中日(☆11対5★)ヤクルト =リーグ戦18回戦(2020.09.23)・ナゴヤドーム=
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ヤクルト
20200010051002
中日
11302004X111401
勝利投手:又吉 克樹(3勝0敗0S)
敗戦投手:歳内 宏明(0勝1敗0S)

本塁打
【ヤクルト】山田 哲人(11号・1回表2ラン),村上 宗隆(17号・3回表2ラン)
【中日】ビシエド(14号・8回裏満塁)

  DAZN
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◆中日が5連勝。中日は2-4で迎えた3回裏、高橋の適時打などで3点を奪い、逆転に成功する。その後は8回にビシエドのグランドスラムが飛び出すなど、終わってみれば14安打で11得点を挙げた。投げては、2番手・又吉が今季3勝目。敗れたヤクルトは、投手陣が精彩を欠いた。

◆ヤクルトは、高卒2年目の浜田太貴外野手が8試合連続で1番に入った。 22日の中日戦を欠場した坂口智隆外野手は「6番右翼」で2試合ぶりにスタメンに復帰した。 主軸は3番山田哲人内野手、4番村上宗隆内野手、5番西浦直亨内野手となった。 NPB復帰後初白星を狙う歳内宏明投手と、西田明央捕手の先発バッテリー。

◆ヤクルト山田哲人内野手が、先制の11号2ランを放った。 初回1死一塁、カウント1-1から中日岡野の内角への直球143キロをとらえ、左翼スタンド最前列へ運んだ。先制の2ランとなり、一塁走者だった青木とハイタッチをかわした。「強い打球を打つことを意識して打席に入りました。いい角度で上がってくれてよかったです」とコメントした。

◆ヤクルトの4番村上宗隆内野手が、勝ち越しの17号2ランを放った。 2-2で迎えた3回1死一塁、カウント3-1から中日2番手又吉の内角高めスライダーを捉え、右翼席へ。4戦3発と好調で「バッティングカウントだったので、積極的に打ちにいきました。しっかりと振り抜くことができました」とコメントした。

◆NPB復帰後、初白星を目指して2戦目に先発したヤクルト歳内宏明投手は、悔しい降板となった。 2回1/3を8安打3奪三振1四球で5失点と役割を果たせなかった。「前回の登板(16日DeNA戦)より気持ち的には落ち着いて投げることが出来ました。ただ初回からリズムをつくることが出来ず、早い回で降板してしまい申し訳ない気持ちです」と話した。 聖光学院「背番号1」を継ぐ系譜の先発同士の投げ合いが、プロ野球で初めて実現した。中日のルーキー岡野は、1学年下の後輩。高校時代にともに練習をしていた仲で、どちらも甲子園を経験している。昨季限りで阪神を戦力外となった歳内が今月、四国IL・香川から新加入したことで再会。先発前日となった22日に、プロのグラウンドであいさつをかわした。 頼もしい先輩の姿を見せることはできなかった。2点のリードをもらって迎えた初回、初球の直球をいきなり中日大島に中前へはじき返された。制球が安定せず、2死一、三塁で高橋に右前打を許し1失点。2回も連打で1失点。打線に2点を援護してもらった直後の3回は先頭アルモンテから3連打を浴び1死一、三塁のピンチで降板。うつむきながらマウンドを後にした。高津監督は「持っている力を精いっぱい発揮してくれたら、それでいいと思います。そしたら、いい試合展開になるんじゃないかなと思います」と新戦力に期待していたが、応えることができなかった。

◆ヤクルトは1回に山田哲、3回は村上の2ランで計4点。中日も3回まで高橋の適時打などで毎回得点を重ね、5-4と逆転した。 中日は5回、平田、木下拓の連続適時二塁打で2点を追加。4、5回は3番手藤嶋、6回は谷元が無失点に抑えた。 中日は8回、ビシエドが満塁本塁打を放ち今季初の5連勝。又吉が3勝目。ヤクルトは3連敗。復帰2戦目の歳内が1敗目。

◆中日ダヤン・ビシエド内野手が満塁弾で今季初の5連勝に花を添えた。 8回1死から左翼席へ14号。通算100号にあと2本に迫る一撃でトドメを刺した。「フォーク。低めのボールだったが自分なりにうまく残れて対応できた。バットの先だったがホームランになってよかった」と会心の笑顔だった。

