巨人(☆3対2★)中日 =リーグ戦15回戦(2020.08.30)・東京ドーム=
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中日
0001100002400
巨人
30000000X31110
勝利投手:大江 竜聖(2勝0敗0S)
(セーブ:デラロサ(0勝0敗7S))
敗戦投手:勝野 昌慶(1勝3敗0S)
  DAZN
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◆巨人が接戦を制した。巨人は1回裏、松原の犠飛で1点を先制する。なおも1死二三塁の好機をつくると、丸の2点適時打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、2番手・大江が今季2勝目。敗れた中日は、9回に一打逆転の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆巨人は1回に松原の犠飛、丸の2点適時打で3点を先制した。プロ初勝利を目指す先発の直江は3回まで無安打無失点に抑えた。 中日は4回に高橋の適時打で1点を返すと、5回は平田の適時打で1点差に迫った。巨人直江は4回途中1失点で降板した。 巨人が1点差を守り抜き、2カード連続の勝ち越しを決めた。2番手大江が2勝目。デラロサが7セーブ目。中日勝野が3敗目。

◆中6日を回避した4連続完投勝利中の中日大野雄に代わって先発した勝野昌慶投手が、初回に3失点。打線は4安打で巨人の継投策を崩せず連敗を喫した。 与田剛監督は「チャンスをつくって1本が出ないとこういう展開になってしまう」と話した。8月は5カード連続勝ち越しと好調な時期もあったが、結局13勝11敗2分け。自力優勝の可能性を失ったまま9月戦線に向かう。 ▽中日村上打撃コーチ(1点差まで詰め寄ったが打線は4安打2得点) よくなってきたようで、乗りきれてないところがある。打てないと引きずってしまう傾向があるので、前を向いてだれかが打てなかったら俺が打ってやる、といった気持ちを前面に出して戦っていきたい。 ▽中日勝野(初回3失点以降は6回まで粘り強い投球も3敗目) 立ち上がりは力んでしまいましたが、回が進むごとに修正することができたと思います。

◆巨人坂本勇人内野手が、7試合連続安打で復調を印象づけた。1回に左翼への二塁打で出塁し、松原の犠飛で生還。2回、7回にも左前打を放ち、8月25日のヤクルト戦以来の3安打をマークした。 今季初の同一カード3連敗を喫した広島戦後、坂本、丸、岡本に奮起を求めた原監督は「一時のものは脱出したかなと思いますね。打率もちょっとかっこよくなってきたね」と上昇気配を感じた。

◆巨人原辰徳監督(62)が「勝利至上継投」で、7月26日以来5週間ぶりの日曜日勝利を挙げた。プロ初勝利を目指した2年目の直江大輔投手(20)を4回2死満塁のピンチで降板させ、2番手大江を投入。5回以降はセ・リーグ1位の防御率を誇る救援陣が1点差で逃げ切った。5番丸佳浩外野手(31)は昨年8月以来の1試合4安打をマーク。今季最多の貯金14として、勝負の13連戦を前にがっちり首位をキープした。19年の8月30日。巨人丸は阪神戦で、1発を含む4安打3打点で勝利へ導いた。20年の8月30日。相手は中日でも、やはり4本のヒットが生まれた。4日阪神戦の第4打席から25打席連続無安打を味わった男が、今季初の4安打。「足を引っ張りまくっていたので、なんとか挽回したい思いで1日1日頑張っている」。2年連続で夏の終わりを彩った。 「お助け丸」として初回から後輩をレスキューした。1点先制した直後の1死二、三塁で、右前へ2点適時打。先発した高卒2年目の直江をバックアップした。「前回は援護できなかったので、なんとか今日は初回からしっかりと援護していこうという話をしていた」と有言実行した。 「5番丸」も、後輩を支える。開幕から2、3番が主戦場だったが、14日から1試合を除いて5番に入る。2、3番では打率2割台だったが、5番では14試合で打率4割2分とバットが止まらない。7月まで打率3割台だった不動の4番・岡本が、ここに来て2割6分5厘。原監督も「やっぱり和真の後ろに丸がいるということで、相手チームはちょっと嫌だと思いますね。僕が監督なら嫌だと思うね」と2代目若大将を支える「5番丸」の存在意義にうなずいた。8月最終戦。主役はやはり背番号「8」だった。【栗田尚樹】

