オリックス(☆5対1★)楽天 =リーグ戦13回戦(2020.09.15)・ほっともっとフィールド神戸=
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楽天
0100000001401
ORIX
04010000X5612
勝利投手:山本 由伸(5勝3敗0S)
敗戦投手:辛島 航(0勝3敗1S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(23号・2回表ソロ)
【オリックス】大下 誠一郎(1号・2回裏3ラン),安達 了一(2号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆オリックスは1点を先制された直後の2回裏、松井佑の適時打と大下の3ランで逆転に成功する。そのまま迎えた4回には、安達のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・山本が8回1失点の快投で今季5勝目。敗れた楽天は、打線が4安打1得点と振るわなかった。

◆オリックスのアダム・ジョーンズ外野手(35)が、日米通算2001安打を記録した。 2回、先頭で楽天辛島の変化球を捉え、三遊間へ。遊撃の小深田が深い位置から送球も、一塁へ駆け込むジョーンズの足がかろうじて勝った。この出塁から得点機が生まれ、同点につながった。 ジョーンズは10日の西武戦(メットライフドーム)で日米通算2000安打を達成。その後の出場2試合は無安打だった。

◆オリックス大下誠一郎外野手(22)が、プロ野球史上初の本塁打デビューを飾った。15日、出場選手登録され、楽天13回戦(ほっともっと神戸)のスタメンに抜てきされた。「8番・三塁」で先発。同点の2回1死一、三塁で嶋大輔のヒット曲「男の勲章」に乗って打席に入り、フルカウントからの楽天辛島の直球を捉えて左翼スタンドぎりぎりに運んだ。 大下は育成ドラフトを経ての入団で、同ドラフト出身者がプロ初打席で本塁打を打つのは史上初。 バンザイしながらホームインし、一塁側ベンチに凱旋(がいせん)。そこでも両腕で掲げ、思いのこもったガッツポーズ。4-1と一気に試合の流れをつかんだ。 大下はこの日の試合前練習に合流。ウエスタン・リーグ58試合で打率2割1分9厘、2本塁打、21打点の実績が認められ、14日に育成から支配下選手登録された。この日は「THANKS KOBE~がんばろうKOBE 25th supported by岡畑農園」で、チームはブルーウェーブ時代の復刻ユニホームを着用。だが大下の復刻ユニホームは間に合わず、山岡打撃投手の102番のユニホームを借りて試合に臨んだ。 練習後に取材に応じ「やることはいつも通り変わらないので、自分の持ち味をしっかり出していきたいなと」と、1軍への意気込みを語った。出場選手登録されたことで、周囲から大きな反響も。「(メールとか)結構来ました。大学の先輩の大山さんからは『良かったな』と」、白鴎大の先輩、阪神大山から祝福されたことを明かした。 白鴎大足利3年のとき、福岡・北九州市に住む父一雅さんが脳内出血で倒れた。妹が2人おり、一家を支える覚悟でプロの世界に飛び込んだ。「親父の病気もあるので、何としても1日でも早く支配下になりたかったので、なれて良かったです」。大きな声でチーム、自身を鼓舞し、汗と泥にまみれてひたむきに練習してきたのも、家族を安心させたい思いがあったから。次は1軍で活躍し、また家族を喜ばせる。

◆楽天が2回、浅村の23号ソロで先制。オリックスはその裏、松井佑の適時打で同点、大下のプロ1号となる3ランで勝ち越した。 オリックスが4回、先頭の安達が2号ソロを放ち、5点目を追加した。楽天は6回1死一、二塁で鈴木大、茂木が連続三振に倒れた。 オリックス山本は今季5勝目を挙げ、チームの連敗を3で止めた。楽天は連敗。先発した辛島の今季初勝利はならなかった。3敗目。

◆楽天4番浅村栄斗内野手が2回に豪快な23号先制ソロを放った。 オリックス山本の高め155キロを高々と打ち上げ、左中間スタンドへ運んだ。「打ったのはストレート。打ててよかったです」と喜んだが、先発辛島がその裏、すぐに4失点。あっという間に逆転を許した。

