オリックス(★1対9☆)ソフトバンク =リーグ戦4回戦(2020.07.17)・京セラドーム大阪=
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ソフトバンク
10022101291112
ORIX
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勝利投手:笠谷 俊介(1勝1敗0S)
敗戦投手:榊原 翼(0勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】甲斐 拓也(3号・6回表ソロ),上林 誠知(4号・8回表ソロ)
【オリックス】太田 椋(2号・3回裏ソロ)

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◆ソフトバンクは同点で迎えた4回表、三森の適時打などで2点を挙げ、勝ち越しに成功する。その後は、5回に上林の適時打などで2点を加えると、6回には甲斐のソロが飛び出しリードを広げた。投げては、2番手・笠谷がプロ初勝利。敗れたオリックスは、投打ともに振るわなかった。

◆ソフトバンク東浜巨投手(30)は、打球が右足に直撃するアクシデントに見舞われた。 2回先頭打者だったT-岡田の打球が、投球動作を終えた直後の右足を直撃。すぐさま転がった打球を拾い一塁に送りアウトにしたが、三塁側ベンチ裏で治療。数分後にマウンドに上り、この回の後続を抑えた。 3回も続投したが、オリックス太田に1発を浴びて、この回で降板した。 東浜は6月12日の練習試合(広島戦、ペイペイドーム)でも、打球を左足に受けるアクシデントに見舞われていた。

◆オリックス高卒2年目の太田椋内野手(19)が、3回に2戦連続となる同点2号ソロを放った。 「昨日と同じように思い切っていこうと打席に入っていました。(スタンドに)いってくれると思いました! 同点に追いつけてよかったですし、昨日のようにここから波に乗って逆転できるように頑張ります」 1点を追う3回無死、東浜の2球目の変化球を完璧に捉えると、打球は左翼席に着弾。2試合連続弾でチームを勢いづけた。 前日16日の同戦では昇格即スタメン起用に応えるプロ初安打&プロ初本塁打をマーク。球団では17年杉本以来のプロ初安打が本塁打で、球界では21世紀生まれ初の本塁打となっていた。

◆ソフトバンクは自身初の4番に入った中村晃が初回に左犠飛を放ち先制。オリックスは3回、太田が2試合連続の2号ソロで同点。 ソフトバンクは4回、榊原から1イニング4四球を奪うなど勝ち越し。5回にも2点を追加。6回は甲斐の3号ソロで追加点。 ソフトバンクが終盤にも追加点を挙げ、計11安打9得点で大勝。笠谷はプロ初勝利。オリックス榊原は今季初黒星。

◆6年目のソフトバンク笠谷俊介投手が、うれしいプロ初勝利を挙げた。「1軍に来てはすぐ落ちて、ずごく悔しい時期があったけど、こうして初勝利ができてうれしい」。敵地でのヒーローインタビューに呼ばれ、照れくさそうな笑顔を見せた。 緊急登板にも動じなかった。先発東浜が右足に打球を受け、3回を投げ終えて降板。4回から急きょ、マウンドに上がった。吉田正、ジョーンズ、T-岡田の中軸を抑え、5回も3者凡退。2回22球を投げ、無安打無失点と完璧な救援だった。「準備はできていたし、落ち着いて投げることができた」と振り返る。 8日の楽天戦(ペイペイドーム)では、故障離脱した新助っ人ムーアの代役で先発登板。2回6安打7失点と大炎上した。それから3試合目で、白星が転がり込んだ。「捕手のミットめがけてしっかり腕を振って投げようと思った」。ウイニングボールは大分の実家に送るつもりだ。期待され続けた左腕が、プロ1勝を飛躍の転機にする。

◆プロ13年目で初の4番に座ったソフトバンク中村晃外野手が、先制犠飛とマルチ安打で勝利に貢献した。「いつもと変わらないようにした。いきなりホームラン打者になれるわけないのでね」。 初回1死一、三塁から左犠飛。「最低でも外野フライ打てればと思っていた」。4回にしぶとく四球を選ぶと、5、7回には右前打に中前打。「つなぐ意識を持ってやっているので。4番? これで全打順打ったかな、くらいですね」。打率も3割5分に引き上げ「1軍に上がってきたときよりよくなっているのかなと思う。これからもいいものが出せれば」と話した。

