阪神(☆8対3★)中日 =リーグ戦5回戦(2020.07.18)・阪神甲子園球場=
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中日
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阪神
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勝利投手:西 勇輝(2勝1敗0S)
敗戦投手:勝野 昌慶(0勝2敗0S)

本塁打
【阪神】大山 悠輔(4号・5回裏2ラン)

  DAZN
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◆阪神は3回裏、糸原の適時打などで2点を先制する。そのまま迎えた5回には、糸井の適時打と大山の2ランなどで6点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・西勇が9回3失点の完投で今季2勝目。敗れた中日は、守備の乱れが失点につながり、痛い敗戦を喫した。

◆阪神西勇輝投手(29)は昨季中日戦で3勝1敗と勝ち越すも、ビシエドには10打数6安打と苦戦。来日後の16年から対戦7試合すべてで安打を許すなど、通算対戦成績は20打数11安打で被打率5割超え。今日は天敵を抑えられるか。

◆両チームのスタメンが発表された。先発は阪神が西勇輝投手(29)、中日が勝野昌慶投手(23)。 エース西勇は今季ここまで4試合で1勝止まりだが、防御率は1・65。4戦ともクオリティ・スタート(6回以上かつ3自責点以内)と抜群の安定感を見せている。昨季、甲子園での中日戦は2戦2勝と好相性だ。打線は前日17日に今季初めてスタメンを外れた近本が、1番で復帰した。勝てば5カード連続勝ち越しが決まる。 中日はドラフト1位の石川昂が「7番三塁」で今季4度目のスタメン。甲子園での出場は、東邦(愛知)で優勝を果たした19年センバツ決勝以来となる。2年目勝野は、今季2度目の先発。阪神とはプロ初対戦。

◆阪神糸原健斗内野手(27)が自己最長となる10試合連続ヒットを放った。3回1死一、三塁で近本の二ゴロの間に1点を先制。なお2死二塁の場面で中日勝野の初球146キロを強振。右中間へ適時二塁打を放った。 糸原は「チャンスの場面でしたし、初球から思い切って打ちにいった結果、しっかり捉えることができました。追加点も欲しかったですし、いい結果になりました」と振り返った。

◆阪神西勇輝投手(29)が華麗にスクイズを決めた。 2点をリードした5回無死一、三塁で打席に立つと、中日佐藤の1球目を一塁方向にセーフティースクイズ。 見事に三塁走者の梅野を迎え入れた(記録は犠打野選)。マウンドでも5回まで3安打無失点と好投。勝ち投手の権利を得た。

◆阪神大山悠輔内野手(25)がトドメの4号2ランを放った。6点リードした5回1死二塁の場面。中日佐藤の初球スライダーを捉えて左翼スタンドに運んだ。 大山は「糸井さんが打ってくれたので、その勢いに乗って打つことができました。初球から1発で仕留めることができて良かったですし、チームにとっても良い追加点になりました」。甲子園にきれいなアーチをかけて1イニング6得点の猛攻を締めくくった。

◆阪神糸井嘉男外野手(38)が4試合ぶりの適時打を放った。「3番右翼」で先発。5回1死一、三塁で中日佐藤の145キロ直球を右中間に運んだ。一塁走者糸原までをかえす2点適時二塁打となった。 「チャンスの場面でしたし、思い切りスイングすることだけを意識しました。ランナーをかえすことができて良かったです」 チームはこの回、一挙6得点。調子を落としていた糸井も打線の勢いに乗った。

◆ヤクルトが快勝した。2-2の5回に西浦、エスコバーの連続適時打で3点を勝ち越し、6回は村上の2点二塁打などで3得点。小川が6回2失点で、開幕から無傷でリーグ単独トップの4勝目。広島は床田が試合をつくれなかった。

◆阪神が3回1死一、三塁から近本の二ゴロの間に1点を先制。なお2死二塁から糸原の適時二塁打で1点を追加した。 阪神が5回に一挙6得点の猛攻でリードを8点差に広げた。中日は6回に福田の中前適時打などで3点を返した。 阪神が3連勝で5カード連続勝ち越しを決めた。先発西勇は今季2勝目。中日は2連敗で借金は5になった。

