巨人(★2対4☆)阪神 =リーグ戦14回戦(2019.07.26)・東京ドーム=
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阪神
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巨人
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勝利投手:島本 浩也(3勝0敗1S)
(セーブ:藤川 球児(4勝1敗1S))
敗戦投手:田口 麗斗(0勝2敗1S)

本塁打
【阪神】ソラーテ(1号・7回表2ラン)

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◆阪神は初回、大山の犠飛で先制する。同点を許した直後の7回表には、ソラーテの来日初本塁打となる2ランが飛び出し、勝ち越しに成功した。投げては、2番手・島本が今季3勝目。敗れた巨人は、先発・菅野が6回2失点と試合をつくるも、2番手・田口が誤算だった。

◆阪神高野圭佑投手(27)が26日巨人戦(東京ドーム)でロッテから移籍後初めて1軍昇格した。 7月7日に入団会見を行い、ウエスタン・リーグ2試合登板で計2イニングを無失点。1軍でも中継ぎの一角を任される予定だ。 いきなり伝統の一戦でのデビューが予想され、「その雰囲気を感じながら投げていきたい。どんな形でもいいので打ち取っていければチームへの貢献になる」と力を込めた。

◆阪神大山悠輔内野手(24)が先制の犠飛を放った。 1回1死二、三塁の場面。2ボールから巨人菅野のスライダーを左翼に打ち上げた。大山は「初回の先制点を取りたい場面だったので、最低限の仕事はできたと思います。遥人のために1点でも多く取れるように頑張ります」とコメントした。

◆阪神の新外国人ヤンハービス・ソラーテ内野手(32・マーリンズ傘下3A)が26日に1軍に初合流し、「2番遊撃」で先発出場する。 試合前練習ではマルテと話すシーンも見られた。守備練習では遊撃の位置で軽快にノックを受けた。フリー打撃では、打撃投手を相手に左打席で19スイングして4本の柵越え。右打席では7スイングで2本の柵越えを披露した。 試合前の円陣ではナインの前で声だしも行った。虎を救うために来日したソラーテが、ベールを脱ぐ。

◆阪神藤川球児投手(39)が代役守護神に任命された。 球宴明け3試合登板のうち2試合で失点していた守護神のラファエル・ドリス投手(31)がこの日、出場選手登録を抹消された。 代役守護神について、金村投手コーチは「球児しかいないでしょう」と明言。今季セットアッパーで35試合登板、防御率1・54と安定している通算225セーブのレジェンドが、久々に9回を任されることになりそうだ。

◆阪神は1回に大山の左犠飛で先制。2回無死一、三塁から坂本の併殺打の間に1点を追加した。先発高橋遥は3回まで2安打無失点。 巨人は5回に坂本勇の右前適時打で1点返すと、6回は代打阿部が押し出し四球を選び追い付いた。菅野は6回2失点で降板した。 阪神は7回にソラーテの1号2ランで勝ち越した。ジョンソン、岩崎、藤川とつなぎ逃げ切った。島本が3勝目。藤川が今季初セーブ。首位巨人は3連敗。田口が2敗目。

◆阪神の新外国人、ヤンハービス・ソラーテ内野手(32=マーリンズ傘下)が来日1号を放った。2-2と同点で迎えた7回に2死一塁からこの試合初めて右打席に立つと、左腕田口の130キロスライダーを強振。東京ドームの左翼4階席に運ぶ勝ち越し2ランを放った。大歓声に包まれたソラーテは三塁ベースを駆け抜けると手をたたいてジャンプ。大喜びでベンチに帰還した。 ソラーテは「その前に同じ球を見ることできたし、力まずに甘い球にしっかりアジャストすることができたよ。(来日初ホームランについては)ファンのみなさんがあれだけ喜んでくれて、今まで聞いたことがないような大歓声の中でダイヤモンドを1周できて最高の気分だね」と振り返った。

◆阪神の新外国人、ヤンハービス・ソラーテ内野手(32=マーリンズ傘下)が来日1号を放った。 2-2と同点で迎えた7回に2死一塁からこの試合初めて右打席に立つと、左腕田口の130キロスライダーを強振。東京ドームの左翼4階席に運ぶ勝ち越し2ランを放った。

◆巨人は原辰徳監督の通算1000勝に残り2勝としてから3連敗を喫し、2位DeNAに4・5ゲーム差に迫られた。 同点に追い付いた直後の7回、今月19試合中15試合に登板する田口が阪神ソラーテに決勝2ランを浴びた。真ん中に入ったスライダーを運ばれ、原監督は「あの場面で警戒は長打。その中で2人が選択した。彼らがどういう風にその1球を次の肥やしにするかでしょうね」と言った。 先発菅野は、5月15日の阪神戦以来となる小林とのコンビで6回2失点。指揮官は「いいところも非常に出てきた感じはしますね。やっぱり流れとして、チームが主導権を握れない。同点止まり。その辺のところでしょうね」と指摘。6回に追い付いた直後、1死満塁の好機で勝ち越せなかった。「全員でバランスを立て直すことは必要。もう1歩、もうちょっと辛抱というところでしょうね」と心機一転を期した。

