西武(☆5対4★)オリックス =リーグ戦13回戦(2019.07.19)・メットライフドーム=
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ORIX
1000030000041120
西武
00000010301X5722
勝利投手:平井 克典(3勝1敗0S)
敗戦投手:増井 浩俊(1勝2敗18S)

本塁打
【西武】金子 侑司(2号・9回裏3ラン),中村 剛也(15号・11回裏ソロ)

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◆西武が劇的なサヨナラ勝利。西武は3点ビハインドで迎えた9回裏、金子侑に3ランが飛び出し、土壇場で試合を振り出しに戻す。そのまま迎えた延長11回には、中村が通算400号となるソロを放ち、試合を決めた。敗れたオリックスは、終盤以降の一発に泣いた。

◆オリックスのスティーブン・モヤ外野手(27)が移籍後初タイムリーを放った。 4番一塁でスタメン出場。初回、1死一、三塁から高橋光の低めの変化球を右前に運び、貴重な先制点をたたきだした。「打ったのはスプリットだと思う。先制のタイムリーを打つことができたし、チームに貢献することができて本当にうれしいよ! このあとの打席でも、もっと打てるように頑張るよ!」。この日先発で5勝目を狙う山本をバットでもり立てた。

◆西武中村剛也内野手(35)がプロ野球史上20人目となる通算400号本塁打を放った。延長11回1死の第5打席にオリックス増井からサヨナラ本塁打で決めた。 お立ち台では「(打席では)はっきり言うとなんも考えてなかったです。久しぶりに芯に当たったんで『入るかな』と思いました。シーズン入る前からあと15本だったんで本当はもっと早く打ちたかったですけど、なかなかホームラン出ないときもあってここまで時間がかかりましたが、ほんとに打てて良かった。400号打てましたけど、まだまだもっとホームランは打てると思いますので、より一層努力したいです」とファンへ本塁打量産を約束した。 プロ18年目での到達で、西武の生え抜き選手では初めての快挙となる。 残り15本で今季開幕を迎え、先発ラインアップに入って出場を続けてきた。「5月に達成したいなと思っていた。6月には決めたい」と口にして迎えた自身15回目の交流戦で5本を放ち、一気に加速。残り2本の時点では「あと2本か~。あっという間に終わる可能性もある。でも1カ月出ないときもある。ホームランは出るときは出るし、出ないときは出ない」と、6度の本塁打王になった男らしい表現で本塁打の難しさを語っていた。

◆両先発は西武高橋光とオリックス山本。オリックスが1回1死一、三塁、モヤの右前打で1点先取。西武は3回まで1安打無得点。 オリックスは6回2死満塁から福田の2点打と敵失で3点を追加。西武高橋光は5回2/3で降板。西武打線は6回まで散発2安打。 西武は9回、金子侑がオリックスの抑えディクソンから同点の2号3ラン。土壇場で延長戦に持ち込んだ。 西武は延長11回、中村が自身通算400号のサヨナラ15号ソロを放った。チームは3連勝で貯金を3とした。平井は3勝目。オリックス増井は2敗目。

◆オリックスはリリーフ陣が踏ん張れず、勝ち試合を逃した。3点リードで迎えた9回に守護神ブランドン・ディクソン投手が1死一、二塁から金子侑に右翼越えの同点3ランを被弾。 延長戦に突入し、11回に5番手増井が中村に左翼越えのサヨナラ弾を食らった。西村監督は「(ディクソンは)今までずっと結果を出してくれていた訳ですから。そこまでいくのにもっと点をとってあげないといけない」と肩を落とした。

◆オリックスは7回4安打1失点と快投した山本由伸投手の5勝目はお預けとなった。6回まで2安打無失点と圧倒。7回に味方の失策もあり1点を奪われ、2死満塁のピンチの場面で迎えた秋山の打席。この日最速タイの155キロシュートで遊ゴロに打ちとり、最少失点でしのいだ。 「今日は久々に立ち上がりからテンポよくいい力感でバランスよく投げることができた」。9回にディクソンが同点3ランを浴びたが「ここまでずっと抑えてくれていた。こういう仕事はしょうがないです」と語った。

