ロッテ(★2対4☆)楽天 =オープン戦1回戦(2020.02.29)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
0000301004702
ロッテ
2000000002412
勝利投手:松井 裕樹(1勝1敗0S)
(セーブ:高梨 雄平(0勝0敗1S))
敗戦投手:田中 靖洋(0勝1敗0S)

本塁打
【楽天】太田 光(1号・5回表3ラン),島内 宏明(1号・7回表ソロ)
【ロッテ】福田 秀平(1号・1回裏ソロ),井上 晴哉(1号・1回裏ソロ)

  DAZN
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◆ロッテは、新加入の福田秀が先頭打者本塁打を含む2打数2安打の活躍。開幕へ向けて順調な調整ぶりを披露した。対する楽天は、先発・松井が5回2失点。初回に2本塁打を浴びるも、2回以降は安定した投球を見せた。

◆楽天鈴木大地内野手(29)が古巣ロッテとの初対決を無観客の中で迎えた。 3番三塁でスタメン出場。初回2死でロッテ先発の種市と対戦。2球で2ストライクに追い込まれたが、フルカウントまで粘った。最後は7球目の148キロを打ち、二ゴロに倒れた。 11年ドラフト3位でロッテに入団。12年から8年間プレーし、昨オフFAで楽天へ移籍した。

◆ロッテ井上晴哉内野手(30)がオープン戦初打席で本塁打を放った。 1回、1番福田秀平外野手(31)が先頭打者本塁打を放つと、2死から井上も1発。楽天松井の内角低め直球をレフトスタンドに運んだ。 黙々とダイヤモンドを1周した井上はベンチに戻ると、誰もいないスタンドに向かって両手を上げ、手を振った。新型コロナウイルス感染拡大防止のため無観客試合。来るべき公式戦に備え、ガッツポーズも予行演習した。

◆楽天松井裕樹投手(24)が、守護神から先発に再転向後、実戦3戦目で最長となる5回を3安打2失点で投げ終えた。 初回、先頭福田秀、井上にソロを浴び2失点。2回以降は立ち直り、5回まで1安打のみ。最速は143キロ。67球でマウンドを降りた。 オフからノーワインドアップに挑戦していたが、前回23日DeNA戦で予定の3回もたず6失点。今回は昨季までのセットポジションに戻していた。

◆楽天太田光捕手(23)が1号逆転3ランを無人の左翼席へ運んだ。 2点を追う5回1死一、二塁。カウント1-1からロッテ2番手の田中靖のやや内角低め142キロシュートに反応。片手でフォロースルーをとりながら中段まで飛ばした。「打ったのはシュート。今日、初めてのチャンスだったので最低1点はかえしたいという気持ちで打席に入りました。それが最高の結果となって良かったです」と笑顔で振り返った。

◆ロッテ種市篤暉投手(21)が調子を取り戻してきた。楽天相手に先発で4回を投げ、無安打無失点。「今回だけ良かったんですけれど、でもちょっとホッとしています」と素直な気持ちを口にした。 フォーム改良に挑み、なかなかしっくり合わず、前回の22日の西武との練習試合では3回6失点。5安打を浴び、3連続を含む5四球。失意のマウンドから1週間、周囲のアドバイスを聞きながら、ひじを少し下げることを選んだ。右ひざの使い方も微調整し「去年の感じに戻しました」と明かした。 ひじを少し下げた分、シュート回転をする球もあったものの、最速150キロまで乗せてきた。投じた直球39球の平均球速は146・7キロ。「もうちょっと上げたい気持ちもあります。でも、打者の反応を見ていても、良くなってきたかなとは思います」とオフのトレーニングに手ごたえも感じ始めている。 悩める投球が続いていた若きエース候補の復調傾向に、井口監督も「変化球の抜けはありましたが、前回よりはかなり良くなっている」と安心した様子だった。

◆楽天島内宏明外野手が元同僚を打ち砕いた。1点リードの7回。この回から登板した、昨季まで楽天に所属していたハーマンの内角低め148キロを捉えた。弾丸ライナーで右翼席中段へ突き刺す1号ソロ。 全7球オール直球勝負に打ち勝ち「インコースの難しいボールをうまく反応して打つ事ができた。まさか打てるとは思わなかった」と笑った。5回の第2打席では先頭で中前打を放ち、二盗も成功。太田の逆転弾への足がかりも作った。

