ヤクルト(☆7対2★)DeNA =リーグ戦15回戦(2019.07.10)・明治神宮野球場=
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DeNA
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ヤクルト
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勝利投手:近藤 一樹(3勝1敗0S)
敗戦投手:国吉 佑樹(4勝3敗0S)
  DAZN
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◆ヤクルトが逆転勝利。ヤクルトは1点を追う4回裏、1死二三塁から中村の内野ゴロの間に同点とする。そのまま迎えた7回には、代打・雄平が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・近藤が今季3勝目。敗れたDeNAは、救援陣が終盤に崩れた。

◆ヤクルトの炭酸飲料「タフマンリフレッシュ」のイメージキャラクターを務める欅坂46から、菅井友香(23)田村保乃(20)が始球式に登場した。 右打席に田村が立ち、マウンドには菅井が向かった。お辞儀をしてから大きく振りかぶると、ダイナミックなフォームから山なりのボールを投げ込んだ。 惜しくも本塁手前でワンバウンドしたが、左右にそれることなく届いた投球に笑顔で右手を突き上げた。菅井は「観戦に来ていたこの場所、夢のマウンドで投げられたことがうれしくて、実際立ってみると思ったより広くて、足がすくんでしまったのですが、事前の練習で教えていただいたことを胸に自分のベストは出しきれたかなと思います。楽しかったです。今回初めてピッチングをしたのですが、もっと練習したいな、もっと上手になりたいなと思いました」とコメント。「本当はしっかりキャッチャーまで投げたかったので」と自己採点は60点だった。 また田村も豪快なスイングを見せた。菅井の投球は「100点」だったと言い「練習の時から頑張っていたので、成功してほしいと思っていました。ご本人はキャッチャーに届くか不安に思っていたようですが、本番はしっかりキャッチャーミットのコースに真っすぐ届いて、さすが本番に強いなと思いました」とたたえた。

◆DeNAが3回2死一、三塁から宮崎、ロペスの連続適時打で2点先取。ヤクルトはその裏、青木の適時二塁打で1点をかえす。 ヤクルトが4回、中村の内野ゴロの間に1点。同点とした。DeNA浜口は5回、ヤクルト高橋は6回までで降板。 ヤクルトが7回、代打雄平の適時打で勝ち越した。2番手近藤が3勝目。DeNAは勝てば勝率5割で前半戦ターンだったが借金2。3番手国吉が3敗目。

◆DeNAが前半戦を借金2で終えた。同点で迎えた7回に新外国人のソリスが勝ち越し打を許し、8回には5番手・斎藤が打ち込まれた。 それでも、後半戦に向けて明るい材料もある。この日、中継ぎの石田が抹消された。ラミレス監督は「先発に向けて、準備してもらうため」と説明。立て直し、首位巨人との差を縮める。

◆ヤクルトの代打雄平外野手が技あり決勝打を放った。同点の7回2死二塁、外角低めの初球カーブを柔らかく拾い、左へ流した。 DeNAソリスとは初対戦で「本当は(振らずに)見たいけど、見たら後悔する。ずっとタコってたんで、僕としてもどうしても勝ちたかった。これでみんな気分よく休める」。村上や中山ら若手が台頭する中、1打席で結果を出すベテランの技を見せた。

◆ヤクルトが前半戦最後を快勝で締めた。交流戦が開けてから先発投手が安定し、7月は6勝2敗といい波がきている。 最下位で折り返し、借金を14抱えるが、小川淳司監督は「まだあきらめる数字じゃない。Aクラスは十分可能性があると思う。1試合を全力で戦っていくだけ」と話した。

◆DeNAの宮崎が3試合連続で先制打を放った。三回2死一、三塁で高橋の浮いた速球にバットを合わせ、左前に落とした。一回の打席では153キロの速球に当てるのが精いっぱいで一ゴロに打ち取られたが、すぐにアジャストし「追い込まれていたが、何とか食らい付いた」と息をついた。  27試合ぶりに2番で先発した。8日は5番、9日は6番と日替わりでの起用に応えている。2017年に首位打者を獲得した好打者の適応力が、ラミレス監督の采配を支えている。

