阪神(★0対6☆)DeNA =リーグ戦18回戦(2019.07.25)・阪神甲子園球場=
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DeNA
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阪神
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勝利投手:今永 昇太(9勝5敗0S)
敗戦投手:秋山 拓巳(2勝3敗0S)
  DAZN
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◆DeNAが5連勝。DeNAは3回表、ロペスの適時打で先制に成功する。2-0で迎えた9回には、大和、神里、筒香の3者連続適時打で一挙4点を奪い、試合を決めた。投げては、先発・今永が9回無失点の快投で今季9勝目。敗れた阪神は、打線が散発の4安打と沈黙した。

◆阪神秋山拓巳投手が約2カ月ぶりの1軍登板で6回途中2失点(自責1)と試合を作った。3回4番ロペスに先制適時打を浴びたが、中盤以降も冷静にアウトを重ねた。 「全体的には粘ることができましたが、先頭バッターへの四球が点に絡んでしまったのは反省点です。チームに流れを持って来るような投球ができませんでした」 登板後は反省したが、5月19日広島戦以来の1軍マウンドで存在感を示した。

◆DeNAが3回、4番ロペスの左前適時打で1点を先制した。先発今永は3回を1安打無失点と上々の立ち上がり。 DeNAは6回1死一、三塁から宮崎の内野ゴロの間に1点を追加した。阪神の先発秋山は5回1/3を2失点で降板。 DeNAが逃げ切って1分けを挟んで5連勝とした。今永は完封で9勝目。阪神は打線が振るわず連敗で、秋山は3敗目。

◆約2カ月ぶりに先発した阪神秋山拓巳投手は粘投したが、3敗目を喫した。 3回に先頭の大和に四球を与え、2死一、二塁からロペスに先制の左前適時打を許した。6回途中5安打2失点。「先頭打者への四球が得点に絡んでしまった。そこは反省したい。立て直すことは出来たけど、6回は投げきりたかったです」と悔やんだ。

◆甲子園視察で掘り出し物を大発掘? 2番手で登板した阪神守屋功輝投手(25)が侍ジャパンの稲葉監督から絶賛された。 報道陣の質問が終わると稲葉監督は自ら切り出した。「守屋はゴロを打たせる投手。ジャパンの中でも探しているところ。TVでは見たが、初めて生で見て球の勢いはあったし、これから見ていきたい選手の1人」と、期待を高めた。 伝え聞いた守屋は「うれしいですね。ゴロが多いというのは知ってます」と笑顔。ただ、きっちりと足もとを見つめている。「(選出は)今のタイガースでの僕の立ち位置としては考えられない。まずは稲葉さんというよりも、矢野さんに信頼してもらえるピッチャーにならないといけない」。 守屋は15年に入団してから4年間で9試合の登板のみだった。飛躍を誓った5年目の今季は、開幕から劣勢でも、勝っている展開でも、多くの場面でマウンドに上がってきた。ここまで38試合に登板。過酷な救援陣を支えていると言っても過言ではない。【真柴健】

◆阪神島本浩也投手が8戦連続無失点と安定感を見せた。7回に登板し、先頭の今永を3球で空振り三振。大和を1球で二飛に仕留めると、神里も空振り三振で3者凡退。 8回先頭の筒香も1球で中飛とテンポよく好投し、1回1/3を無安打無失点。「自分は流れを持ってくることしか出来ない。それは出来たかなと思います」と仕事を果たした。

◆DeNAは9回に今永の安打で2死一、三塁と好機を広げ、続く9番大和内野手が左中間へ試合を決める2点適時打を放った。 「打ったのはストレート。今永もつないでくれたので、自分も後ろにつなごうと思って打席に向かいました」と、投手ながらしぶとい打撃でつないだ左腕をたたえていた。

