日本ハム(☆5対3★)ソフトバンク =リーグ戦6回戦(2020.07.05)・札幌ドーム=
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ソフトバンク
1020000003601
日本ハム
30011000X5911
勝利投手:玉井 大翔(2勝1敗0S)
(セーブ:秋吉 亮(1勝0敗3S))
敗戦投手:二保 旭(0勝2敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】九鬼 隆平(1号・3回表ソロ)
【日本ハム】野村 佑希(2号・4回裏ソロ)

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◆日本ハムは先制を許した直後の1回裏、近藤と中田の連続適時打などで3点を挙げ、逆転する。その後同点となって迎えた4回には、野村のソロが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・玉井が今季2勝目。敗れたソフトバンクは、先発・二保が試合をつくれなかった。

◆ソフトバンク九鬼隆平捕手(21)がプロ初安打となるプロ初本塁打を放った。 自身初のスタメンマスクで出場。初打席だった3回無死で日本ハム河野から左翼席に運び「とにかく食らいついて打ちに行こうと思っていましたが、自分でもビックリです。体がうまく反応して打てた感じでした」。これまでは昨年、途中出場で2打席に立っただけだった。 試合前は「出る気満々で札幌に来た。チャンスが来たなと思いましたね」と気合十分に話していた。

◆日本ハム野村佑希内野手(20)が、勝ち越しのプロ2号を放った。 先頭で打席に立った3-3の4回、ソフトバンク二保の緩い変化球を、左翼席中段まで運んだ。2日同戦でプロ1号を記録したばかりの20歳は「なんとかして勝ち越したいという気持ちで打席に入りました。甘く入ってきたチェンジアップを自分のスイングでしっかりと捉えることができてよかったです」と、喜んだ。

◆本拠地デビューとなった日本ハムのドラフト1位ルーキー河野竜生投手(22)は、4回を4安打3失点(自責2)でマウンドを降りた。 プロ2度目の先発。6月24日楽天戦(楽天生命パーク)では、2-0の5回、制球を乱して逆転負けを喫した。この日は味方が1点リードも、勝利投手の権利を得る前に降板。白星は、またもお預け。「序盤にリードをもらいましたが、守り切れなかった。前回登板よりも落ち着いて投げられていたことは良かったと思いますが、まだまだ球数が多い」と反省していた。

◆日本ハム河野、ソフトバンク二保が先発。ソフトバンクは2点を追う3回、九鬼の1号ソロとバレンティンの適時二塁打で同点。 日本ハムは4回、野村の左越えソロで勝ち越し。5回には渡辺の左前適時打で加点。河野は4回4安打3失点で降板した。 日本ハムは継投策で逃げ切り、連敗を2で止めた。2番手玉井が2勝目。ソフトバンクは追撃ならず。二保が2敗目。

◆プロ4年目の快速左腕・ソフトバンク古谷優人投手が、地元の北海道で堂々の1軍デビューを果たした。8回から登板し、この日最速154キロの直球を武器に2連続三振を含め3人で仕留めた。 昨年の3軍戦で160キロをマークした左腕は「心臓バクバクでしたが、自信をもって腕を振った。ホッとしてます」と声を弾ませた。西川に対し「2軍で変化球の精度を課題にしていた」というスライダーで空振り三振に打ち取った。江陵時代に快速球で全国区になった左腕は「2軍でもワクワクすることを考えてやっていた。札幌で投げられて良かったし、高校の時より成長した姿を見せられたと思う」と実感。忘れられない1日となった。

◆ソフトバンク4番左翼でスタメンのウラディミール・バレンティン外野手が、4試合連続の打点をマークした。 3回1死一、二塁で右翼越えの適時二塁打。「打ったのは真っすぐ。コンパクトに芯でしっかり捉えられました」と一時は同点に追いつく一打には満足していた。 5回には左前安打も放ち、マルチ安打。1回2死一塁では、敵失を誘って先制点を呼ぶ中堅フェンス際への大飛球も放ち、存在感を示した。

◆日本ハムのドラフト1位左腕、河野竜生投手のプロ初勝利は、またもお預けとなった。2度目の先発で、4回を4安打3失点(自責2)。79球を要したことを反省し「先発ピッチャーとして、もっと長く投げたかった」。 本拠地デビュー戦を白星で飾れず、悔しがった。今回は中10日で登板。「早く勝ちたいけど、まだ自分に足りないものが何かある」と、冷静に足元を見つめた。