◆巨人原辰徳監督(62)が「勝利至上継投」で、7月26日以来5週間ぶりの日曜日勝利を挙げた。プロ初勝利を目指した2年目の直江大輔投手(20)を4回2死満塁のピンチで降板させ、2番手大江を投入。5回以降はセ・リーグ1位の防御率を誇る救援陣が1点差で逃げ切った。5番丸佳浩外野手(31)は昨年8月以来の1試合4安打をマーク。今季最多の貯金14として、勝負の13連戦を前にがっちり首位をキープした。原監督が意を決してベンチから歩み出た。3回まで完全投球を続けた直江が3点リードの4回2死一、二塁から中前適時打を浴び、続く阿部に対してはスライダーがホームベースの手前でワンバウンドした。 四球で2死満塁。球数は66球。まだリードは2点。このピンチを脱すれば。5回まで投げ切れば...そんな邪念に左右されず、表情を変えずに交代を告げた。 「自分の思っているボールがいってなかった。いく確率が少なくなった。球数も70球弱。あそこは大江に任せた。お兄ちゃんに任せたというところですね」 プロ初勝利を目指した"末っ子"から兄たちへの継投。決断のバックボーンには、セ・リーグ1位の防御率を誇る救援陣の存在がある。昨季リーグ4位の3・68だったリリーフ陣の防御率は今季、同1位の3・36に向上。2番手大江が三振で切り抜けると、4番ビシエドから始まる1点差の6回には変則左腕の高梨を投入した。 ここまで対右打者25打数無安打。勝負イニングを無失点で切り抜け、指揮官は「1球に非常に集中力がある。うちのリリーバーのいい教本になっている」。7回からは大竹、中川、デラロサをつぎ込み、6回以降は無安打で逃げ切った。「野球は点取りゲーム。どんな展開でも1点を上回ることが大事。守り切ったのは大きい」と評した。 宮本投手チーフコーチは「みんなで作品を作ろうという一体感。いい空気がブルペンに流れている」と言う。今季から試合前に傾斜を使った投球練習を増やし、スコアラー経験のある村田ブルペンコーチが配球を指導。1カ月以上勝利のなかった鬼門のサンデーを1点差で突破し、勢いに乗って9月の13連戦に向かう。【前田祐輔】 ▽巨人直江(2度目の先発は4回途中66球1失点。初勝利はお預け)「任されたイニングは投げ切らなければいけないです。打順の2巡目を意識しつつ、意識しすぎず、自分自身をコントロールする能力を身につけないと抑えられないと思いました」 ▽巨人宮本投手チーフコーチ(直江について)「彼らしいピッチング。落ち着いたね。力まず、変化球も良かった。直江も戸郷と将来のジャイアンツを背負ってもらいたいなと。育成というところで直江は置いています。1歩ずつ階段を上がってくれればなと思っています」

◆巨人が中日に競り勝ち、このカードの勝ち越しを決めた。  巨人は一回無死三塁、松原の犠飛で先制すると、さらに連打でチャンスを作り1死二、三塁で丸が右前2点適時打。中日先発の勝野から3点を奪った。  今季初勝利を目指す高卒2年目の先発・直江は3回まで無安打投球。しかし四回、高橋の中前適時打で1点を失うと、さらに2死満塁となったところで無念の降板となった。このピンチは2番手・大江が京田を空振り三振に仕留めて脱した。  中日は五回2死二塁、平田の二塁内野安打の間に二塁走者が生還。1点差に詰め寄ったが、巨人の中継ぎ陣が六回以降を無安打無失点と完璧な継投。九回、抑えのデラロサが3四死球で1死満塁のピンチを招くも、最後は遊ゴロ併殺でしのいだ。

◆巨人の2年目の直江がプロ2度目の先発登板で四回途中まで3安打1失点だった。三回までは一人も走者を出さず、完璧な投球だったが2巡目に入った四回につかまった。平田、アルモンテに連打を浴び2死から高橋に適時打を許した。続く阿部に四球を与えて降板し「任されたイニングは投げ切らないといけない」と反省した。  プロ初登板だった前回登板の23日の広島戦でも4回でマウンドを降り「2巡目の重要性は分かっていた。そこを意識しつつ、意識し過ぎず自分自身をコントロールする能力を身に付けないと抑えられない」と悔しがった。(東京ドーム)

