楽天(☆6対5★)オリックス =リーグ戦11回戦(2020.09.05)・楽天生命パーク宮城=
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ORIX
03000000251000
楽天
20301000X6603
勝利投手:塩見 貴洋(4勝5敗0S)
(セーブ:ブセニッツ(1勝1敗10S))
敗戦投手:山﨑 福也(2勝4敗0S)

本塁打
【楽天】田中 和基(3号・1回裏2ラン),浅村 栄斗(21号・3回裏3ラン),田中 和基(4号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆楽天が一発攻勢で勝利。楽天は初回、田中の2ランで先制する。直後に逆転を許すも、3回裏には浅村の3ランが飛び出し、再びリードを奪った。投げては、先発・塩見が5回3失点で今季4勝目。敗れたオリックスは、9回に代打・T-岡田の適時打で1点差まで迫るも及ばなかった。

◆オリックスが打線の中軸を再編した。4日楽天戦で22試合連続安打とした吉田正尚が7試合ぶりの3番、ジョーンズが13試合ぶりに4番に入った。 5番は松井佑。松井佑の5番は、中日時代の17年10月10日阪神戦(甲子園)以来でオリックス加入後は初となる。 また杉本がプロ初の2番に入った。

◆オリックス吉田正尚外野手(27)が3回、先頭で一、二塁間を痛烈に破る安打を放ち、連続試合安打を23に伸ばした。 オリックス時代のイチローが94年に2度マークした記録に並んだ。プロ野球記録は広島高橋慶彦の33試合で、パ・リーグ記録は阪急(現オリックス)長池徳二の32試合だ。

◆オリックス中川圭太内野手(24)が2回、チーム初の適時打を放った。 2点を追ったこの回、先頭ジョーンズ、松井佑の連打で無死二、三塁とし、楽天塩見のスライダーを左前に運んだ。「追い込まれていましたが、なんとか追いつこうと思っていましたし、それがタイムリーといういい結果になってくれてよかったです」と、6試合ぶりの適時打を振り返った。

◆オリックス大城滉二内野手(27)が、2試合連続適時打を放った。2回にジョーンズ、松井佑、中川の3連打などで2点差を追いつき、なおも1死二、三塁で楽天塩見の直球を捉え三遊間を破った。「状況的にも、とにかくバットに当てて転がしていこうと思っていましたし、それがいいところに飛んでくれました」。三塁走者の中川が勝ち越しのホームを踏んだ。 大城は4日の楽天戦でも、一時同点に追いつく適時打を放ったが、白星にはつながらず。この日も3回に楽天に再逆転され、苦戦が続く。

◆楽天は1回に田中が3号先制2ラン。オリックスは2回に4安打を集め3点を奪い逆転。楽天は3回に浅村の21号3ランで再逆転。 楽天は5回に田中のこの試合2発目の4号ソロで加点。先発塩見は5回6安打3失点で、勝ち投手の権利を得て降板した。 オリックスは9回にT-岡田の2点適時打で1点差に追い上げるも1歩及ばず。楽天が逃げ切り、5カードぶりのカード勝ち越し。

◆楽天3番浅村栄斗内野手が2戦連発の21号で連勝に貢献した。 1点を追う3回1死一、二塁から、山崎福の初球ストレートをジャストミートすると左中間の最深部に放り込んだ。「手応えは完璧でした。和基(田中)が(四球で)つないでくれたチャンスなんで、後ろに大地さんもいますし、いい形でつなげようと思った」と連夜のお立ち台に笑顔だった。

◆オリックス吉田正尚外野手(27)が連続試合安打を23に伸ばし、イチローのオリックス時代の最長に並んだ。3番で先発し、3回の第2打席で右前打を放った。プロ野球記録は広島高橋慶彦の33試合で、リーグ記録で球団最長は阪急時代の長池徳二の32。まずは日米最高峰のレジェンドに並び、吉田正は「光栄なことだと思います。また明日、続けて行ければと思います」と次戦を見据えた。 先頭で迎えた3回、一、二塁間を真っ二つに破った。8月11日ソフトバンク戦から始まった連続安打に「変わらず、しっかり甘い球を打って、ストライクを好球必打で打てている」と状態の良さを明かす。 記録を意識しない吉田正も、イチローの23試合連続安打はしっかり覚えていた。16年1月、ほっともっと神戸での新人合同自主トレ。吉田正は左ふくらはぎを痛めて別メニューだったが、新人全員で自主トレ中のイチローにあいさつ。「早くけがを治して一緒に練習しよう」と声をかけられた。笑顔、言葉、さらに「体に無駄がない。超一流アスリートとはこういう方」と思い出が財産になった。 イチローとチームメートだった中嶋監督代行は「(相手が)警戒している中であれだけ打っている」と力量を認める。悔しいのは、その打撃を勝利に直結させられないこと。「ああいうバッターをどう生かすか」と模索する。前後を打つ打者の力次第で、吉田正はさらに輝く。【堀まどか】 ▼吉田正が連続試合安打を23に伸ばし、94年イチロー(2度)と並んで球団5位となった。パ・リーグ最長はオリックス前身の阪急長池徳二が71年に記録した32試合。日本最長は79年広島高橋慶彦の33試合。

