ロッテ(☆7対3★)ORIX =リーグ戦17回戦・マリンスタジアム=
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ORIX
00000 2010 390
ロッテ
20000 041× 7120
勝利投手:涌井 秀章(5勝6敗0S)
敗戦投手:吉田 一将(3勝2敗0S)
  DAZN
◆ロッテが同一カード3連勝。ロッテは初回、井上と角中の連続適時打で2点を先制する。その後同点を許すも、7回裏に福浦の適時打と田村の3ランで一挙4点を奪い、勝ち越しに成功した。先発・涌井は今季5勝目。敗れたオリックスは、4番手・吉田一が誤算だった。

◆オリックスの新外国人ドン・ローチ投手(28=ホワイトソックス3A)はデビュー戦で4回2/3を投げて7安打2失点だった。  1回2死から中村、井上、角中に3連打を浴びて2点を献上。変化球中心の投球で2回以降はゼロを並べたが、5回2死から連打を浴びて二、三塁として降板。チームが6回に追いついて勝ち負けはつかなかった。  ローチは「初めての日本のマウンドは、とてもエキサイティングした。登板間隔が少し空いていたけど、自分の中では最低限の仕事はできたと思う。次の登板では今日以上のピッチングをしたい」とコメントした。

◆オリックス吉田正尚外野手が2試合連続となる14号2ランを放った。  0-2と2点を追う6回2死一塁の場面。ロッテ涌井のカーブをうまくすくい上げて右中間席に同点弾を突き刺した。吉田正は「しっかりと自分のスイングができました。少し打球が低かったんですが、なんとか行ってくれると思いました。とにかく追いつけてよかったです」と振り返った。

◆オリックスが今季4度目の同一カード3連敗で同率4位に転落した。  4番手吉田一が、7回に福浦から勝ち越し打、田村に3ランを浴びた。今季44試合目の登板となった吉田一は「福浦さんはあそこがうまいのでワンバウンドを投げないと。ボール1個分浮いてしまったので失投になる」と、フォークを中前打された場面を反省した。

◆ロッテ涌井秀章投手が5月18日ソフトバンク戦以来となる今季5勝目(6敗)を挙げた。  オリックス打線を相手に7回1/3を7安打3失点(自責3)と好投。打線も7回に福浦の適時打、田村の3ランが飛び出して勝利した。涌井は「ストライクを取ることがそんなに苦じゃなかった。だから2~4回と少ない球数でいけました」と振り返った。  今季は援護に恵まれないことも多く、まだ5勝目。だがクオリティースタート(6回以上、自責3以下)は実に10度目だ。「(勝ち星がつかないのは)苦しいといえば苦しいですけど、それよりも投げた試合でチームが全然勝ってなかったので。それの方が(気持ちの)ダメージがでかいと思ってました」と話した。  ロッテは3連勝で単独3位に浮上。涌井はお立ち台で「混戦から抜け出すには涌井投手の力が必要なんじゃないですか?」と聞かれると「自分でもそう思います」ときっぱり。「(決勝打を打った)福浦さんはこれからもチームのために打ち続けると思いますし、自分もチームの順位が上がるように投げ続けたいと思います」と意気込んだ。

◆ロッテ福浦和也内野手(42)が貴重な決勝打を放った。同点の7回無死一、三塁からオリックス吉田一のフォークに食らいつき、中前へ運んだ。「フォークは頭になかった。反応で打って、たまたま良いところに飛んで良かった」と笑顔で振り返った。3打席目までは初対決のローチに凡退。ようやく出た千金打に「4度目の正直であそこで1本出て。ワク(涌井)に勝ち星もつきましたし、3連勝できて良かった」とうれしそうにうなずいた。  これで今季23安打で2000安打まであと15本となった。7月だけで8本を積み重ね、今季中の達成が現実味を帯びてきた。「チームのために1本でも多く、今日みたいに勝利につながる場面で打てるように頑張りたい」。井口監督も「残り本数もカウントダウンが始まってますし、1本打てばベンチも盛り上がる」と"福浦効果"を口にした。  試合前、夏の甲子園100回大会の企画で母校習志野高のユニホームに袖を通した。「なつかしいユニホーム。やっぱり格好良い」。気を良くして臨み、チームを単独3位に浮上させるさすがの働き。ベテランの力は欠かせない。【千葉修宏】

◆ロッテは22日、同日のオリックス戦(ZOZOマリン)で観客動員が100万人を突破したと発表した。46試合目での突破は2007年と並ぶ球団最速タイ。山室晋也球団社長は「例年以上のファンの熱気を感じています。リーグ優勝を目指し、さらに多くの方に足を運んで応援していただけるよう努力をしてまいります」とコメントした。

◆オリックスの新外国人ローチが先発で来日初登板し、五回途中2失点だった。一回にいきなり2点を失い、0-2の五回に2死二、三塁のピンチを招いて降板したが「初めての日本のマウンドはとても興奮した」と振り返った。  9日に来日。2軍での調整を経ず、打撃投手を務めただけで先発した。「登板間隔が少し空いていたけど、自分の中では最低限の仕事ができたと思う。次の登板では今日以上の投球をしたい」と話した。

