1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 4 | 5 | 0 | 1 |
楽天 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 1 |
勝利投手:近藤 大亮(2勝2敗0S) (セーブ:増井 浩俊(0勝1敗14S)) 敗戦投手:宋 家豪(1勝2敗0S) 本塁打 |
◆オリックスは0-1で迎えた7回表、ロメロにソロが飛び出し、同点とする。続く8回には、吉田正とロメロの連続適時打で3点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、3番手・近藤が今季2勝目。敗れた楽天は、先発・岸が好投を見せるも、打線が援護できなかった。
◆左太もも裏の違和感から2カ月ぶりの復帰登板に臨んだ楽天岸孝之投手(34)は、7回3安打1失点でマウンドを降りた。 6回までは6つの三振を奪い、三塁さえ踏ませぬ投球。1点リードの7回、先頭のオリックス・ロメロに同点弾を浴び、悔しそうに唇をかんだ。後続を抑えてこの回を投げきり、球数は99球に達して降板。開幕戦以来の1軍登板で今季初勝利はならなかった。
◆オリックス成瀬善久投手(33)が6回途中3安打1失点で降板した。移籍後2度目の先発。直球の最速は132キロながら、スライダーやチェンジアップを低めに制球し、3回まで楽天打線を完全に封じた。 両チーム無得点で迎えた4回2死走者なしから浅村に左中間への先制ソロを被弾。6回に2死一、二塁のピンチを招いたところでマウンドを降り、2番手の比嘉がこの回を無失点で切り抜けた。打線の援護なく、ヤクルト時代の16年7月8日中日戦以来1051日ぶりの白星を挙げることはできなかった。 成瀬は「前回登板が良くなかったので、今日は自分らしい投球が出来るようにと心掛けていました。先発として最低限の仕事は出来たと思います。ただ、調子自体は良かったですし、4回のホームランはなんとか防ぎたかったです」とコメントした。
◆楽天は岸が1回2死二塁のピンチを切り抜けると、3回まで無失点、毎回の5奪三振。オリックス成瀬も3回までパーフェクト投球。 楽天は4回に浅村の13号ソロで先制。岸は5、6回と2死から四球も無失点。オリックス成瀬は5回2/3を3安打1失点で降板した。 オリックスは7回にロメロが同点弾。8回は吉田正が決勝適時打。近藤が2勝目。増井がリーグトップ14セーブ目をマークした。 楽天宋家豪が2敗目。
◆楽天岸孝之投手(34)が7回3安打1失点と好投も、左太もも裏の違和感から2カ月ぶりの復帰登板を今季初白星で飾ることはできなかった。 3回までは2つの見逃しを含む毎回の5奪三振。その後も直球、カーブ、チェンジアップ、スライダーと全ての球種を高次元で操り、6回まで三塁すら踏ませぬ投球だった。「良かったと思う。ホームラン以外は」。1点リードの7回、先頭のオリックス・ロメロに浴びた同点弾への悔しさが募る。チームも8回に逆転を許し「負けたら意味はないので」と表情は硬かった。 頼れる右腕の復帰がチームにもたらす価値は計り知れない。平石監督は「戻ってきてくれて良かった。ボールもコントロールされていたし、苦しい展開でタカ(岸)はよく粘ってくれた」とねぎらった。伊藤投手チーフコーチも「球威、制球ともさすが。これだけの球を投げているので、もちろん」とローテ復帰を明言した。
◆オリックス吉田正尚外野手(25)が勝ち越しの2点適時打を放った。1-1の同点で迎えた8回1死満塁のチャンスで、楽天宋家豪の低めのチェンジアップをたたいた。打球は高いバウンドで一塁手の頭上を越え右前に転がり、2人が生還した。吉田正は「みんながつないできてくれたチャンスでしたし、なんとかランナーを返すことが出来て良かったです」と喜んだ。 2死二塁からロメロも右前への適時打で続き、リードを広げた。ロメロは「追い込まれていたので、バットに当てればなんとかなると思っていたよ。いいところに打球が飛んでくれて良かったね」とコメントした。
◆楽天浅村栄斗内野手(28)の5月8本目となる13号ソロも空砲に終わった。 3回までパーフェクトに抑えられていたオリックス成瀬に対し、4回2死から直球を振り抜いて左中間スタンドへ放り込んだ。「全員そう(岸を援護したい)思ってやっていた。何とか結果で応えたいと思っていた」。西武時代の同僚でもあり、左太もも裏の違和感から2カ月ぶりの復帰登板となる岸に先制点をプレゼントしたが、チームは逆転負け。「相手もいることなのでね...」と悔しそうに振り返った。
◆オリックスのロメロが2号ソロを含む2安打2打点と奮起した。 1点を追う7回に先頭打者で岸の直球をとらえ、左中間スタンドへ同点弾。「カウント有利だったから強くスイングすることを心がけていた。しっかりととらえることができてよかった」。 8回は吉田正の2点適時打の直後、2死二塁から低めの変化球を右前に転がす技ありの一打で追加点を奪った。
◆オリックス成瀬善久投手(33)が6回途中、散発3安打1失点と復活の兆しを示した。 勝敗は付かなかったが、先発の役割を果たしチームに勝利を呼び込んだ。最速は132キロながら緩急をつけ、3回まで楽天打線を完全に封じた。失点は4回浅村に浴びた左中間への1発のみで「落ち着いていました。前回に比べて回りを見る余裕があった」と冷静に自己分析した。 昨季ヤクルトから戦力外通告を受け、春季キャンプで入団テストを経て加入したが、直後に右太もも裏の肉離れで出遅れた。移籍後初先発した4日ソフトバンク戦では3回途中7安打4失点KOで即2軍に降格。3週間ぶりとなった今回は変化球を中心に打者の低めを丁寧に突き「スライダーとチェンジアップがよかった。打者の打ち気をそらすことができていたと思う」と手応えをみせた。 ロッテ時代にともに戦った西村監督は「持ち味を出してくれた。低めにしっかりボールを集めることができていた」と評価。「前回の反省をもとにファームでやってきたことを出してくれた」と33歳をねぎらった。ただ、6回は死球と単打で2死一、二塁とピンチを招いての降板。成瀬は「今日は紙一重の部分もありましたし、まだまだやるべきことはある。ここぞという時のコントロールミスを反省して、次回しっかり投げられたら」。次こそ16年7月8日中日戦以来、約3年ぶりの白星をつかみ取る。【古財稜明】
