中日(☆4対2★)阪神 =リーグ戦12回戦(2019.07.15)・ナゴヤドーム=
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阪神
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中日
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勝利投手:大野 雄大(6勝6敗0S)
(セーブ:R.マルティネス(0勝3敗7S))
敗戦投手:ジョンソン(2勝2敗0S)

本塁打
【阪神】陽川 尚将(2号・3回表ソロ)
【中日】アルモンテ(3号・6回裏ソロ)

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◆中日が5連勝。中日は1点を追う6回裏、アルモンテのソロで同点とする。そのまま迎えた8回には、アルモンテとビシエドの連続適時打で2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、先発・大野雄が8回2失点で今季6勝目。敗れた阪神は、3番手のジョンソンが誤算だった。

◆阪神陽川尚将内野手(27)が先発起用に応える同点ソロを放った。 1点を追う3回。先頭打者で中日先発大野雄の外角直球を振り抜き、逆方向の右翼席へ運んだ。 4月24日DeNA戦(横浜)以来の今季2号。陽川は「先頭だったのでしっかり強いスイングをして、どんな形でも塁に出たいと思っていました。いい形で捉えることができました」とコメントした。 福留不在の中で高山らと左翼のポジションを争っている。左腕大野雄が先発のこの日は「7番左翼」で先発起用された。6月29日の同カードでも大野雄から先発で2安打を記録しており、相性の良さを見せつけた。

◆中日ダヤン・ビシエド内野手(30)が「キューバ対決」第1ラウンドを制した。 相手先発は昨季の同僚で同じキューバ出身のガルシア。「すごい昔にキューバで対戦したことがあるぐらい」と話していた左腕との来日初対決は1回2死二塁。内角147キロを強振し、左中間フェンス直撃の先制二塁打を決めた。 「チャンスだったので積極的にいった。力負けしないで、しっかりとらえることができた」とコメント。4回にも先頭でガルシアから右前打を放った。

◆阪神ジェフリー・マルテ内野手(28)が途中交代した。 5番一塁で先発出場したが、4回2死一塁から左翼線へ二塁打を放った際に、ベース付近に突っ伏し、足を痛めたそぶりを見せた。5回の守備からベンチに退いた。左翼に陽川が一塁へ。高山が左翼に入った。

◆阪神近本光司外野手の応援歌が誕生し、後半戦初戦の中日戦(ナゴヤドーム)でお披露目となった。 応援歌の冒頭部分に「切り拓け 勝利への道」とあり、先頭打者としての期待が込められている。「応援団、ファンの方に作っていただいたので、プレーで(恩を)返せるようにしたい」。13日のオールスター第2戦(甲子園)では先頭打者弾を含む5打数5安打でサイクル安打を達成。「これからもファンのため、チームのためにやることは変わらない」と慢心はなかった。

◆中日は1回、4番ビシエドの適時二塁打で先制。阪神は3回、7番陽川の2号ソロで同点。中日先発大野雄は3回まで被安打1。 阪神は同点の6回、3番糸井の適時打で勝ち越し。中日はその裏、3番アルモンテの右越え3号ソロで追いついた。 中日は同点の8回、3番アルモンテが勝ち越し適時打。先発大野雄は8回2失点で6勝目をあげ、チームは5連勝。 R・マルティネスが7セーブ目。阪神は4連敗。ジョンソンが2敗目。

◆阪神ジェフリー・マルテ内野手(28)が左膝を痛めて負傷交代した。 4回、左翼線への当たりで二塁にスライディングした際に痛めたとみられ、ベース付近で突っ伏して動けず。矢野監督やトレーナーが駆けつけて騒然となった。その後もプレーを続行したが、5回守備から途中交代。試合後のマルテは「明日ラインアップに入れるように全力で治療したい」と気丈に話したが重症の可能性もある。 矢野監督は「現状、明日、明後日は厳しいかなという感じ。本人はすごく痛いながらもやるっていう気持ちは出しているんだけど。ちょっとね。分からない」と説明。来日1年目の今季は53試合に出場し、打率2割6分9厘、7本塁打、29打点。ベテラン福留の離脱後は5番に定着していただけに、離脱となればチームにとっても痛手になる。新獲得した外国人ヤンハービス・ソラーテ内野手(32=マーリンズ傘下)は来日目前で、早期の合流が望まれる。