◆オリックスは救援陣が踏ん張れず、3連敗で4位タイに転落した。2-2の七回に登板した吉田一が1死も取れず4点を勝ち越された。それでも福良監督は「3連投でかわいそうなところもある」とかばった。  20日の試合ではセットアッパーの山本が同点の場面で失点するなど、前半戦では決まった勝ちパターンにやや陰りがみえる。両リーグ最多の44試合目の登板だった吉田一は「このペースで投げたことがないので分からないが、しっかり体調管理をして、丁寧に低めに投げていくことを考えるしかない」と話した。

◆エースと呼ばれる男には長いブランクだった。ロッテの涌井秀章投手(32)は22日、オリックス17回戦(ZOZOマリン)に先発し7回1/3、114球。5月18日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)以来となる5勝目を挙げた。  「最初は少し暑かったけど、途中から風が吹いてきて涼しくなったから。二回、三回、四回は少ない球数でリズムよくいけた」  六回に吉田正に本塁打を許したが、この日は自身の勝利へ執念、そしてチーム全体がエースに勝ち星をつけるべく一丸だった。先制点となる適時打を放った井上が「序盤からたくさん点を取れるように」と言えば、同じく一回に適時打で続いた角中も「ワクさんを勝たせられるように」と口にした。打線は初対戦のローチに手を焼いたが、七回に適時打で勝負をつけた福浦も「涌井が投げる日に点を取れていなかったから。なんとか打ててよかった」と全員がもり立てた。  安定感に苦しみセットポジションで投げたり、ブルペンで普段は投げない変化球も試した。ここ3試合は2失点以下と状態は悪くない。あとは投打のかみ合わせだけだった。  井口監督は「打線がもっと楽に勝たせてやれたらよかったけど、しっかり試合をつくってくれた」とエースの復調を喜んだ。  勝てない間は「苦しかったといえば苦しかった。でも僕が投げる日に勝てないほうがダメージが大きかったと思う」と涌井。白星は何より投手を勇気づける。12勝のボルシンガー、9勝の石川を追って、チーム浮上の原動力になる。

◆ロッテは22日、オリックス17回戦(ZOZOマリン)に7-3で勝利。3連勝で3位に浮上した。先発の涌井秀章投手(32)が八回途中3失点で、5月18日以来となる5勝目を挙げた。  粘りの114球。クールな表情が久しぶりに緩んだ。「素直にうれしい。(勝てずに)苦しかったといえば苦しいが、投げる試合でチームが勝てなかった方がダメージは大きかったと思う」。  セットポジションで安定を求め、日頃はブルペンで投げない変化球も投げた。自分なりに納得のいく球が投げられるようになり、直近3試合は2失点以下に抑えたが、勝てなかった。「投手コーチも気持ちが切れないように気遣ってくれていた」と振り返る。  何より投手を鼓舞するのは白星。井口監督から「打線が援護できなくても、よく粘ってくれた」とねぎらわれたエースは「チームが上位にいけるように投げたい」と力強く宣言した。 (芳賀宏)

◆ロッテは22日、オリックス17回戦(ZOZOマリン)で2万6548人の観客を集め、今季の観客動員数が100万人を突破した。46試合目での突破は、実数発表となった2005年以降では07年と並ぶ球団最速タイ。

◆福浦が同点の七回無死一、三塁で中前に勝ち越しの適時打。「チャンスで打てていなかったからね。4度目の正直、よかった」と笑みを浮かべた。一回二死一、二塁で二ゴロに倒れるなど3打席は凡退していただけに、ホッとした表情。通算2000安打まで残り15としたが、「まだまだ。チームが勝てる安打を打ちたい」と謙虚さは変わらなかった。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
483510.578
(↑0.005)
0
(-)
59468
(+6)
408
(+3)
110
(+2)
93
(+2)
0.273
(↓0.001)
4.53
(↑0.02)
2
(-)
日ハム
483610.571
(↑0.005)
0.5
(-)
58366
(+7)
329
(+5)
96
(+1)
56
(-)
0.247
(↑0.001)
3.51
(↓0.02)
3
(↑2)
ロッテ
434120.512
(↑0.006)
5.5
(-)
57343
(+7)
342
(+3)
44
(+1)
88
(+1)
0.257
(↑0.001)
3.64
(↑0.01)
4
(↓1)
福岡
414100.5
(↓0.006)
6.5
(↓1)
61359
(+5)
354
(+7)
119
(+2)
50
(+1)
0.253
(-)
4.14
(↓0.04)
4
(↓1)
ORIX
414140.5
(↓0.006)
6.5
(↓1)
57328
(+3)
325
(+7)
66
(+1)
56
(+1)
0.243
(-)
3.57
(↓0.04)
6
(-)
楽天
345010.405
(↓0.005)
14.5
(↓1)
58305
(+3)
347
(+6)
81
(+3)
43
(-)
0.241
(↓0.001)
3.86
(↓0.03)