日本ハム(☆3対2★)西武 =リーグ戦7回戦(2020.08.07)・札幌ドーム=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:杉浦 稔大(4勝1敗0S)
(セーブ:堀 瑞輝(1勝0敗1S))
敗戦投手:ニール(2勝2敗0S)

本塁打
【日本ハム】近藤 健介(2号・4回裏ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムが接戦を制した。日本ハムは0-0で迎えた4回裏、近藤のソロで先制する。そのまま迎えた6回には、1死一三塁から近藤が2点適時二塁打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・杉浦が7回無失点の好投で今季4勝目。敗れた西武は最終回に2点を返すも、反撃は及ばなかった。

◆今季の西武山川穂高内野手(28)はここまで13本塁打だが、金曜日に半数近くの6本塁打をマーク。金曜日は7試合に出場して21打数9安打、打率4割2分9厘で、7月10日から4週続けて本塁打中。今日も打ってチームの白星に貢献できるか。

◆日本ハム近藤健介外野手(26)が4回1死無走者の場面で、西武ニールから右中間スタンドへ先制の2号ソロを運んだ。 「(打ったのは131キロの)甘く入ってきたチェンジアップ。1打席目に悔しい形(投ゴロ)で打ち取られましたが、甘いボールをしっかり捉えることができました。投手戦が続く中、先制点を取ることができてよかったです」とコメントした。 札幌ドームでは18年8月7日楽天戦で則本昂から9号ソロを放って以来、ちょうど2年ぶりの1発。本拠地での久しぶりの放物線で、昨季は4戦3敗、今季も開幕戦で白星を献上した難敵ニールから貴重な先取点を奪った。

◆日本ハム杉浦、西武ニールが先発。杉浦は3回まで無安打無失点、ニールは1安打無失点で、序盤から投手戦を展開した。 日本ハムは4回1死走者なし、近藤の右中間越え2号ソロで先制。6回1死一、三塁で近藤の左中間を破る2点二塁打で加点した。 日本ハムは2連勝。杉浦はキャリア最多タイのシーズン4勝目。堀が今季初セーブを挙げた。西武は9回、あと1本が出なかった。ニールは2敗目。

◆13連勝男の西武ニール投手が一転、2連敗を喫した。 3回まで好投も近藤から4回に先制ソロを浴び、6回にも2点適時打を打たれた。「近藤選手1人にやられてしまった。今日に関しては彼の方がよかったということ」。前回登板(7月31日)で22試合ぶりに黒星がつき、連続で負け投手となり「今の感情としては、勝利に導くピッチングができなかったことに関しては、自分の中で腹が立っている」と悔しがった。

◆西武は打線が沈黙し2連敗で、借金が今季ワーストの3となった。山川を8試合ぶりに4番に戻し、森を7番に下げるなど打順を組み替えても8回まで1安打無得点。9回に相手の3連続四球などで、1点差に詰めよったが届かなかった。 辻発彦監督は「完敗です。(日本ハム杉浦に)途中から1点で勝負になららないと思うぐらい、いいピッチングされた。(打線は)調子は悪くない」と受け止めた。

◆日本ハムが接戦を制して、43日ぶりに勝率5割に復帰した。先発杉浦が7回無失点と試合を作り、救援陣がリードを守り切った。最近10試合で7勝3敗。好調の要因は栗山英樹監督(49)が「ウチは中継ぎのチーム。投手陣の形がパ・リーグの中でも差別化されている」と以前から話す、ストロングポイントを前面に打ち出した戦いが続けられているからだ。 通算700試合登板を達成した宮西を中心とした中継ぎ陣は、他チームに比べても実力者がそろう。特に勝ちパターンを担う玉井、堀、公文、宮西、秋吉の5投手はバラエティーに富み、経験値も備える。 公文が故障離脱中だが、堀が役割をカバー。この日も乱調だった守護神の秋吉に代わって何とか試合を締めた。「とにかく、今日の試合が大事だった」と栗山監督が振り返ったように、連勝での借金返済がかかった重要局面での思い切った采配も、ブルペン全体を信頼するから可能となる。 強力なブルペン陣に加えて、栗山監督が「今年のウチの売りはそこだと思う」と話すのが先発陣。試合数を重ねることで安定感が増している。9試合連続で先発が5イニング以上を投げた。試合さえ作れば、試合後半はチームの強みを押し出せる。中継ぎ陣の防御率も最近10試合は3・18で、それ以前の4・20から大幅に良化。接戦をものにする日本ハムのペースとなる戦い方で勝率5割に戻した。栗山監督は「上だけ見て、しっかりやります」。上位浮上への自信がみなぎった。【木下大輔】

