1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 2 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 6 | 0 | 3 |
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 0 | 3 |
勝利投手:浦野 博司(2勝1敗0S) (セーブ:井口 和朋(1勝0敗1S)) 敗戦投手:岩下 大輝(3勝2敗0S) 本塁打 |
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◆日本ハムが4連勝。日本ハムは初回、中田の2ランで幸先良く先制する。そのまま迎えた3回表には、杉谷のソロと中田の2打席連続となる2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・浦野が5回1失点で今季2勝目。敗れたロッテは、終盤の好機にあと1本が出なかった。
◆日本ハム中田翔内野手(30)が2打席連続の1発を放った。 1回2死一塁で迎えた第1打席で先発岩下の145キロ高めの直球をとらえ、左中間スタンドへと運ぶ先制の18号2ラン。「うまくバットの芯で捉えることができました。高く上がりすぎたかなと思ったけど、(スタンドに)入ってくれて先制点となって良かったです」。 3回2死一塁の第2打席でも同じく左中間へと運ぶ19号2ランを放ち「2打席目の方が打った感触は良かったな。(杉谷)拳士のホームランと、近ちゃん(近藤)がああいう形でフォアボールを選んでつないでくれたから、良いところで打てたと思う」と連続アーチを振り返った。
◆日本ハム杉谷拳士内野手(28)がシーズン自己最多となる4本目の本塁打を放った。 2点リードの3回2死の第2打席で、先発岩下の145キロ直球をたたき、右翼席へと運ぶ4号ソロ。「2アウトだったので、とにかく塁に出ることを考えて打席に立ちました。コンパクトなスイングを心がけた結果、ホームランにつながって良かったです」。シーズン自己最多3本の本塁打をマークした昨季を超え、今季4本目のアーチとなった。
◆日本ハムが本塁打攻勢で、前へ前へと進んだ。初回、4番中田が先制の18号2ランを放つと3回には2番杉谷が4号ソロ。続く3番近藤が2打席連続で四球を選んで出塁し、再び中田が19号2ランを左中間へ運んだ。3回までに3発5得点で、4連勝へ向けて一気に前進した。 試合前、ZOZOマリンでは大量発生したトンボがグラウンドに群がっていた。栗山監督は「トンボって勝ち虫。前にしか飛ばない、後ろに下がらないということで戦国武将も好んで使っていたよね」と敵地ながら、不思議とテンションが上がっていた。 首位ソフトバンクが交流戦明けから一気に勝ち進む中で、日本ハムも前カードの楽天戦は3連勝と必死に食らいついて6差ながら2位に浮上。「どうやったらホークスに追いつけるか。それしか考えていない」。 前半戦残り3試合も前のめりな総力戦を青写真で描いていたところに現れたトンボは、覚悟を後押ししてくれた。振り返れば、日本一を達成した16年も前半戦は2位でフィニッシュ。首位ソフトバンクとは6差だった。覇権奪回へ、あの時と同じように、前へ前へと進むだけだ。【木下大輔】
◆ロッテが序盤から劣勢に立たされたチームの中で、4番レアードが奮闘した。5点を追う4回裏、日本ハム浦野の外寄り143キロ直球を左翼席中段へ運んだ。 2日オリックス戦以来となる今季23号ソロに「打ったのはストレート。ここ数試合は狙ったボールを捉えきれない打席が多かったが、この打席ではしっかり捉えることができたよ」と笑顔をみせた。
◆日本ハムは初回、4番中田がロッテ岩下から先制2ラン。3回にも杉谷のソロ、中田の2ランと2本塁打で3点を追加した。 ロッテは4回にレアードが反撃の口火を切る23号ソロ本塁打。6回にも中村奨、レアードの連続アーチで2点差に追い上げた。 日本ハムはそのまま逃げ切って4連勝。7月に入って6勝1敗とした。敗れたロッテは今月に入って初の連勝はならなかった。 日本ハム浦野が2勝目。ロッテ岩下は2敗目。
