ロッテ(☆3対0★)ソフトバンク =リーグ戦19回戦(2019.08.23)・ZOZOマリンスタジアム=
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ソフトバンク
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ロッテ
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勝利投手:ボルシンガー(4勝4敗0S)
(セーブ:益田 直也(3勝4敗21S))
敗戦投手:千賀 滉大(11勝6敗0S)

本塁打
【ロッテ】井上 晴哉(21号・8回裏2ラン)

  DAZN
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◆ロッテは2回裏、レアードの犠飛で先制に成功する。そのまま迎えた8回には、井上に2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・ボルシンガーが7回無失点7奪三振の力投で今季4勝目。敗れたソフトバンクは、先発・千賀が好投を見せるも、打線が援護できなかった。

◆ソフトバンク先発の千賀滉大投手(26)は今季、ヤフオクドームで4勝4敗、防御率4・36に対して、ビジター球場では6勝1敗、防御率1・69の好成績。 前回登板はホームの西武戦で9失点を喫したが、ビジターの今日はどうか。

◆先発はロッテ・ボルシンガーとソフトバンク千賀。ロッテが2回に3連打で無死満塁とし、レアードの中犠飛で1点先取した。 ソフトバンクは6回まで3安打で無得点。ロッテも4回2死満塁の好機で追加点を挙げられず、1点差のまま終盤へ。 ロッテが井上21号2ランで突き放し、ソフトバンク戦勝ち越しが決定。ボルシンガー4勝目。益田が21セーブ目。ソフトバンクはマジック点灯ならず。千賀が6敗目。

◆ソフトバンクはエース千賀滉大投手を援護できず、今季8度目の0封負けを喫した。 ロッテには13年以来6年ぶりのカード負け越しが決定。工藤監督は「千賀はすごく気合が入っていたし、援護してあげたかった。負け越しイコールシーズンで勝てないというわけではない。今は目の前の試合を勝っていくことが大事」と話した。 ロッテには05年、10年とCSで下克上を許しているだけに、CSに進出されると嫌な相手となりそうだ。

◆最少失点でこらえてきたソフトバンク千賀滉大投手(26)が8回に力尽きた。1死二塁。井上に右翼ポール際へ21号2ランを運ばれて交代を告げられると、ベンチでグラウンドへ背中を向けた。天井をしばらく見上げ悔しさを押し殺した。 6四死球と制球に苦しんだ。「あれだけ(5度)回の先頭を出して、よくあれで済んだ。初回は全力で入って、2回からしっかり試合をつくろうと思ったがボロが出た」。言葉通り初回、1球目にいきなり158キロを出したが、2回にレアードの犠飛で先制を許した。前回17日西武戦では自己ワーストの1イニング9失点。そこから今季3度目の中5日でのマウンドで、6敗目もエースの意地は見せた。「悪いなりには。今日をきっかけにまた浮上できるようにしていきたい」と、前を向いた。 打線は奮闘した千賀を援護できず、今季8度目の0封負け。そのうちZOZOマリンでは3度目だ。工藤監督は「千賀はすごく気合が入っていたし何とか援護したかった。ボルシンガーの低めのナックルカーブの見極めに苦しんだ」と相手先発をほめるしかなかった。ロッテ戦は6勝13敗となり、13年以来6年ぶりのシーズン負け越しとなった。 指揮官は「負け越しイコールシーズンで勝てないというわけではない。今は目の前の試合を勝っていくことが大事」と強い口調で気持ちを切り替えた。この日4位に浮上したロッテと3位楽天は2ゲーム差。ロッテには05年、10年とCSで下克上をされているだけに、残り6試合で苦手意識だけは払拭(ふっしょく)しておきたい。【石橋隆雄】

◆敵地・千葉に移動する羽田空港で懐かしい人に出会った。福岡から同じ便に乗っていたらしく、空港の手荷物受取所でともに荷物を待って話した。「対馬から福岡経由で戻ったところだよ。いろいろ大変だよ」。薄桃色のジャケットを羽織って日焼けした顔に笑みを浮かべたのは「マサカリ投法」が代名詞の元ロッテの大エース、村田兆治氏だった。ライフワークにしている「離島少年野球教室」で長崎・対馬を訪れていたようで「明日は青森だよ」と苦笑いで話していた。 村田氏は王ダイエー1年目の95年に投手コーチとして入閣した。工藤、若田部ら主力とともに、若手も徹底して鍛えた。気温30度を超えるオーストラリアキャンプでは10キロ近いランニングと、ダンベルを両手に持った腹筋、背筋数百回のメニューなど嘔吐(おうと)する選手がいるほどの熱血指導ぶりだった。ロッテOBながらホークスとも縁のある村田氏との久々の出会い。この日のロッテ戦は村田氏と同じ「フォーク」が武器のソフトバンク千賀が先発するだけに好投を期待していたのだが、6四死球を与えるなど制球が定まらず無念の敗戦となった。 それにしても今季はロッテに弱い。ロッテ井口監督は「自分たちの野球をやっているだけ。特別に意識することはない」と6年ぶりのホークス戦勝ち越しにも淡々と話したが、V奪回&連続日本一を狙う工藤ホークスにとっては看過できない現実である。3回にはマーティンの好返球で牧原が本塁憤死。CSで顔を合わせる可能性もある。投打、守備も含めて井口ロッテを洗い出さないといけない。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆ソフトバンクはエース千賀滉大投手を援護できず、ロッテには13年以来6年ぶりのカード負け越しが決定。 工藤監督は「千賀はすごく気合が入っていたし、援護してあげたかった。負け越しイコールシーズンで勝てないというわけではない。今は目の前の試合を勝っていくことが大事」。

