ロッテ(★3対6☆)DeNA =交流戦1回戦(2019.06.11)・ZOZOマリンスタジアム=
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DeNA
01104000061012
ロッテ
0003000003601
勝利投手:濵口 遥大(3勝3敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(1勝1敗11S))
敗戦投手:涌井 秀章(3勝4敗0S)

本塁打
【DeNA】ソト(16号・2回表ソロ),神里 和毅(5号・3回表ソロ)
【ロッテ】三木 亮(1号・4回裏3ラン)

  DAZN
◆DeNAは2回表、ソトのソロで先制する。逆転を許した直後の5回には、ロペス、乙坂の連続適時打などで4点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、先発・濱口が6回3失点の好投で今季3勝目。敗れたロッテは、先発・涌井が誤算で、打線も5回以降は3安打と振るわなかった。

◆DeNAネフタリ・ソト内野手が9試合ぶりの16号ソロを放った。 3試合ぶりに「7番DH」でスタメン復帰。2回2死、ロッテ涌井の142キロ初球をしばき上げた。逆方向に伸びた打球は右翼のホームランラグーンへと吸い込まれた。直近2試合は不調で先発を外れていたが、先制の1発で復調をアピール。「完璧に捉えることができました。練習で取り組んできたことを結果として出せた」と喜んだ。

◆DeNAが2回、ソトの16号ソロで先制。3回にも神里の5号ソロで加点。ロッテは2回に2死満塁の好機をつくるも無得点。 ロッテは4回、三木が1号3ラン。DeNAは5回、ロペス、乙坂の適時打などで4点を奪い、3点リードで終盤戦に入った。 DeNAが継投で逃げ切った。浜口が3勝目。ロッテは好機をつくるも本塁が遠かった。涌井が自身3連敗で4敗目。

◆ロッテは交流戦3カード連続でカード頭を落とした。先発涌井が5回途中6失点と試合を作れず。 打線は4回に三木の1号3ランで一時逆転するも、再び逆転を許した後の5回無死満塁から井上、レアードの中軸が連続三振するなど好機を生かせなかった。井口監督は「(涌井は)逆転した後に大量点を取られて流れが悪くなった。(打線は)反撃しなきゃいけないところで三振、三振で流れが切れてしまった」と指摘した。

◆甘いマスクに浮かんだのは、ちょっぴり悔しそうな苦笑いだった。DeNA神里和毅外野手(25)は狙った。「一応分かってはいました」と二塁打、ソロ、右前打でサイクル安打に王手をかけた6回2死。ロッテ東條の外角に沈むチェンジアップをはじき返した。 打球は左中間を真っ二つ。バウンドしながら、外野フェンスに到達した。「最初は(二塁で)止まろうと思ったんですけど(打球処理に)もたついた感じだったので。行けるかなと」と二塁を蹴って、三塁に向かった。中堅から遊撃と中継されて、白球が戻ってきた。三塁に滑り込む2メートル手前で三塁手のミットに収まり、ジ・エンド。タッチアウトで快挙は幻に消えた。 それでも好調の印は消えることはない。4安打1打点の活躍で打率は3割2分9厘に上昇。6月は4割7分4厘と勢いは続く。「何よりもタイミングが取れている。パの投手は球が速いので、それに負けないように」と手応えがある。加えて9日の西武戦で、秋山との会話の中から打撃のヒントを得た。「右手の使い方ですね。試合の中で試して、良い感じだった。今日も打撃練習で逆方向に飛ばせた」と3回の左翼へのソロにつなげていた。 大暴れのリードオフマンにラミレス監督は「1度出場機会を失って、それを取り返して自信を持っている。1度ポジションをつかんだら活躍し続けてほしい」と絶対的な存在への進化を願った。サイクルは逃しても、打線に欠かせないチームの顔に成長中だ。【島根純】

◆DeNA浜口遥大投手が"怪投"で敵地での強さを発揮した。6回4安打3失点で3勝目。5回には2者連続四球などで無死満塁とするも、無失点に切り抜けた。 5四死球と荒れながらも、敵地での登板は防御率1点台を継続。昨季から本拠地では10戦未勝利で、前戦では中継ぎ調整を行ったが、先発白星をもぎ取った。「暴れることはありましたが、粘ることができた」と手応えを口にし、ラミレス監督は「よくやってくれた」と評価した。

◆DeNAが横浜高校対決に勝利した。ロッテ涌井と同級生の石川が2番、4番筒香、6番乙坂とスタメン3人が同校出身者。 1点を追う5回に石川が同点適時二塁打を放つなど、3選手が涌井から安打を放った。石川は「タイムリーになり、良かった」と振り返った。ラミレス監督は「前回(18年に中日松坂と対戦)は、横浜高校打線が機能しなかったので、機能してうれしかった」と喜んだ。

