楽天(★2対3☆)西武 =リーグ戦13回戦・楽天宮城球場=
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西武
01010 0010 380
楽天
00000 0200 250
勝利投手:多和田 真三郎(9勝3敗0S)
(セーブ:カスティーヨ(6勝4敗3S))
敗戦投手:宋 家豪(1勝2敗0S)
  DAZN
◆西武は1点リードの4回表、主砲・山川の2打席連続本塁打で1点を加える。その後は同点を許すも、8回に栗山がソロを放ち、再びリードを奪った。投げては、先発・多和田が今季9勝目。敗れた楽天は、終盤に追いつく粘りを見せるも、2番手・宋家豪が痛恨の一発を浴びた。

◆楽天松井裕樹投手が、復帰後、初登板を果たした。開幕から不調で6月7日に登録を抹消され、6日に登録された。1カ月ぶりの1軍で、1点を追う9回に登板。1イニングを1安打無失点に抑えた。  「上がって、すぐに投げられたことは良かった」と振り返った。

◆首位西武が接戦を制し、3連勝で2位日本ハムとのゲーム差を3に広げた。  2-2の8回2死走者なしで、栗山巧外野手が決勝の5号ソロを放った。楽天宋家豪の外角142キロを左翼席最前列へ放り込んだ。  「思い切って振ろうと。それだけです。芯に当たったので、ぼちぼち飛ぶんじゃないか、というのはありました。走っている時は、早く入ってくれへんかなとおもっていました。打者として、結果的に自分の一振りで試合を決めた。これ以上の喜びはありません。うれしいです」と笑顔で話した。

◆雨降って、アグーのフォームが固まった。西武山川穂高内野手(26)が楽天岸から2打席連続本塁打。2回先頭で直球を捉え先制の21号ソロを放てば、4回先頭でも22号ソロ。いずれも左翼へ引っ張った。球界屈指の好投手を圧倒したが「対、岸さんというよりも、自分の打撃をすることを考えていました。直球が強いし、伸びてくる。それを仕留め切れたのが良かった」と、ほおを緩めた。  4日ぶりの試合だった。4日から移動練習、雨天中止、雨天中止。シーズン中には珍しく3日間も試合がなかった。試合前は、この日を含む3日連続で室内での打撃練習。これが功を奏した。「フォームを、より意識しました。外だと、どうしても飛ばす。室内でしっかり修正できました」。豪快に飛ばす練習も悪くはない。ただ、限られた環境で丁寧なスイングを心掛けた。  後輩への援護にもなった。高校、大学が同じ多和田が先発した試合は今季14試合で9本塁打。1発が出なかった7試合は、多和田は3勝3敗だが、本塁打が出た7試合は6勝0敗と負けなしだ。「たまたまです。でも、良かったですね」と頼もしい先輩は言った。辻監督は「いい投手は、なかなか点が取れない。ホームラン2発しかなかった」と4番に最敬礼した。チームは3連勝で、2位日本ハムとのゲーム差は3に広がった。前半戦首位ターンが見えてきた。【古川真弥】

◆西武は二回、先頭の山川が楽天の先発・岸から左中間席に21号ソロを放ち先制した。山川は「打ったのは真っすぐです。先制となるホームランが打ててよかったです」とコメント。さらに四回には再び先頭で左翼席へライナーで突き刺す2打席連続となる22号ソロを放ち、「打ったのはスライダーです。追加点がとれてよかったです」と語った。

◆西武は山川の2打席連続本塁打などで主導権を奪い、同点に追いつかれた後の八回には栗山の勝ち越し5号ソロで楽天に競り勝った。先発・多和田は7回を投げ6三振を奪うなど4安打2失点で9勝目(3敗)を挙げた。  西武は二回、先頭の山川が楽天の先発・岸から左中間席に21号ソロを放ち先制した。さらに四回には再び先頭で左翼席へ弾丸ライナーで突き刺す2打席連続となる22号ソロを放った。  楽天は七回無死一、二塁と好機を作ると、島内が多和田から左中間適時打を放ち1点を返す。なおも一死一、三塁から今江の右犠飛で同点に追いつく。  西武は、八回二死走者なしで、栗山が2番手・宋家豪(ソン・チャーホウ)から左越え5号ソロを放ち、3-2と勝ち越しに成功。 多和田の後は野田、ヒース、カスティーヨと継投し、逃げ切った。 決勝ソロを放った栗山の話 「打者として自分のひと振りでゲームが決められるということは、これ以上の喜びはないので本当に嬉しいです」

◆楽天の松井が九回に6月5日以来の1軍のマウンドに上がり、1回を無得点に抑えた。1死から金子侑に安打を許したが、2軍で改良に取り組んできたクイックモーションで二盗を阻止。制球も安定して3人で攻撃を終わらせ「すぐに投げる機会をもらえて良かった。久しぶりに応援の中で投げられてうれしい」と笑みを浮かべた。  昨季まで3年連続で30セーブ以上をマークしているが、今季は調子が上がらずに2軍で調整していた。「投げていきながらもっと良くなっていくと思う」と手応えを感じている様子。平石監督代行は「投げっぷりも良かったし、しっかり課題に取り組んできてくれた」と評価した。

