西武(★5対7☆)楽天 =リーグ戦6回戦(2020.08.11)・メットライフドーム=
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楽天
12000210171401
西武
0004001005703
勝利投手:弓削 隼人(3勝1敗0S)
(セーブ:ブセニッツ(1勝0敗5S))
敗戦投手:髙橋 光成(2勝5敗0S)

本塁打
【楽天】辰己 涼介(4号・2回表2ラン)
【西武】栗山 巧(5号・4回裏2ラン),メヒア(2号・4回裏2ラン),メヒア(3号・7回裏ソロ)

  DAZN
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◆楽天は1点ビハインドの6回表、2死満塁の好機から小深田の2点適時打が飛び出し、逆転に成功する。続く7回には、島内が適時打を放ちリードを広げた。投げては、先発・弓削が今季3勝目。敗れた西武は、メヒアが2本塁打を放つ活躍を見せるも、投手陣が振るわなかった。

◆西武山川穂高内野手(28)が、楽天6回戦(メットライフドーム)のスタメンから外れた。9日の日本ハム戦で負傷し、右足首の捻挫と発表された。 試合前練習、シートノックともに回避した。

◆楽天浅村栄斗内野手(29)が4試合、13打席ぶりの安打となる先制適時打を放った。 1回2死一塁、西武高橋光の直球を右翼へはじき返した。フェンス中段に直撃の適時二塁打で先制点を挙げた。 「打ったのはストレート。先制のチャンスでしたからね。打てて良かったです」と淡々と振り返った。

◆6試合ぶりスタメン出場の楽天辰己涼介外野手(23)が、10試合ぶりの1発となる4号2ランを放った。 1点リードの2回2死一塁、西武高橋光の初球内角カットボールを捉えた。右翼スタンド中段へ強烈な打球が飛び込んだ。 「9番右翼」で4日ソフトバンク戦以来のスタメン。7月31日ロッテ戦以来の1発に「うまく反応できました。結果が出せて良かったです」と喜んだ。ただ、1つ反省点も。「いつもホームランの時に最後にカメラに向かって(ユニホーム袖の)『がんばろう東北』を見せるんですけど忘れてしまいました。すみません」と申し訳なさそうに話した。

◆16年6月以来4年ぶりに3番に座った西武栗山巧外野手が爽快な一撃を放った。 3点を追う4回無死一塁、楽天弓削の肩口からのカットボールを強振。右翼席へ放り込んだ。山賊打線を呼び起こす5号2ランに「思い切って行きました!」と躍動感を漂わせた。 「ライオンズ70周年」記念ユニホームで挑んだ一戦。黄金期をほうふつさせるデザインで常勝の伝統を継承する。

◆楽天は1回、浅村が先制適時打。2回には辰己の4号2ランで追加点を挙げた。西武は楽天先発弓削の前に3回まで1安打。 西武は4回に栗山の5号2ラン、メヒアの2号2ランで一時逆転。楽天は6回に小深田の2点適時二塁打で再び勝ち越す。 楽天が首位をキープした。貯金は6。弓削が5回3失点で3勝目。西武は接戦を落とし、5連敗で借金6に沈んだ。高橋光は5敗目。

◆西武が接戦を落とし5連敗に沈んだ。一時は栗山、メヒアの1発攻勢で逆転に成功するも再逆転を許し、力尽きた。 辻発彦監督は「投手は必死に抑えていっての結果。打線も粘って、最後まで諦めずにやっている。そこは変わらない」。2週間ぶりに本拠地に帰還もカード初戦を落とし、辻体制でのワーストを更新する借金6に膨らんだ。

◆「こぶちゃん」の勢いが止まらない。楽天ドラフト1位の小深田大翔内野手が逆転打を含む2安打3打点と躍動し、ソフトバンクとの同率首位を守った。1点を追う6回2死満塁。西武平良の154キロにやや差し込まれたが、ふらっと上がった打球は三塁後方の左翼線へポトリ。ワンバウンドでブルペンへ飛び込み、逆転のエンタイトル2点適時二塁打となった。「『切れるな!』と思いながら走りました。あまりいいヒットじゃなかったですけど結果が出てよかった」と汗をぬぐった。 存在感が光る。7月23日オリックス戦から17試合連続スタメン出場中。この期間は69打数22安打、打率3割1分9厘と好調だ。168センチと小柄ながら、大阪ガス時代の先輩の阪神近本らを参考としたフォームで直球にも押し負けない。プロ入り後もタイミングをとる始動を早めるなどの対策で進化する。 1点リードの9回にも2死三塁から平井のカットボールをしぶとく左前へ落とす適時二塁打。派手さはなくとも、要所で仕事を果たした。7月28日ロッテ戦からは13試合連続で1番に座る。「もっともっと出塁率を上げられるようにしたいです」と鼻息荒い「こぶちゃん」の熱い夏は、まだまだ続く。【桑原幹久】 楽天三木監督(2安打3打点の小深田に)「チームの勝利に非常に貢献してくれた。今日はいい日だったと思う」

