1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 | 7 | 0 | 1 |
広島 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1X | 4 | 11 | 1 | 0 |
勝利投手:ヘルウェグ(1勝0敗0S) 敗戦投手:R.マルティネス(1勝4敗8S) 本塁打 |
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◆広島は1-1で迎えた8回裏、松山の適時打などで2点を挙げ、勝ち越しに成功する。その後は同点を許すも、延長10回に會澤が適時打を放ち、サヨナラ勝利を収めた。投げては、5番手・ヘルウェグが来日初勝利。敗れた中日は、4番手・R.マルティネスが誤算だった。なお、現役最終登板となった広島の先発・永川は、打者1人をファーストゴロに打ち取った。
◆中日大島洋平外野手(33)は現在リーグ2位の168安打で、あと2本打てば自身4度目の170安打に到達。シーズン170安打以上の回数は松井(西武)の7度が最多記録だが、中日で4度は井端に並び球団最多となる。
◆引退表明の広島永川勝浩投手(38)が、04年10月10日横浜戦以来15年ぶりに先発した。 1回、中日1番の大島に対して141キロ直球を続けて、1-1。最後も141キロ直球で一ゴロに打ち取った。一塁へベースカバーに入って、最後の打者をアウトにした永川はこれまでの緊張感から解放されたような笑顔を見せた。 登板前には「真っすぐ2球で追い込んでからフォークでボールになって、真っすぐ勝負かな」と話していたが、追い込む前に勝負は決した。 03年からセーブとともに積み重ねてきた登板数は、527試合となった。
◆広島長野久義外野手(34)が1回に前回ノーヒッターの中日大野雄から先制打を放った。 1回2死から二塁打を放った鈴木が暴投で三進。4番に入った長野が追い込まれながら内角低めのボールゾーンに落ちる難しいフォークを拾って、中前にはじき返した。貴重な先制点に「何とか先制点につながって良かったです」と振り返った。
◆広島は現役引退する永川が先発。先頭大島を一ゴロに打ち取り、大瀬良に交代した。その裏、長野が先制の中前適時打を放った。 中日は6回2死二塁から福田の左前適時打で同点とした。前回登板で無安打無得点試合を達成した先発大野雄は、6回まで1失点。 広島は8回2死満塁から長野の押し出し四球と松山の適時打で2点勝ち越し。中日は9回、ビシエドが18号2ランを放ち延長戦に。 広島は延長10回1死満塁、会沢がサヨナラ打。クライマックスシリーズ進出へ大きく前進し、永川の引退試合を飾った。中日は連勝が4でストップした。
◆永川劇場終幕。現役引退を表明していた広島永川勝浩投手(38)が現役最後の登板を果たした。04年10月10日横浜戦以来15年ぶりに先発し、中日1番大島にすべて真っすぐ勝負で一ゴロに打ち取った。地元広島出身の元守護神が、最後はまっさらな先発マウンドに上がり、17年のプロ野球人生に幕を下ろした。現役最後は、まっさらなマウンドで迎えた。永川が15年ぶり先発で、中日1番大島と向き合った。「今までで一番緊張しました」。追い込むまで封印していたフォークを投じることはなかったが、3球続けた直球で一ゴロに抑えた。反応良く一塁へベースカバーに入りアウトを確認すると、背負ってきた重圧や緊張感から解放され、満面の笑みを浮かべた。 プロ野球人生は抑えとして歩み始めた。「(当時)山本浩二監督にクローザーを任せていただいて、そういう道を作っていただいた。この17年間は、その最初のスタートがあったからこそ」。低迷期の中、セーブを積み重ねた。ただ、ピンチを招き、白星を消す試合もあった。本拠地でもブーイングを浴び、試合後もファンから罵声を浴びせられることもあった。それでも強靱(きょうじん)な肉体と精神力で、05年から5年連続で50試合以上に登板。07年から3年連続で30セーブ以上を記録した。 10年4月に内転筋を痛めたことは野球人生の転機となった。