広島(★2対3☆)中日 =リーグ戦7回戦(2020.07.28)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
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広島
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勝利投手:岡田 俊哉(1勝2敗3S)
(セーブ:R.マルティネス(1勝0敗4S))
敗戦投手:塹江 敦哉(1勝1敗0S)

本塁打
【中日】阿部 寿樹(2号・6回表ソロ)

  DAZN
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◆中日は両軍無得点で迎えた6回表、阿部のソロで先制する。その後、逆転を許した直後の8回には、ビシエドとA.マルティネスの適時打で再びリードを奪った。投げては、3番手・岡田が今季初勝利。敗れた広島は先発・九里が好投を見せるも、救援陣がリードを守れなかった。

◆広島先発九里は3回まで打者1人も出さない完璧な立ち上がり。中日先発福谷も1、2回と先頭を出しながら無失点に抑えた。 中日が6回に阿部の左中間への2号ソロで先制した。先発福谷は6回まで4安打無失点に抑え、2桁10三振を奪った。 広島が7回に逆転するも、中日が8回にビシエドの適時二塁打で追いつき、A・マルティネスの適時打で勝ち越しそのまま逃げ切った。 中日岡田は1勝2敗、広島塹江は1勝1敗。

◆今季最多借金9の危機を6番のアリエル・マルティネス捕手(24)が救った。 ビシエドの適時二塁打で2-2同点に追いついた8回。なお2死一、三塁でショートへの決勝内野安打を放ち、逆転劇を完結させた。 代わったばかりの広島3番手菊池保の145キロ真っすぐをとらえ、三遊間へ強い当たりを運んだ。「格好いいヒットじゃなかったけど、いいヒットだった」。母国キューバ出身のビシエドとリナレス巡回コーチ(兼通訳)から、「バットに当てれば何とかなる」と助言をもらい、しっかり実行に移した。 7月1日に育成契約から支配下登録されてまだ1カ月弱。21試合に出場し、打率3割4分、2本塁打、10打点とバットで存在感を発揮し続けている。受けても1年ぶり先発の福谷を好リード。ディンゴ以来球団20年ぶりの助っ人捕手が、6回81球4安打無失点の復活快投をサポートした。 ヒーローインタビューが終わろうとした時、マイクを奪って流ちょうな日本語で締めた。「ちょっと待って! ドラゴンズファンのみなさん、応援ありがとうございます」。助っ人の大奮闘で最下位を脱出。竜の再浮上に、この男の活躍は欠かせない。【伊東大介】

◆火曜日に勝てない...。広島が僅差で敗れ、25日以来の最下位に転落した。先発の九里亜蓮投手(28)が7回1失点と力投。しかし終盤の8回に逆転を許し、1点差を巻き返すことができなかった。火曜日は今季4戦4敗。1点差の試合は5戦5敗。借金は今季最多タイの「6」で、2勝8敗1分けの本拠地の結果が借金を全て抱え込む形となっている。広島は"ブラックチューズデー"の呪縛を解くことができなかった。1点を追う最終回、2死から田中広が左翼線を破る二塁打で出塁。同点のチャンスで代打磯村。ポップフライが上がると本拠地に駆けつけた4900人を超える鯉党から「あー」と落胆の声が重なり、打球は一塁手ビシエドのグラブに収まった。 ここ3試合苦しい登板が続いていた先発九里が7回1失点と力投。4試合連続で試合序盤の3回に失点していたが、この日は"魔の3回"を3者凡退で切り抜け、突破に成功。1点を追う7回に松山の同点打、会沢の右前打で一時勝ち越し。しかし終盤に逆転を許した。 1点リードの8回に登板した塹江が2死一塁からビシエドに右翼線を破られた。中継プレーで一塁走者の大島が本塁でタッチアウトの判定。しかしリプレー検証で大島の右手が先と判定が覆り、同点とされた。会沢は「少しでも当たってしまうとダメだし、前に出ると追いタッチになる。コリジョンルールを考えながらのプレーだったけど、悔しい結果になった」と肩を落とした。悪い流れを断ち切れず、2死一、三塁から登板した菊池保がA・マルティネスに決勝の内野安打を許した。 試合のない月曜日を除いて、今季火曜日は4戦4敗だ。6連戦の初戦で波に乗ることができていないだけに佐々岡監督は「頭というのは取りたいところ。でも今日は今日で、また明日切り替えてやります」と話した。 今季は接戦もものにできていない。1点差ゲームは5戦5敗。マツダスタジアムでは2勝8敗1分けで、現在の借金「6」を本拠地で全て抱え込んでいる形だ。指揮官は「あまり勝てていないので、明日は...」と前を向いた。負の要素を「勝利」の2文字で振り払っていくしかない。【古財稜明】

