巨人(★3対7☆)楽天 =オープン戦4回戦(2020.03.15)・東京ドーム=
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楽天
10005001071300
巨人
0000200013800
勝利投手:涌井 秀章(1勝1敗0S)
敗戦投手:田口 麗斗(1勝1敗0S)
  DAZN
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◆巨人は、先発・田口が5回途中8安打6失点の乱調。課題を残す結果に終わった。対する楽天の先発・涌井は、5回2失点の好投を披露。ローテーションの一角として期待される両投手で、明暗が分かれる結果となった。

◆楽天山崎幹史内野手(24)が適時打を含む猛打賞の活躍を見せた。 1番中堅で先発出場。巨人先発左腕の田口から第1打席で中前打。辰己の適時二塁打で先制のホームを踏むと、3回1死の第2打席ではワンバウンド寸前のスライダーを左前打。5回1死満塁では左中間を破る2点適時二塁打を放ち、この日3安打をマーク。 「打ったのはストレートです。昨日、おとといと内容が良くなかったですからね。今日は全打席積極的にいくことしか考えていなかったです。結果が出て良かったです」とほっとした表情で振り返った。

◆巨人は2月24日広島戦から12試合連続白星なし(8敗4分け)で、今オープン戦の最下位が決定した。 ▼巨人は2月24日広島戦から4分けを挟む9連敗でオープン戦を終了。オープン戦で9連敗以上は91年に13連敗した日本ハム以来、29年ぶり。日本ハムは4試合目の3月7日から最終戦の同31日まで●●●●●●●●△●●△●●●△と16試合白星なしだった。65年以降、オープン戦の連敗は85年中日と91年日本ハムの13連敗が最多で、巨人は今年の9連敗がワースト。

◆楽天涌井秀章投手がが納得の内容で締めた。 「元々来週に合わせてキャンプから仕上げていた」と当初の20日開幕を想定し調整。1日ロッテ戦から雨天中止を挟み中13日での先発となったが、力強い直球とチェンジアップを有効活用し5回5安打2失点でまとめた。 「最終登板、ということでしっかり投げられた。合格点を与えられると思う」と手応えを示した。

◆巨人吉川尚輝内野手が、適時打を含む2安打1盗塁と持ち味を発揮した。「1番二塁」で先発出場。5回2死一、三塁、楽天涌井の高め直球を中前に運ぶ適時打とした。「チャンスだったので、何とか1本出したかった。打てて良かったです」。 オープン戦打率1割8分8厘に終わったが、最終戦でマルチ安打を記録した正二塁手候補について、原監督は「有力な候補であることは間違いない」と話した。

◆巨人重信慎之介外野手と田中俊太内野手が、開幕1軍入りへ、昇格即日でのアピールに成功した。 「8番左翼」で先発しフル出場した重信は4打数1安打2打点。「どんどんアピールしていきたいですし、自分としても1本出たのは良かった」。5回に代走で起用され2打数1安打の田中俊は「準備をしっかりして、これからの試合でもいい結果が出せるようにしたい」と力を込めた。

◆プロ野球はファンとともにある-。巨人が楽天とのオープン戦に敗れ、4分けを挟み9連敗。球団ワーストを更新(65年以降)する13試合白星なしでオープン戦を終了した。レギュラー争い、オプションを試した16試合に、原辰徳監督(61)は「(勝利)数は少なかったのはありますけど、非常にいい材料が目立った」とプラスに総括した。 2月29日のヤクルト戦から12試合、無観客での試合を重ねる中でファンへの思いを強くした。「ファンあってのプロ野球というかね。ファンに支えられて、相手チーム、自軍、ファンと三位一体というものがプロ野球の中では大きな魅力、本来の姿であるなと改めて感じます」と醍醐味(だいごみ)を再認識した。 結果だけを見れば2勝10敗4分けの最下位だが、今季に向けた内容のある期間だった。主力では岡本が打率3割5分6厘、3本塁打、10打点と好調。丸も打率3割超え、2本塁打と充実し、一時は出遅れた坂本も状態を上げた。投手陣では開幕投手の菅野、デラロサら軸となる投手陣の仕上がりも順調だった。 レギュラー不在とした3ポジションでも、道筋が立った。一塁はベテランの中島が打率3割5分1厘、4本塁打でアピール。二塁には故障明けの吉川尚がオープン戦を完走し、捕手では大城が守備力の向上を示した。野手では支配下登録されたモタ、3年目の湯浅、投手では高田、沼田ら若手も持ち味を発揮した。 オープン戦は終了したが、開幕時期が不確定なシーズンに向け、調整期間は続く。原監督は「条件は一緒だしね。調整も矯正も必要な人は正しく時間を使ってやることが大事。多少メリハリをつけながらね」と強化と調整のバランスを取りながら、チーム作りを進める。【久保賢吾】