◆西武金子侑司外野手の土壇場の一撃で追いついた。3点を追う9回1死一、二塁。オリックス・ディクソンの高めストレートを振り抜き、右翼席へ放り込んだ。同点の2号3ランと見届けると、右拳を握り締めながらダイヤモンドを回った。 「次につなぐことだけ考えた。ホームランはでき過ぎ。入るとは思わなかったので本当にうれしかった」。延長11回には完璧な中継プレーで勝ち越しを許さず、攻守にサヨナラ勝ちを支えた。

◆オリックスはリリーフ陣が踏ん張れず、勝ち試合を逃した。 3点リードの9回に守護神ディクソンが1死一、二塁から金子侑に同点3ランを被弾。延長戦に突入し、11回に5番手増井が中村に左翼越えのサヨナラ弾を被弾した。守護神を任されてから11試合目で初の救援失敗だったが、西村徳文監督は「今までずっと結果を出してくれていたわけですから。そこまでいくのにもっと点をとってあげないといけない」と肩を落とした。

◆西武中村剛也内野手(35)がプロ野球史上20人目となる通算400号本塁打を放った。延長11回1死の第5打席にオリックス増井からサヨナラ本塁打で決めた。 -400号がサヨナラ 本当に最高の場面で打ててうれしいです。 -04年近鉄戦で初本塁打 覚えてます。 -そこからの道のり 考えたことなかったなあ。いろいろありましたし、いろんな方にお世話になって、感謝して、これからも打てるように努力してやっていきたい。 -本塁打とは うーん、どういうもんすかね。聞かれたら難しいんすよ。僕の中では、野球の醍醐味(だいごみ)。 -もう400、まだ400 うーん、まだ400(笑い) -振り抜いた瞬間入るか入らないかは分かるのか ほぼ分かります。 -自分のスイングができれば本塁打の確率は上がるか しっかりスイングできて甘い球がくれば、しっかり打球を上げてホームランにする練習をしてますんで。

◆区切りの1発を、史上初のサヨナラ弾で決めた! 西武中村剛也内野手(35)がオリックス13回戦(メットライフドーム)で、史上20人目となる通算400号本塁打を達成した。同点で迎えた延長11回、オリックス増井から今季15号を左翼スタンドに豪快に運んだ。プロ18年目、西武の生え抜き選手では初めての快挙となった。今は亡き先輩の声に刺激され、歩んできたホームランロード。希代の長距離砲は、これからも前へ進み続ける。中村らしい、滞空時間が長く、大きな放物線だった。サヨナラ弾での400号。左翼スタンドに飛び込む前に確信した。右手でバットを天にかざす。カウント2-1から高めのフォークを仕留めた。メモリアルの祝福とサヨナラの歓喜で、ウオーターシャワーを浴び、ずぶぬれになりながら「ハッキリ言うとなんも考えてなかったです。久しぶりに芯に当たったんで入るかなと思いました。(400号は)もっとあっという間にしたかった。時間がかかったけど、打ててよかった」と、喜びをかみしめた。 プロ18年目。今もあの声を胸に刻み打席に立っている。「稼げよ。プロなんだから」。プロ4年目の05年。所沢の焼き肉店で17年6月28日に急逝した森慎二氏から言われた。「僕はまだ年俸700万くらい。慎二さんはバリバリで1億を超えていた。金髪ロン毛。でもそういうのじゃなくて、とにかく格好良かった」。耳に届き胸に響いた。「プロの世界っていうのは、そういうものなんだって教えてもらいました。そういうこと言う人はあまりいないから」。打つことで自分の価値を証明。大型契約を何度も勝ち取ってきた。 実力が人気を呼び、愛嬌(あいきょう)が人気に拍車を掛けた。座右の銘を「おかわり」といいブレーク。体重100キロを超える大きな体から、滞空時間の長いアーチを繰り出す。「ホームランは狙って打つもの。その打ち損じがヒット」。1試合2本塁打のおかわり弾は39回。本塁打王6度はパ・リーグ最多を誇る。 不変もあれば、変化もしてきた。バットを構えるとき、右手はそえて軽く握るだけ。打席では肘当てもレガースもつけない。「若いときはつけろってすごい言われたけどね。肘当ては少しつけたけど、打つのに邪魔なんで。(死球を)よけるのは得意ですから」と大きな体をそらせながら、変わらぬポリシーを言い切る。背番号60も「丸いのが好きだから」とルーキーから変わらない。 一方で昨季序盤、不振に陥るとバットをキャンプ時の950グラムから890グラムに軽くした。「去年、打球をとらえたと思っても伸びなかった。それで少し軽くして、バットが間に合うようになってきた」。35歳を迎え打ち続けるためだった。 思い出に残る1発を聞かれ、首を振って言った。「思い出に残るホームランなんてない。そんなの考える必要もない。考える方が不思議。そういうことは現役が終わってから勝手に思い浮かぶもの。まだ現役。まだまだ打てると思う。(ホームランは)野球の醍醐味(だいごみ)。もっともっと努力して頑張っていきたい」と満腹感はない。本塁打を打つことで生かされてきた野球人生。またすぐに、やみつきになった大好物のホームランをおかわりする。【栗田成芳】