◆中日は助っ人コンビが超難敵を攻略し、今季最長タイの5連勝で2位に1ゲーム差まで迫った。 衝撃的な勝ち越し劇は同点の8回裏だ。マウンドには防御率0・54のジョンソン。2死一塁、3番アルモンテが初球154キロ直球を右中間最深部に運び、適時二塁打を決める。続いて4番ビシエドが宝刀パワーカーブをミートし、ライナーの左中間適時二塁打でリードを2点に広げた。難攻不落の右腕をイニング途中で降板させ、アルモンテは「人間は完璧じゃない。毎日パーフェクトは難しい。いい結果が出て良かった」と汗だくで笑った。 ビシエドは今季初の1試合4安打。「納得のスイングができている。センター中心に打ち返せている」。1回にも先制二塁打を決め、昨季同僚だったガルシアとの「キューバ出身対決」に3打数3安打と完勝した。アルモンテも6回に元同僚から右越え同点ソロ。上位進出に向け、2人のコンビ芸は頼もしい限りだ。 大黒柱の大野雄にも白星がつき、16日阪神戦はいよいよ松坂が今季初先発する。与田監督は「チームとして勝ちがつくようにしてあげたい」と期待。「平成の怪物」に令和初星がつけば、竜の勢いはさらに加速しそうだ。【佐井陽介】

◆阪神は7回に登板した藤川球児投手が1イニングを無失点に抑え、通算防御率1点台まで残り3回2/3とした。 今季はここまで32試合に登板して、防御率1・10。この日も15球で3者凡退に抑え、存在感を示した。リリーフ陣の精神的支柱が、後半戦も虎を引っ張る。

◆古巣と公式戦初対戦の阪神オネルキ・ガルシア投手は同点弾を許した1球を悔やんだ。1点リードの6回2死。3番アルモンテに外角高め直球を右翼席に運ばれた。 「あの1球だけ。高さが甘かった。悔しい」。それでも要所を締めて6回2失点。昨年までの本拠地マウンドを「投げやすかった。いい感じで投げられた」と振り返った。矢野監督は「まあ、粘ったんじゃないかな。あれだけ走者を出しながら」と及第点を与えた。

◆阪神近本光司外野手(24)が後半戦をマルチ安打で発進した。 見せ場は6回だった。「しっかり僕が先頭で(塁に)出れば、勢いや流れが作れると思う。そういう自分の仕事を、しっかりやりたいです」と予言していた通り? 無死から中前打を放って出塁。粘りに粘って8球目をたたいた。「いいボールが来ていたので、打てる球までなんとか粘って。しっかりタイミングが取れた。(凡退した)1、2打席目も自分としては悪くなかった」。一時は勝ち越しとなる2点目のホームを踏んだ。 初出場した球宴第2戦(甲子園)では先頭打者弾を含む5打数5安打でサイクル安打を達成し、球宴MVPを獲得。その名は一気に全国区となった。この日はさらに発奮材料があった。新人ながら、自らの応援歌が新設され、ナゴヤドームでお披露目となった。 切り拓け、勝利への道~♪  リードオフマンとしての期待がこもった歌詞だ。「応援団、ファンの方に作っていただいたので、プレーで(恩を)返せるようにしたい。甲子園では、歌詞もバックスクリーンに出るので、自分の力にも変えたい」。感謝の思いを込め、8回には2安打目となる中前打を放った。交流戦から不振に苦しんだが、完全に調子を取り戻している。 ただ反省も忘れなかった。8回に出塁した後、すかさず2球目にスタートを切ったが、ピッチアウトされて盗塁死。試合後は「アウトになった場面は...。難しいですね」と険しい表情を見せた。矢野監督は「チカもいいタイミングで走るのが難しかったと思う。でも、それも成長段階。1年目から期待はしているし、そういう勉強も必要なところ。近本自身も研究なり、警戒されたなかで、どうくぐり抜けていくか。これから野球をやっている間は一生続くと思う」と期待をこめた。 チームは敗れ、後半戦は黒星発進となった。しかし近本が元気なら、心配はいらない。「これからもファンのため、チームのためにやることは変わらない」。期待の新星は、後半戦も希望の光だ。【真柴健】