◆DeNA今永昇太投手(25)が今季2度目、通算では4度目の完封で9勝目を挙げ、チームに今季初の5連勝を呼び込んだ。124球を投げ、4安打無失点。9回にはバットで好機を広げ、4点目のホームも踏む独壇場だった。 2戦連続5失点以上で黒星を喫していたが、キレのある直球が復活した。「ここ3試合投げてた真っすぐとは押し込みが違った。見逃しも取れたしファウルも取れた。だから変化球も生かせた。真っすぐがすべてです」。持ち味の奪三振こそ4個にとどまったが、先頭福留に安打を許した2回は、マルテを遊ゴロ、鳥谷を一ゴロ、梅野を二飛と後続に満足にバットを振らせなかった。 前回登板後、木塚コーチから「初球からアウトローとかインハイとか『点』で投げてないか? お前が良かった時はそんなこと考えずゾーンに強い球を投げていただろ」と指摘され「気が楽になりました」。下半身主体でしっかり足をついて投げることを意識して調整。直球に力強さが戻った。首位巨人とは5・5ゲーム差に。侍ジャパン稲葉監督の前で「特に意識はしなかったです」と平然と好投した今永がDeNAを上昇させる。【千葉修宏】

◆侍ジャパンの稲葉篤紀監督(46)が25日、阪神-DeNA18回戦(甲子園)を視察した。 完封のDeNA今永に「春先に比べて疲れも少しずつ出てきている中で、粘り強く投げている。投球術は素晴らしい」と高評価。侍ジャパンで固定しきれていない三塁手の候補、DeNA宮崎には6回の打点を挙げた二ゴロに「バットコントロールの技術が非常に高い」。 報道陣の質問が終わると「阪神(の質問は)大丈夫ですか?」と切り出し「守屋はゴロを打たせる投手。ジャパンの中でも探しているところ。テレビでは見たが、初めて生で見て球の勢いはあったし、これから見ていきたい選手の1人」と新鋭の中継ぎ右腕を候補に加えた。

◆阪神上本博紀内野手は好守&快音で存在感を出した。7月10日巨人戦以来のスタメン出場。 二塁守備では1点ビハインドの6回1死一、三塁で一、二塁間のゴロを間一髪のタイミングでキャッチし、打者走者はアウトにした。気持ちのこもったプレーで流れを止めたが、チームが完封負けし「(自分のプレーは)どうですかね」と言葉少な。打っては6回に右前打を放った。

◆ゼロじゃ勝てない...。矢野阪神が今季10度目の完封負けを喫した。DeNA今永を相手に4安打無得点。侍ジャパン稲葉監督が注目する左腕の投球術にはまり、14個のゴロアウト。二塁を踏んだのは2回の福留、5回の鳥谷とベテラン2人だけだった。矢野監督も「ゼロっていうのはね。これだけファンの人が入ってくれて、点を取るというのは見せていきたかった」とガックリだ。 前夜と同じく守備面のほころびも目立った。1点を追う6回には無死一塁からソトの三塁線への痛烈な打球を三塁手大山がはじき、二塁へまさかの悪送球。無死一、二塁と傷口を広げると、その後、1死一、三塁から宮崎の二ゴロの間に2点目を献上。2点を追う9回には5番手能見が2死から打ち込まれて4失点。不快指数の高い惨敗だった。 チームはDeNAに2連敗を喫して借金5。3位広島とは2・5ゲーム差となった。26日は東京ドームに移動してのナイトゲーム。相手はエース菅野だ。「状況的にも苦しいけど、前を向いていくしかない。今日もたくさんの人が応援に来てくれている。そういうものをプラスにして、前を向いてやっていく」。指揮官は自分に言い聞かせるように話した。【桝井聡】

◆阪神・秋山拓巳投手(28)が25日のDeNA戦(甲子園)に先発し、三回にロペスに先制適時打を献上した。  三回、先頭大和にフルカウントから四球。2死後、ソトに外角111キロカーブを捉えられて一、二塁とピンチを背負うと、続くロペスにやられた。1ボールからの2球目、外角138キロ直球を振り抜かれ、左前へ。1点を先制された。

◆DeNAのロペスが2試合連続で先制打を放った。三回2死一、二塁で秋山の速球を捉えて左前へ。一回の好機で見逃し三振に倒れていた4番打者は「1打席目は感触が悪かったので、気持ちを切り替えて打席に向かった」と振り返った。  後半戦から筒香の2番への配置転換に伴って4番を任され、10試合で15打点目と勝負強さが際立っている。

◆阪神・秋山拓巳投手(28)が25日のDeNA戦(甲子園)に先発し、5回1/3を5安打2失点(自責1)で今季3勝目をつかむことはできなかった。  「全体的には粘ることができましたが、先頭バッターへの四球が点に絡んでしまったのは反省点です。チームに流れを持ってくるような投球ができませんでした」  先頭への四球が失点に直結してしまった。三回先頭の大和に四球を与え、2死からソトに左前打を許して一、二塁。ロペスに先制の適時左前打を献上し、0-1とされた。  また、六回には先頭筒香に四球を出すと、続くソトの三塁線へのゴロを三塁・大山が二塁へ悪送球。無死一、二塁とピンチを拡大した。ロペスは右飛に仕留めて1死としたが、二走がタッチアップして一、三塁に。ここで投手交代が告げられ、2番手の守屋にマウンドを託した。