◆巨人開幕ローテの大枠が見えてきた。菅野、サンチェスの2本柱に加え、戸郷、田口が結果を残し、鍬原も評価を上げた。 残り1枠が競争かと聞かれ、原監督は「そうですね。まだ時間があるわけでね」。最後の1枠をオープン戦で不調だった桜井、左肘痛から復帰を目指す高橋、2軍で調整を続ける今村、宮国、17日に3軍戦で左肘違和感から実戦復帰するメルセデスらで争う。 ▽宮本投手チーフコーチ(オープン戦を終え)「先発の部分では課題を残した。この期間を利用して新たなサバイバルが始まる。前向きに捉えていきたい」

◆"三木流"がじんわり浸透してきた。三木肇監督(42)率いる楽天が、巨人に7-3で勝利。8連勝でオープン戦を締めた。豊かな発想力で攻守に多彩なバリエーションを盛り込み、白星へとつなげた。 開始2分30秒でかっさらった。初回、先頭山崎幹が中前打。続く小深田の初球でエンドランがかかり、お手本通りの二ゴロで1死二塁。3番辰己が巨人田口のスライダーを左中間フェンスへ直撃させ適時二塁打とし主導権を奪った。オープン戦でのチーム打席数1~3位と期待する若手打者の活躍にも、新任監督は「僕は全然満足していない。もっとやってほしい」と奮起を促した。 勝利への道は無数に存在する。13日の巨人3連戦初戦。同点の8回2死三塁で小郷が決勝スクイズ。翌14日には同点の9回1死二塁に中堅手の山崎幹を二塁ベース付近まで前進させた。ポストシーズンさながらの動きにも「僕は特別、極端にやったつもりはない」。 就任直後の昨秋、そして春のキャンプで実戦形式の練習に時間を割き、選手との対話を十分に積み重ねてきた。「いろんな形で点を奪い、攻めながら守ることがテーマ。ベンチワークと選手の考えがマッチできるように根拠を持ってチャレンジしたい」と模索する。 3日のDeNA戦から負けなしの2週間を経て、本来なら1週間後に開幕。ただ、緊急事態により、理想を求める時間が生まれた。「前進はしている。でもいい形で来ているとは思いたくない。シーズン中も成長しないと。ずっと途上。永遠に限りなく取り組んでいく」。"三木流"にゴールはない。【桑原幹久】

◆楽天が巨人に7-3で勝利し、3日のDeNA戦から引き分けを挟み8連勝で、オープン戦を締めくくった。3年目を迎える楽天山崎幹史内野手(24)が、「1番中堅」で先発出場。 適時打を含む4打数3安打で猛打賞をマーク。前日13日の巨人戦では4打席3三振。この日は「積極打法」で臨み、結果を残した。昨季イースタン・リーグ22盗塁の俊足で、内外野を守れるのも強み。今季は1軍に定着し、飛躍を期す。大量5得点、ビッグイニングの口火を切った。5回1死満塁で迎えた第3打席、山崎幹は巨人先発左腕の田口の外角低めの直球を強振。打球は左中間を破る2点適時二塁打となり、試合を決定づける。初回は先頭で中前打を放つと、辰己の二塁打で先制のホームを踏む。3回はチェンジアップに対応する技ありの一打と、安打を重ねた。前日(14日)まで2割台に落ちた打率を3割3厘まで上げ、「先輩たちに『積極的にいけ!』って言われてたので、積極的に振っていくことだけを考えてました」。先輩の助言を実践し、猛打賞と結果を残した。 昨季は、三木肇監督が率いる2軍でこそ活躍したが、途中で右肩を負傷し、1軍では16試合の出場にとどまった。今季は1軍定着への武器として、春季キャンプから外野手にも挑戦している。13日からの巨人3連戦では「中堅手」として先発出場し、経験の浅い外野をこなした。「やるからにはしっかり守れるように練習していきます」とさらなるスキルアップを目指す覚悟だ。 大当たりでオープン戦をフィニッシュ。さらに8四球はチームトップで、出塁率は4割5分2厘と存在感は際だっている。期待のユーティリティーは「アピールする立場で、気の抜けないオープン戦だった。ボールの見極めのところで受け身にならず、しっかり振っていった中で、ボールに合わせていくことができた」と、充実の表情で振り返った。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕は延期になったが「やるべきことをしっかりやれるよう、やっていきたい」と力を込める。今季は1軍の開幕から、フル回転する。【佐藤究】

