DeNA(★3対7☆)中日 =リーグ戦22回戦・横浜スタジアム=
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中日
22000 0012 7111
DeNA
10100 0010 360
勝利投手:小熊 凌祐(3勝1敗0S)
敗戦投手:井納 翔一(4勝3敗1S)
  DAZN
◆中日は初回、大島に2ランが飛び出し、幸先良く先制に成功する。その後5-3で迎えた9回表には、大島とビシエドが犠飛を放ち、試合を決めた。投げては、先発・小熊が7回4安打2失点の力投で今季3勝目。敗れたDeNAは、先発・井納が試合をつくれなかった。

◆DeNAが1日にして最下位に沈んだ。 先発した井納翔一投手が2回までに4失点。2点差に詰め、8回無死満塁で4番筒香嘉智外野手が痛恨の併殺打に打ち取られた。 終盤に突き放されて敗れたアレックス・ラミレス監督は「打つときもあれば、そうでないときもあるのが野球。明日はまた違う」と切り替えた。

◆中日のDeNA大好きコンビがチームを引っ張った。まずは大島洋平外野手(32)がバットでけん引。初回に、15年のシーズン自己最多に並ぶ6号2ランで先制点を挙げた。今季6本のうち5本がDeNA戦。うち4本が横浜と、抜群の相性の良さだ。本塁打について「うまく拾えた。ナゴヤドームなら入ってない」と振り返り、相性の良さも「たまたまでしょう」と謙遜した。9回にもダメ押しの犠飛も放った。 チーム11安打で7得点。「みんなが打つより、その日その日で誰か打てないなら、他の誰かが打つという形がいい」。前夜に8月の球団月間安打記録を更新したビシエドが先発野手ただ1人無安打と蚊帳の外にいたが、その分、大島らが奮闘した。 もう1人のDeNAキラーは、先発の小熊だ。初回こそ1点を失ったが、その後はソト、筒香、ロペスの中軸を抑えて打線を分断した。7回4安打2失点で、今季2度目の2桁、10奪三振もマークして3勝目。DeNA戦ではプロ通算4勝負けなしだ。前回22日の阪神戦(ナゴヤドーム)で5回途中5失点KOの雪辱も果たした。「長いイニングを投げるように投げた。(相性は)たまたまです。意識はしていない。前回の失敗も修正できた」と、満足げな表情をのぞかせた。 8回無死一、二塁のピンチに登板したロドリゲスが後続を打ち取り、今季2個目のホールドをゲット。森監督は「あれがなかったら大変だった。少しは日本に慣れてきた。慣れてくれないと困る」。5位再浮上した指揮官の表情も少し和らいだ。

◆DeNAが今季5度目の最下位に沈んだ。 8月は2試合を残して9勝15敗。一向に風向きは変わらない中、温かいハマスタのファンも終盤にはスタンドから罵声を飛ばした。先発井納が2回までに4失点。ラミレス監督は「1、2回と期待していた内容にはならなかった」と話したが、立ち上がりの失点が重い足かせとなったことは、今季の顕著な数字が物語っている。 3回まで無失点に抑えれば39戦27勝。実に7割近い勝率を残している。3回までの失点が勝敗を大きく分けることは、指揮官も理解していた。「数字上、出ている負け方。特に2回の失点が多い。全体の負けの7割くらいを占めていると思う。そうなると、きつい」。2桁勝利を期待された石田、今永、浜口、ウィーランドの4人合計で先発勝利がわずか10勝。この誤算が3位だった1年前と大きな隔たりを生んでいる。 3回を乗り切れない先発投手の不安定さが、チームの成績に直結。この日の敗戦で目標のシーズン80勝は消滅し「切り替えていくだけ。まだ2位は狙える。80勝に届かなかった去年も一昨年もAクラスに入れた」。救いはチーム最多8勝の東が今日投げること。3回無失点で抑えれば、勝利とともにAクラスがわずかに見えてくる。【栗田成芳】

