1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 1 | 0 | 6 | 6 | 5 | 2 |
西武 | 1 | 4 | 0 | 0 | 2 | 0 | 4 | 0 | X | 11 | 12 | 0 | 3 |
勝利投手:榎田 大樹(3勝2敗0S) 敗戦投手:加藤 貴之(5勝6敗0S) 本塁打 |
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◆西武は1-1で迎えた2回裏、山川のソロと金子侑の2ランなどで4点を奪い、勝ち越しに成功する。1点差とされて迎えた5回には、山川がこの日2本目の本塁打となる2ランを放ち、リードを広げた。投げては、先発・榎田が今季3勝目。敗れた日本ハムは、5失策と守備の乱れが響いた。
◆榎田大樹投手(33)は西武移籍後、メットライフドームで14試合に登板して8勝1敗。唯一の黒星は昨年6月17日の中日戦だけで、本拠地ではパ・リーグ相手にいまだ負けなしだ。 相性の良い球場で今季3勝目を挙げられるか。
◆西武は2連覇への望みは捨てない。子ども虐待をなくすための市民運動の支援活動「SAVE THE HOPEライオンズオレンジリボン運動」デーの一環で、オレンジユニホームを着用。 同点で迎えた2回先頭の山川穂高内野手は「子どもたちの夢を乗せて、アーチを描きます!!」と宣言していた通り、カーブに対し右膝を着きながら左翼スタンドへ運ぶ36号ソロで勝ち越し。5回にも37号2ランを放ち、突き放した。
◆1点を追う日本ハムは2回先頭の清宮が同点ソロ。西武はその裏、山川の36号ソロで勝ち越し。金子侑の2ランなどで突き放した。 4点を追う日本ハムは5回に1点返し、なお満塁で大田の2点適時打で1点差に。西武はその裏、山川の2ランで3点差に広げた。 日本ハムは7回、清水が3号ソロを放つも届かず2連敗。西武は2連勝で貯金を5に伸ばした。榎田が3勝目。 日本ハム加藤が6敗目。
◆日本ハムは5年ぶりの1試合5失策と守備が崩壊して惨敗した。破壊的な山賊打線を相手に、打ち取った打球をアウトにすることができなければ、白星が逃げていくのは必然だ。栗山監督は「それも、のみ込んで。しっかりやっていくしかない」と声を絞り出した。 メットライフドームでは最近3試合で10失策で3連敗となった。起点となった7月28日はサヨナラ失策で敗戦。そこからチームは19試合で3勝16敗1分けと急失速している。昨季も、8月上旬に同球場での守備の乱れからチーム状況が急降下して優勝を逃した。今季も同様に勝負の夏場に"鬼門"で苦しむ。 借金は今季ワーストタイの3に膨れ、最下位オリックスとは0・5差に迫られた。栗山監督は「順位は最終的なものしか関係ないので。今、何位とかは関係ないので」。CS進出すら危うい気配が漂ってきた。 ▽日本ハム石井(いずれも失点につながる2失策)「試合を壊して申し訳ないです」
◆日本ハム加藤貴之投手が先発ではプロ最短と並ぶ1回1/3でKOされ、6敗目を喫した。 1-1の2回に山川、金子侑に本塁打を浴びて5失点(自責3)で降板。「流れの悪いピッチングとなってしまいました。試合を作れず申し訳ない気持ちしかありません」。今季はショートスターターや中継ぎとしても奮闘してきたが、2軍で再調整することになりそうだ。
◆西武左腕榎田大樹投手が苦しみながらも3勝目を挙げた。2回に1点を失い、5回に3安打3四死球で3失点。5回4失点ながら、打線の援護もあって白星を手にした。 「5回にきちんとアウトを取れていれば、3点も入ることはなかった」と反省。それでも昨季加入後、本拠地・メットライフドームでは9勝1敗と無類の強さを発揮した。
