DeNA(★1対4☆)楽天 =オープン戦2回戦(2025.03.15)・横浜スタジアム=
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楽天
0000021104700
DeNA
0001000001710
勝利投手:今野 龍太(1勝0敗0S)
(セーブ:宮森 智志(0勝0敗1S))
敗戦投手:伊勢 大夢(0勝2敗0S)
  DAZN
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◆DeNAは、先発・大貫が三塁を踏ませない投球で5回2安打無失点。開幕ローテーション入りを狙う右腕が、上々のピッチングを見せた。対する楽天は、先発・ハワードが4回1失点。その後は今野、ターリーなど5投手が相手打線を計2安打に抑え、救援陣もそろって結果を残した。

◆DeNA大貫晋一投手(31)が5回2安打1四球無失点で好投し、開幕ローテ入りへ前進した。オープン戦2試合目の先発に挑んだ大貫は、ツーシーム、スプリットなど多彩な変化球を軸に打たせて取るピッチングを披露。2桁勝利を2度マークした実績ある右腕は、オープン戦3試合で計12回を1失点と順調な仕上がりを見せている。「ゴロを打たせられたので良かったとは思うんですけど、三振が取れなかったり、四球1つを反省して、次はより内容がいいものを出したい」と振り返った。

◆楽天鈴木大地内野手(35)が、決勝打を放ってアピールした。15日のDeNAとのオープン戦(横浜)に「5番一塁」で先発。1点を追う6回2死満塁から伊勢の初球、145キロ直球を捉え、右翼フェンス直撃の2点適時二塁打を決めた。「オープン戦とか関係なく、とにかく結果が出て良かった。これからもしっかりアピールしていきたい」。不振だった14年目のベテランが意地を見せ、チームの連敗を4で止めた。昨季は123試合に出場し、4番を務めるなど打線をけん引した。だが、今季オープン戦は試合前時点で打率1割1分8厘と低迷。「すごくチャンスをもらっている中で、あんまり打てていない。考え方によってはオープン戦ですけど、そういう立場ではない」と強調。コンディションは万全だが「本当に体の状態がいいですというだけではダメなので、それをしっかり結果に結びつけないといけない」と危機感を口にした。この日は4打数1安打2打点。決勝打を放ったものの、打てなかった3打席にフォーカスする。「4打席もらえることもなかなかないので、明日以降、試合数も少ないので、生き残るためにしっかり頑張りたい」。定位置をつかむために、必死に食らいつく。【山田愛斗】

◆楽天の開幕ローテ入りが有力なスペンサー・ハワード投手(28=ガーディアンズ)が、今季初先発で好投した。過去2試合は中継ぎでの登板だったが、この日のDeNA戦は4回41球、5安打3奪三振1失点。4回に3安打を許し先制されたが、要所を締めた。「全体的にすごく良かった。とにかくストライクゾーンにボールを集めようという意識で臨み、とてもうまくいった」とうなずいた。

◆DeNAの大卒3年目、林琢真内野手(24)が、1軍ゲーム参加で即アピールした。「9番遊撃」で先発出場しマルチ安打。盗塁は2度失敗したが「アウトにはなりましたが、スタートを切れたので良かった」と前を向いた。三浦監督も「スタートは悪くなかった。持ち味を存分に出してくれた」と評価。今季キャンプはA班スタートも、右肩の違和感のためB班で調整を行っていた。

◆DeNA三浦大輔監督(51)は先発転向した伊勢大夢投手(27)を、引き続き先発として様子を見ていくことを明かした。1点リードの6回から2番手で登板。2死二塁から連続四球を与えて逆転二塁打を許すなど、2回4安打3四球3失点で降板した。三浦監督は「もう少し長いイニング(の予定)でしたけど、内容もちょっと悪かったので」と前倒しで降板させた。先発適性の見極めについては「それはずっと継続して見ていくところです」と話した。

◆楽天ドラフト1位の宗山塁内野手(22=明大)が、積極打法でオープン戦4度目のマルチ安打を決めた。DeNA戦に「2番遊撃」で先発。1回、右翼ポール際への大飛球はファウルとなったが、その直後に左前打。7回は明大の先輩にあたる伊勢から右前打を放った。「打てる球をどんどん打っていこうという意識で、昨日は比較的見てたんですけど、今日は打っていこう」と打席での思考を変え、結果を残した。

