日本ハム(☆4対3★)ソフトバンク =リーグ戦17回戦(2019.08.04)・札幌ドーム=
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ソフトバンク
0100002003901
日本ハム
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勝利投手:ロドリゲス(6勝2敗1S)
(セーブ:秋吉 亮(0勝2敗19S))
敗戦投手:二保 旭(1勝3敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】松田 宣浩(24号・2回表ソロ)

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◆日本ハムは1点ビハインドで迎えた5回裏、西川、大田、近藤の適時打で一挙4点を奪い、逆転に成功する。投げては、2番手・ロドリゲスが5回1失点で今季6勝目。その後は宮西、石川直、秋吉の継投で逃げ切った。敗れたソフトバンクは、最終回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆今季日本ハムの札幌ドームでの成績はここまで25勝19敗2分けだが、日曜日に限ると開幕から○○○●●●●。 白星は4月28日ソフトバンク戦が最後で、5月12日西武戦から4連敗中。今日は日曜日の本拠地連敗から脱出できるか。

◆ソフトバンクは2回、松田宣の24号ソロで先制。日本ハムは救援登板から中1日で先発した堀が1回無失点でロドリゲスに交代。 日本ハムは5回、先頭石井が三塁へのバント安打で出塁。犠打を挟んでの3連続長短打など、この回5安打で4点を奪い逆転した。 ソフトバンクは7回、下位打線からの4連打で1点差に迫ったが反撃及ばず。逃げ切った日本ハムは連敗を3で止めた。 日本ハム・ロドリゲスが6勝目、秋吉が19セーブ、ソフトバンク二保が3敗目。

◆ソフトバンク内川聖一内野手が37歳のバースデーをマルチ安打で飾った。 4回に左前打を放つと、6回には右前に運ぶ技ありの一打。1打席目には応援団のバースデーソングに合わせ日本ハムファンからも拍手をもらった。祝福ムードに気持ちも乗ったが、逆転負け。「また頑張ります」と試合後は言葉少なだった。

◆ソフトバンク松田宣浩内野手の24号ソロも空砲となった。 2回2死からロドリゲスの149キロツーシームを完璧にとらえ中堅左に先制弾を突き刺した。「今シーズン初めて札幌ドームでホームランを打ててよかった」。お得意の「熱男!」を右翼スタンドに向かって叫んだが逆転負け。2打席目以降は凡退し、うつむき加減で球場を後にした。

◆日本ハム中島卓也内野手が、逆転につながる布石を打った。1日楽天戦以来のスタメン出場。 1点を追う5回1死二塁、左前打で一、三塁と好機を広げた。続く西川の逆転打に「つながって点が入ったので良かった」。若手の台頭にベンチスタートが続いており「いろいろ思うことがありますけど、頭からでも途中から出ても試合に集中するだけ」と頼もしかった。

◆日本ハム堀瑞輝投手が役目を全うした。先発し、1回を3者凡退。首位攻防の今カードでは2日に1/3回を投げ、3日もブルペン待機するなど、貴重な左腕として大車輪の活躍だった。 「自分でもいいリズムで入れた。1イニングと言われていたので、しっかり出し切って終わりたいと思った」と応えた。

◆日本ハムのブライアン・ロドリゲス投手(28)が、好投で連敗を止めた。4日のソフトバンク17回戦(札幌ドーム)に、先発して1回無失点降板の堀に続き「第2先発」で登板。 最速153キロの直球を軸に5回を4安打1失点にまとめ、エース有原に次ぐ6勝目を挙げた。来日2年目の今季は、役目を問わずフル回転。首位攻防戦で存在感を見せた。 ドミニカンは、早々の登場に緊張していた。中1日で先発した堀が初回3者凡退と好投し、2回からマウンドへ。「少しドキドキしながら向かいました」と落ち着かない心境を表すように、2死から松田に先制ソロを献上した。だが、被弾したとはいえ、ボールの質は上々。ベンチで木田投手チーフコーチから「大丈夫。このままの投球を続けて」と声をかけられると「すごく自信になった」と発奮した。 打者の手元で動く「ムービングボール」を武器に15アウト中、7アウトをゴロで重ねた。昨季は9試合で3勝2敗と満足な結果はつかめず「オレはどこでもやれる。来年こそは、やってやるから」と周囲へ漏らしていた。気合十分の今季は先発、中継ぎ、抑えとフル回転し、27試合で6勝2敗、1セーブ、8ホールド。投手陣の重要なピースとなった。 首位争いに踏みとどまる1勝に、お立ち台では「アリガトウゴザイマス!」と日本語で、ファンに感謝の声を届けた。「優勝争いは考えずに。コントロールできないことだからね。マウンドで与えられた仕事をするだけ」。3年ぶり優勝へ、献身的に右腕を振り続ける。【田中彩友美】

