1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 4 | 8 | 0 | 1 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 |
勝利投手:西野 勇士(2勝2敗2S) 敗戦投手:和田 毅(4勝4敗0S) 本塁打 |

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◆ロッテは0-0で迎えた5回表、中村奨の適時打などで2点を先制する。続く6回には、マーティンの2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・西野が9回無失点の快投。今季2勝目をプロ初完封で飾った。敗れたソフトバンクは、打線がわずか4安打と沈黙した。
◆ロッテ井上晴哉内野手(30)は今季ソフトバンク戦で8本塁打。ロッテ選手がソフトバンク戦でシーズン10本塁打以上は16年デスパイネ(10本)が最後だが、日本人選手に限ると71年江藤(10本)以来出ていない。 ソフトバンク戦残り3試合で井上がどこまで打てるか。
◆両軍ともに先制機をものにできなかった。ソフトバンクは初回1死一、三塁としたが無得点。ロッテは3回2死一、二塁も無得点。 ロッテは5回、中村奨の適時打などで2点を先制。6回にもマーティンの11号2ランで加点した。先発西野は6回まで無失点投球。 ロッテ先発西野がソフトバンク打線を散発4安打に抑え、プロ初完封勝利。2勝目を挙げた。ソフトバンクの連勝は5でストップ。和田4敗。
◆ロッテ・マーティン外野手がやり返した。6回、ソフトバンク椎野から貴重な追加点となる今季11号2ランを右翼ホームランテラスへ。「自分の力じゃなく、監督、コーチ、チームメート、ファンのみなさんが僕のことを助けてくれた」と周囲に感謝した。 ノーヒットノーランを喫した前日6日は簡単な中飛を2度も落球。「アメリカでの9年を含めて自分の14年のプロ生活の中でも最悪な経験、最悪な1日だった」と振り返ったが、即座のリベンジで留飲を下げた。
◆ロッテ西野勇士投手が初完封を達成した。08年育成ドラフト5位で入団し、プロ11年目。 8月から先発に回り、今季4度目の真っさらなマウンドは、初回のピンチで柳田、デスパイネ、グラシアルを抑えて波に乗った。最終回も「(先頭の)柳田さんに四球を出しそうだったんですけど何とか抑えることができて『いけるかも』と思った」と再びクリーンアップを封じた。前日に無安打無得点を喫したチームに勢いをもたらし、4位転落も阻止し「初戦を取られ、何とか自分で勝ちたいという気持ちがあった」と充実の表情をみせた。
◆9回はクリーンアップが3者連続三振。ソフトバンク打線がロッテ西野にプロ初完封勝利をプレゼントし、連勝は5でストップした。 この日はヤフオクドームに孫オーナーが今季3度目、161日ぶりに観戦に訪れた。試合前に激励された工藤監督やナインは今季3度目で初めて白星を届けることができなかった。 今季9度目の0封負け。工藤監督は「うまく低めに集められ、緩急を使われた。今日は西野君がよかった」と相手をほめるしかなかった。4回2死一、三塁で9番甲斐の3球目に一塁走者今宮が二盗を試み、相手捕手が二塁へ送球すると三塁走者グラシアルがヘッドスライディングで本塁へ突入したが、二塁からの返球で憤死。5回以降はひとりの走者も出せなかった。 工藤監督は「重盗のサインではない。捕手の送球が高い時は(三塁走者は)行っていいと言っている。私の責任です」と説明。チームの決まり事の中でのプレーだった。デーゲームで2位西武が敗れ、勝つか引き分ければ優勝マジック14が付く中での試合開始だった。だが、勝てず自力では7度目(他力を含めると8度目)の挑戦でもマジック点灯とはならなかった。孫オーナーは三笠取締役GMから球団の現状を聞き、試合後は王球団会長と笑顔であいさつを交わし、球場を後にした。2位西武とは1ゲーム差のまま、残り16試合。3月に厳命されたリーグV奪回からの3年連続日本一を達成し、最後には孫オーナーを喜ばせる。【石橋隆雄】