◆日本ハム浦野博司投手が780日ぶりに先発で白星を挙げた。 ショートスターターだった前回先発から中7日で臨んだ今回は「腕を振って、先を考えず、とにかく1人1人丁寧に投げました」と5回2安打1失点と好投。 17年5月19日オリックス戦(札幌ドーム)以来の先発勝利にも「チームが勝ったので、それだけでいいです」と謙虚だったが、苦しい先発陣の救世主に名乗りを上げる快投だった。
◆ロッテ4番ブランドン・レアード内野手が日本ハムの主砲中田に負けじと2発を放った。4回に浦野の143キロ直球を左翼席中段へ。 6回には西村の147キロ直球を左中間スタンドへ運んだ。古巣相手の活躍に「中田は素晴らしい選手で今季良いシーズンを送っている。僕も負けないように1打席1打席大事に。今日は負けたけど2本打てて良かった」。本塁打王争いでは山川に次ぐ2位につけるが「シーズン後に誰が本塁打王になるか。自分でも楽しみにしている」と話した。
◆夏男が大爆発した。日本ハム中田翔内野手(30)が今季2度目の2打席連発。1回に左中間席へ18号先制2ラン、3回にも同じく左中間へ19号2ランをたたき込んだ。3安打4打点の大暴れで7月は打率3割9分3厘、3本塁打、10打点と絶好調。主砲がチームを前へと進ませる。中田が甘い球を1球で仕留めた。「高く上がりすぎたかな」という不安も関係ない。1回、岩下の145キロ高めの直球をとらえた打球は、悠々と左中間スタンドへ。先制の18号2ランとなった。3回には2打席連続の19号2ラン。「2打席目の方が打った感触は良かったな。いいところで打てたと思う」。先制、中押しのアーチ連発で4連勝を呼び込んだ。 試合前から、栗山監督も前へ前への意識をかき立てられていた。ZOZOマリンへ到着すると、大量のトンボがグラウンドに群がっていた。指揮官は「トンボって勝ち虫。前にしか飛ばない、後ろに下がらないということで戦国武将も好んで使っていたよね」と敵地ながら吉兆ととらえた。ソフトバンクの独走に待ったをかけるには、とにかく勝ちまくって前に進むしかない。トンボが覚悟を、後押ししてくれていた。 5日からの前カードはショートスターターを活用し、ブルペンもフル回転して楽天に3連勝。栗山監督は「あれだけブルペンを使い切っている。いける人は限られていた」と振り返るほど投手陣は疲弊。どうしても打線でなんとかしたい日だった。それだけに主将中田の仕事には価値がある。指揮官は「先に点を取ってくれたことは大きかった。本当に大きな本塁打だった」と頼れる4番に目を細めた。 逆転Vへ、ここからが中田の見せ場になる。昨季も夏場に強かった。7月は月間打率3割9厘と調子を上げ、8月には打率3割2分、6本塁打、19打点を記録した。今季も7月は7試合で3本塁打、10打点と同じような兆しを見せている。「個人的なことはどうでもいい。チームが勝ってくれればそれでいい」。ZOZOマリンのトンボは、止まられた選手がクビになるという都市伝説を持つが、日本ハムにとっては勝ち虫。逆転Vへの吉兆にする。【山崎純一】
◆日本ハム井口和朋が今季初セーブを挙げた。 2点をリードする9回、2死から連続四球で走者を背負ったものの、後続を抑え無失点でしのいだ。「結果ゼロで終われたことは良かった。ああいう展開で投げることができたのはいい勉強になった。チームの勝ちにつなげられてよかった」と胸をなで下ろした。
◆日本ハム宇佐見真吾捕手が好リードで浦野を勝利に導いた。 初コンビながら「ストライク先行の方が投げやすいはず」と、序盤から力強い直球を主体に、ストライクゾーンでの勝負を選択した。回を追うごとに変化球を増やしロッテ打線を翻弄(ほんろう)。浦野から「宇佐見のおかげです」と感謝された女房役は「ホームランの1点だけで抑えられて良かった」と笑顔を見せた。
