1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
広島 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 9 | 3 | 0 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 5 | 1 | X | 10 | 13 | 0 | 0 |
勝利投手:川原 弘之(1勝0敗0S) 敗戦投手:岡田 明丈(0勝1敗1S) |
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◆ソフトバンクは、途中出場のリチャードが2本の適時二塁打を放ち、首脳陣の起用に応えた。対する広島は、ピレラが3安打2打点の活躍。2試合連続の複数安打で、レギュラー獲得へ向けてアピールした。
◆開幕投手に指名されているソフトバンク東浜巨投手が先発し、3回5失点と打ち込まれた。 「全体的に球が高くて、バッターがコンタクトしやすいゾーンに集まってしまった」と反省した。1回先頭打者に二塁打を許すと、1死一、二塁から3連打を浴びて4失点。リズムに乗れなかった。「ボールに力強さが出てきていると思うので、低めに集まるように修正していかなければいけない」と前を向いていた。
◆広島の開幕投手、大瀬良大地投手は5回6安打4失点と課題を残した。3回2死三塁でソフトバンク中村晃にファウルで粘られ、16球目を中前に運ばれ、4回には2四球が絡んで3失点。 右腕は「高さもコースも厳しくいこうと欲張ってしまい、気持ちが先走ってフォームが崩れてしまった。もっと大胆に攻めるところは攻めていきたい」と反省した。 本来であれば20日の開幕戦へ向けたラスト登板だった。延期となったことで、これまで縫い目に指をかけていたフォークを縫い目にかけない握りに挑戦。「スッと落ちるものもあれば、浮いてしまう球もあった」。試合途中に以前の握りに戻した。「どっちも投げながら精度を上げていきたい」。思わぬ形で生じた時間を有効に活用していく。
◆広島岡田明丈投手(26)が1回0/3を3安打4失点(自責2)と乱調だった。 5-4の6回から2番手で登板。最初の6回は2四球を与えながら無失点。ただ、7回は連打から味方の失策も重なって追いつかれ、無死一、二塁からリチャードに左翼線への2点適時打を浴びたところで降板。 佐々岡監督は「こういう競ったところで結果が出ないと」と指摘。2試合連続失点で、オープン戦4試合で防御率9・00と不安定な投球が続いているだけに、指揮官は「(今後の1軍は)ちょっと考えるところもある」と頭を抱えた。
◆ソフトバンク松田宣浩が、自慢のパフォーマンス自粛を決めた。「開幕してからは、熱男は自粛することにしました」。 12日に、日本野球機構(NPB)とJリーグが開いた第3回コロナウイルス対策連絡会議で、感染症対策として出された意見書に、応援方法のリスク評価が提示され、この「熱男パフォーマンス」について「感染リスクの高い行為」とされていた。 「どすこい」のパフォーマンスの西武山川とも「電話会談はしましたよ」と情報も交換。「できないことは仕方ない。(NPBからの)正式なOKが出るまではやめます」と話した。 この日の広島とのオープン戦では5番三塁でスタメン出場。3打席目で右中間フェンス直撃の二塁打を放った。本塁打は打てなかったが、残りのオープン戦と、開幕までの練習試合については無観客なだけに「いっぱい熱男をやりたい」と本塁打量産? を誓っていた。
