広島(☆2対1★)阪神 =リーグ戦10回戦(2019.05.31)・マツダスタジアム=
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阪神
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広島
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勝利投手:レグナルト(4勝0敗0S)
敗戦投手:能見 篤史(0勝1敗0S)
  DAZN
◆広島がサヨナラ勝ち。広島は5回裏、菊池涼の適時打で先制に成功する。その後、同点とされ迎えた延長11回、野間が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、5番手・レグナルトが今季4勝目。敗れた阪神は9回2死から梅野の適時打で追いつくも、あと一歩及ばなかった。

◆阪神福留孝介外野手(42)が3回の守備からベンチに退いた。 5番左翼で先発出場し、2回の第1打席は三邪飛に倒れた。3回の攻守交代で福留は守備に就かず、中谷が代わって左翼に入った。2回まで守備機会は無かった。 交代後はトレーナーに付き添われ、タクシーで球場を後にした。足を引きずる様子やどこかにアイシングなどをしている様子も見られなかった。詳細は不明だが、チームを引っ張るセ・リーグ最年長選手に何らかのアクシデントが生じたとみられる。

◆ロペス超えだ。広島西川龍馬内野手(24)が6回1死から右翼線に落ちる安打を放ち、連続試合安打を23試合に伸ばした。 広島では97年ロペス、14年菊池涼(7月26~8月21日)を抜き、84年小早川の球団3位に並んだ。

◆広島菊池涼介内野手(29)が5回2死二塁から中前適時打を放ち、先制点を奪った。 四球を選んだ投手床田を二塁に置き、菊池涼は阪神西の真っすぐをセンター返し。二塁から床田が本塁を駆け抜けた。「1点欲しかったので、頑張りました」。菊池涼の2戦連続打点で均衡を破った。

◆阪神福留孝介外野手(42)が右ふくらはぎの張りを訴え、3回の守備からベンチに退いた。そのまま広島市内の病院で検査を受け、6月1日の出場は同日に出る診断を見て判断する。 福留は「5番左翼」で先発し、2回の第1打席は三邪飛。守備機会はなかった。代わって中谷将大外野手(26)が左翼に就いた。 交代後はトレーナーに付き添われ、タクシーで球場を後にしていた。足を引きずる様子やどこかにアイシングなどをしている様子も見られなかった。チームを引っ張るセ・リーグ最年長の状態が心配される。

◆阪神梅野隆太郎捕手(27)が起死回生の同点打を放った。 1点を追う9回、広島の守護神中崎から上本と代打高山の安打で2死一、三塁の好機をつくり、チームトップの得点圏打率を誇る6番梅野が中崎の2球目、内角へのツーシームを振り抜いた。打球は三遊間を破り、土壇場で試合を振り出しに戻した。梅野は「好投の西さんを敗戦投手にする訳にはいかないという気持ちで、打ちにいきました。追いついたからには、勝てるように頑張ります」と話した。 広島床田と投げ合った先発西は、7回1失点の好投。女房役の一振りが西の黒星も消した。

◆あぁ無援...。阪神西勇輝投手が7回6安打1失点と好投も援護に恵まれなかった。 序盤からゼロを並べて唯一の失点は5回の1点だけ。2死二塁から菊池涼にセンター前に運ばれたが、続くバティスタを空振り三振。傷口を広げることはなかった。打線のアシストさえあればという好内容だった。 反省を生かした。前回登板した5月24日DeNA戦は5回2失点で111球を要した。「試合前に梅野と話し合った通りに投げることができた。前の試合と違っていい意味で力感なく、我を出さないように投げることが出来た」。ベンチでも女房役の梅野と入念に打ち合わせ。失点にも表情を崩すことはなく淡々とボールを投げ込んだ。 安定感は抜群だ。今季はこれでリーグトップタイの10試合目の先発登板。うち8試合がクオリティースタート(QS=先発6回以上、自責点3以下)だ。投球回は広島大瀬良、DeNA今永に次ぐリーグ3位の71イニングと、さすがの「イニングイーター」ぶりで先発投手陣を引っ張る。援護さえあれば3勝(4敗)に止まっている勝ち星も自然と増えるはずだ。 7回を投げて109球で継投を決断した矢野監督は「球数以上にまだいけそうな感じはあったけど、こういう展開なんで。状態的には西らしいピッチングだった」と仕事ぶりを褒めた。降板後もベンチ最前列で声を枯らした西は「今日は梅野がよく打ってくれた。マルテといい呼吸で(打者を)アウトにすることもできた」と下を向くことはなかった。【桝井聡】

