オリックス(★5対6☆)日本ハム =リーグ戦13回戦(2020.09.26)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
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ORIX
100011010151104
勝利投手:宮西 尚生(2勝1敗3S)
(セーブ:公文 克彦(0勝2敗1S))
敗戦投手:山田 修義(2勝4敗0S)

本塁打
【オリックス】T-岡田(10号・1回裏ソロ),モヤ(5号・6回裏ソロ),T-岡田(11号・8回裏ソロ),西浦 颯大(2号・10回裏ソロ)

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◆日本ハムは1-4で迎えた9回表、1死満塁から代打・清宮の3点適時打が飛び出し、土壇場で同点とする。続く延長10回には、大田と鶴岡の連続適時打で2点を勝ち越した。投げては、4番手・宮西が今季2勝目。敗れたオリックスは、終盤に救援陣がつかまり、痛い逆転負けを喫した。

◆日本ハムのクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(29)が脳振とう特例措置を適用して出場選手登録を抹消された。代替選手として高卒2年目の田宮裕涼捕手(20)が出場選手登録される。田宮はプロ初昇格となる。 ビヤヌエバは25日オリックス戦(京セラドーム大阪)の3回の守備で走者と交錯して前頭部を強打。自力で三塁側ベンチへ引き揚げたが、4回の守備から途中交代。試合中に大阪市内の病院で精密検査を受け、脳振とうと診断された。 ビヤヌエバはNPBが定めた復帰プログラムをクリアすれば、10日間を経ずに再登録が可能となる。

◆オリックスT-岡田外野手(32)が2年ぶりの2桁本塁打に乗せた。 1回2死走者なし。日本ハム先発有原の2球目チェンジアップを完璧にとらえると、右翼席にアーチ。区切りの今季10号は先制ソロ本塁打だ。「うまくバットに引っかかってくれましたし、高めに浮いてきた変化球にいい反応ができました」。10年の本塁打王も、昨季はわずか1本塁打にとどまっていた。大砲らしく復活を印象づける一打になった。

◆日本ハム平沼翔太内野手(23)が、1点を追う4回に同点適時打を放った。 2死一、三塁の好機でオリックスの先発左腕、アルバースが投じた125キロのスライダーをきれいに右前にはじき返した。「樋口さんが粘って(中前打で)出てくれたり、みんなが作ってくれたチャンスだったので、自分もつなぎたいと思って打席に入りました。初球から積極的にいって、いい結果になって良かったです」と振り返った。

◆オリックス若月健矢捕手(24)が、貴重な勝ち越し打を放った。 同点の5回1死三塁。日本ハム有原のフォークを捉え、前進守備を破る左前タイムリーを放った。「大下がヒットで出て小田さんがなんとか(二ゴロで)つないでくれていましたし、とにかくランナーをかえそうと気持ちで打ちました」。24日ソフトバンク戦から出場2試合連続の適時打をマークした。

◆オリックスのアンドリュー・アルバース投手(34)が、先発の役割を果たした。 6回、先頭の中田を捕邪飛に仕留めたところで降板。6回途中まで95球で1失点に抑える好投だった。危なげない内容で、特に4番中田封じが光った。今季27本塁打の大砲相手に、攻める。1回は内寄りツーシームで空振り三振に仕留めると、4回も打ち気を誘う外角ツーシームで二ゴロに料理。6回の捕邪飛も速球で抑えたものだ。「ここ数試合も含めて一番、調子自体もよかったし、テンポよく投げられたと思う。今日もバックがしっかりと守ってくれたおかげだね。このままリードを保ってチームが勝てるように祈っているよ」。8月30日ロッテ戦以来、4勝目の権利を手中に収めた。

◆オリックスのスティーブン・モヤ外野手(29)が2試合連続本塁打を放った。 1点リードの6回2死走者なし。有原の変化球を捉えると、豪快にバックスクリーン右に運んだ。前日の同カードから2戦連発の5号ソロ本塁打でリードを広げた。「低めの変化球をしっかりと体の前で捉えることができた。感触もよかったし、ホームランになってくれてよかった」。9月は5発と量産中。大砲の真価を見せつけている。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(21)が起死回生の一打を放った。 3点を追う9回1死満塁。土壇場で訪れた絶好機に代打で登場。オリックスの守護神ディクソンから、左中間を破る走者一掃の適時二塁打で試合を振り出しに戻した。清宮の打点は1試合4打点をマークした8月23日楽天戦(札幌ドーム)以来、約1カ月ぶり。もがき続けてきた若き大砲が、大仕事を果たした。 9回裏は宮西が1死満塁のピンチを背負うも何とかしのぎ、試合は延長戦へ突入した。

