中日(☆2対1★)阪神 =リーグ戦19回戦(2024.08.16)・バンテリンドーム=
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阪神
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中日
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勝利投手:橋本 侑樹(3勝1敗0S)
(セーブ:マルティネス(1勝3敗32S))
敗戦投手:ビーズリー(6勝2敗0S)

本塁打
【中日】川越 誠司(1号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆中日が逆転勝利。中日は1点ビハインドで迎えた5回裏、代打・大島の適時二塁打で同点とする。続く6回には、川越のソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・橋本が今季3勝目。敗れた阪神は、先発・ビーズリーが好投を見せるも、打線が3安打1得点と沈黙した。

◆今季の阪神は中日戦でチーム打率2割5分3厘だが、このカードでよく打つのが佐藤輝明と森下翔太。中日戦の佐藤輝は66打数23安打の打率3割4分8厘で、森下は53打数18安打の打率3割4分。2人の成績を除いたチーム打率が2割3分1厘まで下がるだけに、佐藤輝と森下の活躍が目立つ。前回の7月28日18回戦ではそろって猛打賞をマークしたが、今日も2人が安打ラッシュを見せるか。

◆正念場を戦う、阪神のスタメンが発表された。「4番三塁」では佐藤輝明内野手(25)が出場。直近5試合では16打数1安打と快音から遠ざかっている中、今季の中日戦打率は3割4分8厘。得意の相手からの一打に期待がかかる。先発のジェレミー・ビーズリー投手(28)は8日ヤクルト戦(神宮)以来、中7日での登板。直近の試合では3連勝を飾っている右腕が、今季初の中日戦に臨む。この日、セ・リーグでは唯一開催される一戦。14日には自力優勝の可能性が再び消滅した。敗れれば首位とは今季最大の4・5差に広がる中、負けられない戦いに臨む。

◆阪神近本光司外野手(29)がいきなり投手強襲のヒットを放った。初回先頭でピッチャー返しの打球を放ち、バウンドした打球が中日小笠原慎之介投手(26)の左腕に当たった。打球は一塁方面に転がり、内野安打になった。小笠原は痛みに顔をゆがめ、治療のためベンチに下がったが、ほどなくマウンドに復帰した。前日15日にはロッテ佐々木朗希投手(22)が左足首付近に打球を受け、16球で降板していた。

◆中日小笠原慎之介投手(26)がアクシデントに見舞われた。初回先頭近本の打席でカウント2-2からの5球目143キロ直球が強烈なピッチャー返し。左肘に打球が直撃し、マウンドを降りてからうずくまった。ベンチでの治療後に復帰。2死一、二塁から大山に中前先制適時打を許し、野口を中飛に打ち取り1回を終えた。ベンチでは続投を志願した模様だが、2回からは祖父江にバトン。1回24球2安打1失点で降板した。

◆阪神木浪聖也内野手(30)が華麗なプレーでもり立てた。4回2死からの守備だ。5番石川昂の打球は三遊間へゴロで飛んだ。抜けようかという鋭いゴロだったが、滑り込みながら捕球。そのままロスなく一塁へ送球し、アウトをもぎ取った。この日、夏の甲子園大会で母校の青森山田は夏の甲子園で石橋(栃木)に5-0で勝利。準々決勝に駒を進めた。後輩たちに負けじと、好守を見せた。

◆阪神中野拓夢内野手(28)が内野安打をマークした。6回の先頭でピッチャー返し。左腕の橋本侑樹投手(26)がとっさに差し出した右手からグラブが外れた。飛んだグラブをすり抜けた打球は、センターに抜けるかと思われたが、守備範囲の広い二塁手・田中幹也(23)が追いついて、大きく跳ぶ得意のジャンピングスロー。それでも中野は送球より早く、快足を飛ばして一塁を駆け抜けた。