◆3敗目を喫した阪神の秋山はイニングの先頭打者への四球を悔やんだ。三回は大和に根負けし、2死後にソト、ロペスに連打を浴びて先制された。六回は筒香への四球からピンチを招いて降板。「反省しないといけない」と肩を落とした。  それでも5月19日以来の1軍登板で要所で丁寧に低めに集め、5回1/3を2失点(自責点1)。矢野監督は「結果的にはよく粘ってくれた」と評価した。 阪神・浜中打撃コーチ(今永に完封され) 「変化球を多く使ってかわされた。攻略する方法を考えないと」 矢野監督(26日からの巨人戦へ) 「状況は苦しいが、前を向いてやっていくしかない」

◆--久しぶりに先発した秋山の内容は  矢野監督 「よく粘ってくれた。最少失点でいってくれたし。最後(の失点)も悠輔(大山)のエラー。内容は、秋山のいいところはもうちょっと上にあるのかなと思うけどね」  --2死からの失点が  「瀬戸際というか最後(九回の4失点)もそうだし、そういうところで何とか食い止めないと。そこはバッテリーというか、よく頑張ってくれているんだけど、課題になってくる」  --DeNAの今永が良かった  「絶好調ではないと思うけど、(得点が)ゼロっていうのはね。これだけファンの人が入ってくれて、点を取るというのは見せていきたかったし。苦しいけど、前を向いてやっていくしかない」  --上本を先発させたり、試行錯誤をしている  「試行錯誤というか、何がいいのかなっていうね。疲れてきている選手はいるし調子が下がっている選手もいる。そういう中で自分がこれがいいというものを、トータル的にチョイスしているつもりだけど」  --26日から巨人戦  「状況的には苦しいけど、前を向いてやっていくしかない。たくさんの人が応援に来てくれている。そういうものをプラスにして、いろんなものをプラスに考えてやっていくしかない。前を向いてやっていきます」

◆え~っと巨人-ヤクルトは8-1でヤクルトが勝ち、広島-中日はカープ打線が爆発して11-4で広島の大勝か...。で、わが阪神とDeNAの試合はあら~、まだ梅雨が明けなくて雨天中止か。嫌だねェ、このジメジメとした雨空は。早く梅雨明けして、カラッとした猛虎の勝利を見たいねェ...。  こらーっ! 甲子園がある近畿地方は、前日に梅雨明け宣言を出しとるやろー!! ヒェー、ごめんなさい。だって、DeNAの今永に4安打零封されて0-6の大敗だから、なかったことにしたかったのよ(涙)。1軍のマウンドに復帰した秋山は、ボールがやや高いところもあったけど、5回1/3を2失点は合格点なのだ!! 中継ぎの守屋、島本、浜地も若虎の踏ん張りを見せてくれたのだ(この4投手で四-八回は無安打)。  だけど、やっぱり打線がトホホ...打てな~い!! しゃあない。こーなったら開き直れ~。全員、2ストライクまではホームラン狙いのフルスイングや(ただし、ボール球は絶対に手を出さないこと)! 真夏の花火大会で、虎党の梅雨をパーッと晴らしてくれー!!