◆DeNAは15日、楽天とのオープン戦(横浜)に臨み、開幕ローテーション入りを目指す2投手の明暗が分かれた。先発した大貫晋一投手(31)は5回2安打無失点と好投し、ローテ入りが現実味を帯びた。2番手で登板した伊勢大夢投手(27)は2回4安打3失点と乱れ、熾烈(しれつ)な争いから後退。試合は1-4で敗れた。明暗のコントラストが鮮明に浮かび上がった。最終盤を迎えた開幕ローテーション争い。大貫と伊勢がそろって登板し、先発枠入りを有力としたのは前者だった。5回を散発2安打に抑えて無失点。「すごく手応えがあった。持ち味が出せた」と振り返る表情に充実感が漂った。打者の手元で球を動かす長所を発揮し、テンポ良く9個のゴロアウトを積み重ねた。一回は安打を許した一塁走者の宗山を素早いけん制で刺した。冷静なマウンドさばきで役目を果たし、オープン戦は3試合で計12回1失点。大原チーフ投手コーチは明言こそ避けたが「結果を残しているし実績もある」とローテ入りを示唆した。地位を築いてきた中継ぎから先発に挑戦している伊勢の出来は対照的だった。六回から2番手で登板し、四球で走者を出しては痛打を浴びた。ボールを要求されながらストライクを投じ、簡単に二盗を許す場面も。大原コーチは「チームプレーや連係ができていなかった」と指摘した。三浦監督は「良くなかった」と厳しく、予定より早い2回で降板を命じた。右腕は「大貫さんがいいピッチングをした後で悪目立ちしてしまい悔しい。シーズンに入ったらこのピッチングは許されない」と猛省した。開幕投手を務める東に加え、バウアー、ジャクソン、ケイの助っ人トリオは先発枠入りが確実視される。石田裕、吉野らも競争を繰り広げており、指揮官は「状態のいい選手が多い。いい悩みかな」とうれしい悲鳴を上げていた。盤石の布陣を敷き、シーズンを迎える。(鈴木智紘)

◆DeNAは16日、楽天とのオープン戦(横浜)が雨天のため中止となったと発表した。DeNAは2年ぶりに復帰したトレバー・バウアー投手(34)が今季2度目の先発予定だったが、18日のイースタン・リーグ、巨人戦(横須賀)にスライド登板することになった。前回は9日のオリックス戦(京セラ)に先発して、3回2失点。三浦監督は「前回よりもうちょっと投げます。(スライド登板は)大丈夫です。プロですから」と語った。

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ヤクルト
830 0.727
(↑0.027)
-
(↑0.5)
37
(+4)
27
(+3)
6
(+1)
9
(+1)
0.233
(↑0.004)
2.080
(↑0.01)
2
(1↑)
ソフトバンク
633 0.667
(↑0.042)
1
(↓0.5)
46
(+4)
37
(+2)
7
(-)
16
(+2)
0.256
(↑0.005)
2.610
(↑0.05)
3
(2↓)
日本ハム
532 0.625
(↓0.089)
1.5
(↓1.5)
27
(+2)
27
(+4)
6
(-)
6
(-)
0.225
(↓0.008)
2.480
(↓0.2)
4
(-)
巨人
641 0.600
(-)
1.5
(↓1)
41
(-)
38
(-)
6
(-)
4
(-)
0.245
(-)
2.850
(-)
5
(-)
中日
543 0.556
(-)
2
(↓1)
43
(+3)
41
(+3)
7
(+1)
11
(-)
0.238
(↑0.01)
3.280
(↑0.12)
6
(-)
西武
332 0.500
(-)
2.5
(↓1)
24
(+3)
22
(+3)
2
(-)
4
(-)
0.244
(↓0.004)
2.570
(↓0.06)
6
(2↑)
ロッテ
551 0.500
(↑0.056)
2.5
(↓0.5)
37
(+4)
32
(+1)
7
(-)
7
(-)
0.204
(↓0.001)
2.130
(↑0.12)
8
(2↓)
DeNA
562 0.455
(↓0.045)
3
(↓1.5)
31
(+1)
39
(+4)
3
(-)
9
(+1)
0.204
(↑0.002
2.610
(↓0.04)
9
(1↑)
阪神
341 0.429
(-)
3
(↓1)
35
(-)
36
(-)
6
(-)
4
(-)
0.293
(-)
3.930
(-)
10
(2↓)
広島
462 0.400
(↓0.044)
3.5
(↓1.5)
27
(+1)
29
(+4)
7
(-)
2
(-)
0.219
(↓0.001)
2.310
(↓0.15)
11
(-)
楽天
362 0.333
(↑0.083)
4
(↓0.5)
39
(+4)
33
(+1)
3
(-)
12
(+2)
0.226
(↓0.001)
2.650
(↑0.18)
12
(-)
ORIX
281 0.200
(↓0.022)
5.5
(↓1.5)
27
(+3)
53
(+4)
1
(+1)
3
(-)
0.213
(↓0.007)
4.520
(↑0.03)