◆序盤は両先発の投げ合いの滑り出し。3回まで広島床田は完全投球。阪神西は2安打無失点。広島は1回1死一、三塁を生かせず。 広島は5回に菊池涼の中前適時打で先制した。阪神は広島の先発床田に対して6回まで4安打で二塁を踏んだのは1度だけ。 阪神は9回、広島の守護神中崎を攻め、2死一、三塁から6番梅野が左前適時打。1-1の同点に追いつき、延長に突入した。 阪神は9回、梅野が同点打。延長11回、広島は野間の右越え安打でサヨナラ勝ち。4連勝で月間勝ち星を20に伸ばした。 阪神能見が1敗目。

◆阪神上本博紀内野手が1点を追う9回に同点の口火を切る左安打を放った。 先頭で打席に立ち、4球目146キロ直球を捉えると打球は三遊間を抜け、チャンスメークに成功した。だが延長での敗戦、試合後は「負けたので...」と声をしぼり出すしかなかった。「切り替えるというよりも、いつも通り頑張ります」。次戦にもつながる勝利への執念を見せた。

◆阪神鳥谷敬内野手が11打席ぶりの安打を記録した。同点の10回、1死から代打で登場。カウント2-0から4番手一岡の甘く入った直球を引っ張り、右翼線への二塁打とした。 代打での出場が続く中、5日DeNA戦(甲子園)で放った二塁打以来の安打。「次も打てるように頑張るしかない」と前を向いた。

◆広島が今季5度目のサヨナラ勝ちを挙げた。1-1同点の延長11回、2死一、二塁、野間峻祥外野手(26)が、阪神能見から右越えの決勝打を放った。これで広島は5月20勝4敗1分け。月間20勝と貯金16のダブル球団新記録をマーク。快進撃の5月を、セ・リーグ全球団からサヨナラ勝利を挙げる快挙で締めくり、交流戦へ首位で突入する。 流れを作ったのは先発左腕の床田寛樹投手だ。復調を印象づける7回無失点。序盤から阪神西との投手戦にも1歩も引かなかった。「初回から高さだけを気をつけて、力を入れて飛ばしていきました」。3回まで完全投球で滑り出すと、唯一走者を得点圏に進めた5回2死一、二塁も、西を空振り三振に切った。4試合ぶりに6回以上を投げ抜く、好投で存在感を示した。 先発登板は10試合目だった。1年目の一昨年に手術し、昨年は1軍登板なし。開幕から2カ月、ローテーションとして回るのは初体験。疲労は自然とたまる。ここ数試合は球が高めに浮き、痛打を浴びることも増えた。5月3日まで登板5試合続けてクオリティースタート(投球回6以上、自責3以下)を達成しながら、前回まで3試合続けて達成できずに降板していた。 新境地は鈍感力で乗りきろうとしている。疲れを感じ始める時期にも「僕はあまり分からない」とけろり。同じく初めてローテーション投手として回る後輩アドゥワも「えっ自分では分からないって言っているんですか。うそでしょ」と思わず苦笑いを浮かべる。 鈍感ではあるが、危機感はある。後輩のアドゥワが好投を続け、前日30日は20歳山口がプロ初勝利。「ここ何試合か長いイニングを投げられてなかったし、イニングの途中降板もあったので、今日は先発の役割を果たせて良かったです」。左腕は久しぶりに感じる充実感をかみしめた。若い先発たちが刺激し合いながらチームをさらに上昇させようとしている。【前原淳】

◆広島が今季5度目のサヨナラ勝ちを挙げた。1-1の同点で迎えた延長11回2死一、二塁。野間峻祥外野手(26)が、阪神能見から右越えの決勝打を放った。 これで広島は5月20勝4敗1分け。月間20勝と貯金16のダブル球団新記録をマーク。快進撃の5月を、セ・リーグ全球団からサヨナラ勝利を挙げる快挙で締めくり、交流戦へ首位で突入する。野間のヒーローインタビューは以下の通り。   -今の気持ちは 野間 最高です! -チームメートにもみくちゃにされたときの気持ちは 野間 最高です! -どんな思いであの打席に 野間 なかなか得点圏で打ててなかったので、なんとかしたいなという気持ちで打席に入りました。 -延長11回2死から上本選手がヒットで出塁。ベンチの雰囲気も変わったのでは 野間 僕のヒットも、上本選手のおかげだと思います。 -水掛けがありましたが、大丈夫ですか 野間 そうですね、はい、大丈夫です。 -2ストライクと追い込まれてからの打席。いかがでしたか 野間 追い込まれてたので、なんとか、後ろにつなぐ気持ちでいきました。 -打球がライトの頭上を越えて、あの瞬間は 野間 打った瞬間、抜けると思ったので、よかったと思います。 -これで月間20勝。球団記録をさらに更新。チームの雰囲気は 野間 ほんとにいい雰囲気で、できていると思うので、ファンの皆さんの応援のおかげだと思います。ありがとうございます。 -あらためて6月以降、皆さんにひと言 野間 勢い止めることなく、全員野球で頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