◆石枕して われ蝉が 泣き時雨...(茅舎)  別にそこまでは開き直ってるわけじゃありませんのダス。だけど...この日は例え銀行振り込みの額面は別にしましても...とにかく給料日デス。  それに『天神祭』でございます。だから...職場の仲間と天神サマをきめこんだっていいでしょうが、たまには...。  だから早めに「虎ソナ」にケリをつけて...ミナミの赤ちょうちんを予約しました。運動部長大澤謙一郎には内緒デス。なにくわぬ顔で「今日はエエ試合をしてくれるやろなぁ」なんてことを言いましたが...。  そんなフラチなことをすると、そうは問屋がおろさないのは昔からのつねですが...やっぱり...そうなったヮ。  まず2軍の練習に加わっているソラーテを鳴尾浜に追いかけていったトラ番新里公章が、ウンともスーとも言わない。いつもならスパッと電話をくれて「ソラーテ選手でしょ。なんといいましょうか...」と昔懐かしい小西節なんかで難しい声。  「もちろんソラさんは明るく、守備の連係なんかをやってましたし...明るかったんですョ。ま、もともとメジャーの選手は目の色変えて汗だくでピッチを上げて1軍にあわせて...という感じじゃないですから、ま、適当に要所を締めて練習をしてました...。ただ別口の取材が飛び込みまして...」という電話。  つまりは我らがソラーテは元気いっぱいなんだそうです。あとは新里記者のリポートをお読みください。  別口とは甲子園署管内で事件があり、西宮市内の集合住宅で「親子げんかで息子が包丁を持ち出した」と110番通報があって、甲子園球場の近くだけにおだやかではない。最近は物騒な事件が続くから、包丁男が甲子園球場に飛び込んだら...と部長大澤謙一郎は「今夜はウル虎の夏でファンがぎっしりやから心配や...」と腕組みをしている。おかげでこっちは天神祭のつもりだったけど...アテがはずれた。  連日のはがゆい虎の拙攻拙守ぶりとは無関係だと思いますが、その男が猛虎党かどうかは別にして、皆さんのストレスも相当たまっていると思われる。  トラ番キャップ大石豊佳は「本日は上本-鳥谷のコンビが久しぶりに二遊間でスタメンです。渋い守備と打撃に期待してください」と言った。そうか、そうか...ところが...ああ今夜もまた我らがタイガースはタコ焼きスコアでございました。今永のコテさばきでどんどんゼロがならんでいって...こう毎晩、タコ焼きばかりでは酒もホロ苦いヮ。秋山だって力投したのに...。野球は点取りゲームなのであります。  天神祭のかけ声をご存じか、皆さま。  「打ちまーしょ、パンパン! もひとつセ、パンパン! 祝おうて3度、パンパンパン!」  縁起がいいものです。気持ちも高揚してくるし...試合前には大石が「僕もその『大阪締め』というのは大学の先生から教わったことがありますッ」と言っていたが...関大ではそんな授業もあるのか。だったら「打ちまーしょ! 今永からドドンと...」というのは...あるわけないヮな。それにしてもなんかモヤモヤの天神さんの夜でした...グスン。

◆後半戦から2番に入っている筒香に代わって4番に座るロペスが、三回2死一、二塁で左前適時打。前日の2ランに続き、2試合連続で貴重な先制点をもたらした。「(見逃し三振の)1打席目は感触が悪かったので、2打席目は気持ちを切り替えて打席に向かった」。7月だけで2度の満塁弾を放つなど26打点をマークしており、勝負強さが際立っている。

◆「7番・遊撃」で今季8試合目の先発出場となった鳥谷は、五回に二ゴロ失策の間に二塁まで進塁。相手のミスを見逃さず、好走塁で好機を演出した。「(結果として)大きかったかはわからないけれど、そういうのをどんどんやりたいです」と表情を引き締めた。二回1死一塁の守備では、今永が犠打を試みた打球を2-6-4と素早く転送して併殺を完成させた。

◆大山が六回、またも痛恨のミス。無死一塁からソトの打球は三塁線へ。捕球できずにはじき、拾い直して二塁へ送球したが悪送球となって一、二塁となった。2点目を献上するきっかけとなった失策は今季16個目。失点に直結した前日の陽川の失策に続き、チーム失策数も「75」まで増えた。久慈内野守備走塁コーチは「(ボールを)捕っていればね」と語った。

◆DeNA・今永昇太投手(25)が25日、阪神18回戦(甲子園)で9回4安打の完封で今季9勝目(5敗)を挙げた。日本代表・稲葉篤紀監督(46)が視察する前で存在感をアピールした。  日本代表・稲葉監督は、後半戦から2番に入っている筒香にも注目した。この日も2安打、1四球、1打点と貢献した侍ジャパンの主砲について「今年は非常に出塁率が高い。チーム(DeNA)として一番得点できる形として2番に入っていると思う。私もそういう変化には、いろいろな話を聞きながら、やるやらないは別として、チームをどう作っていくかと」とオプションの一つとして参考にした。