◆楽天松井裕樹投手(24)が、打球直撃のアクシデントから中7日で復帰登板を果たした。 6回から2番手でマウンドに上がった。先頭の巨人丸を外角直球で三ゴロ、岡本をチェンジアップで二飛。パーラは歩かせたが、田中俊を三邪飛に打ち取った。最速は145キロ。「普通に投げられるというところを見てもらいたかった。問題なく投げられました」と振り返った。 7日の中日とのオープン戦で、ビシエドの打球を受け12球で降板。右手掌打撲の診断を受け、予定していた14日巨人戦の先発登板を1日ずらした。先発時の課題である立ち上がりを想定。伊藤投手チーフコーチらからの「抑えの気持ちでいったらどうだ」との助言をもとに、16球中11球で直球を選択しフルパワーで1回を投げきった。 開幕が延期となり、患部の状態を見ながらじっくりと調整を積む時間もできた。「幸い時間ができたので継続して状態を上げていきたい」と見据えた。

◆楽天小深田大翔外野手が2点適時二塁打を放った。5回1死二、三塁の第3打席。カウント2-2から田口の直球をはじき返した。 打球は前進守備の二塁手の横を切り裂いた。「(初球)スクイズを決められなかったので、何とか食らいつこうと思っていました。追い込まれてから見極めて、しっかり叩くことができました」と振り返った。

◆巨人・田口麗斗投手(24)が15日、楽天とのオープン戦(東京ドーム)に先発し、4回2/3を8安打6失点だった。  四回までは3安打1失点と最少失点でまとめていたが、五回に5連打を浴びるなど崩れた。前回登板の日本ハム戦(4日、札幌ドーム)では一回に右足に打球を受けながらも、5回4安打2失点と力投。患部の腫れなどから実戦では中10日の登板となったが、快投を披露することはできなかった。

◆巨人の1番候補の吉川尚が2安打1盗塁と持ち味を発揮した。オープン戦の過去5試合で1安打とバットが湿っていただけに「ずっと打ててない中で、それでも試合に出させてもらっていて、何とか出塁っていうのを毎打席考えていた」と息をついた。  一回に俊足を生かして遊撃内野安打で出塁して二盗も決めた。五回2死一、三塁ではしぶとく中前に落とす適時打をマーク。「チャンスだったので、何とか一本出したかった。しっかりと振れたことが、ああいうヒットになった。そこは良かった」とうなずいた。

◆巨人は9連敗となり、13試合白星がないままオープン戦を最下位で終えた。原監督は「勝利は少なかったが、非常にいい材料が目立った」と戦力を見極められたことを前向きに捉えた。  先発の田口は五回に崩れたが「状態はいいと思う。ちょっと左打者へ対策するところはある」と信頼は揺らいでいない様子。先発ローテーションは6人中5人が決まっていると明らかにし「(チームは)7割のところまできている」とうなずいた。

◆三木新監督率いるチームは、1分けを挟む8連勝締めでオープン戦を4位で終えた。今季から先発に転向した松井は、六回に登板して1回無安打無失点。右手掌に打球が当たって2/3回で降板した7日以来のマウンドで結果を残した。次回は4-5回を投げ、先発としての調整を本格化する予定。新型コロナウイルスの影響で開幕は4月10日以降に延期されており「時間ができたので修正していきたい」と前向きだった。

◆先発した田口は4回2/3を8安打6失点。四回までは3安打1失点にまとめていたが、五回に5連打を浴びるなど踏ん張れなかった。「立ち上がりや走者を背負ってからの場面で、メリハリのある投球をしていかないと」。開幕ローテーション入りは決定的だが「次の登板に向けてしっかりと準備をして、いい投球を見せられるようにしたい」と気合を入れ直した。