◆猛虎史上最高の守護神が帰ってきた。4-2の9回2死二塁。フルカウントから巨人丸のバットが147キロ直球に空を切った。その瞬間、マウンドの藤川はグラブをポンとたたき大きく息を吐いた。「2点差はあったので、ランナーは気にせずにいきました」。先頭の代打立岡に中越え二塁打を浴びたが、坂本、丸ら主軸に仕事をさせず。中継ぎ陣がつないだゼロのバトンを落とすことはなかった。18年9月12日中日戦以来、317日ぶりとなる今季初セーブだ。 緊急事態だった。球宴明け3試合登板のうち2試合で失点していた今季19セーブの守護神ドリスが出場選手登録を抹消された。矢野阪神の命綱とも言えるストッパー。指揮官が最終回を託したのは経験豊富な藤川だった。ブルペンを預かる金村投手コーチは試合前に中継ぎ陣を集めて「球児につなごう!」と号令。その言葉通り虎のブルペン力が結集した。 培った経験と実行力は20代の選手が多いブルペン陣の「教科書」になっている。金村コーチは「練習だけで強くするんじゃなくて、シーズンを通じて強くすることを教えてくれる」と話す。いつ出番が回ってくるか分からない持ち場。登板が続くこともある。時には身体のケアに時間を割く。時にはランニングメニューを増やす。用意されたメニューだけではなく自分の状態を考慮し、ベストな調整法を探る姿は、まさに生きた教材だ。 「新しい戦い方になってくる。ドリスのこととかあるけど、勝負に私情を挟んではいけない。これから慣れてくると思う」。藤川は前を向いてそう話した。「チームにとっても新たなスタート。そういう試合になった」とうなずいた矢野監督は「抑えは球児っていうのは決めているけど、その前は状況を見ながら」と方針を示した。NPB通算226セーブ。名球会入りも見据えるレジェンドが窮地のチームを救う。【桝井聡】

◆阪神のドラフト1位近本光司外野手は激痛に耐え、先制&勝ち越し劇をお膳立てした。 1回、先頭で左膝に死球を受けて苦悶(くもん)の表情。それでも4番大山の犠飛で先制のホームを踏んだ。同点の7回2死で二塁強襲安打で出塁し、2番ソラーテの勝ち越し2ランを呼び込んだ。 2安打で今季100安打に王手をかけ「(膝は)大丈夫です。しっかりチームのために出塁できるように頑張ります」と笑顔だった。

◆阪神マルテはソラーテの劇的弾を大喜びした。 新助っ人が7回に勝ち越し弾を放つと、ベンチから飛び出して歓喜。「素晴らしい打球を見せてくれて自分のことのようにうれしい」と笑顔。自身も2回に先頭で中前打を放ち、2点目のホームを踏んだ。「何よりチームが勝って良かった」と納得の表情だった。

◆阪神の新外国人、ヤンハービス・ソラーテ内野手(32=マーリンズ傘下)が勝ち越しの来日1号を放った。浮沈の鍵を握る新助っ人が衝撃デビューを飾った。同点で迎えた7回2死一塁。右打席に入ったソラーテが巨人田口のスライダーに反応した。打球は大きな放物線を描き、左翼席へ。来日から6日目でスピード合流し、いきなりの1号アーチ。しかもそれが決勝弾になった。 「信じられない気持ち。鳥肌も立った。まるで自分の国で応援されているかのような大歓声の中で(プレー)できたのは幸せ。今まで聞いたことがないような大歓声の中でダイヤモンドを1周できて最高の気分でした」 途中入団の助っ人が日本デビュー戦でアーチを放つのは球団史上初。左翼4階席への着弾を確認しても、全力疾走を続けた。大きく両手をたたき、三塁を蹴るとステップを踏む。最後は華麗にポージングを決め、一気に虎党のハートをつかんだ。「セクシータイム」の愛称で呼ばれる理由だ。 揺れる心をついに固めた。昨年に阪神からオファーを受けていた。守るべきは家族。悩みに悩んだ転職は、大切な存在のため。32歳で覚悟を持って、海を渡った。「感情を出すことも、ホームランを打った後に何かすることも野球に対してのリスペクト。自分の子どもたちのためにと思ってやりました」。試合中も娘3人が写った「♯1DAD」と刻まれたペンダントをつけている。 「自分の全エネルギーを使って、これからもやっていきたい。全力でどのポジションを任されてもやりたい」。遊撃の守備も軽快にこなした。27日は左翼でスタメン予定。貧打にあえぐチームにとって、強烈なカンフル剤になった。さあ反撃開始だ。ソラーテが猛虎の救世主になる。【真柴健】 ▽阪神矢野監督(ソラーテの劇的アーチに)「2死からだった。一振りで決めてくれるのは、本当に理想的な形。(点が取れず)同じような負け方で変わらなかった。そういう部分できてもらった選手。わからない部分も多いけど、やってみて判断すればいい」 ▽阪神浜中打撃コーチ(ソラーテについて)「この球場は本塁打で試合が決まることが多い。最高の形。右打席は苦労すると思っていた。かなり実戦での対応力がある」 <データ> ▼阪神外国人の先発2番は、07年6月6日楽天戦でのシーツ以来12年ぶり。来日初戦となると、00年5月6日広島戦ハートキー以来、19年ぶり。 ▼阪神の外国人が遊撃を守ったのは、07年10月3日ヤクルト戦シーツ以来、12年ぶり。来日初戦での先発遊撃に限ると、球団初。 ▼阪神の外国人が「2番・遊撃」で先発出場したのは、63年6月26日大洋戦でのヤシック以来、56年ぶり。 ▼阪神の外国人が来日初戦で本塁打を放ったのは4人目。過去3人はいずれも開幕戦で、89年4月8日広島戦フィルダー、91年4月6日大洋戦オマリー、95年4月7日中日戦グレンに続いた。なお決勝本塁打となると、89年フィルダー以来、30年ぶり。 ▼途中入団した阪神の外国人の初戦本塁打は、前西武のブラゼルが09年6月5日オリックス戦で記録して以来、10年ぶり。阪神にシーズン途中入団した外国人が日本デビュー戦で本塁打を記録したのは、ソラーテが初となった。