◆日本ハム近藤健介外野手が全4打席出塁の2打数2安打2四球と、持ち味を発揮した。 7回には、右中間への打球で激走し今季初の三塁打。「いけそうだったので、あそこは思い切っていきました。疲れましたね」と振り返った。

◆前日4日に筑後の練習に合流したソフトバンクのデニス・サファテ投手について、工藤監督が今後の見通しを明かした。 「アメリカでもちゃんとトレーニングをしていたと聞いていますし、体は問題ないと聞いています」。すでにブルペン投球も行っており、段階を踏んで2軍戦などで実戦に入っていくという。サファテは6月19日の米国からの再来日後、新型コロナウイルスに関するNPBガイドラインに沿って2週間待機状態だった。

◆日本ハム玉井大翔投手がチームトップ2勝目を挙げた。1点リードの5回から登板。 「いつも通り攻めていく、ストライク先行で良かった」と2回1安打無失点で、流れを引き渡さなかった。試合後、秋吉からウイニングボールを渡されたが「キャッチボールとかに使っちゃうかな」と笑った。栗山監督は「今日はタマちゃんですね。抜群でした」とたたえた。

◆ソフトバンク九鬼隆平捕手(21)がプロ初のスタメンマスクをかぶり、自身もびっくりの初本塁打を放った。 3回無死で、左翼席へプロ初安打となる1号ソロをたたき込んだ。チームは敗れたが、新星の活躍が明るい材料になった。先週の西武戦から2週間の遠征を5勝6敗1分けで終え、本拠地に戻る。九鬼は全速力でダイヤモンドを回り、はにかんだ。「自分でもビックリです。体がうまく反応して打てた感じでした」。プロ4年目で初めて先発マスクをかぶり、迎えた3回無死の第1打席。日本ハム河野の直球を左翼席中段まで運んだ。その後も四球、いい当たりの右飛とバットでもアピール。「打てる捕手」を印象づけた。 打席では鮮烈な印象を残したが、捕手としては先発二保の5失点が響いてチームは敗戦。「キャッチャーとしてはチームの勝利が一番。しっかり反省して、次につなげていけたらと思います」と悔しさをあらわにした。 大阪出身だが、高校3年間は熊本・八代市にある秀岳館で過ごした。4日から大雨で深刻な被害が出ている地域だ。「(氾濫した)球磨川とかもよく行っていた。目を疑いましたよね。ここまで来られたのは八代で野球をしていたおかげなので...」。現地の厳しい状況を伝えるニュースを目にし、心を痛めている。「高校の時も地震があって、みんなで野球で(地元を)励ましていこうという思いでやっていた。今も同じ気持ちですね。できることは、ぼくがいいところを見せることかなと思う」。少しでも明るいニュースを届けたい。第2の故郷への思いをプレーに込めた。 2学年上で捕手登録の栗原が、持ち前の打力で一足先にブレーク。栗原同様、九鬼も高校日本代表の中心選手として注目された。チームには日本代表捕手の甲斐という高い壁があるが「とにかく結果を残して、1日でも多く1軍にいて貢献したい。今日の結果に満足するところは1つもない。いつでもキャッチャーを任されるような選手になっていきたい」ときっぱり。りりしい声で、貪欲に先を見据えた。【山本大地】

◆日本ハム渡辺諒内野手が、自身最長10試合連続安打を放った。3回の右前打で記録更新すると、1点リードの5回無死一、二塁では左前適時打で加点した。 「打てのサインが出たので、しっかりランナーを返すことを意識して打席に入りました」。栗山英樹監督からの評価は高く「オレはアイツに対する野球観とか技術に対して、信頼がある。余計なサイン出しちゃう」と存在の大きさを話した。