◆広島が延長11回に野間が決勝打を放ち、今季5度目のサヨナラ勝利で4連勝。5月は20勝4敗1分けで、月間20勝と貯金16のダブル球団新記録を達成した。緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。 -最後は野間選手が決めた 緒方監督 こうやって接戦をものにできたことは非常に大きい。投手も野手も最後の最後まで頑張ってくれて、2アウトからサヨナラ。勝ちをもぎ取った。上本も磯村も、最後に打った野間も執念というか食らい付いていった中でよくバットに当ててくれた。いい打ち方をしたね、最後は。 -先発床田も好投 緒方監督 良かったよ。ここ2、3試合状態が悪かったのでちょっと考えるところはあったけど、今日の投球を見たところ、問題はなかった。 -一方で抑え中崎がピリッとしない 緒方監督 状態がちょっと悪いのが続いているからね。彼の力なくしてシーズンを戦うことはできない。状態を見極めるところも見極めなくちゃいけないと思う。ただ彼もずっと連投で来ているし、チームとしてそのへんの疲労を取ってあげる処置をすることもある。すぐに(抑えを)代えるとかはない。ただ、流動的にはやっていく時期。これから交流戦も入って6連戦が続くのでね。そこらへんはこちらが考えて、本人とも話をして。すぐにどうのこうのとは今は考えていない。 -5月の月間勝利が20勝となった 緒方監督 1戦1戦の積み重ねだから。今日もファンの人が久々地元に帰ってきて、最後もほとんど帰っていないでしょ。みんなが最後の最後まで応援をくれて、それが本当に力になった。ファンの方の声援に感謝。今日の1勝があったと思います。また明日。

◆執念は実らなかった。延長戦に持ち込んだが、11回に力尽きた。2死一、二塁。能見篤史投手が投じた外角に逃げるスライダーを野間にすくわれる。前進守備の右翼糸井の頭上を越えていく...。白球は外野を転々。健闘むなしくサヨナラ負け。試合直後の矢野監督は吹っ切れた表情だった。 「いい試合をしたよね。最後はこういう結果になったけど。やるべきことをみんな、しっかり出してくれたし、まあ、これをどう生かすかということになる」 今季6度目の延長戦で初めて敗れ、能見も「甘かったね。ゾーンが高くなってしまった」と悔やんだ。だが、劣勢濃厚の展開をはね返し、首位広島に食い下がった。1点を追う9回2死一塁。代打高山が3度ファウルで粘った末に右前打で出塁。一、三塁に好機を拡大すると、梅野が中崎のツーシームを左前へ。起死回生の同点適時打を放った。 梅野 好投の西さんを敗戦投手にするわけにはいかないという気持ちで打ちにいきました。 序盤からハンディキャップを背負っていた。2回裏守備を終えた福留のもとへ矢野監督らが心配そうに歩み寄るシーンがあった。福留は3回裏守備から途中交代し、試合中にマツダスタジアムを離れた。トレーナーに付き添われ、足を引きずる様子やアイシングなどをしている様子もなかった。右ふくらはぎの張りを訴えて、広島市内の病院で診察を受けた。矢野監督が「ちょっと、そのまま出られるような感じではなかったので、代えた」と説明すれば、清水ヘッドコーチも「詳しいことは、また明日。確認してからでないと話せない」と言いよどんだ。首脳陣も診断を受け、6月1日のプレー可否を検討することになりそうだ。 この日、マツダスタジアムの外野芝は砂がまかれ、普段の足場ではなかったという。ゴロで砂しぶきが上がるなどクッション性の違和感が負傷につながったのか。守備中のアクシデントとみられる。福留は今季、打率2割5分、4本塁打で勝負強さが光る。球界最年長のベテランが離脱すればダメージは大きい。3連勝で止まり、広島戦5連敗となった敗戦以上に不安材料が噴出した。【酒井俊作】