◆オリックスは先発の山崎福也投手が3発に沈み、リーグワーストの11被弾となった。 田中には先制、中押しの2発。2回に味方が3-2と逆転するも、3回に浅村に左中間スタンド中段まで届く21号3ランを打たれた。4試合連続被本塁打で、楽天涌井と並ぶワースト被弾に「なんとか防ぎたかったんですが」と猛省。中嶋監督代行も「どうやったらホームランを防げるのかをこっちも考えないといけない」と渋い表情だった。

◆18年の新人王、楽天田中和基外野手(26)が本領を発揮した。オリックス戦に「2番右翼」でスタメン出場。先制の3号2ラン、リードを広げる4号ソロの2発をいずれも右打席でかっ飛ばした。スイッチヒッターながら、昨年は左手三角骨を骨折したため、負担のかかる右打ちを一時封印した。この日の2本に両打ち復活の意気込みが表れた。本当に貴重な2発だった。初回、田中は山崎福の真ん中に入ってくるカーブを捉え「手応えは完璧」という先制の左2ラン。5-3の5回には「少し泳ぎましたけど、うまく引っ掛かってくれました」とチェンジアップを左翼最前列へ運んだ。守護神ブセニッツが1点差に迫られる辛勝。何とか5カードぶりのカード勝ち越しを決め、三木監督も「終わってみれば和基の2本目のホームランが大きかった」と喜んだ。 今季1、2号はいずれも左打席。この日の2本を右で打てたことに意味がある。田中は昨年5月、右打席でより負荷のかかる左手三角骨を骨折。ケガが治り、実戦復帰した後も一時的に右を封印した。結局、出場は59試合にとどまり、右打席で納得のいく練習を積み上げることもできなかった。だが両打ちをあきらめなかった。右の練習を再開した後、昨年8月に打ったシーズン唯一のアーチが山崎福から。この日、再び同投手から2本放ち「(去年)リハビリも一緒にして、気にかけてくれた岡島さんと2人で点を取れたのがうれしかった」と1、2番コンビの活躍を喜んだ。 スピードとパワーを併せもつ。18年1月、前年まで楽天に所属し、西武への移籍を決めた松井稼頭央との自主トレに参加。松井の引退後も同じ練習を取り入れる。「やっぱり僕はスイッチヒッターとして楽天に取ってもらって、スイッチヒッターとして大成したいという気持ちがある」。ポテンシャルが最大限に発揮できれば、憧れの稼頭央のような両打ちになれるはずだ。【千葉修宏】

◆楽天が逆転でオリックスを下し、8月(11日~16日)の西武戦以来、5カードぶり勝ち越しを決めた。これで5球団中、唯一負け越していたオリックスとも5勝5敗1分となり、全チームとタイ成績以上となり、貯金4で3位をキープした。 総力戦でつかんだ勝利だった。直前の雨で試合開始が34分遅れる中、先発の塩見貴洋投手が初回をわずか8球で3者凡退に仕留める好スタート。その裏すぐさま岡島豪郎捕手が2試合連続の先頭安打で出塁すると、2番田中和基外野手が2ランを放つ電光石火の先制劇だった。2回に4安打で逆転を許すも、すぐに浅村栄斗内野手が逆転3ラン。塩見も3回から立ち直り、6回からは安楽智大投手、宋家豪投手、牧田和久投手が1イニングずつを0で抑え踏ん張った。最後はアラン・ブセニッツ投手が1点差に詰め寄られたが逃げ切った。 2試合続けて1点差勝利と勝負強さも出てきた。三木肇監督は「こういう試合で、ブルペンが頑張ってくれるのはありがたいし、心強い。みんなはそれが仕事だと思って意気に感じてやってくれていますけど、昨日、今日と非常にタフですけど頑張ってくれてありがたい」と中継ぎ陣をたたえた。 派手な本塁打に注目が集まる一方で、三木監督がチームの成長を実感したシーンがあった。浅村の3ランの前に、田中が粘って四球を選んだ。「あの四球でベンチが盛り上がったのは大きい。つないでいったところの四球の大きさを、1人1人が共有してこないと力が上がってこない」。地味ながら勝利につながるプレーの価値を強調した。8日からは現在5・5ゲーム差の首位ソフトバンクとの3連戦が控える。ジワリジワリと近づいてみせる。【野上伸悟】