◆日本ハム大田泰示外野手(30)が延長10回に執念の決勝打を放った。 2死一塁で、一塁側ファウルゾーンへ切れていきそうな飛球が右翼前方にポトリと落ちた。打球は右翼ファウルゾーンへ転々とする間に一塁走者が勝ち越しの生還。大田も三塁まで達した。 大田 後ろへ後ろへ、つなぐ意識でいきました。会心の当たりではないですけど、結果的にヒットになりましたし、またナベが一生懸命走って、ホームまでかえってくれたので、本当によかったです。 3点を追う9回も大田が起点となって、同点に追い付いた。1死無走者から8球粘って四球を選んで出塁。代打王柏融の安打、平沼の四球で好機を広げて、代打清宮の3点適時三塁打が生まれた。 6回までの3打席は凡退で、連続試合安打が「18」で止まる寸前だった。それでも9回は冷静に四球を選び、自ら引き寄せた延長10回の第5打席でマークした19試合連続安打でチームを勝利に導いた。 大田 毎日、いろんなピッチャーと対戦する中で、いろいろ考えながら、どうやったら結果が出るか、毎日やっているんですけど、これは本当に、たまたまなのか、必然的なのか、分からないですけど、毎日ヒットを打てるように、これからも頑張っていきたいと思います。 充実感たっぷりのヒーローは、残り35試合へ向けて気を引き締めた。

◆オリックスT-岡田外野手(32)が2年ぶりの2桁本塁打に乗せた。 1回2死走者なし。日本ハム先発有原の2球目チェンジアップを完璧にとらえると、右翼席にアーチ。区切りの今季10号は先制ソロ本塁打だ。 ▼T-岡田が打順3番で初アーチを放ち、19年4月20日島内(楽天)以来12人目の全打順本塁打を達成した。09年8月14日に6番でプロ1号を放ったT-岡田は17年8月18日に初めて2番で打って王手をかけ、この日が通算11試合目の出場となった3番で本塁打を記録して完成した。12人しかいない記録だが、オリックスだけで達成したのが99年小川、11年後藤、20年T-岡田と3人いる。

◆日本ハム宮西尚生投手がサヨナラ負けの危機を切り抜けて、今季2勝目を挙げた。 同点に追いついた直後の9回に登板し、1死満塁の大ピンチを背負ったが、決定打だけは許さなかった。「本当は3人で終わりたかったですけど、なんとかゼロで抑えられてよかった」。バッテリーを組んだ鶴岡が、何度もワンバウンドの投球を止めてくれたことに「安心して投げられました」と笑顔を見せた。

◆負ければ5位後退の窮地を救ったのは、悩める背番号21だった。日本ハム清宮幸太郎内野手(21)が、26日オリックス戦(京セラドーム大阪)で、1-4の9回1死満塁から代打で登場。オリックスの守護神ブランドン・ディクソン投手(35)から、起死回生の同点適時二塁打を放った。チームは延長戦の末、10回に勝ち越し。約1カ月ぶりの適時打は、逆転を呼ぶ価値ある一打となった。たまっていた鬱憤(うっぷん)を、吐き出すように打球に乗せた。3点ビハインドで迎えた9回1死満塁。「代打清宮」はスタンドの拍手に背中を押されて、打席に立った。マウンドには、プロ初本塁打の相手、オリックスの守護神ディクソン。1ボール2ストライクと追い込まれてからの4球目だった。真ん中へ来たナックルカーブを、すくい上げた。「(カーブは)頭にはありましたけど、いいところで打てたと思います」。左中間フェンスを直撃する走者一掃の同点二塁打。約1カ月ぶりの打点に、手をたたいて喜んだ。 24日西武戦(メットライフドーム)。5年ぶりの20安打を記録したチームにあって、スタメンでただ1人、無安打に終わり「めっちゃ気になってました」。栗山監督にも「20安打も出たんだから、1本くらい打てよ」と冗談交じりに言われる始末。折れてしまいそうな心を「大事なところで価値のあるヒットが打てたら」と奮い立たせる。 清宮 いつも悔しい気持ちばっかりですけど、結果うんぬんっていうより、どれだけいい打席を過ごせているかということに焦点を当てて考えられている。 前日25日にはオリックス山岡から1安打も「スライダーを打ちあぐねてしまった」。反省を生かし、体の内側からバットを出す意識に集中したことが、この日の結果につながった。 守備でも走塁でも、まだまだミスが目立つ。打率は1割9分1厘。「チームに貢献できなくて一番苦しんでいるわけだから。どういう姿で野球をするのか(が大事)」と親心で説く栗山監督は「今日のは別に、どうでもいいんだ」と素っ気ない。それでも、清宮が打った瞬間はベンチを飛び出しそうな勢いで、喜びを隠せなかった。「迷惑ばかりしかかけていないので、少しでも多く取り返せるように頑張りたい」と清宮。まだまだ、挽回のチャンスは残されている。【中島宙恵】