◆楽天は1回、浅村が先制適時打。2回には辰己の4号2ランで追加点を挙げた。西武は4回に栗山の5号2ラン、メヒアの2号2ランで一時逆転。しかし楽天は6回に小深田の2点適時二塁打で再び勝ち越し、さらに7回に島内が右前適時打で1点を追加、これが両軍21安打の乱打戦を制す決勝打となった。楽天島内(7回に右前適時打)「チャンスで打てて良かったです。浅村栄斗魂です。(真顔で)」

◆「見返してやりたいん弾」で"1発回答"した。楽天辰己涼介外野手(23)が11日、西武6回戦(メットライフドーム)に「9番右翼」で5試合ぶりのスタメン出場。1点リードの2回に4号2ランを放ち、三木監督の起用に応えた。18年新人王の田中、渡辺佳らを含め、外野定位置争いは激しい。10試合ぶりの1発でアピールした。チームは貯金を6に伸ばし、ソフトバンクと並び、首位をキープした。白球に飢えた辰己が、頭からガツンとかみついた。1点リードの2回2死一塁。西武高橋光の初球、内角140キロカットボール。体に食い込んでこようが、お構いなし。脇をがっちり締めて振り払った。打球は高々と舞い上がり、右翼スタンド中段まで到達。「結果を出して首脳陣を見返したいという思いでプレーしました。カットボールにうまく反応できました」。5試合ぶりのスタメン出場に一振りで応えた。 指揮官からの熱は、十二分に届いている。だからこそ、バットに熱がこもる。 辰己 期待していただいているんですけど、よく裏切るので(監督が)「あぁ...」という感じのシーンをよく見ます。申し訳ないなと思っています。だからこそ裏切らないように頑張りたいです。 開幕から17試合連続でスタメン出場も三木監督は「僕があいつに求めることは高い」と緩めない。守備時に送球判断を間違えれば「あれはミス」と言い切る。ファームで好調の田中を4日に昇格させた。「開幕からスタメンが多かったが練習でやっていることがなかなかうまくできない、状況判断ができなくて苦しんでいる。こういう状況が人間、選手を成長させる時期。評価は人から受ける。自分自身を知ることが辰己には大事。(田中)和基がきて意識はあると思う」。明確な狙いを持って成長を促す。 この日の1発でも、評価がうなぎ上りとはならない。「また1つ成長につながると思う。でもあいつに望んでいることはちょっとやそっとのじゃない。今日のホームランでほっとしないで強い気持ちでやってほしい」。期待の裏返しが言葉にこもる。 3点リードの4回2死一塁。辰己は再び高橋光から直球を左前へはじき返した。2ボールから強引にならず、つないだ。「自分の能力を殺さないようにプレーしたい」。満腹にはほど遠い。1球1打にガツガツ食らいつく。【桑原幹久】 ○...辰己がホームランパフォーマンスに込めた思いを口にした。本塁打後はベンチ横のテレビカメラへユニホーム左袖にある「がんばろう東北」のワッペンを指でさす。「僕は関西人(兵庫出身)ですが縁あって東北に来ましたし、東北の方々にもプレーで元気づけられたらなと思ってずっとやっています」と1年目の昨季から続ける。だが、この日は恒例ポーズをやらずにベンチへ。「忘れてしまいました...すみません」と申し訳なさそうに話した。

◆西武・山川穂高内野手(28)が11日、楽天6回戦(メットライフ)のスタメンから外れた。 9日の日本ハム戦(札幌ドーム)で一回に空振り三振に倒れた際、右足首を負傷。そのまま試合に出場したが、九回に代打を送られていた。  この日は、試合前打撃練習もしなかった。球団によると「右足首の捻挫」で、出場選手登録は抹消せず、出場は状態を見て決めるという。

◆楽天の浅村が適時二塁打を放ち、今季45試合目で8年連続の50打点に到達した。0-0の一回2死一塁で、高橋光の甘く入った147キロの速球を捉えて右中間へ運び「打てて良かった」と淡々と振り返った。  4試合ぶりの安打で5試合ぶりの打点をマーク。調子を落としていたが、久々に4番打者として好機を生かした。(メットライフ)

◆楽天が接戦を制した。3-4の六回に小深田の2点二塁打で逆転。七回に島内の適時打、九回には小深田の適時二塁打で着実に加点した。弓削は5回4失点で3勝目を挙げた。西武は一度はリードを奪いながら今季初の5連敗を喫した。

