ORIX(★0対1☆)DeNA =交流戦2回戦・大阪ドーム=
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DeNA
00000 0000 01130
ORIX
00000 0000 00030
勝利投手:三嶋 一輝(4勝0敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(1勝1敗14S))
敗戦投手:近藤 大亮(2勝2敗0S)
  DAZN
◆DeNAが接戦を制した。DeNAは両軍無得点のまま迎えた延長11回表、2死二塁の好機をつくると、神里の適時三塁打が飛び出し、試合の均衡を破る。投げては、4番手・三嶋が今季4勝目。敗れたオリックスは、打線が散発の3安打無得点と振るわなかった。

◆オリックスのブランドン・ディクソン投手(33)が7回2安打無失点と好投した。  4回1死まで完全投球。そこから桑原に二塁打を打たれ、1死二塁のピンチも3、4番を抑えて無失点。7回2死二塁のピンチも切り抜け、先発の役割を果たした。  待望の初勝利はつかめずも「今年の中では、1番調子がよかったと思う。終始、どのボールもリリースポイントが安定していた。特にツーシームがよかったから、ナックルカーブもよく効いてくれたと思う」と手応えを得たマウンドになった。

◆オリックスが今季6度目の完封負けで、4位に転落した。初回、先頭の西村が左中間を破る二塁打。続く大城が送るも、ロメロは空振り三振。吉田正が四球で2死一、三塁としたが、中島が遊ゴロで先制できず。  結局、11イニング無得点で、福良監督も「あそこですね」と初回の逸機を悔やみ「ヒット3本では勝てないですね」とくちびるをかんだ。

◆DeNA神里和毅外野手が決勝適時打を放ち、延長戦を制した。  延長11回2死二塁で右中間を割る適時三塁打。両チーム合わせて6安打という投手戦に終止符を打った。ヒーローインタビューでは「みんなが粘ってつないでくれた。なんとかランナーをかえそうと思い、打席に立ちました」と振り返った。

◆空振りで相手投手を幻惑し、決勝打を生み出した。DeNA神里が延長11回2死二塁の好機、オリックス近藤の3球目、146キロの直球を豪快に空振りした。「あの空振りでタイミングが合ってないと(近藤が)思ったはず。次も真っすぐがくるだろうと。力まずに楽に振れば当たると思った」。狙い通り、高めの直球を捉えると、右中間を破る決勝の適時三塁打。両チームともに3安打の投手戦を1-0で制した。  沖縄出身だが、大阪は社会人時代を過ごした第2の故郷だ。「大阪にくると落ち着く感じがありますね」。スタンドには日本生命時代から応援してくれる人の顔があった。「高校、大学と比べ、一番濃かった2年間。成長させてくれた2年間だった」。関西弁が移るほどなじんだ大阪で、プロへの道を切り開いた。昨秋、ドラフト後の日本選手権では決勝で敗れた京セラドーム大阪で、今度はヒーローになった。  主砲の筒香が右脇腹の張りで前日から欠場。ラインアップには、今季の先発出場試合数が59試合の半分にも満たない選手が6人も並んだ。交流戦打率3割3分9厘で気を吐くルーキーは「1人1人が役割を果たせば、勝つことができると思う」。チームは1日でAクラスに返り咲いた。【栗田成芳】

◆オリックスは連勝が4で止まり、4位に後退した。先発のディクソンら投手陣が好投したが、打線が援護できなかった。福良監督は「安打3本では勝てない」と渋い表情だった。  今季未勝利のディクソンは変化球に切れがあった。同監督は「いいときのディクソンだった。きょうのピッチングを見たら、(今後も)大丈夫」と語った。 ディクソン(7回無失点で勝敗が付かず) 「今季の中では、一番調子がよかったと思う。どの球種もリリースポイントが安定していた」

◆DeNAが競り勝って3位に浮上。0-0の延長十一回に神里の適時三塁打で均衡を破った。浜口が7回2安打無失点と好投。4番手の三嶋が4勝目。オリックスは好投のディクソンを援護できず、連勝が4で止まった。