◆侍ジャパンの稲葉篤紀監督(46)が25日、阪神-DeNA18回戦(甲子園)を視察。試合後、阪神の注目選手として名前を挙げたのは中継ぎ右腕の守屋だった。  「ゴロを打たせるピッチャーは今ジャパンの中でも探しているところ。これからも少し、意識して見ていきたい投手」  この日は秋山の後を受けて六回1死一、三塁から登板。宮崎の二ゴロで1点を失ったが、2つのアウトを内野ゴロで奪って持ち味を発揮した。  5年目の今季は1軍に定着し、これが38試合目の登板。最速152キロの直球に、内角を強気についていく投球スタイルを昨季2軍監督だった矢野監督に見いだされ、頭角を現わした。  試合後は侍ジャパン監督の言葉に「うれしいです。自分がゴロが多いというのは知っていましたが」と驚きながら「今のタイガースでの立ち位置からして(日本代表は)考えられないですけど...。まずは矢野さんに信頼してもらえるように頑張りたいです」と表情を引き締めた。(箭内桃子)

◆兵庫・西宮市笠屋町で25日午後、刃物を持った可能性のある男が逃走する事案が発生した。約1.5キロ離れた甲子園球場ではDeNA戦が開催されたが、甲子園署と協力し、警備態勢を強化。手荷物検査を徹底するなど厳戒モードの中で行われた。  屈辱の完封負けを喫した甲子園が、厳戒ムードに包まれていた。球場から約1・5キロ東の西宮市笠屋町で、刃物を持った可能性のある男が逃走するという騒動が起きた。  兵庫県警によると、25日午後1時15分ごろ、集合住宅1階の部屋で「親子げんかで息子が包丁を持ち出した」と50代女性が110番。警察官が玄関に到着すると、男は窓から逃走。包丁をかばんに入れて持ち出した可能性があるという。  甲子園署が銃刀法違反の疑いがあるとして行方を追っているが、男は30代で身長約170センチのやせ形。白いTシャツにジーンズ姿だった。部屋に包丁が見当たらなくなっていたといい、昼食を巡って母親と口論になったとみられるという。  甲子園ではこの日午後6時から阪神-DeNAが行われたが、城島和弘球場長は「警察と協力し、午後5時以降は各入場門には機動隊にも出てもらっています。服装もわかっていたので、警備員にも周知徹底して、いつもよりも警備も厚めにしました」と説明した。  球場は同署から午後2時すぎに連絡を受け、警備員らに男の特徴を通知した上で、球場内外の警備態勢を強化。午後4時に開門したが、各ゲートの人員を通常より1人多く配置。刃物を持っている可能性があり、手荷物検査も入念にチェックしたという。署員も球場周辺に立哨して警戒に当たった。  試合後、平井立樹副球場長は「無事に試合ができたが、何も起きないことが何より」。球場から連絡を受けたという谷本修球団副社長兼本部長も「対応は球場が行っているが、ファンの方も含めて無事に帰ってほしい」と祈るように話していた。

◆DeNA・今永昇太投手(25)が25日、阪神18回戦(甲子園)で9回4安打の完封で今季9勝目(5敗)を挙げた。日本代表・稲葉篤紀監督(46)が視察する前で存在感をアピールした。セ・リーグ2位のチームは6-0で快勝し、1分けを挟んで今季初の5連勝。最大で10.5ゲーム差あった首位・巨人に5.5差まで近づいた。  勝利への執念で猛虎打線も、黄色く染まったスタンドも黙らせた。今永が真夏の甲子園で対阪神では自身初の完封勝利を挙げ、チームを今季初の5連勝に導いた。  「この3連戦は延長戦もあって、きのうは浜口も一生懸命投げていた。自分も何とかチームのためになりたいと思って投げました」  二回に先頭の福留を出しても、五回1死から味方の失策で二塁に走者を置いても、力強い球をストライクゾーンに投げ続けて凡打を誘った。エース左腕は9回4安打無失点。23日は8投手の継投、24日は抑えの山崎が5連投するなど、疲労困憊(こんぱい)の救援陣を助ける今季2度目の完封劇だ。  打っても2-0の九回2死二塁から中前打で出塁すると、続く大和の左中間二塁打で一塁から一気に生還した。八回を終えて110球を投げた体で激走。「あそこで(本塁に)かえる、かえらないで自分に楽になれるか変わってくる」。駄目押しの4点目を呼び込んだ。  チームを引っ張る左腕に日本代表・稲葉監督も熱視線を送った。「得点圏に走者を置いても動じずに、しっかり自分の球を投げていたのは評価できる」。2020年の東京五輪への十分すぎるアピールとなった。  「完封はたまたま。常に完投を狙える投手になりたい。東京五輪? 正直、何も意識していないです」  今永が見据えるのは目前の敵のみだ。浜口と合わせて左腕2人のシーズン2完封は球団初の快挙。首位の巨人に5・5ゲーム差まで詰め寄った。遠かった"背中"が見えはじめた。(湯浅大) 今季初の5連勝にDeNA・ラミレス監督 「何連勝とかは考えていない。チームが一体となって、いい野球ができている」