◆広島が「プランC」をテストした。今年のオープン戦で初めて1番で先発出場した野間峻祥外野手(27)が先制点につながる二塁打などマルチ安打を記録し、起用に応えた。 1回。追い込まれながらソフトバンク先発の東浜の147キロを左翼線にはじき返した。2月23日阪神戦以来の長打でチャンスメークすると、三進後、松山の適時二塁打で先制のホームを踏んだ。2回の中前打も、課題といわれた真っすぐを捉えたもの。新たな1番候補として存在感を示し「いい入りができたかなと思います。(1番は今年)初だったのでなんとかいいものを出せるようにと思っていた」と振り返った。マルチ安打でオープン戦打率を3割1分に上げた。 今年も広島打線は1番田中広、2番菊池涼の「タナキク」が基本線で、これがプランAといえる。だが、11日DeNA戦までは2試合続けて1番から長野、ピレラを並べるプランBをテストした。さらにこの日は1番に野間を置き、2番には菊池涼を起用。田中広を8番に置いた。朝山打撃コーチは「1、2番は確定していない。基本線は田中、菊池になる。シーズンに入っても状態のいい選手を1番(打者)にと考えている」。1番の最有力田中広はオープン戦打率2割1分7厘とやや調子を落としている。開幕が延期となったことで再度、新打線の形を模索していく。
◆ソフトバンク上林誠知外野手(24)が戻ってきた。13日の広島戦で、2月23日オリックス戦(宮崎市清武)以来となるオープン戦に途中出場。7回に回ってきた打席で、いきなり左中間への二塁打を放った。キャンプ終盤から好調だったが2月25日に発熱で離脱。その間、激しい外野戦争で「蚊帳の外」だった男が、バットで結果を残した。 ペイペイドームとなって初めての打席。「ドームは久しぶりだったので球を見たかった」。6球目を振り抜いた打球が左中間フェンスを直撃した。「ずっと好調だった。自分のやることをやってきた。勝つためには必要だと(首脳陣に)思わせるしかない。若手も出ているので負けられない」。この日は教育リーグの2軍戦(タマスタ筑後)に出場してからナイターのオープン戦出場と「親子ゲーム」でアピール。外野争いに「参戦」できた喜びで笑みを浮かべた。 ライバルは多い。腰に張りを訴えて対巨人2連戦を休んだ中村晃が、この日3番右翼スタメンで復帰し2安打。3回の2打席目は粘って16球目を適時打にした。途中出場の長谷川も2安打。2軍調整中の柳田も含めて外野争いのレベルは高い。工藤監督は「上林くんは悪くて下に落ちたわけでなはい。1打席目でヒットが出て気持ちもいいだろう。あっちの方(左方向)に飛ぶのは上向きな証拠だ」と好調外野手が1人増えて、うれしい悲鳴となった。 上林 絶対に開幕スタメンで出てるということを常にイメージしている。開幕は延びたが自分はいつでも開幕できる。 オープン戦では2試合4打数3安打。帰ってきた上林が逆襲に転じる。【浦田由紀夫】
◆世の中が不気味な病原体に震えている。プロ野球界は「開幕」の日もはっきりと見えないままだ。スポーツ界のみならず、あらゆるところに影響が出ている。経済に目を向ければこの日、株価が大下落した。日本では30年ぶりという大幅ダウンだった。 暗い数字ばかりを追っていてはいけない。ホークスでは「期待株」が生き残りへ向け、結果を出した。育成ながらキャンプからA組入りしたリチャードが途中出場で2本の二塁打を放って気を吐いた。7回に巡ってきた1打席目。無死一、二塁から変化球をうまく拾って左翼へ適時二塁打。「高めに目つけをしていたけど、うまくスライダーにバットが出た」。気をよくした背番号「127」は続く8回にも2死一塁から142キロの外角球を右中間に運んだ。2安打2打点。無安打に終わった教育リーグの2軍戦からドームに駆けつけ「昼夜兼行」の1軍戦で快音を響かせた。「最近は打ててなかったので1軍で打ててよかった」と笑顔を見せた。 4年目の「成長株」も躍動した。2番手で2回を投げた左腕・古谷はきっちり打者6人で無失点投球。最速154キロの直球にこの日はスライダーを効果的に使って前半5得点の広島打線の流れを切った。「僕はすべてが試される立場。すべてにおいて結果を出さないといけないので」。オープニングデーが先延ばしとなっても「猶予期間」とは考えていない。 グラウンドでは熱い熱いバトルが続いている。【ソフトバンク担当 佐竹英治】
