日本ハム(☆7対5★)ソフトバンク =リーグ戦22回戦(2019.09.15)・札幌ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ソフトバンク
0220000015822
日本ハム
00001204X71111
勝利投手:堀 瑞輝(4勝3敗1S)
(セーブ:秋吉 亮(0勝5敗24S))
敗戦投手:甲斐野 央(2勝5敗8S)

本塁打
【ソフトバンク】デスパイネ(34号・3回表2ラン),明石 健志(4号・9回表ソロ)
【日本ハム】清水 優心(4号・5回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 日本ハム戦チケット予約 ソフトバンク戦チケット予約
◆日本ハムは3点ビハインドの6回裏、大田と中田が適時打を放ち、1点差に迫る。そのまま迎えた8回には、中田と清宮の適時打などで4点を挙げ、逆転に成功した。投げては、4番手・堀が今季4勝目。敗れたソフトバンクは、5番手・甲斐野がリードを守れなかった。

◆日本ハム清水優心捕手(23)が約1カ月ぶりとなる1発を放った。5回2死の第2打席、先発左腕和田の高めに浮いた変化球を振り抜き、左翼スタンドへと運ぶ4号ソロ。 8月21日西武戦(メットライフドーム)以来の本塁打に「打ったのはチェンジアップです。高めに来たボールをうまくとらえることができました。1点かえすことができましたし、まだチャンスはあるので逆転できるように頑張ります」と話した。

◆先発した日本ハム杉浦稔大投手(27)が今季最短の3回でノックアウトされた。 初回無失点で立ち上がった後の2回につかまった。。先頭の柳田に右翼線を破る二塁打を許すと、続く松田宣に左翼への適時二塁打を打たれ先制点を献上。さらに1死三塁から内川に左犠飛を放たれ、この回2点を失った。 3回には2死一塁からデスパイネに右翼ポール際への2ランを浴びるなど、3回を投げ44球、4安打4失点で降板となった。 降板後「許した先制点も3回のホームランもですが、こちらへ流れを持ってくるような投球ができませんでした。今日は結果的に、いいところがなかったです」とコメントした。

◆ソフトバンク松田宣浩内野手が、プロ野球72人目の通算300二塁打を達成した。 2回無死二塁で左翼線に先制二塁打を放ち「うまく打つことができたし、先制点を取れて良かったです。300二塁打の記録に関しては試合に出場し続けた結果なので、これからも試合に出場して勝ちに貢献していきたいです」と喜んだ。 プロ14年目の今季、松田宣は開幕直後に1500安打、1500試合を立て続けに達成。5月には250号本塁打も放った。記録ラッシュの1年となっている。

◆ソフトバンクは2回に松田宣の先制適時二塁打などで2点を先取。3回にデスパイネの2ランで加点。日本ハムは3回まで無得点。 日本ハムは4点を追う5回に清水の4号ソロで反撃。6回に大田の適時二塁打などで2点を挙げ、1点差に追い上げ終盤に入った。 日本ハムは8回に中田の適時打、清宮の2点適時打などで4点を奪い逆転勝ち。4番手の堀が4勝目、秋吉が24セーブ目を挙げた。ソフトバンクの連勝は2でストップ。5番手甲斐野が5敗目を喫した。