◆オリックスの成瀬は5回2/3を投げて3安打1失点で勝敗は付かなかった。四回、浅村に先制ソロを浴び、六回には死球と単打でピンチを招いて2死一、二塁としたところで降板。打者が一巡するまでは完璧な投球だっただけに「ここぞというところでのコントロールミス」と悔やんだ。 4日のソフトバンク戦では三回途中まで4失点と打ち込まれて黒星を喫していた。西村監督は「低めにしっかりボールを集める投球を見せてくれた」と評価した。 ロメロ(七回に同点となる2号ソロ) 「カウントが有利だったので、強くスイングすることを心掛けた」
◆左太もも裏痛で離脱していた楽天の岸が3月29日の開幕戦以来の登板を果たした。7回1失点と好投したが打線の援護がなく勝敗は付かなかった。 悔やまれるのは1-0の七回。先頭打者のロメロに甘く入った速球を左翼席に運ばれて追い付かれた。降板後にチームが逆転負けを喫し「悔しかった。負けたら意味がない」と反省した。 ただ、持ち味のカーブを織り交ぜ、堂々の投球だった。2万7980人の観衆の前で力投し「これだけのお客さんの前で投げられたのはありがたい」と喜んだ。 平石監督(岸に) 「七回までしっかり投げてくれた。まずは戻って来てくれて良かった」 浅村(四回に13号ソロ) 「甘く入って来たところをしっかり仕留めることができた」
◆左太もも裏痛で3月29日の開幕戦を最後に戦列を離れていた岸が復帰し、7回3安打1失点。「これだけたくさんのお客さんの前で投げられたことはよかった」と感謝した。約2カ月ぶりの先発マウンドでは、六回まで2安打投球も七回に同点ソロを被弾。救援陣が打たれ、逆転負けを喫したが、平石監督は「しっかり投げた」と34歳右腕をねぎらった。 岸の投球について楽天・伊藤投手チーフコーチ 「球威、コントロール、ともに申し分なかった。安心してみていられた。7回1失点ならば十分でしょう」
◆オリックス・吉田正が4番の仕事を果たした。1-1の八回1死満塁で、宋家豪のチェンジアップをたたいて一塁手の頭を越える右前打を放ち、2点を勝ち越した。 「みんながつないでくれたチャンスだった。浮いて来た甘い球を打てた」 0-1の六回2死一塁で巡ってきた好機では、岸のチェンジアップに手を出して空振り三振に倒れていた。「前の打席でも打てていなかったので」と同じ失敗を繰り返さず殊勲打につなげた。 今季は相手チームに徹底マークされている。一塁が空いている場合には歩かされ、勝負してもらえるときも際どいコースに攻められる場面が多い。開幕直後は苦しんだが「ボールは見逃す。打てる球は打つ」と好球必打を心掛けて調子を上げてきた。 プロ4年目。昨季、初めて全143試合に出場した経験が生きている。大型連休明けが体力的にきついと言うが、めりはりをつけて21日には4年連続の2桁本塁打に到達。主砲として「チャンスでも、そうでなくても平常心で結果を出していきたい」と頼もしかった。
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
25 | 20 | 2 | 0.556 (↓0.012) | - (-) |
96 | 202 (+3) | 177 (+4) | 61 (+1) | 45 (+1) |
0.261 (↓0.001) | 3.350 (↓0.03) |
2 (1↑) |
西武 |
24 | 21 | 1 | 0.533 (↑0.01) | 1 (↑1) |
97 | 247 (+7) | 244 (+5) | 58 (+2) | 57 (+1) |
0.260 (↑0.001) | 4.640 (↓0.01) |
3 (1↓) |
楽天 |
24 | 22 | 1 | 0.522 (↓0.011) | 1.5 (-) |
96 | 235 (+1) | 226 (+4) | 57 (+1) | 14 (-) |
0.258 (↓0.002) | 4.600 (↑0.01) |
4 (-) |
ロッテ |
22 | 22 | 1 | 0.500 (↑0.012) | 2.5 (↑1) |
98 | 195 (+4) | 189 (+3) | 55 (+2) | 34 (+1) |
0.241 (↑0.001) | 3.730 (↑0.06) |
5 (-) |
日本ハム |
21 | 24 | 2 | 0.467 (↓0.01) | 4 (-) |
96 | 196 (+5) | 194 (+7) | 29 (-) | 18 (+1) |
0.252 (↓0.002) | 3.910 (↓0.08) |
6 (-) |
ORIX |
18 | 25 | 3 | 0.419 (↑0.014) | 6 (↑1) |
97 | 152 (+4) | 197 (+1) | 34 (+1) | 40 (+1) |
0.223 (↓0.001) | 3.910 (↑0.06) |
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