◆楽天浅村栄斗内野手(29)が2試合連続の21号逆転3ランで、連夜のヒーローとなった。1点を追う3回1死一、二塁から左中間最深部に豪快な130メートル弾。前夜(4日)の2発に続き、勝利を決める価値ある1発だった。主砲の活躍で5カードぶりの勝ち越し。再び上昇ムードとなってきた。心地よさそうな1発だった。オリックス山崎福の初球、真ん中高め137キロの直球を、浅村は見逃さなかった。満振り(フルスイング)でのジャストミート。打った瞬間、誰もがわかる1発で、試合を1球でひっくり返した。連夜のお立ち台で手応えを聞かれると「完璧です」。 つなぐ意識で生まれた豪快弾だった。2試合連続で3番に入った。「和基(田中)が四球でつないでくれたチャンス。後ろに大地さん(鈴木)もいますし、いい形でつなごうと思った」。前カードまでの6試合は20打数3安打と、若干ペースダウンしていた。試合後にも室内練習場で打ち込み「感覚的には徐々によくなってきている。ここ数試合は自分の間合いで打てるようになってきた。その中でボールの見極められているから、甘いボールを見逃さないで打てている」と再び量産モードとなってきた。 前夜は通算200号のメモリアルアーチを放ったが、喜びに浸る間もなく201号で新たな1歩を踏み出した。67試合目にして21本塁打、打点も70とした。23本、77打点で2部門トップの大阪桐蔭の先輩、日本ハム中田を追うが「今意識しても仕方がない」とタイトル争いには無関心で、目の前の勝負に全力を傾ける。 4回には大城の打球に追いつき、1回転して送球するなど守備でも魅せた。三木監督は「浅村らしい素晴らしい打球で、一発でバチッと仕留めてくれてさすがですね。打つだけじゃなく、守備でもベンチでも、浅村がドシッといてくれるのはありがたい」とその存在感に感服する。頼りになる主砲は「何よりもチームが勝つことが大事で、そこに貢献できているのがうれしいです」とフォア・ザ・チームでけん引する。【野上伸悟】

◆楽天が逆転でオリックスを下し、8月(11日~16日)の西武戦以来、5カードぶり勝ち越しを決めた。これで5球団中、唯一負け越していたオリックスとも5勝5敗1分となり、全チームとタイ成績以上となり、貯金4で3位をキープした。 総力戦でつかんだ勝利だった。直前の雨で試合開始が34分遅れる中、先発の塩見貴洋投手が初回をわずか8球で3者凡退に仕留める好スタート。その裏すぐさま岡島豪郎捕手が2試合連続の先頭安打で出塁すると、2番田中和基外野手が2ランを放つ電光石火の先制劇だった。2回に4安打で逆転を許すも、すぐに浅村栄斗内野手が逆転3ラン。塩見も3回から立ち直り、6回からは安楽智大投手、宋家豪投手、牧田和久投手が1イニングずつを0で抑え踏ん張った。最後はアラン・ブセニッツ投手が1点差に詰め寄られたが逃げ切った。 2試合続けて1点差勝利と勝負強さも出てきた。三木肇監督は「こういう試合で、ブルペンが頑張ってくれるのはありがたいし、心強い。みんなはそれが仕事だと思って意気に感じてやってくれていますけど、昨日、今日と非常にタフですけど頑張ってくれてありがたい」と中継ぎ陣をたたえた。 派手な本塁打に注目が集まる一方で、三木監督がチームの成長を実感したシーンがあった。浅村の3ランの前に、田中が粘って四球を選んだ。「あの四球でベンチが盛り上がったのは大きい。つないでいったところの四球の大きさを、1人1人が共有してこないと力が上がってこない」。地味ながら勝利につながるプレーの価値を強調した。8日からは現在5・5ゲーム差の首位ソフトバンクとの3連戦が控える。ジワリジワリと近づいてみせる。【野上伸悟】