◆G倒、頼む! 阪神の新外国人、ヤンハービス・ソラーテ内野手(32)=前マーリンズ傘下3A=が、26日の巨人戦(東京ドーム)にも1軍に昇格することが25日、わかった。1軍はDeNA戦(甲子園)にわずか4安打で0-6と完敗。2連敗で借金5となった。もう数試合、2軍戦で調整するプランもあった助っ人を緊急昇格させ、現状を打破する!  ギラギラの太陽を浴びながら、鳴尾浜のグラウンドで"その時"に備えてきた。準備は万端。さあ、瀕死の虎を救う。新助っ人のソラーテが、きょうにも1軍に合流することがわかった。  「ほんとに日本人選手のやり方とか、日本人選手のように(練習から)プレーしたかった。1ついえることは、日本人選手はすごく練習して努力家。尊敬できるし、僕も日本人選手のようにプレーしたいなと心から思いました」  この日、昼間に鳴尾浜で汗を流すと、力を込めていた。練習ではコーチ陣とも積極的に言葉を交わし、質問攻めにした。21日に来日したばかりだが、もう身も心も日本流だ。フリー打撃ではマシン相手の右打席で25スイング中、安打性5。打撃投手相手の左打席では22スイングで柵越え1本を含む安打性8とシュアな打撃の感触も上々だ。  練習終了後にはたっぷり約3時間、マッサージなど体のケアを行ってから家路についた。当初、26日は藤原オーナーが視察するウエスタン・中日戦(甲子園)に出場する方向だったが、虎の窮状に、緊急昇格する見込みとなった。  ナイターの甲子園は、この日も詰めかけた虎党のため息で充満した。DeNA先発の今永の前に4安打完封負け。今季10度目の無得点で、4安打もすべて単打だった。前日24日も北條のソロによる1得点に終わっており、「ウル虎の夏」とはほど遠い貧打。メジャー通算75発の"起爆剤"が、すぐにでもほしい状況に陥っていた。  しかもきょうからは、9・5ゲーム差の首位の巨人と戦う。今季も、ここまで4勝9敗。しかも舞台は、打線の奮起が不可欠な東京ドームだ。  矢野監督は試合後「(得点が)ゼロっていうのはね。これだけファンの人が入ってくれて、点を取るというのは見せていきたかった」と悔しさをにじませると、巨人戦に向けて声を絞った。  「状況的には苦しいけど、前を向いてやっていくしかない。きょうもたくさんの人が応援に来てくれてるんでね。そういうものをプラスにして、いろんなものをプラスに考えてやっていくしかないんでね。前を向いてやっていきます」  2連敗で借金5を背負う苦境だからこそ、攻めの一手を打つ。内野ならどこでも守れるが、たとえば遊撃にソラーテという超攻撃的オーダーを組めば、マルテとの共存も可能。セ・リーグ1位のチーム防御率3・44を誇りながら、同ワーストの総得点337と迫力に欠ける打線に、助っ人を組み込み力強く突き進む。前だけをみる。矢野虎が新戦力とともに"夏の陣"に打って出る。 ★ソラーテの来日からの動き  21日の夜に来日し、22日に甲子園の球団事務所で入団会見。室内でもさっそく体を動かした。23日にDeNA戦前の甲子園で、1軍の全体練習に初合流。矢野監督の前でフリー打撃を行うと、遊撃、二塁、一塁、左翼でノックも受けた。前日24日はBCリーグ、富山・福井選抜との練習試合(鳴尾浜)に「3番・遊撃」で初実戦。1打数無安打も2四球2打点だった。 ★阪神、近年の主な途中加入助っ人野手のデビューあらかると  ◆ブラゼル(2009年) 6月5日に出場選手登録され、同日のオリックス戦(甲子園)に「6番・一塁」でスタメン出場。六回に金子から移籍後初本塁打となる先制&決勝の2ランを放った  ◆ロジャース(17年) 7月17日に糸井が右脇腹を痛めて離脱した影響で、翌18日に昇格。広島戦(甲子園)に「3番・一塁」で出場し、八回1死満塁の第4打席で中崎からの2点打  ◆ナバーロ(18年) 6月29日に出場選手登録され、同日のヤクルト戦(神宮)で2点ビハインドの九回に代打で初打席。右前適時打を放った

