日本ハム(★2対8☆)ORIX =リーグ戦17回戦・札幌ドーム=
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ORIX
00002 0024 880
日ハム
00011 0000 271
勝利投手:近藤 大亮(3勝3敗0S)
敗戦投手:トンキン(3勝2敗12S)
  DAZN
◆オリックスが連敗を8で止めた。オリックスは2-2で迎えた8回表、ロメロが2点適時打を放ち、勝ち越しに成功する。9回には、福田の適時打とロメロの3ランで4点を追加し、試合を決めた。投げては、2番手・近藤が今季3勝目。敗れた日本ハムは、8回以降6失点と救援陣が崩れた。

◆日本ハムの先発高梨裕稔投手(27)が中盤で崩れ、勝ち星を逃した。降板後に「味方に点を取ってもらった直後に点を奪われてしまったことが、本当に悔しいです」とコメントした。  立ち上がりは圧巻の内容だった。4回までは、パーフェクト投球。キレと伸びのある直球で押し込み、付け入る隙を与えなかった。  潮目が変わったのは5回。4回裏に1点先制してもらった直後だった。先頭の吉田正に四球を選ばれ、初めての走者を背負うと制球が乱れた。  続く伏見に高めの142キロ直球を左中間へ運ばれて二塁打を献上。無死二、三塁となり、宮崎には高めを狙った141キロ直球が真ん中へ入って同点左前適時打を浴びた。さらに1死一、三塁で安達に犠飛も浴びて逆転された。  5回裏に打線の奮起で同点となったが、6回も2死から2連続四球でピンチを背負った。何とか失点は防いだが、この回限りで降板。6回2安打も3四球で2失点。「チームに申し訳ないです」と、振り返った。

◆オリックス安達了一内野手が勝ち越し犠飛を放った。1-1と同点に追いついた5回。無死一、三塁から日本ハム高梨の直球をつかまえて左犠飛を放った。  安達は「チャンスでしたし、なんとかランナーをかえしたいと思っていましたので、最低限の仕事ができてよかったです」とコメントした。

◆日本ハム近藤健介(24)が1-2の5回2死二塁から、逆方向へ同点適時打を放った。カウント2-1からの4球目、147キロ直球をはじき返し、左前に落とした。  「タイミングが取りづらいピッチャーなので、逆方向の意識で打ちにいきました。ボールを引きつけてうまく打てた。逆転された直後だったので、すぐに取り返すことができて良かった」。きっちり3番打者の役目を果たした。

◆日本ハムが競り負けた。4回に1点を先制したが、5回に先発高梨が2点を失って勝ち越された。  その裏に近藤の適時打で同点としたが、8回に3番手のトンキンが痛恨の2失点。9回も白村が、ロメロに左翼席最上段への特大18号3ランを献上するなど4失点と崩れ、終わってみれば大敗。連勝は2で止まった。  栗山英樹監督(57)は「とても悔しい試合になった。競った試合を取っておかないと...。オレ自身がダメだな」と振り返った。

◆オリックスのステフェン・ロメロ外野手(29)が来日最多の5打点を挙げた。2-2の8回無死二、三塁から決勝の中前適時打を放つと、9回には左翼スタンド上段に豪快な18号3ランを突き刺した。  チームは20日ロッテ戦から始まった8連敗がストップ。ロメロは「チームは負けていたけど、みんなポジティブな気持ちだったよ」と笑顔で話した。

◆オリックスが北の大地で長いトンネルを抜けた。勝利の立役者は18号3ランを含む来日最多5打点、2盗塁のステフェン・ロメロ外野手(29)だ。20日ロッテ戦から始まった今季ワーストの8連敗をストップさせた主砲は「チームは負けていたけど、みんなポジティブな気持ちだったよ」と会心の笑顔だ。  巧みな決勝打だった。2-2で迎えた8回無死二、三塁の場面。ロメロは日本ハム・トンキンの低めスライダーを拾った。打球がセンター前に弾み2者生還。「いいところにボールが来てしっかりと押し込めた」。直後に二盗、三盗と立て続けに決めチームを鼓舞し、9回には白村から左翼スタンド上段に豪快な3ランを突き刺した。  チームが連敗地獄に陥ったが、夏に調子を上げている。前半戦は打率2割2分8厘、14本塁打、36打点だったが、球宴明けの後半戦12試合は打率3割1分3厘、4本塁打、9打点。球宴休みには家族3人で初めてディズニーランドを訪れ、リフレッシュした。最近は、おもちゃのバットで遊ぶ長男ライダー君(1歳8カ月)を見ることが楽しみ。「強いスイングをしてるよ。右打ちか左打ちか分からないけど」とパパの顔だ。  来日2度目の登板となった先発ローチは大学時代に対戦経験がある。16年にはマリナーズでともにプレーした。練習中にも積極的に話しかけるなど先生役としても貢献する。「長かったですね」とようやく笑顔の福良監督も「本当にいい仕事」とロメロに最敬礼。頼れる大砲がチームの目を覚ました。【桝井聡】