◆阪神ジョンソン投手は中軸を完璧に3人斬りした。2点リードの7回、3番丸からの好打順で投入され、丸を遊飛、4番岡本、5番亀井は空振り三振で勢いを加速させた。 守護神ドリス不在の有事にも難なく対応。「中軸との対戦は簡単には打ち取れないけど楽しい。(好打順での起用は)前もって言われていたので準備はできていたよ」と余裕の表情だった。

◆阪神谷本修球団副社長兼球団本部長(54)は新助っ人ソラーテのデビュー戦アーチに満面の笑みだった。 東京ドームで勝ち越し弾を見守り、「手をたたきすぎて疲れました(笑い)。勝負どころで打ってくれたところに1番価値がありますね」と喜んだ。

◆阪神先発の高橋遥人投手は粘りきれず、悔しさをにじませた。 4回までは2安打無失点。2点リードの5回に1点を失うと、6回は1死満塁から代打阿部への押し出し四球で同点とされ、5回1/3を2失点で降板した。2番手以降の救援陣が無失点リレーして勝利。「後ろの投手に感謝です」と力を込めた。

◆▽巨人菅野(6回5安打2失点)「チームがうまく波に乗れてないところで、先制されたのは反省しないといけない。(小林とのコンビは)もう何回も組んでいるので、あらためて話すことはなくて。彼なりに考えている部分もある。ある程度誠司に任せて」 ▽巨人宮本投手総合コーチ(菅野について)「丁寧にいってくれたね。最初は丁寧に行き過ぎた。さすがにチーム事情は分かってくれている。もう1イニングってとこだったけど、打順が回ってきたからね」

◆阪神は同点の7回にソラーテが来日初の特大2ランで勝ち越しに成功。9回はドリス抹消で代役守護神を務めた藤川球児が巨人打線を無得点に封じて連敗を止めた。エース菅野を擁した巨人は田口誤算で3連敗。2位DeNAと4・5差に縮まった。

◆「8回の男」を任された阪神岩崎優投手は力強く完全投球を決めた。 守護神ドリス不在の中、ジョンソンが7回に投入された関係で8回に登板。代打石川を遊ゴロに仕留めた後、7番大城、8番小林から連続三振を奪った。「割といつも通りいけました。(8回への意識は)そんなになかったです」と自然体だった。

◆阪神島本浩也投手が好救援の火消しで勝利を呼び込んだ。同点に追いつかれた6回1死満塁の窮地で先発高橋遥からリレー。 若林を低めフォークで空振り三振に仕留めると坂本勇を速球で詰まらせて三ゴロに片づけた。絶体絶命のピンチを踏ん張ると、直後にソラーテの勝ち越し弾が飛び出し、今季3勝目をつかんだ。「自分の一番、自信のある球で勝負しようと思った。全球全力で投げました」と話した。

◆-2番ソラーテはクリーンアップを動かしたくないからか 矢野監督 打撃も全部分かっているわけじゃない。どこがいいか分からない。日々探しながらというところで2番でスタートしたということ。 -外国人遊撃は珍しい 矢野監督 今日も数は少なかったけど、動きは悪くない。まだ今日の試合ですべては見えない。ある程度、ショートはこなせる。いろいろ試しながらやっていきたい。 -7、8回の投手起用は流動的か 矢野監督 そうやね。まあ、優(岩崎)も、すごいいい球を投げてくれた。良かった。 -高橋遥はよく投げた 矢野監督 福原も「代えた方が」と言ってくれていた。総合的になかなか俺がその判断ができなくて島本が踏ん張ってくれた。中5日で初めてのところでよく投げてくれたし、ホントはアイツに勝ちをつけてあげたかった。 -1、2軍で大量入れ替えは空気を変えたいから 矢野監督 それもあるけど、能見もちょっと疲れもあった。まだまだ頑張ってもらわなあかん。ファームで頑張っている選手や、高野もトレードで来てチャンスをどこかで与えて見てみたい。

