巨人(★2対3☆)中日 =リーグ戦20回戦(2020.09.26)・東京ドーム=
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中日
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巨人
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勝利投手:祖父江 大輔(1勝0敗0S)
(セーブ:R.マルティネス(2勝0敗14S))
敗戦投手:大竹 寛(1勝2敗0S)

本塁打
【中日】京田 陽太(4号・5回表2ラン),木下 拓哉(2号・8回表ソロ)

  DAZN
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◆中日が接戦を制した。中日は両軍無得点で迎えた5回表、京田の2ランで先制する。同点とされた直後の8回には木下拓のソロが飛び出し、再びリードを奪った。投げては、先発・福谷が7回途中2失点。2番手・祖父江が今季初勝利を挙げた。敗れた巨人は、4番手・大竹が誤算だった。

◆中日平田良介外野手(32)が下肢のコンディショニング不良のため出場選手登録を抹消された。今季2度目。25日巨人戦に「3番右翼」でスタメン出場。初回に二塁打を放った際の走塁中に右太もも裏に違和感を覚え、その裏の守備から遠藤と交代した。今後はナゴヤ球場のリハビリ組で調整する予定。これに伴い渡辺が1軍に昇格した。 平田は開幕スタメンを務めたが7月中旬に左肘痛で出場登録を抹消された。8月23日から1軍に再合流していた。ここまで5試合連続安打、この間6打点と存在感を見せていた。今季通算では46試合に出場し、打率2割2分9厘、2本塁打、15打点と低迷している。

◆中日ソイロ・アルモンテ外野手(31)が2試合ぶりに「3番左翼」で試合に復帰した。 実母マリアさんが母国ドミニカ共和国で新型コロナウイルスに感染し、合併症による影響もあって現地時間24日に死去。精神的ショックが大きく、25日巨人戦は欠場し、宿舎ホテルで静養していた。

◆序盤は両チーム無得点。中日は3回1死二、三塁のチャンスを生かせず。先発福谷は3回まで1安打無失点に抑えた。 中日は5回に京田の4号2ランで先制した。先発福谷は6回まで2安打無失点。巨人は6回2死二塁のチャンスを生かせなかった。 中日は同点の8回に木下の2号ソロで勝ち越し。中日祖父江が1勝目、R・マルティネスが14セーブ目。巨人大竹が2敗目。巨人の連勝は5で止まった。

◆巨人先発の畠世周投手(26)が、4回2/3を6安打2失点で降板した。 序盤まで中日福谷と投手戦の展開。0-0の5回に京田に先制の2ランを許した。2死としてなお、四球、二塁打とピンチを広げたところで交代となった。「試合展開の中で本塁打はもっと注意しなければいけませんでした。短いイニングで代わることになってしまい申し訳ないです」とコメントした。

◆リーグ1位の防御率3・20を誇る巨人救援陣に8月28日以来の黒星が付き、連勝が5で止まった。 8回に決勝ソロを許した大竹は11試合ぶりの失点。救援陣の黒星はリーグ最少タイの6敗目で、原監督は「彼を責めることはできないね」と言った。中日福谷に苦戦した打線は7回に追い付くも5安打に終わり「2点でゲームに勝つのは並じゃない。難しいでしょう」。4回までに2度のリクエストを使い果たす展開で、9月5敗目(17勝)を喫した。

◆巨人が1点差で競り負け、連勝が5でストップした。 先発畠世周投手は5回に先制2ランを許すなど、4回2/3で降板。原辰徳監督は「粘って良く2点で抑えたと言えばそうだけど、4回2/3というのはね、本意ではないでしょ。本意と思ってもらっては困るけど」と指摘。前回登板で1099日ぶりの勝利を挙げていただけに「△くらい」と評価。次回以降の登板については「彼はうちの主戦投手になってもらわないと」と再びチャンスを与える考えだ。 打線は中日先発の福谷に6回まで無得点と苦しんだ。「いいピッチャーだし、かなり四隅に放っていたというか。けっこう審判の人とも相性良かった。それはこっちも言えることだけど」と分析し「5安打2点でゲームを勝つというのは並じゃないよね。難しいでしょう」と言った。