◆阪神西勇輝投手(29)が20年本拠地初勝利となる今季2勝目を挙げた。9回9安打3失点での完投勝利。阪神加入後、甲子園での完投勝ちは初めてとなった。 序盤3イニングはいずれも走者を背負ったが、要所を締め、3回に打線の2点の援護を受けた。6回に3連打を浴びて失点したが、安定感は揺るがず。最後は空振り三振で締めくくった。125球の力投だった。 2点リードで迎えた5回無死一、三塁の打席では、一塁方向にスクイズを決めた。 打線は5安打ながら効果的に得点を重ね、中日投手陣から8点を奪った。チームは5カード連続勝ち越しを決め、借金を1に減らした。

◆阪神近本光司外野手がスタメン復帰した。前夜はベンチスタートとなったが、「1番センター」で先発出場。 3回1死一、三塁で迎えた打席で、中日勝野の変化球を打ちに出て、セカンドにゴロを転がし、先制点をもぎ取った。ただ、ヒットは出ず、3打数無安打1打点だった。

◆中日ドラフト1位石川昂弥内野手にとって、ほろ苦い甲子園凱旋(がいせん)になった。 阪神戦は「7番三塁」で3試合ぶりに先発起用。昨春、東邦主将としてセンバツ優勝して以来の甲子園での実戦は、阪神のエース西勇の前に4打数無安打。5回無死一、三塁や6回2死二塁の得点機にも、それぞれ遊飛、二飛と、プロの変化球に翻弄(ほんろう)された。 石川昂は「ヒットを打つことはできませんでしたが、積極的にプレーすることはできました」と前向き。センバツ優勝時は胴上げ投手になったが、この日は初のナイターでの三塁守備にも、5度の守備機会をしっかり処理した。初打席初安打から4試合13打数1安打。「次はヒットを打ちたいですし、チームの勝利に貢献したいです」とリベンジを誓った。 与田監督は「なかなか(高卒)1年目から簡単でないのは分かっている。必ず今後、結果に結びつかせるため」と説明。大型新人のスタメン起用も起爆剤にならず、借金は今季最多タイの「5」に伸びた。

◆阪神西勇が甲子園でプロ初の完投勝利を挙げた。矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。 -3連勝、5カード連続の勝ち越し 矢野監督 うれしいですね。いいゲームができたと思います。 -西勇を最後まで 矢野監督 西自身が行く気満々だったんで。中継ぎも休められますし、西もチーム全体のことを考えて、そのような強い気持ちでいってくれたんで助かりました。 -5回に打線が6得点 矢野監督 効率良く。ヒットはちょっと少なかったんですけど。そういうところでは走塁もいい形でやってくれましたし、そういうところが大量得点に結びついたのかなと思います。 -明日勝てば借金完済で勝率5割 矢野監督 もちろん借金が減るとかそういうことは頭にありますし。でも明日の試合を全力で。名古屋で3つやられている。その借りを返すという強い気持ちを持って、みんなでやり切ります。 -先発が完投するのはリリーフ陣にも大きい 矢野監督 めちゃくちゃ、でかいよね。(リリーフ陣の)登板も増えてきている。(岩崎)優とかスアちゃんが今日しっかり休めたのは大きい。 -糸原が好調 矢野監督 いいところで打ってくれている。本人もキャプテンという立場で2年目になって、チームを引っ張っていく意識もありながら、結果もついてきている。充実感とかやりがいを感じていると思うし、そういう選手が引っ張っていってくれるとチームは盛り上がる。すごくいい形になってきています。 -大山も1発 矢野監督 見事やったね。1発で。

◆阪神糸原健斗内野手は2夜連続のお立ち台でも主将であり続けた。横には完投勝利の西勇がいた。大黒柱は3日前、緊急事態宣言下での女性問題を報じられていた。「今日はいつも以上に西さんが集中していたので、なんとか助けてあげたいという気持ちで打ちました」。神妙な表情を崩さない仲間の胸中をおもんばかり、ねぎらいの言葉を優先した。 前日17日中日戦は幸運な内野安打が適時失策による先制点を呼び、3安打で完勝に貢献。翌日は文句なしの快音を響かせた。1点リードの3回2死二塁、勝野の初球146キロを右中間フェンス直撃の適時二塁打。「浜風がなかったら入っていたかな」と笑わせた後、自己最長の10戦連続安打にも「自分の仕事を全うするだけ」と勝利を喜んだ。 この日、高校野球島根大会で母校開星の恩師が再出発した。8年ぶりに復帰した野々村直通監督が公式戦初采配で5回コールド勝ち。教え子はスマートフォンで勝利を見届け、後輩たちの思いを力に変えていた。 「甲子園が中止ということで、あの子たちも悔しい思いをしていると思う。僕はそのグラウンドでできていることに感謝して、明日からも頑張りたい」 昨季対戦打率1割7分1厘の中日に今季は15打数5安打3打点。前回名古屋で3連敗した借りを返すべく、19日も当然、主将に期待したくなる。【佐井陽介】