◆セ5球団さようなら。広島野間峻祥外野手(26)が、延長11回に阪神能見から右越えのサヨナラ打を放った。5月を20勝4敗1分けで終え、月間20勝と同貯金16のダブル球団新記録をマーク。快進撃の5月をセ・リーグ全5球団からサヨナラ勝利となる快挙で締めくり、単独首位で交流戦への突入も確定させた。指2本分短く握ったバットを目いっぱい伸ばし、野間は粘り腰で変化球に食らい付いた。延長11回。2死から安打、四球で得た一、二塁。阪神能見の5球目を仕留めた。「浮いてくる球を(狙っていた)。真っすぐはファウルくらいの気持ちで何とか食らい付いていった結果、良かったと思います」。捉えた打球は前進守備の右翼糸井のはるか頭上を越え、そして大歓声に包まれた。 好調なチームの中で野間はもがいている。2番から6番まで好調な打者が並ぶ打順で、1番を任されている。確固たる打撃が確立できず、1打席の中でもバットを持つ長さを変えるなど試行錯誤。ときには右手と左手を空けて握ることもあるという。打率2割後半をキープしながらも「序盤もいい形で出塁していれば、違う展開に変わったかもしれない」と反省を忘れない。悩みながらも1番の役割をまっとうしている。 投打ががっちりかみ合って5月の快進撃がある。この日は先発床田を援護できなかった打線が、延長11回の2死走者なしから決めた。緒方監督は「接戦を最後ものにできたことは非常に大きい。投手も野手も最後の最後まで頑張ってくれて、勝ちをもぎ取った」と全選手をたたえた。殊勲の野間も「1戦1戦という気持ちで、1試合も(気を)抜くことなく全力で戦えている結果だと思います」と快進撃に胸を張る。 広島は5月の月間勝利数を20勝に伸ばすとともに、勝ち越し数も球団新記録を更新した。今季5度目のサヨナラ勝利は、DeNA、中日、巨人、ヤクルトに続く5球団目。交流戦を前にセ5球団からサヨナラ勝利を収めた。2位阪神に今季最大4ゲーム差をつけた。激勝で5月を締めたが、鯉の進撃は月が替わっても止まらない。【前原淳】

◆阪神ジョンソンは与えられた10回の仕事場を無失点でこなした。 先頭の野間に内野安打を許し、2死二塁で鈴木は申告敬遠で西川と勝負。「しびれる展開だった」というが、三振に仕留めてバトンをつないだ。登板6試合連続ホールドも結果はサヨナラ負け。それでも「ああいう展開が起こりえるのが野球」としぶとく食らいついたチームを悲観しなかった。また、野間へカウント2-2からやや短いセットから投じた5球目はファウルとなったが、反則投球でボールに。球審へ聞きに行った矢野監督は「反則投球ということみたいで。ボールカウントも1個増えるということで」と説明した。

◆5月の広島は20勝4敗1分けで終了。月間20勝以上は02年8月に21勝した西武以来8度目となり、セ・リーグでは97年8月に20勝の横浜以来5度目。 4月終了時の広島は12勝15敗、勝率4割4分4厘の5位。97年7月終了時に40勝40敗、勝率5割だった横浜が8月に20勝しているが、前月終了時に負け越していた球団が月間20勝したのは初めてだ。また、5月の貯金は16で、月間貯金16以上は02年西武以来6度目。5月の広島は月間勝利、月間貯金ともにプロ野球記録へあと1だった。

◆阪神梅野隆太郎捕手が6回の好機で凡退したことを悔やんだ。1点差に迫り、なおも2死二、三塁のチャンス。 粘ってフルカウントまで持ち込んだが空振り三振に倒れた。試合後は「チャンスで打てなかったのは悔しい。追いつくというよりは、追い越さないと。流れを持ってくることができなかった」と唇をかみしめた。

◆阪神・福留孝介外野手(42)が31日の広島戦(マツダ)の三回裏の守備に就かず、トレーナーとともにベンチ裏へ下がった。代わって、中谷が入った。  福留は「5番・左翼」で先発出場。二回の第1打席では三邪飛に倒れ、この試合での守備機会はなかった。今季はここまでチーム2位タイの23打点をたたき出すなど、中軸として存在感を放ち続けていた。離脱となればチームにとって大きな痛手となる。

◆阪神・西勇輝投手(28)が31日の広島戦(マツダ)に先発し、7回6安打1失点の力投。先発の役割を果たしたが、今季4勝目をつかみ取ることはできなかった。  五回2死二塁から菊池に中前適時打を浴びて1点を失ったが、失点はそれだけ。走者をたびたび得点圏に背負いながらも、要所を締める投球で試合をつくった。

◆阪神は31日、広島戦(マツダ)に1-2でサヨナラ負けした。1-1の延長十一回2死一、二塁で、6番手の能見が野間に右中間を破られた。  それでも試合後、矢野監督は「いい試合したよね、うん。最後は、こういう結果になったけど。まあ、やるべきことというかな、みんな、そういうものをしっかり出してくれたし、まあ、これをどう生かすかということになってくると思う」とうなずいた。  言葉通り、粘りは見せた。先発の西が7回1失点と好投。広島先発の床田の前に沈黙していた打線も、0-1の九回2死一塁から、代打・高山が守護神の中崎から右前打。一、三塁から梅野が左前に同点打を放った。

◆阪神・福留孝介外野手(42)が31日、右ふくらはぎの張りで、広島戦(マツダ)の三回守備から途中交代。トレーナーに付き添われて広島市内の病院へ向かった。  球団広報は「(検査結果の)詳細はあす(6月1日)発表させていただきます」と説明。今季初のサヨナラ負けを喫した試合後、矢野監督は「まあまあ、ちょっとね、まだはっきり何か言えるということはないんだけど。まあちょっと、そのまま出られるような感じではなかったんで、代えたけど」と話すにとどめた。