◆ロッテのレアードが二回に先制犠飛を放った。角中、中村奨、井上の3連打で千賀から無死満塁の好機をつくると、真ん中高めのフォークボールを中堅に運んだ。打撃不振のレアードにとって、3試合ぶりの打点となった。  最近は6番や7番に打順を下げてはいるが、開幕から全試合で先発出場を続けている。シーズン最終盤の戦いに向け「自分たちの力を出し切りたい」と意気込む主砲が、きっちりと仕事を果たした。

◆ロッテは23日、ソフトバンク19回戦(ZOZOマリン)に3-0で勝利し、連敗を2でストップ。ソフトバンクとの対戦成績を13勝6敗とし、6シーズンぶりの勝ち越しを決めた。  先発のボルシンガーは、今季最長の7回を投げ3安打無失点の好投。柳田、グラシアル、中村晃らが戻った強力ソフトバンク打線から、7つの三振を奪ってみせた。  打線は千賀から二回に3連打で無死満塁のチャンスをつくり、レアードの中犠飛で先制した。  追加点を奪えないまま、八回に2番手のD2位・東妻(日体大)が1死一、二塁のピンチを招いたが、3番手の東條が内川を左飛、グラシアルを空振り三振に抑え無失点。再び流れを呼び込むと、その裏、井上がトドメの21号2ランを放ち、千賀をノックアウトした。

◆ロッテの井上が1-0の八回1死二塁で、2試合連続本塁打となる21号。千賀の外角のカットボールをライナーで右翼席へ運んだ。貴重な追加点をもたらし「投手陣が頑張っていたので、本当に良かった」とうれしそうに話した。  この日は3安打を放ち、21日の楽天戦から3試合連続の複数安打とした。今季は好不調の波が大きい中で「最近見られない感触だった。ボールに体重を乗せることができてきた」と手応えをつかんだ様子だった。 井口監督 「ボルシンガーがしっかりと投げてくれた。井上の一発も大きかったし、守り勝てた試合だった」

◆先発のボルシンガーは今季最長の7回を投げ、3安打無失点で7月25日以来の4勝目を挙げた。「いろいろな球種でストライクが取れた」と強力打線から7三振を奪った。昨季チームトップの13勝(2敗)で最高勝率のタイトルを獲得したが今季は不調が続いた。「残りは少ないけど、しっかり試合をつくっていきたい」と巻き返しを誓った。

◆最後に力尽きた。千賀は6四死球と制球が荒れ、再三走者を出しながらも最少失点で耐えていたが、0-1の八回1死二塁で井上に痛恨の一発を浴びて降板。6敗目を喫し「先制点を与えていい流れではなかった」と二回に犠飛で献上した1点を反省した。打線も元気なく無得点に終わり、敵地ではここまで2勝8敗。優勝へのマジックナンバー点灯は、25日以降に持ち越された。 ボルシンガーに3安打に抑えられたソフトバンク・工藤監督 「低めのナックルカーブを見極めるのがなかなか難しかった」

◆主砲がとどめを刺した。ロッテ・井上晴哉内野手(30)が1-0の八回に2試合連発の21号2ラン。ソフトバンク・千賀をマウンドから引きずり降ろした。  「4番の角中さんがよく塁に出ていたので、負けないように仕事をしようと。最近にはない感触だったので最高の気分です」  前日は、球団の日本選手では1998-2000年の3年連続でマークした初芝清以来となる2年連続の20本塁打を達成した。その試合前にグータッチを交わしたボルシンガーと、この日も験を担いでグータッチ。「パートナーですね」と笑った。  主砲の一打でチームは連敗を2で止めて4位に浮上。今季のソフトバンク戦を13勝6敗として、6年ぶりにカード勝ち越しを決めた。 (浜浦日向)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
64494 0.566
(↓0.005)
-
(-)
26493
(-)
455
(+3)
153
(-)
100
(+2)
0.251
(↓0.001)
3.570
(-)
2
(-)
西武
60541 0.526
(↑0.004)
4.5
(↑1)
28616
(+8)
584
(+6)
142
(+3)
114
(+1)
0.264
(↑0.001)
4.540
(↓0.02)
3
(-)
楽天
56554 0.504
(↓0.005)
7
(-)
28496
(+6)
491
(+8)
117
(+2)
38
(-)
0.251
(↓0.001)
3.990
(↓0.03)
4
(1↑)
ロッテ
55583 0.487
(↑0.005)
9
(↑1)
27518
(+3)
497
(-)
137
(+1)
70
(-)
0.248
(↓0.001)
3.950
(↑0.04)
5
(1↓)
日本ハム
54575 0.486
(↓0.005)
9
(-)
27475
(+4)
490
(+6)
81
(+1)
44
(+1)
0.252
(↑0.001)
3.870
(↓0.02)
6
(-)
ORIX
53575 0.482
(↑0.005)
9.5
(↑1)
28450
(+6)
504
(+4)
81
(+2)
103
(+1)
0.245
(↑0.001)
4.000
(-)