1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 8 | 0 | 1 |
中日 | 6 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 7 | 14 | 0 | 1 |
勝利投手:柳 裕也(9勝2敗0S) 敗戦投手:高梨 裕稔(4勝5敗0S) 本塁打 |
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◆中日は1点を追う1回裏、堂上の3ランなど打者一巡の猛攻で6点を奪い、逆転に成功する。その後3回には、平田の適時打で追加点を挙げた。投げては、先発・柳が8回1失点の快投で今季9勝目。敗れたヤクルトは、先発・高梨が試合をつくれず、打線もつながりを欠いた。
◆中日のドラフト4位石橋康太捕手(18)が1軍昇格を果たした。代わりに開幕スタメンマスクを被り今季56試合に出場した加藤がファーム落ちした。昨秋のドラフトではドラフト1位根尾、5位垣越と3人が高卒入団したが、同期で1軍登録一番乗りを果たした。 交流戦明けの練習にも参加、合流間近と言われてきた石橋は、試合前練習にもはつらつと参加。「うれしい。中日の戦力としてもっとやっていかないといけない強い気持ちと、緊張感がある。出場する期間があれば、自分のできることをやりたい。積極的な打撃と、守備では盗塁を刺したい」と抱負を語った。 試合出場を果たせば、ドラフト制度施行後、初となる高卒ルーキー捕手の出場になる。「高卒だから大卒だからの先入観よりも、実際の彼の動きを見て(昇格を決めた)。1軍の雰囲気の中でどういうプレーをするのか楽しみ。ブルペンで(まだ受けていない1軍投手の球を)受けさせることもさせたい」と、与田監督も新人捕手に期待を寄せていた。
◆ヤクルトは、山田哲人内野手の2試合連続となる22号ソロで先制した。 初回、先頭でカウント1-1からの3球目、中日先発柳の114キロの高めのカーブを右翼席へ運び先頭打者弾。「1番打者として、一番いい仕事ができました」と話した。 山田哲は、今季3度目の先頭打者本塁打となった。
◆ヤクルトは初回、山田哲の22号ソロで先制。中日はその裏、堂上の7号3ランなどで6点。3回にも平田が適時打を放った。 ヤクルトは5回1死三塁の好機も得点につなげられず。中日先発の柳は、6回まで6安打1失点と好投を続けた。 中日がリードを守り、快勝で連敗を4で止めた。柳はハーラートップタイの9勝目。ヤクルトの連勝は4で止まり、高梨は5敗目。
◆ヤクルト先発高梨裕稔投手が大誤算で連勝が4で止まった。1点リードの1回に、5連打を含む被安打7でいきなり6失点。セットポジションでの投球が安定せず、3回7失点で5敗目を喫した。 今季中日戦では5試合に先発し4敗目と相性が悪い。「昨日までの(チームの)いい流れを壊してしまって、申し訳ない。(相性は)言い訳にすることはできない」と猛省した。
◆中日堂上直倫内野手が高梨キラーぶりを見せつけた。初回逆転直後の1死一、三塁。ヤクルト高梨裕稔投手の直球をバックスクリーン左へ運ぶ3ランを放った。 「チャンスだったので、初球から積極的にいこうと思っていた。真っすぐは常に一発で捉えられるようにしている」。今季高梨からは4本目で、キャリアハイとなるシーズン7本目のアーチを手放しで喜んだ。
◆中日柳裕也投手(25)がチームの4連敗だけでなく、「お前騒動」にも終止符を打った。ハーラートップタイの9勝目。お立ち台でヒーローが呼びかけた一言は、本拠地を埋めたファンから喝采と笑いで受け入れられた。 「最近、いろいろありましたが、今日の勝利をきっかけに、チームとファンが1つになってがんばりましょう」。 7月から球団を巻き込んだ「お前騒動」。与田監督の公式応援団応援歌「サウスポー」への歌詞変更依頼が発端だった。「お前」を選手名に変える依頼が、インターネットだけでなく、ワイドショーにまで飛び火した。そんな騒動後に連敗が続く重苦しいムードを、柳が堂々の投球で振り払った。 初回こそ、山田哲に先頭打者本塁打を被弾した。不安定な立ち上がりだったが、打線の大量援護を受けてリズムに乗った。8回8安打1失点。今季6度目となるチームの連敗ストッパー役も果たした。 「ブルペンから調子が悪かった。全部ダメだった。チームが連敗中で、迷惑はかけられない。こういう日に8回1失点で抑えられたのはいい経験になった」。柳は自らの成長を感じ取っていた。広島大瀬良、DeNA今永、竜の先輩左腕大野雄、ソフトバンク千賀の球界を代表する投手たちに続き、今季100投球回を3年目で初めて突き破った。 「(お前問題については)僕の口からは言えませんが...。いろいろ良かったです」。竜に7月の1勝目を運んだ右腕は、苦笑いで会見を締めた。【伊東大介】
◆ヤクルトの高梨は3回7失点と崩れ、5敗目を喫した。チームの連勝が4で止まり「ここまでいい流れできていたのに、それを壊して申し訳ない」とうなだれた。一回に打者一巡の猛攻で7安打を許し、6失点。堂上には今季4本目となる3点本塁打も浴びた。中日戦は5試合で計23回を投げ、27失点と非常に相性が悪い。 高梨はセットポジションからの投球を課題に挙げ「結果的に打たれているが、それ(相性)を言い訳にすることはできない」と悔しがった。