◆そういう"先入観"でみるからそんな風に見えるのかもしれないが、試合前に赤ヘル番の柏村翔をつかまえるのに、いささか遠慮した。  というのも赤ヘルは5月に月間19勝の新記録で...もしこの日もドドッといってしまっては、またしても柏村は大忙しとなるわけ。それでまずこっちから柏村に「どうだ、強いな...アハハッ。つかれてないか...」ともみ手をしながら息子みたいな柏村に猫なで声だょ。  すると柏村はさらりというのだ。「大澤部長の例の"働き方改革"というヤツで休みはキチンといただいてます。だけど広島が勝ち進むのですからちょっと待ってくれ! というわけにもいかないし...それに出てくる投手がみんなおいおいッといういいピッチングをするので、少し広島に"働き方改革"をゆるめてくれませんか...と言いたくなりますョ。今日の床田投手も一昨年7月にトミー・ジョン手術を受けて、今年はどう復帰するか...という投手ですョ。それがグイグイときてるんですから...もう」。  おい、ちゃんと食うものをくってるか...と思わず余計な心配をして損した。元気いっぱいだ。  その頃、阪神ベンチでは矢野監督がトラ番に囲まれて、ニコニコしながら何かチケットを配布していた。サブキャップ長友孝輔によるとこうだ。  「5月29日、甲子園の巨人戦(高山の代打サヨナラ満塁本塁打で勝利)のゲーム直後に矢野監督が思わず『まさに551の蓬莱やぞ!』と表現したのが話題になりました。これは関西では有名なCMで、551の豚まんがあるときはみんなが大喜び、無いときはシュンとなる...というもの。その記事をみて『551蓬莱』の社長から矢野監督に豚まんのサービス券(1枚で、2個入りの1箱と引き換え)がゴソッと送られたのだそうです。それを監督が我々に配布してくれたんです」とのことだ。  もちろん我がトラ番たちも監督からプレゼントされてみんな「ある時! 顔」でニッコニコ。  昼に甲子園での2軍戦(ソフトバンク戦)を取材してから広島に駆けつけて来た箭内桃子記者は「原口選手は元気いっぱいでしたヮ。大勢のファンがかけつけていて...みんな待っているんですョ、原口さんを...」という報告。彼女も監督からのプレゼントにニッコリでございました。  とにかく織原祥平、新里公章らも、監督から直々に貰っておおいに元気づいたのであります。  といっても関西地区ではどこにでもございますが...ここは広島。いわゆる「広島焼」ならあちこちに...あるけどもなぁ...。  そんなことを気にしているうちに西vs床田の実に粘っこい投手戦がトントンとゼロを重ねて行きました。だが五回裏、西投手が1死から床田に3ボール...レレッとなって結局四球。一瞬の心のスキ。そして2死二塁から菊池涼に中堅にタイムリー。これがカープの強さなのか...。  それにしても...床田の背番号は『28』か。1967年のこの5月31日、阪神のルーキー左腕江夏豊は後楽園の初の巨人戦に村山をリリーフし、対巨人初勝利を飾った。この試合は村山が右腕血行障害に悩まされて...ベンチで洗面器に熱湯をいれて温めては投げたが、フォークを医師から禁じられていた村山は3回39球で力尽きる。それをひきついだ若武者江夏豊のデビュー...藤本監督の計算ずくの継投はどんぴしゃり。  その背番号「28」の左腕を巡る、この夜の攻防。だが阪神も九回2死から粘り腰。梅野が同点打! 猛虎の意地...負けはしたが、まさに必死のドラマはヤケドしそうに熱い! 熱い!

◆カープ強過ぎじゃけんのぉ~!! わが阪神もこの5月はかなり頑張って14勝しとるっちゅうに、月間20勝ってありかー!!  九回2死から梅ちゃん(梅野)のミラクルタイムリーで同点にしたのに、延長十一回にサヨナラってありかー?! 3年目の床田が阪神打線を七回まで手玉に取るってありかー?! 前日も20歳で先発デビューした山口がヤクルト打線を七回2死まで無安打に封じてのプロ初勝利ってありかー?! マジありへんやー!!  どのくらいありえないかというと...例えば山本リンダさんと楽天の三木谷さんの乗った車が接触事故を起こし、山本さんが思わず「リンダ困っちゃう~」と呟いたくらいの確率で世の中に絶対ありえないでしょう!!  え? リンダさんと三木谷さんの車が当たった? えっ、あるんだー!! じゃ、仕方ないか...。  いや、仕方なくなーい!! このままだと広島の独走4連覇になっちまうよ。とにかくあと2つ、鯉をズタズタに倒し、とどめは交流戦のパ・リーグ球団にバトンタッチ。天国の5月から地獄の6月を味わわせたれ-!!