◆阪神が逆転負けで連敗を喫し、首位広島とのゲーム差が今季最大の4・5に広がった。これで4カード連続で初戦に黒星を喫した。先制は阪神だった。初回、先頭の近本が投手強襲の内野安打で出塁。2番中野が犠打で送り2死二塁から、佐藤輝が四球を選んで一、二塁とすると、5番大山悠輔内野手(29)が中日小笠原の直球を捉え、先制の中前適時打を放った。しかしその後は、打球直撃で緊急降板した小笠原からの小刻みな継投を前に、なかなか好機をつくれず。先発のジェレミー・ビーズリー投手(28)は好投を続けていたが、5回2死二塁から代打大島に右翼へ適時二塁打を浴びて同点。続く6回に川越にソロ本塁打を右翼スタンドへ運ばれて勝ち越しを許した。14日巨人戦(東京ドーム)で7安打完封負けを喫した阪神打線は、この日も好機での1本が出ず。7回は1死から野口、梅野の連続四球で一、二塁の好機をつくるも、代打渡辺が一ゴロ併殺。たたみ掛ける連打を放つこともできなかった。この日は首位広島、巨人と試合がなかったが、勝ってゲーム差を縮めることができず、今季最大の4・5に広がった。

◆阪神が逆転負けで連敗を喫し、首位広島とのゲーム差が今季最大の4・5に広がった。これで4カード連続で初戦に黒星を喫した。阪神岡田監督の一問一答は以下の通り-小刻みにつながれて難しかった「そんなん関係ないよ」-渡辺もうまく捉えたが「しゃあないやん、そんなん。結果やからのう。紙一重のところやからしゃあない」-ビーズリーは初球もったいない「ずっと言ってきてることや。今日はコントロールもバラバラやったやろ。なあ。外ばっかり打たれてな」-その中で序盤は粘ったがああいうのが出ちゃう「ホームランはないかなと思ってたけど。やっぱりクリーンアップ打ってるバッターやからの。もうちょっと注意して入ればなあ。まあ、そらビーズリーだけじゃなくてバッテリーやろ」-言ってきたことは変わらない。「うん、変われへんって何を言うてきたって?」-初球の入りとか「そんなん当たり前のことやん、わざわざ言う話じゃない、そんなん当たり前やん、野球やねんからお前。初球なんでもええわというあれじゃないやん」-野球の洗い直し「いやいや、やってるやん毎日。もう全然そらお前なあ、つないでいかなあかんのは、そら大振りして、そんなんでヒット3本で、どうする言うねん。なあ、ホームランばっか狙ってるんちゃう? そういうスイングに見えるよな。誰か知らんけど」

◆阪神森下翔太外野手(24)は母校とのダブル勝利を果たせなかった。初回1死二塁で通算17打数7安打と好相性だった東海大相模の3学年先輩小笠原と対戦。チェンジアップで三ゴロに倒れた。この日の甲子園大会では、母校が15年に小笠原で全国制覇して以来の夏8強に進出。力をもらって中日戦に臨んだが、負傷降板した先輩左腕とも1打席だけの対戦に終わり、トータル4の0で悔しい1日になった。「今日はいいものがなかった。また頑張ります」と切り替えを強調した。

◆中日松山晋也投手(24)が阪神19回戦(バンテリンドーム)のベンチ入りメンバーを外れた。立浪和義監督(54)は腹痛と説明した。

◆阪神ジェレミー・ビーズリー投手(28)が1球に泣いた。1-1同点の6回1死。3番川越への初球だった。「インコースにズバッといきたかった」と振り返る143キロの速球が、ややシュートして真ん中寄りへ。痛恨の1球は見逃されず、一振りで右翼席へ運ばれ、決勝のソロ本塁打となった。「10球中、9球で自分の思ったところに投げられていたら良い。その1球、ミスしたところが今日は当たってしまったよ」野手8人中、4人が左打者の相手打線。5回2死二塁では代打大島に同点右二塁打を浴びるなど、被安打4本全てが左打者だった。今季は対右打者の被打率1割6厘に対し、左打者は2割4分8厘。この日も「右対左」の得手不得手がはっきり出てしまった。岡田監督も「(初球に注意することは)ずっと言ってきてることや。今日はコントロールもバラバラやったやろ。外ばっかり打たれてな」とばっさりだった。自身の連勝も3で止まり、6月15日ソフトバンク戦以来2カ月ぶりの2敗目を喫した。7回100球で2失点と先発の役割は果たしただけに、悔しい黒星になった。【波部俊之介】▽阪神梅野(ビーズリーについて)「今日は制球に苦しんで、カウントを悪くしながらの投球だった。悪いなりに、変化球の緩急を交えながらやっていこうとしたけど...」