◆オリックスが今季初の1試合4本塁打で逆転負けだ。アーチ数は「4-0」と日本ハムに"圧勝"したが、暗転したのは4-1の9回。抑えディクソンは速球が定まらず、1死から2四球と安打で満塁を招き、代打清宮にナックルカーブを狙い打たれた。左中間を破られ走者一掃の適時二塁打。延長で競り負け、3連勝で止まり、中嶋監督代行は「あそこで追いつかれる形が想定外」と険しかった。 収穫はT-岡田だ。1回に有原のチェンジアップを捉えて先制の10号ソロ。10年に33発で本塁打王の大砲も昨季は1発だけ。2年ぶりの2桁本塁打だ。「いい場面で打ちたい。去年が悪すぎた。もっともっと自分のなかではやらないといけない年でもある」。8回には秋吉から再びソロを放ち、2年3カ月ぶりの1試合2本塁打で復活を印象づけた。通算181本塁打は松永、マルカーノを抜いて球団8位となったが、意外にも3番で初アーチ。全打順本塁打を完成させた。 モヤが2戦連発、西浦が10回に2号ソロ。土壇場でひっくり返されて4発は空砲に終わったが、32歳スラッガーの復調は明るい光だ。【酒井俊作】

◆日本ハム大田泰示外野手(30)が大逆転勝利を決めた。26日、オリックス13回戦(京セラドーム大阪)の延長10回に、右翼前方へポトリと落ちる決勝の適時三塁打を放った。 これで連続試合安打も「19」に伸ばした絶好調男の執念の一打で、9回に3点差を追いついた粘りの試合はハッピーエンド。連敗を阻止したチームは今季40勝目を挙げた。私心を捨てた"熟成のマッスルパワー"が、土壇場で奇跡を起こした。4-4の延長10回2死一塁。ここまで無安打の大田に、第5打席が回ってきた。「本当に、つなぐことだけを考えて。最高の結果で一、三塁をつくれればいいかなと」。謙虚で純粋な思いは、想像を超える結果となった。「頼む、落ちてくれ!」。不思議な力が宿った飛球は右翼前方へポトリと落ちるテキサス安打。右翼ファウルゾーンへ打球が転々とする間に、一塁走者の渡辺が生還する決勝の適時三塁打となった。 フォア・ザ・チームの精神がもたらした、大どんでん返しだ。3点を追う9回の攻撃も、起点は大田だった。1死無走者から8球粘って、四球を選んだ。それまでの3打席はいずれも凡退。25日まで積み上げてきた18試合連続安打が止まった-との思いは、全くなかったという。 大田 そんなことは、あんまり思わなかったです。でも、ヒット...それは自分よがりですし、ディクソンもいい球を投げるので、なんとか塁に出れば、チャンスがあると思った。 胸板の厚さよりも大きな仲間への信頼が、代打清宮の同点適時二塁打を呼び込んだ。「そういうフォアボールを選べたというのも、自分の自信につながる。いい打席だったと思います」と胸を張った。 自らが起点となったミラクルが延長10回の第5打席を引き寄せ、チームを救うとともに、自身の記録も伸ばす劇的な一打につながった。「たまたまなのか、必然的なのか。分からないですけど、毎日ヒットを打てるように、これからも頑張っていきたい」。9月5日から続けるヒットパレードは、きっと偶然ではない。献身的なプレーを続けるからこそ、巡ってきたビッグウエーブだ。「明日もチームが勝てるようにバッティングしていきたい」。筋骨隆々の大田は逆転CS、逆転優勝だって諦めることはない。力強く、チームも大きな波に乗せていく。