◆18年の新人王、楽天田中和基外野手(26)が本領を発揮した。オリックス戦に「2番右翼」でスタメン出場。先制の3号2ラン、リードを広げる4号ソロの2発をいずれも右打席でかっ飛ばした。スイッチヒッターながら、昨年は左手三角骨を骨折したため、負担のかかる右打ちを一時封印した。この日の2本に両打ち復活の意気込みが表れた。本当に貴重な2発だった。初回、田中は山崎福の真ん中に入ってくるカーブを捉え「手応えは完璧」という先制の左2ラン。5-3の5回には「少し泳ぎましたけど、うまく引っ掛かってくれました」とチェンジアップを左翼最前列へ運んだ。守護神ブセニッツが1点差に迫られる辛勝。何とか5カードぶりのカード勝ち越しを決め、三木監督も「終わってみれば和基の2本目のホームランが大きかった」と喜んだ。 今季1、2号はいずれも左打席。この日の2本を右で打てたことに意味がある。田中は昨年5月、右打席でより負荷のかかる左手三角骨を骨折。ケガが治り、実戦復帰した後も一時的に右を封印した。結局、出場は59試合にとどまり、右打席で納得のいく練習を積み上げることもできなかった。だが両打ちをあきらめなかった。右の練習を再開した後、昨年8月に打ったシーズン唯一のアーチが山崎福から。この日、再び同投手から2本放ち「(去年)リハビリも一緒にして、気にかけてくれた岡島さんと2人で点を取れたのがうれしかった」と1、2番コンビの活躍を喜んだ。 スピードとパワーを併せもつ。18年1月、前年まで楽天に所属し、西武への移籍を決めた松井稼頭央との自主トレに参加。松井の引退後も同じ練習を取り入れる。「やっぱり僕はスイッチヒッターとして楽天に取ってもらって、スイッチヒッターとして大成したいという気持ちがある」。ポテンシャルが最大限に発揮できれば、憧れの稼頭央のような両打ちになれるはずだ。【千葉修宏】

◆オリックス・吉田正尚外野手(27)が5日、楽天戦(楽天生命パーク)に「3番・左翼」で出場。三回の先頭で右前打を放ち、連続試合安打を自己最長の「23」に伸ばした。  8月11日のソフトバンク戦から安打を打ち続けており、この一打で、球団OBのイチロー氏が1994年に2度記録した23試合に並んだ。球団記録は長池徳二氏の32試合。

◆楽天・田中和基外野手(26)が5日、オリックス11回戦(楽天生命パーク)に「2番・右翼」で先発出場し、先制となる3号2ランを放った。  一回、先頭の岡島が中前打で出塁して無死一塁。相手先発、山崎福の113キロの変化球をとらえて、左翼席にたたき込んだ。球団広報を通じて「打ったのはカーブかスライダー。タケ(岡島)さんが先頭で出て、後ろにすごいバッター(浅村)がいるので、とにかくつなぐ意識で打席に入りました。手応えは完璧でしたね。結果が出せてよかったです」とコメントした。

◆楽天・浅村栄斗内野手(29)が5日、オリックス11回戦(楽天生命パーク)に「3番・二塁」で先発出場し、逆転となる21号3ランを放った。  2-3、1点を追う三回1死一、二塁。相手先発・山崎福の初球、137キロの高めに浮いた直球を強振し、左中間席にたたき込んだ。球団広報を通じて、「打ててよかったです。逆転できてよかったです」とコメントした。

◆楽天が逃げ切った。2-3の三回に浅村の21号3ランで逆転し、五回に田中のこの日2本目となる4号ソロで加点した。塩見が5回3失点で4勝目を挙げ、ブセニッツが10セーブ目。オリックスは追い上げも及ばず3連敗を喫した。