◆オリックス太田椋内野手(19)が、3回に2戦連発となる2号ソロを放った。16日に今季初昇格し、プロ初安打となる初本塁打を記録。 21世紀生まれの初アーチに続いて、この日は球団史上初の10代の2戦連発をやってのけた。「完璧でした。とても良い感触で、打った瞬間に入ると思いました」と振り返った。 1点を追う3回、ソフトバンク東浜のスライダーを捉えた。打球は左翼席に着弾。スタンドインを確信し、ゆったりと走った。連日のファーストスイング弾に「1球で仕留められたのは、調子が良い証拠。当てに行くことなく、自分のポイントで打てている」と好調理由を説明した。 01年生まれの19歳。だが、打席に入れば年齢は関係ない。「打席で、しっかり"間"が取れている。自分の"間"に相手ピッチャーが合わせてくれています。(自分の)調子が悪くなると(振り切らず)当ててしまうとかピッチャーに(タイミングを)合わせてしまうので...。これを維持できるようにしたい」と相手投手を引き込む打撃を追い求める。 8点差のついた9回。ソフトバンク森から左手に死球を受けたが「うまくよけられたので、痛みは大丈夫です」と明かした。昨季は教育リーグでソフトバンク千賀の死球で右腕を骨折し、約3カ月を棒に振った。離脱の無念は2度とごめんだ。プロで1年を経験し、1軍への執着心、投球をよける技術をしっかり身につけた。野球ができるからこそ、球史に残る活躍ができる。今年こそ、定位置を奪い取る。【真柴健】

◆ソフトバンク上林誠知外野手が、4号ソロを含む3安打3打点と活躍した。5回に一塁強襲の適時二塁打を放つと、8回にはオリックスK-鈴木の147キロ直球を豪快に右翼へ運んだ。 「ほんの少し詰まりましたが、しっかり押し込めました。いいスイングで打つことができたし、最高の結果になってくれてよかった」。ここ4戦で3発と打撃急上昇。9回にも右前適時打を放ち、猛打賞の暴れぶりだった。

◆快勝の裏で、先発投手が2日連続でアクシデントに見舞われた。ソフトバンクベンチに緊張が走ったのは、2回。先発東浜の右足に、オリックスT-岡田の打球が直撃した。アウトにしたが、東浜は動けない。工藤監督も顔をこわばらせた。「もう、ヒヤリというもんじゃなかったですよ」。今季開幕投手を務めた右腕の災難に、離脱という最悪の事態を想像したほどだった。 東浜は続投したが、4回に降板。大阪市内の病院でCT検査などを受けた結果、骨に異常なく右中足部の打撲と診断された。工藤監督も「骨には異常がなくて、よかった。ただ明日(18日)の状態を確認して、今後の登板について考えたいと思う」と説明。骨折を避けられたことで安心はしたが、状態次第では来週の登板予定を再考せざるをえない可能性も。「足に力が入らなくなったということで4回から降板させました」。大事な右腕に無理はさせられなかった。 東浜も「打球が当たった直後は、投げることができるかなと思いましたが、時間がたつにつれて痛みが出てきたので降板させてもらいました。何とか次の試合に投げられるように、できることをしていきたい」と球団を通じてコメントした。 「今季は東浜とムーアを軸に考えたい」というのが工藤監督の構想だった。だが、すでにムーアが左ふくらはぎの筋損傷で離脱。さらにこの日、背中の張りでバンデンハークが出場選手登録を抹消された。さらに東浜が離脱となれば、先発陣が大ピンチに直面するだけに、監督の心中も穏やかではなかった。 「リリーフ陣が頑張って追加点を取られなかったのが良かった。こういう試合を勝てたのは大きい」。スクランブル登板の笠谷がプロ初勝利を挙げ、打線も追加点を奪って快勝。どんなアクシデントに見舞われようとも、くじけるわけにはいかない。【浦田由紀夫】

◆オリックス西村徳文監督が11被安打8四球を献上し、9失点した投手陣に苦言した。 先発榊原には「四球がね。あれだけ続いてしまうと。四球が悪いというわけではないんですけども。でも、あそこまで続いてしまうとね」と4回の4四球を厳しく指摘。「2番手の荒西もね、(先頭から)2つ続けて四球というところで」と救援陣の投球にも納得がいかない様子だった。

◆オリックス太田椋内野手(19)が、3回に2戦連発となる2号ソロを放った。 ▼19歳5カ月の太田が2戦連発となる2号本塁打。10代でシーズン2発は、球団では阪急時代の88年中嶋以来32年ぶり。10代で2試合連続アーチは昨年の村上(ヤクルト=4度)と小園(広島)がいるが、オリックスではドラフト制以前を含めても球団史上初めて。

◆オリックス・・太田椋内野手(19)が17日、ソフトバンク4回戦(京セラ)で2試合連続弾。前日16日にプロ初安打となる初本塁打を放ち、21世紀生まれの選手では球界1号となるアーチをかけていた。この日は前日と同じ0-1で迎えた三回の第1打席に、ソフトバンクの開幕投手、東浜から豪快な2号同点ソロだ。  太田は昨年、天理高からドラフト1位で入団。昨季は1軍出場6試合で13打数無安打だったが、今季初の1軍昇格となった前日16日にプロ初アーチ。父は同じオリックスに所属する打撃投手で、元近鉄内野手の太田暁氏とあって、お立ち台で「(ホームランボールを)お父さんに渡したいと思います」とはにかんでいた。

