楽天(☆5対4★)オリックス =リーグ戦9回戦(2020.07.26)・楽天生命パーク宮城=
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ORIX
3000100004501
楽天
00022001X51020
勝利投手:牧田 和久(1勝0敗0S)
(セーブ:ブセニッツ(1勝0敗1S))
敗戦投手:ヒギンス(1勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】吉田 正尚(7号・5回表ソロ)

  DAZN
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◆楽天が接戦を制した。楽天は2点ビハインドで迎えた5回裏、島内の適時打などで2点を挙げ、同点とする。そのまま迎えた8回には、茂木の適時三塁打が飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、6番手・牧田が移籍後初勝利。敗れたオリックスは、4番手・ヒギンスが誤算だった。

◆楽天藤平尚真投手(21)が今季初登板。 4年目の藤平だが、本拠地の楽天生命では17年●●●、18年●●●●-●、19年●。 通算10試合に登板し0勝9敗、防御率6・79。敵地では7勝を挙げるも、まだ本拠地で白星がない。

◆今季初先発の藤平尚真投手(21)が7球で危険球退場となった。 初回無死二塁でオリックス大城への初球140キロが抜け、バントの構えをした大城の頭部に直撃した。球審から危険球退場を告げられ、マウンドを降りた。大城はその場にうずくまり、立ち上がれず。担架で運ばれた。代走には山足が送られた。 無死一、二塁から、楽天のマウンドには2番手安楽智大投手が上がった。 藤平は球団を通じ「大城さんに申し訳ないことをしてしまいました。初回にこうなってしまい、ブルペンの皆さんに申し訳ないです」と反省の表情で振り返った。

◆オリックス大城滉二内野手(27)が初回に楽天藤平から左側頭部に死球を受けて交代した。うずくまって動くことができず、担架で運ばれた。球団によると、意識はあり会話はできる状態で、精密検査を受けるため仙台市内の病院に向かった。 大城は初回無死二塁でバントの構えから死球を受けた。代走には山足が送られた。今季初先発だった藤平は初回7球で危険球による退場処分を受けた。 無死一、二塁となって楽天は2番手安楽が緊急登板し、オリックスは3番吉田正、4番ジョーンズが連続四球を選び、先制点を奪った。

◆オリックス吉田正尚外野手(27)が、5回に追加点となる7号ソロを放った。 楽天3番手の宋家豪の2-2からの5球目、外角高め149キロを流し打ち、左翼席へ。「追い込まれていましたし、外のストレートを逆らわずにしっかりと捉えることができました。追加点を取ることができてよかったです」。力で押し込んだ一撃だった。

◆自主トレをともにした楽天浅村栄斗内野手(29)と内田靖人内野手(25)の師弟コンビで、オリックス山本を打ち込んだ。 3点を追う4回1死三塁、2試合連続で3番に入った浅村が左前適時打。その後2死一、二塁とし、内田が左翼線へ適時二塁打。1点差まで詰め寄った。 浅村は「打ったのはフォークです。うまく反応できました。打てて良かったです」、内田も「打ったのはスライダーです。追い込まれてましたが必死で食らいつきました」とともに淡々と振り返った。

◆オリックス吉田正尚外野手(27)が、5回に追加点となる7号ソロを放った。 「(カウントが)追い込まれていましたし、外のストレートを逆らわずにしっかりと捉えることができました。追加点を取ることができてよかったです」 楽天3番手の宋家豪が投じた5球目、外角高め149キロを流し打ち。力で押し込んだ打球は、失速することなくフェンスを越えた。

◆オリックス大城滉二内野手(27)が初回に楽天藤平から左側頭部に死球を受けて交代した。試合中に仙台市内の病院でCT検査を受け、頭部打撲と診断された。球団によると、脳振とうの症状はないという。 大城は初回無死二塁でバントの構えから死球を受けた。直後はその場にうずくまって動くことができず、担架で運ばれた。代走には山足が送られた。今季初先発だった藤平は初回7球で危険球による退場処分を受けた。 無死一、二塁となって楽天は2番手安楽が緊急登板し、オリックスは3番吉田正、4番ジョーンズが連続四球を選び、先制点を奪った。1死満塁からは宗が2点適時打を放ち、この回3点を先制した。