◆阪神の大山悠輔内野手(25)が、猛攻を締める4号2ランを放った。「4番三塁」で先発出場し、6点リードの5回1死二塁。「狙っていた」と、初球を振り抜いた。中日2番手佐藤の136キロスライダーを捉え、左中間席まで運んだ。 「流れが良かったので、その流れに乗って。狙った通りのボールを1発で仕留められたというのが良かった」 打線はこの回、失策や野選など相手の守備の乱れに乗じた。4番の1発がダメ押しとなり、6点の猛攻劇になった。 「ファーストストライクから打っていくことが、自分の持ち味」。それは数字からも明らか。マルテの負傷で7月5日広島戦から4番に座り続け、この日で10試合目。この間、全40打席中28打席で初球ストライクをスイングしている。実に「7割」。打席前のベンチから、狙うゾーンを決めて準備。空振りやファウルとなっても、スイングすることで相手投手とのタイミングを合わせられる。積極性を前面に、4番での打率も2割9分7厘と結果につなげている。 2試合ぶりの安打だった「結果が出ていない中でも、自分のスイングはしっかりできているとは思っている。今日の1本は自分の中で、1つのキッカケになればいいと思っています」。自分の信念を持って、どんどん振り続ける。 矢野監督も4番の一振りを評価した。「見事やったね、1発で。一時、安打は出ていなかったけど練習もいい形で打っている。状態が悪いわけでもない。明日もまた、打ってくれるでしょう」。今季、大山が打点を挙げれば5戦5勝。そのバットは、勝ち運も運んでくる。 昨季の開幕4番が、今季はベンチで開幕を迎えた。「なかなか出られない試合も続いて、すごい悔しい思いもしていました」。振って、振って、思いをぶつけて。上位浮上へ、背番号3が打線の軸となってチームををけん引していく。【奥田隼人】

◆阪神西勇輝投手(29)が甲子園でのプロ初完投勝利を挙げた。打線の援護を受けながら、125球の力投で疲労蓄積の救援陣に休みを与えた。15日には「文春オンライン」で自身の女性問題が報じられ、お立ち台で騒動を謝罪。エースがケジメの投球で、今季2勝目。チームは3連勝で借金完済まであと「1」。3位DeNAにゲーム差なしで接近し、19日にも今季初めてAクラス浮上する。虎のエースは誰にもマウンドを譲らなかった。西勇が右手を握りしめてほえた。9回2死一塁。最後は9番武田をこの試合、125球目となるチェンジアップで空振り三振。9回9安打3失点で今季2勝目。完投勝利は昨年4月7日広島戦以来で、甲子園ではプロ初。さらにはチームを5カード連続勝ち越しに導く大仕事。「とにかく目の前の打者1人1人、1球1球に集中して、チームが勝つことだけを考えて投げていました」。トレードマークの西スマイルは最後までなかった。 ケジメの登板だった。15日に「文春オンライン」で緊急事態宣言下の「不倫密会」を報じられ、球団から厳重注意の処分を受けた。この日、家を出る際には「絶対に投げきると決めて出てきた」と強い決意を固めていた。マウンドでは一心不乱に腕を振った。甲子園のお立ち台に上がった右腕は、ファンに向けて自ら切り出した。 「自分のプライベートなことで大変、大事な時期にたくさんのみなさんに迷惑かけて申し訳ありませんでした。家族にもすごくつらい思いをさせて、反省しています。今後はマウンドで立ってプレーで返すことが大事だと思っています」 お立ち台では異例の謝罪に、スタンドでは少しの笑いと温かい拍手が起こった。 投打でフル回転した。立ち上がりから低めに集め、中日打線を手玉に取る。過去10打数6安打と苦しんだ天敵ビシエドも4タコ封じ。6回には3連打から3失点したが、体力的にきつい終盤に立て直した。バットでも2点をリードした5回無死一、三塁で打席に立つと、初球を一塁方向に転がすセーフティースクイズ(記録は犠打野選)を成功。一挙6得点の火付け役になった。 開幕から5戦ともクオリティー・スタート(6回以上かつ3自責点以内)と抜群の安定感。矢野監督も「西自身が(最後まで)行く気満々だった。中継ぎも休められた。強い気持ちでいってくれたので助かりました」と感謝した。 今季2度目の3連勝。19日の中日戦に勝てば、勝率5割。最大8あった借金もきれいさっぱりなくなる。3位DeNAにもゲーム差なしで肉薄し、今季初のAクラス入りが見えた。【桝井聡】