◆楽天三木肇監督が自身初の無観客試合を終え、ファンの存在の大きさを改めて実感した。「ちょっと不思議な感じだった」と率直な感想を口にし「見てもらうことが選手の力になる。お客さんの大切さをすごく感じた」とかみしめた。 先発した松井も「いつもより孤独感があった。その分味方の声がダイレクトにあって、チームメートに支えられている感覚もあった。不思議な感覚でした」と体感を示した。

◆新加入の福田秀平外野手に負けじと、ロッテ井上晴哉内野手もオープン戦初打席でレフトスタンドに放り込んだ。初回2死、楽天松井のひざ元速球をすくい上げた。「秀平さんがうまいように打った。負けていられない」と主砲が続いた。 右中間を意識してキャンプで作り上げながら、しっかり引っ張れた。「自分の中ではまだまだ。その中で反応できています」。反応の良さは集中の証し。「打席では、歓声が聞こえないくらいの時は集中できています」と自覚する。でも今は無観客試合で歓声自体がない。「誰も見てくれない悲しさはありますね」と声のトーンを少し落とす。 ダイヤモンドを1周後、ライトスタンドへと両手を突き上げた。「デモンストレーションです。勝手にやってました」。熱狂スタジアムを想像し開幕を待つ。ベンチで誰もエア・ガッツポーズに気付いてくれなかったことは気にしない。

◆本来なら、ZOZOマリンのライトスタンドは歓喜に包まれただろう。1番中堅で出場したロッテ福田秀平外野手(31)が、FAでの移籍加入後の初打席初スイングで先頭打者アーチを放った。「ここからが勝負です」。新天地で第1歩を踏み出した。 楽天松井の外寄り直球をしなやかに振り抜いた。次打席ではカーブを右中間二塁打。無観客試合でも「テレビで見ている方はたくさんいると思うので」という名刺代わりの活躍だ。「松井君は今年は先発と聞いていたので、最初に悪い印象を与えられたかなと思います」。ロッテ福田秀の存在を敵に示す2打席でもあった。 ソフトバンク時代は対岸の一塁側ベンチ。「今日1日、時が早くたちました」。ベンチの居場所に困り「そこなら問題ないだろう」と、楽天に移籍した鈴木の定位置に収まり、声を出した。ここまで3番起用が多かったが、不動の1番荻野が左ひざ違和感で出遅れる。井口監督も「ムードメーカーで引っ張ってほしい。(荻野)貴司次第では可能性はある」と1番起用を視野に入れるほど、早くも「いて当たり前」の存在になりつつある。【金子真仁】

◆無観客スタンドに飛び込んだロッテ福田秀平外野手と井上晴哉内野手のホームランボールは、直筆サイン入りでファンにプレゼントされることになった。 ロッテ球団の公式インスタグラムで募集し、抽選で当選者を決定。今後の主催オープン戦3試合でも同様にプレゼントされる。

◆楽天松井裕樹投手(24)が原点回帰でらしさを取り戻した。オフから取り組むノーワインドアップではなく、先発再転向3戦目で昨季までのセットポジションに戻した。 初回のソロ2本のみの5回2失点。最速143キロも2回以降は直球で打者を押し込んだ。6失点した前回登板の22日DeNA戦から変わり身を見せ、今後もセットポジションを継続予定。「もう少し球速もほしいですけど、前回よりは真っすぐがよかった」と手応えを得た。

◆楽天太田光(ひかる)捕手がチームオープン戦1号の逆転決勝3ランを放ち「正捕手問題」に光をさした。2点を追う5回1死一、二塁。ロッテ田中の真ん中低め142キロシュートに反応。がらんとした左翼席中段にガコン! と音を鳴らした。 読みは異なるが爆笑問題の太田光(ひかり)と同じ名前の2年目は「1打席1打席がアピールの場。去年のシーズン中と変わらない気持ちで打席に立ちました」とシーズンさながらの熱気を漂わせた。 「正捕手問題」を解決したい。長年担った嶋がヤクルトへ昨オフ移籍。昨季捕手へ再転向した岡島が右手親指骨折で開幕戦は厳しい状況。キャンプ中に支配下登録された下妻らと争う。昨季は55試合に出場し、CSでのスタメンマスクも経験した。三木監督は「狙った球を1回で仕留めるのは結構難しい。パチッと打てたというのはすごく良かった」と高評価。「まだ形にはなっていないですけど、これからも継続していきたい」と謙虚な太田が次戦もアピールを重ねる。