◆DeNA先発の浜口が7回2安打無失点、7奪三振と快投を見せた。相手先発のディクソンも7回2安打無失点、9奪三振と好投する中で「絶対に先に点を与えるわけにいかないと強い気持ちで投げた」と譲らなかった。左肩違和感から復帰6試合目で初白星はつかなかったが「とにかくチームの勝ちにつなげられたのは良かった」。ルーキーイヤーから続く交流戦無敗記録も6試合に伸ばした。

◆今季6度目の完封負けで連勝が「4」でストップし、4位に後退した。最近活発だった打線が3安打しか打てず、福良監督は「勝てないですよね、3本じゃ」と渋い表情。一回に一死三塁と好機をつくったが、後続が倒れ無得点。指揮官も「そこですよね」と敗因に挙げた。ただ、交流戦首位の可能性は残っている。17日からまた快進撃を始める。

◆ディクソンは7回2安打無失点と好投したが、援護がなく、今季9試合目の登板でも初星はつかめなかった。それでもツーシームを効果的に使い、9奪三振をマークするなど本調子を取り戻した。「今年の中では一番調子が良かったと思う。どの球種もリリースポイントが安定していた。特にツーシームが良かったから、ナックルカーブも効いてくれたと思う」。福良監督も「本来のディクソンだった」と復活を確信した。