◆楽天のスイッチヒッター、田中和基外野手(26)が5日、オリックス11回戦(楽天生命パーク)に「2番・右翼」で先発出場し、2本塁打を放った。一回にオリックス・山崎福から先制3号2ラン。右打席では今季初アーチとなった。五回にも同じく山崎福から4号ソロを左翼席に運んだ。  試合後の一問一答は以下のとおり。  --右打席では今季初の2発  「昨年は(左手三角骨を骨折をして)手の状態が悪くて、一度(右打ち)やめた。でも、球団にはスイッチで獲得していただき、僕自身もスイッチで大成したいと思っています。この気持ちは、今後もぶらさないようにやっていきたい」  --岡島の復活は刺激  「岡島さんとは去年、リハビリもずっと一緒で、よくお食事にも連れて行ってくださいました。1月の自主トレも誘っていただいて、いろいろと気にかけてもらい、一緒に過ごした時間が長かった。その岡島さんと1、2番を組んで、2人で点を取れたことはすごくうれしい」  --昨年はけがに泣かされた  「昨年は新人王に選んでいただいた次の年ということで、自分もやらなきゃという気持ちもあり、(周囲の)期待もすごくあったと思う。昨年ダメな結果で、今年は逆に、開幕も2軍だったので、むしろ上がることしかないと思いながらやっている。結果がでても、でなくても、気持ちを整理してやれています」

◆両打ちが蘇った。楽天・田中和基外野手(26)が、オリックス戦で2本塁打。右打席で今季初めてアーチをかけた。  「試行錯誤しながらですが、右(打席)で(2発)打てたのは収穫になりました」  一回無死一塁で左腕・山崎福のカーブを捉え、左翼席に先制の3号2ラン。チームに8月18日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来となる、一回の得点をもたらした。  5-3の五回にも右打席で、山崎福から左翼ポール際に4号ソロ。九回に1点差に詰め寄られ、逆転のピンチを招いただけに、三木監督は「結果、2本目の本塁打がとても大きかった」と最敬礼した。  昨年は左手三角骨を骨折し、リハビリ生活が続いた。患部の影響から右打ちを封印。しかし「球団にはスイッチで獲得していただき、僕自身もスイッチで大成したかった」と鍛錬に励んだ。  1番・岡島と計5得点。「去年のリハビリも一緒で、1月の自主トレも誘っていただき、一緒に過ごした時間が長かった。2人で1、2番を組んで、点を取れたことがすごくうれしい」と田中。両打ち全開で、楽天打線に火をつける。 (広岡浩二)

◆若き大砲がレジェンドに肩を並べた。オリックス・吉田正が三回に右前打を放ち、連続試合安打を球団OBのイチロー氏が1994年に2度記録した「23」とした。  「光栄なことだと思います。またあした、続けていければと思います」  チームは5-6で敗れただけに笑顔はなかったが、誇るべき記録だ。三回先頭で楽天先発・塩見の変化球をとらえ、一、二塁間を破った。8月11日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)から安打を打ち続け、打率はリーグトップの・374。バットを振れば「H」ランプを灯す、まさに打ち出の小づち状態。「変わらず、しっかり甘い球を打って、ストライクを好球必打で打てている」と好調を維持している。  球団で23試合連続安打以上をマークしたのは、2011年の後藤光尊(現2軍打撃コーチ)の26試合以来5人目。ブルーウェーブ時代のイチロー氏を知る中嶋監督代行も「すごいことだと思います。(相手が)警戒しているなかであれだけ打っている。すごいです」とたたえた。この勢いなら、長池徳二氏が持つパ・リーグ記録でもある球団記録(32試合)を塗り替えるのも夢ではない。  「一日一本続けて。チャンスで、だったり。(でも意識は)出塁ですね、ヒットより出塁」  頭にあるのはあくまでもチームの勝利につながる一打とプレー。背番号「34」が、球史に名を刻んでいく。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
38263 0.594
(↓0.009)
-
(-)
53289
(+4)
243
(+5)
82
(+1)
44
(-)
0.240
(-)
3.300
(↓0.02)
2
(-)
ロッテ
37282 0.569
(↑0.006)
1.5
(↑1)
53288
(+5)
307
(+4)
60
(+2)
55
(-)
0.245
(↑0.002)
4.380
(↑0.02)
3
(-)
楽天
34303 0.531
(↑0.007)
4
(↑1)
53339
(+6)
297
(+5)
71
(+3)
42
(-)
0.265
(-)
4.230
(↓0.01)
4
(-)
日本ハム
32323 0.500
(↑0.008)
6
(↑1)
53293
(+6)
294
(+2)
55
(-)
35
(+1)
0.254
(↑0.001)
4.000
(↑0.03)
5
(-)
西武
29342 0.460
(↓0.008)
8.5
(-)
55288
(+2)
297
(+6)
67
(+1)
41
(+1)
0.249
(↓0.001)
4.460
(↓0.03)
6
(-)
ORIX
21415 0.339
(↓0.005)
16
(-)
53235
(+5)
294
(+6)
43
(-)
53
(+1)
0.240
(↑0.001
4.210
(↓0.04)