◆西武中村剛也内野手(35)がプロ野球史上20人目となる通算400号本塁打を放った。▼中村が19日のオリックス13回戦(メットライフ)の延長11回、増井から今季15号を放ってプロ野球20人目の通算400本塁打を達成した。98年9月16日中村紀(近鉄)がサヨナラ本塁打で100号を達成しているが、サヨナラで400号は初めてだ。初本塁打は04年7月24日の近鉄18回戦(西武ドーム)の山村からで、出場1611試合は5位のスピード記録。パ・リーグだけで400本以上は野村657本、門田567本、土井465本、秋山437本、張本429本(セで75本)に次いで6人目となり、パ・リーグでは野村の1683試合を抜いて最速400号。 ▼中村はプロ野球最多の231人から1発を放ち、通算1405本目の安打が400号。全安打の28%が本塁打だ。過去19人のうち17人は通算400本塁打より先に通算1500安打を達成しており、400本塁打達成時の安打数は田淵の1290本目、王の1375本目に次いで3番目に少ない。中村の通算本塁打率13・83は、400本以上では王、田淵、ローズに次いで4番目に高い。

◆区切りの1発をサヨナラ弾で決めた! 西武中村剛也内野手(35)が史上20人目となる通算400号本塁打を達成した。同点で迎えた延長11回、オリックス増井から今季15号を左翼スタンドに豪快に運んだ。プロ18年目での到達で、西武の生え抜き選手では初めての快挙となった。 「中村剛也=ホームラン」の図式は、高校通算83本でプロ入りした18歳のときから変わらない。間近で見ていた証言者たちのエピソードが、その道のりを浮き彫りにする。 <証言者1・栗山巧> その打球の軌道に度肝を抜かれた。同学年で01年ドラフト同期入団。同じ関西出身とあって高校時代練習試合で対戦した。その試合、中村の4三振を見て「なんや」と思っていたが、新人合同自主トレでフリー打撃に驚く。右打者の中村が左翼ポールを左側から外巻きで外野スタンドに入れた。栗山は「これはすごいなってビックリしました。バットとボールの接地時間が長いからそうなるんでしょうね。えらい柔らかく、スムーズにバットを入れるなって思ったのを覚えてます」。 <証言者2・渡辺久信GM> 監督就任した08年、規定打席に1度も到達していない中村を6番で起用し伝えた。「三振か本塁打でいいから」。実際にその年、46本塁打で初タイトル獲得。3倍以上の162三振も両リーグで最多。飛距離を生かすため、三振に目をつぶった。「たまにホームランでいい。そうじゃないとアイツの魅力がなくなる。4番だとそれではダメだけど、6番ならいい。悪いところを見だしたらきりがないからね」。翌年4番に。その後も本塁打と三振の数は比例する。 <証言者3・山川穂高> 中村が成熟期に入ったころ、おかわり2世と期待され入団。その後ろ姿を追いかける。「キャンプでフリー打撃とロングティー見たとき『こりゃかなわんな』って思いました」。見て学び、聞いて学んで4番を後継した山川だから証言に説得力が増す。「一番すごいのは素振りです。素振りがきれい。その素振りのようなスイングを打席の中でやる。なかなかできませんよ。あの太もも、ふくらはぎ、めちゃくちゃ太い。下半身ですね。タイプが同じように見えるけど、実は全然違うんです」。 <証言者4・中村剛也> 山川のいう「素振り」が中村の原点だった。大阪桐蔭時代から1人黙々と振り続けたエピソードを自ら明かす。「練習試合の前は室内練習場でフリー打撃をするんですよ。でも確認したいことがあったんで、外で1人で素振りをしてたら西谷監督がきて『バッティングやったんか?』って言われて本当はやってないけど『やりました』って。きっとばれてたんですけど『そうか』って。僕なりに考えて素振りをやっていたんで、見逃してくれたんじゃないですかね、きっと。確認はしていないですけど」。 今でも練習で素振りは欠かさない。素振りのようにアーチを描くこともあれば、素振りのように空振りもする。「僕は小さい時からホームランを打つ練習をしてます。ホームランを狙う=自分のスイングをすることなので」。数え切れぬほど振った素振りに、中村の打撃が凝縮されている。【取材・構成=栗田成芳】