◆中日ドラフト3位の岡野祐一郎投手が母校・聖光学院の1学年先輩・歳内との先発初対決で2回降板。 初回、山田哲に2ランを浴びるなど4安打。2回は3人で仕留めたが、その裏の打席で代打が送られた。「先制点を与えてしまったのでしっかり反省します」と降板後はベンチで応援に回った。

◆ヤクルトが今季3度目の同一カード3連敗を喫した。2度目の先発歳内が3回途中5失点と誤算。 中継ぎを5人投入したが、3者凡退は中沢の1度だけと、守備からのリズムを作れなかった。9連戦は4勝5敗。20日広島戦は勝利したが9回に5失点しており、高津監督は「最後の3戦は、日曜日の終わり方を引きずったかな。それまでの6試合が非常にいい形で戦えていただけに」と悔やんだ。

◆中日高橋周平内野手が2本の適時打でチームを今季初の5連勝に導いた。 初回、反撃開始の右前適時打を放つと2点を追う3回には同点の2点タイムリー。「チャンスだったのでランナーを返せるように打席に入りました。勝っているので(チームの)雰囲気はいいと思います」とお立ち台で笑顔を見せた。5回にも追加点の起点となる二塁打を放ち、計3安打3打点。6回終了時にリードしている試合は22連勝となった鉄壁救援陣が控える中、中盤までに猛攻劇をけん引した。

◆ヤクルトに新加入した歳内宏明投手(27)は、NPB復帰後初白星を手にすることができなかった。 2度目の先発となったが、2回1/3を被安打8の3奪三振、1四球の56球で5失点。制球に苦しみ、ストライクを取りにいった球を痛打された。 高津臣吾監督は「前回(16日DeNA戦)よりは、もちろん良くなかった。コントロールできなかったし、球が全体的に高いというところはあった」と振り返った。 チームは今季、ナゴヤドームで9戦2勝5敗2分け。"鬼門"となっている。ナゴヤドームでの試合は、残り3戦。指揮官は「ナゴヤ(ドーム)に来たから長打が減るかと言ったら、今日なんかボコボコ打たれている訳で、ちょっと分からないけれども。多少のグラウンド、マウンドの違いであったりというのは選手は結構、すぐ反応してしまうのはあると思う。雰囲気だったり、名古屋で全然勝てないのは気になるところ」と明かした。

◆4回に3番手で登板した中日藤嶋健人投手が今カード着用の昇竜ユニホーム用の帽子をかぶらず、通常の「CD」マークで登板するハプニングがあった。 「完全に勘違いでした。気持ち入りすぎて帽子を替えるのを忘れてました」と反省。4回は阿波野投手コーチが審判に確認し、そのまま続投。5回は「D」マークの帽子に替えて3人で抑えた。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(28)が「3番・二塁」で先発し、一回1死一塁で、左翼席へ先制の11号2ランを放った。  「強い打球を打つことを意識して打席にはいりました。いい角度で上がってくれてよかったです」  20日の広島戦(神宮)以来、3試合ぶりの一発。先発・岡野が投じた143キロの内角直球を素早い腰の回転ではじき返した。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(20)が「4番・一塁」で先発し、三回1死一塁から右翼席へ17号2ランを放った。「バッティングカウント(3-1)だったので積極的に打ちにいきました。しっかり振り抜くことができました」又吉が投じた高めのカーブを一閃。直近8試合で5発、9月は早くも6本目のアーチとなった。

◆四国アイランドリーグplus・香川からヤクルトに加入した歳内宏明投手(27)が先発し、2回1/3を投げ8安打5失点で降板。移籍後2度目の登板で、NPBでは約5年ぶりの白星を目指したが、お預けとなった。  2点の援護を受けた一回は高橋に適時打を浴び、続く二回には代打・溝脇にもタイムリーを許した。三回。先頭・アルモンテからの3連打で2点を失い、1死一、三塁で降板した。  「今日は前回の登板より気持ち的には落ち着いて投げることができました。ただ初回からリズムをつくることができず、早い回で降板してしまい申し訳ない気持ちです」  勝てばNPBでは阪神時代の2015年9月29日の広島戦(甲子園)以来となる白星だったが、反省を次回以降の登板につなげる。