◆広島が逆転負けで6連戦初戦の火曜日4連敗となった。1点リードの8回。1度はアウトと判定された本塁クロスプレーがリプレー検証の結果、セーフとなり、再開後に決勝打を浴びた。 佐々岡監督は「あのタイミングでセーフになると難しいところがある」とコリジョンルールの中で懸命なプレーの会沢をかばった。今季1点差試合はまだ勝利なく5敗目。本拠地試合は2勝8敗1分けと借金と同数の負け越しとなっている。

◆広島先発九里亜蓮投手は7回1失点と好投した。3回まで1人の走者も出さない立ち上がり。6回に阿部に先制弾を浴びるも、その後は安打も許さず7回を投げ切った。 「しっかり1人1人抑えようと自分の形で投げられた。打たれた試合の映像を見ると投げ急いでいたり、体が開いていた。意識をして投げた」。課題修正も、2勝目はならなかった。

◆中日与田剛監督が執念のリクエストを成功させた。8回2死一塁でビシエドが右翼線二塁打を放ち、走者大島が本塁でクロスプレー。アウトの判定にリプレー検証の結果、判定が覆った。 「大島もタイミングはアウトだったが、いいスライディングをしてくれた。微妙だったがうまく(タッチを)かいくぐった」。 A・マルティネスの勝ち越し打につながり、チームは昨季2勝10敗と苦手にしたマツダスタジアム初戦で白星発進した。 ▽中日ビシエド(8回に同点適時二塁打)「しっかりボールを捉えられた。大島さんのいいランニングのおかげだね」 ▽中日大島(8回のリプレー検証で判定がセーフに覆り同点生還)「何とかセーフになれて良かったです」

◆中日福谷浩司投手が昨年5月以来の登板で力強い投球を見せた。 テンポよく投げ、4安打に抑えて6回無失点。直球やスライダーが効果的に決まって10三振も奪い「(2軍では)リズム、テンポを常に意識してやってきた。試合の中でやり切ることができた」と手応えを口にした。腰のけがで昨季の1軍登板は1度だけ。戦力外も覚悟したという12年ドラフト1位の好投に、与田監督は「素晴らしいの一言。5回にちょっと足がつって無理もさせたくなかった。徐々に投げてくれていったらいい」と期待した。

◆広島・九里亜蓮投手(28)が28日、中日7回戦(マツダ)で先発し、7回4安打1失点で降板した。  一回から三回まで3イニング連続の三者凡退とアクセル全開だった。カットボール、ツーシームなどの変化球で相手打者に的を絞らせない。六回1死から阿部に左越えに先制ソロを許したが、1点で踏んばった。  同じく中日の先発・福谷も6回を4安打無失点に抑え、勝ち投手の権利を得て降板。しかし、1点リードの七回に2番手・佐藤が松山、会沢の適時打を浴びて逆転を許した。九里、福谷の手に汗握る投手戦は両投手とも白星は付かず、痛み分けとなった。