◆阪神が最下位中日に痛恨の逆転負けを喫し、首位広島とのゲーム差が今季最大の4・5差に広がった。得点は初回の1点だけの「スミ1」で岡田彰布監督(66)は「ヒット3本で、どうする言うねん」とおかんむり。森下や佐藤輝らの大振りを見かねてか「本塁打ばっか狙ってるんちゃう? 誰か知らんけど」ともどかしさを募らせた。台風の影響で首位広島も2位巨人も試合がなく、勝ってゲーム差を詰めたかったが、痛恨の名古屋ナイトになった。これ以上負けられない一戦で痛恨の逆転負け。わずか3安打に抑え込まれ、初回の先制点が唯一の得点となってしまった。岡田監督はあきれたように、思い通りにならない打線について言った。「つないでいかなあかんのに、そら大振りして、そんなんでヒット3本で、どうする言うねん」。初回に先頭の近本が中日小笠原を強襲する安打で出塁。中野の犠打で1死二塁としたが、続く3番森下は三ゴロで決めきれなかった。佐藤輝が四球を選び、大山の中前適時打で先制したが、結果的に「スミ1」で逆転負けを喫した。小笠原は1回で負傷降板し、風は吹いたかに思われたが、小刻みな6人継投に阻まれた。目先を変えられ、相手の術中にハマったが、指揮官は「そんなん関係ないよ」と突き放すように言った。3回は1死一塁で中軸に回ったが、森下が中飛、佐藤輝は空振り三振と続けず。同点に追いつかれて迎えた6回は、先頭の中野が二塁内野安打を放つも、森下が外の直球を引っかけて遊ゴロ併殺打。佐藤輝は見逃し三振に倒れた。最終回は森下からの主軸が3者凡退でゲームセットと、2回以降は見せ場もなかった。「ホームランばっか狙ってるんちゃう? そういうスイングに見えるよな。誰か知らんけど」。その矛先は森下か佐藤輝か。つながらない打線に指揮官は、そう言い放つしかなかった。懸命に手も打ったが、得点は呼び込めない。1点を追う7回1死から野口が四球で出塁すると、代走島田を送った。梅野も四球を選んだ1死一、二塁で、木浪に代えて代打渡辺を投入。外角の直球を捉えたが一塁手の正面に飛びこの日2個目の併殺打と運も向かない。「しゃあないやん、そんなん。結果やからのう。紙一重のところやからしゃあない」と淡々と受け入れた。4カード連続の初戦黒星。この日は首位広島も2位巨人も試合がなく、ゲーム差を縮めるチャンスだったが移動日をはさんで痛恨の2連敗。そして今季109試合目にして、ついに首位とのゲーム差は最大の4・5差に広がった。真夏の長期ロードは5勝8敗と苦闘が続く。残り34試合。もう負けられない。【磯綾乃】阪神は首位とのゲーム差が今季最大の4・5に開いた。年間143試合となった15年以降のセパ優勝のべ16球団のうち、109試合消化時点で2位以下に沈んでいたのは6チームで、首位との最大差は19年西武の4差(コロナ禍で120試合の20年を除く)。阪神が優勝すれば過去最大の逆転Vとなる。阪神がリーグ優勝をした6回のうち、最大の逆転は1964年(昭39)の6・5差で、次が05年の5差。阪神が今季優勝すれば、球団3番目の逆転劇となる。もっとも過去それぞれのゲーム差に初めてなったのは、64年は残り58試合時点の7月18日で、05年は残り118試合の5月3日。今季は残り34試合しかなく、厳しい状況に追い込まれた。