◆楽天太田光(ひかる)がチームオープン戦1号の逆転決勝3ランを放ち「正捕手問題」に光をさした。2点を追う5回1死一、二塁。ロッテ田中の真ん中低め142キロシュートに反応。がらんとした左翼席中段にガコン! と音を鳴らした。読みは異なるが爆笑問題の太田光(ひかり)と同じ名前の2年目は「1打席1打席がアピールの場。去年のシーズン中と変わらない気持ちで打席に立ちました」とシーズンさながらの熱気を漂わせた。 「正捕手問題」を解決したい。長年担った嶋がヤクルトへ昨オフ移籍。昨季捕手へ再転向した岡島が右手親指骨折で開幕戦は厳しい状況。キャンプ中に支配下登録された下妻らと争う。昨季は55試合に出場し、CSでのスタメンマスクも経験した。 三木監督は「狙った球を1回で仕留めるのは結構難しい。パチッと打てたというのはすごく良かった」と高評価。「まだ形にはなっていないですけど、これからも継続していきたい」と謙虚な太田が次戦もアピールを重ねる。

◆楽天・太田光捕手(23)が29日、ロッテとのオープン戦(ZOZOマリン)でオープン戦1号となる本塁打を放った。  2点を追う五回1死一、二塁。田中靖洋投手(32)が投じた3球目、142キロの甘いシュートを無人の左翼席中段に運び、試合をひっくり返した。  オープン戦チーム1号となる一発。「最低でも一点は返したいという気持ちで打席に入りました。それが最高の結果となってよかったです」とコメントした。  太田は13日の日本ハムとの練習試合(名護)にも、対外試合チーム1号となる左越え先制ソロを放っていた。

◆楽天の太田が会心の3ランで正捕手取りへアピールした。0-2の五回1死一、二塁で、内角球を巻き込むように捉えて左翼席へ運び「先制されて劣勢。1点でも、という気持ちだった。最高の結果になって良かった」とはにかんだ。  広島・広陵高から大商大を経てドラフト2位で入団して2年目。「強い真っすぐに負けずにはじき返せるように、しっかり捉えたい。そうすれば相手の攻め方も変わってくる」とテーマを挙げた。

◆抑えから先発に転向した楽天の松井は5回2失点だった。前回登板の22日のDeNA戦は三回途中まで6失点と打ち込まれていた。不安を抱えたまま上がった一回に2本のソロを浴びたが、二回以降はわずか1安打と修正。「全部が勉強。生かせるところもあった」と手応えを得た様子だった。  無走者のときでもセットポジションでの投球に戻し、下半身から指先に伝える感覚を取り戻した。「真っすぐに強さが戻れば楽に抑えられる」と開幕に向けて状態を上げていく。 三木監督(松井に) 「最初に点を取られてもゲームをつくるのが先発の仕事。その後の投球は良かったので、次につなげてほしい」 鈴木大(FAで移籍後初めて古巣と対戦し3打数無安打) 「8年間育ててもらった球場。当然、特別な思いもあった」

◆ロッテのエース候補、種市が4回を無安打無得点に抑えた。昨季までチームメートだった鈴木大との対戦では、この日最速となる150キロをマーク。西武との練習試合で3回6失点と苦しんだ前回登板から劇的に改善し「アドバイスをもらって、少しだけ腕を下げた分、投げやすかった」と語った。  投球の軸足となる右膝の使い方にも修正を加え「いろいろ試しながら投げた」と言う。昨季は8勝を挙げ、4年目の今季は精神的な余裕も出てきた。「先発ローテーションの柱になれるように、今日のような投球を続けていきたい」と意気込んだ。   井口監督(種市に) 「前回登板に比べてかなり良くなった。変化球が抜けたり、引っ掛かったりというのがあったので、まだまだ良くなると思う」   井上(一回に1号ソロ。無観客試合に) 「ファンとの一体感が欲しいが、こうなった以上は開幕戦でいい姿を見せられるようにやるだけ」

◆大商大から入団して2年目の捕手、太田が、五回にオープン戦1号となる逆転3ランを無人の左翼席中段に放った。田中の142キロのシュートを捉え、「最低でも1点は返したいという気持ちで打席に入った。最高の結果となってよかった」と胸を張った。三木監督はレギュラー争いについて「守備は大切だが、いい打者にもなってほしい」と期待した。

