ソフトバンク(☆3対2★)日本ハム =リーグ戦8回戦(2020.07.22)・福岡PayPayドーム=
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日本ハム
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ソフトバンク
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勝利投手:椎野 新(1勝0敗0S)
(セーブ:森 唯斗(0勝1敗6S))
敗戦投手:マルティネス(1勝3敗0S)
  DAZN
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◆ソフトバンクは0-2で迎えた7回裏、中村晃の適時二塁打で1点を返す。その後2死二三塁の好機をつくると、松田宣に適時打が飛び出し、逆転に成功した。投げては、3番手・椎野が今季初勝利。敗れた日本ハムは、先発・マルティネスが好投するも、打線が8安打2得点とつながりを欠いた。

◆日本ハムのニック・マルティネス投手が今季2勝目へ強力鷹打線を封じる。 22日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)に先発。1日の同戦では6回3失点(自責2)で2敗目を喫しており「1秒たりとも集中力を欠いてはいけない、油断してはいけない」。 同球場では18年10月14日のクライマックス第1ステージで勝利しているが「過去のこと。今までどおりしっかり準備をしてプレーしたい」と気合を入れた。

◆鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように、日本ハム大田泰示外野手(30)のバットが安打を生み出した。 極度の打撃不振から、21日に3戦ぶりのスタメン復帰を果たしたばかり。 5回2死二、三塁から相手のバッテリーミスで1点を先制すると、カウント1ボール2ストライクからスライダーを捉えて左前適時打。「冷静にいきました。どんな球でも自分のスイングをすることを心掛けて打った結果だと思います」。 1、4回にも安打。2夜連続の猛打賞で完全にスランプを脱した。

◆日本ハム先発マルティネスは3回まで無安打無失点の完璧な立ち上がり。打線は初回、2回と2度の得点機を逸した。 日本ハムは5回2死二、三塁から暴投と大田の左前適時打で2点を先制した。ソフトバンクは6回まで1安打無得点。 ソフトバンクが7回に中村晃の適時二塁打、松田宣の2点適時打で3得点。逆転勝ちした。椎野が今季初勝利を挙げた。日本ハムマルティネスが3敗目。ソフトバンク森が6セーブ目。

◆ソフトバンク先発和田毅投手が猛省した。立ち上がりから制球に苦しみ3回以外はすべて得点圏に走者を背負った。ベテラン左腕には珍しく4回まで95球を要する苦しい投球だった。 「初回から安打、四球など球数も多く、リズムの悪い投球になってしまった。今日は何ひとついいところがなかった」。 5回途中105球を投げ2失点降板。チームは逆転勝ちしたものの「調子が悪い中でも、もう少し何とかしないといけない」と唇をかんだ。

◆ソフトバンク守護神森唯斗投手が9回3人斬りで6セーブ目を挙げた。「絶対に逆転してくれると思っていたので、体も心も準備はできていました」。 中島を遊飛、西川を遊ゴロに打ち取ると、代打王柏融を三邪飛。1点差をしっかり守った。「いつも通り落ち着いて投げることができて良かった。チームが勝てたことが一番」と納得顔だった。

◆ソフトバンクの3番手でマウンドに上がった椎野新投手がうれしい今季初勝利を手にした。 7回には西川に安打を許し2死三塁のピンチを招いたが4番中田を空振り三振に切って2回を無失点投球。打線に逆転の流れを呼び込んだ。「連投でしたが、疲れもなくいい投球ができたと思います。2イニング目の先頭を出してしまったことは反省ですが、その後は落ち着いて投げることができました」。身長196センチの長身右腕がしっかりハム打線を見下ろした。

◆6回まで被安打1、無失点だった日本ハムのニック・マルティネスが、7回に乱れ3敗目を喫した。 連打で1点差に迫られると、2死二、三塁と走者を残して降板した。バトンを受けた玉井が逆転を許し6回2/3、3失点。「リリーフ陣が強いチームだってことを理解してマウンドを託した。先発陣が結果を残せばチームも上向いてくると思う」と前向きに受け止めた。 ▽日本ハム・マルティネス(7回途中3失点で3敗目)「柳田にアウトが取れていたカットボールを最後の方に対応して、うまく捉えられてしまった」