◆西武の高橋光は六回途中7安打5失点で5連敗を喫した。4-3の六回2死無走者から安打と四球でピンチを招いて降板。後続が打たれ「6回を投げ切ることができなかったのが悔しい」とうなだれた。  ただ、五回を三者凡退に抑えるなど、好材料もあった。「今後は今回の投球で良かった回のような投球を増やしていかなくてはならない」と気持ちを切り替えた。

◆西武は追い上げがあと一歩及ばず、今季初の5連敗を喫した。打線が四回に一度は逆転したが、本塁打による得点だけと淡泊で、投手陣も踏ん張り切れなかった。  主砲の山川が9日の日本ハム戦で右足首を捻挫した影響で欠場。軽症であることから出場選手登録は外さないが、辻監督は「(復帰に)2、3日はかかるかもしれない。いるものでやるしかない」と悩ましい様子だった。

◆楽天の浅村が一回2死一塁で先制二塁打を放ち、8年連続の50打点に到達した。高橋光の甘く入った147キロの速球を捉えて右中間へ運び「毎日、1試合1打点は目標にしている」とうなずいた。  今季45試合目での50打点は両リーグ最多。4試合ぶりの安打で5戦ぶりの打点とペースが鈍っていたが「たまたま安打になっていないだけ。調子が悪いとは思っていない。普通です」と気にしていなかった。

◆鈍い打球音とともに、フラフラと上がった打球は、左翼線上に落ちた。ワンバウンドで三塁側ブルペンにストン...。1点を追う六回2死満塁。楽天のドラフト1位・小深田(こぶかた)大翔内野手(24)=大阪ガス=が逆転の2点二塁打を放った。  「何とかバットに当てる気持ちだった。あまりいいヒットではなかったが、ヒットになってくれてうれしかった」  六回途中からマウンドに上がった救援右腕・平良が投じた154キロの直球に詰まりながらも執念で外野に運んだ。1点差に詰め寄られた九回2死三塁でも駄目押しの左前適時二塁打。これまた"ポテンヒット"で2安打3打点の大活躍だった。  近大から大阪ガスを経て、楽天入団。50メートル走5秒9の俊足好打の内野手はここまで38試合に出場し、打率・263でチームトップの8盗塁。7月28日のロッテ戦からは13試合連続で1番を任されている。  同率の首位・ソフトバンクも勝ったため、単独首位とはならなかったが、小深田の渋い2安打で逆転勝利。3年連続日本一の鷹とマッチレースを演じている。  三木監督は「チームの勝利に非常に貢献してくれた。本人にとっていい日になった」と目尻を下げた。2013年以来、7年ぶりのパ・リーグ制覇には"斬り込み隊長"の存在が欠かせない。(樋口航)

◆楽天躍進の理由は、実に分かりやすい。浅村、鈴木大、涌井、牧田...。他チームの主力級を集めたことによる、チーム全体の活性化だ。  打線では、浅村が45試合で50打点と、打ちまくってくれる。鈴木大は打順も守備も、どこでもこなしてくれる上に、打率も高い。すると、小深田や茂木らの若手や脇役も引きずられる。アウト1つ、ミス1つの"罪"が重くならないため、伸び伸び打てるわけだ。  投手陣も涌井と則本昂の完投能力が高い。2人の登板日にはブルペン陣を温存できるなど、よいサイクルで回っている。  選手は移籍すると、わがままが言えなくなり、新たなストレスがかかる。そのストレスから、必死になる。不安と恐怖を与えないと、人は活性化しない-とは、よく言ったものだ。  球団フロントから謝られたことがある。「デーブさんが監督のとき(2015年)に、この補強ができなくて、すみません」。巨人がやったら、たたかれそうな大補強。弱い期間が長かった球団だからこそ、目覚めてくれたのだろう。今の成績は、順当だ。 (本紙専属評論家)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
25191 0.568
(↑0.01)
-
(-)
75199
(+8)
173
(+7)
50
(+3)
28
(+2)
0.243
(-)
3.580
(↑0.06)
1
(-)
楽天
25191 0.568
(↑0.01)
0
(-)
75248
(+7)
190
(+5)
49
(+1)
34
(+3)
0.273
(↑0.002
4.020
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
24201 0.545
(↑0.01)
1
(-)
75192
(+3)
195
(+1)
40
(+1)
37
(+1)
0.244
(↓0.002)
4.200
(↑0.08)
4
(-)
日本ハム
22212 0.512
(↓0.012)
2.5
(↓1)
75177
(+1)
190
(+3)
37
(-)
24
(+1)
0.237
(-)
3.880
(↑0.01)
5
(-)
西武
18241 0.429
(↓0.01)
6
(↓1)
77182
(+5)
205
(+7)
43
(+3)
25
(-)
0.238
(↓0.001)
4.620
(↓0.06)
6
(-)
ORIX
15264 0.366
(↓0.009)
8.5
(↓1)
75167
(+7)
212
(+8)
33
(+1)
36
(-)
0.244
(↓0.002)
4.430
(↓0.09)