楽天(☆5対2★)DeNA =オープン戦3回戦(2019.03.14)・静岡草薙球場=
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DeNA
0000020002610
楽天
04001000X5701
勝利投手:岸 孝之(2勝0敗0S)
(セーブ:高梨 雄平(0勝0敗1S))
敗戦投手:今永 昇太(0勝1敗0S)

本塁打
【楽天】島内 宏明(1号・5回裏ソロ)

  DAZN
◆楽天は、先発・岸が7回2失点の好投。自身5年ぶりとなる開幕戦の登板へ向け、順調な調整ぶりを見せた。一方のDeNAは、先発・今永が5回5失点。ローテーションの一角として期待される左腕が、不安を残す結果に終わった。

◆楽天内田靖人内野手(23)が、DeNAの開幕投手有力候補、今永から先制打を放った。 2回に右前打で出塁の銀次を一塁に置き、浮いてきた変化球を逃さず左中間を破る適時二塁打。昨季オープン戦では打率3割8分6厘で首位打者となり、チームトップの4本塁打を放つなど大暴れしたが、今季はこの試合前まで10打数1安打と持ち味の打撃で力を発揮しきれていなかった。「バットの先でしたけど、いいところに飛んでくれました。とにかく結果が出て良かったです」と笑顔だった。

◆4番に入った楽天島内宏明外野手(29)が1号ソロを放った。 5回2死からDeNA今永の直球を逆方向となる左翼席へ運んだ。「完璧ですね。しっかり打てたと思います」とニッコリ。試合前の時点で通算17打数10安打の5割8分8厘。オープン戦首位打者に立つバットで存在感を示した。

◆開幕投手最有力は揺るがない! DeNA今永昇太投手(25)が楽天戦に先発し、5回を6安打6奪三振で5失点(自責点2)。3四球で94球を要するなど制球に課題を残したが、首脳陣は変わらぬ高い評価を示した。 最速147キロの直球を軸に追い込みながら、決め球の精度を欠いた。「全体的に高かった。カーブで修正しようにも抜けてしまい、スライダーもコントロールできなかった」。有力視される開幕投手についても「意識してない。次回は取り返せるような投球をしたい」と話すにとどめた。 反省しきりの左腕だが、ラミレス監督は「まったく悪くない。直球はホップしていたね。いつ投げるかまだ決めていないが間違いなく開幕ローテーションに入る」。明言こそ避けたが開幕投手最有力は動かない状況。三浦投手コーチも「今日の内容でどうこうというわけでもない」と話した。 順当なら29日の中日との開幕戦(横浜)を前に、1試合の登板を予定。その時には「開幕投手決定」を明言させる投球を披露するつもりだ。

◆楽天高梨雄平投手(26)が、春先からフル回転する。 14日に静岡で行われたDeNAとのオープン戦の9回に登板し、3人でピシャリと締めた。中飛と空振り三振であっという間に2死を奪うと、大和に対しては走者なしでもクイックモーションも交えて幻惑。最後は得意のスライダーで空を切らせ「今年の登板で初めて四球を出さなかった。そこそこ思ったところには投げられた」とうなずいた。 幼い頃から花粉症に悩まされ、毎年憂鬱(ゆううつ)な季節だった。「目も鼻もひどい。去年なんて、鼻水を飛ばしながら投げていたと思う」と苦笑する。それが今年は「顔を見ていただければ、分かると思いますけど...」とドヤ顔。ナチュレサプリメントの「3月からのサプリ」を試したところ、症状が劇的に改善したという。 球団記録となる70試合登板を果たした昨季も、4月終了時点の防御率は10・38と苦しみ抜いた。「今年は、そこを3分の1くらいの数字にしていければ」。風の強さを踏まえ、新球チェンジアップは封印するなど、まだ調整途上。「結果を欲しがっている自分とうまく闘いながらやるのも、いい刺激になっている」と独特の表現で充実感を示した。【亀山泰宏】