◆ソフトバンクが逆転勝ちで今季初めて首位タイに並んだ。試合を決めたのは松田宣浩内野手(37)だ。2点ビハインドで始まった7回の攻撃。1点をかえした後、2死二、三塁で打席が回った。フルカウントまで粘り、鮮やかなセンター返し。逆転V打で今季初のお立ち台に上がった。「お客さんは聞いといてください。ぼく1人でやります。1、2、3、マーーッチ!」。普段はファンとともに絶叫するパフォーマンスを"独唱"した。 無観客で始まった今季は開幕から出遅れた。だがファンを熱くさせ、声援を受けて熱くなる「熱男」らしく、観客が入るようになった10日以降は別人だ。無観客18試合の打率は1割6分2厘で本塁打もなかった。有観客の試合では11試合で打率3割、2本塁打と勢いづいている。「ファンのみなさんが入ってからは、すごい応援のパワーをもらっていますし、すごい勇気づけられている」という言葉が何よりの本心だろう。「(開幕からの)3週間分を1年かけて取り戻そうと思っています。まだまだ取り返す時間はある」と前を見た。 1ゲーム差で追っていた楽天が敗れ、同率首位に並んだ。工藤監督は「この時期に首位うんぬんということはなく、1つ1つ積み重ねていくことが大事。日々新たで頑張っていきたい」と冷静に、勝ってかぶとの緒を締めた。【山本大地】

◆日本ハムが序盤の拙攻が響いて逆転負けを喫した。相手先発の和田に球数を投げさせながら好機をつくり続けたが2得点にとどまり、5回までに7残塁。好投していた先発マルティネスは7回につかまった。 今季初の3連勝を逃した栗山監督は「昨日(接戦を制した21日)からの流れで、こういうゲームは取らないといけなかった」と悔しがった。

◆日本ハムは序盤の拙攻が響いて逆転負けを喫した。ソフトバンク8回戦(ペイペイドーム)は、打線が相手を上回る8安打を放ちながら2得点のみ。4回まで3度の得点機をすべて逃し、5回まで7残塁。相手先発の和田を攻略しきれず、試合の流れを失った。今季初の3連勝を逃したチームは、再び借金5でオリックスに並ばれ最下位に転落した。あと一押しが、足りなかった。打線が和田をKOしきれなかった。 初回は2死一、二塁で大田が右前打も、二塁走者の近藤が本塁憤死。2回も1死満塁で、西川が一塁正面へのゴロで併殺打に倒れた。ともに紙一重のプレーだが、野球の神様は味方してくれなかった。栗山監督は「あれだけ前半にチャンスをつぶしている中で(先発の)マルちゃんがよく頑張ってくれたので...」と悔やんだ。 4日の対戦で好投を許した和田に対して、攻略の糸口はつかんでいた。打順1回り目でファーストストライクを振ったのは、石川亮の犠打を除けば、大田、ビヤヌエバ、中島の3人。最初の9打者で55球、1人当たり6・1球を投げさせた。前回対戦は同様の状況で31球、同3・4球。100球前後で交代するベテラン左腕を、じわじわとロープ際に追い込むまでは、よかった。 だが最後の決定打は生まれず。4回無死一、二塁の好機も逃し、5回までに奪ったのは相手バッテリーのミスを含めて2点だけ。7残塁の拙攻で、試合の流れを失っていた。 カード初戦の21日は1点差を制し、この日は1点差で惜敗。栗山監督は「昨日(21日)からの流れで、こういうゲームは取らないといけなかった。それが取れなかったということ。明日、しっかりやります」。上昇気流に乗るチャンスを逸したのは痛いが、連敗だけは阻止したい。【木下大輔】

◆ソフトバンクが逆転勝ちで今季初めて首位に並んだ。松田宣浩内野手(37)が試合を決めた。 2点を追う7回の攻撃。1点を返した後、2死二、三塁。フルカウントまで粘り、鮮やかなセンター返しで逆転V打。お立ち台に上がると「お客さんは聞いといてください。ぼく1人でやります。1、2、3、マーーッチ!」。普段はファンとともに絶叫するパフォーマンスを"独唱"した。 無観客で始まった今季は開幕から出遅れた。だがファンを熱くさせ、声援を受けて熱くなる「熱男」らしく、観客が入るようになった10日以降は別人だ。無観客18試合の打率は1割6分2厘で本塁打もなかった。有観客の試合では11試合で打率3割、2本塁打と勢いづいている。「ファンのみなさんが入ってからは、すごい応援のパワーをもらっていますし、すごい勇気づけられている」。続けて「(開幕からの)3週間分を1年かけて取り戻そうと思っています。まだまだ取り返す時間はある」と前を見た。 1ゲーム差で追っていた楽天が敗れ、同率首位に並んだ。工藤監督は「この時期に首位うんぬんということはなく、1つ1つ積み重ねていくことが大事。日々新たで頑張っていきたい」と冷静。勝ってかぶとの緒を締めた。【山本大地】

