1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 8 | 0 | 1 |
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 1 | 0 |
勝利投手:高橋 礼(10勝3敗0S) (セーブ:モイネロ(1勝1敗4S)) 敗戦投手:弓削 隼人(2勝1敗0S) 本塁打 |

![]() |
![]() |
![]() |
◆ソフトバンクは初回、デスパイネの内野ゴロの間に1点を先制する。2-0で迎えた8回表には、デスパイネがソロを放ちリードを広げた。投げては、先発・高橋礼が7回途中無失点の好投で今季10勝目。敗れた楽天は、先発・弓削が好投するも、打線が援護できなかった。
◆ソフトバンクの試合前練習にデスパイネが2人? 現れた。ジュリスベル・グラシアル内野手(33)が、デスパイネの背番号「54」が入った練習着を借りて練習した。 ペルーでの国際大会から7日に戻ってきて初めてのビジター試合だったこともあり、手違いでこの日使用するものと違うものしか持っておらず。少しブカブカな練習着を着て快音を連発。チームメートからはデスパイネならぬ「ジュリパイネ」という声もあがっていた。試合は自身の「27」のユニホームで出場した。
◆楽天ドラフト4位ルーキー弓削隼人投手(25)は6回5安打2失点の粘投も3連勝はならなかった。 1回に先頭のソフトバンク川島へストレートの四球を与えてピンチを招き、内野ゴロの間に先制点を許した。2回は重盗で追加点。適時打なしで2点を先行された後、3回以降は単打2本にとどめてプロ入り最多111球を投げきった。 「初回の立ち上がり、先頭へのフォアボールが全てでした」と悔やみつつ「3回以降は修正して、本来のピッチングに戻ることができたのは良かったかなと思います」。ここまで日本ハム相手に完封でプロ初勝利を挙げ、西武にも7回無失点と上位争いのライバルを翻弄(ほんろう)してきた大型左腕。首位チーム相手にも通用する力は示した。
◆ソフトバンクは1回にデスパイネの遊ゴロの間に1点を先制。2回は重盗で追加点。先発高橋礼は2回無死満塁を切り抜け無失点。 楽天弓削は6回5安打2失点で降板。打線は2回から3イニング連続で併殺打を記録し、6回2死満塁も銀次が捕邪飛で無得点。 ソフトバンクは8回にデスパイネが2年ぶり30号で追加点。高橋礼が10勝目。楽天は今季最多4併殺で完封負け。弓削がプロ初黒星。ソフトバンクは5連勝となった。
◆楽天が完封負けで首位とのゲーム差が6・5に開いた。 2点を追う2回無死満塁からゼラス・ウィーラー内野手(32)が投ゴロで両リーグ最多20個目となる併殺、辰己涼介外野手(22)も空振り三振に倒れて無得点。3イニング連続併殺打を記録するなど今季最多4併殺とつながりを欠いた。 6回5安打2失点と粘ったルーキー弓削隼人投手(25)を援護できず、平石監督は「2回は犠牲フライでも、セカンドゲッツーでも、まず1点取りたかった場面。2回の守備と攻撃で雰囲気が重くなった」と指摘した。
◆ソフトバンクが足を使った攻撃で大きな1点を奪った。 1点リードの2回2死一、三塁。一塁走者の牧原がスタートを切ると、楽天の捕手太田は二塁へ送球。三塁にいた甲斐も本塁を狙い、送球がそれる間に生還した。 クイックが速く、牧原も「あれは周東でも走れない」という左腕弓削からもぎ取った追加点。本多内野守備走塁コーチも「あそこは駆け引き。いい形で決まったと思います」と満足そうだった。
◆ソフトバンク・アルフレド・デスパイネ外野手が、2年ぶりに30本塁打に到達した。 2点リードの8回。初球を右翼ポール際への大飛球にした。工藤監督がリクエスト要求も、判定通りにファウルとなったが「落ち着いて、コンパクトに打ちにいこうと思っていた」と打ち直し、右中間にダメ押しソロをたたき込んだ。大台に乗せたことには「30より、自分の背番号『54』本打ちたいね」とちゃめっ気ある笑顔で答えた。
◆ソフトバンク・リバン・モイネロ投手が抑えの代役をきっちり果たした。守護神の森唯斗投手は前日まで3連投だったこともあり、この日はベンチ外。 3点リードの9回に出番が来た助っ人左腕は「9回に投げるつもりで準備できていた」と先頭に四球を出すも、後続を3人で斬った。今季4セーブ目を挙げ「疲れているのはみんな同じ。自分のやれることをしっかりやりたい」と胸を張った。
◆ソフトバンク高橋礼投手(23)が、6回2/3を無失点に抑え、自身初の10勝目を挙げた。チームは今季5度目の5連勝となった。 2点の援護をもらい、2回無死満塁のピンチでも動じなかった。ウィーラーを内角134キロ直球で投ゴロ併殺。続く辰己も直球で空振り三振に仕留めた。「ここ2、3試合、直球の感覚がつかめているので、今日も走っていると印象づけられてよかった」と強気で攻め、中盤からは変化球も増やし、3回、4回も併殺を奪って「0」を重ねた。 7回途中で降板したが、無失点でチームを勝利に導いた。今季は開幕からローテーションを守り、疲れもピークにきている。酸素カプセルなど球団の施設は積極的に利用。「僕のお風呂は長いですよ。30分くらいかな。交代浴が一番」と熱い湯と水風呂に交互に入る。その間は動画で自分の投球を振り返る。体は休めながらも、頭は次の登板へのヒントを探している。カード頭を任される現状も「刺激的でおもしろいですよ」とケロリと話す。相手が強いほど、ワクワクする強い精神力も、令和のサブマリンの魅力だ。 「10勝は自分の自信につながる」。1年目に0勝の投手が2年目に2桁勝利を記録したのは99年ダイエー時代の永井、星野(ともに0勝→10勝)以来20年ぶり。昨年は主に中継ぎで12試合に登板したが、まだ新人王の資格はある。「それはまったく意識していない」。中継ぎで48試合2勝4敗8セーブ、18ホールドと活躍するルーキー甲斐野らとハイレベルな争いを続ける。チームは両リーグで60勝一番乗り。若手の競争も、首位の大きな原動力となっている。【石橋隆雄】 ▽ソフトバンク工藤監督(10勝目の高橋礼に)「素晴らしい。10勝より、3つしか負けていないことが大きい。3連戦の初っぱなに投げてもらうくらい、彼が投げた試合は勝たないといけないというピッチャーになっている。期待しているし、期待に応えてくれている」