◆中日は1点を追う九回に3四死球でもらった1死満塁の好機を生かせなかった。大島が初球を打ちにいったが遊ゴロ併殺打となり試合終了。与田監督は「ストライクを取りに来るところを狙ったわけだから仕方ない」と結果を受け止めた。  19日のヤクルト戦で11得点した後は、全て5点以内に抑え込まれている。村上打撃コーチは「良くなってきたようで、乗り切れていない。打てないと引きずってしまう」と打線の奮起を促した。(東京ドーム)

◆坂本が5試合ぶりの3安打と気を吐き、通算2000安打まで残り62本とした。一回先頭でいきなり左翼線二塁打を放つと、暴投の間に三進し、松原の中犠飛で先制のホームを踏んだ。打率は・256まで上昇し、原監督は「打率もちょっと格好良くなってきた」。通算157度目の猛打賞とし、セ・リーグ歴代7位の山本浩二(広島)まであと「1」に迫った。

◆松原が一回に中犠飛、七回は右前打を放った。2番打者に定着した25日以降、チームは5勝1敗で、離脱したパーラの穴を埋めている。日本テレビ系の試合中継の副音声には兄で、お笑いコンビ・ロングアイランドの松原侑潔(ゆい)が登場し「もう心臓がバクバク。(安打は)うれしい。ナイスバッティング」と大興奮だった。

◆巨人・丸佳浩外野手(31)が、移籍後2度目の4安打&2打点で完全復活を証明した。  「シーズン序盤から足を引っ張りまくっていたので、なんとか挽回したい思いで頑張っている。今は自分の間合いがしっかりできている」  1点を先制した直後、一回1死二、三塁で勝野から放った右前への2点打など、全4打席で3方向へ安打をマーク。二回以降は無得点だった打線を鼓舞し続けた。昨年8月30日の阪神戦(甲子園)以来ちょうど1年ぶりの4安打で、チームは8月の日曜日5戦目で初白星を飾った。  6月の開幕当初から不調で、今月12日のヤクルト戦(東京ドーム)では昨季からの定位置だった2、3番を外れ、6番に。そこから巻き返し、現在は5番に定着。最近5試合は18打数9安打の打率5割で、同10試合で6度のマルチ安打。8月9日時点の打率・224から同・279まで上昇させた。  「(丸は)素晴らしい。和真の後ろに丸がいるのは、僕が相手の監督なら嫌だと思う。むしろ前(3番)より後ろの方が。和真もいまいち前半戦のように"一本立ち"には、やや足りていないわけだからね」  原監督は、8月は打率・218と苦しむ4番の岡本をカバーする丸をたたえた。この1週間の6試合で打線は計81安打と打ちまくり、5勝1敗で貯金は今季最多の「14」。押せ押せムードに乗り、9月1日からの48日間で44試合を戦う超過密日程に突入する。(谷川直之)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
35213 0.625
(↑0.007)
-
(-)
61283
(+3)
201
(+2)
78
(-)
37
(-)
0.260
(↑0.001
3.370
(↑0.04)
2
(-)
DeNA
31283 0.525
(↓0.009)
5.5
(↓1)
58254
(+4)
231
(+6)
62
(+2)
13
(-)
0.270
(-)
3.580
(↓0.04)
3
(-)
阪神
29283 0.509
(↑0.009)
6.5
(-)
60258
(+5)
238
(+3)
57
(+1)
40
(-)
0.242
(↓0.001)
3.550
(↑0.07)
4
(-)
中日
27324 0.458
(↓0.008)
9.5
(↓1)
57209
(+2)
263
(+3)
34
(-)
16
(+1)
0.239
(↓0.001)
3.870
(↑0.01)
5
(-)
広島
24306 0.444
(↓0.009)
10
(↓1)
60259
(+3)
273
(+5)
63
(+1)
25
(-)
0.265
(↓0.001)
4.140
(-)
6
(-)
ヤクルト
24315 0.436
(↑0.01)
10.5
(-)
60260
(+6)
317
(+4)
55
(+1)
38
(+1)
0.251
(↑0.002)
4.830
(↑0.01)