◆2つの「軸」は今季も揺るぎない。楽天岸孝之投手(34)が直球とカーブを軸に今季最長7回を投げ、6安打2失点と移籍後初の開幕投手へ順調な調整を示した。 初回に投じた代名詞のカーブ3球を3人とも振ってきた。コンビを組んだ足立は「完璧に捉えられる雰囲気もなかったし、だったら、どんどん使っていこうと話し合いました」。86球のうち、直球49球に対し、21球を数えた。安打にされたのは、初回に右前に運ばれた1球だけ。2つの併殺も奪い「(カーブで)カウントが取れたのは良かった」と言った。 球場のスピードガン表示は最速140キロでも打者を押し込む、糸を引くような直球も健在。2失点した6回に少し上ずったとみるや、7回の先頭大和の場面では、変化球のサインにひたすら首を振った。最後は139キロで空振り三振。「7回はあえて真っすぐを多くした。久々に投げる、球数というよりイニングですけど、疲れもくる中、最後までちゃんと直球で押せた」と冷静に及第点をつけた。 予定した球数100球に届かず7回を投げきってしまう不満? も残ったが、コンディションを含め不安要素は見当たらない。22日の中日とのオープン戦で最終確認を行い、中6日で29日の開幕に備える。【亀山泰宏】

◆楽天の4番に入った島内宏明外野手が1号ソロを放った。 打率5割超で絶好調に見られがちだが「何かタイミングが合わせづらい。野球の難しさですね」。本塁打の打席は「外角が遠く見えていたので、茂木のように右足を(しぼりながら内側に)入れて強いスイングを心掛けた」。同僚にヒントを得て、左腕今永から逆方向の左翼席へ運んだ。浅村にも助言を求めるなど、引き出しを増やす。「自分の形に戻すのは簡単。今は気持ち悪くても、自分の打ち方じゃない打ち方で」と天才肌ならではのトライを続ける。

◆2年目のDeNA・楠本泰史外野手(23)が14日の楽天とのオープン戦(静岡)で一回に楽天の先発・岸のカーブを捉え右前に運ぶなど3打数2安打と気を吐いた。  「エース投手から打てたことは自信になりますが、内容としてはチェンジアップばかり振らされたなという反省もある」と楠本。  春季キャンプ(沖縄・宜野湾市)からアピールを続け、試合で地道に結果を残してきた。外野手は右肩手術後の完治が不透明な梶谷に加え、桑原が不振から2軍に降格。残り少ないイスをめぐり神里らと熾烈な争いを繰り広げており、ラミレス監督も「外野は調子がいい選手が多くいる」と頭を悩ませる。  「今日できなければ明日はない、という思いでやっている。1打席、ワンプレー必死になってやって、その先に開幕1軍やポジションがあると思う」と楠本。2週間を切ったシーズン開幕へ、脇目もふらず生き残りをかける。

◆楽天の中軸候補の島内が1号ソロを放った。五回2死で今永の直球を引きつけて左翼席へ放り込んだ。左打者で左投手を苦にせず「左投手は逆方向を意識しないと打てない。完璧な当たりだった」と胸を張った。  外国人選手が出場しなかったため4番に入り「それは勘弁して」と苦笑いしたが、平石監督は「どの方向にだってスタンドインさせる力がある。バリエーションの一つに考えている」と信頼した。 平石監督(岸に) 「しっかり投げてくれた。言うことなし」

◆DeNAの楠本が楽天の開幕投手の岸から2安打を放って外野の定位置争いでアピールした。一回はカーブを捉えて右前へ。三回は三振に倒れたが、六回には強い当たりで中前へ運び「三振した打席を踏まえて3打席目に打てたのは収穫」とうなずいた。  東北福祉大からドラフト8位で入団して2年目。バットの操作が天才的と評され、オープン戦は打率3割7分5厘と好調だが「ポジション争いより立場を確立する。駄目なら明日はないという思いで毎日やっている」と足元を見つめた。 ラミレス監督(今永に) 「いつ投げるかは決めていないが、間違いなくローテーションには入ってもらう」 DeNA・三浦投手コーチ(今永が決定的な開幕投手に) 「今日でどうというのはない。これからいろいろ考えて決める」

◆開幕投手候補の今永は連打に失策が絡んだ二回の4失点など、5回6安打5失点(自責2)。「打たれた球は高かった。(楽天先発の)岸さんみたいに要所を締め、テンポ良く投げていく投球をしたい」と94球を要した投球内容を反省した。ラミレス監督はこの日も大役の明言は避けたが、「全く悪くはない。直球はホップしている感じもあってよかった」と左腕への信頼を強調した。 開幕投手についてDeNA・三浦投手コーチ 「今日でどうというのはない。これからいろいろ考えて決める」 岸から2安打と気を吐いたDeNA・楠本 「一打席、ワンプレーを必死になってやって、その先に開幕1軍やポジションがあると思う」