◆ソフトバンク和田毅投手が4回1/3、2失点で4敗目を喫した。前回8月31日西武戦は2回6失点KOだったが、この日は立ち上がりから0を並べていた。 5回1死一、二塁から中村奨に左前先制適時打を許し降板。「千賀がつくってくれたいい流れに続きたかった。チーム、中継ぎ陣、ファンのみなさんに本当に申し訳ないです」と話した。 工藤監督は「(投手交代が)ワンポイント遅れてしまった。私が悪い」と、中村奨を迎えた場面で継投を決断すればと悔やんだ。
◆ロッテ西野勇士投手がプロ初完投を初完封でマークした。 西野は08年育成ドラフト5位で入団。育成ドラフト入団選手の完封は、山田大樹(ヤクルト)がソフトバンク時代の11年、国吉佑樹(DeNA)が12年、千賀滉大(ソフトバンク)が18年に1度、今季2度記録したのに次いで4人目。
◆ノーヒットノーランの快挙達成の翌日は完封負け。ソフトバンクにとって何とも落差の大きい2試合となった。0-0の4回2死一、三塁から重盗で三走グラシアルが本塁憤死。ベンチのサインではなかったようだが、もっとじっくり攻撃機会をうかがってもよかった。5回以降はロッテ西野の前に打線が完全沈黙。9回までパーフェクト投球で締められた。 敗戦の中での収穫はドラフト2位杉山のプロ初マウンドだった。8回1イニングを投げマーティンは四球で歩かせたものの、角中、田村を自慢のスライダーで空振り三振に仕留めた。甲斐の盗塁阻止もあってきっちり3人で初登板を締めた。「楽しかったです。緊張より楽しさが勝ってましたね」。杉山は目を細めてニヤリとした。この日の最速は155キロ。登板前には甲斐野と自己最速タイとなる157キロを約束していたようで「ちょっとがっかりしています」と苦笑いを浮かべたが、自信も芽生えた。「もう少しスピードが出そうな気がした。(スライダーも)低めに投げれば振ってくれると思った」と手応えも感じ取った。 即戦力として開幕1軍入りも期待されたが春季キャンプ中に右足首を捻挫。リハビリを続け、投球再開するとフォームがバラバラになった。直球も140キロ台も出ずに、もがいた日々もあった。1学年先輩の甲斐野をライバル視してきたが、大きく出遅れた。「(初マウンドまで)長かったですね。いろいろあったんで」。緊迫するV戦線...。また1人、期待の右腕が加わった。【ソフトバンク担当 佐竹英治】
◆ロッテの中村奨吾内野手(27)が7日、ソフトバンク23回戦(ヤフオクドーム)で2試合続けて「3番・二塁」で出場。0-0の五回に早大の先輩・和田から先制適時打を放った。 「この打席は何とかしたいと思っていたので、1本打ててよかった」 五回1死一、二塁の好機、中村奨は12学年上の大先輩左腕に対し粘って7球目、低めのチェンジアップを左前にはじき返した。二塁走者の藤岡が本塁に生還。前日6日に千賀にノーヒットノーランを許したチームに14イニングぶりの得点をもたらした。
◆ロッテのレオネス・マーティン外野手(31)が7日、ソフトバンク23回戦(ヤフオクドーム)に「7番・右翼」で出場。2-0の六回無死一塁から11号2ランを放った。 「アグレッシブにいくことを心掛けて打席に入った。浮いたボールをしっかり、強くスイングすることができた」 前日6日の試合では、来日初の中堅起用でいずれも失点につながる落球を2つ犯した。この際、右翼席に陣取るソフトバンクの私設応援団「九州鷹狂会」が誹謗中傷するような不適切なコールをしたことでこの日、公式サイトで謝罪文を発表する事態にまで広がったが、一夜明けてマーティンがその右翼席へと本塁打を突き刺した。 井口監督は「起きたことはしょうがない。本人が一番悔しいと思うので、しっかり取り返してほしい」とこの日もスタメンで起用。指揮官の期待に、助っ人砲がしっかりと結果で応えた。