◆中日川越誠司外野手(31)が劇的な移籍後初アーチで勝利を導いた。カリステが右脇腹痛で出場選手登録を抹消され、"代役"として「3番左翼」で先発出場。1-1で迎えた6回1死走者なしの第3打席で阪神先発ビーズリーの初球ストレートを右翼席へ突き刺した。「素晴らしい光景だった。忘れません」。昨季途中に西武からトレード移籍し、大入り満員のスタンドでお立ち台に1人で上った。「ようやくチームに貢献できた」。昨季終盤に古傷の右膝を痛めリタイア。その後も故障に泣かされファームで開幕を迎えた今季の苦労を払拭する大歓声に震えた。8月からバットの握りを変えた。グリップに右手小指をかけるスタイルをやめ通常の握りに模索。8日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(バンテリンドーム)で放ったアーチで手応えをつかんだ。ビーズリーにはこの日の第2打席まで昨季から4打席無安打、ファームでも5打席無安打だった。「イメージはできていた」。会心の感触を振り返った。ホーム出場時には日本香堂が販売する線香「青雲」のテーマ曲を使用。トレードマークのパンチパーマに整髪してくれる理髪店も昨年オフに名古屋市内で見つけた。13日に今季初めて1軍に昇格したばかり。14日ヤクルト戦の今季初打席は代打でタイムリー。立浪監督は「持ち前の思い切りの良さで見事にやってくれた。最高のホームランになった」と孝行息子をたたえた。負ければ自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅していたが、苦労人のスラッガーが主軸に加わった。【伊東大介】川越誠司(かわごえ・せいじ)1993年(平5)6月30日生まれ、北海道出身。北海では3年時に外野手として甲子園で春夏連続出場。北海学園大を経て、15年ドラフト2位で投手として西武に指名され、入団。1軍公式戦のないまま、18年秋に外野手へ転向した。20年に1軍デビューを果たし、21年には自己最多の5本塁打。23年シーズン中に、高松渡との交換トレードで中日に移籍した。174センチ、80キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸は1375万円。

◆阪神が最下位中日に痛恨の逆転負けを喫し、首位広島とのゲーム差が今季最大の4・5差に広がった。得点は初回の1点だけの「スミ1」で岡田彰布監督(66)は「ヒット3本で、どうする言うねん」とおかんむり。森下や佐藤輝らの大振りを見かねてか「本塁打ばっか狙ってるんちゃう? 誰か知らんけど」ともどかしさを募らせた。台風の影響で首位広島も2位巨人も試合がなく、勝ってゲーム差を詰めたかったが、痛恨の名古屋ナイトになった。阪神は首位とのゲーム差が今季最大の4・5に開いた。年間143試合となった15年以降のセパ優勝のべ16球団のうち、109試合消化時点で2位以下に沈んでいたのは6チームで、首位との最大差は19年西武の4差(コロナ禍で120試合の20年を除く)。阪神が優勝すれば過去最大の逆転Vとなる。阪神がリーグ優勝をした6回のうち、最大の逆転は1964年(昭39)の6・5差で、次が05年の5差。阪神が今季優勝すれば、球団3番目の逆転劇となる。もっとも過去それぞれのゲーム差に初めてなったのは、64年は残り58試合時点の7月18日で、05年は残り118試合の5月3日。今季は残り34試合しかなく、厳しい状況に追い込まれた。

◆阪神はジェレミー・ビーズリー投手(28)が先発。バンテリンドームは昨季来日初勝利をあげた縁起のいい場所で、自身4連勝を目指す。打線はともに今季の中日戦の打率が3割を上回る森下翔太外野手(24)、佐藤輝明内野手(25)がクリーンアップに入り、小笠原攻略を狙う。

◆阪神が一回に幸先よく先制した。先頭の近本光司外野手(29)が小笠原から投手強襲の内野安打。近本はこれで13日の巨人戦(東京ドーム)から3試合連続で一回先頭で安打をマークした。中野が犠打でつなぐと、2死から佐藤輝が四球。一、二塁の得点圏で大山悠輔内野手(29)が打席に向かった。カウント2-1から4球目、140キロ直球をはじき返すと、打球は中前へ。近本が先制のホームを踏んだ。大山は4試合ぶりの安打&打点。同学年コンビが序盤の主導権を奪った。

◆阪神が一回に幸先よく先制した。先頭の近本光司外野手(29)が小笠原から投手強襲の内野安打。近本はこれで13日の巨人戦(東京ドーム)から3試合連続で一回先頭で安打をマークした。中野が犠打でつなぐと、2死から佐藤輝が四球。一、二塁の得点圏で大山悠輔内野手(29)が打席に向かった。カウント2-1から4球目、140キロ直球をはじき返すと、打球は中前へ。近本が先制のホームを踏んだ。大山は4試合ぶりの安打&打点。同学年コンビが序盤の主導権を奪った。大山は「打ったのはストレート。打者有利のカウントだったので、しっかり自分のスイングをすることを心掛けました。初回から先制点を取ることができて良かったです」とコメントした。

