日本ハム(☆4対3★)楽天 =リーグ戦17回戦(2019.07.31)・札幌ドーム=
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楽天
1000002003701
日本ハム
10000030X4800
勝利投手:石川 直也(3勝2敗5S)
(セーブ:秋吉 亮(0勝2敗18S))
敗戦投手:則本 昂大(2勝2敗0S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(22号・1回表ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムは1点を先制された直後の1回裏、中田の適時打で同点とする。その後再びリードを許して迎えた7回には、石井と宇佐見の連続適時打と、代打・谷口の適時打で3点を奪い、逆転に成功した。敗れた楽天は、9回に一打同点の好機をつくるも、あと1本が出なかった。

◆楽天は則本昂大投手(28)が先発登板する。今季の則本昂はここまで19イニングを投げて、打たれた安打は8本。 被安打の塁状況別は、走者なしで7本、走者一塁で1本。得点圏に走者を置いた場面では、まだ安打を許していない。

◆楽天則本昂大投手(28)が2敗目を喫した。3回までは毎回安打を許し、球数62球を要しながら1失点の粘投。 4回から本来のリズムを取り戻して3イニングをいずれも3者凡退に仕留めた。 打線が2点を勝ち越した直後の7回に暗転。1死から日本ハム渡辺に右翼線への打球で一気に二塁を陥れられると、石井、宇佐見に連続適時打を浴び、膝をついて悔しがった。 ここでマウンドを降りたが、代わったハーマンが逆転を許して7回途中7安打4失点。いずれも味方の得点直後のイニングに失点した。「勝ち越してもらったのに...。申し訳ないです」と自らを責めた。

◆楽天は1回、浅村が右翼席へ22号ソロを放ち先制。日本ハムはその裏、1死一、二塁から中田の左前適時打で同点とした。 両チームともに2回以降6回まで無得点。楽天先発の則本昂は、日本ハム打線相手に6回まで4安打1失点6奪三振。 楽天は7回に渡辺佳の適時三塁打などで2点勝ち越し。日本ハムはその裏、谷口の適時二塁打などで3点を奪い連敗を2で止めた。日本ハム石川直が3勝目、楽天則本昂が2敗目。

◆日本ハム谷口雄也外野手が3-3の7回2死二塁で決勝点となる適時二塁打を放った。 代打での出場は通算53打席あり、51打数12安打2本塁打6打点、打率2割3分5厘(今季は9打席9打数2安打1打点、打率2割2分2厘)。今季の谷口は走者がいると勝負強く、得点圏打率は4割(10打数4安打4打点)。

◆日本ハムが楽天に逆転勝ちし、7月の22試合を16勝6敗、勝率7割2分2厘で駆け抜けた。 投手陣が防御率3・30と安定していたことが大きく、1試合平均3・5失点。攻撃陣は打率2割6分2厘で、1試合平均5・1得点だった。チームの月間最多勝は日本一になった16年7月に記録した17勝4敗(勝率8割1厘)で、今年7月は次ぐ成績となった。

◆楽天則本昂大投手が2敗目を喫した。打線が2点を勝ち越した直後の7回に3連打を浴びて追いつかれ、代わったハーマンが逆転を許して6回1/3を7安打4失点。 右肘手術から1軍復帰後最多となる114球を投げたが、初回、7回といずれも味方の得点直後のイニングに失点した。「取ってもらった後だったのでちゃんと抑えたかった。もったいなかった。負けたら何も意味がない」と表情をこわばらせた。