◆巨人畠世周投手が1発に泣いた。 0-0の5回1死二塁。京田に初球の抜けたカットボールを右翼に運ばれた。前打者の大島は3球で追い込むも、4球目の甘い直球を左翼線への二塁打とされていた。「本塁打はもっと注意しなければいけませんでした」。宮本投手チーフコーチは「大胆にいくのはいいけど、繊細さが欲しかった。プライベートから鍛え直します。大ざっぱなので」。原監督も「△くらい」と厳しかった。

◆中日木下拓哉捕手(28)が、攻守でG倒を導いた。先発福谷が同点に追いつかれた直後の8回1死走者なしの場面。4番手大竹の5球目の決め球を完璧に捉えた。高めに甘く来たシュートを逃さず一閃(いっせん)。打球は放物線を描き、竜党が手を広げて待つ左翼スタンドに飛び込んだ。 「どこかで(シュートが)来ると思っていた。考え過ぎてもいけないので、追い込まれるまで捨てていた。追い込まれて、あるなと」。決勝の2号ソロ。今季チーム最多の41試合で先発マスクを被る読みが、ズバリ的中した。 守備でも魅せた。1点リードの9回1死一塁。左前打で出塁した岡本の代走増田大が仕掛けた二盗を好送球で刺し、流れを断ち切った。R・マルティネスを導き、結果的に坂本、岡本、丸の中軸を3人で抑え、1点差逃げ切りを演出した。 盗塁阻止率4割8分3厘は堂々のリーグトップだ。今季は出場試合、先発出場、安打、打点とキャリアハイを積み重ねる。加藤、郡司らと競う正捕手争いでも1歩抜け出した。お立ち台でもマイクでファンを魅了した。「今朝、エレベーターで傘を入れるビニール袋を拾って捨てたので、神様が味方してくれた。神様ありがとう!」。東京ドームが温かい笑いに包まれた。 この日、平田が下肢のコンディショニング不良で抹消され、アルモンテは実母の死去で傷心。窮地を救った背番号35を、与田監督もたたえた。「ずいぶん成長してきた。全ての部分で。まだまだ高みを目指さないといけない。正捕手争いで必死に取りにきていると感じる」。木下拓の奮闘で、7月28日の広島戦から続く、6回終了時点でのリードゲームは23連勝。「明日も出まーす!」。ファンへの言葉に、正捕手への自信がのぞいた。【伊東大介】 ◆木下拓哉(きのした・たくや)1991年(平3)12月18日、高知県生まれ。高知から法大、トヨタ自動車を経て15年ドラフト3位で中日入団。17年は51試合出場も腰痛に悩まされ、ここ2年は出場機会が減少。腰痛も克服しながらコーチらと打力向上に励み、今季は打率2割7分4厘と開花。183センチ、92キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1200万円。 ▽中日京田(5回に畠から先制の4号2ラン) ベンチから思い切っていけと言われていた。その気持ちが最高の結果になりました。 ▽中日祖父江(7回途中から福谷をリリーフ、15試合連続無失点で今季初勝利) 与えてもらった場所で、精いっぱい頑張ります。 ▽中日R・マルティネス(9回に木下拓の盗塁阻止もあり14セーブ) 木下がナイスボールを投げてくれて助かった。チームが勝ったことが本当にうれしい。

◆中日のソイロ・アルモンテ外野手(31)が「3番・左翼」で、2試合ぶりに出場する。  25日の同戦は実母の死去の影響によるコンディション不良により欠場。オフに母国ドミニカ共和国で所属するチームのサイトが、アルモンテの実母が新型コロナウイルスに感染して治療を受けていたことなどを発表し、哀悼の意を表していた。  また、25日の試合後に与田監督は「あした(26日)は来る予定ですけど、とにかくこれはチーム全体でケアをしてあげないといけないところ。彼の意思を尊重してあげること。心身ともにベストな状態というのは難しいかもしれませんけど、何とかみんなでケアをしていくということ」と話していた。

