巨人(☆3対2★)広島 =リーグ戦1回戦(2020.06.23)・東京ドーム=
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広島
0100001002701
巨人
10002000X3700
勝利投手:戸郷 翔征(1勝0敗0S)
(セーブ:デラロサ(0勝0敗2S))
敗戦投手:K.ジョンソン(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】西川 龍馬(1号・7回表ソロ)

  DAZN
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◆巨人が開幕4連勝。巨人は初回、岡本の適時打で先制する。1-1となって迎えた5回裏には、北村の適時打などで2点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、先発・戸郷が7回途中2失点で今季初勝利。敗れた広島は、最終回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆広島先発のK・ジョンソンが巨人に根負けした。 4回まで1失点と好投。だが5回1死から炭谷1人に14球要して右前打されると、2死後に北村に勝ち越し打を浴びた。気落ちしたのか、3者連続四球でさらに失点。この回だけで41球を費やして降板した。「球数がかさんで、自分で崩れてしまった。そこは反省点」。 巨人の勢いを止められず、連敗で5割に戻してしまった投球内容を悔やんだ。

◆広島西川龍馬内野手(25)が7回、苦戦していた巨人戸郷の内角真っすぐを右翼席最上段へ今季1号を放った。 試合前のフォーム微調整が奏功し、今季初のマルチ安打も記録。開幕から連続安打は4試合に伸びた。守備では反省を口にしたものの、打撃面では日に日にその存在感が増している。振り抜いたバットを放り投げ、西川は一塁へ歩き出した。7回だ。6回まで2安打に抑えられていた巨人先発戸郷の内寄りの真っすぐに反応した。失投を思い切り振り抜いた打球は高々と舞い上がり、右翼席最上段へ。若き右腕をこの回途中降板に追い込む意地の1発が今季1号となった。 2打席目までは手を焼いた。1打席目はスライダーをひっかけて一ゴロ。2打席目は真っすぐにバットが空を切った。3打席目で浮いた球を逃さなかった。「来てくれないかなと思っていたところに来て、ミスショットせずに打てた」。定評のある高い技術を発揮した。 調整期間が延びたことで、オフのように肉体強化に努めた。体重は自己最大80キロを突破。増したパワーを生かすため、この日からフォームを微修正した。開幕カード3試合すべてで安打を記録しながらも、上半身に力が入っていたことでうまく力を伝えきれなかったと自己分析。上半身の力を抜き、打撃の基本ともいえる下半身主導の打撃を意識した。試合前の練習ではフリー打撃前に同組の鈴木誠とともにブルペンで打ち込み、今季初本塁打と今季初マルチ安打につなげた。 特大1号にも、笑顔は少ない。悔やまれるのが、5回の守備。2死一塁から北村の中堅越えの勝ち越し二塁打に、あと1歩届かなかった。「捕れましたね、あれは。一直線に追えば良かったけど、探りながら追ってしまった」。最短距離で追うことができず、巨人に決勝点を許した。 チームは開幕連勝から連敗で勝率5割となった。しかし、つながりを欠く打線の中で、中軸と期待する西川の好調は好材料。佐々岡監督は「あと1点というところなんだけど、いい形はつくれていますからね。1本出れば変わってくると思う」と悲観していない。日に日に存在感が増すバットマンが何より頼もしい。【前原淳】

◆広島は開幕4戦目にして初の打順入れ替えも実らなかった。 菊池涼介内野手を8番に下げ、2番には安部友裕内野手を起用した。結果は先発戸郷ら巨人投手陣に7安打2得点。適時打なし。朝山打撃コーチは「状態のいい選手を(打順の)上で使いたいというのがある。以前はタナキク(1番田中広、2番菊池涼)というのがあったが、下位の1、2番とも捉えられる」。1つの形に固執しない起用を明言した。

◆今季初登板の広島塹江敦哉投手が無失点に抑えた。 1点ビハインドの7回に登板。1死から四球を与えるも、続く坂本を150キロ直球で投併殺に打ち取った。「前のカードで登板がなかったので、気持ちをしっかりと整えました。ストレートもスライダーも腕を振って投げられました」。 不安定な滑り出しとなった中継ぎ陣の中、アピールした。