◆楽天ドラフト6位ルーキーの渡辺佳明内野手(22)が、敗戦の中で存在感を示した。 7回1死二塁から一時勝ち越しとなる適時三塁打。1点を追う9回にも2死一塁から右前打でチャンスを広げ、日本ハムの守護神秋吉に冷や汗をかかせた。「先に2三振していたので、何とか挽回しようと思っていた。三振の悔しさを糧にできた」と振り返った。 直近5試合のうち4試合でスタメン出場。主砲のブラッシュや左翼レギュラーの島内がコンディション面から先発を外れていることもあり、この2試合は本職ではない外野を守る。「レギュラーのブラッシュや島内さんが万全じゃない中で、代わりに出させてもらっている。僕にとってはチャンス。こういうところで爪痕を残さないと、最後まで1軍にいられない」と貪欲に話した。

◆"真夏の珍事"で大逆転だ。日本ハムは1-3の7回1死二塁、打席には6番石井。楽天則本昂の初球、カットボールをきれいに捉えた。 「ライト(の頭)は越えると思いました」。異変に気付いたのは、勢い良く二塁を蹴った後だった。打球が戻って来る気配が、まったくないのだ。「ボール、どこ?って...。何が起きているか分からなくて、三塁まで走っちゃいました」。頭の上に「?」マークが浮かんだのは、客席も同じだった。 白球の行方は...右中間フェンスのラバーの隙間に"ジャストフィット"。エンタイトルツーベースとなり、三塁から二塁へ戻った石井は「みんなには『ナイス・イン』って言われました。ホールインワンみたいな感じですけど、どうせならゴルフで出したかったですね」。初体験の珍事に苦笑いした。 百戦錬磨の栗山監督ですら「面白いね。あんなこと、あるの?」とびっくり。この一打で1点を返し、続く7番宇佐見の左前適時打で同点。難敵の則本昂をマウンドから引きずり下ろし、代打谷口の二塁打で一気に勝ち越した。これで、首位ソフトバンクに再び0・5差。7月は16勝6敗、勝率7割2分7厘と圧倒的な数字を残し、8月に突入する。【中島宙恵】

◆1点を先制された直後の1回1死一、二塁で、日本ハム中田翔内野手が同点適時打を放った。 低めのフォークボールに詰まりながらも、左手1本で左前へ落とした。「詰まったけど、いいところに落ちてくれた。すぐ同点に追いつけて良かったです」。今季、ここまで得点圏で安打を許していなかった楽天則本昂に一撃を見舞い、4番の仕事をまっとうした。

◆日本ハム3番手の村田透投手が、3回1安打無失点と好救援で今季初ホールドを記録した。この日、1軍に昇格したばかり。 「結果を求めて投げ急ぎ(体の)上と下のタイミングが合っていなかった」と、フォームを修正。冷静に38球を投げて、勝利につなげた。主に先発として活躍した昨季は、楽天戦で20回以上を投げて防御率1・21。"楽天キラー"は今季も健在だ。

◆値千金の一打となった。日本ハム谷口雄也外野手(27)が楽天17回戦(札幌ドーム)の同点で迎えた7回2死二塁で、左翼線に運ぶ勝ち越しの適時二塁打を放った。17年に右膝前十字靱帯(じんたい)を損傷し、再建の手術とリハビリを乗り越えた男の決勝打で、チームの連敗は2でストップ。7月の22試合を16勝6敗で駆け抜け、首位ソフトバンクに再び0・5ゲーム差とした。同点に追いついた直後の7回2死二塁。谷口はスタンドからの大歓声も耳に入らないほど集中していた。「(清宮)幸太郎の代打だったのでプレッシャーを感じていた。無我夢中でした。うれしかったです」。2番手ハーマンの外角128キロのカーブに反応した。「見たことのない曲がり球、なんとか前に飛んでよかった」。左翼ライン際にポトリと落ちる勝ち越しの適時二塁打。塁上で、会心の笑顔とガッツポーズが飛び出した。 苦しみを乗り越えてきた。17年の春季キャンプで右膝前十字靱帯(じんたい)を損傷、長期離脱を強いられた。背番号4となった今季は、勝負の年と分かっていた。2月の沖縄・国頭キャンプから必死に汗を流した。「必要とされるポジションは絶対ある。(他の選手の)けが待ちではなくて、そこになんとか割って入りたい」。チャンスの時を、ひたすら待つ日々が続いた。 5月11日西武戦に先発で今季初出場すると、いきなり2安打。翌12日の同戦では1088日ぶりのアーチを放つも、以後スタメンから遠ざかり、登録抹消となった。7月10日ロッテ戦から再昇格し、先発出場で二塁打を1本放ったが、それ以降は途中出場4試合で4打数無安打。それだけに、この日の1本がうれしかった。「なんとか結果で応えられたというのと、(先発した清宮が2打席凡退で)やられていた悔しさもわかっていたので、何とか1本打ちたかった」と笑顔がはじけた。 チームは7月「貯金10」の快進撃で、首位ソフトバンクに0・5差まで詰め寄った。この日、自身も1勝にからめた。プロ9年目、年下のチームメートも増えたが「まだやれるぞ、というところを、1本でも多く安打を打って、こういう試合が1試合でも多くできるように」と言葉を絞り出す。ここからのV争いで、欠かせないピースになってみせる。【山崎純一】

