日本ハム(★3対5☆)楽天 =リーグ戦14回戦(2020.09.02)・札幌ドーム=
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楽天
0000000055920
日本ハム
00003000031101
勝利投手:池田 駿(1勝0敗0S)
(セーブ:ブセニッツ(1勝1敗8S))
敗戦投手:秋吉 亮(1勝2敗12S)

本塁打
【日本ハム】中田 翔(22号・5回裏2ラン)

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◆楽天が逆転勝ち。楽天は3点ビハインドで迎えた9回表、1死満塁から岡島の走者一掃の適時打で同点とする。なおも続く好機で田中の適時打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・池田駿が2年ぶりの白星。敗れた日本ハムは、5番手・秋吉が誤算だった。

◆日本ハム中田翔内野手(31)が、豪快に5試合ぶりの1発を放った。 5回、西川の犠飛で1点を先制し、なお1死一塁の好機。楽天涌井の初球147キロを捉えて、中堅右にぶち込んだ。22号2ランに「楽な気持ちで打席に入れました。自分のスイングを心掛けて、最高の結果になって良かったです」。5回無失点と好投した先発上原を「上原、さまさまです」と、たたえた。 3回の第2打席では、右翼ポール際の特大飛球がファウル判定に。リプレー検証も覆らず、スタンドからは「え~?」と大きなため息がもれていたが、文句なしの本塁打でしっかり"リベンジ"した。

◆両先発投手が順調な立ち上がり。日本ハム上原は3回まで1安打無失点。一方の楽天涌井も4安打無失点で、両軍0が続いた。 楽天は5回2死二塁で小深田が右飛に倒れる。日本ハムはその裏、西川の左犠飛と中田の中越え22号2ランで3点を先制した。 楽天は9回1死満塁で岡島が左中間へ走者一掃の適時二塁打で同点。続く田中も適時二塁打で逆転し、連敗を3で止めた。池田駿初白星。秋吉2敗目。

◆今季初先発で5回を散発2安打無失点と好投した日本ハム上原健太投手だったが、9回に試合をひっくり返され、昨年6月2日以来の白星を逃した。 この日は自己最速の152キロを記録。伸びのある直球で押し、変化球も切れた。投手部門でリーグ2冠の楽天涌井と堂々と投げ合い「本心で言えば厳しいというか、難しいなと思っていた。逆に欲が出ず、投げられたのが良かった」と、自信を深めていた。

◆日本ハムが痛すぎる逆転負けを喫した。楽天14回戦(札幌ドーム)の最終9回。3点リードでマウンドに上がった守護神の秋吉が、まさかの5失点でKO。その裏に1死満塁とサヨナラ勝利のチャンスをつかむも、西川が一ゴロ併殺打で試合は終わった。会心の勝利を目前でつかめなかった栗山英樹監督(59)は「まあ、クローザーを出しているので、それはこちらの責任」と淡々と振り返った。 戦略通りの試合展開を、勝利に結び付けられなかった。2番に今季初めて近藤を起用した打線は難敵の楽天涌井から、5回にしっかり得点を奪った。1番から始まった攻撃で大田、近藤が連打でチャンスを拡大し、西川の犠飛と中田の22号2ランで3得点。「みんな、何とかしようという気持ちが形になった」と栗山監督が試合前に「仕掛けなければいけない」と話していた打順変更が実を結んだ。 今季初登板初先発に抜てきした上原も、5回無失点と堂々と投げ切った。栗山監督は「本当に200点満点」と想定以上の内容もある力投で試合をつくり、6回はマルティネスを来日初リリーフで投入。8月20日楽天戦で右手薬指に打球を当てた影響で登板間隔が空いた助っ人は不慣れなシチュエーションながら3者凡退で切り抜けた。 最後は自信を持つブルペン陣で押し切るプランが、はまったかに見えたが、青写真は完成寸前で阻まれた。勝っていれば3位タイ浮上で貯金1から、借金生活へ再転落。「クローザーは大変だし、信じていっているだけ」と栗山監督は悔しい登板となった秋吉への信頼を口にした。痛恨の試合は、終わった。また、新たな試合へ切り替えて臨むだけ。悔しさをぶつける舞台は、たくさん残っている。【木下大輔】

◆日本ハムのニック・マルティネス投手が来日3年目で初救援&初ホールド。 6回から2番手で登場し、打者3人を完璧に抑えた。前回先発した8月20日楽天戦(札幌ドーム)で右手薬指を打撲。「久しぶりにマウンドに上がれることがうれしい。投げている感触も良かった」と手応えを口にした。今月1日から中継ぎ要員としてブルペン待機しており、栗山監督は「ある程度、状態が確認できるまでは」と現状維持で先発復帰の時期を見極める方針。