◆オリックス山本由伸投手(21)が6回9安打4失点でマウンドを降りた。今季4勝目とはならなかった。 「調子自体は悪くなかったと思いますが、勝負どころで制球が甘くなってしまった。チームが初回から先制していましたし、5回の場面も追加点を取った直後だっただけに、なんとか抑えたかったですし、リードを守って後ろの投手陣につなぎたかったです」 雨にぬれる屋外球場のマウンドに苦しみ、球数は111球と多めだった。

◆楽天先発藤平が7球で危険球退場。オリックスは初回に宗の適時打などで3点を先制。先発山本は3回まで1安打無失点。 楽天は4回に浅村、内田が適時打。5回には島内の適時打などで同点とした。オリックス先発山本は6回まで4失点。 8回に楽天茂木が決勝適時三塁打。引き分けを挟み4連敗で止めた。オリックスは4連勝でストップ。ヒギンスが初黒星。 楽天牧田は1勝目、ブセニッツ1セーブ目。オリックス・ヒギンスは1敗目。

◆オリックス山本由伸と楽天藤平の同学年対決は初回、藤平が7球で危険球退場する幕開け。楽天は同点の8回、茂木の適時三塁打で勝ち越しに成功。最後はブセニッツが締めて、引き分け挟んで連敗を4でストップ。敗れたオリックスは4連勝で止まった。

◆楽天島内宏明外野手が背水の4番でオリックス山本から3安打と躍動した。2回に左前打、4回に中前打。5回には浅村のヘッドスライディング直後に中前適時打を放った。 前日25日同戦で今季初のスタメン落ち。「今日は出てないと思った」と試合前打撃練習後に辰己から昨年8月5日ロッテ戦以来の4番を伝え聞いた。「迷惑ばかりで荷物整理をしようと思った。久々に勝ててうれしい」と喜んだ。

◆オリックスはエース山本で一時3点差をつけながら逆転負けした。連勝が4で止まり、西村監督は1点の重みを悔いた。「初回に3点は取ったんだけど、2、3、4回とね。もう1点あそこで、欲しかったゲームだったんですけど...」。 同点の6回には敵失も絡んで無死一、三塁の好機をつくったが、太田、安達が空振り三振に倒れるなど無得点。報道陣も「スクイズや足を使った攻撃も考えたか」と問われ「それはもういろいろ」と話すにとどめた。

◆楽天浅村栄斗内野手が気迫のヘッドスライディングでチームを鼓舞した。 2点を追う5回1死満塁。オリックス山本の前に三ゴロに倒れたが、一塁へ頭から飛び込んだ。併殺を防ぎ1点をもぎ取り、直後の島内の同点打につなげた。「普通です。アウトにならなくて良かった。今はあまり(状態が)良くないですけど、次の試合も頑張ります」とクールに前を見据えた。

◆楽天牧田和久投手が日本球界3年ぶりの白星を挙げた。 同点の8回から登板。2死二塁としたが1安打無失点で勝ち越しへつなげた。米パドレスから今季新加入。西武時代の17年9月18日ソフトバンク戦以来となる白星が移籍後初勝利となり「チームのためにゼロに抑えて、その結果勝てただけなので特別感はない。今後もチームのためにやりたい」と振り返った。