◆球宴前から好調の阪神糸井嘉男が攻守で魅了した。 6回1死二塁から一時は同勝ち越しの中前適時打を放つと、8回守備では1死から平田が放った右翼への大飛球をフェンスにぶち当たりながらもジャンピングキャッチ。敵地のドームを沸かせた。打率3割8厘とスタメン唯一の3割台をキープ。後半戦も頼れる存在だ。

◆宴の後に、厳しい現実が待っていた。阪神が中日との接戦を落とし、2年連続で後半戦黒星スタート。誤算はピアース・ジョンソン投手(28)だった。8回に登板し、中日アルモンテに決勝打を許すなど2失点。来日初めてイニング途中に降板し、自身2連敗となった。巨人が勝ったため、16日にも自力優勝の可能性が消滅する。セ・リーグの灯は消えてしまうのか。球宴を沸かせた猛虎が後半戦で2年連続黒星発進。巨人が勝ったため、16日にも自力優勝の可能性が消滅する。終盤に競り負け、痛恨の1敗となった。 今年初めて見る光景だった。同点の8回に暗転し、竜党の大歓声が響く。マウンドに仁王立ちしていたジョンソンが途中降板し、うなだれてベンチに戻る。阪神が奈落の底に突き落とされた。矢野監督は淡々と「これも野球だよね。2アウト取ってからでしょう。しゃあないよね、ジョンソンでやられるのは」と振り返った。 またも生命線の必勝リレーが切れた。8回、不動のセットアッパーは普段通り2死までこぎつけた。だが、大島に左前へ運ばれ、アルモンテに初球の内角154キロ速球を打たれる。右中間突破の勝ち越し適時二塁打を浴びた。直後にビシエドを追い込んだが、パワーカーブを痛打された。左中間適時二塁打で傷が深まる。来日初の2失点を喫した。 前回登板した8日巨人戦(甲子園)から2戦連続失点&敗戦投手。開幕から大車輪の働きを見せてきたが初めての試練だ。ジョンソンが「これも試合。体は良かったし、調子も良かった。こういうことも起こり得る。とにかく切り替えて明日以降も頑張るよ」と話せば、矢野監督も「(状態は)全然、悪くないよね。ストライクで勝負というより、ボール球を振らせたかったんだろうけど、浮いたのを打たれた」とかばった。 気になるのは剛速球と代名詞の変化球を完璧に仕留められた点だろう。指揮官は「もちろん、研究してくると思う。球種も多い投手じゃないからね」と言う。前日14日も甲子園で「PJでも、この前(8日巨人戦で)三盗やられた。相手はどんどん研究してくる。自分の分析も必要になる」と指摘していた。今季34試合目の登板。持ち前の剛腕ぶりに加え、一工夫が必要な時期に差し掛かっている。 中日戦5連敗で、チームは前半戦から4連敗。4月28日以来の借金3を背負って、Bクラスまで0・5ゲーム差だ。16日は昨季1勝3敗、防御率1・96と苦戦した松坂と対戦する。矢野阪神が正念場に立たされている。【酒井俊作】 ▼阪神が中日に敗れ4連敗。首位巨人が勝ったため、ゲーム差は今季最大の10・5に広がった。阪神が16日の中日戦に敗れると巨人の引き分け以上で、または、阪神が引き分けて巨人が勝った場合でも、阪神の自力優勝が消える。後半戦開始早々、阪神は苦しい状況に追い込まれた。

◆中日大野雄大投手は風格たっぷりの粘投で今季6勝目を挙げた。 交流戦明け初戦に続き、後半戦開幕試合の先発を任され、8回を5安打1四球で2失点。「内容はどうでもいいからチームに勝ちをつけたいと思って投げました」と充実感たっぷり。 3番アルモンテが同点ソロ、決勝打を決めたことには「本当に(アルモンテ自慢の)ヒゲに感謝です!」と声を張り上げた。

◆中日の守護神ライデル・マルティネスが離日前の最終マウンドを3人斬りで締めた。2点リードの9回に登板し、今季7セーブ目を挙げた。 キューバ代表の国際大会に参加するため、16日の午前中に同国へ飛び立つ予定。「今日は3人で抑えられる予感がしていたよ」と笑顔だ。帰国予定日は8月10日の夜。少なくとも23試合は欠場することになり「(再来日時には)もちろん上位にいてほしい」。16日には臀部(でんぶ)を痛めていたロドリゲスが守護神代役候補として1軍再昇格する。