「あの段階で終わったんだろうなって。当時はそんなこと思わなかったですけど、今思えば、そこで終わっていたんだろうなと」。馬力を使った豪快な投球に大きな影を落とした。その後はケガとの戦い。13年は開幕直後に右中指けんしょう炎。17年は左膝痛を発症した。それでも昨年は1軍に復帰して22試合に登板。リーグ3連覇に貢献した。 最後は笑っていた。延長にもつれる展開も特別な時間が流れた。「声がかれながらすごくいい時間でした。真剣に戦っている中、良いか悪いか分かりませんが、楽しい気持ちでした」。これまでマウンドで見せてきた表情とは違う、優しい笑顔がベンチにあった。サヨナラ勝利という劇的な幕切れ、後輩たちからかけられたウオーターシャワーが、心地よかった。試合後のセレモニーでは支えてくれた家族の姿に思わず涙を見せたが「たくさん応援したので大量の汗が出た」と最後まで認めなかった。守護神を務めた右腕の最後の強がりだった。【前原淳】
◆現役引退を表明していた広島永川勝浩投手(38)が現役最後の登板を果たした。04年10月10日横浜戦以来15年ぶりに先発し、中日1番大島にすべて真っすぐ勝負で一ゴロに打ち取った。広島最後の松坂世代もユニホームを脱いだ。今季はヤクルト館山や日本ハム実松と同学年の引退が続く。「毎年誰かは辞める年齢だから」と現実を受け入れながらも、同世代には特別な思いはある。特に世代を代表する松坂は「俺にとっては神様」と真顔で言う存在。無名の高校時代に世代の先頭を走っていた。昨年初めてナゴヤドームで言葉をかわしたときには「どうしよう。握手した、この手洗えないよ」と喜んでいたほどだ。去就が未定の同世代のスターに、言葉を選びながら「まだできると自分が思うのであれば、僕らの先頭を切ってまだ何年もやってもらいたい」とエールを送った。なお先日引退セレモニーを行ったエルドレッドも同い年。
◆広島長野久義外野手が3安打2打点で勝利をお膳立てした。 1回2死三塁から先制の中前打。8回にはしぶとく押し出し四球を選び、2点目をもぎ取った。10回も右前打でチャンスメークし、会沢のサヨナラ打を呼び込んだ。 巨人時代に通算7打数2安打だった永川勝浩投手の引退試合に花を添え「いっしょのタイミングで野球をさせてもらって、こういう試合に出させてもらって感謝しています」と話した。
◆中日に延長10回、悲劇が待っていた。4番手R・マルティネスが1死満塁から広島会沢に投じた151キロの直球。打ち取ったかに見えた打球は二塁後方にポトリと落ちた。 今季12度目のサヨナラ負け。勝てば3位広島に0・5差に迫れたが、今季1勝の鬼門マツダスタジアムで痛恨の1敗を喫した。 与田監督は、疲れた表情をのぞかせた。「選手たちは本当によく頑張ってくれた。勝ちに結びつけられなかった責任を痛感している。残り全勝? いつも言うように、最後の最後まで戦う。それだけです」 指揮官の言葉通り選手は粘った。15日にノーヒットノーランを達成し、万全の中7日で先発した大野雄は8回途中3失点。2点ビハインドの9回表には、ビシエドの起死回生の18号2ランで追いついた。逆転CSへの執念をナインはほとばしらせた。 この日で目標の170イニング以上を投げ抜いた大野雄が「勝ちたい。その一心でした。勝てれば一番良かったが、まだ終わりじゃない。可能性がある限り全員で戦っていきたい」と、ナインの気持ちを代弁した。連勝は4で止まり、5位転落。残り5試合、負けることは許されなくなった。【伊東大介】
◆広島が球団新記録となる12度目のサヨナラ勝ちで、クライマックスシリーズ進出に大きく前進した。永川勝浩投手(38)の引退試合でもあったが、先発して打者1人を抑えた功労者を、勝って送り出した。緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。 緒方監督 今日も厳しい試合だったね。最後の最後まで、全員の力で勝ち切れて、ナイスゲーム。永川の引退セレモニーもあって、いい形で送り出せたんじゃないかな。ファンの人も含めて喜んでくれた。 -打者1人を一ゴロに抑えた永川に力をもらった部分は 緒方監督 こういう順位のかかった時期なんでね、与田さんのほうにも真剣勝負でお願いしますとお願いしていたし、本人もそれを望んでいた。そういった中で1つアウトを取って、勝利に貢献したことは間違いない。(一塁)松山もよく捕ったし、(永川の)ベースカバーも遅れなかった。そういう姿がちゃんと、本人も真剣勝負でプレーをしたというところは見習ってほしいというか、彼の最後の仕事ができたんじゃないかなと思います。 -投手交代時に自らマウンドに行き、声をかけた 緒方監督 そら、声かけるやろう。「1つのアウトを取ってくれて、よくがんばってくれた」と。あと1試合ね。全力で戦うだけ。
◆広島が球団新となる12度目のサヨナラ勝ちで、クライマックスシリーズ進出(CS)進出に王手をかけた。 3-3の延長10回1死満塁。会沢翼捕手が、中日R・マルティネスの直球を中前にはじき返した。一塁を回ったところでベンチを飛びだしたナインに捕まる。ペットボトルの水でずぶぬれになり「負けられないゲームだった」とかみしめた。 引退試合で先発した永川を、勝って送り出したかった。常にひたむきに野球に取り組む姿を尊敬してきた。昨年6月7日日本ハム戦で、左膝手術から743日ぶりに復帰した永川とコンビを組んだときは「心が震えた」。2回無失点に抑え、本人以上のガッツポーズをつくった。引退登板も打者1人を全力で打ち取る姿に感動。8度目の勝利打点となる一打も「永さんが打たせてくれた」と話した。 先制したが追いつかれ、8回に2点勝ち越しても、9回に追いつかれるシーソーゲーム。永川のために一丸となり、永川に力をもらって連敗を4で止めた。27日中日戦が今季最終戦だが、最短24日にCS進出が決まる。会沢は気を緩めず「最後の1試合ですから、必死になってやりたい」と唇を結んだ。苦しんでいた広島が、息を吹き返した。【村野森】
◆広島が球団新記録となる12度目のサヨナラ勝ちで、クライマックスシリーズ進出に大きく前進した。永川の引退試合でもあったが、先発して打者1人を抑えた功労者を、勝って送り出した。緒方孝市監督の談話は以下の通り。 緒方監督 今日も厳しい試合だったね。最後の最後まで、全員の力で勝ち切れて、ナイスゲーム。永川の引退セレモニーもあって、いい形で送り出せたんじゃないかな。ファンの人も含めて喜んでくれた。 -打者1人を一ゴロに抑えた永川に力をもらった部分は 緒方監督 こういう順位のかかった時期なんでね、与田さんのほうにも真剣勝負でお願いしますとお願いしていたし、本人もそれを望んでいた。そういった中で1つアウトを取って、勝利に貢献したことは間違いない。(一塁)松山もよく捕ったし、(永川の)ベースカバーも遅れなかった。そういう姿がちゃんと、本人も真剣勝負でプレーをしたというところは見習ってほしいというか、彼の最後の仕事ができたんじゃないかなと思います。 -投手交代時に自らマウンドに行き、声をかけた 緒方監督 そら、声かけるやろう。「1つのアウトを取ってくれて、よくがんばってくれた」と。あと1試合ね。全力で戦うだけ。
◆中日が今季12度目のサヨナラ負け。 与田監督は疲れた表情をのぞかせ「選手たちは本当によく頑張ってくれた。勝ちに結びつけられなかった責任を痛感している。残り全勝? いつも言うように、最後の最後まで戦う。それだけです」
◆広島の長野が4番で3安打2打点と打線を引っ張った。大野雄に対して一回2死三塁で「何とか先制点につながって良かった」と、内角の落ちる球をうまく中前にはじき返し、1-1の八回2死満塁では押し出し四球を選んだ。 延長十回は右前打で好機を広げ、サヨナラ勝ちにつなげた。熾烈なクライマックスシリーズ争いの中でバットが振れている。
◆九回にビシエドが同点2ランを放ち、クライマックスシリーズへ執念を見せたが、延長十回に力尽きた。連勝も4でストップ。与田監督は「選手がよく頑張っているので、僕が勝ちにつなげないといけない。責任を痛感している」とサヨナラ負けを悔やんだ。3位・広島の背中は遠のき、5位に後退。残り5戦、全身全霊を傾ける。