◆イヌワシ打線が、最後の最後に牙をむいた。楽天が3点を追う9回、日本ハムの守護神秋吉を打ち崩し、ひっくり返した。岡島の同点適時二塁打、田中の勝ち越し適時二塁打など、この回7連打で5得点。8回まで2安打も、12球団唯一のチーム300点超えの打線が火を噴いた。連敗を3で止め、4位日本ハムとの同率3位も逃れ、2ゲーム差をつけた。優勝争いへ土壇場で食らいついた。三木監督が感情を爆発させた。3点を追う9回1死満塁。岡島が左中間を破る走者一掃の同点打に、続く田中も左翼フェンス直撃の勝ち越し適時二塁打。顔を赤くした三木監督が右腕を掲げ「よっしゃ!」と叫んだ。選手、コーチ、スタッフと狂喜乱舞した。 三木監督 何が起こるか分からないので感情を出すのはどうかなと。でも今日はちょっと違う。選手と一緒に声を出した。こういうことも大事なのかなと勉強になった。選手にありがとうございます、ですね。 うっぷんを晴らした。8回までは鈴木大の2安打のみ。でも、ただでは終わらない。日本ハムの守護神秋吉から、鈴木大の右前打を皮切りに5安打。続く堀から途中出場の下妻が3年ぶり通算2安打目の右前打。銀次も右前へ31試合ぶりの適時打で7連打。ドバドバと得点が生み出した。 鈴木大 後ろに良い打者がいるので出塁すれば何とかなると思った。 岡島 チームのみんなが満塁で回してくれて絶対打ってやろうと思った。 田中 大地さんから先輩方がつないでくれたので初球から行こうと思った。 負ければ今季最長タイの4連敗。最多8の貯金が最少タイの1。4カード連続負け越しに4位日本ハムと同率3位。負のデータが並ぶところだったが、チーム一丸で吹き飛ばした。 ドラマは簡単には終わらない。9回1死満塁。守護神ブセニッツが日本ハム西川を一ゴロ併殺で勝利!...となるはずが、一塁のアウト判定に日本ハム栗山監督がリクエスト。約2分後。判定変わらず試合は終わった。三木監督は両腕を突き上げ、ベンチ前で選手たちを迎えた。「この勝ちを明日につなげないとダメ。ただ隙にもなってはいけない」。混パの熱は冷まさない。【桑原幹久】

◆6月に巨人からトレードで加入した楽天池田駿投手が移籍後初勝利を挙げた。 3点を追う8回1死一、二塁から登板。日本ハム平沼を二ゴロ併殺に打ち取り、直後の逆転劇で白星が舞い込んだ。18年8月4日中日戦以来760日ぶりの通算2勝目。「1、2軍を行き来して大変な生活で、朝から夜までご飯を作って待ってくれている妻に仙台へ帰ったら渡したい」と記念球を大事そうに握った。

◆本塁打と打点の2冠を維持する日本ハム中田が、5試合ぶりの1発。 西川の犠飛で1点を先制した直後の5回、1死二塁から楽天涌井の初球147キロを捉えて、バックスクリーン右へ突き刺した。これが通算248本目。「ハルキ(西川)が先に点を取ってくれたので、楽な気持ちで打席に入れた。自分のスイングを心掛けて、最高の結果になって良かったです」と大満足も、チームは痛い逆転負けとなった。

◆日本ハムの中田翔内野手(31)が2日、楽天戦に「4番・DH」で先発出場し、ド派手な22号2ランを放った。1点を先制した五回、なお1死一塁。8勝を誇る涌井の初球、147キロの直球を強振し、バックスクリーンにほうり込んだ。球団広報を通じて、「(西川)遥輝が先に点を取ってくれたので、楽な気持ちで打席に入れました。自分のスイングを心がけて、最高の結果になってよかったです。(味方先発)上原、サマサマです」とコメントした。

◆楽天が逆転勝ちで連敗を3で止めた。0-3の九回に岡島の3点二塁打、田中の適時二塁打、銀次の適時打で一挙5点を奪った。八回のピンチを抑えた池田駿が移籍後初勝利。日本ハムは抑えの秋吉が乱調で勝率5割を切った。

◆日本ハムは3-0の九回に登板した抑えの秋吉が1死から5連打を浴びて逆転された。栗山監督は「クローザーを出しているので。それはこちら(首脳陣)の責任」と言うしかなかった。  勝てば3位に並べた試合で後味の悪い敗戦。重苦しい空気が漂う中、栗山監督は「いろんなことをメッセージとしてしっかり受け止め、3日からやっていく」と話した。