◆スタメン抜てきの阪神陽川尚将内野手が期待に応える2号ソロを放った。1点ビハインドの3回に先頭で打席に立つと、大野雄の直球を右翼席に運んだ。 プロ通算11本目で初めて放った逆方向へのアーチを「先頭だったので、しっかりと強いスイングをしてどんな形でも塁に出たいと思っていた」と気振り返った。守備では左翼で先発したが、マルテがベンチに退くと一塁を守った。

◆阪神が中日との接戦を落とし、2年連続で後半戦黒星スタート。巨人が勝ったため、16日にも自力優勝の可能性が消滅する。 矢野燿大監督の一問一答は以下の通り。 -ジョンソンは2死まで好投した ガルシアもそう。(6回に)2アウト取ってからでしょう。いつも野球は2アウトからホッとしたらあかんよとか言うけど。ホッとしていないし、ガルシアも最後、あそこからもう1回仕切り直していく気持ちがあったと思う。それでも、やられることはあるけど、もちろん、それは減らしていかないとあかんし。 -ジョンソンは状態は悪くない もちろん、ちょっと甘く入ったのをうまく打たれたのはあると思う。そんなん言い出したらキリがない。 -打線が加点していれば それはね、負けているときはだいたいそうなっちゃってるから。 -マルテの状態は 前と同じ箇所で本人も痛いながらやっていた。様子を見ながらなのか、とりあえず、いますぐ抹消とか、いますぐ、抹消せえへんとか言える感じではない。 -マルテが離脱なら痛い それは仕方ないよ。ケガしたヤツを無理矢理、使うわけにもいかない。今日で言えることは何もない。

◆阪神のジェフリー・マルテ内野手(28)が15日、中日戦(ナゴヤドーム)に「5番・一塁」でスタメン出場も、五回裏の守備からベンチに下がった。  四回2死一塁で左翼線への二塁打を放った際、二塁ベースへのスライディング後にしばらく立ち上がれず、球団トレーナー、通訳らがベンチを飛び出して状態を確認する場面があった。  グラウンドを走るなど、一度は問題なしと判断されて出場を続けたが、何らかのアクシデントが発生した模様で無念の交代となった。

◆阪神・糸井嘉男外野手(37)が15日、中日戦(ナゴヤドーム)の1-1で迎えた六回1死二塁で、中日先発・大野雄の128キロ変化球を中前へ弾き返すタイムリーを放ち、勝ち越しに成功した。  なおも1死一塁で、続く大山は遊ゴロ併殺に倒れて追加点はならなかった。

◆阪神は15日の中日戦(ナゴヤドーム)で2-4と競り負けた。同点の八回に登板したピアース・ジョンソン投手が来日初の複数失点で、初のKO。4連敗で借金は「3」となった。  2-2の八回にマウンドに上がると、代打・亀沢を空振り三振。平田を右飛に仕留め2死とするが、大島に左前打。続くアルモンテに右中間を破る適時二塁打を浴び、勝ち越しを許した。ビシエドにも左中間を破られ、追加点を献上。来日初のKOで、小野にバトンを託した。  「本当にこれがゲーム。これが野球」と自分自身を見つめ直した右腕。支えてきた「八回の男」とともに、チームの真価が試される。

◆阪神のガルシアは移籍後初めて古巣の中日戦で登板し、6回2失点で勝敗は付かなかった。かつての本拠地のマウンドを「悪くはなかった。ここは投げやすい。久しぶりだが問題はなかった」と語った。  序盤から球数を使いながらも粘り強く投げたが、味方が勝ち越した直後の六回2死からアルモンテに同点のソロ本塁打を浴びた。「アルモンテへの1球だけ高かった。悔しい」と反省した。

◆中日の大野雄は直球を主体にボールを低めに集め、8回2失点と好投した。同点の八回に打線が奮起し、6勝目。大野雄は「本当に野手に感謝したい。今日は内容はどうでもいいからチームを勝たせたいと思って投げた」と笑顔だった。  チームは5連勝と勢いに乗る。「上位に食い込む熱い気持ちはみんな持っている。個々がやることをやればもっと連勝を伸ばしていける」と目を輝かせた。