◆開幕投手を務める岸が先発し、7回を6安打2失点。六回に3長短打を喫して2点を許したが、「久々に六回まで投げた中で、ズルズルあれ以上いかなかったのはよかった」と静かに振り返った。投球制限は100球がメドだったが、86球で終え「もう少し球数を投げたかったけど、七回まで投げられたのはよかった」と収穫を口にした。

◆花粉症対策はOK! 楽天の3年目左腕、高梨雄平投手(26)が九回に登板し、三者凡退に仕留めてセーブを挙げた。  「いつも春先は鼻水を飛び散らかせて投げていた。野球も私生活でもひどかった。でも今年はバッチリです」  DeNAとのオープン戦。屋外球場のマウンドでも、くしゃみ、涙は出なかった。武器のチェンジアップを封印し、シュートとスライダーで翻弄。中井を中飛に打ち取り、佐野と大和からは空振り三振を奪った。  花粉症は小学校時代に発症し、つらい春を過ごしてきた。昨年4月終了時の防御率は10・38。花粉症とサヨナラできたのは、3月初旬に仙台でみつけたナチュレ・サプリメント社製「3月からのサプリ」(税込6264円)のおかげだった。  「(1日7粒を)夜に飲むと、翌日の夜まで効く」と力説。「見てください」と大きく鼻で呼吸し、「鼻詰まりがない」と満面の笑みだった。  平石監督は「きょうぐらいの投球は当たり前」と信頼を寄せる。貴重な横手投げの救援左腕が、久々に快適な春を迎えている。 (広岡浩二) 五回にオープン戦1号となる左越えソロを放った楽天・島内 「茂木の打ち方をまねして打った。浅村からも打撃の話を聞いている。引き出しを増やしていけたら」

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
611 0.857
(↑0.024)
-
(-)
44
(+3)
31
(+2)
6
(+1)
4
(-)
0.261
(↓0.019)
3.880
(↑0.26)
2
(-)
楽天
511 0.833
(↑0.033)
0.5
(-)
41
(+5)
21
(+2)
7
(+1)
3
(-)
0.282
(↓0.007)
2.430
(↑0.07)
3
(-)
ORIX
531 0.625
(↓0.089)
1.5
(↓1)
42
(+2)
33
(+3)
7
(+1)
14
(+1)
0.288
(↓0.005)
2.330
(↑0.05)
3
(-)
ソフトバンク
530 0.625
(↓0.089)
1.5
(↓1)
28
(+3)
28
(+4)
6
(+1)
3
(+1)
0.221
(↓0.005)
3.500
(↓0.07)
5
(-)
巨人
650 0.545
(↑0.045)
2
(-)
38
(+4)
41
(+3)
7
(-)
7
(+1)
0.227
(↓0.012)
3.560
(↑0.06)
6
(1↓)
ロッテ
331 0.500
(-)
2.5
(↓0.5)
28
(-)
26
(-)
3
(-)
7
(-)
0.218
(-)
3.430
(-)
6
(1↓)
ヤクルト
550 0.500
(-)
2.5
(↓0.5)
43
(-)
41
(-)
9
(-)
8
(-)
0.241
(-)
3.540
(-)
8
(-)
西武
341 0.429
(↑0.096)
3
(-)
37
(+3)
38
(-)
4
(-)
10
(+4)
0.260
(↓0.003)
2.930
(↑0.43)
9
(1↓)
日本ハム
242 0.333
(-)
3.5
(↓0.5)
37
(-)
29
(-)
10
(-)
5
(-)
0.279
(-)
3.650
(-)
10
(2↓)
中日
371 0.300
(↓0.033)
4.5
(↓1)
25
(-)
42
(+3)
4
(-)
3
(+1)
0.189
(↓0.001)
3.730
(↑0.07)
11
(3↓)
DeNA
253 0.286
(↓0.047)
4
(↓1)
31
(+2)
46
(+5)
7
(-)
4
(-)
0.241
(↓0.005)
4.240
(↑0.2)
12
(-)
阪神
261 0.250
(-)
4.5
(↓0.5)
21
(-)
39
(-)
4
(-)
9
(-)
0.216
(-)
4.500
(-)