◆日本ハムはオリックス17回戦(札幌ドーム)で競り負け、同一カード3連勝を逃した。先発した高梨裕稔投手(27)は6回2安打2失点で降板。数字的には好投も、1点を先制した直後に逆転を許した5回の投球が試合の展開を重くした。その後は追いつくのがやっとで、悪い流れの中でトンキンが8回に勝ち越し点を奪われ、終わってみれば2-8の大敗。明日31日からの道東シリーズ(対ロッテ=釧路、帯広)で仕切りなおす。  試合後の高梨は、もどかしい思いを素直に吐露した。「点を取ってもらった後の回が、大事なのは分かっているんです。けど、結果的に先頭打者を出したところ。変に意識してしまった」。4回裏にレアードの適時打で先制点をもらった。5回表の投球が、試合の流れを決める。分かっているからこそ、余計な力が入ってしまった。  先頭の吉田正に四球を与えて動揺した。続く伏見には、高く浮いた142キロ直球を左中間へ二塁打を浴びた。「(先頭への四球後も)次の打者に向かってはいけた。ただ、あそこで真ん中に行ってしまう...。そこは技術不足です」。無死二、三塁とされ、宮崎には高めを狙った直球が真ん中へ入り、同点適時打。安達にも犠飛を許して勝ち越された。勝負どころで踏ん張れなかった嫌な流れは、試合終盤に手痛い結果として返ってきた。  6回2安打2失点。数字上では好投も「何かが足りないのかなと思う」と、敗戦の責任を感じていた。今季は大事な場面で、意識とパフォーマンスがシンクロしない。この日も4回までは完全投球だった。「調子は、そこまで良くなかった」という中で微修正しながらアウトを重ねたが、課題を露呈した。  栗山監督は「ボールは悪くないし...。もちろん、いいは、いいんだよ。(試合の)前半は。ずっとね...」。続く言葉は飲み込んだ。16年に10勝を挙げたように、力量に難があるはずもない。ペナントレースは、いよいよ勝負どころを迎える。勝ちきれないトンネルを抜けた高梨の快投が、2年ぶりの優勝には必要不可欠だ。【木下大輔】

◆オリックスが日本ハムに快勝し、連敗を8で止めた。2-2で迎えた八回にステフェン・ロメロ外野手(29)が勝ち越しの2点打を放つなど5打点の活躍で勝利に貢献した。  オリの助っ人の活躍で連敗が止まった。2-2で迎えた八回、日本ハムの3番手・トンキンを攻め、無死二、三塁と勝ち越しのチャンス。ここでロメロがトンキンが投じた5球目、外角低めの変化球を中前に弾き返し、2点の勝ち越し点をもぎ取った。九回にも二死二、三塁からロメロが18号3ランを放つなど4点を入れ、試合を決めた。  ロメロは試合後、「こうやって試合に勝てるというのは本当にうれしい」と連敗ストップに安堵の表情。八回の勝ち越し打について「いいボールが来たらしっかり打とうと心がけていた。後ろには(4番の)吉田がいるので、チャンスで回せば得点の確率が上がる」と振り返った。最後はインタビュアーからマイクを受け取り「オウエンアリガトウゴザイマス」と日本語でファンにあいさつした。

◆日本ハムは頼みの救援陣が崩れた。2-2の八回にトンキンが先頭打者に四球を与え、西野とロメロに連打を浴びて2点を勝ち越された。九回にも白村が4点を失い、突き放された。  五回に近藤の適時打で追い付き、七回まで接戦だっただけに、栗山監督は「すごく悔しい試合。競った試合を取れるようになっていかないと。俺自身が駄目ということ」と悔しさをにじませた。 高梨(6回2失点) 「味方に点を取ってもらった直後に点を奪われてしまったことが本当に悔しい。チームに申し訳ない」 トンキン(2敗目) 「一番悪かったのはボール先行の投球になってしまったこと」