◆阪神の先発、ジェレミー・ビーズリー投手(28)が1-0の五回につかまった。先頭の高橋周に中前打を浴びると、木下は犠打で1死二塁。田中を一邪飛に仕留めたが、続く代打・大島に137キロカットボールを痛打された。打球は右翼線で弾む適時二塁打。なおも2死二塁から岡林を打席に迎えた右腕は暴投で2死三塁。岡林は中飛に打ち取り、何とか同点で踏みとどまった。

◆阪神の先発、ジェレミー・ビーズリー投手(28)が勝ち越しを許した。六回1死、川越に投じた初球は真ん中付近へ。快音を残し、打球は右翼席へと吸い込まれた。勝ち越しの1号ソロを献上し、助っ人はがっくり。ビーズリーを援護したい打線だが、打球直撃のアクシデントで一回で降板した中日の先発・小笠原から一回に大山が先制の適時打を放って以降、中日の継投策の前に突破口をつかめずにいる。

◆阪神が七回の好機を逃した。中日の4番手・橋本が2イニング目に入った七回。1死から野口が粘って四球をもぎ取ると、梅野も四球で一、二塁。木浪の打席で岡田監督が動いた。代打に右打者の渡辺を起用。阪神ファンから大きな歓声と期待を寄せられて打席へと向かった。しかし、捉えた打球も一塁手の正面。3-6-1と一ゴロ併殺で瞬く間にチャンスはついえた。

◆阪神は逆転負け。打線が一回の1得点のみに終わった。一回に中日先発・小笠原から大山が中前適時打を放って幸先よく先制する。打球が直撃するアクシデントで小笠原は一回で降板した。しかし、ここから中日中継ぎ陣を攻められない。2イニングずつ、七回までゼロを並べられた。先発のビーズリーは五回に代打・大島に同点の適時二塁打を浴びると、続く六回は川越に1号ソロを浴びて勝ち越しを許す。結果的にこの1点が痛手となり、八回からは清水、マルティネスの勝ちパターンに抑えられた。阪神は2連敗で試合のなかった首位広島とは今季最大の4・5ゲーム差に広がった。

◆中日が逆転勝ち。0―1の五回に代打・大島洋平外野手の適時二塁打で追い付き、六回に川越誠司外野手のソロで勝ち越した。救援陣が二回から無失点でつなぎ、マルティネスがリーグトップに並ぶ32セーブ目。阪神は好投のビーズリーを援護できなかった。

◆六回無死一塁、遊ゴロ併殺後ベンチに戻る阪神・森下翔太と岡田彰布監督=バンテリンドームナゴヤ(撮影・安部光翁)

◆阪神が「スミ1」で逆転負けを喫し、首位広島とは今季最大の4・5差となった。一回、大山悠輔内野手(29)の中前打で先制。しかしジェレミー・ビーズリー投手(28)が五回に追いつかれ、六回に川越誠司外野手(31)に浴びた1号ソロが決勝弾となった。打線は一回に近本光司外野手(29)の打球を左肘付近に受けた小笠原慎之介投手(26)がこの回限りで降板。継投の前に六回は森下翔太外野手(24)、七回は代打・渡辺諒内野手(29)が併殺に倒れた。森下は無安打、佐藤輝も2三振でノーヒットだった。3連勝で止まったビーズリーは2敗目(6勝)。チームは4カード連続の初戦黒星。岡田彰布監督(66)の主な一問一答は以下の通り(成績=54勝50敗5分、観衆=3万6298人)。ーー小刻みな継投に「そんなん関係ないよ」ーー渡辺もうまく捉えたが「しゃあないやん、そんなん。結果やからのう。紙一重のところやから、しゃあない」ーービーズリーは初球がもったいない(六回の勝ち越しソロ)「ずっと言って来てることや。今日はコントロールもバラバラやったやろ。なあ。外ばっかり打たれてな」ーー序盤は粘ったが「ホームランはないかなと思ってたけど。やっぱりクリーンアップ打ってるバッターやからの。もうちょっと注意して入ればなあ。まあ、そらビーズリーだけじゃなくてバッテリーやろ」ーー言ってきたことは変わらない。「うん、変われへんって、何を言うてきたって?」ーー初球の入りとか「そんなん当たり前のことやん、わざわざ言う話じゃない、そんなん当たり前やん、野球やねんからお前。初球なんでもええわというアレじゃないやん」ーー野球の洗い直し「いやいや、やってるやん毎日。もう全然そらお前なあ、つないでいかなアカンのは、そら大振りして、そんなんでヒット3本で、どうする言うねん。なあ、ホームランばっか狙ってるんちゃう? そういうスイングに見えるよな。誰か知らんけど」