◆楽天の浅村が0-0の一回に22号ソロをマークして7試合連続安打とした。加藤から鋭いスイングで逆方向の右翼席へたたき込み「しっかり振れた」と振り返った。  前日30日に三回の打席で自打球を左足首に受けて負傷。六回の守りから途中交代していたが、懸念を払拭する打撃を披露した。2016年から3年連続で全試合出場を達成。今季も全95試合で先発し、頼もしい働きでチームをけん引している。

◆日本ハムの谷口が持ち前の勝負強さを発揮し勝利を呼んだ。3-3の七回2死二塁で、清宮の代打として打席に入り、勝ち越しの適時二塁打。5月14日の楽天戦以来の打点が勝利を呼び、ベース上で満面に笑みを浮かべて両拳を突き上げた。  この回、打線が則本昂を攻略して同点とした勢いに乗った。2番手ハーマンに対し、初球の速球を見逃し、1ストライクで迎えた2球目。タイミングを外されながらも外角のカーブにしぶとく食らいつき、左翼線にふわりと落として本拠地のファンの大歓声を浴びた。  愛知・愛工大名電高からドラフト5位で2011年に入団。17年に右膝の手術を受けて昨季から実戦に復帰し、今季は5月12日の西武戦で3年ぶりの一発を放った。その後に2軍に降格していたが、7月10日に1軍に戻り値千金の一打を放った。

◆日本ハムが2点を追う七回の攻撃で珍事が起きた。石井が1死二塁で放った打球は右中間フェンスを直撃。だが、ボールは跳ね返らずにフェンスの隙間にすっぽりと挟まり、エンタイトルの適時二塁打となった。  思わぬ一打がチームの逆転勝ちにつながり「みんなにナイスインと言われた。ホールインワンみたいな。ゴルフで出したいですね」と照れ笑いを浮かべた。

◆楽天の則本昂は復帰4試合目で最多の114球を投げる力投を披露したが、七回途中まで4失点で2敗目を喫した。3-1と味方が勝ち越した七回に1死無走者から3連続長短打を浴びて追い付かれると交代を告げられた。「取ってもらった後だったので抑えたかった」と悔しさをにじませた。  三回までに62球と苦しんだ。四~六回は一人の走者も許さず完璧に抑えて立て直したが「負けたら意味がない。結局、打たれているので」と厳しい表情で振り返った。 平石監督(七回途中4失点の則本昂に) 「立ち上がりはちょっと慎重になりすぎた。途中から修正してくれたが(七回は)ちょっともったいなかった」 渡辺佳(2安打1打点) 「出場のチャンスを楽しんでやっている。しっかり爪痕を残せるように」