◆DeNAは16日、オリックス2回戦(京セラ)に1-0で勝った。0-0で迎えた延長十一回に、ドラフト2位・神里和毅外野手(24)=日本生命=が決勝の適時三塁打。両軍とも3安打という投手戦の中、筒香嘉智外野手(26)ら主力にけが人続出のDeNAが若手の力で勝利をつかみ、セ・リーグ首位の広島に3.5ゲーム差に迫った。 息詰まる投手戦の均衡を破ったのは、ルーキーの必死の一打だった。0-0でもつれ込んだ延長十一回。粘って四球を選んだ大和を犠打で送っての二死二塁。神里は2ストライクに追い込まれてから近藤の直球を狙い澄まし、右中間を破る適時三塁打を放った。  「何としてもチャンスで打とうという気持ちでした」と神里。直前、146キロの直球に力んで空振り。「あれで相手は合っていないと感じたはず。もう1球直球が来るだろうなと思って、次はもっと力を抜いて楽に振っていこうと準備していた」。熱いハートと冷静な読みが決勝打を生んだ。  関西は社会人時代を過ごした思い出の地だ。「(野球人生で)一番濃かった2年間。技術面など成長させてくれた。大阪に来るとなんか落ち着く感じがあります」。中大時代の2015年ドラフトで指名漏れして進んだ日本生命で、俊足巧打の素質に打力も身につけプロ入りの扉を開いた。この日は日本生命時代のファンも駆けつけ応援。成長した姿で、ヒーローインタビューに立った。 前日15日に主砲・筒香が背中の張りで欠場。この日は少し状態が回復し代打に備えていたが、出場はなかった。DeNA打線は梶谷、ロペスが故障離脱中でソトも体調不良で登録抹消。主力を欠く苦境で、若手や控え選手が必死に戦っている。  「神里はルーキーとしては非常にタフな状況で本当に良くやってくれている。今いるメンバーでこの結果は大きい」とラミレス監督。阪神とゲーム差なしの3位につけ、首位・広島まで3・5ゲーム差。満身創痍のDeNAがしぶとく、値千金の白星を拾った。  (佐藤春佳)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
332710.55
(↓0.009)
0
(-)
82278
(+2)
273
(+6)
61
(+1)
34
(+2)
0.254
(↓0.002)
4.19
(↓0.03)
2
(↑1)
阪神
293000.492
(↑0.009)
3.5
(↑1)
84200
(+2)
223
(+1)
31
(-)
36
(-)
0.239
(-)
3.35
(↑0.04)
3
(↑2)
DeNA
282920.491
(↑0.009)
3.5
(↑1)
84232
(+1)
235
(-)
70
(-)
40
(+3)
0.251
(↓0.003)
3.6
(↑0.08)
4
(↓2)
巨人
303210.484
(↓0.008)
4
(-)
80283
(-)
250
(+1)
60
(-)
30
(-)
0.266
(↓0.002)
3.76
(↑0.03)
5
(↓1)
ヤクルト
283110.475
(↓0.008)
4.5
(-)
83254
(+1)
282
(+2)
53
(-)
34
(-)
0.25
(↓0.001)
4.26
(↑0.03)
6
(-)
中日
283510.444
(↓0.008)
6.5
(-)
79250
(+2)
293
(+9)
43
(-)
35
(-)
0.26
(↓0.002)
4.37
(↓0.09)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
372400.607
(↑0.007)
0
(-)
82350
(+9)
264
(+2)
68
(+2)
78
(+3)
0.275
(-)
4.05
(↑0.03)
2
(-)
日ハム
362700.571
(↑0.006)
2
(-)
80273
(+2)
248
(+1)
70
(+2)
49
(+1)
0.243
(↑0.001)
3.72
(↑0.05)
3
(↑1)
福岡
332900.532
(↑0.007)
4.5
(-)
81271
(+6)
245
(+2)
83
(+2)
39
(-)
0.254
(-)
3.83
(↑0.04)
4
(↓1)
ORIX
333010.524
(↓0.008)
5
(↓1)
79239
(-)
237
(+1)
52
(-)
36
(+1)
0.234
(↓0.002)
3.51
(↑0.05)
5
(-)
ロッテ
303100.492
(↑0.009)
7
(-)
82245
(+1)
245
(-)
29
(-)
64
(+3)
0.256
(↓0.001)
3.62
(↑0.06)
6
(-)
楽天
214110.339
(↓0.005)
16.5
(↓1)
80186
(+1)
266
(+2)
49
(-)
34
(+1)
0.229
(-)
3.98
(↑0.03)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ヤクルト
11500.688
(↓0.045)
0
(-)
269
(+1)
58
(+2)
14
(-)
7
(-)
0.245
(↓0.003)
3.49
(↑0.07)
2
(↑1)
西武
10600.625
(↑0.025)
1
(↑1)
296
(+9)
73
(+2)
22
(+2)
22
(+3)
0.264
(↑0.001)
4.45
(↑0.16)
3
(↓1)
ORIX
10600.625
(↓0.042)
1
(-)
268
(-)
54
(+1)
17
(-)
8
(+1)
0.247
(↓0.01)
3.29
(↑0.2)
4
(-)
福岡
10600.625
(↑0.025)
1
(↑1)
272
(+6)
60
(+2)
26
(+2)
9
(-)
0.235
(↑0.003)
3.43
(↑0.17)
5
(-)
日ハム
9700.563
(↑0.03)
2
(↑1)
297
(+2)
72
(+1)
21
(+2)
15
(+1)
0.261
(↑0.001)
4.22
(↑0.23)
6
(-)
ロッテ
9700.563
(↑0.03)
2
(↑1)
254
(+1)
47
(-)
7
(-)
16
(+3)
0.275
(↓0.005)
2.57
(↑0.16)
7
(-)
巨人
8900.471
(↓0.029)
3.5
(-)
165
(-)
57
(+1)
20
(-)
9
(-)
0.246
(↓0.006)
3.18
(↑0.12)
8
(-)
DeNA
7800.467
(↑0.038)
3.5
(↑1)
356
(+1)
65
(-)
17
(-)
11
(+3)
0.248
(↓0.012)
4.15
(↑0.39)
9
(↑2)
阪神
6900.4
(↑0.043)
4.5
(↑1)
355
(+2)
63
(+1)
7
(-)
9
(-)
0.263
(↑0.002)
3.69
(↑0.2)
10
(↓1)
広島
61000.375
(↓0.025)
5
(-)
262
(+2)
94
(+6)
15
(+1)
8
(+2)
0.257
(↓0.007)
5.67
(↓0.06)
11
(↓1)
中日
61100.353
(↓0.022)
5.5
(-)
156
(+2)
85
(+9)
10
(-)
7
(-)
0.252
(↓0.006)
5.06
(↓0.28)
12
(-)
楽天
41200.25
(↓0.017)
7
(-)
235
(+1)
57
(+2)
9
(-)
11
(+1)
0.23
(↑0.001)
3.42
(↑0.09)