◆西武山川穂高内野手(27)が、復活をアピールする今季5度目の2本塁打を放ち、オレンジに染められた山賊の主役を張った。1-1の2回に36号ソロで勝ち越すと、5回に37号2ラン。敗れればソフトバンクにマジック点灯の可能性があった一戦で大暴れした。4番降格から10試合目。ようやく山川らしい姿が戻ってきた。格好悪くてもいい。本塁打が打てればそれでいい。山川は下半身で踏ん張りながらバットを残すと、最後は右膝を着きながら左翼席へ運んだ。同点の2回先頭。9球目の106キロの緩いカーブにバットを合わせた。「いってくれと思いました」と前のめりになりながら一塁へ走り始め、打球を見届けた。この36号ソロを呼び水に、この回4得点。勝ち越しV弾となった。 渡しかけた流れを引き戻した。直前の守備で、同点アーチを運ばれていた日本ハム清宮の姿に「ただただカッコイイと思いました。バットの投げ方、走りだす姿。高卒2年目でなかなかできないですよ」と見とれた。バットの交換もお願いしたことがある未来のスター候補。でも「彼は美しい。でも僕は汚くていいんです」と、割り切る。 プロ入り間もない頃、中村のフォームを見てマネをした。しかし、モノにできない。「中村さんは素振りがきれいなんですよ。でも僕にはそれができない。汚くていいんだと割り切るようになってから、打てるようになった」。こだわりを捨て、割り切ったから今がある。5回には37号2ランで2カ月半ぶり5度目の2本塁打。本塁打王としての姿を見せた。 4番降格から10試合目。本来の姿を取り戻しつつあるが完全復調を願う辻監督は「今日、2本打ったくらいでは戻さない」と見守る考え。残り30試合で首位と4・5差。山川は「どこが復調か分からない。今日みたいにできれば、数字は出ると思う」。4番に戻るころには、タカの背がくっきりと見えている。【栗田成芳】
◆待望の"4番1号"も空砲に終わった。日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が西武20回戦(メットライフドーム)の2回、榎田から、4番でのスタメン出場7試合目で初めてとなる右越えソロを放った。左腕からの一発も、2年目で初。本拠地移転後では、球団最年少の4番弾で一時同点に追いついたがその後の好機では快音は響かず。4打数1本塁打2打点で、チームは2連敗。最下位オリックスに0・5差と迫られた。近未来の4番に、待望の1発が生まれた。先頭で迎えた2回、カウント1-1から西武榎田の真ん中に入った135キロをフルスイングした。手応えは、完璧。弾丸のように伸びた打球は、日本ハムファンが待つ右翼席上段へ突き刺さった。「展開どうこうよりも、しっかりと整理して打席に臨めていた」。納得の一打は、今季4本目で、左投手からはプロ初の本塁打。チームにとっては本拠地移転後、最年少の4番弾で一時、同点とした。 試合開始の1時間前だった。栗山監督が、おもむろに守備練習中の清宮に声をかけた。ブルペンへと連れ込み、語りかけた。「『失敗、成功がある中で、なんとなく過ごしていくのではなくて、それぞれの打席で得るものがある。その積み重ねで成長していくと思うから』と言われました」。右手を痛めた中田に代わって、8月13日から4番に座る。打率が低迷している中、悩みながら日々、打席に立っていたが「スッと落ちるというか。そういうものが、ありました」。心が軽くなった。 指揮官の熱い言葉は効果てきめんだったが、4-5と追い上げムードの5回2死満塁では、変化球を打ち損じて二飛に倒れた。思わず両手で頭を抱え「受け身になってしまった」。その裏、不振から6番に下がっていた昨季の本塁打王、山川がこの日2本目のアーチを架けて突き放された。「もう1本打って、そこが差だなって思いました。逃さないなって」。8回無死三塁の最後の打席では遊ゴロを放って最低限の仕事はしたが、満足はできない。「日々、いろいろなことを感じながらできていますし、それをやっていけば、自分の仕事も果たせると思う。次につなげられたら」。22日に負ければ最下位転落の可能性がある中、4番としての覚醒を誰もが期待している。【中島宙恵】 ▼日本ハム清宮が、4番出場で初めての本塁打を放った。13日のロッテ戦(東京ドーム)から4番に入り、7試合25打席目での1発だった。高卒2年目、20歳は北海道移転後の最年少4番弾。これまでは高卒4年目の11年6月12日横浜戦(札幌ドーム)で放った、中田の22歳だった。中田は同年の5月25日中日戦(ナゴヤドーム)が初の4番出場。4番初本塁打まで要した打席数は52だった。近藤は16試合、大谷も9試合で4番出場しているが、本塁打はない。