◆6日楽天戦の先発マウンドから、中1日での登板となった日本ハム堀瑞輝投手が、1回を無失点に抑えた。 8回に4番手で登板。荻野に二塁打こそ許したが、3つのアウトはすべて三振で奪った。フル回転の左腕は「チームみんなでカバーして、(ケガで離脱中の)上沢さんを優勝旅行に連れていけたら」と力強く話した。
◆日本ハム浦野博司投手(29)が780日ぶりに先発で白星を挙げた。 ショートスターターだった前回登板から中7日で臨んだ今季2度目の先発マウンドは、5回2安打1失点と好投。17年5月19日オリックス戦(札幌ドーム)以来の先発勝利で、チームの連勝を4に伸ばすとともに、苦しい先発陣の救世主に名乗り出た。この日の67球目。浦野が全力でストレートを投げ込んだ。4点リードの5回2死二塁。あと1死で勝ち投手の権利を得る局面も、真っすぐで押した。藤岡に対し、高めに浮いた144キロも、バットを押し込む威力があった。力のない中飛で先発の責務を果たした。「腕を振って、先を考えず、とにかく1人1人、丁寧に投げました」。目の前の勝負に集中した結果、780日ぶりの先発勝利が待っていた。 先発でも、リリーバーの心構えでマウンドに立ち続けた。「中継ぎをやらせてもらったので、その気持ちでやらせてもらっている感じですね」。昨季は先発で結果が出ず、中継ぎへ配置転換されてから新たな境地を開拓。奪三振能力が高く、一時はクローザーも担った。再び戻った先発マウンドで、貴重な経験を生かした。「腕を振った結果」キレのある直球が生まれ、変化球も生きた。最速149キロをマークしたストレートは最後まで力強かった。 前回登板から中7日の調整期間で、きっちり先発投手としての状態を整えた右腕に、栗山監督も「素晴らしかった。魂の投球だったね」と絶賛した。今季は2軍落ちも経験した浦野は「チームに貢献できていなかったので、与えられたところで結果を出したい」と言った。経験豊富な右腕が、手薄な先発ローテを救える実力を示した。4連勝で首位ソフトバンクに食い下がるチームにとって、大きな収穫となった。【木下大輔】
◆ロッテのブランドン・レアード内野手(31)が8日、日本ハム12回戦(ZOZOマリン)に「4番・三塁」で出場。四回と六回に2打席連続の本塁打を放った。 まずは5点を追う四回、2死から左翼席へ6試合ぶりの23号ソロ。 「ここ数試合は狙ったボールを捉えきれない打席が多かったが、この打席ではしっかり捉えられた」と手応えを口にした。 さらに六回、またしても2死から3番・中村奨がソロアーチ。続いて打席に入ったレアードが、2打席連発となる24号ソロを左中間へと運んだ。「この打席もいい感じでスイングすることができた。(中村)奨吾が自分の前でホームランを打ったので、自分も続こうという気持ちだったから、2者連続ホームランを達成できてうれしい」とこの日2度目のすしポーズを披露した。 「特に古巣から2本打てたことをうれしく思うよ」とレアード。今季、日本ハムからロッテに加入。4年間過ごした古巣から、これで4本目のアーチとなった。
◆日本ハムの中田が6月4日以来、今季2度目の2打席連続本塁打を放った。一回2死一塁で岩下に対し、2ボールから高めの145キロの速球を振り抜くと打球は高々と上がり、左中間スタンドに届いた。先制2ランに「うまくバットの芯で捉えることができた。高く上がりすぎたかなと思ったけど、入ってくれて先制点となって良かった」とうなずいた。 3-0の三回2死一塁での第2打席では、追い込まれながらも岩下の落ちる球をうまく捉え、左中間への19号2ランとした。2打席ともに2死3番近藤が四球を選んだ後にアーチをかけ「2打席目の方が打った感触は良かったな。近ちゃんがああいう形でフォアボールを選んでつないでくれたから、いいところで打つことができた」と感謝した。
◆日本ハムの浦野が今季2度目の先発で5回を投げて2安打1失点と好投し、2勝目を挙げた。レアードに一発は浴びたが、打たせて取って崩れず「一人一人を抑えることを意識して投げた。チームが勝ったのでそれだけでいい」と笑った。 先発投手に故障者が多く、救援から先発に回ってチームを支えている。「明日(9日)もこの勢いで勝てれば」と期待した。