◆ソフトバンクが快勝。1-1の四回に押し出し四球と三森の適時内野安打で2点を奪い、五回に2点を追加。六回に甲斐、八回は上林がソロを放った。四回から2回無失点の笠谷が6年目で初勝利。オリックスは榊原が制球難で崩れた。

◆オリックスの榊原は制球難で自滅した。1-1の四回に4四球で1点を献上し、さらに内野安打で失点。4回3失点でマウンドを降り「ゲームをつくることができず、申し訳ない気持ちしかない」とわびた。  西村監督は「四球も悪いというわけではないけど、あそこまで続いてしまうと」と渋い顔。四回は太田の本塁打で追い付いた直後だっただけに「ああいう回はしっかりゼロに抑えていかないといけない」と苦言を呈した。

◆ソフトバンクの6年目左腕、笠谷が2イニングを完璧に抑え、プロ初勝利を挙げた。東浜が負傷の影響で降板し、四回から急きょ登板。課題の制球は2ボールにすらならず、テンポよく投げ込んだ。「最高。力を抜いて最後のリリースで投げるイメージをもう一回確認して、ブルペンでその動作を行えた。気持ちも安定してマウンドに上がれた」と喜んだ。  今季5試合目の登板で、中継ぎで奮闘している。2017年から自主トレーニングをともにするベテランの和田に吉報を届け「ああやって長く投げられる秘訣をもっと見るために、1軍で投げていきたい」と気持ちを新たにした。

◆ソフトバンクの東浜は二回にT-岡田のショートバウンドの打球を右足に受けた影響で、3回1失点で降板した。  「打球が当たった直後はこのまま投げられるかなと思ったが、時間がたつにつれて痛みが出てきたので降板させてもらった」と振り返る。大阪市内の病院で検査を受けた結果、骨に異常はなく打撲と診断され、18日以降の練習は状態を見て判断する。

◆振り切ったバットを一直線にかざす。確信した足取りで、自信に満ちた表情で、小さくなっていく白球を堂々見送った。前夜、プロとしての産声を上げたばかりのオリックス・太田が、プロ初アーチから衝撃の2戦連発だ。  「完璧でした。とてもいい感触で、打った瞬間に入ると思った。1球で仕留められるのは調子がいい証拠だと思います」  前日16日にはプロ初安打をバックスクリーン右への初アーチで飾った。この日も「8番・三塁」で先発出場。スタンドから"21世紀生まれ1号"をたたえる拍手を浴びつつ向かった第1打席で、いきなり打った。0-1の三回先頭で、今季開幕投手も務めたソフトバンク・東浜のスライダーを一閃。高く高く運び去った。前夜のマルチ安打から少しも間を置かず、一時同点の左越え2号ソロをかっ飛ばした。  1-9で大敗しても天理高出身の2年目、19歳が自信を深めていることだけで、チームの未来が明るく感じられる。「当てに行くことなく自分のポイントで打てている。自分の間に、投手が合わせてくれているという感じ」という言葉も、もう何年もこの世界で生きているような響きを持つ。  九回には左手付近に死球を受けた。昨年3月にもソフトバンクとの教育リーグで、右尺骨骨幹部を骨折しただけに、周囲をヒヤリとさせた。それでも太田自身は「前はよけ方が下手でした。当たったけど、うまくよけられたので大丈夫です」とサラリと受け流した。たくましく、強く。21世紀のオリックスの中心になっていく。(長友孝輔)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1590 0.625
(↓0.027)
-
(-)
96143
(+2)
88
(+10)
22
(-)
22
(+2)
0.277
(↓0.002)
3.410
(↓0.25)
2
(1↑)
ソフトバンク
13111 0.542
(↑0.02)
2
(↑1)
95121
(+9)
104
(+1)
31
(+2)
15
(-)
0.253
(↑0.003
4.020
(↑0.13)
2
(-)
ロッテ
13110 0.542
(↓0.023)
2
(-)
96100
(+4)
110
(+7)
21
(+1)
25
(+1)
0.239
(↑0.003)
4.510
(↓0.14)
4
(-)
西武
11111 0.500
(↑0.024)
3
(↑1)
97110
(+10)
118
(+2)
20
(+1)
14
(-)
0.249
(↑0.01)
4.720
(↑0.13)
5
(1↑)
日本ハム
9142 0.391
(↑0.027)
5.5
(↑1)
9594
(+7)
120
(+4)
21
(+1)
19
(+1)
0.222
(↑0.006)
4.320
(↑0.02)
5
(-)
ORIX
9142 0.391
(↓0.018)
5.5
(-)
9589
(+1)
117
(+9)
23
(+1)
23
(-)
0.235
(↓0.004)
4.260
(↓0.16)