◆打者の狙いが見えない-。DeNA・今永に4安打完封を許した阪神打線について、記者席からチェックしたオリックス、阪神で通算176勝の星野伸之氏(53)=サンケイスポーツ専属評論家=は対策の甘さを指摘。浜中治打撃コーチ(41)は狙い球は直球だったことを明かし、反省した。26日の相手は巨人・菅野だけに、連日の失敗は許されない。  前夜はソロでの1点のみ、そしてこの日は散発4安打で今季10度目の零封負け。好投手の今永が相手とはいえ、あまりに淡泊な打席ばかり。記者席で見つめながら、星野氏が首を捻った。  「好投手には、狙い球を絞ったり、球数を投げさせるなどしていかないと、相手のリズムで最後までいかれてしまう。今永は高め低め、内外へ投げていたが、まんべんなく手を出していた。ベンチも指示を出してはいるんだろうけど、それが見えなかった」  投手目線で、一貫した対策を感じられない攻撃だった。二回2死三塁の先制機では、梅野が初球ボールの後、2球続けて低めの直球を見逃して、追い込まれた。その後、フルカウントからの6球目、低めのチェンジアップに手を出して、力なく二飛。1点を追う五回1死二塁でも、再び梅野がカウント2-1からの内角低めの直球を見逃して、三振に終わった。  「一回りしたところで、ベンチが明確に『高めを捨てろ』とか『真っすぐを狙え』など指示を徹底することが必要。それで打てるかどうかは別として、相手バッテリーもいろいろと考えてくる。相手を意識させることで攻略の糸口になる。打者に任せていては、それができない」  直球を待っているのか、変化球を狙っているのか-。チグハグに終わった攻撃について、試合後に問われた浜中打撃コーチは、狙いが外れたことを明かした。  「いつもより変化球がちょっと多くて。真っすぐを(狙って)こっちでいってくれとミーティングをしていたので」  今季3度目の対戦となった左腕への対策は「直球」だったという。しかし変化球主体の投球を前に、この日の27個のアウトのうち、実に「20」が変化球に手を出したもの。星野氏が狙いが見えないと指摘したように、各打者に打席内で迷いがあったのは明らかだ。同コーチは「これから反省点にしたい。また攻略していく方法を考えないといけないと思います」と語気を強めた。  26日の巨人戦は球界のエース、菅野が相手。星野氏は同じ失敗は繰り返せないと強調した。  「投手がよかったから打てない、ではいけない。同じことにならないように、個人で打てないなら、チームとして攻略してほしい」  チームとして、徹底して崩す。それができなければ、また同じことの繰り返し。浮上の目など、見えてこない。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
51371 0.580
(↓0.006)
-
(-)
54426
(+1)
358
(+8)
116
(-)
54
(+1)
0.265
(-)
3.750
(↓0.05)
2
(-)
DeNA
46433 0.517
(↑0.006)
5.5
(↑1)
51380
(+6)
367
(-)
107
(-)
28
(-)
0.247
(-)
3.620
(↑0.04)
3
(-)
広島
45453 0.500
(↑0.006)
7
(↑1)
50363
(+11)
375
(+4)
87
(+3)
52
(+1)
0.245
(↑0.001)
3.460
(↑0.02)
4
(-)
阪神
41465 0.471
(↓0.006)
9.5
(-)
51337
(-)
371
(+6)
60
(-)
63
(-)
0.248
(↓0.001)
3.440
(↓0.02)
5
(-)
中日
41490 0.456
(↓0.005)
11
(-)
53344
(+4)
352
(+11)
53
(+2)
47
(-)
0.259
(↓0.001)
3.830
(↓0.09)
6
(-)
ヤクルト
37532 0.411
(↑0.007)
15
(↑1)
51408
(+8)
462
(+1)
99
(+1)
36
(+1)
0.240
(-)
4.580
(↑0.04)