◆阪神が「スミ1」で逆転負けを喫し、首位広島とは今季最大の4・5差となった。一回、大山悠輔内野手(29)の中前打で先制。しかしジェレミー・ビーズリー投手(28)が五回に追いつかれ、六回に川越誠司外野手(31)に浴びた1号ソロが決勝弾となった。打線は一回に近本光司外野手(29)の打球を左肘付近に受けた小笠原慎之介投手(26)がこの回限りで降板。二回以降の継投の前に六回は森下翔太外野手(24)、七回は代打・渡辺諒内野手(29)が併殺に倒れた。3連勝で止まったビーズリーは2敗目(6勝)。チームは4カード連続の初戦黒星。主な選手のコメントは以下の通り(成績=54勝50敗5分、観衆=3万6298人)。4打数無安打の森下翔太 「状態的にあまりいいものがなかった。また頑張ります」ビーズリーについて梅野隆太郎 「今日は制球に苦しんで、フォアボールの数字(1四球)よりも、カウント悪くしながらのピッチングだった」2番手で八回を無失点の伊藤将司 「1イニング抑えられたので、これを続けていきたい」六回の決勝被弾にジェレミー・ビーズリー 「自分の思っていたところに投げられたらよかったと思うけど、1球ミスしたところで当たってしまった」七回の一ゴロ併殺に渡辺諒 「当たりとしては悪くなかったので、ゲッツー打ってしまったところは反省して、ああいう場面で回ってきたら、打てるように頑張りたい」最後の打者で空振り三振に終わった大山悠輔 「しっかり反省して、明日の試合に臨みます」

◆中日は救援陣が奮闘した。先発の小笠原が一回、先頭・近本の打球を左肘付近に受け、その回限りで降板。二回以降、5投手が1安打に封じて競り勝った。セットアッパーの松山が体調不良でベンチを外れたピンチを乗り越え、立浪監督は「中継ぎがよく頑張ってくれた。これしかないという試合になった」と賛辞を惜しまなかった。小笠原は左肘について軽症を示唆。「先発の仕事ができなくて申し訳ない。感謝しかない」と話した。

◆現役時代は阪神、南海で活躍し、引退後は阪神で投手コーチやフロントでも尽力したサンケイスポーツ専属評論家の上田二朗氏(77)は大山悠輔内野手(29)と佐藤輝の2人にゲキを飛ばした。決勝アーチを打たれたのはビーズリーだが、責めることはできない。100%打線の責任だ。森下が相手バッテリーに非常にうまく攻められた。両サイドを丁寧に投げ分けられて打ち取られてしまった。そういう意味では中日の研究の成果だろう。好調の3番打者を封じられて打線はあっという間に「線」でなく「点」になり、つながらなくなった。ただ、こんな日もある。2年目の森下は大健闘だ。結局は佐藤輝、大山という中軸の2人に尽きるのだ。最近の報道では、高橋の復活を称え、次は青柳が帰ってくるという。チームが苦しい状況での救世主は、彼らではない。投手ではなく野手だ。今は得点する救世主が必要。近本、中野、木浪が塁に出ても返す軸の選手が働かなければ、点など入らない。残り40試合を切って、劇的に状況を変えるには佐藤輝、大山が救世主として大爆発するしか、道はない。あっさりと試合が進んでしまう展開も「?」だ。選手たちに言いたい。「去年、リーグ優勝して、日本一になった。あの時の喜び、達成感。素晴らしかったはずだ。思い出せ!」選手名鑑を手に試合を見ていた。ビックリする年俸をもらっている。今、ちょっと頑張れば、その年俸がさらにアップするはず。倍増するかもしれない。今、頑張らずに、いつ、頑張るのか。チャンスは十分過ぎるほどあると確信している。最後の力を振り絞ってもらいたい。

◆阪神・渡辺は紙一重の当たりで好機をものにできなかった。1―2の七回1死一、二塁で代打出場。流し打ちで強烈なゴロを放つも一塁手に捕球され、併殺に倒れた。「当たりとしては悪くなかった。ゲッツーを打ってしまったことは反省して、またああいう場面で回ってきたらしっかり打てるように頑張りたい」。岡田監督は「しゃあないやん、そんなん。結果やからのう」と振り返った。