◆最後まで諦めない!日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が決勝の2点適時打を放った。 ソフトバンク22回戦(札幌ドーム)の同点で迎えた8回1死満塁から、一、二塁間を破る勝ち越しタイムリー。15打席ぶりの安打で、4点差をひっくり返す逆転劇を生み出した。クライマックスシリーズ(CS)進出へ、3位ロッテとゲーム差3・5。残り9試合にかける。清宮が大きな仕事をやってのけた。4-4の同点で迎えた8回1死満塁、ソフトバンク甲斐野にわずか2球で追い込まれながらも食らいついた。「満塁でしたし、なんとかバットに当たればというところだったのでその気持ちだけでした」。4球目、抜け気味のフォークをたたき、ゴロで右前へ運ぶ値千金の2点適時打。「みなさんの声援のおかげで何とかあそこに抜けてくれたかなと思います」。試合後のヒーローインタビューで、満員のファンを前に笑みがはじけた。 勝ち越し打の打席では、4日前に同じような場面で凡退したシーンを思い返していた。11日の楽天戦(東京ドーム)、同点の8回2死満塁で打席がまわった。一打勝ち越しの場面にフルカウントまで粘りながら、最後は変化球に泳がされ二ゴロに倒れた。「この前も同じような場面で自分がチャンスをつぶしてしまったので、今度こそはと思って打席に立ちました」。悔しさを糧に、今度こそ勝負どころで結果を残した。 チャンスメークしてくれた先輩たちに最敬礼だ。決勝打の時、二塁から生還した中田とはベンチでグータッチして喜びを分かち合った。試合後、報道陣から中田とのやりとりについて問われ「『もっとかえりやすい打球を打ってくれよ』という感じで言われました。おかげで打点もついたのでありがたいです」と感謝した。栗山監督は「まあ、たまには打たないと」とさらなる活躍を求めた。 札幌ドームでは21日からラグビーW杯が行われる。幼少期ラグビー経験のある清宮がお立ち台に上がった本拠地から、16日ソフトバンク戦の舞台は旭川に移る。「北海道の地方球場は(今季)最後になるので良い試合ができるように、チーム一丸で勝利を目指してがんばりたいと思います」。CS進出圏内まで望みがある限り、最後の最後まであきらめない。【山崎純一】

◆久しぶりに、札幌ドームが揺れた。日本ハム中田翔内野手(30)の打撃に、超満員4万1138人が大興奮した。1点を追う8回1死一、二塁。「たまたま、いいところに転がってくれた」と左前に同点適時打を放った。さらに、守備の乱れを突いて二塁まで進塁。逆転へのお膳立てまで整えた。「最後、清宮がしっかりと決めてくれたので、よかったです」。6回には1点差に迫る中前適時打も放っていた。主役は後輩に譲ったが、4番が逆転勝利へ向かう道筋を付ける、価値ある仕事を果たした。 中田 もどかしい試合が続いているけど、今日みたいな粘って粘って最後に勝つのがファイターズらしい野球だと思う。 チームとともに、自身も思わぬアクシデントでつまずいていた。10日楽天戦(東京ドーム)で後頭部を強打して以降、むち打ちによる首痛とも戦いながらグラウンドに立ってきた。6回の適時打は、そのアクシデントから復帰後初めての安打。直前に西川と大田が気持ちのこもったチャンスメークをしてくれた。「何とかしたいという気持ちだった」と気合で応えた。 優勝への望みは完全に断たれ、2位の芽もなくなった。ただ、CSへの道は、まだ閉じていない。「簡単に、うまくいかないのは分かっている」と一喜一憂はしない。ただ、願うのは1つだけ。「この試合がチームにとって、いいきっかけになればと思う」。主将はチームの約束事、最後まであきらめない姿を体現していく。【木下大輔】

◆日本ハム2番手の村田透投手が劣勢の流れを止めた。4回から登板し、味方のミスにも動じずに3回無失点。 粘り強い投球で、逆転劇への布石を打った。「1人1人、丁寧に投げてアウトを重ねようと思った。結果が付いてきて良かった」。自分の仕事に徹した右腕の力投なくして、CSへの望みをつなぐ1勝は得られなかった。

◆日本ハム清水優心捕手が逆転勝利へののろしを上げ、最後は締めくくった。 まずは5回に4号ソロで追い上げムードを作った。「何とか食らいついていけた」と試合の流れを呼び込み、逆転直後の8回2死一、二塁では中前適時打で貴重な追加点を挙げた。 リード面では序盤の4失点を反省も、取り返すように2安打2打点。「全力で最後まで一生懸命、野球をやりたい」と気勢を上げた。