◆日本ハムの清宮が4番打者として初の本塁打を放った。0-1の二回に先頭打者として打席に入り、日本ハムファンで埋まった右翼席にたたき込んだ。チームは敗れたが「しっかりと整理して打席に臨んだ結果」と手応えはつかんだ。 左投げの榎田に対し、1ボール1ストライクから甘く入った速球を逃さず、完璧に捉えた。8日のオリックス戦以来の4号アーチで、右手痛により戦列を離れている中田に代わって4番を務めてから7試合目で待望の一発が出た。 ただ、4-5の五回2死満塁で二飛に倒れるなどその後の3打席は無安打。西武の山川に目の前で2本塁打を見せつけられ「逃さないところはさすが。日々いろんなものを感じながらやっていきたい」と成長を誓った。 加藤(1回1/3を投げて7安打5失点で6敗目) 「流れの悪い投球となってしまった。試合をつくれず、申し訳ない気持ちしかない」
◆日本ハムは先発の加藤が二回途中5失点でKOされるなど投手陣が序盤から打ち込まれ、守備も5失策と足を引っ張って大敗した。栗山監督は「結果が全て。全てのみ込んでやるだけ」と眉間にしわを寄せた。 8月に入って優勝争いどころか、2勝14敗1分けと急ブレーキ。最下位オリックスに0・5ゲーム差に迫られた。栗山監督は「今の順位は関係ない。最終的に何位かということ」と強気に話した。
◆西武の金子侑が3安打3打点の活躍で勝利に大きく貢献した。2-1の二回1死一塁では加藤のスライダーを引っ張り、左翼席へ3号2ラン。巨漢の山川のソロで勝ち越した後だっただけに「体の大きさは違っても打てるということを見せられて良かった」と白い歯をのぞかせた。 六回は自慢の俊足で三塁内野安打をもぎ取り、七回は適時打。リーグ2連覇のためには負けられない状況が続くだけに「一試合ずつが大切なので、しっかり勝てて良かった」と胸をなで下ろした。 辻監督(11得点の打線に) 「連戦はきついけど、選手がよく戦ってくれている。一試合一試合、どんな形でも勝つ」 榎田(5回4失点でも3勝目) 「五回は四球などが絡んでしまい、どこかの打者できちんとアウトが取れていれば3点も入ることはなかった。申し訳ない」
◆待望の"4番初本塁打"が飛び出した。清宮が、1点を追う二回に4号ソロ。榎田の速球を右翼席上段へ運び「しっかり整理して打席に臨めていた」とうなずいた。8日のオリックス戦以来、4番に入ってからは7試合目での一発。プロ通算11本目で左腕からの初アーチにもなった。しかし、チームは今季ワーストの5失策で2連敗。浮上には4番のさらなる爆発が必要だ。
◆「9番」で出場した金子侑が、二回に左翼席へ3号2ランを放つなど3安打3打点で勝利に貢献した。お立ち台では『オレンジリボン運動デー』にちなんで子供たちへのメッセージを聞かれ「まだ子供はいないんですが、いつか生まれてくる子供に、こうやって活躍できていると言いたい」とパパになる夢を披露。辻監督は「忘れちゃいけない。金子の本塁打が大きかったよ」とたたえた。
◆完全復活へ、豪快な証しを示した。西武・山川穂高内野手(27)が二回に勝ち越しの36号2ランを放つなど、6月6日の広島戦(メットライフ)以来の1試合2本塁打。12安打の猛打をけん引し、11-6での勝利をもぎとった。 山川は清宮の4号ソロに「格好いいなと思って見ていました」とニッコリ。8歳下だが「ファンなんです」と公言する存在。打った瞬間の表情にも「涼しげでしょ。彼は美しく、僕は汚ない」と笑わせた。同じ"ホームランアーチスト"として感じるすごみがある。「いずれ(タイトルを懸けて)戦う相手。その時に負けないようにしたい」と未来のライバルをリスペクトする。
