オリックス(☆4対3★)日本ハム =リーグ戦4回戦(2020.07.10)・京セラドーム大阪=
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日本ハム
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ORIX
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勝利投手:山田 修義(1勝1敗0S)
敗戦投手:秋吉 亮(1勝1敗3S)

本塁打
【日本ハム】ビヤヌエバ(1号・6回表2ラン)
【オリックス】ロドリゲス(4号・9回裏3ラン)

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◆オリックスが劇的なサヨナラ勝ち。オリックスは1-3で迎えた9回裏、2死一二塁の好機からロドリゲスに起死回生の3ランが飛び出し、土壇場で試合をひっくり返した。投げては、4番手・山田が今季初勝利。敗れた日本ハムは、3番手・秋吉が痛恨の一発を浴びた。

◆日本ハムのクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(29)が巨人から移籍後初アーチを放った。 1点をリードする6回1死一塁で、先発榊原に対して1ボールからの2球目を左翼席へとたたき込む1号2ラン。 今季初白星を目指して、6回まで無失点と好投する先発有原へ、貴重な追加点をもたらした。 「(打ったのは)スライダー。少し詰まったけど、スタンドまで届いてくれてよかった。小笠原(ヘッド兼打撃)コーチから高めに浮いてくるボールを狙っていくようにアドバイスをもらっていたので、感謝したい」とコメントした。

◆日本ハム有原航平投手(27)が7回2安打無失点と好投し、マウンドを降りた。 3回2死から後藤に四球、大城に右前打を打たれ一、二塁と得点圏に走者を背負うも、続く宗を遊直に打ち取ってピンチをしのいだ。5回は1死から若月に右前打を許すも、続く安達を併殺打に打ち取り、ここも切り抜けた。 走者を出したのは、この3回と5回のみ。味方打線に3点の援護を受け、三塁を踏ませない投球で、リリーフ陣に後を託した。

◆日本ハムは2回2死一、三塁から9番中島の足を生かした適時内野安打で先制。先発有原は3回まで1安打無失点。 日本ハムは6回、7番ビヤヌエバが今季1号2ランを左翼席に運んで加点。オリックスは日本ハム有原の前に6回まで無得点。 オリックスは9回、ロドリゲスが秋吉から左翼へ逆転サヨナラ4号3ラン。9回の1イニングを抑えた山田が今季初勝利を挙げた。日本ハム秋吉1敗。

◆日本ハム中島卓也内野手が2回に先制適時打。2死一、三塁から思い切りたたきつけた打球は、大きく跳ねて投手内野安打に。 試合中には「ラッキーです。チャンスで回ってきたので、先制点を取ることができて良かったです」とコメントしたが、結果的には痛い逆転サヨナラ負け。先頭の9回、左前打で出塁するなど今季3度目のマルチ安打も、勝利にはつながらなかった。

◆「あと1球コール」をオリックスの新助っ人アデルリン・ロドリゲスが一振りで切り裂いた。2点を追う9回2死一、二塁、カウント1-2。強振し、バットを放り投げると弾丸ライナーが左翼スタンドに突き刺さった。劇的な4号逆転サヨナラ3ラン。今季初めてスタンドで見守ったファンの鳥肌を立たせた。 「とにかく興奮しています。感触は最高だった。打った瞬間、入ると思った」 捉えた瞬間、一塁側ベンチを見た。ナインは両手を突き上げ、飛び出してくる。ゆったりとダイヤモンドを回ったロドリゲスが、本塁手前でヘルメットを高々と投げると歓声は最高潮に達した。「声援は力になります。お客さんのエネルギーはすごく感じました。ファンのために試合をするというのが(プロの)試合ですから。エネルギーを感じながらプレーすることができました」。 18年に1度は来日。ロッテの入団テストを受けるも不合格通知が届いた。メジャー経験はないが、マイナー通算174本を放つなど長打力が魅力だった男は、オリックスで飛躍の場を得た。「一生懸命やるしかない。ベストを尽くすのが自分の仕事」。一塁守備では失策も目立つ。ただ、常に全力。凡打でも一塁ベースを全速力で駆け抜ける。 チームは13試合連続アーチで、今季初のサヨナラ勝ち。借金を「5」とした。西村監督は「みんな、諦めないという気持ちが強かった。絶対に負けられないゲームで最高の結果が出た」と選手たちを褒めた。 9回2死からミラクル勝利。「ジョーンズ選手、T-岡田選手が(四球で)塁に出なければ自分のホームランで試合が終わることはなかった。2人が塁に出てくれて自分に回してくれた」。お立ち台で手を挙げるロドリゲスを、ファンの拍手が包んだ。【真柴健】