◆西武の中村剛也内野手が19日、メットライフドームで行われたオリックス13回戦の延長十一回に増井からサヨナラの今季15号ソロを放ち、プロ野球20人目の通算400本塁打を達成した。初本塁打は2004年7月24日の近鉄戦で山村から。  大阪府出身で、大阪桐蔭高から02年にドラフト2巡目で入団。08年に46本塁打を放って初の本塁打王に輝き、通算6度の本塁打王と3度の打点王を獲得した。

◆西武の中村が節目の一発をサヨナラ本塁打で飾った。延長十一回に史上20人目の通算400本塁打となる今季15号ソロを放った。2015年9月12日の日本ハム戦以来で通算4本目のサヨナラアーチでチームを3連勝に導き「久しぶりに芯に当たって、まあ入るかなと思った」とさらりと振り返った。  1死無走者で増井の浮いた変化球を完璧に捉えた。打った瞬間にバットを右手で突き上げた。「早く達成したい」と待ち望んでいた一発を劇的な場面で放ってみせた。「400本打てたけど、まだまだ打てると思う。より一層努力して頑張る」と力強く宣言した。

◆西武の金子侑が1-4の九回1死一、二塁で2号3ランを放ち、延長戦に持ち込んだ。ディクソンの高めへの速球を思い切り引っ張り右翼席の最前列へ打球を運び「とにかくうれしい」と喜んだ。  反撃のきっかけもつくった。0-4の七回2死一、三塁で一、二塁間へのゴロを放つと、全力疾走で重圧をかけて二塁手の悪送球を誘って1点を返した。前半戦は不振の時期が長かったが、後半戦に入って4試合連続安打と調子を上げてきた。

◆オリックスの山本は7回を失策絡みの1失点と好投したが、チームが逆転負けし5勝目を逃した。西武の強力打線を4安打に抑え「立ち上がりからいい形だった」と収穫を口にした。  4-0の七回2死一、三塁から失策で1点を失い、次打者に四球を与えたが、なお2死満塁のピンチで気持ちを切り替え、秋山を155キロのシュートで遊ゴロに仕留めて踏ん張った。

◆オリックスのモヤが移籍後初の適時打を放った。0-0の一回1死一、三塁で、2ボール1ストライクから高橋光のフォークボールを右前へ運び「チームに貢献できて本当にうれしい」と笑顔を見せた。  プエルトリコ出身の27歳で、中日から金銭トレードで加入した。3日のロッテ戦では移籍後初打席でソロ本塁打を放って持ち前のパワーをアピール。主に中軸を任され、存在感を発揮している。

◆オリックスは救援陣が崩れて逆転負けを喫した。4-1の九回にディクソンが金子侑に同点3ランを浴び、延長十一回には増井が中村にサヨナラ本塁打された。  抑えだった増井が不調で1軍と2軍を行き来し、ディクソンが6月から抑えを務めてきた。西村監督は「ディクソンはずっと結果を出していたので責められない」とかばった。

◆西武はオリックス戦に2万6912人の観衆を集め、今季の主催試合の観客動員数が100万1583人となった。球団によると、40試合目での100万人突破は昨季の41試合を抜き、実数発表となった2005年以降で最速。

◆4-1の九回に登板したディクソンが、1死一、二塁から金子侑に同点3ランを浴びた。守護神転向後11試合目で初の救援失敗となり、チームは延長十一回に中村のサヨナラ弾で敗戦。西村監督は「ずっとディクソンが頑張ってくれていた。ディクソンを責めることはできない」とキッパリ。再三の好機を逃した打線に「チャンスがあっただけに、相手打線を考えると、もっと点を取らないといけない」と渋い表情だった。 先発して7回1失点(自責0)も5勝目を逃したオリックス・山本 「(ディクソンにここまで抑えてもらっていたので仕方ない。いい感じで投げられたので、次はもっといいパフォーマンスができるように練習したい」