◆ジェームスが、チームを救った。日本ハムの高卒2年目、野村佑希内野手(20)が5日、ソフトバンク戦(札幌ドーム)で決勝アーチを架けた。 3-3の4回、左翼席中段へ2号ソロを放った。2日のプロ1号以来、出場2試合ぶりの1発。売り出し中の新戦力の豪快弾で、チームの連敗を2で止めた。確信通りの打球が、左翼席中段で弾んだ。4回、野村が手応え抜群の当たりを飛ばした。「打った瞬間、いったなと思いました」。決勝2号ソロにも、黙々とダイヤモンドを一周した。捉えたのは内角のチェンジアップ。「元々、入団して内角しか打っていなかったので。自分の好きなところは消さずに、やっていきたいなと思います」。鍛錬の成果を表舞台で発揮した。 失敗を振り返り、力に出来るストイックさを持つ。プロ1号から一夜明けた3日ソフトバンク戦。4打数無安打、3三振も、ただでは終わらせなかった。11歳上の中田に、打席での待ち方を聞きに行った。「ただ真っすぐを打ちにいけば良いってもんじゃない、と思いました」。栗山監督からの助言もあり、反省点などをノートに書き記し、日々、成長につなげている。 ミドルネーム「ジェームス」を持つ未来の主軸候補は、ぼくとつに野球と向き合ってきた。入団時、吉田輝や万波ら華がある同期の中で「僕はアイツらとは違うので」と、黙々とバットを振り続けてきた。高卒ルーキーながら、地に足をつけた立ち居振る舞いに、2軍首脳陣は「意識の高さが違う」と目を見張っていた。勝負は1軍の舞台。野村は、言い聞かせるように「いつでも1軍にいけます」を繰り返してきた。有言実行でたどり着いた舞台で、実績を築き始めた。 ソフトバンク6連戦は2勝3敗1分け。2日のプロ1号&逆転サヨナラ打に続き、2勝とも主役を張った。栗山監督は「とにかく小さくならないで、やってほしい」と伸びている芽に期待した。野村は「打つ日もあれば、全く打てなくてやられる日もある。一喜一憂できる立場ではないかなと思います」。慢心とは無縁の素朴な新戦力が、少しずつチームに必要なピースになってきた。【田中彩友美】

◆"大将"こと日本ハム中田翔内野手(31)が、勝利への執念を見せた。 5日のソフトバンク6回戦(札幌ドーム)。5-3で迎えた5回の攻撃中、中飛による飛び出しから、二塁へ帰塁する際に転倒して左膝を強打。激痛をこらえながら「4足歩行」で二塁へ戻って、試合の主導権を渡さなかった。4番としても、マークが厳しくなる中、3打数2安打1打点。6連戦を白星で締めた。腹ばいになって、左手を必死に二塁ベースへ伸ばした。日本ハム中田が、周囲をヒヤリとさせた場面を振り返った。4-3で迎えた5回1死一塁。右前打で出塁した中田は、続く渡辺の左前適時打で進塁し、一、二塁に。二塁ベースから「普通に戻れる距離」のリードを取っていたが、大田が中飛に倒れ、帰塁しようとしたところ、派手に転倒してしまった。 中田 (中堅手の飛球の)捕り方が怪しかった。捕球体勢に入って、両手で取りに行くような感じだったので「あっ、落とす」と思って。ちょっと滑ったのもあり、焦って戻ろうとして、つまずいたのもあり。最後は4足歩行で(二塁へ戻った)。 強打した左膝の痛みに顔をしかめながらも、間一髪で間に合った。「必死だよ。あそこでアウトになっていたら、終わりやろ。助かった」。優勢だった試合の流れを変えることなく、ホッと胸をなで下ろした。 しばらく動けなかったが「(次戦の出場は)大丈夫だと思う」と、きっぱり。「何してんの?泳いでんの?プールと間違えた?」と辛口の栗山監督だったが「でも、良かったね。たいしたことないから、冗談を言える。こっちが一番ドキドキする」と苦笑いだ。 味方のミスで先制点を失った直後の1回には、一時、勝ち越しの中前適時打。3打数2安打1打点と4番の仕事を果たしながら、必死のプレーでベンチの雰囲気を盛り上げる背番号6は「勝って大阪に乗り込めるのは良かった」。力強く、敵地6連戦に臨む。【中島宙恵】

◆本拠地デビュー戦での初勝利は、お預けとなった。中10日でプロ2度目の先発マウンドに上がった日本ハムのドラフト1位河野竜生投手(22)は、4回を4安打3失点(自責2)。強力な2番から始まる5回を前にベンチへ退き「先発ピッチャーとして、もっと長く投げたかったなというのはあります」。4-3と1点リードも、勝ち投手の権利を得る前に降板となり悔しがった。 1回。思わぬ出来事にも、冷静だった。2死走者なしから四球で走者を出し、続くバレンティンの中堅への飛球を、西川がまさかの落球。先制点を失ったが、動揺はしなかった。「切り替えることが大事」。この強心臓が、最大の強みだ。3回には、高校時代の4年前、ともに夏の甲子園大会を沸かせた同学年のソフトバンク九鬼と対決。1発を浴びるなどして2点を失ったが「前回よりも落ち着いて投げられていたことは良かった」と収穫もあった。 プロ初登板となった6月24日楽天戦(楽天生命パーク)では、2-0の5回に制球を乱して逆転負け。なかなか、初白星は遠い。「正直、早く勝ちたいなというのはありますけど、まだ自分に足りないものが、何かあると思う」と、頭をめぐらせる。 栗山監督は「河野らしかった」と一定の評価も、次回登板については「考えておくよ」と含みを持たせた。河野は「自己分析をして、次に良い形で臨めるようにしたい」と、レベルアップを誓った。