◆広島・松山竜平外野手(34)が13日、ソフトバンク戦(ペイペイドーム)に「5番・一塁」で先発出場し、一回に東浜から先制の2点二塁打を放った。 先頭野間が左翼線二塁打、菊池涼が四球、鈴木誠の左前打などで1死満塁とし、松山が打席へ。カットボールを左翼線へ弾き返し、先制点を叩き出した。 なお1死二、三塁では新助っ人、ピレラ(前フィリーズ)が左翼線へ2点打でリードを4点に広げた。鷹の開幕投手から電光石火の先制劇をみせた。
◆広島・大瀬良大地投手(28)が13日、ソフトバンク戦(ペイペイドーム)で先発し、5回6安打4失点で降板した。 5-0の三回2死三塁で中村晃に16球目のカットボールを中前へ運ばれて1失点。四回には明石の適時二塁打、牧原の2点打で4点目を失った。 開幕投手に指名した佐々岡監督は「開幕が金曜日になれば、当然(大瀬良)大地に任せる」と信頼を寄せるが...。強力鷹打線の勢いを止めることができなかった。
◆ソフトバンクの東浜が3回7安打5失点と打ち込まれた。一回に4長短打を浴びて4点を奪われ、三回にも追加点を許す。変化球の制球に苦しみ「全体的に球が高くて、打者がコンタクトしやすいゾーンに集まってしまった」と反省した。 ただ、最速149キロをマークした速球では押し込む場面が目立ち「球に力強さがでてきていると思う」と収穫も挙げる。開幕投手に指名されながら、新型コロナウイルスの影響で公式戦が延期され「手探りにはなる。(時間を)有効に使いたい」と試行錯誤を重ねて仕上げていく。
◆ソフトバンクの上林誠知外野手(24)が13日、広島とのオープン戦(ペイペイドーム)で1軍に合流。いきなり安打を放ち、外野手争いに加わった。 午前中はタマホーム筑後で、中日との練習試合に出場。ナイターの広島戦に移動し、1軍に再合流した。守備から途中出場すると、七回先頭。岡田の140キロをとらえると、左中間フェンスを直撃する二塁打。一挙4得点の口火を切った。この時点でオープン戦3打数3安打。好調を維持したまま、頼もしく1軍に戻ってきた。 上林はキャンプ終盤に発熱で離脱。2月29日から2軍で合流していた。新型コロナウイルスが流行しているが「(発熱しても)自分は違うと思っていましたよ」と心強い。外野手争いは中村晃、長谷川、周東らで争っており、さらにここに柳田が帰ってくる。若きヒットマンが、鷹の競争をもっと熱くする。
◆ソフトバンクの育成3年目、リチャードが2本の適時二塁打をマークした。途中出場して迎えた七回は低めのスライダーを左翼線へ、八回は直球を中越えへ運んだ。持ち前の長打力を示し「最近打っていなかったので良かった。打たないとやばいと思っていた」と安堵感をにじませた。 首脳陣から「おまえは三振か長打でいい」とのアドバイスをもらって積極性を出せたといい、4日のヤクルト戦以来、5試合ぶりの安打。支配下入りへ前進し、観戦した王球団会長は「良かったね。少し自信も戻るでしょう」とうれしそうに言った。
◆広島の新外国人ピレラが3安打2打点と固め打ちし、定位置取りをアピールした。2点を先取した後の一回1死二、三塁で、初球の甘く入った変化球を左翼線へ運ぶ2点打。「コーチからアドバイスをもらい、しっかりと振れている」と、満足そうに振り返った。 2試合連続の複数安打で、オープン戦打率は4割まで上昇。小園らと三塁を争う中で結果を残すピレラに、朝山打撃コーチは「ホームランは出ていないが、いつ出てもおかしくない。合格点を与えられる」と、高く評価した。
◆開幕投手に指名されている大瀬良は、5回を投げ4失点。「開幕が延びたので、いろいろと試してみようと考えながら試合に入った」と話した。新型コロナウイルスの感染拡大により、公式戦開幕が見通せない中、縫い目に指をかけない新たなフォークの握りを試したという。「いい時は空振りを取れていた。すっと落ちていた」と手応えも口にした。