◆ロッテの涌井秀章投手(32)が11日、DeNA1回戦(ZOZOマリン)に先発。五回途中9安打6失点でノックアウトされた。  二回に、ソトに右翼ホームランラグーンに飛び込む16号ソロで先制を許すと、三回にも神里に左翼席へ5号ソロを浴び、追加点を許した。  それでも、味方が四回に三木の1号3ランで逆転した。しかし、直後の五回1死一、二塁から石川に一塁線を破る適時二塁打で同点とされると、続く宮崎に勝ち越しの右犠飛、ロペス、乙坂に連続適時打を浴び、今季ワーストの6点目を失ったところで交代を告げられた。  交流戦の通算勝利数は、昨年引退した巨人・杉内ファーム投手コーチの26勝に次いで、試合前の時点でソフトバンク・和田と並ぶ歴代2位の24勝を誇る涌井だったが、5回4失点で黒星を喫した前回4日の阪神戦に続いて、今季は厳しいマウンドとなっている。

◆ロッテの三木亮内野手(28)が11日、DeNA1回戦(ZOZOマリン)に「8番・遊撃」で出場。2点を追う四回、中越え今季1号3ランを放った。  「高めに浮いたボールを必死に捉えにいきました。勝てるように、最後まで頑張ります」  0-2の四回2死から一、二塁とつながったチャンスで、三木がDeNA先発・浜口の2球目の高めに浮いた変化球をバックスクリーン左へと運んだ。  昨季は本塁打なし、2017年8月17日以来となるプロ通算第4号は、貴重な逆転3ランとなった。

◆DeNAの石川、筒香、乙坂が今季初めて3人そろってスタメンでロッテ戦に出場した。  3選手は横浜高出身で、相手先発も同校OBの涌井とあって、"横浜高対決"が実現した。  四回を終えて各選手は2打席ずつ立ち、安打は筒香が放った右中間二塁打だけ。涌井の制球力の前に、ここまで3選手で計6打数1安打に抑えられていた。  しかし2-3と逆転された直後の五回1死一、二塁で涌井と同級生だった石川が右翼線へ二塁打を放ち同点とし、「初回、ランナーを2塁に置いた場面は凡打してしまい、また巡ってきたチャンスだったのでタイムリーになり良かったです」と笑みを浮かべた。  続く宮崎の右犠飛で勝ち越しに成功すると、筒香は四球で2死一、二塁と好機を広げ、ロペスの左前適時打を呼び込んだ。さらに一、二塁から涌井の7学年後輩にあたる乙坂が中前適時打を放ち、涌井をマウンドから降板させた。

◆ロッテは11日、DeNA1回戦(ZOZOマリン)に3-6で逆転負け。連敗で借金は4となった。  2点を追う四回に、三木の1号3ランで逆転したが、先発の涌井が直後の五回に4失点するなど、五回途中9安打今季ワーストの6失点で4敗目を喫した。  「逆転してもらったあとにこういう形で大量失点して、また流れを向こうにやって、チームに申し訳ない」とエースは下を向いた。  打線もその裏、DeNA先発・浜口が突如制球を乱し、無死満塁の絶好の好機を得たが、4番・井上、5番・レアードが連続三振。続く中村奨も遊ゴロに倒れて無得点に終わった。右足裏の痛みで4試合ぶりにスタメン復帰した井上が4打数4三振に倒れるなど、三木の本塁打以外は、DeNA投手陣に封じ込められた。  「(涌井は)見ての通り。きょうはだいぶ高めに球もいっていて、逆転した後に大量失点もあって、チームの流れは悪かった。(打線も五回無死満塁で無得点に)反撃しなくちゃいけないところで、あそこで切れてしまった」と井口監督。試合前には「カード頭は勝てていないので、何とかきょうはしっかり取っていきたい」と話していたが、これで5月24日のソフトバンク戦から6カード連続で初戦を落とす結果となった。

◆試合前、ロッテ・大村打撃コーチのもとにDeNAの筒香、乙坂、桑原ら若手が次々にあいさつに訪れた。大村コーチは2013年にDeNAの2軍打撃コーチを務め、14年は2軍監督と打撃コーチを兼任。12年に入団し、熱心な指導を受けた乙坂は「『元気か? 頑張れよ』と声をかけていただきました」と懐かしそうだった。

◆連敗で借金4となった。五回途中9安打、今季ワーストの6失点で4敗目を喫した涌井は「逆転してもらった後に大量失点し、また流れを向こうにやってチームに申し訳ない」と肩を落とした。打線も3点を追う五回無死満塁の好機に無得点に終わり、井口監督は「反撃しなきゃいけないところ。あそこで切れてしまった」と険しい表情だった。

◆リードオフマンの神里が今季2度目の1試合4安打をマーク。打率を・329に上げた。1打席目から左中間二塁打、左越え5号ソロ、右前打を放ち、サイクル安打がかかった六回の4打席目は左中間を破ったが、三塁で憤死(記録は二塁打)。「(二塁で)止まろうと思ったけど、(外野手が)もたついているように感じたので狙ってしまった」と苦笑した。