◆四国アイランドリーグplus・香川からヤクルトに加入した歳内宏明投手(27)が連敗ストップに挑むも、序盤に猛攻を受けてノックアウト。その後の投手陣も崩れ、ヤクルトは3連敗を喫した。中日は今季初の5連勝。  ヤクルトは一回1死一塁、山田哲の左翼席への11号2ランで先制したが、その裏、先発の歳内が2死一、三塁から高橋に右前適時打を浴びて1点を返されると、二回にも、1死二塁から溝脇に右越え適時三塁打を喫し、同点に追いつかれた。ヤクルトは三回に村上の17号2ランで突き放すも、その裏に3点を奪われて逆転され、点を取っては取られるという形となった。歳内は2回1/3を投げ8安打5失点で降板。  五回には3番手の中澤が2死二塁から平田、木下拓に連続の適時二塁打を浴び、2点を取られて4-7。七回に山田哲の適時打で詰め寄ったが、八回、6番手・清水がビシエドに14号満塁弾を浴びて万事休す。ヤクルトは5-11で敗れ、3連敗となった。  ◆歳内宏明投手 「今日は前回の登板より気持ち的には落ち着いて投げることができました。ただ初回からリズムをつくることができず、早い回で降板してしまい申し訳ない気持ちです」

◆今季初の5連勝を飾った中日・与田剛監督(54)の一問一答は以下の通り。  --二回で先発の岡野に代打・溝脇を送った  「点が取れるチャンスだったので何とか同点に追いつきたい。もうその思いで送り出しました。期待に応えてくれて。ファームのゲームにも彼は参加していましたけど、いい流れを持って来てくれたと思います」  --早めの継投の意識を感じた  「意識というか試合がそういう展開になったし、きょうは総力戦で投手もリリーフもしっかりと全員を使える状況だったので、そこは少しでもチャンスがあれば代えていくというところ」  --走攻守で高橋の働きが目立った  「普段から早く球場に来て準備をする。結果が出たからというワケではなくそういう普段からの取り組みだと思う」  --これで借金2。勝率5割目前で大事な巨人戦を迎える  「巨人だからというわけではない。それを意識したところでどうこうなるわけでもない。とにかく、しつこいようですけど一戦一戦、全力を尽くして戦うことに変わりはない。5割だとかいうことも当然、分かっているわけですし、とにかくしっかりと準備をして戦っていく。そこだけですね」

◆どんな劣勢も、キャプテンの一打は球場の雰囲気を一変させる。序盤から繰り広げられた打撃戦。際立つ存在感を放ったのは中日・高橋だ。  「ランナーをかえせて、よかったです」  山田哲に先制2ランを許した直後の一回2死一、三塁。甘く入ったフォークをとらえると、右前へと運んだ。目の覚めるような鋭い一打で、反撃は始まった。  2-4の三回無死二、三塁では高めに浮いた142キロ直球を振り抜くと、しぶとく中前へ。「抜けてくれてよかった」と胸をなでおろし、アルモンテとビシエドをホームへ招き入れた。三回までに早くも3打点。同学年の相手先発・歳内をしっかり打ち崩した。  五回1死では4番手・梅野から右中間へ二塁打。今季6度目の猛打賞とすると、2死後に平田の二塁打で6点目のホームを踏んだ。  見せ場はバットだけではない。五回の守備では先頭の浜田がセーフティーバントを転がすと、猛チャージ。素手でボールをつかみ、体勢を崩しながら、素早い送球でアウトにしてみせた。  入場制限緩和で1万1000人がナゴヤドームに来場できるようになった19日以降、チームは負けなし。今季初の5連勝。竜の主将が勝負強さを大いに発揮した。(須藤佳裕)

◆中日・高橋周平内野手(26)が「5番・三塁」で出場し、3安打3打点と大活躍した。   「チャンスだったので走者をかえせるように打席に入りました」  2点ビハインドの一回2死一、三塁で反撃の右前適時打を放つと、2-4の三回無死二、三塁では高めの142キロ直球を振り抜き、中前へ同点となる2点打。三回までに3打点をたたき出した。  5-4の五回1死では「展開も怪しくなってきたところだったので塁に出ようと思って打席に入りました」と右中間へチャンスメークとなる二塁打を放って今季6度目となる猛打賞を決め、2死後に平田の左翼への二塁打で、6点目のホームイン。今季最多タイの11得点圧勝をけん引した。  「相手どうこうという問題じゃないと思う。1試合1試合、残り少ないですけど、全力で戦った生きたいと思います」と語れば、与田監督は「しつこいようですけど一戦一戦、全力を尽くして戦うことに変わりはない」ときっぱり。これで借金2となり、勝率5割は目前。25日からは敵地で巨人との3連戦。セ・リーグを面白くしたい。