◆--能見は責められない  矢野監督 「責めるのは全然ないし。勝負をしているので、こっちもね。勝負している中でやられることももちろん出てくると思うし。また明日から能見にはもちろん頑張ってもらわないと困るし。まあ、試合なので勝ち負けはどこかで(出る)。もちろん引き分けっていうのはあるんだけど。どこかに出るんでね。プラスの部分で、追いついたとか、そういう場面もしっかり作れたんでね、うん」  --西はよく粘った  「西らしいピッチングというか、それは十分にやってくれていたし。まあ球数以上にまだね、行けそうな感じはあったんだけど、まあどうしてもね、こういう展開になったんで。あそこで代えたけど。状態的には西らしいピッチングだったと思います」  --福留は右ふくらはぎ張りということだが、外野に撒かれていた砂の影響はあったのか  「まあまあ、そんなんあるみたいやね。それは...それをどうこう言ったからどう、ということもないから、俺はそこは分からんけど」

◆床田は7回5安打無失点で勝ち投手の権利を持って降板したが、九回に守護神・中崎が救援に失敗し、ハーラートップの6勝目は消滅した。7回以上を投げるのは5試合ぶりだった左腕は「ここ何試合かは長いイニングを投げられていなかった。きょうは先発の役割を果たせて良かったです」と振り返った。

◆西川が連続試合安打を23試合に伸ばした。1-0の六回1死で、先発・西の142キロの直球を右前へ弾き返した。つなぎの5番として安打を量産する左打者は「何もないですよ。あとは野間さんに聞いてください」とけむに巻いた。この一打で2014年の菊池涼、1997年のロペスの22試合を抜き、84年の小早川毅彦の23試合に並んだ。

◆力強く振り抜いた打球が、前進守備を敷いた糸井の頭上を越えた。広島・野間が、1-1の延長十一回、右越えにサヨナラ打。球団記録を2勝更新する月間20勝へ導いたヒーローは、お立ち台で仲のいい後輩鈴木の決め台詞「最高です!!」を2度パクって力強く拳を握った。  「打てていなかったので、何とかしたいという気持ちだった。九回に追いつかれてもベンチの雰囲気は良かった。僕のヒットも(上本)崇司さんのおかげです」  インタビュー中に、鈴木と西川が両サイドからウオーターシャワーを浴びせる"奇襲"を仕掛けたが、ヒラリと交わしてノーダメージ。「バレバレですね。(球場の雰囲気で)来るなと思った。スパイクを濡らしたくなかったのでね」と笑った。  1-0の九回に守護神・中崎が梅野に同点打を浴び、嫌な流れで延長に入ったが、それでも勝ち切る強さが今のカープにはある。十一回2死から上本が左前打。代打・磯村が四球を選んで一、二塁としたあと、能見が4球続けて最後に甘く入ったフォークをとらえた。  今季5度目のサヨナラ勝利で3時間51分の激闘に終止符。追いつかれてそこからまた引き離した十一回の攻撃を、緒方監督は「執念で食らいついて、バットに当ててくれたね。こういう試合をものにできたのは大きい。野手にしろ、投手にしろ、最後まで頑張ってくれた」とナインの頑張りを評価した。  野間も「全員が必死になってやっている」と胸を張る。2位阪神との直接対決1戦目を取り、5月を20勝4敗1分けで終えて、月間最多勝利と月間最多貯金をさらに更新。4連覇を狙うセ・リーグ王者が独走態勢に入った。 (柏村翔)

◆頭には「?」が飛び交い、一瞬マウンドで戸惑いの表情をみせた。それでも動じないのが、虎の誇るセットアッパーだ。1-1の延長十回にマウンドに上がったジョンソンが、思わぬ"注文"をつけられながらも、1回を無失点に抑えた。  「ああいうことが起きるのが野球。しびれる展開で、それぞれが仕事をできたと思うよ」  穏やかな表情で振り返ったが、場内がざわついたのは先頭の野間を、カウント2-2と追い込んでの5球目だった。スイングしてファウルとなったが、審判から反則投球を言い渡され、ボールの扱いに...。矢野監督が説明を求めて三塁ベンチを出たが、ジャッジは変わらず。フルカウントとなり、最終的に二塁内野安打とされた。  責任審判の杉永一塁塁審は「打者に相対して投げていない。打者が構える前に虚を突く投球をしたと。それで反則投球だということです」と説明。野間が十分な構えをする前に投球動作に入ったため「クィックピッチ」と判断されたわけだ。  矢野監督は「普通にある投球じゃないのかなっていうことを言ったんだけど...」と首を傾げた。微妙なジャッジから、結果、痛い先頭打者の出塁を許す形に。しかし、ここからがジョンソンの真骨頂だった。  犠打で1死二塁からバティスタを詰まらせて遊ゴロに仕留めると、4番の鈴木は申告敬遠。2死一、二塁から、西川を自慢のカーブで追い込み、最後はズバッと直球で空振り三振に仕留めた。  「自分の中ではいいピッチングができました」  これで2009年、11年に中日・浅尾が打ち立てたセ・リーグ記録に並ぶ、月間11ホールドをマークした。試合には敗れたが、救援陣への信頼は揺るがない。その中心にジョンソンがいる。これからも涼しい顔で、ゼロを重ねていく。 (箭内桃子) ★野球規則6・02 投手の反則行為(a)〈8・05〉ボーク(5)投手が反則投球をした場合  【原注】クィックピッチは反則投球である。打者が打者席内でまだ十分な構えをしていないときに投球された場合には、審判員は、その投球をクィックピッチと判定する。塁に走者がいればボークとなり、いなければボールである。クィックピッチは危険なので許してはならない。