◆新助っ人は「セクシー」に決める。阪神の新外国人、ヤンハービス・ソラーテ内野手は野球道具に、こだわりが強い。 スイッチヒッターは通常、耳当てが左右についたヘルメットを着用するが、ソラーテは球団に要望して2種類のヘルメットを用意してもらった。ユニホームにも注文した部分がある。ソックスをあげるクラシックスタイルに強いこだわりがあり、ズボンを短めに作ってもらった。 21日に日本に到着したばかりで、来日6日目。異例の早さでの1軍デビューを果たした。試合前の円陣ではナインの前で声だしも行い、いち早く日本野球に溶け込もうと必死だった。チームが負ければ、声だしする選手が変わるシステム。「チームが勝ったので、これを続けていくチャンスがある。全力を尽くしたい」と笑みがはじけた。 鳴尾浜ではナバーロから日本野球へのなじむ方法をアドバイスしてもらった。猛虎打線のカンフル剤として救世主の役割を託されるソラーテ。大逆襲の使者は、プレーも見た目もセクシーだ。【阪神担当=真柴健】

◆阪神は同点の7回にソラーテが来日初の特大2ランで勝ち越しに成功。 9回はドリス抹消で代役守護神を務めた藤川球児が巨人打線を無得点に封じて連敗を止めた。エース菅野を擁した巨人は田口誤算で3連敗。2位DeNAと4・5差に縮まった。 矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。 -ソラーテの起用法は こちらもソラーテの見えてない部分もあります。何とか点を取りたい部分でとってきた選手。ちょっと、分からない部分もあるんですけど(日本に)来てもらった限りは使っていこうということで使いました。 -6回に島本が好投 遥人(高橋)に勝ちをつけたかった。その後、本当に島本が流れを止めてくれたおかげで、こうなった。 -カード初戦を勝利 本当にね。ムードに乗っていける対戦相手、チームですしね。そういうところでも、この1勝は大きい。 -ソラーテの2番はクリーンアップを動かしたくないからか 打撃も全部分かっているわけじゃない。どこがいいか分からない。それも日々、探しながらで、2番でスタートしたということ。 -このタイミングで昇格させた理由は ジャイアンツに負けているし。チームの負け方としては、同じような負け方で、点を取れないところで変わらなかった。そういう部分で来てもらった選手。 -陽気なイメージだ 俺も動画では見ていた。結果も本当に大きいし、何かムードを変えられる選手。タイガースファンも大好きな選手の雰囲気をすごく持ってくれている。ムード的にも、何か流れが変わりそうな、すごく雰囲気を持った選手だなと思います。

◆阪神の新外国人、ヤンハービス・ソラーテ内野手(32)が26日の巨人戦(東京ドーム)に「2番・遊撃」で先発出場し、一回無死一塁から四球を選んで先制機をお膳立てした。  一回、先頭の近本が左膝付近に死球を受けて無死一塁。初打席に左打席で入ると、フルカウントから外角低めへ外れた146キロをしっかり見極め、四球で出塁した。  続く糸井の遊ゴロで1死二、三塁とし、大山が左犠飛を放って1点を先制。マルチな助っ人はまずは"眼"で得点に絡んだ。

◆阪神のD1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が26日の巨人戦(東京ドーム)の五回1死一塁で中前打を放った。  2-0の五回1死。高橋遥が右前打を放ち出塁すると、ドラ1ルーキーも続いた。1ストライクから2球目、146キロを振り抜いて中前へ。追加点にはつながらなかったが、連打で好機を演出した。  安打は23日のDeNA戦(甲子園)の第5打席以来、12打席ぶり。この日の一回の第1打席には左膝に死球を受けて数秒うずくまるなど心配な場面もあったが、バットで払拭した。

◆阪神・高橋遥人投手(23)が26日の巨人戦(東京ドーム)に先発し、5回1/3を6安打2失点で降板。今季3勝目をつかむことはできなかった。  四回まで2安打無失点と快投していたが、2-0の五回2死三塁で坂本に右前適時打を浴びて1点差に迫られた。さらに球数が100球を超えた六回には先頭の亀井に左中間へ二塁打を許すと、2四球で満塁から代打阿部に押し出し四球。同点に追いつかれてしまった。なおも1死満塁の場面で交代が告げられ、2番手・島本がマウンドへ。白星はつかめなかった。

◆巨人・菅野智之投手(29)が26日、阪神14回戦(東京ドーム)に先発。6回106球を投げ、5安打2失点と力投を見せたが、9勝目はならなかった。  一回、先頭・近本にいきなり死球を与えると、続く新助っ人・ソラーテ(前マーリンズ3A)に四球を許し、無死一、二塁。糸井の遊ゴロで1死二、三塁とされ、4番・大山の左犠飛で先制を許した。  続く二回はマルテ、糸原に連打を浴び、坂本の遊ゴロ併殺打の間に、さらに1失点。だが、三回以降は尻上がりに調子を上げ、追加点を許さなかった。  味方が五、六回に1点ずつを取ったが、勝ち越しはできず、勝ち星はお預けとなった。

◆阪神の新外国人、ヤンハービス・ソラーテ内野手(32)=前マーリンズ傘下3A=が八回の守備から二塁に就いた。  内外野守れる両打ちのユーティリティープレーヤーとして虎入り。1軍昇格を果たしたこの日は「2番・遊撃」で先発出場を果たすと、七回に劇的な勝ち越し2ラン。バットで沸かせた後は、守備でも幅の広さを発揮。八回からは二塁守備にも入り、"オプション"も見せた。