◆中日のドラフト1位・石川昂弥内野手(19)=東邦高=が18日、阪神5回戦(甲子園)に「7番・三塁」で3試合ぶりとなるスタメン出場する。  石川昂は東邦高のエース兼主砲の主将として出場した昨春の選抜で全国制覇に貢献。18日には出場機会がなかったが「グラウンドに出たときに『懐かしいな』と思いました」と凱旋(がいせん)を喜んでいた。この3連戦の2戦目にしてプロとしての聖地デビューがやってきた。  1年前は1992年の星稜・松井秀喜らに並ぶ1大会最多の3本塁打をマーク。史上初となる決勝での"完封&2発"を達成しており、プロとアマチュア時代を通じた甲子園での"2試合連続アーチ"はなるか。

◆先発メンバーが発表され、阪神・近本は「1番・中堅」で先発に復帰した。打率・175と打撃不振で、前日17日の中日戦では今季初めてスタメンから外れ、代走で出場していた。  前夜は「1番」に入った糸井が「3番」、「3番」を務めたサンズは6番に戻った。

◆阪神は18日中日戦(甲子園)の五回、相手のミスに付け込んで一挙6得点。今季最多のビッグイニングを作り、8-0とリードした。  2-0の五回、まずは先頭の梅野が遊撃・京田の失策で出塁。その後無死一、三塁から先発・西勇がスクイズをきめて3-0とリードを広げた。さらに一塁・ビシエドの本塁返球も間に合わず野選で打者も生き残ると、一死二、三塁からは糸原の二ゴロを二塁・阿部が本塁返球。これも間に合わず野選で4点目。続く糸井が右中間へ2点二塁打、大山が左翼へ4号2ランとたたみかけた。  西勇は五回まで3安打無失点。5カード連続勝ち越しをかけた一戦で猛虎が強さをみせつけた。

◆中日・勝野昌慶投手(23)が18日、阪神5回戦(甲子園)に先発したが、4回2失点で降板した。  「ランナーがいない場面であれだけ四球を出してしまっては...」  許した安打はわずか2本だが、一回から3イニング連続で四球を与えた。三回は先頭・梅野への四球をきっかけに、1死一、三塁で近本の二ゴロの間に先制の1点、なおも2死二塁で好調の糸原に右中間を破る適時二塁打を浴びた。  勝野は前回11日の広島戦(ナゴヤドーム)で今季初登板し、三回途中6失点と炎上していた。

◆阪神が8-3で中日に勝利し、3連勝を飾った。  三回1死一、三塁から近本の二ゴロの間に先制すると、なおも2死二塁から糸原が右中間への適時二塁打を放ち、2点をリードした。  五回には失策、野選と相手のミスにつけ込んで2点を追加。さらに、1死一、三塁から糸井の右中間への適時二塁打で2点を加えると、続く大山が4号2ランを放った。今季最多となる1イニング6得点で試合を決定づけた。  先発した西勇は六回に3点を失ったが、9回125球を投げて今季初完投勝利を挙げた。  中日には敵地で3連敗を喫したが、これで5カード連続の勝ち越しを決め、最大8あった借金は1となった。