◆一回に山田哲、三回に村上がいずれも2ランを放ってリードしたヤクルトは投手陣が崩れた。ナゴヤドームでは引き分けを挟んで5連敗。高津監督は「ナゴヤドームだと長打が出なくなるかというと違う。今日もぽんぽんと打たれた。グラウンドに多少の違いはあるだろうが、勝てないのは気になるところ」と首をひねった。  9連戦は最後に3連敗を喫して4勝5敗で終えた。監督は、最後に勝った20日の広島戦で九回に5点を取られたことを挙げ「あの流れを引きずってしまった。それまでがいい形だっただけに」と恨み節だった。

◆ヤクルトは今季3度目の同一カード3連戦3連敗。そんな中、山田哲人内野手(28)が3安打3打点と気を吐いた。  一回、左翼席へ11号2ランを運び「強い打球を打つことを意識して打席に入りました。いい角度で上がってくれてよかったです」。三回は右前打。七回には左前適時打を放ち、今季6度目の猛打賞(1試合3安打以上)を記録した。  だが、チームはナゴヤドームで1分けを挟んで5連敗。15日からの9連戦を4勝5敗で終え、25日からは本拠地・神宮で阪神戦に臨む。高津監督は「名古屋で全然勝てないのは、ちょっと気になるところ。またしっかり戦っていきたい」と気持ちを切り替えた。 (赤尾裕希)

◆しぶとく中前にはじき返し、中日・高橋はスタンドの歓声を一身に浴びた。ホームで決めた今季初の5連勝。けん引役は間違いなくキャプテンだった。  「内野も下がっていたので、最低でも1点を取れるように打席に入った。いいところに抜けてくれました」  2点を追う一回に反撃の右前適時打を放つと、2-4となった三回無死二、三塁だ。相手が敷く1点OKの守備隊形を見て、強振。高めに浮いた142キロの直球を振り抜き、二遊間をかいくぐる同点2点打にした。1点リードの五回も右中間二塁打を放ち、猛打賞の大暴れ。平田の適時二塁打で生還し、ダイヤモンドを駆け回った。  与田監督も「普段から早く球場に来て準備をする。結果が出たからというわけではなくそういう普段からの取り組みだと思う」。試合前も午後1時ごろから黙々と外野を走るなど、背中で引っ張る背番号3に敬意を表した。  首位巨人からは14ゲーム差の4位。残り37試合という厳しい状況ながらチームはグングンと波に乗ってきた。25日からは東京ドームに乗り込んでの3連戦。ここまでは7勝9敗2分け。竜の意地をぶつけたい。  「相手どうこうという問題じゃないと思う。1試合1試合、残り少ないですけど、全力で戦っていきたいと思います」  高橋は静かに闘志を燃やした。セ界をもっと盛り上げるために、力を込めてバットを振る。 (須藤佳裕)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
51254 0.671
(↑0.004)
M28
(↑2)
40380
(+7)
272
(+3)
102
(+2)
49
(-)
0.259
(↑0.001)
3.280
(-)
2
(-)
阪神
40374 0.519
(↓0.007)
11.5
(↓1)
39347
(-)
325
(+4)
84
(-)
49
(-)
0.245
(↓0.001)
3.530
(-)
3
(-)
DeNA
39395 0.500
(↑0.006)
13
(-)
37355
(+4)
325
(-)
84
(+1)
21
(-)
0.267
(↓0.001)
3.730
(↑0.05)
4
(-)
中日
38405 0.487
(↑0.006)
14
(-)
37290
(+11)
339
(+5)
48
(+1)
20
(+1)
0.244
(↑0.002
3.800
(↓0.01)
5
(-)
広島
30428 0.417
(↓0.006)
19
(↓1)
40349
(+3)
396
(+7)
81
(+1)
34
(-)
0.266
(↓0.001)
4.600
(↓0.04)
6
(-)
ヤクルト
30456 0.400
(↓0.005)
20.5
(↓1)
39345
(+5)
409
(+11)
80
(+2)
45
(-)
0.252
(-)
4.640
(↓0.09)