◆ジェームスが、チームを救った。日本ハムの高卒2年目、野村佑希内野手(20)が5日、ソフトバンク戦(札幌ドーム)で決勝アーチを架けた。 3-3の4回、左翼席中段へ2号ソロを放った。2日のプロ1号以来、出場2試合ぶりの1発。売り出し中の新戦力の豪快弾で、チームの連敗を2で止めた。確信通りの打球が、左翼席中段で弾んだ。4回、野村が手応え抜群の当たりを飛ばした。「打った瞬間、いったなと思いました」。決勝2号ソロにも、黙々とダイヤモンドを一周した。捉えたのは内角のチェンジアップ。「元々、入団して内角しか打っていなかったので。自分の好きなところは消さずに、やっていきたいなと思います」。鍛錬の成果を表舞台で発揮した。 失敗を振り返り、力に出来るストイックさを持つ。プロ1号から一夜明けた3日ソフトバンク戦。4打数無安打、3三振も、ただでは終わらせなかった。11歳上の中田に、打席での待ち方を聞きに行った。「ただ真っすぐを打ちにいけば良いってもんじゃない、と思いました」。栗山監督からの助言もあり、反省点などをノートに書き記し、日々、成長につなげている。 ミドルネーム「ジェームス」を持つ未来の主軸候補は、ぼくとつに野球と向き合ってきた。入団時、吉田輝や万波ら華がある同期の中で「僕はアイツらとは違うので」と、黙々とバットを振り続けてきた。高卒ルーキーながら、地に足をつけた立ち居振る舞いに、2軍首脳陣は「意識の高さが違う」と目を見張っていた。勝負は1軍の舞台。野村は、言い聞かせるように「いつでも1軍にいけます」を繰り返してきた。有言実行でたどり着いた舞台で、実績を築き始めた。 ソフトバンク6連戦は2勝3敗1分け。2日のプロ1号&逆転サヨナラ打に続き、2勝とも主役を張った。栗山監督は「とにかく小さくならないで、やってほしい」と伸びている芽に期待した。野村は「打つ日もあれば、全く打てなくてやられる日もある。一喜一憂できる立場ではないかなと思います」。慢心とは無縁の素朴な新戦力が、少しずつチームに必要なピースになってきた。【田中彩友美】 ▼日本ハム野村が4回、勝ち越し本塁打を放ち、2日ソフトバンク戦の逆転サヨナラ打に次いで今季2度目の勝利打点をマークした。野村は入団2年目。日本ハムで高卒2年目までに勝利打点付きのアーチを打ったのは、大谷(現エンゼルス)が2年目の14年7月5日、20歳の誕生日に藤岡(ロッテ)から先制本塁打で記録して以来となった。

◆ソフトバンク・九鬼(くき)隆平捕手(21)が5日の日本ハム6回戦(札幌)で「9番・捕手」でプロ初先発。2点を追う三回、左翼席へプロ初安打となる1号ソロを突き刺した。  「とにかく食らいついていこうと思っていましたが自分でもビックリです。体がうまく反応して打てた感じでした」  日本ハム先発のD1位・河野竜生投手(22)=JFE西日本=とは同学年。カウント2-2からの142キロ直球に体をひねり、ひと振りで運んだ。熊本・秀岳館高出身の高卒4年目。プロ通算4打席目で快音を響かせ先発・二保を援護した。  試合前に工藤公康監督は「リードの部分では評価の高いキャッチャー。あとはバッティングというところ。周りからは『不格好』といわれたりしているんですけど。球際に強い打撃をするので打つ方でも期待して」と注文をつけていたが、最高の結果で起用に応えた。

◆ソフトバンク・古谷優人投手(21)が5日の日本ハム6回戦(札幌)でプロ初登板。最速160キロを誇る左腕が、地元に錦を飾った。  先頭の野村を152キロで二直。続く清水は150キロ直球で空振り三振。西川は128キロの変化球で空振り三振に仕留めた。この日の最速は154キロ。同期入団で同学年の九鬼とのバッテリーで、1回を無失点で切り抜けた。  北海道中川郡出身の高卒4年目。母校の江陵高は在校生が卒業する2021年で閉校予定。オフシーズンに帰省して以来の北海道に「1軍昇格」という形で帰ってこられたことがうれしかった。テレビの向こうで見守る家族や後輩たちに投げる姿で元気を届けた。