◆お見事、曲芸打ち! 阪神・高山俊外野手(26)が1点を追う九回1死一塁から代打で登場し、高めのボール球をとらえて右前打。続く梅野隆太郎捕手(27)の同点打をアシストした。首位・広島相手に延長十一回にサヨナラ負けを喫したが、2016年の新人王が輝きを取り戻しつつある。  見逃せばボールという高めの球に、執念で食らいついた。粘って粘って、最後は高山が体をクルリと回転させながら白球を外野のフェアゾーンに弾ませた。さすがの"曲芸打ち"でチャンスメークし、完封負け直前の同点劇をアシストした。  「出場のチャンスが増えるように? うん、そうですね」  悔しい敗戦にも前を向いた。0-1の九回。先頭の上本が左前打を放ち、その後2死一塁で代打に背番号9がコールされた。守護神・中崎に対してカウント1-2から2球ファウルで粘り、7球目の高め143キロ直球を強引にとらえ、右前打を刻んだ。  この一打で一、三塁とし、梅野の左前適時打につなげた。少ないチャンスで仕事を果たした。打率・231ながら、29日の巨人戦では延長十二回に球団史上初となるG戦代打サヨナラ満塁本塁打を放って輝きを放った。ルーキーイヤーの2016年には球団新人記録となる136安打と打ちまくり、新人王も獲得。この日みせたのは、当時を彷彿させる巧みなバットコントロールだった。  2年目から出場機会を減らして「2年間悔しい思いをした」と反骨の炎を燃やしてきた日々は無駄ではないはずだ。持ち前の打撃力は、矢野虎の勝負どころで欠かせない武器になりつつある。  清水ヘッドコーチも「よう打ったよなあ。打席が少ないなかで結果を残してくれた。勝ちにつながればもっとうれしかった」と声を弾ませ、この日右ふくらはぎの張りで途中交代した福留が不在の場合には、代役スタメンも「十分ある」と期待を込めた。  6月1日の広島先発が左腕・ジョンソンのためベンチスタートの可能性もあるが、万全の準備を整えるだけだ。牙を研ぎ、次こそ勝利に導く一打を放つ。 (新里公章)