◆ヤクルト・雄平外野手(35)が七回に代打で出場し、勝ち越し適時打を放ち、チームを勝利に導いた。2-2で迎えた七回、2死二塁の場面で代打で登場。ソリスの初球119キロカーブを左前に運んだ。勝ち越し打を放った雄平はベンチに向かってガッツポーズを決めた。  八回は一死満塁のチャンスで、中村が中前適時打、なおも満塁から広岡が左犠飛、さらに二死一、三塁から代打・荒木が右中間へ2点二塁打を放ち、この回一挙4点を奪った。先発の高橋は六回5安打2失点で勝ち負けは付かなかった。  ヒーローの雄平は「(ソリスとは)初対戦だったんですけど、気持ちで負けないように初球から行きました。みんなすごい喜んでガッツポーズしてくれたので、凄い嬉しかったです」と勝利を喜んだ。

◆DeNAは救援陣が踏ん張れずに逆転負け。借金2となり、2年連続で前半戦を負け越した。同点の七回に登板した国吉が2死二塁とされ、代わったソリスが代打雄平に適時打を浴びて勝ち越された。八回には斎藤が一気に4点を失った。  ラミレス監督は左打者の雄平対策に左腕のソリスを起用したが、初球に勝ち越し打を浴び「悪い球ではなかった。雄平がうまく打った」とかばった。左の救援として好調だった石田を先発に回すために出場選手登録を外したことで、ブルペンは手薄だった。 ラミレス監督(5回で交代させた浜口に) 「球数が少し多かったが、全然悪い投球ではなかった」 浜口(5回2失点) 「納得のいくボールが少なく、次につながる投球もできず、悔いの残る内容になった」

◆DeNAはヤクルトに2-7で敗れ、41勝39敗2分けだった2017年以来となる勝率5割以上での前半戦折り返しはならなかった。  それでも最大で借金11の最下位から、徐々に順位を上げ、現在は借金2ながらも阪神と同率2位にいる。主将の筒香は「一時期に比べたらチームの状態はよくなっている。チームはいい位置にいるので、オールスターを挟んでしっかり休んで、チームに貢献できるように頑張りたい」と語った。  この日は3打数無安打に終わり、ここまでの7月の月間成績は打率・192、1本塁打、4打点とやや苦しんでいるだけに、後半戦での巻き返しへ向け、主砲の復調が待たれる。ラミレス監督も「筒香が本調子でないが、チームはいい成績を残している。これで彼が本来の調子を取り戻せば、さらにチームにとってプラス材料になる」と話している。

◆ヤクルトの高橋は6回2失点と試合をつくった。自身に白星こそ付かなかったが、チームの勝利に貢献し「直球で押して自分の投球ができた」と満足げに話した。  4年目の22歳。プロ入り後初めて中5日の間隔での登板だったが、序盤から150キロ前後の直球を連発。六回2死一、三塁では伊藤光を97球目の149キロで二ゴロに仕留めて役割を果たした。「中5日で投げられたのは収穫。チームとして勝てたのが良かった」とうなずいた。 青木(三回に適時二塁打) 「後ろにつなげる気持ちだった。チームは交流戦が終わってからいい戦いが続いている」 中村(八回1死満塁で適時打) 「併殺崩れでも1点入るというくらいの気持ちだった。ボール球に手を出さないということだけを考えた」 小川監督(勝ち越し打の雄平に) 「いい集中力。貴重な一打だった」 ヤクルト・田畑投手コーチ(高橋に) 「立ち上がりから飛ばしていたし粘るところも粘れて