◆楽天先発の左腕辛島航投手の今季初勝利はならなかった。 2回に本塁打を含む3安打で4失点。4回にも安達にソロを浴びるなど、5回途中6安打5失点で降板となった。「立ち上がりは良かったんですけどね。先制してもらった後に点を取られて流れを悪くしてしまいました。ホームラン2本はいらなかったですね。(2回の)3ランは本当にいらなかったです」と悔しそうに話した。

◆楽天は、浅村栄斗内野手の23号ソロによる1点だけで連敗。勝率5割に逆戻りした。 そんな中、2年目の左腕鈴木翔天(そら)投手が8回にプロ初登板。いきなり吉田正に150キロ直球をぶつけ、1死から杉本も歩かせた。だが安達を遊ゴロ併殺に切って無失点で切り抜けた。緊張から直球が定まらず、変化球頼りになったことを反省した上で「僕の売りはストレートでどんどん押していくこと。次はできるようにしたい」と次戦へ意欲を燃やした。 ▽楽天三木監督(先制直後に先発辛島が4失点し) ここ何試合か得点した次のイニングですね。野球はそういう流れがある。追いつかれたり、ランナーを出したりうまくいってない。辛島もそうですけどバッテリーとして反省点があると思う。 ▽楽天辛島(2発を浴び、5回途中5失点で今季初勝利ならず) 先制してもらった後に点を取られて流れを悪くしてしまいました。(2回の)3ランは本当にいらなかったです。

◆オリックス山本由伸投手が8回1失点と好投し、5勝目を挙げた。直球はほぼ150キロを超える球速をマーク。 2回、浅村に先制ソロを被弾もすぐに打線が取り返した。決勝3ランを放った大下とお立ち台に上がり「僕が投げる時にも毎試合連絡をくれていて、明日頑張れよとか、とにかく仲間思いの、熱い、いい先輩なので。僕の試合の初打席で打ってくれたのも、すごく鳥肌が立って、すごくうれしかったです」と自分のことのように喜んだ。

◆オリックスに熱いニューヒーローが誕生した。大下誠一郎外野手(22)が、育成ドラフト出身者では史上初となる、プロ初打席本塁打デビューを飾った。14日に支配下選手登録され、出場選手登録即、スタメン8番・三塁に抜てき。同点の2回1死一、三塁で嶋大輔のヒット曲「男の勲章」に乗って登場し、楽天辛島の直球をとらえて左翼へ決勝3ランを運んだ。 緊張解消にガムをかんでも、初打席に向かう足は震えた。打球の行方を見届けた途端、足取りは歓喜の疾走に変わった。「気持ちで打った。食らいついて打った結果が(スタンドに)入ったんでよかったです」。興奮は止まらなかった。 野球のうまさとやんちゃな素行で、福岡・北九州市の地元では有名な中学生だった。それでも人を引きつける熱い気性は白鴎大で認められ、2年で主将に抜てきされた。先輩からも愛された。阪神大山には「ずっと面倒を見ていただいた」と今も悩みを打ち明ける間柄だ。 まわりが大下を認めるのは、心の芯に覚悟があるから。白鴎大足利3年のとき、父一雅さんが脳内出血で倒れた。入退院を繰り返し、車いすが手放せなくなった。「自分が頑張って楽にしたいと思っとるし。今日、いいところ見せられてよかったです」。一家の大黒柱が倒れたとき、自分が一家の軸になろうと心に決めた。覚悟を支えに、前へ前へと進んできた。 「THANKS KOBE」のブルーウェーブ復刻ユニホームが間に合わず、山岡打撃投手の102番を借りたデビュー戦。オリックスファンにとって忘れられない選手になった。【堀まどか】 ▽オリックス中嶋監督代行(スタメンに抜てきした大下が活躍)「あの元気でチームを乗せてほしいと思っていたけど、まさかあんな大仕事をして、そのまま乗せてくれるとは思ってなかったです。神戸でやって、このユニホームで勝つって、すごい。よかったです」