◆阪神の藤川が昨年9月12日以来のセーブを挙げた。出場選手登録を外れたドリスに代わり、4-2の九回に登板。先頭打者の立岡に二塁打されたが、坂本勇、丸ら後続を断ち「2点差あったので走者を気にせずに済んだ」と笑顔を見せた。  21日に39歳になり、日米通算のセーブ数を228に伸ばした。矢野監督は「最後に(藤川)球児が締めて勝てて、チームにとって新たなスタートになった」と喜んだ。

◆巨人の田口は2-2の七回に登板し、2死一塁でソラーテに痛恨の2ランを浴び、マウンド上でぼうぜんと立ち尽くした。2敗目を喫し「投球の意識がまだまだ足りない。一発だけは駄目な状況。防ぐための最善を尽くせなかった」と反省しきりだった。  登板後にベテラン捕手の阿部から投球内容について助言されたという。「勉強させてもらった。自分自身が頭を回転させていかないといけない」と話した。

◆阪神は26日、首位の巨人に4-2で勝利。連敗を2で止めた。新加入のソラーテが昇格し「2番・遊撃」でデビュー。2-2に追いつかれた直後の七回に、田口から左翼へ決勝の1号2ランを放った。  矢野監督は試合後、「2死からだったと思うんですけど、ヒットで出て、ひとりで決めてくれた。理想的な形でした」と笑顔。「こちらも、まだソラーテの見えていない部分はありますけど。でも何とか、点を取りたいという部分でとってきた選手なので」。チームの空気を変える活躍に、「そうですね。結果も変えてくれましたけど、そういうムードも変えられる選手だと思うので。タイガースファンも大好きな雰囲気を持っていそうなので、そういう部分でも大きいですね」と目を細めていた。

◆球場入りした時、阪神の球団広報スタッフはかなりピリピリしていた。  「ソラーテ選手には試合前には接触はしないで欲しい...」  それでもう各社のトラ番記者は新助っ人がスタメンだということはピンときた。いわゆる『通り抜けならずで"通り抜け"が知れ』というヤツである。しかし...それだけ球団サイドのピリピリ感は痛いほどよくわかる。現状でソラーテ選手の背中にのし掛かるのは相当なプレッシャーと、ききしにまさる人気チームへの期待と、起死回生の起爆剤として、かなりハイテンションで強引で切実な希望なのだ。  織原祥平記者は「実に陽気でプレッシャーには平然としているのか、それとも意識的にそういう雰囲気をかもしだしているのか...とにかくリラックスしてました。マルテ選手ともジョークをいいあったりして笑顔があふれてました。守備はショートで入念にやってましたし...実にわかりやすい選手ですョ」という。  なんとなくほのぼのした。というのは長年、阪神の助っ人、それも少しあわてて途中から獲得した場合はかなり苦しいケースが多い。だが...ソラーテはとにかく明るいのがワンダフルである。  編集委員上田雅昭はサンケイスポーツ専属評論家の小早川毅彦氏が新外国人をジッとみつめているので、早速「どうかなぁ...」と水をむけてみたそうだ。すると小早川氏の反応は手探りの反応ではなく"立て板に水"にいろいろな部分を指摘しながら「面白い! これはちょっと面白いョ」とシャキシャキとしたトーンが返って来た。というのも小早川氏はNHKでメジャーリーグの中継も数多く担当していて「実はソラーテはよく知っていて、何度も見ている」のだ。だから上田は「俺は小早川氏の"面白い"という言葉の裏側に何か具体的なものがピンときたとみとるんや」という。  「正直いうて俺もソラーテにはちょっとワクワクしとるんや...」  いつもは辛口の編集委員がトーンの高い電話をかけてきたので...こっちもホッとした次第だ。  ホノボノ感といえばこの日は2軍が甲子園でウエスタン・中日戦。こちらは藤浪晋太郎が先発した。おいおい...本当なら東京ドームで"先発藤浪"じゃないのか。いつも同じことをいわせてもらうが、その時、甲子園のガラーンとしたマウンドでキミが投げていては、おじさんは大いに寂しいのだ。  その甲子園を取材した新里公章記者によると「ウーン、まぁ大阪桐蔭高OB対決でして、中日は3番根尾。でもここじゃないんですが...この2人のプロ初対決は...」となる。さてその結果は...どうぞ4面でお読みください。  覚えていますか。1年前の7月26日、藤浪君は「夏のロードのキーマン」と期待され、広島戦(甲子園)に先発した。試合前に土砂降りの雨が降り、1時間12分遅れ。あげく初回は1死しかとれず、わずか18分でKO。打者7人に32球、2安打4四球5失点で消えている...。どうした藤浪ッと編集局でつぶやいたのを思い出す。  彼に元気が戻らないと虎の反攻は苦しい。と思ってため息ひとつ。となると高橋遥人が疲れてきて六回に長打と3四球で試合は振り出しに...。  この道はいつか来た道...と肩が落ちた。だが、ああだがしかし、七回2死から近本が渋いヒット。そしてこの夜、初の右打席で...ソラーテが田口のスライダーをガツーン! あとはおぼろ...あとは歓喜の2ラン! なっ、そやから俺は前から言うてたやろッ。