◆DeNAは10日のヤクルト戦に敗れ、41勝39敗2分けだった2017年以来となる勝率5割以上での前半戦折り返しはならなかったが、阪神と並ぶ2位で前半戦を戦い終えた。  「前半戦は全体的に悪くなかった。この1カ月半はかなり、いい成績を残せた。借金11で最下位からチームを建て直すには2カ月くらいかかるのは分かっていた。やっと戻ってこれた」  4月下旬にラミレス政権ワーストの10連敗を喫するなど苦しみ、5月中旬には借金11の最下位に低迷した。しかし、交流戦で10勝7敗1分けと善戦すると徐々に投打がかみ合いだし、4月の8勝16敗から5月は12勝11敗と巻き返し、6月は13勝8敗2分けとした。現在は阪神、広島と激しいAクラス入りを展開している。  ラミレス監督の視線の先にあるのは8・5ゲーム差(9日時点)で首位を独走する巨人だ。「目標の優勝するためには、追い抜かさないとできない。今後は巨人とのカードでは勝ち越すようにしていかないといけない」。ここまで5勝8敗としている難敵を"標的"に定めた。  勝率5割での後半戦スタートを迎えることはできなかったが、「5割で前半戦を終えるに、こしたことはないが、(5割と借金2で)心理的に大きな変化はないかな。でも、シーズン前に約束していた位置には遅れている。これからいかに巨人との差をなくしていくか」と語った。借金を地道に減らしてきたように、着実に白星を積み重ねて巨人との差を少しずつ埋めていくしか道はない。

◆逆転負けを喫し、借金2。2017年(41勝39敗2分け)以来の勝率5割以上での折り返しはならなかった。同点の七回に、新加入のソリスが雄平に勝ち越し打を浴びた。初球のカーブを捉えられたが、ラミレス監督は「そんなに悪い球ではなかった。うまく打たれた」と責めなかった。阪神と同率2位で向かう後半戦の巻き返し策としては、中継ぎで結果を残している左腕、石田の先発復帰を示唆した。

◆ためていたパワーを爆発させた。2-2の七回2死二塁。代打でコールされたヤクルト・雄平外野手(35)が勝ち越しタイムリーだ。  「気持ちで負けないようにと思っていた。なんとか走者にかえってくれと(願った)。投手陣が頑張っていたので、なんとかしたかった」  打席に向かう直前、DeNAは右腕・国吉から左腕・ソリスにスイッチ。初対戦だったが、雄平は初球のカーブを左前に運んだ。これで代打成績は10打数5安打(打率・500)。ヒーローインタビュー後に16歳下の村上からウオーターシャワーを浴び、勝利の余韻に浸った。  D2位・中山(法大)らの台頭もあり、雄平は先発を外れる機会が増えた。「試合に出ないと体力が落ちるから」と、練習日には遊撃の守備位置でノックを受けた。試合前は走塁と守備練習に時間を割き、体の切れを失わないように努めた。  チームは前半戦の最終戦を白星で飾り、カード勝ち越しを決めた。7月は6勝2敗。「(雄平は)いい集中力だった。貴重な一打だった。Aクラスへいけるように一試合一試合、戦っていく」と小川監督。再び息を吹き返した燕が、苦しんだ分を後半戦で取り返す。 (横山尚杜) 初の中5日で6回2失点と好投したヤクルト・高橋 「中5日でもしっかり投げられたのは収穫。(四回以降は)変化球を交えて投げることができた」 三回に適時二塁打を放ったヤクルト・青木 「後ろにつなげる気持ちだった。チームは交流戦が終わってからいい戦いが続いている」 八回1死満塁で適時打のヤクルト・中村 「併殺崩れでも1点入るというくらいの気持ちだった。ボール球に手を出さないということだけを考えた」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
48311 0.608
(↑0.005)
-
(-)
63389
(+4)
310
(+1)
107
(+1)
49
(-)
0.262
(-)
3.560
(↑0.03)
2
(-)
DeNA
39412 0.488
(↓0.006)
9.5
(↓1)
61334
(+2)
330
(+7)
100
(-)
25
(-)
0.246
(-)
3.670
(↓0.01)
2
(-)
阪神
39414 0.488
(↓0.006)
9.5
(↓1)
59313
(+1)
338
(+4)
55
(-)
59
(+1)
0.249
(-)
3.400
(↓0.01)
4
(-)
広島
38433 0.469
(↓0.006)
11
(↓1)
59317
(+1)
341
(+2)
73
(-)
51
(-)
0.243
(↓0.001)
3.450
(↑0.02)
5
(-)
中日
37430 0.463
(↑0.007)
11.5
(-)
63306
(+2)
310
(+1)
46
(-)
43
(+2)
0.260
(↓0.001)
3.750
(↑0.04)
6
(-)
ヤクルト
34482 0.415
(↑0.008)
15.5
(-)
59368
(+7)
425
(+2)
92
(-)
33
(+2)
0.238
(-)
4.610
(↑0.03)