◆中日のドラフト1位・石川昂弥内野手(19)=東邦高=が18日、阪神5回戦(甲子園)に「7番・三塁」で出場し、4打数無安打だった。  「ヒットを打つことができませんでしたが、積極的にプレーすることはできました。次はヒットを打ちたいですし、チームの勝利に貢献したい」  虎のエース・西勇に対し1死一塁で迎えた第1打席は、内角へのシュートを引っかけて三ゴロ併殺。0-2の五回、一発逆転のチャンスとなった無死一、二塁も同じ球種で詰まらされて遊飛に倒れた。  3-8の六回2死二塁は145キロ直球で押し切られ、二飛。九回1死では8球粘ったあと、スライダーで空振り三振に抑えられた。東邦高時代の昨春は全国制覇を成し遂げた思い出の地だが、プロとしてはホロ苦のデビュー戦となった。  バットが鳴りを潜めた一方、5度の守備機会すべてを難なくさばくなどグラブは好調。八回1死では三塁線への弱いゴロを前進してつかみ、軽快なランニングスローで打者走者の陽川をアウトにした。自身初の甲子園ナイターで、はつらつとしたプレーを見せ続けた。

◆阪神は18日、本拠地甲子園で中日に8-3で快勝。3連勝で5カード連続勝ち越しとなった。矢野監督は試合後「いやもう、うれしいですね。いいゲームができたと思います」と声を弾ませた。  先発・西勇が今季初完投。9安打を浴びたが、3失点に抑えた。  「(最後までマウンドに)上がらせたというよりも西勇自身が行く気満々だったんで。中継ぎも休められますし、西勇もチーム全体のことを考えて、そのような強い気持ちでいってくれたんで助かりました」  打線は相手のミスもあったが、五回に一挙6得点を奪った。  「効率良く。ヒットはちょっと少なかった(5安打)んですけど。そういうところでは走塁もいい形でやってくれましたし、そういうところが大量得点に結びついたのかなと思います」  19日に勝てば最大8あった借金が完済でき、勝率5割に戻る。  「もちろん借金が減るとかそういうことは頭にありますし。まあ、でも明日の試合を全力でね。名古屋で3つやられてるんで。その借りを返すという強い気持ちを持ってみんなでやり切ります」と話した。

◆中日D1位・石川昂弥内野手(19)=東邦高=が18日、阪神5回戦に「7番・三塁」で3試合ぶりにスタメン出場したが、4打数無安打だった。  これでプロデビューだった12日の広島戦(ナゴヤドーム)第1打席で左翼線二塁打を放って以降は、12打数無安打7三振と、プロの壁にぶち当たっている。  与田監督は「高校を卒業して、なかなか1年目から簡単でないのは分かっている。(1軍に)上げてきた以上はある程度使う、外すときはなぜ外すのか、明確な理由を持って外している」と説明。そのうえで「いまのチーム状況の中で、いま結果に結び付かなくても、必ず今後、結び付くだろうという、そのための起用なので。結果が出ない批判に関しては、選手じゃなくて、使っているこっちの責任」とかばった。

◆阪神・西勇輝投手が18日の中日戦(甲子園)で、2勝目をあげた。甲子園のお立ち台に上がると新型コロナウイルスの影響で日本全国に非常事態宣言が出されていた5月に、一般女性と密会したことが週刊紙報道で発覚、自身の騒動をまずわびた。  「まずはこのたび自分のプライベートなことで大変、たくさんのみなさまに迷惑をかけてに申し訳ありません。家族にも本当につらい思いをさせて、すごく反省しています。今後は甲子園のマウンドに立ってプレーで返すことが大事だと思っています。今後もしっかり頑張ります。ありがとうございました」  昨年の4月7日以来の完投勝利については「きょう家を出るときに絶対に投げ切ると決め出てきました。なんとか完投ができてできてよかったです。こうやって完投ができたんで、自分のピッチングもよかったですが、チームも連勝(勝ち)がつづいていますし。みんなのおかげでこうやって完投ができたと思いますし。こうやって、たくさんの方々にきて、応援してもらってありがたいです。これからもよろしくお願いします」などと話した。お立ち台を降りると、右翼席に向かいファンに深々と頭を下げていた。

◆前日17日に今季初めてスタメンを外れた阪神・近本が「1番・中堅」で先発に復帰。三回1死一、三塁では二ゴロで先制点をもぎ取り、3-0の五回無死一、二塁では投前犠打を決めてチャンスを広げた。しかし、終わってみれば3打数無安打。出塁することができず、俊足を生かせる場面もなし。打率・169と、復調が待たれる。