◆先発した巨人・畠世周投手(26)は4回2/3を6安打2失点。今季2勝目をつかむことはできなかった。  「試合展開の中で本塁打はもっと注意しなければいけませんでした。短いイニングで代わることになってしまい申し訳ないです」  前回登板の20日のDeNA戦(横浜)では6回2安打無失点で先発として1099日ぶりの白星を挙げた右腕。中5日で向かったこの日のマウンドでは、好投とはいかなかった。  四回まではたびたび得点圏に走者を背負いながらも、要所を締めて無失点。しかし五回1死から大島に左翼線二塁打を浴びると、続く京田への初球、139キロを完璧に捉えられた。打球は右翼席中段に着弾。先制の2ランを献上し、険しい表情で打球の行方を見つめた。

◆中日は五回に京田の2ランで先制し、同点の八回は木下拓のソロ本塁打で勝ち越した。救援の祖父江が今季初勝利でR・マルテイネスは14セーブ目。七回に中島の2点打で追い付いた巨人は八回に大竹が打たれ、連勝は5で止まった。

◆マジック「26」の巨人は中日に惜敗。七回に追いついたが、八回に中日・木下拓に一発を浴び、接戦での白星をつかむことはできなかった。  先発した畠世周投手(26)は、四回まではたびたび得点圏に走者を背負いながらも、要所を締めて無失点。しかし五回1死から大島に左翼線二塁打を浴びると、続く京田への初球を完璧に捉えられ先制の2ランを献上。ビシエドに四球を与え、高橋に二塁打を打たれたところで降板。4回2/3を6安打2失点で、今季2勝目はならなかった。  打線は相手先発の福谷に六回までわずか2安打と沈黙。七回1死二、三塁で中島の中前2点適時打で同点に追いついたが、八回に4番手の大竹が木下拓に2号ソロを浴び2-3。これが決勝点となった。

◆中日が巨人との接戦を制した。「7番・捕手」で出場した木下拓哉捕手(28)が同点の八回に左翼へ決勝の2号ソロ本塁打を放った。  「打った瞬間は手応えもありましたし、いったなと思いました。とにかく食らいついた結果。うまく反応できました」  1死走者なし、カウント2-2からの5球目だった。「追い込まれて『あるな』と思った」という、大竹の得意なシュートを一閃。打球は弾丸ライナーで左翼席中段へと突き刺さった。9日の巨人戦(ナゴヤドーム)以来、15試合ぶりとなる貴重な一発だった。  マスクをかぶっても先発の福谷、七回1死以降は祖父江、福、R・マルティネスの救援リレーを好リード。九回は1死一塁で俊足の増田大が企画した二盗を阻止し、強肩でも勝利を手繰り寄せた。  「きょう、ホテルで朝食を食べたあと、エレベーターに傘を入れるビニール袋が落ちていて、それを拾って捨てたので神様が味方してくれたと思います」  前回にヒーローになった22日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)前は、シャワーを浴びているときに排水溝に詰まっている絆創膏を見つけ、ごみ箱に移した。今回も見逃さなかったことがお立ち台に上がる予兆だったか。拾ったのはごみだけでなく、Aクラス浮上に食らいつくための1勝だ。  九回の守備ではファウルチップが足に数回、直撃し、顔をゆがめたが、状態を問われると「明日も出まーす!」と堂々宣言。厳しい正捕手争いで優位に立つ男の存在感は、日に日に高まっていく。

◆中日は巨人に3-2で競り勝った。与田剛監督(54)の主な一問一答は下記の通り。  --木下拓はここ最近、いい打撃が続いているが何がいいか  「ストライクゾーンをまずしっかりと振る。中途半端に合わせていくのではなく、前に比べるとボール球も振らなくなってきた。そういう見極めもよくなってきたのではないかなと思う」  --九回、盗塁を刺したプレーもよかった  「すべての部分で成長してきたな、と。まだまだ高みを目指さないといけないですけど、正捕手争いを必死になって取りに来る雰囲気は感じるようになった」  --京田にも一発が出た  「きのう(25日)も2本打ってるからね。あまり調子がよくないといっても彼は彼なりに頑張っているし、まずは少しずつ。きのうに引き続いてバントができなかったりいろんなところはありますけど、できないところは根気よくやらせる、練習させる。うまくなっているところ、打てるようになっているところはしっかりとみてあげないと」  --九回の木下拓の送球も体を張って、よくタッチした  「捕るのも難しいタイミングなので僕はそういうところも評価していますから。(打撃でも)どうしてもチャンスで回ってくる運命だもんね。2番に置こうが7番に置こうが。ということは打てば、もっともっといい意味で注目されるから。そういう運命を持っている選手だろうから、引き続きしっかりやらせていきたいと思います」  --アルモンテの出場は本人の意向?  「きのうの時点で1日だけ時間がほしい、と。顔を見ても寝てなかったんだろうなという感じだったので。『申し訳ないですが、あしたはしっかりと出るので今日は一日、時間をください』という話だった。今日はよく頑張ってくれたと思います」