◆久々の"ハッピーサンデー"に、本拠地が沸いた。日本ハムは1点を追う5回、石井一成内野手(25)のバントヒットを足がかりに好機を広げ、1死一、三塁から西川遥輝外野手(27)が左翼フェンス直撃の逆転2点二塁打。大田泰示外野手(29)や4番に入った近藤健介外野手(25)も適時打で続き、5長短打で4点を奪った。連敗は3でストップ。日曜日の本拠地では、5試合ぶりの白星となった。"以心伝心"だった。1点を追う5回1死一、三塁、西川の打席。カウント3ボールとなったところで、ベンチの栗山監督から「打て」のサインが出た。それでも、いつもなら待つことが多い背番号7だったが、この日は違った。「振ってくれというサインだと思った。犠飛ではダメ。ゲッツーは一番ダメ。逆方向へ強い当たりを打とうと思った」。左翼フェンス直撃の逆転二塁打。思いが通じた一打に、栗山監督は「俺の考えをくみ取って、うまく打ってくれた」と大感激だ。 7月30日から始まった本拠地6連戦は、貧打との戦いだった。この日も4回までは、ソフトバンク先発の二保に散発2安打に抑え込まれていた。突破口を開いたのは5回、先頭の石井。一塁への豪快なヘッドスライディングでバントヒットを決め、押され気味だった試合の流れを一変させた。逆転打が7試合ぶりの適時打になった西川に、同じく大田が7試合ぶりの適時打で続き、近藤の6試合ぶりの安打で一挙4点。途中出場の多かった田中賢、谷口、中島をスタメン起用することでレギュラー陣の奮起をうながした栗山監督の策が、的中した。 チームにとっては6試合ぶりの2ケタ安打だ。 西川 泰示さん(大田)が、俺にバッティングのことを聞いてきたり...。コンちゃん(近藤)には打率3割切ったら、何か言おうと思っていた。みんな悩んでいたし、こんな時に6連戦で体も疲れていた。開き直りって大事なんだなと。 連敗は3で止まり、日曜日の本拠地では5試合ぶりの勝利となったが、本当の勝負はこれからだ。今カード苦しめられた千賀、ミランダと、1週間後に再戦の可能性がある。「また来週、ソフトバンクと試合がある。それまでの過ごし方が大事になる」と言う西川の声は、冷静だった。【中島宙恵】 ▼日本ハムが5回に西川の左翼越え2点二塁打など5安打を集中して4点を奪い、連敗を3でストップした。この回は西川、大田、近藤で計4打点。今季チームで西川は安打数、得点圏打率、得点、盗塁などでトップ、近藤は打率、出塁率などでトップ。大田も打率、安打数、打点、本塁打でチーム2位の数字を残している。 ▼2回1点先制された日本ハムが5回4得点で逆転し、その後2失点も逃げ切った。今季52勝のうち逆転勝ちは19試合目で、1点差から8勝、2点差から6勝、3点差から2勝、4点差から2勝、5点差以上から1勝。ちなみに1点差勝利は16試合目。

◆ソフトバンク牧原大成内野手が7回に1点差に迫る右前2点適時打を放った。 2死満塁から宮西のスライダーをとらえ一、二塁間を破った。「宮西さんから打てたことは自信になる。あの場面で打ててよかった」。5戦連続安打で、ここ4試合で5打点を稼いだ。「守りはやれと言われたところでしっかりやるだけ」。中堅、二塁、遊撃、右翼を守ってチームを支えていく。

◆ソフトバンクの先発二保旭投手が5回途中7安打4失点で3敗目を喫した。 4回までは2安打無失点と好投も、5回に1死一、三塁とされ、3ボールから西川に高めに浮いたツーシームを打たれ、左越えの2点適時二塁打で逆転された。「調子はよかった。3ボールから振ってくると思った。ひっかけせさせようとしたが、逆らわず打たれた。その2点で止めておけば」。その後さらに2失点したことを反省した。

◆ソフトバンクは1点差の惜敗となった。日本ハムは「4番中田」を外して勝った。栗山監督にとっては絶対に落とせない一戦だったろう。3連敗を喫したらゲーム差4・5となるところだった。意地の白星だった。松田宣の先制弾で先手を取ったホークスだったが、5回に4点を失って逆転負け。1点差の9回1死二塁まで攻めた息詰まる接戦ではあった。 敗戦の「遠因」は5回の走塁だったかもしれない。日本ハムは1死一、三塁から西川の左越え二塁打で2人の走者が生還。左翼栗原はフェンスでバウンドした球をきっちり捕球したが、握り損ねて送球に手間取った。エラーではない。この間に一塁走者もホームを駆け抜けた。さらに大田の中越え二塁打で西川が生還。3点を許した。3番田中賢は三ゴロ。2死としたが二塁走者の大田が送球間に果敢に三塁を陥れ、近藤の中前打で楽々とホームインした。三ゴロを処理した松田宣もまったくミスはない。ただ、この2つのスキのない「走塁」が決勝の4点目を呼び込んだと言っていい。 「(大田の三塁進塁は)好走ですね。逆に今度はウチがそういうことをやらないといけないと思う。みんなにもしっかりそこは言っておきたいと思う」。試合後、本多内野守備走塁コーチは言った。「首位攻防」という上位戦では「ミス」とは言えない一瞬のスキが命取りとなる。自慢の1発攻勢で華やかに勝つこともあるが、やはり基本は「スキなき攻撃」であり「油断なき守り」である。本多コーチが言うように今後の教訓となった惜敗ではなかっただろうか。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆日本ハムは先発の堀が一回を三者凡退に抑えて降板。二回からは"第2先発"としてロドリゲスが登板し、5イニングをソロの1点のみに抑えて6勝目を挙げた。  「100パーセントの力を出してチームの勝利に貢献したかった。練習の成果が出た」とロドリゲス。今後もさまざまな状況での起用となりそうだが「チームが勝てればいい。優勝できるように頑張る」と力強かった。

