおソフトバンク捕手の2桁本塁打は、09年田上(26本)以来10年ぶり。

◆鷹がカモメを苦手というのも不思議な感があるが、どうも今季のソフトバンクはロッテ戦になるとペースをつかめない。安打数は上回りながらホームが遠かった。9回までの2点は甲斐、デスパイネの1発。もちろん、ロッテも「あと1本」が出ず、延長戦へともつれ込んだが不快指数の募る一戦であった。 この日、札幌で日本ハムがオリックスに完敗した。眼下の敵の敗戦。残り試合が少なくなればなるほど敵の黒星はおいしいが、やはり他力に頼らずペナントレースは自力で勝ち抜きたい。目標に掲げるリーグV奪還のためには大きな足踏みは許されない。所沢~札幌~千葉と続く真夏の長期遠征に、チームの疲労度も大きいだろうが、正念場の戦に弱音は禁物だ。 工藤政権1年目の15年は8月5日に優勝マジック38が点灯した。16年、17年は9月に入ってのM点灯。16年は日本ハムに11・5ゲーム差をひっくり返され涙をのんだが、悔しさと同時に夏場の「危機管理」もしっかりチームには身についているはずだ。残り40試合となった。ホークスの今季の戦績を振り返ってみれば、交流戦の貯金6を差し引くと、2位日本ハムのそれと変わらない。もちろん、その数字が「混パ」を証明しているのだろうが、残り試合はこれまで以上に気を引き締めなければならない。鬼門・幕張でサヨナラに散ったゲームを見て、そう感じた。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆連勝中のロッテを、いきなりアクシデントが襲った。6日、先発した岩下大輝投手(22)が一回、安打と2つの四球で2死満塁のピンチを招いた。この場面で7番・長谷川が放った一、二塁間への痛烈なゴロを一塁手の井上が好捕。ベースカバーに入った岩下にトスし、この回を無失点で切り抜けた。  しかし、ここでアクシデントが発生。勢いよくベースカバーに入った岩下は、そのままファウルグラウンドへ駆け抜け、飛び跳ねた際に着地に失敗。右足首をひねったような形になり、険しい表情を浮かべてグラウンド上に倒れ込んだ。トレーナーや心配そうな仲間に囲まれ、最後は両肩を抱えられる形でベンチへと戻った。  ここまでチーム2位の5勝を挙げ、カード頭を任されている右腕の痛い緊急降板。その裏の攻撃後、二回のマウンドには急きょ東條が上がり、1死から甲斐に同点ソロを浴びた。

◆ソフトバンクの甲斐が0-1の二回、同点の10号ソロを放った。外角高めの速球を振り抜き、右翼ポール際へ運んだ。「先制されてしまったので、何とか取り返したいと、思い切っていった結果」と喜んだ。  打撃強化を期すシーズンで、自身初となる2桁本塁打に届いた。「それはたまたまですが、いつも投手を助けたいと思いながら打席に立っている。結果として本塁打が増えたことは良かった」と謙虚に話した。

◆一振りで熱戦に終止符を打った。ロッテの清田育宏外野手(33)が2-2の延長十一回1死一塁から、左翼席へ人生初のサヨナラ本塁打を放った。  「逆風だったのでどうかなと思ったけど、いってくれ!!と。変化球だったけど、うまくひっかかってくれた」  5月25日にも逆転2ランを放っていた松田遼に対し「それを思いながら打席に入りました」といいイメージを持って臨んだ。  直前の4球目、ボール球のスライダーを空振り。「一、三塁をつくれたら最高だなと、本当に塁に出ることを考えていたので、そこであの球をケアしようと」。今度は甘く入ったスライダーを完璧に捉えた。  「DHで(ベンチの)後ろで準備しているときに、サヨナラ本塁打打ったことないんだよなぁ~って、そんな話をしていた。まさかきょう出るとは思わなかった」と本人もびっくりの"予告"通りの劇弾に笑顔を見せた。  チームは3連勝で7月15日以来の勝率5割に復帰。「1つでも貯金できるように1戦1戦頑張ります」とヒーローはファンに誓った。

◆ロッテの先発、岩下が一回に負傷降板した。2死満塁から長谷川勇の一ゴロでベースカバーに入った際に、右足首を痛めた。千葉県習志野市内の病院で「右足関節内反捻挫」と診断された。  岩下は今季、計17試合の先発で5勝3敗、防御率3・65。井口監督は「今日の状態だと、ちょっと厳しいんじゃないか」と出場選手登録を外れる見通しを示した。