◆先発転向後、初勝利を挙げた。楽天・松井裕樹投手(24)が5回3安打2失点。チームにも4試合目のオープン戦で初白星をもたらした。  「初回の入りで浮足立った。前回は直球が弱くて、その確認をしている間に点を取られた」  一回に2本のソロを被弾。先頭打者・福田秀に右翼席、2死後には井上に左翼席へ運ばれた。それでも二回以降は立ち直った。  客席は無人。「より孤独感を感じた。味方の声があって、チームメートに支えてもらった」。遠征先のホテルでは部屋の寝具などに消毒液を散布。新型コロナウイルス対策を講じている。  抑えで通算139セーブ。昨季は38Sでタイトルにも輝いた左腕は今季、先発へ再転向。これを機にノーワインドアップに取り組んできたが、この日は全67球をセットポジションから投球。よりよいフォームを追求していくためだ。  「もっとよくなる。われわれの期待値は高い」と伊藤投手チーフコーチ。左腕は開幕ローテーション入りに向けて、ピッチを上げてきた。 (広岡浩二)

◆ロッテの新戦力が躍動した。フリーエージェントでソフトバンクから移籍した福田秀平外野手(31)が29日、楽天とのオープン戦(ZOZOマリン)に「1番・中堅」で先発出場。初回先頭打者本塁打を放つなど3打席全てで出塁した。  ガコッ!! 無人の右翼席で白球が弾む音が、場内に響き渡った。福田秀は一回、2ボールから松井の速球を捉えた。  「静かだったので聞こえました。(無観客は)不思議な感じ。松井君は球界を代表する投手。積極的にという気持ちでいきました」  昨オフ、6球団の争奪戦となった中、4年総額約4億円で加入した。本拠地デビュー戦でいきなり一発を披露すると、三回は松井のカーブを右中間へ運ぶ二塁打。六回は四球を選んだ。  2打数2安打1打点。ロッテファンへ、名刺代わりの活躍となるはずだったが、新型コロナウイルスの影響で無観客に。「仕方のないこと。自分のできることをしようという意識で試合に臨んだ」。"移籍1号"の記念球は球団の公式インスタグラムを通じ、本塁打を見られなかったファンの中から一人にプレゼントされる。  ロッテの一員として初めて同球場でプレー。「ベンチでどこに座ればいいかも分からなかった」と笑ったが、荻野が左膝の違和感で出遅れており、1番打者での出場が期待されている。  プロ14年目の福田秀は「ここからが勝負という位置づけ。続けていけるように頑張りたい」。定位置奪取への向けての決意をにじませた。 (石井孝尚) 福田についてロッテ・井口監督 「ムードメーカーみたいになって、チームを引っ張ってほしい」

DAZN

<オープン戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
DeNA
400 1.000
(-)
-
(-)
25
(-)
12
(-)
5
(-)
2
(-)
0.287
(-)
2.750
(-)
2
(1↓)
広島
310 0.750
(↓0.25)
1
(↓0.5)
31
(+1)
19
(+3)
3
(-)
1
(-)
0.324
(↓0.015)
4.370
(↑0.3)
3
(1↑)
ヤクルト
211 0.667
(↑0.167)
1.5
(↑0.5)
22
(+5)
16
(+3)
1
(+1)
5
(+1)
0.250
(↑0.01)
2.750
(↓0.08)
3
(1↑)
阪神
211 0.667
(↑0.167)
1.5
(↑0.5)
15
(+5)
22
(+4)
9
(+5)
4
(-)
0.248
(↓0.002)
4.890
(↑0.3)
5
(4↓)
ソフトバンク
110 0.500
(↓0.5)
2
(↓0.5)
14
(+4)
9
(+5)
2
(-)
1
(-)
0.282
(↓0.051)
3.500
(↓1.5)
5
(2↑)
中日
220 0.500
(↑0.167)
2
(↑0.5)
14
(+3)
17
(+1)
4
(+2)
1
(-)
0.258
(↓0.024)
4.000
(↑1)
7
(3↓)
巨人
230 0.400
(↓0.1)
2.5
(↓0.5)
25
(+3)
21
(+5)
7
(+2)
1
(-)
0.273
(↓0.027)
4.200
(↓0.2)
8
(-)
楽天
130 0.250
(↑0.25)
3
(↑0.5)
13
(+4)
23
(+2)
2
(+2)
2
(+1)
0.211
(↓0.002)
4.360
(↑0.89)
8
(-)
日本ハム
130 0.250
(↑0.25)
3
(↑0.5)
12
(+4)
23
(+3)
0
(-)
0
(-)
0.227
(↑0.011)
5.000
(↑0.67)
10
(4↓)
ロッテ
010 0.000
(↓0.462)
2.5
(-)
2
(-59)
4
(-50)
2
(-8)
0
(-14)
0.138
(↓0.11)
4.000
(↓0.27)
10
(2↓)
ORIX
020 0.000
(-)
3
(↓0.5)
7
(+3)
14
(+4)
1
(+1)
0
(-)
0.212
(↑0.112)
6.620
(↑2.38)