◆巨人は15日、楽天とのオープン戦最終戦に3-7で敗れ、4分けを挟んで球団ワーストを更新する9連敗を喫した。2月24日の広島戦から13試合白星がなく、2勝10敗4分けで2017年以来3年ぶりとなるオープン戦最下位。それでも、原辰徳監督(61)は「非常にいい材料が目立った」と前向きに総括し、開幕ローテーションの5枠が既に固まっていることなどを明かした。  最後の試合も勝利から見放された。田口が五回に崩れ、勝負あり。腕を組んで見守った原監督は、落ち着いた口調でオープン戦を総括した。  「勝利が少なかったのはありますけれども。自分の中では非常にいい材料が目立った、というのはありますね」  白星は2月23日の楽天戦(那覇)が最後。そこから4分けを挟む9連敗を喫し、オープン戦を最下位で終えた。  最下位チームは11年連続でシーズンBクラスに沈み、8連敗以上したチームの公式戦Vが1965年以降で一度もないという嫌なデータもある。しかし、指揮官は「悪いところはあまり目立たなかった」と意に介さなかった。  収穫を得たからこそ強気な言葉を口にできる。野手は主砲・岡本が打率・356(4位)、3本塁打(3位)、10打点(2位)と好調でベテラン中島の4本塁打はトップタイ。原監督が「ポジションが空いている」と懸念していた一、二塁、捕手は中島、吉川尚、大城でめどが立った。  投手は、開幕投手の菅野が防御率1・59と安定。五回途中6失点の田口にも「状態は良い」と信頼が揺らいでいない様子で、開幕ローテーションの6人中5人が決まっていることを明かした。菅野、サンチェス(前韓国SK)、戸郷、田口、鍬原が有力で残り1枠を桜井、宮国、今村、メルセデスらで争う構図だ。  勝負にこだわる采配はせず、結果には最後までこだわらなかった。開幕は早くても4月10日。原監督は「(チームは)7割のところまできている。(今後は)多少のメリハリをつけて」と力強くうなずいた。 (伊藤昇) オープン戦を最下位で終えたことに巨人・元木ヘッドコーチ 「ファンは心配だと思うけど、われわれは開幕が遅れるのを見越してやっている」

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
621 0.750
(↑0.036)
-
(-)
37
(+3)
23
(+1)
5
(-)
12
(+2)
0.275
(↓0.014)
2.620
(↑0.21)
2
(-)
ソフトバンク
831 0.727
(↑0.027)
-0.5
(-)
69
(+6)
34
(-)
13
(+3)
17
(+2)
0.273
(↑0.006)
2.520
(↑0.24)
3
(-)
阪神
732 0.700
(↑0.033)
0
(-)
49
(+6)
56
(+4)
13
(-)
14
(+3)
0.256
(↓0.005)
4.420
(↑0.13)
4
(1↓)
楽天
941 0.692
(↑0.025)
-0.5
(-)
64
(+7)
42
(+3)
9
(-)
13
(-)
0.262
(↑0.008
2.570
(↓0.04)
5
(-)
DeNA
850 0.615
(↑0.032)
0.5
(-)
56
(+7)
44
(+1)
13
(+1)
4
(+1)
0.265
(↑0.006)
2.800
(↑0.15)
6
(-)
広島
552 0.500
(↓0.056)
2
(↓1)
59
(-)
63
(+6)
10
(-)
4
(-)
0.271
(↓0.016)
4.710
(↓0.12)
6
(1↑)
日本ハム
662 0.500
(↓0.045)
2
(↓1)
56
(+1)
56
(+7)
5
(-)
7
(+1)
0.253
(↓0.006)
3.600
(↓0.26)
8
(-)
中日
670 0.462
(↑0.045)
2.5
(-)
34
(+4)
55
(+2)
4
(-)
6
(-)
0.232
(↓0.002)
3.950
(↑0.16)
9
(-)
ヤクルト
481 0.333
(↓0.031)
4
(↓1)
38
(+1)
53
(+3)
3
(-)
13
(-)
0.215
(↓0.005)
3.700
(↑0.02)
10
(-)
ロッテ
252 0.286
(↓0.047)
3.5
(↓1)
31
(+2)
35
(+4)
9
(-)
9
(-)
0.229
(↑0.002)
3.720
(↑0.04)
11
(-)
ORIX
382 0.273
(↓0.027)
4.5
(↓1)
48
(+4)
63
(+6)
10
(+1)
4
(-)
0.250
(↓0.009)
4.460
(↓0.04)
12
(-)
巨人
2104 0.167
(↓0.015)
6
(↓1)
55
(+3)
72
(+7)
16
(-)
4
(+1)
0.232
(-)
4.370
(↓0.18)