◆ロッテの岩下大輝投手は、一回の守備の際に右足首を痛め、習志野市内の病院で右足関節内反捻挫と診断された。

◆1-2の八回2死で、デスパイネが同点の26号ソロ。助っ人は「このまま終わるわけにはいかないと思っていた」と結果を出したが、その後打撃陣はチャンスを生かせず、サヨナラ負け。敗れた2位・日本ハムとのゲーム差を「2・5」から広げられなかった。これで今季ロッテ戦は5勝11敗と大きく負け越し。苦手の相手に、またしても嫌な形で黒星を喫した。 7回4安打2失点で勝敗はつかなかったソフトバンク・高橋礼 「真っすぐは強く、変化球は低めとメリハリをつけていった。久々に手応えがあった」

◆一振りで熱戦に終止符を打った。ロッテ・清田育宏外野手(33)が、2-2の延長十一回1死一塁から左翼席へ「人生初めて」のサヨナラ本塁打。7月28日の楽天戦(ZOZOマリン)でのサヨナラ打に続く活躍に、本塁上で仲間の手荒い祝福を受けた。  「逆風だったのでどうかなと思ったけど『いってくれ!!』と。変化球だったけど、うまく引っ掛かってくれた」  相手は、5月25日にも逆転2ランを放った松田遼。「自信を持って」打席に入った。カウント2-1からの4球目、ボール球のスライダーを空振りし「塁に出ることを考えていたので、いけない、いけない」。今度は甘く入ったスライダーを完璧に捉えた。  先発の岩下が右足首を痛めて一回に降板する緊急事態の中で、救援陣が粘りの投球を続けていた。その奮闘に応えるため、DHとしてベンチ裏でイメージを膨らませていたが、実はこの打席の前には「サヨナラ本塁打打ったことないんだよなあ」と周囲に話していた。"予告通り"の劇弾に「まさか、今日出るとは」と笑った。  チームは5位だが、3連勝で7月15日以来の勝率5割に復帰。首位・ソフトバンクとの対戦成績を11勝5敗とし、ゲーム差も5・5に縮めて射程圏に捉えた。「一つでも貯金できるように、また一戦一戦頑張ります」。ヒーローは笑顔でファンに誓った。 (浜浦日向) 清田についてロッテ・井口監督 「決めるところで決めてくれる、集中力の高い選手」

◆ロッテの石川歩投手(31)が6日、ソフトバンク16回戦(ゾゾマリン)の四回から3番手でマウンドに上がり、4回を投げ3安打無失点の好投を見せた。  先発の岩下が一回、一塁のベースカバーで右足首を捻挫し緊急降板。予定より早く回ってきた出番で、走者を背負いながらもきっちりと要所を締めた。  石川は今季、6年目で初めて開幕投手を務めたが、腰痛や右肘の違和感などの影響もあり、わずか3勝。7月10日からは救援に配置転換され10試合に登板した。  井口監督は「当初は2イニングくらいと思ったのですが、感じもよくなってきたので。彼らしい本来のピッチングができていた。岩下がこうなってしまったので、次はもっと長いイニングも含めて考えていく。また次回の投球に期待したい」と話した。カード頭を任されていた岩下の離脱は避けられず、13日の日本ハム戦にも中6日で石川が先発復帰する可能性が高まった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
55444 0.556
(↓0.005)
-
(-)
40427
(+2)
397
(+4)
139
(+2)
85
(-)
0.249
(↓0.001)
3.500
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
52464 0.531
(↓0.005)
2.5
(-)
41430
(-)
413
(+5)
70
(-)
41
(-)
0.254
(↓0.001)
3.760
(-)
3
(1↑)
楽天
50483 0.510
(↑0.005)
4.5
(↑1)
42435
(+10)
419
(-)
101
(+2)
37
(-)
0.251
(↑0.001)
3.930
(↑0.04)
4
(1↓)
西武
50491 0.505
(↓0.005)
5
(-)
43513
(-)
498
(+10)
113
(-)
103
(-)
0.257
(↓0.001)
4.450
(↓0.05)
5
(-)
ロッテ
49493 0.500
(↑0.005)
5.5
(↑1)
42464
(+4)
439
(+2)
123
(+1)
66
(+2)
0.248
(↓0.001)
3.980
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
44525 0.458
(↑0.005)
9.5
(↑1)
42365
(+5)
441
(-)
68
(+1)
93
(-)
0.237
(-)
3.950
(↑0.04)