◆先発の二保が勝利投手の権利を目前にしてつかまった。四回まで無失点に抑えていた29歳右腕だが、1-0の五回に5長短打を浴びて一挙4失点。3敗目を喫し「ビッグイニングにしてしまったのは反省点」と唇をかんだ。4連勝は逃したものの、2位・日本ハムとの3連戦を2勝1敗で終え、工藤監督は「いい3連戦だったと思う」と前向きに捉えた。

◆パ・リーグ2位の日本ハムは4日、ソフトバンク17回戦(札幌ドーム)に4-3で逆転勝ちし、連敗を3で止めた。0-1の五回に西川遥輝外野手(27)が左越えに逆転の2点二塁打を放つなど、一挙4得点を入れた。前日3日からスタメン4選手を入れ替え、首位・ソフトバンク相手の同一カード3連敗を阻止。首位とのゲーム差を2.5に詰めた。  7日連続で気温30度を超える真夏日となった札幌市。夏バテ気味だった日本ハム打線が、活気を取り戻した。0-1の五回に4点を入れて逆転。首位相手の3連戦を1勝2敗とし、2・5ゲーム差に踏みとどまった。  「投手の方には、点が取れずに迷惑を掛けていたので、打ててよかった。3連敗はできない。最後勝ててよかった」  殊勲打の西川が、ほっとした表情を浮かべた。五回1死一、三塁で迎えた第3打席。3ボールから栗山監督が出したサインは「打て」。「監督からの『振ってくれ』というサインだと思った」。二保の135キロのツーシームを思い切り振った。左翼フェンス直撃の2点二塁打。12打席ぶりの安打で逆転に成功だ。  同じく苦しんでいた2番・大田も続いた。1死二塁から中堅フェンス直撃の適時二塁打。13打席ぶりの安打だ。さらに2死三塁で、休養の中田に代わって4番に入った近藤が22打席ぶりの安打となる中前適時打。5安打を集め、4点を奪った。  大田と近藤の姿に、西川は思うところがあった。早出練習は行うが、試合後はめったにバットを持たない大田がゲーム後の素振りをし、打撃について相談してきた。近藤は7月28日の西武戦で打ったのを最後に5戦連続無安打で、・315あった打率はこの試合前の時点で・303に降下。「3割を切ったら何か言う」と、同僚の状況を心配していた。  札幌ドームでのソフトバンク戦連敗を「6」で止め、10日からは敵地ヤフオクドームで、再び直接対決3連戦が控える。  「1つ取れたのはよかったけど、(今カードで負けた)千賀、ミランダが次も来る。いい準備をしないといけない」と西川。優勝争いは、これからが本番。苦しいときを乗り越えたからこそ、チームは強くなる。 (中田愛沙美) スタメンを前日と4人入れ替え、連敗を3で止めた日本ハム・栗山監督 「みんなで取らないといけないゲームを取ってくれた」 ★ドバドバ快音!  湿りがちだった主力選手のバットから、次々と快音が響いた。西川の一打で逆転した直後の五回1死で大田が、13打席ぶりの安打となる中越え適時二塁打。貴重な追加点となり「(西川)遥輝が思い切り打ってくれたので、楽に打席に入れた」と感謝した。4番に入った近藤は、7月28日以来1週間ぶりの安打となる駄目押しの中前適時打。「(状態が)悪い感じがしない中で(安打が)出ないのが続いていた。よかったです」と、一安心の様子だった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
55434 0.561
(↓0.006)
-
(-)
41425
(+3)
393
(+4)
137
(+1)
85
(-)
0.250
(-)
3.510
(↓0.01)
2
(-)
日本ハム
52454 0.536
(↑0.005)
2.5
(↑1)
42430
(+4)
408
(+3)
70
(-)
41
(-)
0.255
(↑0.001
3.760
(↑0.01)
3
(-)
楽天
49473 0.510
(↓0.006)
5
(-)
44424
(+2)
411
(+11)
99
(-)
37
(+1)
0.250
(↓0.001)
3.930
(↓0.08)
4
(-)
西武
50481 0.510
(↑0.005)
5
(↑1)
44513
(+5)
488
(+4)
113
(+2)
103
(-)
0.258
(-)
4.400
(-)
5
(-)
ロッテ
47493 0.490
(↑0.006)
7
(↑1)
44452
(+11)
436
(+2)
120
(+2)
63
(-)
0.248
(↑0.001)
4.030
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
43525 0.453
(↓0.004)
10.5
(-)
43360
(+4)
441
(+5)
67
(-)
93
(+2)
0.237
(↑0.001)
3.990
(↓0.01)