◆♪「ド」はドカーン!のド。「レ」はレフトスタンドのレ。「ミ」は魅せたのミ。「ファ」はファン大喜びのファ。  「ソ」はスゴイソラ~テ!のソ。「ラ」は来日1号のラ。「シ」はシアワセよー! さあ、歌いましょう~♪ ソラ~テ、ソラ~テ、ソラ~テ...。よっしゃ!! この助っ人を虎党は待っとったんやー!  来日初出場で飛距離もデカけりゃ、価値もデカい決勝2ラン。ソラーテにもう、メロメロですわー!!  さあ、全国の虎党の皆さん! ここから猛虎劇場第2部がスタートしましたでぇ!!  矢野監督は、21日に来日したソラーテをいきなり巨人戦で先発出場をさせるだけでなく、虎の守護神だったドリス、そして開幕から一度も2軍に落とさなかったルーキー木浪もばっさり降格させる采配を振るった!!  勝負の夏に大ベテランの藤川球児を新ストッパーにするところなんてウウウ...(涙)。「令和元年、虎のミラクル日本一はあの日から始まった」の歴史を作ったれ~!!

◆--相手が菅野で、この一戦をとれた  矢野監督「そうですね。ムードに乗っていける対戦相手ですし、チームですし。この1勝は大きいと思います」  --このタイミングでのソラーテの昇格は  「シーズン途中なんでね。わからない、こっちもわからない部分。ショートも、メジャーではやっているけど、そこもわからないんだけど。ジャイアンツにも負けているし、チームの負け方としては同じような負け方が変わっていなかったので。そういう部分できてもらった選手なので。わからない部分も多いけど、やってみて、判断すればいいかなと」  --入れ替えは、雰囲気を変えるため  「それもあるけど、能見もちょっと疲れもあったと思うし。もちろんまだまだ頑張ってもらわないと。ファームで頑張っている選手も、高野もね、トレードできてチャンスというのはどこかで、与えてというか。見てみたい。ファームからも『よかったよ』という報告ももちろんあったので」

◆先発の菅野は6回2失点で勝ち負けは付かなかった。「先制されてしまったところは反省しないと」。5月15日の阪神戦(東京ドーム)以来となる小林とのバッテリーには「組んでいない時期もいろいろ話していたし、彼なりに考えている部分もある。ある程度(小林)誠司に任せた」。原監督は「いいところも出てきた感じはしますね」と一定の評価を与えた。

◆ドリスの抹消によって新たに守護神を任された藤川が、2018年9月12日の中日戦(甲子園)以来の日米通算228セーブ目を挙げた。  「展開の中でいつもと同じ認識でした。2点差あったので、ランナーを気にせずに済みました」 7回はジョンソン、八回は岩崎とつなぎ、九回のマウンドへ。先頭の代打・立岡に中越えの二塁打を浴びたが、2死二塁から丸を外角147キロ直球で空振り三振に仕留めてゲームセット。ガッツポーズで勝利を喜んだ。「きょうから新しい戦い方になっている。これから慣れてくるのかなと思います」と今後を見据えた。 2点を勝ち越した直後の七回に登板し、丸、岡本、亀井のクリーンアップをねじ伏せた阪神・ジョンソン 「相手が中軸のイニングに行くと言われていたから、準備もしていたし、問題はなかったよ。中軸の打者と対戦するのは楽しいし、意気に感じるんだ」 八回を三者凡退に抑えた阪神・岩崎 「いつも通りいけました。(八回という意識は)そんなになかったです」

◆絶体絶命の大ピンチでも冷静さを失わず、全力で左腕を振った。劇的デビューのソラーテに負けない"セクシー"すぎる快投。同点の1死満塁で登板した島本が気迫の投球で打者2人を封じ込め、3勝目をつかんだ。  「(高橋)遥人が頑張っていたので、絶対ゼロで抑えようと思って全球全力で投げました」  2-1の六回。先発の高橋遥が満塁を招き、押し出し四球で同点に...。無念の降板となった後輩の思いを胸に敵地のマウンドに仁王立ちした。  まずは若林を低めの141キロフォークで空振り三振に打ち取ると、強打者・坂本勇にはオール直球勝負。3球目、外角低めの144キロで三ゴロに料理して任務完了だ。  「一番自信のある球で最後、勝負しようと思って、一番いいところに決まったので、よかった」  大ピンチを脱し、直後のソラーテの2ランを呼びこんだ。これで登板9試合連続無失点と、安定感抜群だ。  今季すでにキャリアハイの41試合に登板し、ブレークしたリリーバー。1軍で安定した投球を続けるため日々の体のケアを一番大事にしている。ビタミンなど栄養を効率よく摂取できるサプリメントやプロテインを毎日飲み、8時間以上の睡眠も必ずとるようにした。  「回復力も変わってきている」と実感。さらに連投中にはランニングの量を減らしたり、体のキレがよくないと感じればダッシュを多めに増やしたりなど、その時々の体の状態に合った練習メニューを組んで調整し、試合に臨んでいる。  矢野監督も「島本が本当に流れを止めてくれたおかげ」と大絶賛。この日はドリスや能見を抹消したが「新しい形で最後、球児(藤川)が締めてくれたというのもチームにとっても新たなスタート。そういう試合になった」と目を細めた。  「自分は毎試合がチャンスだと思っている。信頼されるようにしっかり抑えたいです」と島本。ハングリー精神あふれる左腕が、これからも虎のピンチを救っていく (織原祥平)