◆ソフトバンクが日本ハムに逆転負けし、西武がロッテにサヨナラ勝ちしたため、試合前は11だった優勝マジックが消滅した。 4-3の8回に甲斐野央投手(22)が痛恨の4失点を喫した。代わって首位浮上した西武に連覇へのマジック9が今季初点灯。ソフトバンクの逆転での最短優勝は22日となり、21日が最終戦の本拠地ヤフオクドームでの胴上げはなくなった。残り10試合、壮絶なV争いが続く。敗戦から43分後、札幌から次の試合地の旭川へ向かうバスの中でソフトバンクナインは、サヨナラ勝ちした西武にマジックが点灯したことを知った。奪い返した首位をわずか3日で明け渡した。工藤監督は「あそこまで、粘りはしっかり見せた」と3点を追う9回に1点を奪い、さらに2死満塁まで攻めた姿を前向きに捉えた。 3回までに4点をリードし、6回2死から早めにモイネロを投入する連日の執念継投に入った。そのころ西武はロッテにリードを許し、一気にマジックを11から9へ減らす状況だった。しかし、1点リードの8回に勝ちパターンの甲斐野がつかまった。中田の適時打で同点とされ、なおも1死満塁から清宮の2点適時打で勝ち越された。代わったスアレスも適時打を浴び、この回4失点。今季60試合目のルーキーは「状態は悪くない。大事な時期の試合。1年目だからといって許されない。弱い自分が出た」と責任を背負った。 5位相手の痛い取りこぼしにも、工藤監督は「ここまでその位置でやってきたので、頼りにしたいと思うし、切り替えてやってほしい」と甲斐野を責めなかった。6回途中で降板した先発和田も「5回の(清水)本塁打で流れが変わった。自分の失投。もう少し長く投げられていれば」と反省した。試合前は札幌ドームの地下駐車場入り口付近で車が駐車していた影響で、チームバスが通れず普段よりも遠いところで下車、50メートルほど多く歩いてロッカー室へ向かうハプニングもあった。西武との直接対決がない残り10戦。しびれる戦いは続く。【石橋隆雄】 ▽ソフトバンク・モイネロ(6回2死から登板。1回1/3を無失点)「負けられない試合で(出番が)早くなると聞いていた。今季はイニングまたぎはあまりないが、準備はできていた」

◆日本ハムは清宮が八回に値千金の勝ち越し打を放った。1点差を追いつき、なおも1死満塁の好機。甲斐野に簡単に追い込まれながらも4球目の甘い変化球を引っ張り、しぶとく右前へ。2者が生還した。「抜けてくれと思った。何とか(走者を)かえす気持ちだった」と笑顔で大粒の汗を拭った。  逆転でのクライマックスシリーズ(CS)進出には負けられない戦いが続く。清宮は「なかなか結果が出ない中で出させてもらっているので、期待に応えたい。もっといい打撃ができれば」と気を引き締めた。 栗山監督(逆転勝ちに) 「みんなの気持ちが久しぶりに出ていた。本当はこういうゲームができるんだから」 清水(4号ソロを含む2安打2打点) 「(ソロは)1点でも返して流れを持ってこようと思った」 村田(四回から2番手で登板し、3回を無失点) 「一人一人丁寧に投げようと思った。いつも以上に冷静に投げられた」

◆ソフトバンクの松田宣が二回に先制二塁打を放ち、プロ野球72人目となる通算300二塁打を達成した。左翼線へはじき返し「300二塁打の記録に関しては試合に出場し続けた結果」と誇った。ただ、2点差に迫った九回2死満塁で遊ゴロに倒れ「勝てなかったのは残念」と話した。  今季は1500試合出場、1500安打、250本塁打に到達している。「今年達成しないといけないものは終わったので。全試合に出場して、優勝のために必死に頑張りたい」と気持ちをきっぱりと切り替えた。 和田(5回0/3を投げて3失点で勝敗は付かず) 「五回の本塁打が一番やってはいけない点だった。中継ぎに負担をかけてしまい申し訳ない」 デスパイネ(三回に34号2ラン) 「良いスイングで打つ事ができた」