◆日本ハムは3-3の四回に野村の2号ソロで勝ち越し、五回に渡辺の適時打で加点した。2回無失点の2番手玉井が2勝目。ソフトバンクは三回に九鬼のプロ初安打となる1号ソロなどで同点としたが、先発の二保が制球に苦しんだ。

◆日本ハムのドラフト1位左腕、河野は四回まで79球を要し、4安打3四球3失点(自責点2)で降板した。プロ2度目の先発で初勝利には届かず「序盤にリードをもらったが守り切れなかった。正直、早く勝ちたい」と悔しがった。  プロ初登板の6月24日の楽天戦と同様に、制球の不安定さが露呈した。「リズムよく、ストライク先行で攻めることができるようにしたい」と反省した。

◆ソフトバンク・長谷川勇也外野手(35)は5日、日本ハム6回戦(札幌)のベンチに入らず福岡に帰還。工藤公康監督(57)が説明した。  「背中に張りが出たので。きょうは休ませて。使わないということで先に帰らせました。使わないと話をして。じゃあ投手を帰すから、帰れるときに帰ろうかと」  前日4日には今季初打点となる適時打を放つなど打率・297と主に5番として打線を引っ張っていた。この日、福岡に戻った先発投手陣とともに帰還したとみられる。登録抹消はせず、引き続き経過を観察しながら出場の判断を下していくもようだ。  同じく4日に八回途中3失点で今季初勝利を挙げた39歳の和田は登録抹消。指揮官は「イメージとして3回投げたら1回抹消して。疲労をとってもらって。きのうは本当に素晴らしい投球をしてくれたので」と話した。

◆進化のプロ2号だ!! 日本ハム・野村佑希内野手(20)が勝ち越しソロ。2日の1号&サヨナラ打に続く活躍を見せた。  「真っすぐが来なくなったんで、真っすぐ以外の球をしっかり打とうと思いました」  3-3の四回。ソフトバンク・二保のチェンジアップを札幌ドームの左翼席中段へたたきこんだ。花咲徳栄高から入団2年目の20歳が、球場外で熱く応援する地元ファンへ、強烈な印象を植えつけた。  プロ初本塁打とサヨナラ打を記録した翌日に4打数無安打3三振。この反省から中田に「どうやって(球を)待っているんですか?」と質問した。主砲からのアドバイスは「相手の球(種)とかを考えながら。ただ真っすぐを打ちにいけばいいってもんじゃない」と指摘された。  課題は変化球への対応。栗山監督の勧めで野球の反省点をノートに記しており、中田の金言も書き留めた。前日4日はスタメン落ちで出番もなし。スタメン復帰したこの日、苦手の変化球を柵越えし、中田への恩返しと成長を示した。  「まだ迷惑をかけている部分もある。できることをしっかりとやっていきたいです」。12試合の出場で打率・222(45打数10安打)の成績に満足などしていない。次世代を担う大砲は、学びながら飛躍を期す。(山口泰弘)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1140 0.733
(↑0.019)
-
(-)
10593
(+8)
45
(+1)
16
(+1)
16
(+1)
0.303
(↑0.004)
2.840
(↑0.14)
2
(-)
ロッテ
960 0.600
(↓0.043)
2
(↓1)
10558
(+1)
64
(+8)
14
(-)
15
(-)
0.234
(↓0.008)
4.200
(↓0.24)
3
(-)
西武
771 0.500
(↓0.038)
3.5
(↓1)
10568
(+5)
73
(+8)
13
(-)
8
(-)
0.243
(↓0.002)
4.240
(↓0.2)
4
(-)
ソフトバンク
681 0.429
(↓0.033)
4.5
(↓1)
10563
(+3)
66
(+5)
17
(+1)
11
(-)
0.230
(↓0.003)
4.370
(↓0.08)
4
(1↑)
日本ハム
681 0.429
(↑0.044)
4.5
(-)
10554
(+5)
77
(+3)
14
(+1)
7
(+1)
0.218
(↑0.005
4.670
(↑0.2)
6
(-)
ORIX
4101 0.286
(↑0.055)
6.5
(-)
10555
(+8)
66
(+5)
13
(+1)
10
(+2)
0.236
(↑0.014)
3.980
(-)