◆中日が後半の点の取り合いを制した。3番手の岡田が今季初勝利(2敗)。広島は終盤の好機であと1本が出なかった。  広島の先発・九里は三回までパーフェクト。四、五回は得点圏に走者を進められながらも後続を断った。中日先発の福谷は一、二回を先頭打者に安打を許すが無失点。両チームとも五回までゼロが並んだ。  均衡を破ったのは中日。六回1死で阿部が左翼席に2号ソロ本塁打を放ち先制。広島も七回無死一、二塁から松山の右前適時打で追いつくと、さらに1死一、三塁で会沢が右前適時打を放ち勝ち越した。  中日は直後の八回、2死一塁でビシエドの右翼線へ二塁打で一走・大島がホームをつくものの、中継からの好返球で本塁上でクロスプレーが発生しアウトの判定。ここで与田監督がリクエストし長いリプレー検証の末、大島のベースタッチが早いとの判定が下り同点に追いついた。さらに2死一、三塁からA・マルティネスの遊撃適時内野安打で勝ち越しに成功した。  広島はその裏、2死二塁のチャンスを作るものの、坂倉の一塁線への鋭い当たりを一塁手・ビシエドに滑り込みながらキャッチされる好プレーで阻まれ得点を奪えず。九回も2死から田中広が二塁打を放ったが、続く磯村が一飛に倒れた。

◆1-2の八回2死一塁。ビシエドの二塁打で一塁走者の大島がホームを狙った。完全にアウトのタイミングだったが、巧みに手を滑り込ませてホームベースを触った。アウトだった判定はリクエストの成功でセーフになって同点。殊勲の大島は「何とかセーフになれてよかった」と満足げだった。さらに2死一、三塁の好機でA・マルティネスが遊撃へ勝ち越しの内野安打。「自分を信じて、バットに当たれば何とかなると思っていた」と言葉を弾ませた。

◆開幕から31試合目で優勝確率0%-。わずか2日で最下位に転落した広島・佐々岡監督はため息をついた。  「あのタイミングで普通はアウト。あれがセーフになるから難しい」  1-2の八回。2死一塁で塹江がビシエドに右翼線二塁打を許したが、鈴木誠-安部-会沢の中継で一走・大島を本塁タッチアウトとしたかにみえた。しかし、与田監督のリクエストによるリプレー検証で、大島が会沢のタッチをかいくぐり、右手で本塁を触っていると判定されてセーフに覆った。その後、2死一、三塁で菊池保が、A・マルティネスに遊撃へ決勝打を浴びた。  逆転負けで首位巨人とのゲーム差は8・5に広がり、デッドラインを超えた。過去9度のリーグ優勝のうち最大逆転Vは1991年で、首位中日に7・5ゲーム差。当時入団2年目、17勝を挙げて優勝に貢献した元エースの指揮官が試練の時を迎えている。(柏村翔)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
2092 0.690
(↑0.011)
-
(-)
89162
(+4)
99
(+2)
48
(+2)
19
(+1)
0.268
(↓0.002)
3.120
(↑0.07)
2
(-)
ヤクルト
15134 0.536
(↓0.02)
4.5
(↓1)
88153
(+5)
178
(+20)
30
(+3)
21
(-)
0.256
(-)
5.090
(↓0.35)
3
(-)
阪神
16141 0.533
(↑0.016)
4.5
(-)
89138
(+20)
126
(+5)
36
(+3)
23
(-)
0.256
(↑0.006)
3.790
(↓0.04)
4
(-)
DeNA
15171 0.469
(↓0.015)
6.5
(↓1)
87141
(+2)
128
(+4)
35
(+1)
5
(-)
0.277
(↓0.001)
3.830
(↓0.02)
5
(1↑)
中日
13201 0.394
(↑0.019)
9
(-)
86108
(+3)
163
(+2)
19
(+1)
6
(-)
0.249
(-)
4.400
(↑0.07)
6
(1↓)
広島
11173 0.393
(↓0.014)
8.5
(↓1)
89146
(+2)
154
(+3)
31
(-)
14
(+1)
0.289
(-)
4.620
(↑0.06)