◆オリックスにニューヒーローが誕生した。14日に育成から支配下選手登録されたばかりの大下誠一郎外野手(22)が、会心の本塁打デビューを飾った。15日に出場選手登録され、スタメン8番・三塁に抜てき。嶋大輔のヒット曲「男の勲章」に乗って登場した同点の2回1死一、三塁でみせた。楽天辛島の直球を左翼スタンドぎりぎりに運ぶ決勝3ラン。育成ドラフト出身者では初となるプロ初打席本塁打の快挙を成し遂げ、ブルーウェーブ栄光の地、神戸の夜を快勝で飾った。巡ってきたチャンスは絶対に、逃せない。大下の気持ちは、プロ入りした時から背水の陣だった。 「バット振らんと...。自分には時間がないんです」 22歳。育成ドラフト6位は「(背番号)3桁なんで。毎日が勝負っすよ」と練習終わりも、バットを握った。ボロボロになった打撃手袋を長椅子に並べ、汗を乾かす。マシン打撃で、かご1箱を打ち終えると、手袋を交換する。ただ、付け替えた手袋は破れていた。「自分は育成選手。たくさん(支給で)もらえるわけじゃないんで。野球道具は大切にせんと」。バットを振り込む度に、手の皮が固くなった。 宮崎春季キャンプ終盤、チームの主砲・吉田正にも認められ、食事に誘われた。「マサタカさんに誘ってもろたんで。うれしいっす。でも、これ打ち終わらんと行けんすよ」。当時はバットのヘッド位置を矯正していた時期。時間ギリギリまで、居残り練習で確認。夜は一流バッターに打席での心得を聞いた。努力は裏切らない。それを実証するような、夢のあるひと振りだった。【オリックス担当=真柴健】

◆オリックスの育成ドラフト6位・大下誠一郎外野手(22)=白鴎大=が15日、楽天戦に「8番・三塁」でプロ初出場初スタメンを果たし、二回のプロ初打席で初本塁打を放った。  「感触もよかったですし、スタンドに入った瞬間の歓声でホームランになってくれたとわかりました! 本当にうれしいです!!」  1-1の二回1死一、三塁。フルカウントから楽天先発・辛島が投じた138キロの直球をとらえ、左翼席まで運んだ。プロ第1号は逆転の一撃となった。  プロ初打席での初本塁打は、球団では1997年の福留宏紀以来、日本人2人目だが、育成出身となれば、球団初だ。  大下は前日14日に球団から支配下選手登録が発表され、同日に新規支配下選手登録として公示されていた。背番号は「006」から「40」に変更となったが、ユニホームの作成が間に合わず、山岡打撃投手の「102」を着用し、試合に出場した。  試合前にはノックや打撃練習などで汗を流し「とにかく、きょうの試合でチームに貢献できるように、しっかりやっていきたいなと思います」と力を込めていた。

◆オリックスが連敗を3でストップ。二回に松井佑の右前打で追い付き、ルーキー大下のプロ初打席本塁打となる3ランで勝ち越した。四回は安達が一発。山本は8回を浅村のソロによる1失点で5勝目。楽天は辛島が踏ん張れず3敗目。

◆敗戦の中で、楽天・鈴木翔天(そら)投手(24)がチームに光明を与えた。2年目で1軍に初昇格すると、1-5の八回にプロ初登板。2四死球を与えながらも、1回無失点デビューとなった。  「思った以上に緊張しました。真っすぐが操れなくて、変化球頼りになってしまった」  先頭の吉田正に死球、1死後に杉本に四球。それでも安達を遊ゴロ併殺に打ち取った。  同投手は2019年ドラフト8位で入団。富士大3年秋には北東北大学リーグ史上初の完全試合を達成した逸材だ。昨季は腰痛の影響でイースタン・リーグでの登板は2試合にとどまったが、岡山・倉敷での昨秋キャンプでは三木肇監督(43)から「MVP」に選出されていた。  今季は2軍戦で8試合に登板し、0勝0敗2セーブ、防御率1・59。三木監督は「ファームからの報告では『質の良い球を投げている。(1軍でも)面白いと思うよ』ということだった。今日がプロ野球選手として、いろんな意味で始まり」と話した。  これで楽天の1軍には大地と"そら"の鈴木姓がベンチ入り。鈴木翔は「ストレートでどんどん押していくのが僕のピッチングなので、今日できなかった分、次はできるように。一歩一歩、成長していきたい」と前を見据えた。(東山 貴実)