◆"先制パンチ"をかまされました。  「お久しぶりです」  「久しぶり。"返り討ち"にするゾ」  トラ番のサポートでナゴヤドームに出張したデスク阿部祐亮は試合前、中日ベンチに元サンスポ専属評論家の伊東勤ヘッドコーチを表敬訪問しました。球宴前の連戦(6月29、30日)は連敗したけれど今回はそうはいきませんよ、と阿部が言おうとしたら、機先を制して冒頭のように宣言されてしまったのです。  「オールスター疲れもしてるだろ」  伊東ヘッドはそう言葉を続けました。近本がサイクル安打。原口が2試合連発。梅野も一発放って、青柳が2回0封。ジョンソンも1回0封。藤川は九回を三者凡退。あれだけの"猛虎祭"をやったら、みんな疲れているんじゃないかというわけです。  阿部が苦笑いしながら三塁側ベンチに戻ってくると、近本と木浪の新人コンビがトラ番に囲まれていました。2人に、応援団がオリジナルのヒッティングマーチを製作。この日、お披露目されたのです。  『♪切り拓(ひら)け 勝利への道 打て グラウンド駆けろ 燃えろ近本 かっとばせ~ ち~か~もと~♪』  『♪熱き心 乗せたスイング 行(ゆ)くぞ木浪 勝利目指せ かっとばせ~ き~な~み~♪』  織原祥平によると、新人にオリジナルのヒッティングマーチがつくられるのは2016年の高山以来で2人とも大喜び。通りかかったジョンソンにもペットボトルをマイクに見立ててインタビューされて「Happy!」と笑顔で応じていたそうです。  「俺も割り込んでいいすか」  いつも割り込んでくる中日担当三木建次です。ビヤ樽は、第2戦で今季初登板する松坂の"前取材"に走り回っていて、ナゴヤドームの営業担当の方に、頼まれ事をしたのでした。  「連休明けの16日は前売りが2万5000枚くらいだったらしい。松坂の先発が決まって、ここ数日また売れて3万枚を超えたけど、まだ6000席近く残っていると」  ふむふむ。で、それがこの欄と何の関係が。  「だから、虎ソナで阪神ファンにも呼びかけてくれませんかというわけや。松坂の初登板は阪神ファンも見たいでしょ。新幹線も最終(名古屋駅発午後10時58分→新大阪駅着同11時45分)まで午後10時台に何本もある。ナゴヤドームは大阪から日帰りできるから」  はいはい。書いといたからよろしく頼むぞ。と念押しした試合は、近本が2安打して一時勝ち越しのホームを踏んだり、藤川が七回をピシャと抑えていい感じだったのに、八回のジョンソンが...。伊東ヘッドが言っていたオールスター疲れじゃないだろうけど。  「忘れてませんか。中日は4連勝中だったんですよ。ジョンソンが悪かったんじゃないです。中日の打線はいま、勢いがありますから」  うるせ~。借金3。2位タイのままだけど、4位広島と0・5ゲーム差で5位中日とも1ゲーム差。ダンゴ状態になっちまった。"松坂当日券あり"情報の行数返せ~。阪神ファンのみなさん、ナゴヤドームに日帰りして、近本、木浪のヒッティングマーチを歌って松坂をKOしてやりましょう。

◆--ジョンソンの状態は悪くない  矢野監督「全然、悪くない。もちろん、うまく、ちょっと甘く入ったのを打たれたのはあると思う。そんなん言い出したらキリないからね。(相手も)もちろん、研究してくると思うし、球種も多い投手じゃないからね。そういうこともあるでしょう」  --ガルシアは打線の援護がもう少しあれば  「負けている時はだいたいそうなっちゃってるから。今日もチカ(近本)もなかなかね、いいタイミングで走るってことが難しかったと思うし。それも成長段階の1年目からね。もちろん期待はしているし、勉強も必要なところ」  --ビシエドには4本打たれた  「ジョンソンに関しては、もちろんストライクで勝負っていうよりはボール球を振らせたかったんだろうけど、それが浮いたのを打たれたって感じ」  --マルテ離脱は痛い  「それは仕方ないよ。けがした奴を無理矢理使うわけにもいかないし。きょうで言えることは何もないんで」