◆日本ハム近藤健介外野手がエンゼルス大谷ばりの"ゴルフ弾"で難敵ニールを沈めた。「いやいや、あいつと比べないでもらいたいですね(笑い)」。比べたくなったのは、4回に放った2号ソロ。低めへ沈むチェンジアップをすくい上げ、右中間スタンドへ運んだ。まるで、大谷が7月29日(日本時間30日)に放った、現地テレビ局のリポーターが「ゴルフみたい!」と興奮した1号ソロのようなスイングで難敵を攻略した。 ゴルフのハンディキャップは1桁の近藤は、2年ぶりに札幌ドームで放った放物線は「7番(アイアンで打った)くらいじゃないですか? 」と例え、「力感なく、自然な対応だったので、飛んでくれたのかなと思います」と分析した。手元で動くボールを操るニールには、昨季から5戦4敗と苦しんできた。「僕もあまりいいイメージはない」という中で「ほぼ、まぐれ」と自身も驚いた1発に加えて、6回にも2点適時二塁打。チームを勝利に導く会心ショット連発だった。

◆日本ハム杉浦稔大投手(28)が、自己最多タイの4勝目を挙げた。7日西武7回戦(札幌ドーム)に先発して7回1安打無失点と好投。チームを6月23日以来の勝率5割に押し上げた。ヤクルトからトレード移籍3年目、先発ローテーションの柱の1人として存在感を示し始めた。無我夢中だった。7回2死満塁。杉浦が、最大のヤマ場を迎えた。3つの四球で塁を埋め、代打メヒア。今季最多4900人の観衆が、息をのむ。「なんでもいいから抑えよう」。初球。この日最速149キロを計測すると、拍手が沸いた。一発逆転のピンチでフォーク、スライダーと低めの変化球に泳ぐ打者に、勝負球を決めた。5球目。フォーク131キロで空振り三振に抑えると、大きな拍手が注がれた。 先制点を死守した。相手先発は、昨季から味方打線が打ちあぐねていたニール。「我慢比べというか、先に点が入ったほうが有利になる」と、1点が試合を左右することを自覚していた。7回1安打無失点、6奪三振。プロ6年目の右腕は、今季6度目の登板で昨年記録したシーズン最多の4勝に並んだ。栗山監督は「本当に素晴らしかったです。状態がいいよね、すごく」と褒めちぎった。 3試合連続で球数100球超え。長年、悩まされてきた右肩と右肘痛が完治した事を示している。昨季は登板間隔を十分に空けてもらっていたが、今年は先発ローテーションの一角を担う。「体調は問題なく出来ています」。 慎重に完治を目指した時期には、子どもを抱っこすると肘や腰に負担がかかるとトレーナーから注意されることもあった。だが、昨オフは例年以上の投げ込みを敢行。わが子を支える右腕は、次第に強くなった。今は周囲から不安視される事もなく、抱っこ出来るようになった。「万全の証です。(育児時間は)妻の普段の、半分の半分の半分なので」と元モーニング娘。の紺野あさ美さん(33)に感謝しながら、精力的に育児をサポートしてきた。 チームは勝率5割復帰。「先発としての役割を果たせているのでは、やっと自分の仕事が出来ているなという感じがします。1年間、続けることが大事だと思う」。上位争いに食い込むため、力強さが増した右腕を振り続ける。【田中彩友美】 日本ハム宇佐見(杉浦を好リード)「(7回は)初球の真っすぐは、今日1番じゃないかというくらいのいい真っすぐだった。全体的にカウント有利に進めましたし、ゾーンの中で変化球もストレートも勝負できたのが良かったのではと思います」

◆日本ハム堀瑞輝投手(22)が土壇場での緊急登板でチームを救った。 2点リードの最終9回2死一、二塁で、乱調だった守護神の秋吉に代わって登板。「万が一に備えてはいましたが、入念にというところまではしていなかったので自分の準備不足があったかなと思います」と連続四球で1点差に詰め寄られたが、最後はスパンジェンバーグを空振り三振。「なんとか点を与えず、勝ててよかったです」と胸をなで下ろした。