◆楽天は相手と同じ8安打を放ちながら拙攻を繰り返し、零封負けを喫した。二~四回と八回に計4度の併殺打を記録するなど、最後まで流れをつかめなかった。零敗は7月16日以来となった。 ソフトバンクとの3連戦の初戦を落とし、首位とのゲーム差は6・5に広がった。平石監督は「反省するところは反省して、しっかり明日に向けて準備してやっていきたい」と厳しい表情で振り返った。 弓削(6回2失点もプロ初黒星) 「三回以降は修正して本来の投球に戻ることができた。(二回までの)2失点が響いてしまった」
◆ソフトバンクのデスパイネが2-0の八回、右中間へソロを放ち、2年ぶりのシーズン30本塁打に到達した。甘く入った速球を完璧に捉え「打った瞬間だった」と好感触に声を弾ませた。 初球は右翼ポール際への大飛球となったがファウル。リプレー検証も、覆らなかった。それでも「気持ち的に落ち着いていた」と揺るがず、貴重な追加点をもたらした。「とりあえずは30を達成。でも30よりは自分の背番号(54本)を打ちたいね」と終始上機嫌だった。
◆本塁打攻勢が得意なソフトバンクが1-0の二回、足を絡めて追加点を奪った。2死から甲斐が三塁線に二塁打を放つと、牧原は遊撃へのゴロに打ち取られたが全力疾走。アウトの判定はリプレー検証で覆り一、三塁。続く打者川島の場面で重盗を仕掛け、捕手の二塁送球間に甲斐が本塁を陥れた。 日本ハムとの3連戦では、積極的な走塁を見せて3連勝につなげた。「走塁改革」の成果をシーズン終盤に発揮しての勝利に、工藤監督は「やれる時には、しっかり練習していることをやろうと思って動きました」としたり顔だった。
◆2連勝中だったD4位・弓削(SUBARU)は6回2失点で初黒星を喫した。一回先頭の川島への四球が先制点につながり、「立ち上がりの四球がすべて」と肩を落とした。平石監督は「悪いなりに修正して試合をつくった」と左腕をねぎらい、二-四回と八回に計4度の併殺打を記録した攻撃について「反省して次の試合に準備する」と厳しい表情だった。
◆ソフトバンクが両リーグ最速で60勝(45敗4分け)に到達した。2017年以来2年ぶり17度目(前身球団を含む)で、過去16度のうちリーグ優勝は9度(V確率は56・3%)。
◆高橋礼が七回途中無失点で10勝目をマークした。「白星にこだわらず、常に0点を目指します」。序盤は「打者に直球が走っていると印象付けたかった」と直球を決め球に、二回無死満塁のピンチはウィーラーを投ゴロ併殺打、辰己を空振り三振に仕留めた。中盤は変化球を低めに集め、計3併殺を奪った。1年目は未勝利で2年目に2桁勝利を挙げたのは、球団では1999年の永井智浩と星野順治以来20年ぶりとなった。 10勝目の高橋礼にソフトバンク・工藤監督 「彼が投げるなら勝たないといけない、という投手になった」 2年ぶりに30号に到達したソフトバンク・デスパイネ 「とりあえず達成できてよかったね。本当は背番号(54本)くらい打ちたい」
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
60 | 45 | 4 | 0.571 (↑0.004) | - (-) |
34 | 454 (+3) | 412 (-) | 145 (+1) | 92 (+2) |
0.250 (-) | 3.450 (↑0.03) |
2 (-) |
西武 |
55 | 50 | 1 | 0.524 (↑0.005) | 5 (-) |
37 | 556 (+11) | 523 (+4) | 126 (+1) | 108 (+1) |
0.261 (↑0.002) | 4.360 (↑0.01) |
3 (-) |
楽天 |
53 | 51 | 3 | 0.510 (↓0.005) | 6.5 (↓1) |
36 | 464 (-) | 445 (+3) | 107 (-) | 38 (-) |
0.252 (-) | 3.920 (↑0.01) |
4 (-) |
日本ハム |
52 | 52 | 4 | 0.500 (↓0.005) | 7.5 (↓1) |
35 | 444 (+1) | 446 (+6) | 74 (-) | 42 (-) |
0.253 (-) | 3.800 (↓0.02) |
5 (-) |
ロッテ |
51 | 53 | 3 | 0.490 (↑0.005) | 8.5 (-) |
36 | 485 (+6) | 469 (+1) | 128 (-) | 68 (-) |
0.249 (-) | 4.010 (↑0.03) |
6 (-) |
ORIX |
47 | 55 | 5 | 0.461 (↓0.004) | 11.5 (↓1) |
36 | 392 (+4) | 473 (+11) | 73 (+2) | 95 (-) |
0.240 (-) | 4.000 (↓0.04) |
コメント