◆日本ハムがオリックス4回戦(京セラドーム大阪)で痛恨のサヨナラ負けを喫した。2点リードの9回2死一、二塁。守護神の秋吉がロドリゲスに左翼へ逆転サヨナラ本塁打を浴びた。低めに制球した変化球だったが、強烈なパワーによる低い弾道で運ばれた。栗山監督は「全てひっくるめて、明日から頑張ります」と短い言葉に悔しさを込め、衝撃的な幕切れを受け止めるしかなかった。 嫌な流れは、8回から始まった。セットアッパー宮西が1死二、三塁のピンチを背負うと、ビヤヌエバの失策で1点を返された。直後に飛び出した近藤の勇気あるチャージによる好プレーで、その後の失点は食い止めたが、勝利の女神は振り向いていなかった。9回の攻撃で追加点を奪えず、その裏は2死無走者からの悲劇が待っていた。 必勝を期した試合は、勝利への道筋を進んでいたはずだった。エース有原が7回無失点と好投。打線も2回に先制し、6回にはビヤヌエバの移籍後初本塁打で2点を追加。盤石の展開で迎えた試合終盤だったが、勝利の方程式が崩れ、チームは今季10敗目となった。有観客初戦は悔しすぎる黒星となったが、「お客さんに、こうやって来てもらって本当に感謝しています」と試合後、栗山監督は言った。11日もファンの前で野球ができる。やり返してファンに勝利を届けるのみだ。【木下大輔】

◆オリックスの新助っ人アデルリン・ロドリゲスが一振りで切り裂いた。2点を追う9回2死一、二塁、カウント1-2。強振し、バットを放り投げると弾丸ライナーが左翼スタンドに突き刺さった。劇的な4号逆転サヨナラ3ラン。今季初めてスタンドで見守ったファンの鳥肌を立たせた。ロドリゲスにはメジャー経験がない。日本で成功しようと必死だ。同じタイミングで同僚になったメジャー通算1939安打&282発男のジョーンズに習う。 「まずは自信を持って打て。次は甘い球を見逃さないこと」 オリックスに入団した際に「(ジョーンズとは)実績が違う。学べることは、どんどん聞いていきたい」と話していた通り、臆することなく会話する。ジョーンズが素手で打撃練習を行えば、理由を聞いた。納得して、自らも打撃手袋を外して打ったこともある。ゴムバンドを巻いて練習する姿を見れば、翌日には借りたほどだ。 シンプルな助言「自信を持て」の金言を胸に刻む。サヨナラ弾の最後には、ヘルメットを思い切り高く放り投げた。さっとジョーンズがキャッチして、本塁を踏むロドリゲスの元へ。「師匠」に胸元をたたかれた背番号42は、自信に満ちあふれた。【オリックス担当 真柴健】

◆オリックスはロドリゲスの逆転3ランで劇的なサヨナラ勝ち。西村徳文監督のコメント。 「みんな、諦めないという気持ちが強かった。絶対に負けられないゲームで最高の結果が出た」

◆記者席から見える青色のスタンド席が、等間隔に埋まっていた。有観客試合が再開した10日のオリックス-日本ハム4回戦(京セラドーム大阪)。約4000人の野球ファンがスタジアム観戦を楽しむ中、とても残念なできごとがあった。 「よそ見するなー! 清宮ー! 」 オリックスが3点を追う8回1死二、三塁、カウント2-2。緊迫した場面で、代打伏見はタイムを要求した。打席を外して、素振りする。真剣な表情は一瞬、崩れた。日本ハム2番手の宮西もプレートを外すと、一呼吸。勝負を分ける1球に「間」が入った。 残念だったのは客席からの声が「試合を止めてしまった」ことだ。いわゆる「ヤジ」で、結果が変わってしまった可能性だってある。観客がプレーを妨げていい理由はどこにもない。 球場関係者も困惑する。「新しい応援スタイルをファンの皆様と一緒に追求していきたい。今回のようなことはあってはならないのですが...」。今季は新型コロナウイルスの影響で「野球観戦の方法」も大きく変わった。現状の観戦ルールとして、応援歌合唱、指笛などは禁止されている。今はグラウンドから奏でられる「球音」を楽しみに、チケットを握りしめるファンがたくさんいる。選手が心地よくプレーできる環境を求めたい。【オリックス担当=真柴健】

◆日本ハム・栗山英樹監督(59)が10日、オリックス4回戦(京セラ)の開門直前、今季初の有観客試合について「いろんな心配はあるけど、喜んでもらうために一生懸命やるしかないんでね」と新型コロナウイルスに細心の注意を払いながら、新しい野球観戦スタイルに即したこれまで通りの全力プレーを掲げた。  2試合ぶりに清宮幸太郎内野手(21)をスタメン起用。指揮官はプロ3年目の清宮の飛躍を待ち続けており「結果を残さないといけないと思うんでね」と、試合前の時点で打率・103(29打数3安打)、1本塁打、3打点と低迷する大器の奮起に期待した。

◆日本ハムのクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(29)が10日、オリックス4回戦(京セラ)で移籍初本塁打を放った。  「7番・三塁」でスタメン出場。1-0で迎えた六回1死一塁で、オリックス先発の榊原から左越え1号2ランをたたき出した。  ビヤヌエバは来日1年目の昨季、巨人でプレーして73試合出場で打率・223、8本塁打、24打点。オフに自由契約となり、日本ハムに入団した。  今季は5月下旬に虫垂炎の手術を受け、7月7日に今季初の出場選手登録。10日が今季3度目のスタメンで、14打席目の今季初アーチだった。