◆昨春の選抜でエースとして全国制覇した中日のD1位・石川昂(東邦高)は「7番・三塁」で出場も、西勇の前に4打数無安打。ホロ苦の甲子園デビューとなった。プロ初打席で安打を打って以降は12打数で7三振。変化球への対応に苦労しているが「ヒットを打つことができませんでしたが、積極的にプレーする事はできました」。守備では三塁線への弱いゴロを前進してつかみ、ランニングスローでアウトにするなど軽快なプレーを見せた。

◆阪神・西勇輝投手(29)は中日相手に完投勝利を挙げた18日、お立ち台で15日に発覚した不倫報道を謝罪した。  --完投で2勝目をあげた西投手です。甲子園のお立ち台の感想は  西勇 「まずはこのたび、自分のプライベートなことで大変、たくさんのみなさまに迷惑をかけて、申し訳ありません。家族にも本当につらい思いをさせて、すごく反省しています。今後は甲子園のマウンドに立って、プレーで返すことが大事だと思っています。今後もしっかり頑張ります。ありがとうございました」  --昨年の4月7日以来の完投勝利ですが  「きょう、家を出るときに『絶対に投げ切る』と決めて出てきました。なんとか完投ができて、よかったです」  --チームは3連勝です  「こうやって完投ができたので、自分のピッチングもよかったですが、チームも連勝が続いていますし。みんなのおかげで、こうやって完投ができたと思いますし。こうやって、たくさんの方々に来て、応援してもらってありがたいです。これからもよろしくお願いします」

◆またキャプテンの一打が試合の流れを引き寄せた。三回、近本の二ゴロの間に先制してなお2死二塁のチャンスで、2点目のタイムリー。糸原が連夜のヒーローだ。  「2日連続ということで、とてもうれしいです。もう、チームのために毎日頑張るだけです」  連日のお立ち台では、西勇に続いてマイクを向けられ「きょうはいつも以上に西さんが集中していたので、なんとか助けてあげたいという気持ちで打ちました」。いきなり謝罪したエースを横目にニヤリ。今季最多4956人に、最高の笑顔を届けた。  三回だ。梅野が四球、木浪が中前打と下位打線がつなぐと、1死一、三塁から近本の二ゴロで先制。もう1点ほしい期待に、主将が応えた。勝野の初球146キロを思い切りたたくと、打球は右中間フェンス直撃の適時二塁打。「初球から思い切っていこうと思っていたので。浜風がなかったら入っていたかな(笑)。まぁ、それはいいんですけど」。会心の一打は浜風に押し戻されたが、千金タイムリーとなった。  甲子園のグラウンドに立つ喜びを、再確認した日だった。母校の開星高(島根)が8年ぶりに復帰した恩師の野々村監督の下、松江南を13-2の5回コールドで破り、島根県独自大会の初戦を突破。ネットでニュースをチェックしていた糸原は「甲子園が中止ということで、あの子たちも悔しい思いをしている」と思いやり「そのグラウンドでできていることに感謝」と言葉をつなげた。  「チームに貢献できるように毎試合、毎試合、必死にやっている」  五回には二ゴロで相手の野選を誘い、2打点目をゲット。自身最長の連続安打を10試合に伸ばし、チームの大逆襲に貢献した。もっともっと打ち続けて、さらなる上昇カーブを描いてみせる。(大石豊佳)