◆福留に異変! 阪神・福留孝介外野手(42)が右ふくらはぎの張りで、三回守備から途中交代し、トレーナーに付き添われて広島市内の病院へ向かうアクシデントに見舞われた。連勝が3でストップし、今季初の延長&サヨナラ負け。首位・広島には5連敗で4ゲーム差。奪首を狙う猛虎に暗雲が漂った。  最も頼れるはずの男を欠いて、なんとかたどり着いた延長戦だった。延長十一回。前進守備だった外野の頭上を破った白球は、砂のしぶきを上げて緑の芝生を跳ねた。今季初のサヨナラ負けで、同じく今季初の延長戦黒星。頼みの福留が負傷交代しては、矢野監督も表情を曇らせざるを得なかった。  「まあまあ、ちょっとね、まだはっきり何か言えるということはないんだけど。まあちょっと、そのまま出られるような感じではなかったんで、代えたけど」  福留は移動ゲームだったこの日も「5番・左翼」で先発。二回の第1打席では三邪飛に倒れたが、その裏の守備にも就いた。だが三回の攻撃が始まると、トレーナーに伴われてベンチ裏へ下がった。三回裏の守備から、左翼には中谷が入った。交流戦直前の大事な大事な3連戦。3連勝で広島に乗り込み、真っ向からぶつかるはずだったが...。福留は午後7時ごろ、タクシーで球場を離れた。3連戦初戦の序盤から、チームは精神的支柱を欠くこととなってしまった。  まだ0-1だった試合終盤に、球団広報は福留に関する発表。「右ふくらはぎにちょっと張りを感じ、大事を取って交代しております。広島市内の病院へ行っておりますが結果は出ておりません。詳細はあす(1日)発表させていただきます」。ただマツダスタジアムの内外野の芝には、2日前に砂がまかれたばかりで、指揮官も「そんなんあるみたいやね」と影響の可能性を示唆した。  福留がこの楽観視できない状況に追い込まれたが、1点を追う九回2死から同点に追いついた。だから、今季6戦目だった延長で初黒星(3勝1敗2分け)を喫しても、能見が打たれて今季初のサヨナラ負けを喫しても、矢野監督も全員をねぎらって前を向いた。  「いい試合したよね。最後はね、こういう結果になったけど。まあ、やるべきことというかな、みんな、そういうものをしっかり出してくれた」  頼もしいベテランに今回も"福留なら-"と期待してしまう。だが、無理すれば重症化する部分でもある。5月は15勝9敗1分けで終え、今季は福留を先発から欠いた5試合も3勝2敗と奮闘。3連勝でストップし、首位・広島に5連敗。4ゲーム差とされたが、この危機を乗り越えて絶対に鯉に食らいつく。 (長友孝輔) ★2日前に砂まき  球場関係者によると、マツダスタジアムは5月下旬に夏芝と冬芝の入れ替え作業をしている。内外野含めた球場全体の芝生に、川砂や海砂を2日前にまいていたという。矢野監督は福留のアクシデントへの影響の可能性も示唆したが、まいた砂は厚さ0・5ミリも満たず、選手の足への負担やプレー面で「問題はない」(同関係者)という。 ★福留の阪神移籍後の故障  ◆2013年 5月3日のヤクルト戦(甲子園)の第1打席で中前適時打を放った際、左ひざを痛めた。8日、出場選手登録を抹消された。8月28日の巨人戦(東京ドーム)でも安打を放った際に、左ふくらはぎを痛めて途中交代し、その影響で9月1日に再び抹消された  ◆14年 3月30日の巨人戦(東京ドーム)で二回の守備中に西岡と交錯し、四回の守備から途中交代。胸部打撲と診断されるも離脱せず  ◆15年 8月11日の中日戦(京セラ)の第4打席で見逃し三振に倒れたが、初球のスライダーを空振りした際、右手薬指付近を痛めたが、痛みに耐えて出場を続けた  ◆18年 9月11日の中日戦(甲子園)での遊撃内野安打の際に右太ももを痛めたが、離脱せず10日間ほどスタメンを外れた

◆九回に粘ってよく追いついたが、振り返れば先発・床田を攻略できず、好投の西を援護できなかったことが、こういう試合になった要因だろう。今季、大瀬良、ジョンソン、床田と広島の先発投手に苦労している傾向は依然として続いている。  いずれも攻略は簡単ではない好投手だが、1つ言えるのは、各打者が相手の得意な球を意識し過ぎている。床田でいえば右打者への内角カットボール。厄介な球ではあるのだが、意識しすぎて打席で縮こまって、積極的に振れなくなっている。  床田を攻略する上で捨て去ることはできない球種ではあるが、ここは原点に返り、気持ちをフラットにして、外寄りの甘い球を積極的に見逃さないぐらいの気持ちで打席に臨んではどうか。  心配なのは福留。大事に至っていないことを願う。もし、福留不在なら、梅野を5番に上げ、高山、中谷を併用して6番に置く打線になるだろう。高山はこの日も結果を出した。自信を持っていい。起用された選手はチャンスなのだから、奮起を期待したい。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
32191 0.627
(↑0.007)
-
(-)
91223
(+2)
192
(+1)
53
(-)
35
(+1)
0.257
(↓0.001)
3.030
(↑0.05)
2
(-)
阪神
28232 0.549
(↓0.011)
4
(↓1)
90207
(+1)
213
(+2)
40
(-)
33
(-)
0.248
(-)
3.490
(↑0.04)
3
(-)
巨人
25231 0.521
(↓0.011)
5.5
(↓1)
94242
(+3)
207
(+7)
67
(+1)
25
(+1)
0.265
(↓0.001)
3.870
(↓0.04)
4
(-)
中日
23270 0.460
(↑0.011)
8.5
(-)
93187
(+7)
193
(+3)
36
(+3)
30
(+1)
0.260
(-)
3.730
(↑0.02)
5
(-)
DeNA
22280 0.440
(↑0.011)
9.5
(-)
93195
(+3)
211
(+2)
57
(+1)
14
(-)
0.243
(↓0.001)
3.860
(↑0.04)
6
(-)
ヤクルト
21312 0.404
(↓0.008)
11.5
(↓1)
89241
(+2)
279
(+3)
62
(-)
21
(-)
0.239
(↓0.001)
4.690
(↑0.02)