◆ロッテの西野勇士投手(28)が7日、ソフトバンク23回戦(ヤフオクドーム)に先発。9回を4安打6奪三振無失点で、プロ11年目で初完投初完封を飾った。 「とにかくほっとしている。まさか自分がきょう完封するとは思っていなかったので、0点でいけたことはよかった。初戦を取れず、何とか自分で勝ちたいと思っていた。チーム的にも最近沈んでいたので、何とか最少失点でいこうと思ったのが、いい感じになったと思う」 一回先頭から連打で無死一、二塁のピンチを招いたが、柳田、デスパイネ、グラシアルの強力クリーンアップを打ち取り無失点。五回以降は完全投球で、後半戦の先発転向後は初対戦のソフトバンク打線を封じ込めた。 2009年に育成ドラフト5位で入団。12年のオフに支配下契約を勝ち取ると、13年に24試合に登板。14年からは守護神を務め31セーブ、15年には自己最多34セーブを挙げた。17年には先発に転向したが、5試合でわずか2勝(3敗)止まりで、18年は14試合の登板に終わった。 今季は中継ぎで31試合に登板し、後半戦から吉井コーチの指示で、先発に転向。3試合続けてクオリティー・スタートを達成するなど抜群の安定感を誇っている。 前日6日にはソフトバンクの千賀がノーヒットノーランを達成。この日は、同じ育成出身の西野が福岡のマウンドで輝きを放った。
◆ロッテのレオネス・マーティン外野手(31)が7日、ソフトバンク23回戦(ヤフオクドーム)に「7番・右翼」で出場。2-0の六回無死一塁から11号2ランを放った。 「アグレッシブにいくことを心掛けて打席に入った。浮いたボールをしっかり、強くスイングすることができた」 前日6日の試合では、来日初の中堅起用でいずれも失点につながる落球を2つ犯した。この際、右翼席に陣取るソフトバンクの私設応援団「九州鷹狂会」が誹謗中傷するような不適切なコールをしたことでこの日、公式サイトで謝罪文を発表する事態にまで広がった。 メジャーリーグでの経験豊富な助っ人だが、「これまでの野球をやってきて、きのうが最悪の一日でした」と明かした。それでも、ファンから励ましのメッセージが届き、その文面を自身のインスタグラムに投稿すると、そこにコメントを寄せる形でさらに200件以上のメッセージが届いたという。先発だったボルシンガーをはじめ、チームメートからも励まされ迎えた一戦で感謝の一発。「つらい一日から切り替えて、きょう結果が出てよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
◆ロッテは前夜に無安打無得点試合を喫した打線が奮起した。五回に中村奨の適時打で先制すると、六回はマーティンの11号2ランで突き放した。井口監督は「先制することが大事だった。いい試合だったと思う」と満足げに話した。 中村奨は早大の大先輩、和田から左前適時打を放ち「胸を借りるつもりでいった」とうなずいた。6日に、中堅守備で平凡な飛球を2度落とすミスを犯したマーティンは「プロ生活で最悪な一日だった。次の日に、こうやって結果が出て良かった」と安堵の表情だった。
◆ロッテの西野勇士投手(28)が7日、ソフトバンク23回戦(ヤフオクドーム)で9回4安打6奪三振無失点の好投。プロ11年目で初完投初完封を飾った。 今季は前半戦に中継ぎとして31試合に登板。安定した投球で、守護神・益田の不調時には代役守護神も務めた。 そんな右腕の後半戦での先発転向を提案したのが吉井投手コーチだ。「球種が多いというのが一番。夏場に先発が足りなくなると思ったので」。右のリリーフでは東條、東妻が信頼度を増してきたこともあり、井口監督に提案。結果的にエースの涌井が2軍再調整、岩下が右足首の捻挫で離脱、二木も崩れて再調整となった後半戦の先発陣を西野が見事にカバーした。 見事な快投で、プロ初完封を飾った西野に、吉井投手コーチは「本人はリリーフの方が好きみたいなんですけど、これで先発も好きになってくれるんじゃないかな」とニヤリと笑った。