◆楽天はミスで終盤の好機を生かせなかった。2-3の八回、アマダーと藤田の連打で無死一、二塁とし、強打のペゲーロの代打に三好を送ったが、バントで送れずに三振。嶋、田中も三振に倒れ無得点に終わった。  采配が裏目に出て競り負けた平石監督代行は「結果的に痛いミスだったが、三好はこちらが信頼して送り出している」と責めなかった。
岸(山川に2本のソロを浴びて7回2失点) 「カウントを悪くしてしまったのが良くなかった。調子は悪くなかった」

◆西武の山川が好投手の岸から2打席連続のソロを放った。ともに先頭打者で二回は直球を、四回はスライダーを左中間席に運んだ。「1本目は完璧だった。岸さんは真っすぐが伸びるので、それを仕留め切れたのは良かった」と喜んだ。  チームは74試合を消化し、22本塁打でリーグトップを快走する。自己最多だった昨季の23本塁打まで残り1本とし「自分の打撃をと考えていた」と頼もしく話した。

◆西武の多和田は八回途中2失点で9勝目を挙げた。七回に2点差を追い付かれ、味方が勝ち越した八回に先頭打者に安打を許して降板。救援陣がリードを守って白星を手にした。  六回までは1安打と好投し「ストライク先行でうまくいけた」と言う。七回は2安打に四球が絡んで2点を失い「四球が反省点」と喜び半分の様子だった。
辻監督(接戦を制し) 「多和田が踏ん張ってくれたから、こういう展開になった。いい投手からは、なかなか点が取れない」

◆先発の多和田が八回途中2失点で9勝目。八回先頭のアマダーに中前打を許して降板したが、楽天戦は4戦4勝となり「ストライク先行でうまくいけた」と表情を崩した。前回6月28日のオリックス戦では6回5失点の内容に渋い表情だった辻監督も「いい投手からはそう点は取れない。多和田が粘ったのが一番よかったね」と、目尻を下げた。

◆西武は7日、楽天13回戦(楽天生命パーク)に3-2で勝利。4番の山川穂高内野手(26)が、2打席連続本塁打の活躍で勝利に導いた。  「1本目は完璧ですね。2本目は『入るかなー』と思っていたけど、入ってよかった」  まずは二回。先頭で岸が投じた145キロの直球をガツン。左中間席中段に届いた21号ソロを見ながら、ゆっくりと一塁まで歩を進めた。四回先頭で飛び出した22号ソロは、スライダーを左中間席に運んだ。異なる球種をいずれもひと振りで捉え、「甘い球を仕留められれば、こういう結果につながる」とうなずいた。  この日は七夕。織姫と彦星ならぬ、仙台と山川も相性は抜群だ。昨年は打撃不振で約2カ月、2軍暮らしが続いたが、再登録された7月8日の楽天戦で代打2ラン。「あの一本がなかったら、クビだったかもしれない」と振り返る運命の打席を機に一気にブレークした。あれから1年、同じ仙台の地で球界屈指の右腕、岸から堂々の2連発。「たまたまです。(本拠地の)メットライフが一番ですよ」と笑ったが、敵地の7試合は打率・429、4本塁打、9打点と打ちまくっている。  22本塁打は両リーグ1位。早くも昨季の23本塁打にリーチをかけた。2位日本ハムが敗れ、ゲーム差は「3」。熱い夏に合わせて山川のバットも本格化する。 (花里雄太)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
433010.589
(↑0.006)
0
(-)
69408
(+3)
343
(+2)
89
(+3)
88
(-)
0.275
(↓0.001)
4.33
(↑0.03)
2
(-)
日ハム
413410.547
(↓0.007)
3
(↓1)
67316
(+1)
298
(+9)
86
(+1)
52
(-)
0.243
(↓0.001)
3.58
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
393520.527
(↑0.006)
4.5
(-)
67302
(+9)
286
(+1)
40
(+2)
76
(-)
0.256
(↑0.002)
3.42
(↑0.04)
4
(↓1)
福岡
383500.521
(-)
5
(↓0.5)
70311
(-)
299
(-)
100
(-)
46
(-)
0.249
(-)
3.91
(-)
4
(↓1)
ORIX
383540.521
(-)
5
(↓0.5)
66292
(-)
288
(-)
60
(-)
49
(-)
0.241
(-)
3.5
(-)
6
(-)
楽天
284710.373
(↓0.005)
16
(↓1)
67262
(+2)
313
(+3)
68
(-)
41
(-)
0.24
(-)
3.9
(↑0.01)