◆王者の意地はどこへ...。阪神は下位に沈む中日に1―2で敗れ、2連敗。試合がなかった首位広島と今季最大の4・5ゲーム差となり、球団初のセ・リーグ連覇に最大の危機が訪れた。相手先発の小笠原が1回で負傷降板しながら、二回以降は内野安打1本の貧打で、2戦続けて午後8時半前に敗戦。淡泊な攻撃に岡田彰布監督(66)も「ヒット3本で、どうする言うねん」と嘆くしかなかった。勝たなければならない一戦で、粘りも、反発力も示せなかった。午後8時29分に早々とゲームセットを迎え、2連敗で首位広島とのゲーム差は今季最大4・5差に広がった。連覇への危機-。岡田監督は粗さが目立つ野手陣に苦言を呈した。「つないでいかなアカンのに、そら大振りして。そんなんでヒット3本で、どうする言うねん。ホームランばっか狙ってるんちゃう? そういうスイングに見えるよな。誰か知らんけど」最下位争いが続く竜相手に3安打で1得点しか奪えず、逆転負け。ベンチ裏からチームバスまで向かう廊下で、将は淡々とした口調で不満を並べた。先に主導権を握ったのは虎だった。一回2死一、二塁で大山が先制の中前適時打。さらに一回の先頭・近本の打球を左肘付近に受けていた先発・小笠原は、この回限りで降板。左のエース格が早々とベンチに下がり、勝利の可能性は高まったはずだった。だが、急きょ登板した2番手・祖父江からの継投策の前に打線は沈黙。内野安打1本のみで凡打を重ねた。「そんなん関係ないよ」指揮官は相手の小刻みな投手交代による影響はきっぱり否定した。それより気になったのは、昨季のように各打者が粘り、安打や四球をもぎとって後ろの打者へつなげる姿勢が見られなかったことだ。同点に追い付かれた直後の六回無死一塁で森下が遊ゴロ併殺に倒れるなど、2併殺でチャンスを生かせなかった。

◆右翼席に飛び込んだ白球を呆然(ぼうぜん)と見つめるしかなかった。ビーズリーは失投による痛恨の決勝アーチを悔やんだ。「インコース低めにズバッと投げたかった。それがシュートして中に入ってしまった」1-1の六回1死。打席に迎えた川越は3番とはいえ、13日に1軍初昇格したばかりで、約1年ぶりのスタメン。今季本塁打も0。油断していたわけではないが...。初球、内角低めを狙った143キロ直球が真ん中付近へ。広いバンテリンドームの右翼席に消えた白球は川越の移籍初、今季1号となってしまった。助っ人は「僕がホームランを打たれようと思って投げたと思っている?」と報道陣に苦笑いを浮かべ「自分の思っていたところに投げれたらよかったと思うけど。その1球ミスしたところで(バットに)当たってしまったので」と唇をかんだ。制球力が売りの右腕だが、この日は梅野の構えた通りに投げ切れず、いらだつシーンが何度もあった。それでも、球威と変化球の切れで四回まで無失点で切り抜けた。五回2死二塁から代打・大島に右翼線に同点二塁打を浴びたが「後半、自分の感覚的にはちょっと制球がよくなってきた」。そう気を取り直していた矢先、1球の失投を相手は見逃してくれなかった。

◆阪神・ビーズリーをリードした梅野は「きょうは制球に苦しんでいた。カウントを悪くしながらの投球だったので、とにかく変化球で緩急を交えながらやっていこうと思った」と振り返った。悪いながらも7回2失点と先発の役割を果たした助っ人だったが、伏兵の一発に泣いた。女房役は「よかったとは負けたので言えないですけど...。難しい」と悔やんだ。

◆阪神・森下は4打数無安打。同点に追い付かれた直後の六回無死一塁では左腕・橋本の直球を引っ張り、遊ゴロ併殺に終わった。相手の継投策の前に、4打席すべて異なる投手と対戦し3試合ぶりの音なし。「(継投策は)関係ない。きょうは自分の状態的にあまりいいものがなかった。また頑張ります」と結んだ。