◆中日のソイロ・アルモンテ外野手(31)が「3番・左翼」で出場。3打数1安打だった。   「体の状態はいいよ。前を向いて進むしかないからね」  3打席凡退で迎えた七回2死での第4打席。右前への鋭いライナーをはじき返し、Hランプを灯した  25日の同戦は母・マリアさんの死去の影響によるコンディショニング不良により欠場。オフに母国のドミニカ共和国で所属するチームのサイトは、マリアさんが新型コロナウイルスに感染して治療を受けていたことなどを発表し、哀悼の意を表していた。  試合後、与田監督は「(25日に)申し訳ないですが、あしたはしっかりと出るので今日は一日、時間をください」と言われていたことを明かした。精神的に厳しい中での助っ人の奮闘を「きょうはよく頑張ってくれたと思います」とねぎらった。

◆打線が竜投を攻略しきれず、流れを持って来られなかった。巨人は2-3で惜敗し、連勝が5でストップ。原辰徳監督(62)は「5安打2点でゲームを勝つのは並のものではない。難しいでしょうな」と険しい表情だった。  中日先発の福谷を中盤まで打ちあぐね、六回まではわずか2安打に封じられた。テンポよく球種をまんべんなくコーナーに投げ分けてくる右腕に苦戦。七回に好調の中島がようやく同点の2点打を放ったが、得点はその2点にとどまった。  投手陣も踏ん張れず。同点の八回に登板した大竹が木下拓に勝ち越し弾を献上。ベテラン右腕の11試合ぶりの失点に原監督は「彼を責めることはできないね」とかばった。27日へ気持ちを切り替え「(やることは)一緒です。頑張ります」と力を込めた。(箭内桃子)

◆打線が竜投を攻略しきれず、流れを持って来られなかった。巨人は2-3で惜敗し、連勝が5でストップ。原辰徳監督(62)は「5安打2点でゲームを勝つのは並のものではない。難しいでしょうな」と険しい表情だった。  福谷を打ちあぐね、六回までわずか2安打に封じられた。テンポよく球種をまんべんなくコーナーに投げ分けてくる右腕に苦戦。得点は七回の中島の適時打による2点にとどまった。  投手陣も踏ん張れず、八回に大竹が木下拓に勝ち越し弾を献上。ベテラン右腕の11試合ぶりの失点に原監督は「彼を責めることはできないね」とかばった。2位・阪神が敗れたため、優勝へのマジックナンバーは1つ減って「25」。指揮官は27日へ気持ちを切り替え「(やることは)一緒です。頑張ります」と力を込めた。(箭内桃子)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
52264 0.667
(↓0.008)
M25
(↑1)
38390
(+2)
279
(+3)
103
(-)
50
(-)
0.259
(↓0.001)
3.280
(↑0.01)
2
(-)
阪神
40394 0.506
(↓0.007)
12.5
(-)
37351
(+1)
333
(+2)
85
(-)
52
(+2)
0.244
(↓0.001)
3.550
(↑0.02)
3
(-)
DeNA
40405 0.500
(↑0.006)
13
(↑1)
35363
(+5)
332
(+2)
87
(+2)
21
(-)
0.269
(↑0.002)
3.730
(↑0.02)
4
(-)
中日
39415 0.488
(↑0.007)
14
(↑1)
35297
(+3)
349
(+2)
51
(+2)
20
(-)
0.245
(-)
3.830
(↑0.02)
5
(-)
広島
31438 0.419
(↓0.006)
19
(-)
38356
(+2)
404
(+5)
82
(-)
34
(-)
0.265
(↓0.001)
4.560
(-)
6
(-)
ヤクルト
32456 0.416
(↑0.008)
19.5
(↑1)
37353
(+2)
413
(+1)
83
(+1)
47
(+1)
0.252
(↓0.001)
4.580
(↑0.04)