◆厳しい顔を崩さなかった。巨人・原辰徳監督(61)は試合を決めた1球をこう振り返った。  「2人(田口、小林)が選択したボールで相手に軍配が上がった。彼らがどうその1球を次の肥やしにするか」  同点の七回。田口はソラーテに3球連続でスライダーを投じ、特大の決勝2ランを被弾。7月の19試合中15試合目の登板とフル回転の左腕は「一発だけは駄目な状況。防ぐための最善を尽くせなかった」と悔やんだ。  試合前は不振のチームを立て直すべく、10人に及ぶ異例の1・2軍入れ替えを断行。クック、戸根、田中俊、石川、ゲレーロを出場選手登録し、マシソン、ヤングマン、中島、ビヤヌエバ、陽岱鋼を抹消した。指揮官は「チームジャイアンツ!」と全員野球を強調。ただ、いきなり起爆剤とまではならなかった。  ここ7試合で1勝6敗。6連勝の2位・DeNAに4・5ゲーム差に迫られた。原監督は「心機一転」と言い聞かせるようにして球場を後にした。 (伊藤昇) 巨人・坂本勇 「チームとして踏ん張りどころ。明日、明後日で勝ち越せるように、チャンスがくるように頑張ります」 1軍に再昇格し、1回無失点の巨人・クック 「久しぶりに投げられてよかった。調子もいい」

◆(ヒーローインタビュー)  --七回はどんな狙いで  ソラーテ「チームの勝利に貢献しようと思って集中して入った結果。本当にうれしい。たくさんのファンの方々のおかげで自分の100%を出せたかな。これからも練習をしっかりやっていきたい。全力でやることが大事。自分の全エネルギーを使って、全力で、どのポジションを任されてもやりたいです」  (囲み取材)  --大歓声の中で一周しているときの気持ち  「信じられない気持ち。まるで自分の国で応援されているかのようなすごい大歓声の中でできたことは本当に幸せ」  --本塁打でも全力疾走。最後は飛び跳ねた  「(本塁打後に)そういうことをするのが野球に対してのリスペクトと、自分の子供たちにと、やっています」  --いろんな支えが  「こんなに応援してもらっていたら、自分の100%をずっと出して、全力でやっていかないといけないなと」  --試合前は声出しも  「それもよかったこと。きょう勝ったので、これを続けていくチャンスがまだまだあると思いますし、試合数もまだまだあるので、全力を尽くしたいと思います」

◆こんな男を待ってたんや~!! 阪神の新外国人、ヤンハービス・ソラーテ内野手(32)=前マーリンズ傘下3A=が巨人戦に「2番・遊撃」で初出場。2-2の七回に決勝2ランを放った。一発で試合を決める衝撃デビュー弾。沈みかけていたチームをよみがえらせる、まさに救世主が誕生した。  こんな助っ人を、誰もが待っていた。黄色い大熱狂にど派手なアーチを架けた。ダッシュでダイヤモンドを一周。本塁を踏む前にはジャンプで喜びを爆発させた。ソラーテが決勝2ランの衝撃デビューだ。  「まるで自分の国で応援されているかのようなすごい大歓声の中でできたことは本当に幸せ。うれしい気持ちです」  22日の入団会見からわずか4日。試合前で337得点、320打点などリーグワーストの貧打をぶち破るために、1軍切符を受け取った。「2番・遊撃」で先発すると、2-2の七回2死一塁、カウント1-1から田口のスライダーをフルスイングして4階席への特大弾。阪神の新外国人選手では、1995年4月7日の中日戦(ナゴヤ)のグレン以来、24年ぶりの初安打初本塁打だ。  ニックネームは「セクシータイム」。ベンチに戻ってきたソラーテは、糸井とジャンプしながらお尻を合わせ、マルテとも飛び跳ねて大喜び。ズラリと並んだ仲間とハイタッチを交わすと、左翼席の虎党に向けて"セクシーダンス"も披露した。直後、守備に就いた際には歓声に応え、両手を挙げて左右の足で華麗なステップを踏んだ。まさに"セクシーショータイム"だ。  三回1死一塁の守備では、三遊間の打球をスライディングで好捕し、二塁に転送する美技もみせた。こんな躍動感を虎は求めていた。矢野監督も、うなるしかない。  「結果も大きいし、ムードを変えられる選手。タイガースファンも大好きな選手の雰囲気をすごく持ってくれている」  遊撃での起用にも「動き的にも悪くない。あしたは左翼で。孝介(福留)も休ませないと」と明言。チームのオプションを広げる立派な柱に、もうすでになっている。  チームメートが助けてくれるから、すぐに溶け込めた。初めて1軍練習に参加した23日。選手やコーチと笑顔で握手を交わす中、古野打撃投手とだけは2人して大爆笑の自己紹介となった。  古野氏から「あなたに会えるのを楽しみにしていました」とあいさつされた後、「私も男前だけど、あなたはもっと男前ですね。ユニホーム、抜群に似合っていますよ」とユニークな歓迎の言葉をもらった。当然、全て英語だ。  「海を渡って日本に来るなんて本当にすごいこと。自分にも協力できることはないかと思って」と古野氏。ヤクルト時代からの教えを体現して出迎えてくれた裏方のアメリカンジョークにソラーテも破顔一笑。虎の全てが背中を押してくれた。  「信じられない気持ちですし。鳥肌も実際に立ちました。試合数もまだまだあるので全力を尽くしたいと思います」  連敗を2で止めた。借金4でも、これまでとはムードが違う。逆襲へのシナリオは整った。ソラーテが夏の虎を熱くする。 (竹村岳) ★記念球ゲット  京都・宇治市から夫婦で観戦に訪れた久野智典さん(52)=公務員=は、ホームランボールをキャッチし「初めて捕ったのでめっちゃうれしい」と満面の笑み。打球は4階席にぶつかり1階席へ。応援団の旗に絡まって落ちてきたという。浩子さん(56)はソラーテについて「もっと打って活躍してほしい。最近点を取れていないので」と期待した。 ★阪神・遊撃を守った外国人あらかると  ◆与儀真助 米国出身日系人。1953、54年に2年間在籍。通算252試合に出場し、打率・278、18本塁打、109打点。遊撃で22試合出場  ◆フランク・ヤシック 米国出身。63年に在籍。87試合に出場し、打率・191、2本塁打、16打点。遊撃で6試合出場  ◆チコ・フェルナンデス キューバ出身。65年に在籍。52試合に出場し、打率・144、1本塁打、8打点。遊撃で9試合出場  ◆アンディ・シーツ 米国出身。2005年に広島から移籍し、07年までの3年間在籍。阪神では通算412試合に出場し、打率・283、47本塁打、214打点。遊撃で1試合出場