◆則本昂が先発し、6回1/3を7安打4失点で2敗目(2勝)。六回まで1失点と試合を作ったが、味方が2点を勝ち越した直後の七回に3長短打を許し、同点とされて降板した。復帰4試合目で最多の114球を投げた右腕は「勝ち越してもらったのに...。ちゃんと抑えたかった。申し訳ない」と猛省。それでも平石監督は「立ち上がりは少し慎重になったが、途中から修正した」とねぎらった。

◆パ・リーグ2位の日本ハムは31日、楽天17回戦(札幌ドーム)に4-3で逆転勝ち。七回に代打で出た谷口雄也外野手(27)が、左翼線へ勝ち越しの適時二塁打。キュートなルックスの人気者が、けがを乗り越え、勝利に貢献した。3位・西武は首位・ソフトバンクとの16回戦(メットライフ)に2-0で勝利。これでソフトバンクに日本ハムは0・5ゲーム差、西武は3ゲーム差に接近。"熱パ"の季節到来だ。  本拠地・札幌ドームに、ファンが待ち望んだ谷口の笑顔が戻ってきた。2015年以来、4年ぶりに上がるお立ち台。瞳は潤んでいた。  「うれしいですね。(清宮)幸太郎の代打だったので、とてもプレッシャーを感じました。やっとチームに貢献できた。それまで長かったです」  七回、3-3の同点に追いついた直後の2死二塁。谷口は清宮の代打で登場すると、1ストライクからハーマンの128キロの変化球に食らいついた。左翼線にポトリと落ちる勝ち越しの適時二塁打。二塁上で両手を掲げてガッツポーズだ。「無我夢中でした。普段はやらないので、(自分)らしくないな」と照れた。  女優の剛力彩芽(26)似と評判のキュートなルックスで人気の男も、9年目。順調にキャリアを積んできたが、ここ数年は苦しんできた。  2017年の開幕直前に右膝の靱帯(じんたい)損傷と診断され、手術を決断。シーズンを棒に振り、千葉・鎌ケ谷市の2軍施設で地道なリハビリを続けてきた。私生活では膝を曲げられないため、正座もできなかった。太らないように食事制限をするため、自炊にも挑戦。YouTubeの動画を参考にして魚の三枚おろしまでできるようになった。  昨季の終盤に1軍復帰を果たし、オフには背番号が「64」から「4」に変更された。球団の期待が表れた。「結果を残さないと、この番号も長くつけることができない」。代打での起用が続く中、少ないチャンスで一打席にかけている。  日本ハムは7月を16勝6敗で終え、首位・ソフトバンクに0・5ゲーム差と再接近した。「9年目でも、まだやれるぞと。1本でもヒットを多く重ねて、1勝でも多く」と谷口。日替わりヒーローの出現で、きょうこそ、6月14日以来の首位奪取だ。 (中田愛沙美)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
52424 0.553
(↓0.006)
-
(-)
45403
(-)
376
(+2)
132
(-)
83
(-)
0.248
(↓0.001)
3.490
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
51424 0.548
(↑0.005)
0.5
(↓1)
46422
(+4)
394
(+3)
68
(-)
40
(-)
0.257
(-)
3.770
(↑0.01)
3
(-)
西武
49451 0.521
(↑0.005)
3
(↑1)
48489
(+2)
460
(-)
109
(-)
103
(-)
0.258
(↓0.001)
4.280
(↑0.05)
4
(-)
楽天
47462 0.505
(↓0.006)
4.5
(-)
48414
(+3)
397
(+4)
97
(+1)
34
(+1)
0.251
(-)
3.970
(↓0.01)
5
(-)
ロッテ
45482 0.484
(↓0.005)
6.5
(-)
48432
(+4)
423
(+8)
116
(-)
59
(-)
0.245
(↓0.001)
4.090
(↓0.03)
6
(-)
ORIX
41505 0.451
(↑0.007)
9.5
(↑1)
47337
(+8)
420
(+4)
66
(+1)
86
(-)
0.234
(↑0.002)
3.940
(-)