◆西武は初回、森の犠飛で先制に成功する。その後同点とされた直後の4回表に中村の犠飛で1点を勝ち越すと、6回には外崎にソロが飛び出すなど、着実にリードを広げた。投げては、先発・カスティーヨが7回1失点で今季4勝目。敗れたＤｅＮＡは、投打ともに振るわなかった。

◆西武ファビオ・カスティーヨ投手が、テレビの前の家族の声援を受けて好投した。 　最速１５４キロの直球にスライダー、チェンジアップを織り交ぜ、７回１０９球で４安打１失点の好投。今季４勝目（３敗）をマークした。 　試合後には「セ・リーグとパ・リーグの打者の違い？　ただ１つの違いは自分が打席に立つことだけだよ。打席に立つのはあまり好きじゃない（笑い）」と余裕のコメント。 　ドミニカ共和国から妻エリアナさん、義母マリアさん、クリスチャン君（１４）、セバスチャン君（６）、マテオ君（１）が来日したばかり。まだマテオ君が小さいため横浜まで応援に来ることはできなかったが「試合前に家族と電話で話した時、テレビで応援しているからと言ってくれた。それが励みになったよ。早く所沢で会いたいね」と笑顔で話した。

◆ＤｅＮＡは西武打線に４本塁打を浴び、４連敗となった。 　西武の外崎、浅村（２発）、山川に浴びた４本の本塁打はすべて直球で、７回の浅村、山川の連続本塁打はともに三嶋の１５０キロ直球だった。 　アレックス・ラミレス監督は「１５０キロ以上の球を打たれたら後悔するものではない。３番、４番が直球に強いのは分かっている。素晴らしいホームランと称賛するしかない」と言った。 　先発のウィーランドは６回途中３失点で３敗目。ラミレス監督は「ウィーランドはいいピッチングをして試合をつくったが、援護がなかった。（西武カスティーヨは）球種のコンビネーションが良かった。最低２点は取れると思ったがかみ合わなかった。勝つことも負けることもある。明日はまた違う日になる」と切り替えた。 　本塁打、打点でリーグ２冠の３番ロペスを欠く打線は、６安打で１点に抑えられた。５番ソトは２３打席連続無安打とスランプで、６日からは宮崎を５番に戻す予定。交流戦に入って２勝４敗と苦しむ中、打線を再編して勝機を探る。

◆ＤｅＮＡ先発のジョー・ウィーランド投手（２８）は、６回途中３失点で３敗目を喫した。 　５回までで１０６球と、粘り強い西武打線に苦しみ、球数が増えた。 　「ストレートの感触は良かったですが、全体的にカウントを悪くして、苦しいピッチングになってしまった。次回登板に向けて反省点を踏まえて、しっかりと調整したい」と言った。

◆西武十亀剣投手が５日、フレッシュな気持ちでＤｅＮＡ戦に向かう考えを口にした。 　先発する６日の同戦に向け、横浜スタジアムで練習した。ＤｅＮＡ相手に投げるのは、１４年６月３日以来４年ぶりとなる。「若い子が多い。印象が違ってくる。今日のカスティーヨの投球を見て、考えることもある。メンバーが替わっているので、初めて当たるぐらいの気持ちでいきます」と話した。

◆ＤｅＮＡはパ・リーグ首位の西武に投打で力負けし、４連敗を喫した。投手陣が４本塁打を献上し、ラミレス監督は「１５０キロ以上の球を打たれると後悔するものでもない。素晴らしい本塁打だと称賛するしかない」と脱帽した。 　得点源のロペスを故障で欠く打線も６安打で１得点に終わった。「筒香の後ろを打つ打者が打たないと、筒香が（勝負を）避けられる」と話し、宮崎を５番に置く考えを示した。

◆西武のカスティーヨは安定した投球で７回を４安打１失点にまとめ、４勝目を手にした。三回に１点を失ったが、五、六、七回は三者凡退に抑え「状態は良かった」と胸を張った。 　夫人や子どもが来日し、この試合をテレビで観戦していたそうで、より気合が入っていたという。「いい投球ができて、いつも以上にうれしい」とトレードマークの笑みを浮かべて喜んだ。

◆西武が一発攻勢で快勝した。１－１の四回に中村の犠飛で勝ち越すと六回に外崎のソロで加点。七回に浅村、山川の２者連続本塁打で３点を奪い、九回にも浅村の２ランで突き放した。ＤｅＮＡは今季２度目の４連敗を喫した。