◆ビヤヌエバ、マシソン⇔ゲレーロ、クックら、1軍と2軍で5選手ずつを入れ替えた巨人。チームを引き締め、よい試合、よい勝ち方を求めるため、5枚の"カード"を切ったといえる。  実際、ゲレーロは二回に中前打、六回には同点につなげる四球を選び、なんとかしようという姿勢を見せていた。  その5枚のカードが、阪神の1枚のカード、ソラーテに打ち消された。それも、最悪の打たれ方だった。  七回2死から近本に安打された。一発だけは避けなければいけない場面。ここで田口は、3球続けたスライダーを、ど真ん中に投じてしまった。初球は内角でファウル、2球目は外角でボール。3球目が最も甘いようでは、失投中の失投といわれてもしかたない。  カンフル剤としてカードを切りながら、結果は凶。巨人にとっては痛い敗戦だ。先発投手が不足していて、山口と菅野の登板日に勝てないと、大型連敗につながりかねない。まして今季は、どのチームも大型連敗を喫している。  ひょっとして次は自分たちかも...。巨人ベンチには、そんな恐怖が芽生え始めているかもしれない。 (サンケイスポーツ専属評論家)

◆前田健太(ドジャース)が大リーグで登板しているとき、相手パドレスの4番がソラーテだった。日本でも活躍できるタイプだなという思いで見ていた。阪神に来て、そのイメージはさらに強くなった。  右打席でも、左打席でも、しっかり球を見る。目を切らない。過去に阪神によくいた、届きもしない外角球をクルクル振り回すタイプではない。それだけでも日本向き。大リーグで4番だったときも、一発を狙うのではなく、チーム打撃でつなぎを意識する。ということは、この日のように2番にもあてはまる。何番でも打てるタイプだろう。  決勝本塁打という結果もすごいが、一番目を引いたのはプレーに対する姿勢の素晴らしさ。塁に出ればしっかりリードオフするし、先の塁を狙う姿が見られた。遊撃の守備でも、捕手から投手への返球に1球1球カバーに動いていた。ヤンキース育ち。名門で厳しくしつけられて育った証拠だ。  パドレス時代も陽気だった。関西のノリにもマッチしそう。相当な戦力になるとみた。 (サンケイスポーツ専属評論家)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
51381 0.573
(↓0.007)
-
(-)
53428
(+2)
362
(+4)
116
(-)
54
(-)
0.265
(-)
3.750
(-)
2
(-)
DeNA
47433 0.522
(↑0.005)
4.5
(↑1)
50382
(+2)
368
(+1)
108
(+1)
28
(-)
0.246
(↓0.001)
3.590
(↑0.03)
3
(-)
広島
46453 0.505
(↑0.005)
6
(↑1)
49375
(+12)
378
(+3)
90
(+3)
54
(+2)
0.248
(↑0.003)
3.460
(-)
4
(-)
阪神
42465 0.477
(↑0.006)
8.5
(↑1)
50341
(+4)
373
(+2)
61
(+1)
63
(-)
0.249
(↑0.001
3.420
(↑0.02)
5
(-)
中日
41500 0.451
(↓0.005)
11
(-)
52345
(+1)
354
(+2)
54
(+1)
47
(-)
0.258
(↓0.001)
3.810
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
37542 0.407
(↓0.004)
15
(-)
50411
(+3)
474
(+12)
100
(+1)
37
(+1)
0.240
(-)
4.650
(↓0.07)