◆広島・永川勝浩投手(38)が23日、マツダスタジアムで引退会見を行った。カープ一筋で球団最多の通算165セーブを誇る右腕は「広島で生まれて広島で育ったので愛着があった。大した技術のない選手をずっと応援してくださった方々が多かったので、すべてのことに感謝している」と17年間を振り返った。 中日戦では打者1人限定で先発し、大島を直球で一ゴロに仕留めた。サヨナラ勝ち直後のセレモニーでは、家族に感謝を述べて涙。今後については「無職です。何もなければどこかで面接を受けます」と笑いを誘った。
◆広島が永川の引退試合を、球団新記録のシーズン12度目のサヨナラ勝ちで飾った。負ければ自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消える一戦。連敗を4で止めた立役者は、選手会長の会沢だ。 「ナガさん(永川)が打たせてくれたのかな。お世話になったし(バッテリーを組んで)鍛えていただいた。感謝している。尊敬する先輩です」 3-1の九回にフランスアがビシエドに同点2ランを浴びたが、集中力を切らさなかった。延長十回1死満塁。R・マルティネスの151キロの直球を詰まりながらも中前へ落とした。これで今季は満塁打率・438(16打数7安打)で、サヨナラ打もチーム最多の3度目。ヒーローを囲む歓喜の輪に、永川も満面の笑顔で加わった。 永川を打者1人限定で15年ぶりに先発起用した緒方監督は「与田監督にも『真剣勝負でお願いします』と言っていたし、本人も望んでいた」と明かし「いい形で送り出せた」と目を細めた。 会沢にとって8学年上の先輩との一番の思い出は、昨年6月7日の日本ハム戦(マツダ)だ。左膝手術を乗り越えて2年ぶりに1軍復帰した右腕とバッテリーを組み、2回無失点。「心にグッとくるものがあった」と振り返った。 1・5ゲーム差でマツダに乗り込んできた中日を返り討ちにし、残り1試合でCSクリンチナンバーは1。「きょうも厳しい試合だった。全員の力で勝ち切って、ナイスゲームというところ」と緒方監督。リーグ4連覇の夢はついえたが、日本一の可能性が残されている限り戦い続ける。 (柏村翔)
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
76 | 62 | 2 | 0.551 (↑0.004) | 優勝 (-) |
3 | 656 (+9) | 562 (+5) | 180 (+3) | 82 (-) |
0.258 (-) | 3.770 (↓0.01) |
2 (-) |
DeNA |
70 | 67 | 3 | 0.511 (-) | 5.5 (↓0.5) |
3 | 585 (-) | 597 (-) | 160 (-) | 39 (-) |
0.246 (-) | 3.920 (-) |
3 (-) |
広島 |
70 | 69 | 3 | 0.504 (↑0.004) | 6.5 (-) |
1 | 590 (+4) | 597 (+3) | 140 (-) | 81 (+2) |
0.254 (-) | 3.680 (↑0.01) |
4 (1↑) |
阪神 |
65 | 68 | 6 | 0.489 (-) | 8.5 (↓0.5) |
4 | 517 (-) | 563 (-) | 90 (-) | 97 (-) |
0.250 (-) | 3.540 (-) |
5 (1↓) |
中日 |
66 | 70 | 2 | 0.485 (↓0.004) | 9 (↓1) |
5 | 543 (+3) | 527 (+4) | 88 (+1) | 63 (-) |
0.264 (-) | 3.730 (-) |
6 (-) |
ヤクルト |
58 | 81 | 2 | 0.417 (↓0.003) | 18.5 (↓1) |
2 | 654 (+5) | 726 (+9) | 167 (+1) | 60 (-) |
0.246 (↑0.001) | 4.760 (↓0.03) |
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