◆戸郷の調子は、それほど良くなかった。今季初登板で多少、硬さがあったのか。前半は、腕が振れていなかった。その中でも2失点で勝つのだから、立派なものだ。  途中から、腕が振れだして、カーブ、スライダー系がさえた。1度、ボールが上がってから、変化するため、打者は体が前に突っ込み、スイングをさせてもらえない。打者にとっては、厄介な投手だろう。  先週(16日)の練習試合(対ロッテ)でも触れた通り、メジャーに移籍した山口の穴は、もはや埋まったといってよい。体がたくましくなり、スタミナがつけば、菅野レベルの投手になることを、重ねて強調しておきたい。  それにしても、巨人は強い。1番起用の北村が勝ち越し二塁打を放つなど、続々と選手が育っている。原監督の采配も、あわてず騒がず。達観している感すらある。  試合展開とスコア上は接戦ながら、その実態は"横綱相撲"。コレといった技を出すまでもなく、相手を受け止め、踏ん張っているうちに、寄り切る。たまたま"電車道"にならなかっただけで、終わってみれば、ねじ伏せている-。そういうイメージだ。  今季は120試合しかない。スタートダッシュが決まると、他チームはもう、おいそれとは追いつけない。7月10日に観客が入ったとき、独走状態になっていたら、リーグとしても具合が悪い。今はまず、他チームの奮起をお願いしたい。(本紙専属評論家)

◆巨人は高卒2年目右腕の戸郷翔征投手(20)が先発。1-1の四回、広島の2番打者、西川龍馬内野手(25)から151キロのストレートで空振り三振を奪うと、日本テレビの解説を務める元巨人の江川卓氏(65)は「ストレートが速くて、いいところでスライダーが決まる。勝利投手になれるかは、2巡目以降もスピードがキープできるかがカギ。ここまでは二重丸をあげたい」と絶賛した。

◆巨人は1-1の五回2死一塁で、「1番・二塁」で今季初先発した北村拓己内野手(24)のセンターへの適時二塁打で勝ち越し。続く2番坂本、3番丸が連続四球を選んで満塁とし、4番岡本も押し出しを選んで、3-1とリードを広げた。  日本テレビの解説を務める江川卓氏(65)は、この回に1死走者なしから、14球粘った後、左前安打で出塁し、北村の適時二塁打で生還した炭谷銀次郎捕手(32)をキーマンにあげた。「これまで自分のペースで投げていた(相手先発)K・ジョンソンのリズムを炭谷が粘って崩した」と話した。

◆巨人が広島に3-2で勝利し、3年ぶりの開幕4連勝。先発した高卒2年目右腕、戸郷翔征投手(20)が七回途中4安打2失点の好投で今季初勝利をつかんだ。  戸郷は、球団では1987年の桑田真澄以来33年ぶりに高卒2年目以内で開幕ローテンション入りし、球団史上4人目の快挙となる白星を挙げた。

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
400 1.000
(-)
-
(-)
11624
(+3)
6
(+2)
4
(-)
3
(+1)
0.289
(↓0.012)
1.500
(↓0.17)
2
(2↑)
DeNA
220 0.500
(↑0.167)
2
(-)
11611
(+3)
16
(-)
4
(+1)
0
(-)
0.268
(↑0.026)
3.750
(↑1.25)
2
(-)
広島
220 0.500
(↓0.167)
2
(↓1)
11618
(+2)
11
(+3)
5
(+1)
1
(-)
0.261
(↓0.01)
2.910
(↓0.14)
2
(-)
中日
220 0.500
(↓0.167)
2
(↓1)
11614
(-)
16
(+3)
2
(-)
1
(-)
0.302
(↑0.004)
4.110
(↑0.22)
5
(1↑)
阪神
130 0.250
(↑0.25)
3
(-)
1168
(+4)
22
(+1)
4
(+1)
3
(+1)
0.226
(↑0.037)
4.090
(↓4.09)
5
(1↓)
ヤクルト
130 0.250
(↓0.083)
3
(↓1)
11614
(+1)
18
(+4)
5
(-)
2
(-)
0.248
(↓0.031)
0.000
(↑3.86)