◆オールスター戦でサイクル安打を記録した近本に、原口と梅野もアーチを放って阪神勢が3本塁打!! あの豪打は本当に夢の球宴だったのかー!? 後半戦スタートで5安打しか打てずに負けはないでしょう!!  阪神打線は今年の梅雨と同じ。晴れ(白星)を感じさせないジメ~ッとした空気は何なんだ!?  まだ借金3なのに20くらいに感じるのだ。それは、本日のように球宴明けの試合で敗れたり、交流戦明けのカードだった中日に3連敗...。球宴前最後のカードの巨人にも3連敗と節目で「黒! 黒! 黒!」と、全くしまらないからなのだ!!  投手陣は六回と八回に2死走者なしから得点を許す、しまらなさ。  ちなみに、前半戦最後の巨人戦でもメッセンジャーが一回、簡単に2死を取った後、3番・丸に初球をホームランされるという、しまらなさ...。  よ~し、決めた。福原コーチよ、投手陣が2死を取ったら走者がいなくてもマウンドに全力疾走しましょう!! 投手もしまるし、最近たるんでいる福原コーチのおなかもしまるし、一石二鳥や!!

◆「7番・左翼」で出場した陽川が0-1の三回先頭で大野雄の147キロを一閃。右翼フェンス上部に当たってスタンドインする2号ソロで一時同点に追いついた。「回の先頭だったので、塁に出る意識でした。(本塁打の)後がダメ。反省のほうが多いです」。竜の左腕には前回6月29日の対戦で3打数2安打。相性を買われた2戦連続のスタメンに応え、4月24日のDeNA戦(横浜)以来のアーチ。ベンチでは"ゴリラポーズ"で迎えられたが...。その後は中飛、空振り三振。悔しさが口をついた。

◆阪神のジェフリー・マルテ内野手(28)が15日の中日戦(ナゴヤドーム)で途中交代した。四回2死一塁で左翼線二塁打を放ち、二塁へスライディングした際に左膝付近を痛めてしばらく動けなかった。この回はプレーしたが五回守備から交代。試合後は「あす、何とかラインアップに入れるように。全力で治療します」と話し、名古屋市内の宿舎でアイシングなどを受けた。  矢野監督は「前と同じ箇所で本人も痛いながらにやっていたんだけど、現状、あした(16日)、あさっては厳しいかなという感じ。すぐに抹消とか抹消せえへんとか、言えるような感じではない」と慎重にコメント。獲得が決まったメジャー通算75発のヤンハービス・ソラーテ内野手(32)は20日前後に来日予定だが、打線が巻き返しの鍵だけに、M砲の離脱は痛い。

◆一時勝ち越し打を放ってヒーローになりかけたが、チームは逆転負け。糸井は試合後、無言でバスに乗り込んだ。  1-1の六回1死2塁で打席に入ると、チームが3安打と打ちあぐねていた大野雄のスライダーを中前に運び、20打席ぶりに打点を挙げた。  6月はリーグトップの打率・354、1本塁打に10打点の活躍で7年ぶりに「大樹生命月間MVP賞」を受賞。7月も勢いは止まらず、7試合連続安打で打率・341、1本塁打、8打点だ。  守備でも魅せた。八回1死、平田が放った打球を右翼フェンスにぶつかりながらキャッチ。マウンドのジョンソンも、ベンチの矢野監督もガッツポーズの好プレーだったが、直後にジョンソンが連打を浴びて暗転した。  月間MVPに選ばれたときには「夏場以降は爆発したいなと思います」と反攻を誓っていた。自力V消滅危機からチームを救うのは、超人の力しかない。

◆助っ人コンビがジョンソン撃ちで、中日を今季最多タイの5連勝に導いた。2-2の八回2死一塁、アルモンテが右中間に勝ち越しの適時二塁打。続くビシエドも左中間を破る適時二塁打を放ち、虎の最強セットアッパーをマウンドから引きずり下ろした。  アルモンテは「素晴らしい投手から打ててうれしいよ」といえば、ビシエドも「ウチが彼からヒットを打つのは(6試合目で)初めてだろ」と声を弾ませた。  先発は昨季の同僚・ガルシア。「グラウンドを離れれば友人だ」と口をそろえる2人だが、ビシエドは一回に先制の適時二塁打。アルモンテも1点を追う六回に同点アーチ。試合に入れば情け容赦はなかった。  球宴を挟んでの5連勝で2位阪神、DeNAとは1ゲーム差に。16日は、右肩炎症からの復活を目指す松坂が今季初登板初先発を果たす。  与田監督は「2軍(の4試合)では非常にいい状態で投げていた。明日は、みんなでサポートして、彼を勝たせたい」と意気込んだ。今季最多の6連勝は、平成の怪物の令和"初登板"で決める。 (三木建次)