◆新主将が暗雲をぬぐい去った。楽天茂木栄五郎内野手が勝ち越しの決勝適時三塁打を放ち、引き分けを挟んだチームの連敗を4で止めた。 8回。先頭小深田が四球で出塁すると三木監督から「思い切り打ってこい!」と背中を押された。「バントかなと一瞬思った。うまくいかない時も試合に使ってもらった。思い切り振り抜けました」。無死一塁からオリックス・ヒギンスの直球を強振。霧雨の中、打球が右中間を割った。 どんよりとした空気を、茂木は何とか変えたかった。昨季は10連敗を経験。3位にとどまった。引き分けを挟み2連敗後の24日。試合前に指揮官から「今日負けても明日は勝つ、という強い気持ちでやろう」とキャンプから意識付けられた言葉をかけられた。「選手はみんな強い気持ちでやっていた。僕は言葉下手なのでプレーで引っ張りたい」。決勝打を放ち、三塁へ到達する前からベンチへ右拳を上げた。気迫で勝った。 初回に先発藤平が危険球退場。アクシデントを乗り越え、好投手のオリックス山本もチームで崩した。「チームがなかなか勝てていない中で仕事ができなかった。また次の試合に勝つことが大事」。首位ソフトバンクに0・5差を維持。28日からのロッテ(ZOZOマリン)との6連戦へキャプテンが光をさした。【桑原幹久】

◆楽天先発の藤平尚真投手が1回、大城への頭部死球で危険球退場。打者2人は先発投手の危険球退場では最少打者数で、18年6月30日の岩貞(阪神)以来10人、11度目。 先発投手が1死も奪えずに危険球退場は09年7月30日と11年9月19日の大場(ソフトバンク)13年4月29日の中村(日本ハム)14年7月21日の山口(DeNA=打者4人)17年9月30日の畠(巨人)と前記岩貞に次いで6人、7度目。

◆楽天浅村栄斗内野手(29)が魂のヘッドスライディングで、チームの闘志をかき立てた。 26日、オリックス9回戦(楽天生命パーク)の5回1死満塁、オリックス山本に三ゴロに打ち取られたが一塁へ頭から飛び込み、併殺崩れで1点を奪った。クールな主砲の熱いプレーにナインも感化され、引き分けを挟みチームの連敗は4でストップ。首位ソフトバンクとの0・5差を死守した。勝利のために、迷いはなかった。2点を追う5回1死満塁。浅村は一塁目がけて、頭からいった。オリックス山本の前に三ゴロに倒れたが、併殺を防いだ。「普通です。アウトにならなくて良かったです」。霧雨を浴びた土でユニホームはもちろん、首もとまで汚した。ただ、目の前の1点、4連敗中のチームの悪い流れを断ち切るために、最善を尽くした。 がむしゃらな姿勢にチームメートも奮起した。なおも2死一、三塁で4番島内宏明外野手が同点の中前適時打。「ああいうヘッドスライディングはチームを熱くしてくれるプレーに見えた。いつも以上に熱い気持ちが伝わってきました」。8回に決勝打を放った主将の茂木栄五郎内野手も胸を打たれた。「去年(4月28日ロッテ戦)もヒデさん(浅村)がヘッドスライディングする場面があって、引きで見ているよりも勝負に熱い方だなと感じていました。今日の試合、絶対勝つんだ、という強い気持ちがすごく伝わってきました」。言葉はなくとも、熱量は確かに届いていた。 三木肇監督も主砲の思いがチームに与えた影響を称賛した。「本能でやったと思う。浅村の気持ちが出たプレー。普段からもの静かで口数の少ない男ですけども、チームのことに対してこうやっていいんですか、といろんなことを考えてくれる選手。今日も何とか、という気持ちがああいう姿に映ったのかなと思います」。欠かせない存在であることを再認識した。 オリックスとの今カードは21打数3安打3打点、打率1割4分3厘。15日西武戦からDH出場が続き、開幕から4番に座ったが、前日25日オリックス戦から3番に入る。「打順は関係なく、いつもと変わらずに打席に立っている。今はあまり(状態が)良くないですけど、次の試合も頑張ります」。浅村が重苦しい空気をかき消した。【桑原幹久】