◆十分に高まった虎党のボルテージは、4番の快音で最高潮を迎えた。もう、勝利を確信。今季最多の1イニング6得点が大山の一発で完成した。  「流れもよかったので、その流れに乗って。ファーストストライクからいくのが、自分の持ち味だと思っているので」  五回に4点を追加して、なおも1死二塁で糸井の適時二塁打に続いた。「狙っていました」と佐藤の初球のスライダーを左翼席へ。7試合ぶりの4号2ランで8点のリードを奪った。この回1失策、2野選と守備が乱れた中日の隙を逃さず、一気に勝負を決めた。  「狙った球がきましたし、それを一発で仕留められたのがよかった。何球も甘い球はこない。仕留める確率を上げていかないと、成績も上がってこないと思うので」  早いカウントで積極的な打撃が目立つ。「ある程度、狙ったゾーンにきたらいけるようにベンチから準備している」。成長の材料は技術だけでなく、考え方だ。チームの指示で狙い球を決めるケースはもちろん「それとは別に自分で考えて、こうしていこうというときも(ある)。そういう考える力もつけていきたい」と目を光らせた。  最近5試合は20打数2安打も「自分のスイングはできている。きょうの一本がひとつのきっかけになれば」と前向きだ。矢野監督も「見事やったね、一発で。練習もいい形で打っているし、状態が悪いわけでもない。あした、また打ってくれるでしょう」と信頼した。開幕スタメンを逃した大山が4番に座ってから8勝2敗。同時に打線も目覚め、背番号3がアーチをかけた4試合は全勝だ。  「すごく悔しい思いもしましたし、出たときに結果を残してやると強い気持ちで準備していた。その結果、自分の成績もチームの成績も上がってきたのでうれしいけど、まだ始まったばかり。先は長いので、自分のやるべきことを一つ一つやっていきたいです」  生え抜きの大砲と助っ人が競うように打てば、得点力アップは明確。好調のチームに、25歳の存在感が光る。(安藤理)

◆ビックリ仰天!! 今季、虎の完投勝利1号となった西勇輝。お立ち台が、おそらくプロ野球史上初の『ヒーロー&不倫謝罪インタビュー』になるとは!!  とにかく不倫なんて、うらやましい...。じゃなーい!! ダメダメ!! 深く反省すべし!!  自分が何で輝いているのかを見失って壊れてしまう人も少なくない時代に、「俺の仕事はこれや!!」と中日打線を3失点に封じての2勝目。マウンドの姿は決して間違っていないのだ!!  わが阪神、開幕から12試合で借金8の黒星地獄からはい上がって、あと1勝で勝率5割復帰まできたー!!  だけど、決して焦るでないぞー!! 中日のキャプテン・高橋が故障したことにより、スタメンはコロコロ変わる。油断はできないのだ。  小さな穴からダムは決壊する。猛虎ナインよ、とにかく文春砲には注意して...じゃな~い! 気の緩みに注意しつつ走れー!!

◆阪神と中日が勝敗を分けたのは、無死一塁からの打撃だった。中日が一回から三回まで、毎回無死の走者を出しながら、次打者が走者を進められなかったのに対して、阪神は三、五回に、いずれも木浪が安打を放って好機を広げ、大量点に結びつけた。  走者を三塁に置いたときにゴロを転がせるかどうかでも、差が出た。中日が五回無死一、三塁から遊飛、三振。対する阪神はその裏の1死二、三塁から糸原が二ゴロで、相手の野選を誘った。  ゴロゴーの状況からの三走の脚力も褒めたいが、それ以上に、必死で食らいつく阪神打者を評価したい。プロ野球では案外、見落とされがちな部分だが、阪神の打者は今、しっかりとそれができている。必然的に勝利確率が高くなっている。  両チームに差をつけた、いい働きを見せたのが木浪と糸原。先日の評論で、今後の巻き返しには二遊間の固定が必要と指摘した。まさに固定された2人が期待に応えている。日替わりスタメンでなくなり、集中して試合に臨めているし、余裕を持ってプレーできている。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1571 0.682
(↑0.015)
-
(-)
97124
(+4)
73
(+2)
29
(-)
16
(+1)
0.264
(↓0.002)
3.150
(↑0.1)
2
(-)
ヤクルト
13101 0.565
(↑0.02)
2.5
(-)
96119
(+9)
121
(+4)
21
(-)
18
(-)
0.258
(↑0.007)
4.670
(↑0.03)
3
(-)
DeNA
12130 0.480
(↓0.02)
4.5
(↓1)
95100
(+2)
90
(+4)
21
(-)
4
(-)
0.277
(↓0.005)
3.560
(↑0.02)
4
(-)
阪神
11120 0.478
(↑0.023)
4.5
(-)
9779
(+8)
101
(+3)
24
(+1)
15
(-)
0.241
(↓0.002)
4.230
(↑0.06)
5
(-)
広島
9131 0.409
(↓0.02)
6
(↓1)
97112
(+4)
113
(+9)
24
(-)
11
(+2)
0.290
(-)
4.600
(↓0.15)
6
(-)
中日
10151 0.400
(↓0.017)
6.5
(↓1)
9490
(+3)
126
(+8)
14
(-)
5
(-)
0.257
(-)
4.620
(↓0.12)