◆オリックスの近藤が3勝目を挙げた。2-2の七回に登板し、打者3人を9球で抑え、八回の味方の勝ち越しにつなげた。「絶対に点を取られてはいけないところ。自分の投球をしようとマウンドに上がった」とうなずいた。  前半戦に抜群の安定感を誇った救援陣は、抑えの増井が25日から2試合連続で黒星を喫し、27日には山本が疲労で登録を外れるなど不安が生じていた。この日は救援3投手が無失点でつなぎ、近藤は「中継ぎ陣は結束して最少失点にしようとしている。今後も後ろにつなぎたい」と力強く話した。 宮崎(0-1の五回無死二、三塁で左前へ適時打) 「内野が後ろに下がっていたし、最悪内野ゴロでも1点という気持ちだった」 安達(1-1の五回無死一、三塁で犠飛) 「何とか走者をかえしたいと思っていたので、最低限の仕事ができて良かった」 ローチ(6回2失点) 「みんながいい守備をしてくれて、何とか6回をまとめることができた」

◆近藤が3勝目を挙げた。2-2の七回に登板し、打者3人を9球で抑え、八回の味方の勝ち越しにつなげた。  前半戦に抜群の安定感を誇った救援陣は、抑えの増井が25日から2試合連続で黒星を喫し、27日には山本が疲労で登録を外れるなど不安が生じていた。この日は救援3投手が無失点でつなぎ、近藤は「中継ぎ陣は結束して最少失点にしようとしている。今後も後ろにつなぎたい」と力強く話した。

◆底がないかのように見えた泥沼から、やっと抜け出した。オリックスが連敗を8でストップ。勝ち越しの2点打を放つなど終盤に5打点を挙げ、勝利の立役者となったロメロは「こうやってプレーして、試合に勝てるのは本当にうれしいこと」と言葉に実感を込めた。  2-2の八回無死二、三塁で、トンキンの133キロの変化球をとらえて中前へ運んだ。殊勲の2点打に「甘く入ってきたスライダーをしっかり打ち返すことができた」と喜び、勢いに乗った。5-2の九回二死二、三塁では、白村の初球の高めに抜けた変化球を豪快に振り抜き、左翼スタンド最上段まで届く18号3ラン。「こんなに飛んだのは初めてかもしれない」と胸を張った。  20日のロッテ戦から続いた長い遠征で8連敗を喫した。打線が攻めきれず、その間の平均得点は2・5点。それでも、苦しい旅を最後に快勝で締めくくった。福良監督は「長かったですけどね」とほっとした表情を浮かべ、本拠地に戻って迎える31日からの楽天3連戦に向け、気を引き締めた。

◆同点の八回に3番手のトンキンがロメロに決勝打を浴び、同一カード3連勝を逃した。八回以降に6失点と救援陣が崩れ、栗山監督は「競った試合を取らないと...。俺自身が駄目」と自らを責めた。四回に中堅フェンス直撃の二塁打を放った主将の中田も「勝ちに行くという気持ちを切らしては駄目。切り替えてやっていくしかない」と悔しさをにじませた。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
523510.598
(↑0.005)
0
(-)
55492
(+9)
418
(+3)
114
(-)
96
(-)
0.275
(↑0.001)
4.43
(↑0.01)
2
(-)
日ハム
503910.562
(↓0.006)
3
(↓1)
53393
(+2)
357
(+8)
100
(-)
57
(-)
0.247
(↓0.001)
3.61
(↓0.05)
3
(↑1)
福岡
434310.5
(↑0.006)
8.5
(-)
56385
(+4)
382
(-)
124
(-)
56
(+1)
0.255
(-)
4.2
(↑0.05)
3
(-)
ロッテ
434330.5
(↓0.006)
8.5
(↓1)
54361
(+3)
367
(+9)
45
(-)
90
(-)
0.258
(-)
3.76
(↓0.05)
5
(-)
ORIX
424640.477
(↑0.006)
10.5
(-)
51345
(+8)
358
(+2)
72
(+1)
61
(+3)
0.24
(-)
3.67
(↑0.02)
6
(-)
楽天
385110.427
(↓0.005)
15
(↓1)
53336
(-)
366
(+4)
87
(-)
46
(-)
0.245
(↓0.001)
3.82
(↓0.01)