◆節目の一発をサヨナラ本塁打で飾った!! 西武・中村剛也内野手(35)が19日、オリックス13回戦(メットライフ)の延長十一回、史上20人目の通算400本塁打となる15号ソロを放った。2015年9月12日の日本ハム戦以来、通算4本目のサヨナラアーチで5-4の勝利に導き、チームは3連勝を飾った。  バットがしなる。白球が左翼席に伸びる。本塁打を確信した本拠地メットライフドームのファンは総立ちだ。中村は聖火ランナーのように右手でバットを高々と掲げ、走り出した。  「久しぶりに芯に当たって入るかなと。最高の場面で打てたのは、うれしい」  延長十一回1死。2015年9月12日の日本ハム戦以来、通算4本目のサヨナラアーチで通算400本塁打を達成。仲間からウオーターシャワーで史上20人目の偉業をたたえられ、頬を緩めた。  長距離砲としての素養は幼少期から持ち合わせていた。5歳から野球を始めるとアニメなどには興味を示さず、白球を追った。「僕が一番、すごかった。負けず嫌いだったし、遠くに飛ばしたかった」。プロでは歴代3位となる6度の本塁打王を獲得。それでも、プロ17年目の昨季は『引退』の2文字が脳裏に浮かぶほど追い込まれた。  「去年に関しては(400号を)意識していなかった。目標にできる数字じゃなかった」  昨年の前半戦はどん底の状態で、打率は開幕から1割台を推移。4月下旬には守備で左肩を痛めて2軍落ちした。復帰後も状態が上がらない中で思い出したのが、2軍調整時に上本達之氏(現1軍ブルペン捕手)から授かった言葉だった。  「腕を動かしてみたら」。兄貴分からのワンポイントアドバイス。中村は構えた際に腕を揺らすとバットがスムーズに出るようになり、昨年の8月はパ・リーグ記録の6試合連続本塁打をマーク。復活を果たした。  「中村選手にとって本塁打とは」と問われ、「僕の中では野球の醍醐(だいご)味ですね。打った瞬間の感覚はヒットとは違う」と言った。  「みなさんが思っている以上に、小さい頃からホームランを打つ練習をしてきた。まだ400。まだまだ打てると思う。より一層、努力して頑張りたい」。希代の"アーチスト"にとって、節目の一発も通過点に過ぎない。 (花里雄太) 通算400本塁打の中村に西武・辻監督 「すごい記録。チームを助けてくれているし、特に最高の一発になった」 ★生涯西武  中村は昨オフ、海外フリーエージェント権を行使して西武に残留。多くの選手が他球団へ移籍してきた中で「もう1度、日本一を達成したい。(西武に)骨を埋めるとか、そういう言葉は好きではないけど、一年一年、頑張りたい」と"生涯西武"を誓った。1月に米大リーグ、マリナーズへの移籍が決まった菊池が西武第二球場にあいさつに訪れると、「僕らはライオンズのために頑張るんで」とジョーク交じりに送り出した。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
48364 0.571
(↓0.007)
-
(-)
55363
(+1)
335
(+5)
117
(-)
76
(-)
0.249
(↓0.002)
3.470
(↓0.02)
2
(-)
日本ハム
45394 0.536
(↑0.006)
3
(↑1)
55371
(+5)
353
(+3)
61
(+1)
37
(-)
0.256
(-)
3.720
(↑0.01)
3
(-)
西武
44411 0.518
(↑0.006)
4.5
(↑1)
57442
(+5)
418
(+4)
96
(+2)
93
(-)
0.258
(↓0.001)
4.300
(↑0.02)
4
(-)
楽天
43412 0.512
(↑0.006)
5
(↑1)
57385
(+5)
365
(+1)
88
(+1)
31
(+1)
0.252
(↓0.001)
4.090
(↑0.04)
5
(-)
ロッテ
40432 0.482
(↓0.006)
7.5
(-)
58381
(+3)
370
(+5)
102
(+1)
54
(-)
0.245
(↓0.001)
3.970
(↓0.02)
6
(-)
ORIX
37455 0.451
(↓0.006)
10
(-)
56303
(+4)
377
(+5)
55
(-)
80
(+2)
0.234
(↑0.001
3.880
(-)