西武(★1対3☆)オリックス =リーグ戦14回戦(2019.07.20)・メットライフドーム=
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ORIX
0100020003912
西武
0100000001500
勝利投手:竹安 大知(2勝0敗0S)
(セーブ:ディクソン(2勝0敗8S))
敗戦投手:多和田 真三郎(1勝4敗0S)

本塁打
【オリックス】小島 脩平(3号・2回表ソロ),吉田 正尚(16号・6回表ソロ)

  DAZN
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◆オリックスは2回表、小島のソロが飛び出し先制する。その後同点となって迎えた6回には、吉田正のソロと若月の適時打で2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・竹安が7回1失点の好投で今季2勝目。敗れた西武は、打線が3回以降1安打と振るわなかった。

◆オリックス吉田正尚外野手(26)がバックスクリーンへ勝ち越しの16号ソロを放った。 1-1で迎えた6回先頭の打席、1ボールから多和田の外角チェンジアップを豪快にはじき返した。「甘いところに入ってきたボールを、しっかりと自分のスイングで打つことができました!」。第1、2打席ともに初球を打って右前打で、わずか3スイングで今季5度目の猛打賞を記録。打率も3割1厘まで上がり、今季初めて3割を超えた。

◆オリックスは2回、小島の3号ソロで先制。西武はその裏、3連打となる木村の適時打で同点に追いついた。 オリックスは6回、吉田正が勝ち越し16号ソロを放った。さらに2死一、二塁で、若月が適時打を放ち2点差に広げた。 2点リードを守りきったオリックスが、連敗を2で止めた。竹安が2勝目、ディクソンが8セーブ目。3回以降沈黙を続けた西武は、連勝が3でストップした。多和田が4敗目。

◆西武前夜に通算400号を達成した中村剛也内野手が、再スタートを切った。 サヨナラメモリアル弾から一夜明け、4打数無安打に封じ込まれ401号はならず。守備では6回にオリックス若月の左前適時打となった打球を、グラブをかすめながらも捕球できず「あれは捕りたかった。エラーに近いです。また明日から1本1本ですね」と切り替えた。

◆オリックス竹安大知投手が7回5安打1失点の快投で今季2勝目を手にした。 最速145キロの直球と変化球を低めに集め、強力打線を相手に凡打の山を築いた。 「ヒットが多いのは分かっていた。その後どうするかというところで冷静にいけました」。3試合連続で7回2失点以下と安定感をみせる右腕に西村監督は「十分な結果を出してくれている。試合を作ってくれて、チームとしても大きい」と絶賛。新戦力が先発ローテーションの一角を担いそうだ。

◆オリックス吉田正尚外野手が、わずか3スイングでチームの天敵、西武多和田を粉砕した。 同点の6回、1ボールから甘く入った外角チェンジアップを強振。打球はグングン伸び、バックススクリーン左側を直撃する特大の決勝16号ソロとなった。「変化球をイメージしながら、浮いた球をセンター方向に打てた。しっかり自分のスイングができた」と振り返った。 多和田キラーぶりをいかんなく発揮した。第1、2打席は初球を捉え、ともに右前へ。本塁打を放った第3打席もファーストスイングで仕留めた。「初球から積極的にいけたのが3本目につながった」。最少スイングで今季5度目の猛打賞を記録。今季は多和田相手に11打数7安打2本塁打、6割3分6厘と相性抜群で、昨季から7連敗を喫していた相手に17年9月2日以来の土をつけた。 勝利に大きく貢献した主砲に、西村監督は「正尚は3本。素晴らしい。しっかり振り切ったヒット、本塁打だった」とたたえた。主砲のバットが敵地で猛威を振るった。【古財稜明】

◆約2カ月ぶりに1軍登板した西武多和田真三郎投手が、白星を逃し4敗目を喫した。 2、6回の先頭打者に2被弾。6回3失点で降板し、5月25日以来の先発で、勝利につなげることができなかった。この負けでチームは4位に後退した。後半戦の巻き返しには、復活が必要不可欠の存在。「全体的には強い球があってよかった。もう少し変化球がストライクに入ればよくなっていく」と前向きに捉えた。

◆不振のために2軍で調整を続けていた西武の多和田が約2カ月ぶりに1軍に復帰して先発し、6回3失点で4敗目を喫した。二回、小島に直球を右翼席に運ばれる先制ソロを許すと1-1の六回には吉田正のソロと若月の適時打で2点を勝ち越された。「2本の本塁打が悔やまれる。チームが勝てなかったことが一番」と唇をかんだ。  吉田正には3安打され、いずれも第1ストライクを捉えられた。「嫌なイメージはないけど、入りですね。やられたなという感じ」と悔しさをにじませた。