◆中日がDeNAと入れ替わり、5位に上がった。一回に大島の2ランで先制し、二回は松井雅が2点適時打。九回も2点を加えた。10奪三振の小熊が7回2失点で3勝目。八回はロドリゲスが好救援。DeNAは序盤の失点が響いた。

◆DeNAは一夜で最下位に逆戻りした。前回対戦で8回1得点に抑えられた中日の小熊に、またも10三振を喫した。八回は一打逆転の好機で筒香が併殺打に倒れるなど畳み掛けられず、ラミレス監督は「野球なので打つ時もあれば打たない時もある」と語った。  今季62敗目となり、就任3年目でファンに宣言したシーズン80勝が消えた。監督は「目標に掲げたが、まだ2位が狙える。ベストを尽くすだけ」と話し、3年連続のクライマックスシリーズ進出へ巻き返しを誓った。 ラミレス監督(序盤で4失点の井納に) 「井納には素晴らしいポテンシャルがあるが、まばたきをする間に4点ほど取られるような投球も多い」 宮崎(一回無死二塁から適時打) 「最低でも進塁させることを意識した。コンパクトなスイングで捉えることができた」 井納(6回4失点で3敗目) 「序盤に流れを相手に渡してしまい、申し訳ない。冷静になれず、淡泊な投球になった」

◆中日の大島が一回に先制の6号2ランを放った。京田の四球と盗塁でつくった一死二塁から低めの変化球をすくい上げて右翼席に運び「うまく反応できました」と自画自賛した。九回無死満塁では「点を入れられてよかった」と右犠飛を放ち、計3打点をたたき出した。  8月に入って調子を上げ、この本塁打で安打数は133にまで積み上げた。リーグ最多安打のタイトルも視野に入ってきた。

◆手痛い敗戦を喫して、再び最下位に転落した。先発の井納が二回までに5安打を浴びて4失点。打線も小熊に10三振を奪われるなど、奮わなかった。ラミレス監督は「井納は三回以降はいい投球をしたが、遅かった」と試合を振り返り、「まだ2位を狙えるポジションにいる。2位を目指して頑張るだけ」と前を向いた。 6回4失点で3敗目を喫したDeNA・井納 「序盤に流れを相手に渡してしまった。申し訳ないです」

◆先発の小熊が7回4安打2失点で3勝目(1敗)。序盤に4点の援護をもらい、10奪三振をマークした28歳右腕は、後半戦から先発ローテーションの一角として欠かせない存在となっている。チームの5位浮上に貢献し、「これからもいいピッチングをできるようにしていきたい」と表情を引き締めた。 二回に右前2点打を放った中日・松井雅 「食らいついたら、いいところに飛んでくれた」 一回に先制の6号2ラン、九回は右犠飛を放った中日・大島 「うまく反応できました。点を入れられてよかった」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
674420.604
(↑0.004)
M20
(-)
30586
(+5)
511
(+4)
149
(+1)
71
(-)
0.268
(↓0.001)
4.13
(↑0.02)
2
(-)
ヤクルト
565510.504
(↑0.004)
11
(-)
31526
(+4)
539
(+2)
107
(+1)
62
(-)
0.27
(↑0.001)
4.39
(↑0.03)
3
(-)
巨人
576120.483
(↓0.004)
13.5
(↓1)
23531
(+4)
490
(+5)
122
(-)
53
(-)
0.26
(-)
3.89
(-)
4
(-)
阪神
505810.463
(↓0.004)
15.5
(↓1)
34423
(+2)
479
(+4)
66
(-)
51
(-)
0.25
(-)
4.01
(-)
5
(↑1)
中日
536410.453
(↑0.005)
17
(-)
25492
(+7)
525
(+3)
78
(+1)
52
(+1)
0.265
(↑0.001)
4.3
(↑0.01)
6
(↓1)
DeNA
506220.446
(↓0.004)
17.5
(↓1)
29454
(+3)
532
(+7)
141
(-)
65
(+3)
0.251
(↓0.001)
4.36
(↓0.03)