◆虎党の悲鳴とともに、竜の助っ人の鋭い打球が右中間を切り裂いた。絶対的セットアッパーのジョンソンで、まさかの敗戦。大誤算の後半戦幕開けに、右腕は必死に前を向いた。  「これが野球ですし、そんなに悪くなかった。体はむしろよかった方ですし、球自体もよかったです」  2-2の八回に登板。糸井の好守も出て、2死まではいつも通りだった。しかしここから大暗転した。大島を2球で追い込みながら3球目のカーブを左前打されると、続くアルモンテに初球を狙われた。154キロの直球をとらえられ、フェンス直撃の適時二塁打。続くビシエドにも、ダメ押しの適時二塁打を浴び、登板34試合目にして、複数失点も、回の途中降板も来日初という屈辱を味わった。  同点ながら、七回から藤川と勝利の方程式をつぎ込んだ矢野監督は「しゃあないよね、ジョンソンでやられるのは。(状態は)全然悪くない。もちろん、うまく、ちょっと甘く入ったのを打たれたのはあると思う。そんなん言い出したらキリないからね」と淡々と言葉をつないだ。  「これも野球だよね。2アウト2ストライク、というね。ガルシアも(2失点とも)2アウトからでしょう。俺もいつも、野球は2アウトからホッとしたらあかんとか言うけど、ホッとしていないし」  残酷な結果を受け入れるしかなかった。ジョンソンは8日の巨人戦(甲子園)から、これで登板2連敗。1年目で圧倒的な数字を残してきたが、ライバルたちにも対応されつつある。強固な救援陣は虎の生命線だけに、不安は残る。  攻めても三者凡退が5回と援護しきれず「負けているときはだいたいそうなっちゃってる」とため息の矢野監督。今季5度目の4連敗で、中日には5年ぶりの5連敗。かろうじて2位のままだが、首位巨人には10・5ゲーム差に離された。きょうにも自力V消滅の危機。ここで踏ん張らなければ、セ界の灯が消えてしまう。 (大石豊佳) 今季2敗目を喫したジョンソンについて阪神・福原投手コーチ 「ジョンソンでやられたら仕方がない」

◆この窮地...MVP男が、救ってくれ! 阪神は後半戦初戦で中日に2-4と敗れ、痛恨の黒星発進。球宴で大暴れしたドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が15打席ぶりのヒットを含む2安打と奮闘も及ばず、4連敗で首位巨人と10・5ゲーム差となった。16日にも自力優勝の可能性が消滅する危機。再加速には"規格外ルーキー"の躍動が不可欠だ。  全国区に駆け上がった"虎の顔"が、必死にナインを引っ張った。近本が2安打1得点。後半戦開幕に敗れて4連敗を喫し、きょうにも自力Vの可能性が消滅する危機だが、底力が試されるいまこそ、ルーキーの奏でた快音が希望となる。  「粘ってというか、いいボールがきていたので。打てる球がくるまで、何としても出塁という。しっかりタイミングをとって、ですね」  1-1の六回先頭。大野雄から粘って、8球目を中前へ。8日の巨人戦(甲子園)以来、15打席ぶりのヒット。何度もけん制を受けて揺さぶり、糸井の適時打で一時勝ち越しのホームを踏んだ。近本が出塁すれば得点につながる-。5月まで打率・304で、チームも貯金5。甦った美しいつながりが、その存在感を改めて際立たせた。  八回にも中前打を放って5試合ぶりのマルチ安打。すかさず糸原の2球目にスタートも、中日バッテリーにウエストされて、刺された。「難しいですね...」。リーグ3位の19盗塁の俊足に他球団の警戒も当然、高まる。だからこそ矢野監督の語気も強まった。  「研究なり警戒なりされた中でどうくぐり抜けていくか。これから野球人生やっていくところで一生続くと思うから」  壁をブチ破れ! それがチームの窮地を救うことに直結するからこそ、期待を寄せた。  一躍、名を挙げた甲子園でのオールスター第2戦(13日)。新人選手初のサイクル安打、先頭打者弾、1試合5安打を決めて、MVPに輝いた。球宴前まで失速気味だった打棒は、もう大丈夫。お祭りで吸収した全てが背中を押してくれる。  「1年目、2年目はどんな過ごし方をされていたんですか?」  1戦目(東京ドーム)のアップ中、DeNAの山崎に声をかけた。面識はなかったが勇気を振り絞り、質問。目標とする新人王にも輝き、結果を残し続ける守護神のプロ意識を知りたかった。  4月25日に逆転弾を浴びた新人からの"直撃"に、山崎は「悔しいし、僕もあれを忘れちゃいけない」と話すと「(近本は)芯がある。しっかりしていますよね。僕が勉強させてもらいました」-。内容は秘密だが、プレーだけでなく、先輩たちとの会話すべてが、成長できる時間だった。  借金は3カ月ぶりの3に膨らみ、首位巨人とのゲーム差は10・5に開いた。16日に敗れ、Gが勝てば自力Vの可能性が消えるが、反撃の鍵を握るのが、1番の近本だ。  「1、2打席目の内容も自分としては悪くなかったので」  この日からオリジナル応援歌も流れ「プレーで(ファンに恩を)返せるようにしていきたい。自分の力に変えられるように」と気合十分。この男が息を吹き返せば、虎にまだ希望はある。 (竹村岳)