◆腰の違和感のため7日のDeNA戦以来の出場となった中村晃が三回、しつこく粘って16球目を中前適時打。広島のエース大瀬良との根比べを制し「制球もいいし、すごく良い投手なので良い打席だったと思う」。無観客試合が続く本拠地で、同僚からの「試合の雰囲気を出したい」との意見をくみ、打席での登場曲を流すように球団に要望し10日の巨人戦から採用された。「いつ開幕してもいいように、選手は準備をするだけ」とチームの思いを代弁した。
<オープン戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
7 | 3 | 0 | 0.700 (↑0.033) | - (-) |
59 (+10) | 30 (+5) | 10 (-) | 11 (+2) |
0.267 (↑0.01) | 2.630 (↓0.27) | |
2 (-) |
楽天 |
8 | 4 | 0 | 0.667 (↑0.031) | 0 (-) |
54 (+3) | 36 (+2) | 9 (+1) | 12 (+1) |
0.259 (-) | 2.490 (↑0.05) | |
2 (2↑) |
西武 |
4 | 2 | 1 | 0.667 (↑0.067) | 1 (-) |
33 (+7) | 22 (+2) | 5 (+1) | 10 (+1) |
0.300 (↑0.018) | 3.250 (↑0.21) | |
4 (-) |
DeNA |
7 | 4 | 0 | 0.636 (↑0.036) | 0.5 (-) |
42 (+1) | 35 (-) | 11 (-) | 3 (+1) |
0.251 (↓0.005) | 2.560 (↑0.27) | |
5 (1↑) |
阪神 |
5 | 3 | 2 | 0.625 (↑0.054) | 1 (-) |
33 (+6) | 48 (+5) | 11 (+1) | 8 (-) |
0.246 (↑0.014) | 4.600 (↓0.04) | |
6 (3↓) |
広島 |
5 | 4 | 1 | 0.556 (↓0.069) | 1.5 (↓1) |
55 (+5) | 53 (+10) | 7 (-) | 4 (-) |
0.294 (↓0.001) | 4.660 (↓0.22) | |
7 (-) |
日本ハム |
5 | 5 | 2 | 0.500 (↓0.056) | 2 (↓1) |
47 (-) | 42 (+1) | 5 (-) | 6 (-) |
0.263 (↓0.007) | 3.110 (↑0.2) | |
8 (-) |
ロッテ |
2 | 3 | 2 | 0.400 (↓0.1) | 2.5 (↓1) |
27 (+3) | 28 (+4) | 7 (-) | 9 (+1) |
0.224 (↓0.005) | 3.820 (↓0.08) | |
8 (1↑) |
ヤクルト |
4 | 6 | 1 | 0.400 (↓0.044) | 3 (↓1) |
37 (+2) | 49 (+7) | 3 (-) | 12 (-) |
0.220 (-) | 3.940 (↓0.36) | |
10 (1↑) |
中日 |
4 | 7 | 0 | 0.364 (↑0.064) | 3.5 (-) |
27 (+4) | 51 (+3) | 4 (-) | 6 (+2) |
0.224 (↑0.004) | 4.310 (↑0.14) | |
11 (1↓) |
ORIX |
3 | 6 | 2 | 0.333 (↓0.042) | 3.5 (↓1) |
40 (+5) | 47 (+6) | 7 (+1) | 4 (-) |
0.262 (-) | 3.900 (↓0.14) | |
12 (-) |
巨人 |
2 | 9 | 3 | 0.182 (↓0.018) | 5.5 (↓1) |
49 (+2) | 62 (+3) | 14 (+1) | 3 (+1) |
0.239 (↓0.001) | 4.280 (↑0.18) |
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