◆オリックスは1-3の九回2死一、二塁でロドリゲスが左越えに4号3ランを放って逆転サヨナラ勝ちを果たした。九回に登板した山田に今季初勝利が付いた。日本ハムは有原、宮西とつないだが、抑えの秋吉が踏ん張れなかった。

◆日本ハムの有原が7回無失点と今季一番の投球を披露した。チームの逆転サヨナラ負けで今季初勝利は吹き飛んだが、散発2安打に封じる好投。軽やかなリズムで投げ込み「真っすぐも変化球も腕を振って、ストライクゾーンで勝負できたことが良かったと思う」とうなずいた。  開幕からの3連敗は、明らかなボール球が目立ち、甘くなったところを打たれる傾向にあった。この日は序盤から直球で攻め込んだ分、中盤から変化球が生きて7三振を奪った。昨季の最多勝右腕投手は「リード通りに投げることができた。しっかり継続していけるようにしたい」と前を向いた。(京セラ)

◆新しい野球観戦のルールとして、応援歌合唱、指笛、声を張り上げての応援等飛沫が飛ぶ行為が禁止事項とされていたが、八回の攻撃時には一部ファンが大声を張り上げる場面があった。一塁側の内野席からマウンド上の宮西に「宮西~打たれろ~」などの野次が次々と飛ぶと、三塁側からも大声の野次が。その野次に対してスタンドに「クスクス」と笑い声が響くと、代打の伏見が打席を外してタイムを取り、宮西はプレートを外して集中しなおすなど、プレーが一時中断するシーンがあった。

◆新型コロナウイルス感染拡大の影響により無観客開催だったプロ野球は10日、5000人を上限に観客を入れて公式戦を実施。オリックスは日本ハム戦(京セラ)の九回、アデルリン・ロドリゲス内野手(28)が逆転サヨナラ4号3ランを放った。  快音とともに、白球が猛スピードで外野に飛んでいく。左翼2階席前部に設置されている「ガイア」の看板にぶち当て、スタンドインだ。4000人の観衆がどよめき、打球の行方を見ていたオリックスの新助っ人、ロドリゲス(前パドレス3A)がバットを掲げる。来日初のサヨナラ弾&今季初のサヨナラ勝ちに、ファンも総立ちだ。  「最高の結果は出たけど、ジョーンズ選手、T-岡田選手が塁に出なければ自分のホームランで試合が終わることはなかった。2人がいい打席で塁に出てくれて、自分に回してくれた」  敗戦濃厚だった雰囲気が一変した。1-3の九回2死からジョーンズ(前ダイヤモンドバックス)、T-岡田が2者連続四球で出塁。大声を控えながらもオリックスファンが徐々に盛り上がりだした。その期待を一身に背負い打席に入ると、秋吉が投じた130キロの変化球をとらえ、左翼席へ。今季4号3ランは起死回生の一撃。西村監督も「最高のホームランですね」とうなずいた。  チームとして6月26日のロッテ戦(ZOZOマリン)から続く連続本塁打の試合数は「13」に。反発力が出てきた打線を「最後までなんとかなるんだという気持ちになっている」と評価した。  今季、遠い異国の地で戦うことを選んだ新助っ人。新型コロナウイルスの影響で来日が出来ないドミニカ共和国の家族とは連日のように連絡を取り、現地の状況を確認している。そばにいられない寂しさはあるが、癒しの時間となっている。  「お客さんのエネルギーをすごく感じた。ファンのために試合をするのが(プロ)試合ですから。エネルギーを感じながらプレーできた」  大声でファンと勝利を喜びあえる日が来ると信じ、これからも豪快なアーチを描いていく。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1360 0.684
(↓0.038)
-
(-)
101118
(+1)
60
(+2)
18
(-)
19
(-)
0.288
(↓0.011)
3.000
(↑0.06)
2
(-)
ロッテ
1080 0.556
(↓0.032)
2.5
(-)
10272
(+6)
80
(+7)
16
(+1)
17
(-)
0.230
(↓0.003)
4.400
(↓0.16)
3
(-)
西武
981 0.529
(↑0.029)
3
(↑1)
10284
(+7)
87
(+6)
16
(+2)
13
(+2)
0.239
(↓0.005)
4.280
(↓0.1)
4
(1↑)
ソフトバンク
8101 0.444
(↑0.032)
4.5
(↑1)
10178
(+2)
91
(+1)
24
(+2)
12
(+1)
0.231
(-)
4.590
(↑0.23)
5
(1↓)
日本ハム
7102 0.412
(↓0.026)
5
(-)
10172
(+3)
96
(+4)
17
(+1)
9
(-)
0.214
(↑0.001
4.590
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
6112 0.353
(↑0.04)
6
(↑1)
10174
(+4)
84
(+3)
19
(+1)
17
(+1)
0.242
(↓0.003)
3.960
(↑0.06)