◆ロッテの岩下は三回までに浴びた3本塁打が最後まで響き、7回5失点で前半戦最後の登板を飾れなかった。一回と三回にともに2死から近藤に四球を与えて続く中田に甘い球を仕留められた。「2死を取ってからの四球と本塁打。それが2度起きた」と唇をかんだ。 四~七回はテンポ良くアウトを重ねただけに、序盤の失点が痛かった。5年目の今季は開幕直後から先発ローテーションに入り、3勝2敗、防御率3・27。後半戦に向けて「勝利数とイニング数を伸ばしていきたい」と気持ちを切り替えた。
◆日本ハム、4連勝で前半戦勝ち越し!中田が連発「冷静に、集中して狙い球を待てた」 2打席連発でチームを4連勝に導いた中田(右)は、笑顔で栗山監督とハイタッチ【拡大】 (パ・リーグ、ロッテ3-5日本ハム、12回戦、日本ハム9勝3敗、8日、ゾゾマリン)幕張の夜空に、鮮やかな放物線を2本描いた。日本ハム・中田翔内野手(30)が、2打席連続本塁打を含む3安打4打点の大暴れ。チームを4連勝に導いた。 「打席の中で冷静に、集中して狙い球を待てていた。(先発の浦野を)援護できてよかった」 一回2死一塁で、左中間席へ先制の18号2ラン。三回は杉谷のソロで1点を加えた後、またも前を打つ近藤が四球を選んだ2死一塁から左中間席へ19号2ランを放ち、6月4日のヤクルト戦(札幌ドーム)以来の2打席連発を記録した。 六回の第3打席では左足に自打球を当て、「久々にもろに当たって泣きそうだった」。この打席は三振に倒れたものの、九回の第4打席は左翼線へ打球を放ち、気合で二塁打にした。 2位のチームは貯金を4とし、前半戦の勝ち越しが決定。プロ12年目の主砲は「6連敗があったから、ファンの皆さんは4連勝では満足してくれないと思う。個人的なことはどうでもいい。チームが勝つためにすべてやっている」と頼もしかった。 (浜浦日向) 中田について日本ハム・栗山監督 「投げられる人が限られている中で、(援護は)本当に大きかった」
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
47 | 31 | 4 | 0.603 (↑0.006) | - (-) |
61 | 353 (+8) | 309 (+7) | 114 (+4) | 72 (-) |
0.257 (↑0.001) | 3.420 (↓0.03) |
2 (-) |
日本ハム |
41 | 37 | 4 | 0.526 (↑0.007) | 6 (-) |
61 | 353 (+5) | 336 (+3) | 57 (+3) | 35 (-) |
0.259 (-) | 3.800 (↑0.01) |
3 (-) |
西武 |
40 | 39 | 1 | 0.506 (↓0.007) | 7.5 (↓1) |
63 | 414 (+7) | 398 (+8) | 90 (+2) | 86 (+2) |
0.259 (-) | 4.410 (↓0.02) |
4 (-) |
楽天 |
39 | 39 | 2 | 0.500 (↓0.006) | 8 (↓1) |
63 | 355 (-) | 350 (+2) | 83 (-) | 27 (-) |
0.249 (↓0.002) | 4.210 (↑0.03) |
5 (-) |
ロッテ |
37 | 40 | 2 | 0.481 (↓0.006) | 9.5 (↓1) |
64 | 357 (+3) | 350 (+5) | 98 (+3) | 51 (-) |
0.246 (↓0.001) | 4.000 (↓0.01) |
6 (-) |
ORIX |
35 | 41 | 5 | 0.461 (↑0.008) | 11 (-) |
62 | 285 (+2) | 347 (-) | 54 (-) | 71 (+1) |
0.234 (-) | 3.810 (↑0.05) |
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