◆完全復活へ、豪快な証しを示した。西武・山川穂高内野手(27)が二回に勝ち越しの36号2ランを放つなど、6月6日の広島戦(メットライフ)以来の1試合2本塁打。12安打の猛打をけん引し、11-6での勝利をもぎとった。 「しっかり振ってファウルも打てた。カーブに対して粘ることができたので良かったと思います」と山川。1本目のアーチの手応えは、下半身の粘りだ。日本ハム先発・加藤に対し、ファウルで5球粘った末の9球目、初めて投じたカーブに対し完全に崩されることなく左翼席に運んだ。 2本目は「"芯こすり"です」と解説。バットの芯で捉えながら「こすった」当たり-。1点差にされた直後の五回、生田目の甘く入ったフォークの下をこするように、大きな放物線で左翼席前列に運んだ。「うまくフライを打ち上げていけたのは良かった。きょうは空振り三振以外の打席が全部良かった」。確かな感触がその手に残った。 2度の"どすこい"ポーズはオレンジ色のロゴのユニホーム姿で決めた。この試合は「子ども虐待のない社会の実現」を目指す市民運動の啓発を目指す『SAVE THE HOPEライオンズオレンジリボン運動デー』として開催。試合前のセレモニーで掲げたそれぞれの宣言を記入したメッセージボードに山川が記したのは「子どもたちの夢を乗せて、アーチを描きます!!」。夏休みのちびっ子たちの前で、宣言通り2発を描いた。 ソフトバンクが敗れ、優勝へのマジック点灯を阻んだ。「僕らは勝ち続けて、ソフトバンクがちょっとずつ負けてくれれば...」とおちゃめに宣言した山川。ついえぬ闘志を胸に、シーズン最終盤へギアを上げていく。 (佐藤春佳) 七回に駄目押しの右翼線二塁打を放つなど3安打2打点の西武・森 「源さん(源田)が盗塁して2塁までいったので絶対にかえそうと打席に入りました」 5回4失点で3勝目(2敗)を挙げた西武・榎田 「感じよく投げられた。五回は、どこかの打者できちんとアウトを取れていれば3点も入ることはなかったので申し訳ない」
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
63 | 48 | 4 | 0.568 (↓0.005) | - (-) |
28 | 488 (+4) | 451 (+14) | 152 (+1) | 98 (-) |
0.252 (-) | 3.590 (↓0.09) |
2 (-) |
西武 |
59 | 53 | 1 | 0.527 (↑0.004) | 4.5 (↑1) |
30 | 605 (+11) | 573 (+6) | 137 (+3) | 113 (+1) |
0.263 (-) | 4.520 (↓0.01) |
3 (-) |
楽天 |
55 | 54 | 4 | 0.505 (↑0.005) | 7 (↑1) |
30 | 482 (+3) | 478 (+1) | 112 (+2) | 38 (-) |
0.251 (-) | 3.950 (↑0.03) |
4 (-) |
ロッテ |
54 | 57 | 3 | 0.487 (↓0.004) | 9 (-) |
29 | 510 (+1) | 489 (+3) | 134 (-) | 68 (-) |
0.248 (↓0.001) | 3.950 (↑0.01) |
5 (-) |
日本ハム |
53 | 56 | 5 | 0.486 (↓0.005) | 9 (-) |
29 | 466 (+6) | 481 (+11) | 78 (+2) | 43 (-) |
0.252 (-) | 3.850 (↓0.02) |
6 (-) |
ORIX |
52 | 56 | 5 | 0.481 (↑0.004) | 9.5 (↑1) |
30 | 443 (+14) | 495 (+4) | 79 (+2) | 101 (+1) |
0.245 (↑0.002) | 3.990 (-) |
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