◆ヤクルトの山田哲が今季3本目、自身15本目となる初回先頭打者本塁打を放った。柳のカーブを逆方向に右翼席に運び「逆らわずに打てた」と手応えを振り返った。 2試合連続の本塁打はチームトップの22号だった。それでも流れを呼び込めず、チームは完敗。「一つでも借金を返して前半戦を終わりたい」と、球宴前最後のカードとなる本拠地でのDeNA3連戦へ気持ちを入れ直した。
◆中日の堂上は味方が逆転した後の一回1死一、三塁から中越えに7号3ランを放ち、完全に流れを呼び込んだ。高梨からは実に今季4度目の本塁打。「今年一番良いバッティングができたし、相性で打てた。チャンスだったので絶対に走者をかえすつもりでいた」と納得の一打だった。 7本塁打はシーズン自己最多。堂上は「ホームランバッターではないので次は安打で走者をかえしたい」と意気込んだ。
◆中日のドラフト4位新人、石橋が八回に代打で1軍に初出場し、結果は死球だった。集中して打席に立てたそうで「初球からいこうと思ったが、自分の中では良かったと思う」とほっとした様子だった。 東京・関東第一高から入団した強打の捕手。今季、中日の高卒ルーキーでは最も早くデビューした。記念のボールについては「保管はしたい」と話した。
◆山田哲が一回に22号の先頭弾を放ったが、空砲に終わった。右翼席に2試合連続の一発を運び、「状態はそこまで良くは感じていないけど、昨日から(打球に)角度が付いているのでスイングの軌道はいいのかな」と手応えを口にした。8日にバレンティンと西浦の1軍昇格が決定。リードオフマンは「一つでも借金を返して前半戦を終えられたら」と前を向いた。
◆先発の高梨が一回にいきなり6失点。3回10安打7失点と炎上し、小川監督は「一回がすべてじゃないか。調子が悪い中でも粘らないといけない。そこら辺が高梨の課題になる」と苦言を呈した。チームの連勝は4でストップ。5敗目(4勝)を喫した28歳右腕は「良い流れを壊して申し訳ない。帰って修正したい」と猛省した。
◆"お前騒動"が沸き起こっている中日が連敗を4で止めた。柳裕也投手(25)が8安打を許しながら、8回1失点でリーグ最多タイの9勝目を挙げた。 今季の投球回も100(102回1/3)を超え、安定感を維持。「けがなくマウンドに立てている証拠。ここまでしっかり投げられている」と胸を張った。 一回先頭の山田哲に右翼席へソロを浴びた。この一打をきっかけに「気が引き締まった」。その後は低めにボールを集めて点を与えない。一回に自ら適時二塁打を放つなど投打に貢献。今季6勝目はチームの連敗を5で、8勝目は3連敗、この日は4連敗で止めた。 中日のチャンス時に奏でられる公式応援団の応援歌「サウスポー」の歌詞には「"お前"が打たなきゃ誰が打つ」というフレーズがあり、"お前"から選手名への変更を希望する与田監督の要望を受け、球団関係者が応援団に要請。これが反響を呼んでいた。 "雑音"はあったものの、チームは7月に初勝利。柳の活躍に与田監督は「柳が投げると打線の援護もなぜかあるが、精神的に強くなっている。成長してくれている」と目を細めた。
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
45 | 31 | 1 | 0.592 (↓0.008) | - (-) |
66 | 380 (+4) | 306 (+6) | 105 (+2) | 47 (-) |
0.263 (↑0.001) | 3.650 (↓0.03) |
2 (-) |
阪神 |
39 | 38 | 4 | 0.506 (↑0.006) | 6.5 (↑1) |
62 | 309 (+1) | 329 (-) | 54 (-) | 57 (-) |
0.248 (↓0.001) | 3.420 (↑0.04) |
3 (1↑) |
DeNA |
38 | 39 | 2 | 0.494 (↑0.007) | 7.5 (↑1) |
64 | 320 (+6) | 314 (+4) | 97 (+1) | 25 (-) |
0.246 (↑0.001) | 3.640 (↓0.01) |
4 (1↓) |
広島 |
38 | 40 | 3 | 0.487 (↓0.007) | 8 (-) |
62 | 311 (-) | 330 (+1) | 72 (-) | 51 (+1) |
0.244 (↓0.001) | 3.430 (↑0.03) |
5 (-) |
中日 |
34 | 43 | 0 | 0.442 (↑0.008) | 11.5 (↑1) |
66 | 295 (+7) | 304 (+1) | 46 (+1) | 40 (-) |
0.259 (↑0.001) | 3.850 (↑0.04) |
6 (-) |
ヤクルト |
32 | 47 | 2 | 0.405 (↓0.005) | 14.5 (-) |
62 | 352 (+1) | 411 (+7) | 91 (+1) | 29 (+1) |
0.237 (-) | 4.610 (↓0.04) |
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