◆DeNAは11日、ロッテ1回戦(ZOZOマリン)に6-3で勝ち、3連勝を飾った。横浜高OBの筒香嘉智外野手(27)、石川雄洋内野手(32)、乙坂智外野手(25)が今季初めて先発メンバーにそろい踏みし、3選手の活躍で相手先発の同校OB、涌井秀章投手(32)をKOした。チームは交流戦4勝3敗。3試合連続の逆転勝ちと、いよいよ勢いに乗り始めた。  横浜高出身トリオが、元横浜高エースを粉砕した。石川、筒香、乙坂が今季初めてそろってスタメンに名を連ね、相手先発・涌井にプレッシャーをかけた。  「甲子園で活躍するのを見ていた先輩ですから。でも、試合に入ればそんな感情は関係ありませんでした。試合に勝てたことが大きかった」  2010年卒業の筒香がチームの勝利に胸を張った。05年卒業の先輩との勝負。1打席目は外角直球に見逃し三振を喫したが、四回にはその直球を捉えて右中間を破る二塁打を放った。  さらに、横高トリオが輝いたのは逆転された直後の五回だ。1死一、二塁から涌井と同学年の石川が右翼線に同点二塁打を運び「打っちゃいましたね」とニヤリ。球場入りしてから、この日の先発出場を知ったベテランは「楽しみにしていました。久しぶりに対戦できてよかった。球は速いので振り負けない準備をしていました」と笑みを浮かべた。  さらに筒香が四球で好機を広げ、5-3の2死一、二塁から12年卒業の乙坂が中前適時打。「涌井さんは小さい頃に見ていました。必死に食らいついていきました。マジでうれしかったです」。これで、この回一挙4得点。大先輩をマウンドから降ろした。  采配を的中させたラミレス監督だが、実は苦い記憶があった。昨年8月16日の中日戦(ナゴヤドーム)。やはり横浜高OBの相手先発・松坂に対して筒香、荒波、石川、倉本の4人の同OBを先発に並べる奇襲を仕掛けた。モチベーションが高まるのを期待しての戦略だったが、松坂に6回3失点と好投されてチームも敗れた。  「前回は横浜高出身選手は機能しなかったけど、きょうは機能してうれしかった」と指揮官は会心の表情だ。逆転勝ちは両リーグ最少タイの今季7度目ながら、ここ3試合全てで記録と明らかに上昇気配。交流戦の勝率も5割を超え、ここから一気に上位をうかがう。 (湯浅大)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
511 0.833
(-)
-
(-)
1131
(+2)
20
(+2)
13
(+1)
8
(+1)
0.264
(↓0.022)
2.630
(↑0.26)
2
(1↑)
日本ハム
520 0.714
(↑0.047)
0.5
(↓0.5)
1131
(+5)
27
(+4)
5
(-)
4
(-)
0.285
(↓0.008)
3.250
(↑0.04)
3
(1↓)
巨人
430 0.571
(↓0.096)
1.5
(↓0.5)
1127
(-)
23
(+4)
11
(-)
5
(-)
0.262
(↓0.02)
3.250
(↓0.02)
4
(2↑)
西武
430 0.571
(↑0.071)
1.5
(↑0.5)
1132
(+4)
30
(-)
7
(-)
9
(-)
0.282
(↑0.007)
4.220
(↑0.69)
5
(2↑)
DeNA
430 0.571
(↑0.071)
1.5
(↑0.5)
1126
(+6)
25
(+3)
6
(+2)
2
(-)
0.278
(↑0.001
3.540
(↑0.09)
6
(2↑)
楽天
430 0.571
(↑0.071)
1.5
(↑0.5)
1120
(+3)
24
(+1)
2
(-)
1
(-)
0.235
(↑0.004)
3.190
(↑0.38)
7
(2↓)
阪神
331 0.500
(-)
2
(-)
1132
(+2)
29
(+2)
4
(-)
9
(+1)
0.250
(↓0.022)
3.270
(↑0.4)
8
(4↓)
ORIX
330 0.500
(↓0.1)
2
(↓0.5)
1219
(+1)
20
(+2)
3
(-)
3
(-)
0.247
(↓0.024)
3.400
(↑0.28)
9
(-)
ヤクルト
240 0.333
(↓0.067)
3
(↓0.5)
1226
(+1)
22
(+3)
6
(+1)
3
(-)
0.216
(↓0.005)
3.420
(↑0.01)
10
(2↑)
中日
250 0.286
(↑0.119)
3.5
(↑0.5)
1128
(+2)
28
(+1)
4
(-)
2
(-)
0.234
(↓0.011)
3.900
(↑0.51)
11
(1↓)
広島
250 0.286
(↓0.047)
3.5
(↓0.5)
1127
(+4)
32
(+5)
6
(+1)
3
(+1)
0.213
(↑0.004)
3.860
(↓0.26)
12
(1↓)
ロッテ
250 0.286
(↓0.047)
3.5
(↓0.5)
1126
(+3)
45
(+6)
4
(+1)
5
(-)
0.231
(↓0.008)
6.240
(↑0.04)