◆オリックスが今季初の1試合4本塁打で逆転負けだ。 アーチ数は「4-0」と日本ハムに"圧勝"したが、9回に抑えのディクソンが1死満塁から代打清宮に3点適時二塁打で追いつかれ、延長で競り負けた。3連勝で止まり、中嶋監督代行も「あそこで追いつかれる形が想定外です」と険しかった。 収穫はT-岡田で、1回に有原から2年ぶりに2桁に乗せる10号ソロ、8回は秋吉からソロを放って2年ぶりの1試合2本塁打。「いい場面で打ちたい。去年が悪すぎた。もっともっと自分のなかではやらないといけない年でもある」。3番初アーチで、全打順本塁打を完成させた。 ▼T-岡田が打順3番で初アーチを放ち、19年4月20日島内(楽天)以来12人目の全打順本塁打を達成した。09年8月14日に6番でプロ1号を放ったT-岡田は17年8月18日に初めて2番で打って王手をかけ、この日が通算11試合目の出場となった3番で本塁打を記録して完成した。12人しかいない記録だが、オリックスだけで達成したのが99年小川、11年後藤、20年T-岡田と3人いる。

◆日本ハムが逆転勝ち。1-4の九回1死満塁から代打清宮の3点二塁打で同点。十回は大田の適時三塁打で勝ち越し、鶴岡の適時打で加点した。オリックスはディクソンの乱調が響いて4連勝を逃した。九回1死満塁の逸機も痛かった。

◆日本ハムが逆転勝ち。1-4の九回1死満塁から代打清宮の3点二塁打で同点。十回は大田の適時三塁打で勝ち越し、鶴岡の適時打で加点した。オリックスはディクソンの乱調が響いて4連勝を逃した。九回1死満塁の逸機も痛かった。  オリックスは痛恨の逆転負けを喫した。4-1の九回に抑えのディクソンが登板。逃げ切るはずが、1死無走者から2四球と安打で満塁を招き、代打清宮に走者一掃の適時二塁打を浴びた。  2点を追う十回は西浦のソロ本塁打で1点差まで迫るも及ばなかった。中嶋監督代行は「諦めない姿勢は良かったけど、その前に決めておかないといけない。追い付かれるのは想定外」とため息をついた。

◆快挙の一撃も、空砲に終わった。「3番・左翼」で出場したオリックス・T-岡田が三回2死から右翼越えに先制10号ソロ。自身2年ぶりの2桁弾は、昨年の島内(楽天)以来史上12人目の全打順本塁打となった。  「3番がもともと少ないんですけど、9番で打った記憶もあまりない。(記録は)知らなかったです」  八回にも右翼へ11号ソロを放ち、2年ぶりの1試合2発をマーク。通算181本塁打とし、松永浩美らを抜いて球団歴代単独8位となった。  だが、チームは4-1の九回に守護神のディクソンが3失点。同点とされ、今季は2敗6分けといまだ未勝利の延長戦に突入すると、逆転負けを喫した。連勝は「3」で止まり、中嶋監督代行は「うちの抑えですので、しようがない。次にやってもらいましょう」と次戦を見据えた。(西垣戸理大)  ◆オリックス・T-岡田が2本塁打を放ち今季11号。2桁本塁打は2018年(13本)以来2年ぶり。3番で初めて本塁打を放ち、昨年4月20日の楽天・島内宏明(対オリックス、4番)以来史上12人目となる全打順本塁打を達成した。本塁打王(10年33本)を獲得した選手で記録したのはT-岡田が初めて  ◆打順別の本塁打数(181本)の内訳は、1番6、2番1、3番2、4番41、5番72、6番33、7番18、8番3、9番1、途中出場4

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
47344 0.580
(↑0.005)
-
(-)
35362
(+7)
298
(+3)
97
(-)
62
(+2)
0.243
(↑0.001)
3.150
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
46372 0.554
(↓0.007)
2
(↓1)
35354
(+3)
371
(+7)
70
(+1)
63
(-)
0.242
(-)
4.190
(↓0.01)
3
(-)
楽天
42403 0.512
(↓0.007)
5.5
(↓1)
35408
(+1)
377
(+5)
89
(-)
49
(+1)
0.260
(-)
4.280
(↓0.02)
4
(-)
日本ハム
40423 0.488
(↑0.007)
7.5
(-)
35366
(+6)
367
(+5)
64
(-)
46
(-)
0.257
(↑0.001
3.880
(↓0.01)
5
(-)
西武
39422 0.481
(↑0.006)
8
(-)
37355
(+5)
385
(+1)
83
(-)
56
(+1)
0.246
(↑0.001)
4.470
(↑0.04)
6
(-)
ORIX
30496 0.380
(↓0.005)
16
(↓1)
35320
(+5)
367
(+6)
65
(+4)
66
(+1)
0.244
(↑0.001
4.090
(↓0.01)