◆阪神・大山が初回に先制打を放った。2死一、二塁で小笠原の直球を捉えて中前へ運んだ。「打者有利のカウントだったので、しっかり自分のスイングをすることを心掛けました」。4試合ぶりの安打を放つもその後は凡退し、九回はマルティネスの前に空振り三振に倒れて最後の打者になった。「しっかり反省して、明日(17日)の試合に臨みます」と話して球場を後にした。

◆阪神・伊藤将が八回に登板し1回を無失点。代打・福永から空振り三振を奪い、岡林を遊ゴロ、村松を左飛に打ち取った。14日の巨人戦(東京ドーム)から2試合連続で登板し、走者を許さず。与えられた役割をきっちり果たした左腕は「1イニングしっかり抑えられたので、これを続けていきたい」と語った。

◆台風が東日本に大きな被害をもたらした。朝からずっと、NHK総合は台風情報ばかり。被災地のみなさま、お見舞い申し上げます。その一方で、同じNHKのEテレはずっと甲子園の高校野球中継。森下の東海大相模が、木浪の青森山田がベスト8進出を決めるなど、何事もなく高校球児はプレーを続けていた。日本は広い?!無事、プレーボールがかかった阪神戦。バンテリンドーム内では女性ファンが、大小ハートを基調にしたピンクのユニホームに身を包んでいた。「ドラ恋ユニホーム」。かわいい声援が竜を後押し。こういうパワーが意外に手ごわい。もちろん、阪神も負けていない。あの手この手で盛り上げようと、新たな企画を繰り広げている。16日に発表されたのは、次回の「Family with Tigers Day」(9月1日)で実施する演出だった。「世代を超えて熱くなる!負けられない伝統の一戦!」をテーマに「気合いの応援たすき」を入場者全員にプレゼントするという。どんなタスキか?「タイガースしか勝たん」「勝っても負けてもファンはやめられへん」「生まれ変わっても阪神ファンや」「六甲おろしは我等の聖歌やろ」「甲子園で隣り合えば皆兄弟やん」「阪神ファンは一番や」このセンスあふれる6種類の文字が刻まれた逸品が配られ、どれがもらえるかは、神のみぞ知る。選べないらしい。

◆なんで100%勝てると思った試合に負けるんやー!!一回、阪神先頭の近本の打球が、投球する左腕に当たった中日の先発、小笠原は1点の先制を許し、二回に交代...。そーなったら中日さんには申し訳ないけど、いただき試合とちゃうか~!?なのに、ある意味、緊急登板の祖父江、岩崎、橋本らをスイスイと気持ち良くほうらせるどころか、二回以降終わってみれば中野の内野安打1本は、マジ真剣に心の底から何が何でも打つ気(勝つ気)あんのかア!!岡田采配も同点の六回無死一塁から森下バントでええやん!! 結果ゲッツーを責めているんじゃなくて、勝負ごとは『過程』を大事にすることが結果を呼ぶんとちゃうの~!?阪神はこの過程をおろそかにしすぎやん! 森下も、佐藤輝も打撃の調子がいい時はいいわ! でも、調子を落とした途端に並以下の打者になるのは、過程でしっかりつかまえとらんからやろ~。できてたら悪くなったら戻せるやん!!岡田はん、そろそろたとえ自分を殺そうが、勝つための采配を見せてや!!

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
55425 0.567
(-)
-
(-)
41301
(-)
257
(-)
40
(-)
47
(-)
0.236
(-)
2.190
(-)
2
(-)
巨人
56456 0.554
(-)
1
(-)
36322
(-)
289
(-)
57
(-)
49
(-)
0.239
(-)
2.570
(-)
3
(-)
阪神
54505 0.519
(↓0.005)
4.5
(↓0.5)
34340
(+1)
307
(+2)
46
(-)
32
(-)
0.233
(-)
2.350
(-)
4
(-)
DeNA
50542 0.481
(-)
8.5
(-)
37369
(-)
369
(-)
73
(-)
49
(-)
0.253
(-)
3.050
(-)
5
(-)
中日
45577 0.441
(↑0.005)
12.5
(↑0.5)
34268
(+2)
343
(+1)
47
(+1)
31
(-)
0.235
(↓0.001)
2.730
(↑0.02)
6
(1↓)
ヤクルト
44574 0.436
(-)
13
(-)
38371
(-)
400
(-)
75
(-)
48
(-)
0.239
(-)
3.610
(-)