◆序盤のリードを守り切れず、痛恨の逆転負けで2位に転落した。4-3の八回に5番手で登板したD1位・甲斐野(東洋大)が中田に中前適時打、清宮に2点打を浴びるなど、4安打4失点。「この大事な時期の試合で、1年目だからというのは許されない。弱い自分が出た」と唇をかんだ。西武に首位を明け渡し、12日に点灯した優勝へのマジックナンバーが消滅した。 先発で六回途中まで5安打3失点のソフトバンク・和田 「五回の本塁打が一番やってはいけない点だった。中継ぎに負担をかけてしまい申し訳ない」

◆清宮が、八回に勝ち越しの右前2点打を放って勝利に貢献。3位・ロッテとのゲーム差を3・5に縮めた。「皆さんがつないでくれて、何とか(走者を)かえすぞという気持ちでした」。清宮がお立ち台で笑みを浮かべた。中田の左前適時打で追い付いた直後の八回1死満塁、甲斐野の141キロのフォークボールを捉え、15打席ぶりの安打が殊勲打となった。残り9試合。チーム一丸でクライマックスシリーズ(CS)進出を目指す。

◆クライマックスシリーズ(CS)進出に望みをつないだ。日本ハム・清宮幸太郎内野手(20)が、八回に勝ち越しとなる右前への2点打を放って勝利に貢献。チームは3位・ロッテに3・5ゲーム差と迫った。  「皆さんがつないでくれて、何とか(走者を)かえすぞという気持ちでした。声援のおかげで(打球が)あそこに抜けてくれました」。満員御礼4万1138人の歓声を受け、清宮がお立ち台で笑みを浮かべた。  中田の左前適時打で追い付いた直後の八回1死満塁。2球で2ストライクと追い込まれながら、甲斐野の141キロのフォークボールに食らいついた。15打席ぶりの安打が殊勲打となった。  代走を送られてベンチに戻ると、二塁から激走して生還した中田とグータッチを交わした。「もっと本塁に入りやすい打球を打て」と突っ込まれ「おかげで打点を稼げてありがたいです」と頭をかいた。  打線が久々につながり、4点差をひっくり返しての逆転勝ち。残り9試合。"逆転CS"へ厳しい状況に変わりはないが、チーム一丸となり最後まで戦い抜く。(中田愛沙美)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
西武
75581 0.564
(↑0.003)
M9
(-)
9717
(+6)
656
(+5)
167
(-)
128
(+2)
0.267
(↑0.001)
4.360
(-)
2
(1↓)
ソフトバンク
72574 0.558
(↓0.005)
1
(↓1)
10552
(+5)
523
(+7)
175
(+2)
109
(+1)
0.252
(-)
3.610
(↓0.02)
3
(-)
ロッテ
66664 0.500
(↓0.004)
8.5
(↓1)
7610
(+5)
579
(+6)
155
(+1)
75
(+1)
0.248
(↑0.001)
3.880
(-)
4
(-)
楽天
64664 0.492
(↓0.004)
9.5
(↓1)
9568
(+1)
555
(+7)
132
(-)
43
(-)
0.250
(-)
3.830
(↑0.01)
5
(-)
日本ハム
61685 0.473
(↑0.004)
12
(-)
9536
(+7)
563
(+5)
90
(+1)
47
(-)
0.252
(↑0.001
3.850
(↓0.01)
6
(-)
ORIX
57686 0.456
(↑0.004)
14
(-)
12505
(+7)
585
(+1)
95
(+1)
112
(+2)
0.244
(-)
4.060
(↑0.02)