◆超・変則シーズンの3分の1を経過し「救援防御率」に傾向が出てきた。 多くのチームが昨季より数字を落とし、順位との相関関係がじわりと出てきた。ロッテは益田直也投手(30)が史上33人目の通算100セーブを達成し貯金1。日本ハムはブルペンの奮闘で勝率を5割に戻した。酷暑の連戦、救援が浮沈のカギを握っている。日本ハムが接戦を制して、43日ぶりに勝率5割に復帰した。先発杉浦稔大投手が7回無失点と試合を作り、救援陣がリードを守り切った。最近10試合で7勝3敗。好調の要因は栗山英樹監督(59)が「ウチは中継ぎのチーム。投手陣の形がパ・リーグの中でも差別化されている」と以前から話す、ストロングポイントを前面に打ち出した戦いが続けられているからだ。 通算700試合登板を達成した宮西を中心とした中継ぎ陣は実力者がそろう。特に勝ちパターンを担う玉井、堀、公文、宮西、秋吉の5投手はバラエティーに富む。 公文が故障離脱中だが、堀が役割をカバー。この日も乱調だった守護神の秋吉に代わって何とか試合を締めた。「とにかく、今日の試合が大事だった」と栗山監督が振り返ったように、守護神を代える思い切った采配も、ブルペン全体を信頼するからこそだ。 強力なブルペン陣に加えて、栗山監督が「今年のウチの売りはそこだと思う」と話すのが先発陣。ここ9試合連続で先発が5イニング以上を投げた。試合さえ作れば、試合後半はチームの強みを押し出せる。中継ぎ陣の防御率も最近10試合は3・18で、それ以前の4・20から大幅に良化した。栗山監督は「上だけ見て、しっかりやります」。上位浮上への自信がみなぎった。【木下大輔】

◆日本ハムの近藤が7月8日以来、約1カ月ぶりとなる2号本塁打を放った。0-0の四回1死無走者でフルカウントから6球目の低めのチェンジアップを右中間席まで運び「甘い球をしっかり捉えることができた」と満足そうに話した。  1-0の六回1死一、三塁の好機では、高めに浮いたチェンジアップにうまくタイミングを合わせて左中間へ2点二塁打。前日6日は無安打で連続試合安打は14で止まったが、右へ左へ広角に打ち返して状態の良さをうかがわせた。  昨季、最高出塁率のタイトルを手にした左打ちの巧打者。開幕直後こそ不振だったが、7月は打率3割4分1厘と復調すると8月に入って5試合目で早くも3度目の複数安打と調子を上げている。

◆日本ハムが勝率を5割に戻した。四回に近藤のソロで先制し、六回に近藤の2点二塁打で加点。杉浦は7回1安打無失点で4勝目を挙げた。堀が今季初セーブ。西武は九回に1点差に迫りなお2死満塁としたが、あと一本が出なかった。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
23181 0.561
(↓0.014)
-
(-)
78184
(+4)
162
(+7)
45
(+2)
22
(+1)
0.246
(-)
3.700
(↓0.09)
1
(1↑)
楽天
23181 0.561
(↑0.011)
0
(↓1)
78237
(+7)
178
(+4)
47
(+2)
30
(-)
0.274
(-)
4.020
(-)
3
(-)
ロッテ
21201 0.512
(↑0.012)
2
(↑1)
78176
(+6)
191
(+3)
37
(+2)
36
(-)
0.243
(↑0.002)
4.410
(↑0.04)
4
(-)
日本ハム
20202 0.500
(↑0.013)
2.5
(↑1)
78167
(+3)
180
(+2)
36
(+1)
23
(+1)
0.236
(-)
3.910
(↑0.04)
5
(-)
西武
18211 0.462
(↓0.012)
4
(-)
80170
(+2)
189
(+3)
38
(-)
23
(-)
0.238
(↓0.003)
4.590
(↑0.03)
6
(-)
ORIX
15234 0.395
(↓0.01)
6.5
(-)
78157
(+3)
191
(+6)
31
(-)
35
(-)
0.250
(↑0.006)
4.260
(↓0.05)