◆楽天の池田駿が巨人から移籍後初勝利を挙げた。0-3の八回1死一、二塁のピンチで登板し、平沼を二ゴロ併殺に仕留めた。直後にチームが逆転して白星が付き「ビハインドで投げることが多いので、自分の投げた後は追い付け追い越せと思っている。実際、こうなると驚きでいっぱい」と喜びをかみしめた。  ウィーラーとの交換で巨人から6月に加入した。「白星こそ付いたが、まだ移籍して真の意味で貢献できていない。これをきっかけに、移籍して良かったと思ってもらえるピッチングをしたい」と意気込んだ。

◆日本ハムの上原は先発で今季初登板し5回2安打無失点と好投した。チームが逆転負けして勝利はならなかったが、自己最速を1キロ更新する152キロをマークし「真っすぐにこだわって思い切って投げることができた」と手応えを語った。  2016年に明大からドラフト1位で入団。身長190センチの身体能力の高さを生かし切れておらず「ゼロに抑える投球を続けないといけない」と気を引き締めた。

◆楽天が2日、日本ハム14回戦(札幌ドーム)に5-3で逆転勝ちし、連敗を3で止めた。0-3の九回1死から7者連続安打で5点を奪う猛攻。田中和基外野手(26)が、決勝打となる左中間適時二塁打を放った。負ければ日本ハムに3位に並ばれた一戦に劇的勝利。首位ソフトバンクとのゲーム差を5に詰めた。  痛烈な打球が左中間フェンスを直撃する。二走・岡島が余裕でホームイン。田中が、最終回の土壇場で勝ち越し適時二塁打を放った。  「九回表が始まるときも、まだまだいける。チームは引いていなかった。大地(鈴木)さんから始まり、先輩たちがつないでくれて、思いっきり初球からいったろうと思いました」  3点を奪い同点に追いついた九回、なおも1死二塁。抑えの秋吉の初球、128キロのチェンジアップをたたき、有言実行だ。敵地・札幌ドームは静まり返り、楽天ベンチはお祭り騒ぎとなった。  圧巻の猛攻-。九回1死から、楽天では2005年9月2日のオリックス戦の三回、06年6月6日の横浜戦の三回に次いで14年ぶり3度目となる7者連続安打で一挙5点奪い、試合をひっくり返した。岡島が左中間に同点を呼ぶ3点二塁打、銀次は右前適時打。三木監督は「試合が終わるまで冷静でいないといけないが」と言いながらもベンチで喜びを爆発させた。  8勝の涌井が先発し、五回に3点を先制されたが、6回3失点と踏ん張った。立役者の田中は「涌井さんが投げて、しまった試合になり、池田さんの併殺打で流れが来た」と証言した。  3位のチームは、負ければ日本ハムに並ばれていた。指揮官は「最後は本当に素晴らしかった。欲をいえば早い段階で涌井を助けたかった。野球は何が起こるか分からない」と"奇跡"を振り返った。  さらに、「岡島の持ち味がでて、田中、銀次、みんながチームを救ってくれた。選手に『ありがとうございます』といいたい」と感謝。チーム一丸でつかんだ価値ある勝利。上位チームに食らいつく。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
37243 0.607
(-)
-
(-)
56277
(+3)
230
(+3)
77
(+2)
41
(-)
0.241
(-)
3.330
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
34282 0.548
(↓0.009)
3.5
(↓0.5)
56271
(+2)
295
(+4)
55
(-)
51
(+1)
0.240
(↓0.001)
4.410
(↑0.03)
3
(-)
楽天
32293 0.525
(↑0.008)
5
(↑0.5)
56329
(+5)
285
(+3)
65
(-)
42
(-)
0.268
(-)
4.250
(↑0.02)
4
(-)
日本ハム
30313 0.492
(↓0.008)
7
(↓0.5)
56281
(+3)
286
(+5)
54
(+1)
32
(-)
0.253
(↑0.001
4.070
(↓0.02)
5
(-)
西武
28322 0.467
(↑0.009)
8.5
(↑0.5)
58275
(+4)
281
(+2)
63
(+1)
40
(+1)
0.249
(↓0.001)
4.400
(↑0.04)
6
(-)
ORIX
21385 0.356
(-)
15
(-)
56223
(+3)
279
(+3)
42
(-)
48
(+2)
0.241
(-)
4.150
(↑0.03)