◆ソフトバンクは新人の杉山がプロ初登板を果たし、1回を無安打無失点で2三振を奪った。速球は自己最速タイの155キロをマークし、角中、田村は落差のあるスライダーで空振り三振に仕留めた。「緊張というよりかは楽しかった」と初々しい笑みを浮かべた。 三菱重工広島からドラフト2位で入団した193センチの右投手。主力中心のA組だった春季キャンプで右足首を痛め、その後も故障続きだっただけに「長かった。いろいろあったので」と実感を込める。ルーキーの甲斐野から「157キロを出したらご褒美をあげる」と約束されていたそうで、少し悔しそうな表情も浮かべた。
◆2位・西武が敗れ引き分け以上で優勝へのマジックナンバーが今季初点灯する状況だったが、前夜に千賀が無安打無得点試合を達成した勢いに乗れず、連勝は5で止まった。先発の和田は四回まで粘ったが、五回1死一塁から死球でピンチを招き、中村奨に左前へ先制適時打を許して交代。「早い回で降板することになり、本当に申し訳ない」と肩を落とした。
◆ノーヒットノーランで敗れた翌日に、見事な投球でソフトバンクにお返しをした。プロ11年目のロッテ・西野勇士投手(28)が初完投を4安打完封で飾った。 「(連戦の)初戦を取れず、自分で勝ちたいと。まさか自分が完封するとは思っていなかった。気持ち良かった」 140キロ台後半の直球を軸にスライダー、カーブ、フォークボールを交えて翻弄。前半のピンチをしのぐと五回以降は一人の走者も許さず、九回は3者三振で締めた。 前日に快挙を達成した千賀と同じ育成出身。2014年から3年連続で20セーブ以上をマークした。17年に先発に転向したが、2勝止まり。昨年も結果を残せなかった。 今季の前半戦に中継ぎで登板する中で、疲労回復の重要性に気づいた。「以前はトレーニング量を増やすことを考えていたが、今は万全な状態で臨むことを最優先にしている」。考え方の変化が先発再転向後の2勝につながった。 3年ぶりのクライマックスシリーズ進出へ、経験豊富な右腕の存在は大きい。 (浜浦日向) 西野についてロッテ・井口監督 「コントロールがよく、早いカウントから勝負してくれた」 西野の先発転向を提案したロッテ・吉井投手コーチ 「真っすぐが強く、変化球もいいところに決まっていた」
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
69 | 54 | 4 | 0.561 (↓0.005) | - (-) |
16 | 525 (-) | 492 (+4) | 168 (-) | 106 (-) |
0.251 (↓0.001) | 3.550 (-) |
2 (-) |
西武 |
70 | 57 | 1 | 0.551 (↓0.005) | 1 (-) |
15 | 692 (+3) | 641 (+5) | 163 (+1) | 124 (-) |
0.267 (-) | 4.470 (↓0.01) |
3 (-) |
ロッテ |
63 | 62 | 4 | 0.504 (↑0.004) | 7 (↑1) |
14 | 568 (+4) | 542 (-) | 148 (+1) | 72 (-) |
0.247 (-) | 3.810 (↑0.03) |
4 (-) |
楽天 |
62 | 62 | 4 | 0.500 (↑0.004) | 7.5 (↑1) |
15 | 552 (+5) | 533 (+3) | 128 (-) | 40 (+1) |
0.251 (-) | 3.870 (↑0.01) |
5 (-) |
日本ハム |
58 | 65 | 5 | 0.472 (↑0.005) | 11 (↑1) |
15 | 519 (+8) | 540 (+7) | 87 (+1) | 46 (-) |
0.254 (↑0.002) | 3.850 (↓0.02) |
6 (-) |
ORIX |
55 | 65 | 6 | 0.458 (↓0.004) | 12.5 (-) |
17 | 487 (+7) | 568 (+8) | 89 (+2) | 109 (-) |
0.244 (-) | 4.080 (↓0.03) |
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