◆ソフトバンク・上林誠知外野手(24)が22日、日本ハム戦(ペイペイドーム)に「7番・右翼」で先発出場。一回のピンチを強肩で封じ、先発の和田毅投手(39)を救った。  一回2死から近藤が右中間を破る二塁打。中田に四球を与えると、5番の大田の打球は右前へ。これを上林が素早くバックホーム! ワンバウントで捕手・高谷のミットに収まると、二走・近藤を刺した。  上林にとっては今季初補殺。2017年、18年にリーグトップの補殺「10」を記録するなど、ゴールデングラブ賞の経験こそないものの高い守備力を誇る。復活を期す今季、走攻守で存在感を示している。

◆ソフトバンク・和田毅投手(39)が22日、日本ハム戦(ペイペイドーム)で先発登板。4回1/3を投げ2失点と、悔しいマウンドとなった。  「初回からヒット、フォアボールなど球数も多く、リズムの悪い投球になってしまった。きょうは何ひとついいところがなかった。調子が悪い中でも、もう少し何とかしないといけない」  一回2死から近藤に右中間を破る二塁打。中田に四球を与えると、大田の打球は右前へ。これを上林が懸命のバックホームで二走・近藤を刺した。バックに助けられたが、一回から31球を要した。  二回には自らの失策も絡むなど1死満塁。ここでは西川を一ゴロ併殺。ホームゲッツーで切り抜けた。四回無死一、二塁でもビヤヌエバを中飛、石川亮を見逃し三振。最後は中島を遊ゴロに抑えた。  踏ん張り切れなかったのは五回。安打と四球で再び無死一、二塁。近藤を遊飛としたところで工藤監督が立ち上がった。球数は今季最多となる105球。「ピンチの場面での登板になってしまった泉にも申し訳ないです」と2番手・泉にバトンを託した。  泉は中田を三ゴロとするも、大田の場面で自らの暴投で先制を許した。その大田にも左前適時打を浴び、2点を与えた。

◆ソフトバンク・松田宣浩内野手(37)が22日、日本ハム戦(ペイペイドーム)で逆転2点打を放った。  2点を追う七回。先頭の柳田が中前打で出塁すると中村晃が右中間を破る適時打。「追い込まれていたけど、何とかついていくことができました」。その後2死一、三塁で松田宣だ。  一走・西田が盗塁を決めると、もう打つしかない。玉井の141キロを中前に運び去り、この試合初めてのリードを奪った。  松田宣は試合前まで打率・210。打点も「10」にとどまっていたが、ここにきて大きな働きを見せた。

◆ベンチ前でもみくちゃになり、やっと笑えた。ソフトバンク・松田宣が逆転2点打。オリックスに逆転負けを喫した楽天と並んで、同率首位に浮上だ。  「体は元気なので。そこだけは熱くやっています。挽回していきたい」  1点を追う七回2死二、三塁。玉井の141キロを中前に弾き返した。無観客18試合では打率・162(68打数11安打)だったが、有観客となり11試合で同・300(40打数12安打)。ファンがいてこそ、熱男だ。  貯金は今季最多タイの「4」。工藤監督は「明るいマッチ(松田宣)でいてほしい。首位? とにかくひとつずつです」と冷静も、常勝軍団がついに波に乗ってきた。  今季初のお立ち台。松田宣は「お客さんが入って、応援のパワーをもらっています」と心からファンに感謝した。(竹村岳)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
16121 0.571
(↑0.015)
-
(↓1)
91130
(+3)
111
(+2)
34
(-)
16
(+1)
0.244
(↓0.002)
3.700
(↑0.06)
1
(-)
楽天
16120 0.571
(↓0.022)
0
(-)
92165
(+7)
118
(+11)
31
(+3)
22
(-)
0.273
(↓0.003)
4.000
(↓0.22)
3
(1↑)
ロッテ
15130 0.536
(↑0.017)
1
(↑1)
92112
(+2)
130
(+1)
23
(+1)
28
(+2)
0.242
(↑0.002)
4.510
(↑0.13)
4
(1↓)
西武
13131 0.500
(↓0.02)
2
(-)
93128
(+1)
135
(+2)
24
(-)
16
(+2)
0.251
(↓0.002)
4.670
(↑0.1)
5
(-)
日本ハム
11162 0.407
(↓0.016)
4.5
(-)
91109
(+2)
131
(+3)
25
(-)
19
(-)
0.226
(↑0.001
4.080
(↑0.02)
5
(1↑)
ORIX
11162 0.407
(↑0.022)
4.5
(↑1)
91113
(+11)
132
(+7)
26
(+1)
24
(-)
0.241
(↑0.004)
4.180
(↓0.1)