◆竜のアルモンテ&ビシエドに打たれまくり...。ダメージの大きい1敗に、元捕手で阪神ではヘッドコーチなどを務めた黒田正宏氏(71)=サンケイスポーツ専属評論家=は、バッテリーの配球が敗因と指摘。同じ失敗を繰り返した梅野隆太郎捕手(28)に、もっと慎重な姿勢を求めた。  どうしても勝たなければいけない試合だった。後半戦開幕に加え、下位の中日との相性の悪さ(この日で4勝8敗)を、一日でも早く改善しなければいけなかった。ところが4失点は、すべて2死から。敗因はバッテリーの配球。そこしかない。  致命的となった八回2死一塁でのアルモンテの決勝二塁打。初球の内角直球はあまりにも不用心だった。確かにジョンソンの直球は走っていた。しかし、一走・大島が盗塁を仕掛ける可能性もあり、外角のボール球から入って、様子を見るべきだった。  アルモンテに対しては1点を勝ち越した直後の六回にも同点ソロを許していた。投手はガルシアだったが、これも初球の外角高めだった。今季、アルモンテは阪神戦に4試合目の出場となったが、7日に再昇格したばかりで"今季初対戦"のようなもの。助っ人の立場からすれば存在感を示したいわけで、積極性が増すのは予想できた。  一回2死二塁で、一塁が空いている状況でビシエドに1ボールからの2球目の直球を先制打された配球もしかり。あまりにも慎重さが足りない。一方で、中日のバッテリーは実に巧みだった。八回2死から中前打で出塁した近本に対し、けん制を重ねた六回を生かして、初球をくぎ付け。2球目にピッチドアウトで盗塁を阻止した。阪神サイドはベンチも含めて、勝負の分岐点を軽視しすぎたといえる。  西、ガルシア、メッセンジャー、青柳ら先発陣になかなか白星がつかないのは、緊迫している場面で配球の甘さが出てしまうから。勝負の後半戦。1球でペナントレースの行方が左右される怖さを分かってほしい。 (サンケイスポーツ専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
49311 0.613
(↑0.005)
-
(-)
62396
(+7)
314
(+4)
109
(+2)
49
(-)
0.264
(↑0.002)
3.560
(-)
2
(-)
DeNA
39422 0.481
(↓0.007)
10.5
(↓1)
60339
(+5)
338
(+8)
101
(+1)
25
(-)
0.246
(-)
3.730
(↓0.06)
2
(-)
阪神
39424 0.481
(↓0.007)
10.5
(↓1)
58315
(+2)
342
(+4)
56
(+1)
59
(-)
0.248
(↓0.001)
3.410
(↓0.01)
4
(-)
広島
39433 0.476
(↑0.007)
11
(-)
58325
(+8)
346
(+5)
73
(-)
51
(-)
0.244
(↑0.001)
3.470
(↓0.02)
5
(-)
中日
38430 0.469
(↑0.006)
11.5
(-)
62310
(+4)
312
(+2)
47
(+1)
43
(-)
0.261
(↑0.001
3.730
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
34492 0.410
(↓0.005)
16.5
(↓1)
58372
(+4)
432
(+7)
92
(-)
34
(+1)
0.239
(↑0.001)
4.600
(↑0.01)