◆オリックス先発の山本由伸投手は、6回で自己ワーストタイ9安打を浴びて4失点で4勝目を逃した。 「調子自体は悪くなかった。勝負どころで制球が甘くなってしまった。リードを守って後ろの投手陣につなぎたかったです」。 雨にぬれるマウンドに苦しみやや多めの111球。次カードの日本ハム戦が5連戦のため、山本の次回は8月4日ロッテ戦(京セラドーム大阪)でカード頭を任される方向だ。

◆一回無死二塁の場面で、楽天の先発・藤平の投球がバントの構えをしていたオリックス・大城のヘルメットを直撃。大城はその場にうずくまったまま動けず、あおむけに寝かせられ、約5分後に担架で運ばれた。  今季初登板だった藤平は危険球による退場処分となり7球で降板。安楽が2番手として登板した。大城の代走には山足が起用された。

◆オリックスの大城は一回に頭部への死球で途中交代した。試合中に仙台市内の病院でCT検査を受け、打撲と診断された。球団によると脳振とうの症状はないという。

◆楽天が連敗を4で止めた。2-4の五回に島内の適時打などで同点。八回に茂木の適時三塁打で勝ち越した。牧田が日本球界復帰後初で3年ぶりの勝利を挙げ、ブセニッツが来日2年目で初セーブ。オリックスの連勝は4でストップ。

◆楽天はオリックスに勝ち、連敗を4でストップ。日本ハムに勝った首位・ソフトバンクとの0・5ゲーム差を保った。  試合は波乱の幕開けだった。今季初先発の藤平が一回、2番・大城の頭部に当てる危険球で退場処分。三木監督は試合後の会見で「大城選手が大事に至らなければいい」とまず心配する言葉を発した。この回3失点。重苦しい展開から救ったのは島内宏明外野手(30)だ。今季初の4番に入って3安打1打点。五回に同点打を放った。  「ひどい打撃でも4番で使ってもらった。いい姿を見せたかった」  1点を入れて1点差に追い上げた五回、なお2死一、三塁。好投手・山本の4球目、135キロの外角スライダーを右手1本ですくい、中前に打ち返した。小雨が舞う仙台の夜に大歓声が響いた。  24日は4打数無安打、25日は九回に代打で登場して左飛。「きのう(25日)打てなくて、きょうは試合に出られないと思った。ファームに落ちるかなと思って荷物整理をしていました」と吐露。得意のジョークではなかった。スタメン落ちからの4番起用に応えた。  五回の前の打者・浅村は三ゴロながら、一塁へ頭から突っ込み打点を挙げた。「チームを熱くさせた。いつも以上に打ちたかった」と感謝し、茂木のV打につなげた。チーム内での愛称は"センセー"。頼りにされる"先生"らしくチームの窮地を救った。  「この1週間苦しんで、改めて1勝する難しさを知った」と指揮官。待望の白星を起点に、三木楽天の逆襲が始まる。(広岡浩二)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
18141 0.563
(↑0.015)
-
(-)
87149
(+6)
125
(+1)
37
(-)
20
(+2)
0.246
(↑0.003)
3.650
(↑0.08)
2
(-)
楽天
17141 0.548
(↑0.015)
0.5
(-)
88177
(+5)
136
(+4)
33
(-)
24
(+1)
0.268
(↑0.001
4.020
(-)
3
(-)
西武
16141 0.533
(↑0.016)
1
(-)
89138
(+4)
146
(+2)
26
(-)
18
(+2)
0.247
(↑0.003)
4.420
(↑0.08)
4
(-)
ロッテ
16160 0.500
(↓0.016)
2
(↓1)
88123
(+2)
140
(+4)
23
(-)
30
(-)
0.239
(↓0.001)
4.290
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
13173 0.433
(↓0.015)
4
(↓1)
87131
(+4)
144
(+5)
29
(+1)
30
(-)
0.242
(↓0.003)
4.010
(↓0.05)
6
(-)
日本ハム
13182 0.419
(↓0.014)
4.5
(↓1)
87123
(+1)
150
(+6)
29
(-)
21
(-)
0.222
(↑0.001)
4.130
(↓0.04)