◆西武は初対戦の竹安を打ち崩せず、連勝が3で止まった。0-1の二回に3連打で1点を奪ったが、得点はこれだけ。七回まで5安打に抑えられ、辻監督は「スライダーがカットボールに近い。スライダーと思ったら差し込まれていた」と分析した。  4番の山川は一回2死二塁で三直に倒れるなど、3試合連続無安打と元気がない。辻監督は「力みなのかな。もっと冷静に打席に立てれば打てると思う」と復調を願った。

◆主砲のバットが勝利を呼び込んだ。吉田正が3安打1本塁打1打点と躍動。1-1の六回先頭でバックスクリーンに決勝の16号ソロを放った。「変化球をイメージしながら浮いてきたのを打てた。しっかりスイングできた」。チームが苦手としていた多和田のファーストストライクをとらえ、3安打。「初球から積極的にいけたのが3本につながった」と手応えを口にした。

◆連勝が3で止まり、4位に後退した。不振のため2軍で調整を続けていた多和田が約2カ月ぶりに1軍に復帰して先発し、6回3失点で4敗目。「2本の本塁打が悔やまれる。チームが勝てなかったことが一番」とうなだれた。自身のオリックス戦の連勝も7で止まったが「思うように変化球を投げられなかった。次に生かしていきたい」と前を向いた。 多和田の投球に西武・辻監督 「もう一つ、低めに真っすぐが伸び上がってこなかった」 二回に左前適時打を放った西武・木村 「チャンスで回してもらったので思い切りいった」

◆強力西武打線相手でも攻めた。持ち味のスタイルを崩さず、オリックス・竹安が2勝目をつかんだ。登板すれば10連敗中とチームが苦戦していた多和田に、新戦力の元虎戦士が投げ勝った。  「ヒットの数が出るのは分かっていたので、そのあとどうするかを考えて、冷静に投げられた」  3奪三振と三振をバタバタ奪うタイプではないが、ツーシームなどで右打者の懐を突き、凡打の山を築く。自己最多の105球を投げ、7回5安打1失点と耐えた。  登板3試合連続でクオリティースタート(6回以上を自責点3以下)も記録。西村監督も「きょうは竹安でしょうね。ナイスピッチング。球速はそこまでないけど、打者がどう感じるか。いろんな球種を交えながら、しっかり内角を攻めることが出来る」とたたえた。  チームとして多和田に黒星を付けるのは2017年9月2日(京セラ)以来。2年近く、勝てなかった。負の連鎖を断ち切ったのが阪神へFA移籍した西の人的補償で今年から加わり、西武戦に初先発した竹安だった。  オリックス加入後、アップシューズ代わりにサッカーのスパイクを使用するという阪神にはない文化に驚きながら、すぐさま購入し、適応。阪神では若手扱いも、オリックスでは23歳の山岡や22歳の田嶋、20歳の山本、榊原ら年下の投手が先発ローテを回している。24歳でも若手ではない。右腕も「4年目なので。同級生でクビになっている人もいる」とのんびりするつもりはない。  チーム事情で登板間隔を空けての起用が続くが、指揮官は「本人にとってもチャンス。(中6日は)ここまでの投球内容を見ると十分。他の投手との絡みを見ながら」とローテに組み込む考えだ。虎でつかめなかったチャンスをここで。すっかりオリックスの一員となった竹安の、新たなプロ野球人生が始まっている。 (西垣戸理大)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
48374 0.565
(↓0.006)
-
(-)
54363
(-)
336
(+1)
117
(-)
77
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.440
(↑0.03)
2
(-)
日本ハム
46394 0.541
(↑0.005)
2
(↑1)
54375
(+4)
353
(-)
61
(-)
37
(-)
0.256
(-)
3.680
(↑0.04)
3
(1↑)
楽天
44412 0.518
(↑0.006)
4
(↑1)
56386
(+1)
365
(-)
88
(-)
31
(-)
0.251
(↓0.001)
4.040
(↑0.05)
4
(1↓)
西武
44421 0.512
(↓0.006)
4.5
(-)
56443
(+1)
421
(+3)
96
(-)
93
(-)
0.257
(↓0.001)
4.280
(↑0.02)
5
(-)
ロッテ
40442 0.476
(↓0.006)
7.5
(-)
57381
(-)
374
(+4)
102
(-)
54
(-)
0.244
(↓0.001)
3.970
(-)
6
(-)
ORIX
38455 0.458
(↑0.007)
9
(↑1)
55306
(+3)
378
(+1)
57
(+2)
82
(+2)
0.234
(-)
3.850
(↑0.03)