◆オリックスの山本は持ち前の球威で圧倒し、8回を3安打1点に抑えて5勝目を挙げた。六、七回と四球が絡んでピンチを招いても、150キロ台の速球などで三振を奪って脱出。「リードをもらえて大胆に投げられた」と打線に感謝した。  夏場には不調に悩んだが、「かなり調子は上がってきた」と手応えを語る。防御率を2・84と向上させ、2年連続のタイトルへまい進中。お立ち台で並んだ大下の勝ち越し3ランには「鳥肌が立った」と喜んだ。

◆今日から俺は!! いや、俺がチームを、家族を引っ張る。決意のこもった打球が、左翼席へとグングン伸びていった。オリックスの育成D6位・大下(白鴎大)が、プロ初打席で決勝3ランとなるプロ初アーチ。育成ドラフト出身ではプロ野球史上初の快挙だ。  「素直にうれしいですし、もっともっとがんばらないけんな、ちゅうふうに思いました! 正直、打球が低すぎて入ったっち、思わんかったんですけど、一塁ベースを回ったところでファンの方の歓声が聞こえて、入ったと思いました」  初のお立ち台で、故郷の北九州弁を披露した。「足がめっちゃ震えてました」と明かしたプロ初打席。1-1の二回1死一、三塁で、フルカウントから楽天・辛島の直球をとらえた。前日14日に支配下選手登録されたばかり。新背番号「40」のユニホームが間に合わず、山岡打撃投手の「102」を付け、ダイヤモンドを一周した。  登場曲は嶋大輔の「男の勲章」だ。「気合入ると思いますし、自分らしいというのもありますし、ファンの人たちも喜んでもらえると思った」とうなずいた。  家族を支える覚悟がある。白鴎大足利高3年時に父・一雅さんが脳内出血で倒れた。いまも「入院したり家行ったり」という。小学3年のとき、硬式用の打撃マシンを購入し、自宅裏に広い練習場も手作りしてくれた父。2人の妹もボール拾いで手伝ってくれた。  「もともと体調が悪くて、ずっと車いす生活なので。自分ががんばって楽にしたいと思っとるし、野球をはじめたキッカケも親父なので。きょういいところ見せられてよかった。テレビで見ていると思うので」  両手に残る感触が、プロ人生第一歩の勲章だ。(西垣戸理大) ★虎大山から連絡  大下にとって、阪神の大山は白鴎大の3学年上の先輩。支配下選手登録が決まった際には「よかったな」と連絡をもらった。「(入団後)いろんなことを話しましたし、ずっと面倒みてくれる先輩なんで。悩んだとき、打撃のこと分からないことも(大山)悠輔さんにLINEして話したり、聞いていました」と笑顔で話した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
43293 0.597
(↓0.009)
-
(-)
45324
(+2)
260
(+3)
91
(+2)
47
(-)
0.241
(-)
3.160
(-)
2
(-)
ロッテ
43302 0.589
(↓0.008)
0.5
(-)
45319
(+3)
323
(+4)
65
(-)
60
(-)
0.242
(-)
4.130
(↓0.01)
3
(-)
楽天
36363 0.500
(↓0.007)
7
(-)
45369
(+1)
342
(+5)
77
(+1)
45
(-)
0.261
(↓0.002)
4.370
(↓0.02)
4
(-)
日本ハム
35373 0.486
(↑0.007)
8
(↑1)
45318
(+3)
328
(+2)
58
(-)
37
(-)
0.253
(-)
4.000
(↑0.03)
5
(-)
西武
34372 0.479
(↑0.008)
8.5
(↑1)
47322
(+4)
331
(+3)
77
(+2)
48
(-)
0.246
(-)
4.380
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
24465 0.343
(↑0.01)
18
(↑1)
45268
(+5)
336
(+1)
48
(+2)
54
(-)
0.239
(-)
4.240
(↑0.05)